JP3169017B2 - 液晶表示装置及びその駆動方法 - Google Patents

液晶表示装置及びその駆動方法

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JP3169017B2
JP3169017B2 JP2000020814A JP2000020814A JP3169017B2 JP 3169017 B2 JP3169017 B2 JP 3169017B2 JP 2000020814 A JP2000020814 A JP 2000020814A JP 2000020814 A JP2000020814 A JP 2000020814A JP 3169017 B2 JP3169017 B2 JP 3169017B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置及び
駆動方法に関する。
【0002】〔発明の概要〕本発明は、走査電極に加わ
る走査電圧波形と信号電極に加わる信号電圧波形に、な
まりが生じたり、スパイク状になったりする等の電圧波
形の変形が、液晶表示装置の表示する図形や文字のパタ
ーンに含まれる規則に基づいて発生し、それによって各
表示画素に加わる実効電圧に差が生じ、表示のコントラ
ストにむらが生じることに着眼して提案されたもので、
液晶表示装置の表示する図形や文字のパターンに含まれ
る規則に基づいて、前記走査電圧波形あるいは信号電圧
波形のうち少なくとも一方を変化させることにより、各
表示ドットに加わる実効電圧の差を補正し、表示コント
ラストのむらの解消を実現したものである。
【0003】
【従来の技術】単純マトリクス型液晶表示装置を駆動す
る場合は、従来一般に電圧平均化法と呼ばれる駆動方法
がとられている。
【0004】上記従来の駆動方法を図54〜図56に基
づいて説明する。図54は液晶パネルの構成と表示内容
を示している。液晶パネル1は液晶層及びそれを挟持す
る一対の基板2・3とよりなる。その一方の基板2には
横方向に走査電極Y1〜Y6が形成してあり、他方の基
板3には信号電極X1〜X6が形成してある。走査電極
Y1〜Y6と信号電極X1〜X6との交差部分が表示ド
ットとなる。
【0005】図54で斜線(ハッチング)を付した表示
ドットは点灯状態を表し、他の表示ドットは非点灯状態
を表す。なお図示例の液晶パネルは6×6のドット構成
となっているが、これは説明を簡便にするためであり、
現実の液晶パネルのドット数は通常これよりはるかに多
い。
【0006】各走査電極Y1〜Y6には、順に選択電圧
もしくは非選択電圧が印加されてゆく、全ての走査電極
Y1〜Y6に順次選択電圧もしくは非選択電圧が印加さ
れるのに要する期間を1フレームという。
【0007】また各走査電極Y1〜Y6に順次選択電圧
もしくは非選択電圧が印加される際に同時に各信号電極
X1〜X6には、点灯電圧もしくは非点灯電圧が印加さ
れる。即ち、ある走査電極とある信号電極との交点の表
示ドットを点灯させる場合には、その走査電極が選択さ
れているときに、その信号電極に点灯電圧が印加され、
点灯させない場合には、非点灯電圧が印加される。実際
の駆動波形(印加電圧波形)の一例を図55、図56に
示した。
【0008】図55(A)は前記図54における信号電極
X5に加わる信号電圧波形、図55(B)は走査電極Y3
に加わる走査電圧波形、同図(C)は信号電極X5と走査
電極Y3との交点の表示ドット(点灯状態)に印加され
る電圧波形である。
【0009】また、図56(A)は信号電極X5に加わる
信号電圧波形、同図(B)は走査電極Y4に加わる走査電
圧波形、同図(C)は信号電極X5と走査電極Y4との交
点の表示ドット(非点灯状態)に印加される電圧波形で
ある。
【0010】上記図55、図56において、F1・F2
はフレーム期間である。
【0011】フレーム期間F1では、選択電圧=V0、
非選択電圧=V4、点灯電圧=V5、非点灯電圧=V
3、また、フレーム期間F2では、選択電圧=V5、非
選択電圧=V1、点灯電圧=V0、非点灯電圧=V2、
である。
【0012】なお、V0−V1=V1−V2=V、V3
−V4=V4−V5=V、V0−V5=N・V (N
は、定数)、となっている。このようにフレーム期間F
1、F2で極性を変えることにより交流駆動を行ってい
る。
【0013】上記図55と図56との比較でわかるよう
に、表示ドットが点灯状態になるか非点灯状態になるか
は、その表示ドットの存在する走査電極に選択電圧が印
加されているときに、信号電極に点灯電圧が加わってい
るか、非点灯電圧が加わっているかによって決まる。こ
のような駆動法が従来行われている電圧平均化法と呼ば
れる駆動法である。
【0014】しかし、上記従来の電圧平均化法で駆動す
るとき、実際には、図55・図56に示したようにきれ
いな矩形波が表示ドットに印加されているわけではなか
った。その第1の理由は、表示ドットが、その面積、液
晶層の厚さ、液晶材料の誘電率などによって決まる電気
容量を持っているということである。第2の理由は、走
査電極および信号電極のいずれも、一般に数十オーム程
度のシート抵抗を有する透明導電膜で作られており、当
然ながら一定の電気抵抗を持っているということであ
る。
【0015】このため、仮に駆動回路から図55や図5
6に示されたようなきれいな矩形波が印加されたとして
も実際に表示ドットに印加される波形は、多かれ少なか
れ歪んだ波形になってしまう。その結果、各表示ドット
に印加される波形の実効電圧に差異が生じ、コントラス
トにむらが生じるという問題があった。
【0016】この問題は従来から知られており、その対
策として例えば、1フレームの間に複数回、液晶パネル
に印加される電圧の極性を反転する方法(以下、ライン
反転駆動法という)が特開昭62−31825号、同昭
60−19195号、同昭60−19196号公報等で
提案されている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のライン
反転駆動法による改善効果は、後述する第1のモードの
表示むらにある程度の効果を有するだけで極めて限られ
たものであり、表示コントラストのむらが完全に除去さ
れたわけではなかった。
【0018】そこで本発明者等は、上記従来の液晶表示
装置におけるコントラストのむらについて鋭意研究を行
った結果、次のようなことを発見した。
【0019】すなわち、まず第一に表示ドットに印加さ
れる電圧波形の歪みは、液晶表示装置が表示している文
字や図形のパターンに含まれる規則性に基づいて発生し
ていること、第二に表示ドットに印加される電圧波形の
歪みに基づく実効電圧の変化が、コントラストむらの原
因であること、である。
【0020】この発見により、本発明者等は、液晶表示
装置が表示するパターンに含まれる規則を定量的に抽出
し、その抽出量に対応して印加電圧波形に補正を行え
ば、コントラストむらの発生は防げるはずだと考えた。
このような考え方に立てば、パターンのどのような規則
性が、どのような印加電圧波形の歪み、更にはコントラ
ストむらをひきおこすかが問題となってくる。現在のと
ころ本発明者等は、コントラストむらに以下に示す4つ
のモードがあることを発見している。以下それぞれのモ
ードについて説明する。
【0021】(1) 第1のモード(以後、1本おき糸ひ
きという) 該モードを図54、図57、図58、図59に基づいて
説明する。なお、説明の都合上、走査電極Y1〜Y6は
1番目の走査電極Y1から6番目の走査電極Y6に順に
選択された後、1番目の走査電極Y1に戻るように駆動
されているとする。また液晶パネルは、表示ドットに印
加される実効電圧が大きくなると暗くなるいわゆるポジ
表示をしているとする。この条件はこれ以後同様とす
る。
【0022】図54に示されているような表示を行った
場合、実際にはこの液晶表示装置には図57のような表
示のコントラストのむらが発生する。このとき、信号電
極X1〜X4の表示ドット部での信号電圧波形(X1〜
X4は同一波形である)を図58(A)に、走査電極Y3
の表示ドット部分での走査電圧波形を同図(B)に、信号
電極X1〜X4と走査電極Y3の交点が作る表示ドット
に加わる電圧波形を同図(c)に示す。厳密に言うとこれ
ら4つの表示ドットに印加される電圧波形は、若干異な
っているが、とりあえずここではこの差異は無視する。
ここで、図58(B)で示すように走査電圧波形の非選択
電圧レベルにスパイク状の電圧の歪みが発生する。この
スパイク状の電圧の発生する向きと大きさは表示パター
ンと次のような関係にある。
【0023】一般にn番目の走査電極からn+1番目の
走査電極に選択が移行する際に、点灯電圧が引き続き加
わる信号電極の数をa、非点灯電圧が引き続き加わる信
号電極の数をb、点灯電圧から非点灯電圧に切り替わっ
て加わる信号電極の数をc、非点灯電圧から点灯電圧に
切り替わって加わる信号電極の数をdとする。
【0024】又、n番目の走査電極上の点灯ドット数を
ON、非点灯ドット数をNO FFとし、n+1番目の走査
電極上の点灯ドット数をNON、非点灯ドット数をMO FF
とする。すると、NON=a+c、NO FF=b+d、MON
=a+d、MO FF=b+c、N ON+NO FF=MON+MO FF
=K (Kは定数で各走査電極上の表示ドットの総
数)、となる。ここで数値Iを l=C〜d =NON〜MON とする。すると結論的に言うと、数値Iが負であるとき
にスパイク状の電圧の発生する向きは点灯電圧側とな
り、数値Iが正であるときは非点灯電圧側となる。そし
て、スパイクの大きさは数値Iの絶対値が大きくなるに
従って大きくなる。
【0025】言い替えれば、非点灯電圧から点灯電圧へ
印加電圧が切かわる信号電極の数dが、点灯電圧から非
点灯電圧へ印加電圧が切かわる信号電極の数cより多い
時に、走査電圧波形上に点灯電圧側にスパイク状の電圧
を発生させる。逆にcとdの差lの符号が変わると、非
点灯電圧側にスパイク状の電圧を発生させる。しかもこ
のスパイク状の電圧の値は、Iの絶対値に対応してい
る。
【0026】この為、図58(A)・(B)のように信号電圧
波形の変化と、走査電圧波形の非選択電圧上のスパイク
状の電圧の向きが同相である場合には、表示ドットに加
わる同図(C)の電圧波形になまりが生じる。そして同相
である期間が長いほど実効値が小さくなり、表示が薄く
なる。
【0027】次に信号電圧波形の変化と走査電圧波形上
のスパイクの向きが逆相の場合について説明する。
【0028】図59(A)は、図54における信号電極X
5の表示ドット部分での信号電圧波形、図59(B)は走
査電極Y3の表示ドット部分での走査電圧波形、同図
(C)は信号電極X5と走査電極Y3の交点の表示ドット
に加わる電圧波形を示している。
【0029】図59(A)・(B)に示されているように、信
号電圧波形の変化と走査電圧波形の非選択電圧上のスパ
イク状の電圧の向きが逆相である場合には、表示ドット
に加わる電圧波形にスパイク状の電圧が生じ、実効値が
大きくなる。そして逆相である期間が長いほど実効値は
大きくなり、その結果表示が濃くなる。このため、図5
7の信号電極X1〜X4上の表示ドットは薄くなり、信
号電極X5上の表示ドットは、点灯状態であるか非点灯
状態であるかに関係なく濃くなる。また信号電極X6上
の表示ドットの濃さは、上記二者の中間となる。
【0030】(2) 第2のモード(以後、横糸ひきとい
う) 図60は前記図54と同一の液晶パネルに別のパターン
を表示したものである。このパターンを表示したときに
生じるコントラストのむらを図61に示す。同図に示す
ようなむらが生じる理由を以下に記す。
【0031】表示ドットは、等価回路的にはキャパシタ
である。しかもこのキャパシタの容量は点灯状態のとき
と非点灯状態のときとでその値が異なっており、点灯状
態のときのほうがその値が大きくなる。これは液晶材料
が誘電率異方性を持っていることと、点灯状態と非点灯
状態で配向変化が起きることによる現象である。従って
点灯ドットの多い走査電極Y2上の全ドットの容量は、
点灯ドットの少ない走査電極Y4上の全ドットの容量よ
り大きくなる。走査電極の配線抵抗はどれも同一である
から走査電極Y2の電圧波形のなまりのほうが大きくな
る。この様子を図62、図63に示した。
【0032】図62(A)は図60における信号電極X1
上の表示ドット部分での信号電圧波形、図62(B)は走
査電極Y2上の表示ドット部分での走査電圧波形、同図
(C)は信号電極X1と走査電極Y2との交点のドットに
印加される電圧波形を示す。
【0033】また図63(A)は図60における信号電極
X1上の表示ドット部分での信号電圧波形、図63(B)
は走査電極Y4上の表示ドット部分での走査電圧波形、
同図(C)は信号電極X1と走査電極Y4との交点のドッ
トに印加される電圧波形を示す。
【0034】図62(B)と図63(B)との対比でわかるよ
うに、点灯ドットの多い走査電極Y2の方が図62(B)
の斜線の部分だけ非選択電圧から選択電圧への移行がな
まっている。このため図62(c)と図63(C)とを比べる
と、図62(C)の斜線の部分だけ走査電極Y2上のドッ
トに印加される波形の電圧実効値が小さくなっている。
よって、図61の点灯ドットの多い走査電極Y2上の表
示ドットが薄くなる。このように各走査電極上の点灯ド
ットの数をZで表すと数値Zが大きい走査電極ほど表示
が薄くなる。
【0035】(3) 第3のモード(以後、縦糸ひきとい
う) 図64に示す内容(パターン)を表示したときの表示む
らを図65に示す。そして、このときの信号電極X6上
の表示ドット部での信号電圧波形を図66(A)に、走査
電極Y2上の表示ドット部での走査電圧波形を同図(B)
に、信号電極X6と走査電極Y2との交点が作る表示ド
ットに加わる電圧波形を同図(C)にそれぞれ示した。ま
た同様に信号電極X5上と走査電極Y2上での各電圧波
形と、その交点での表示ドットに加わる電圧波形をそれ
ぞれ図67(A)〜(C)に示した。
【0036】さらに、図68に示すパターンを表示した
ときの表示のむらを図69に示す。そして、このときの
信号電極X6上の表示ドット部での信号電圧波形を図7
0(A)に、走査電極Y2上の表示ドット部での走査電圧
波形を同図(B)に、信号電極X6と走査電極Y2との交
点が作る表示ドットに加わる電圧波形を同図(C)に示し
た。また同様に信号電極X5上と走査電極Y2上での各
電圧波形と、その交点での表示ドットに加わる電圧波形
をそれぞれ図71(A)〜(C)に示した。
【0037】ここで、点灯ドットの多い図64の内容を
表示したときの走査電圧波形の非選択電圧レベルは、図
66(B)で示すように点灯電圧側に変動する。逆に点灯
ドットの少ない図68の内容を表示したときの走査電圧
波形の非選択電圧レベルは、図70(B)で示すように非
点灯電圧側に変動する。この変動は、直接的には点灯ド
ットが多いとき、各走査電極Y1〜Y6が表示ドットの
コンデンサを介して点灯電圧の加わっている信号電極と
多く接続され、非点灯電圧の加わっている信号電極との
接続数が少ないことによって起きる。
【0038】この様な現象が起こる理由は、正確にはわ
からないが、おそらく液晶パネルの負荷に対して電源回
路の出力インピーダンスが十分でないときに起こると考
えられる。以下、このような電圧のずれがどのような規
則によって起こっているかを説明する。
【0039】図64及び図68の液晶パネル上の全ての
表示ドットの内、点灯ドットの数をTとし、非点灯ドッ
トの数を1としたとき、T′=T−Lで求まる数値T′
が、正であるときには、点灯電圧側に非選択電圧レベル
は変動する。逆に負のときには、非点灯電圧側に非選択
電圧レベルが変動する。そして、その変動の大きさは、
数値T′の絶対値が大きくなるに従って大きくなる。
【0040】つまり、図64で示すような点灯ドットの
多い表示をしたときには、非点灯電圧と非選択電圧の差
が大きくなり、点灯電圧と非選択電圧の差は小さくな
る。そのため、図65で示すように点灯ドットの無い信
号電極X5上の表示ドットに加わる電圧波形すなわち図
67と、点灯ドットを含む信号電極X6上の表示ドット
に加わる電圧波形すなわち図66とを比べると、図67
(C)の斜線部分だけ信号電極X5上の表示ドットに加わ
る実効電圧の方が大きく、信号電極X5上の表示ドット
の方が濃くなる。
【0041】同様に、図68で示すような点灯ドットの
少ない表示をしたときには、点灯電圧と非選択電圧の差
が大きくなり、非点灯電圧と非選択電圧の差は小さくな
る。そのため、点灯ドットを含む信号電極X6上の表示
ドットに加わる電圧波形、即ち図70と、点灯ドットの
無い信号電極X5上の表示ドットに加わる電圧波形、即
ち図71とを比べると、図70の斜線部分だけ信号電極
X6上の表示ドットに加わる実効電圧の方が大きく、信
号電極X6上の表示ドットの方が濃くなる。
【0042】(4) 第4のモード(以後、極性反転糸引
きという) 図72に示した内容を表示したときの表示のむらを図7
3に示す。そして、このとき信号電極X6上の表示ドッ
ト部での信号電圧波形を図74(A)に、走査電極Y2上
の表示ドット部での走査電圧波形を同図(B)に、信号電
極X6と走査電極Y2の交点がつくる表示ドットに加わ
る電圧波形を同図(C)に示した。また、信号電極X5と
走査電極Y2の交点がつくる表示ドットに加わる電圧波
形を図75に示した。
【0043】更に、図76に示した内容を表示したとき
の表示のむらを図77に示す。そして、このときの信号
電極X6の表示ドット部での信号電圧波形を図78(A)
に、走査電極Y2上の表示ドット部での走査電圧波形を
同図(B)に、信号電極X6と走査電極Y2の交点がつく
る表示ドットに加わる電圧波形を同図(C)に示した。ま
た信号電極X5と走査電極Y2の交点がつくる表示ドッ
トに加わる電圧波形を図79に示した。
【0044】ここで、フレーム期間の切り替え時、すな
わち図74・図78に於いて、F1からF2に切り替わ
るようなとき(以後、このフレーム期間の切り替え時を
極性反転という)の前後に着目する。前記図72に示す
ように、信号電極に加わる電圧が、極性反転前は点灯電
圧で、極性反転後も点灯電圧となる信号電極の数(図7
2では、第6番目の信号電極X6のみ)が、極性反転前
には非点灯電圧で、極性反転後も非点灯電圧となる信号
電極の数(図72では、信号電極X1からX5までの5
つ)より少ない場合に、極性反転時に図74(B)に示す
様ななまりを生じる。
【0045】逆に、図76のように、極性反転の前後
で、点灯電圧から点灯電圧へ切り替わる信号電極の数
(図76では、信号電極X1・X2・X3・X4・X6
の5つ)が極性反転の前後で、非点灯電圧から非点灯電
圧に切り替わる信号電極の数(図76では、信号電極X
5のみ)より多い場合には、極性反転時に図78(B)に
示すスパイク状の電圧を生じる。
【0046】このため、図72に示した表示をしたとき
には、極性反転時に、図74(B)に示したように走査電
圧波形になまりが生じる。
【0047】そのとき図74(C)に示すように極性反転
の前後で、点灯電圧から点灯電圧へと変化する信号電極
X6上の表示ドットに加わる電圧波形には、図74(C)
に示すようにスパイク状の電圧が発生し、実効電圧が大
きくなり、表示が濃くなる。そして極性反転の前後で非
点灯電圧から非点灯電圧へと変化する信号電極X1〜X
5上の表示ドットに加わる電圧波形には図75に示すよ
うになまりが生じて実効電圧が小さくなり、表示が薄く
なる。
【0048】逆に、図76に示したような表示のときに
は、極性反転時に、図78(A)に示す走査電圧波形にス
パイク状の電圧が生じる。
【0049】そのとき図78(B)に示すように極性反転
の前後で信号電圧波形が点灯電圧から点灯電圧へと変化
する信号電極X1・X2・X3・X4・X6上の表示ド
ットに加わる電圧波形には図78(C)に示すようになま
りが発生し実効電圧が小さくなり、表示が薄くなる。そ
して非点灯電圧から非点灯電圧へと変化する信号電極X
5上の表示ドットに加わる電圧波形には図79のように
スパイク状の電圧が発生し、実効電圧が大きくなり、表
示が濃くなる。
【0050】以上述べたことを一般化すると次のように
なる。すなわち、極性反転の際に、点灯電圧から点灯電
圧に切り替わる信号電極の数をa、非点灯電圧から非点
灯電圧に切り替わる信号電極の数をb、点灯電圧から非
点灯電圧に切り替わる信号電極の数をc、そして非点灯
電圧から点灯電圧に切り替わる信号電極の数をdとす
る。又、極性反転の直前に選択されている走査電極(図
72及び図76では走査電極Y6)上の点灯ドットの数
をNON、非点灯ドットの数をNO FFとし、極性反転の直
後に選択されている走査電極(図72及び図76では走
査電極Y1)上の点灯ドットの数をMON、非点灯ドット
の数をMO FFとする。
【0051】このとき、 NON=a+c、NO FF=b+d MON=a+d、MO FF=b+c NON+NO FF=MON+MO FF=K (Kは定数で、各走査
電極上の表示ドット数を示す) と、表される。そこで、 F=a−b =NON−MO FF =NON+MON−K なる数値Fが負である場合には、極性反転時に走査電極
上の非選択の変化時になまりが生じる。逆に正である場
合には、点灯電圧側にスパイク状の電圧が生じる。そし
て、その大きさは数値Fの絶対値が大きくなるに従って
大きくなる。これが前述したような表示むらにつながっ
てしまう。
【0052】以上、電圧波形の変形による表示のコント
ラストむら発生メカニズムの4つのモードについて述べ
た。このようなメカニズムの解明自体は、未だ完全とは
言い難い。従って今後新たなメカニズムが発見される可
能性は有り得る。いずれにせよ、表示コントラストむら
は、表示内容の規則性に対応して生じている。
【0053】本発明は、上記の表示内容の規則性を定量
的に抽出し、その抽出量に対応した補正を行うことによ
り、コントラストむらのない均一な外観を呈する液晶表
示装置が得られるようにしたものである。
【0054】
【課題を解決するための手段】本発明の液晶表示装置
は、一方の基板上に走査電極群が形成され、他方の基板
上に信号電極群が形成され、前記一対の基板間に液晶層
が挟持されてなる液晶表示装置において、前記走査電極
群に走査電圧波形を印加する第1の電圧印加手段と、前
記信号電極群に信号電圧波形を印加する第2の電圧印加
手段と、前記走査電極群と前記信号電極群との交点に形
成される全ての表示ドットのうちの点灯ドット数を計数
して、前記点灯ドット数に応じた信号を出力する手段
と、前記点灯ドット数に応じた信号に基づいて、前記走
査電圧波形または前記信号電圧波形を変化させて、前記
表示ドットに印加される実効電圧のずれを補正する手段
とを有することを特徴とする。本発明の液晶表示装置の
駆動方法は、一方の基板上に走査電極群が形成され、他
方の基板上に信号電極群が形成され、前記一対の基板間
に液晶層が挟持されてなる液晶表示装置の駆動方法にお
いて、前記走査電極群に走査電圧波形を印加し、前記信
号電極群に信号電圧波形を印加し、前記走査電極群と前
記信号電極群との交点に形成される全ての表示ドットの
うちの点灯ドット数を計数して、前記点灯ドット数に応
じた信号を出力し、前記点灯ドット数に応じた信号に基
づいて、前記走査電圧波形または前記信号電圧波形を変
化させて、前記表示ドットに印加される実効電圧のずれ
を補正することを特徴とする。
【0055】上記の構成により、液晶表示装置が表示す
る図形や文字のパターンによって液晶パネル内で生じる
走査電圧波形と信号電圧波形の変形により生じる実効電
圧の変化を、走査電圧波形および・または信号電圧波形
のうち少なくとも一方を変化させることによって、各表
示ドットに加わる実効電圧のずれを補正して前記の表示
コントラストのむらを防止することが可能となった。
に、請求項1,2の発明によれば、実施例10,11に
記載されている通り、全表示ドットのうちの点灯ドット
数に基づいて走査電圧波形または信号電圧波形を変化さ
せることで、表示ドットに印加される実効電圧のずれを
補正することができる。
【0056】実施例1(図1〜図8) まず、前記の一本おき糸引きによる表示むらに対する実
施例を説明する。
【0057】前記したように一本おき糸引きによる表示
むらの程度は、選択されている走査電極上の点灯ドット
の数MONと、次に選択される走査電極上の点灯ドットの
数N ONとの差I(I=NON−MON)によって決まる。従
って、液晶表示装置の動作時に、数値Iを計算しながら
数値Iの値に対応した波形補正を行えばよい。
【0058】このような補正を行うための具体的な液晶
表示装置の一実施例を図1に示す。
【0059】図に於いて、101は液晶ユニットで、液
晶パネルと駆動回路とで構成されている。102は液晶
表示装置の動作を制御するための一連の制御信号で、ラ
ッチ信号LP、フレーム信号FR、データイン信号DI
N、Xドライバシフトクロック信号XSCLその他から
なる。103はデータ信号、104は波形補正信号発生
回路(以下補正回路と略称する)、105は電源回路で
ある。
【0060】上記補正回路104は、前記の数値Iの計
算を行うと共に、その数値Iの正負を伝える符号信号1
08と、数値Iの絶対値の大きさを伝える強度信号10
9とを補正信号として電源回路105に伝達する。上記
の強度信号109は数値Iの絶対値に対応した長さの時
間だけ能動状態となる。
【0061】また電源回路105は、上記の符号信号1
08・強度信号109に従って液晶ユニット101に供
給する走査電極駆動用電源(以下、Y電源という)10
6と、信号電極駆動用電源(以下、X電源という)10
7を作ると共に、上記Y電源106の電圧補正を行う。
【0062】上記図1に示した本実施例の基本的な動作
は次の通りである。
【0063】即ち、まず補正回路104は或る走査電極
が選択されているときに、データ信号103を取り込
み、次に選択される走査電極上の点灯ドットの数MON
数える。次に現在、選択されている走査電極上の点灯ド
ットの数NONとの差、即ち数値Iを計算する。そして、
選択が移るときに、その結果の符号と絶対値をそれぞ
れ、符号信号108、強度信号109として出力する。
それと同時に、選択されている走査電極上の点灯ドット
の数NONとして、MONを取り込み記憶する。そして、電
源回路105は符号信号108と強度信号109に従っ
てY電源106の電圧に必要な補正を行う。
【0064】このような操作によって、液晶パネル上に
発生する一本おき糸引きによる表示のむらが防止でき
る。本実施例では補正方法として、液晶パネルに印加さ
れる駆動波形に発生するスパイク状のノイズに対し、そ
れをキャンセルする方向に一定の電圧をスパイク状のノ
イズの強度に対応した時間だけ印加しようというもので
ある。一定電圧の向きを決めるのが符号信号108で印
加時間を決めるのが強度信号109である。
【0065】以下、本実施例の各構成要素の具体的構成
および動作について述べる。図2から図5に図1の構成
要素の詳細を示した。
【0066】図2は上記液晶ユニット101の具体的構
成の一例を示す。
【0067】図に於いて、201は液晶パネルで、液晶
層を挟む一対の基板202・203の一方の基板202
上に横に並んだ走査電極Y1〜Y6が形成され、他方の
基板203上に縦に並んだ信号電極X1〜X6が形成さ
れている。そして、走査電極Y1〜Y6と信号電極X1
〜X6が交差して表示ドット204が形成される。なお
上記液晶パネルは6×6のドット構成となっているが、
これは説明を簡便にするためであり、これに限られるも
のではない。
【0068】205は走査電極駆動回路で、シフトレジ
スタ回路206とレベルシフタ回路207とからなる。
そのレベルシフタ回路207の出力は液晶パネル201
の各走査電極Y1〜Y6に導かれる。
【0069】208は信号電極駆動回路で、シフトレジ
スタ回路209とラッチ回路210およびレベルシフタ
回路211とからなる。レベルシフタ回路208の出力
は液晶パネル201の各信号電極X1〜X6に導かれ
る。
【0070】図3は前記の制御信号102の各信号DI
N・LP・FR・XSCLと、データ信号103のタイ
ミングチャートである。
【0071】上記の信号DINとLPは図2の走査電極
駆動回路205のシフトレジスタ回路206に対して、
それぞれデータ、シフトクロックとして働く。信号LP
の立下がりによって信号DINはシフトレジスタ回路2
06内に取り込まれ、転送される。ここで、信号DIN
は”H”を能動とし、通常、液晶パネル201の走査電
極Y1〜Y6の数か、それ以上の信号LPの数の間隔で
1度出力されるので、シフトレジスタ回路206内を”
H”のデータが通過し、それ以外は”L”となる。そし
て、シフトレジスタ回路206の内容に応じてレベルシ
フタ回路207により、能動の場合に選択電圧を走査電
極Y1〜Y6に供給し、非能動の場合に非選択電圧を走
査電極Y1〜Y6に供給する。その選択電圧と非選択電
圧は前記のY電源106より供給される。
【0072】またデータ信号103と、信号XSCL及
びLPはそれぞれ、信号電極駆動回路208のシフトレ
ジスタ回路209のデータとシフトクロック、及びラッ
チ回路210のラッチクロックとして働く。図3におい
て、データ信号103は”H”を能動とし、点灯を表
す。又そのデータ信号103は液晶パネル201の或る
走査電極が選択されている間に、次の走査電極上の表示
ドット204を点灯か非点灯かを決定する信号として働
く。そして、或る走査電極が選択されている期間に次に
選択される走査電極上の表示ドットに対応する信号とし
て、信号XSCLの立下がりでシフトレジスタ回路20
9に取り込まれる。その信号XSCLに従ってデータ信
号103の取り込みが終わると信号LPの立下がりで、
シフトレジスタ回路209の内容がラッチ回路210に
取り込まれる。次いで、その取り込まれた内容に応じ
て、シフトレジスタ回路211により、能動の場合に点
灯電圧を信号電極X1〜X6に供給し、非能動の場合に
非点灯電圧を信号電極X1〜X6に供給する。その点灯
電圧と非点灯電圧はX電源107により供給される。
【0073】さらに前記の信号FR(フレーム信号)
は、液晶パネル201を交流駆動するために、駆動回路
205、208に接続されている。その信号FRは信号
LPの立下がりに同期して切り替わり、駆動電圧の電位
の選択を切り替える。即ち、その駆動電圧は後述する2
つの選択・非選択・点灯・非点灯電圧の組を持ちフレー
ム信号FRによって切り替えられる。
【0074】なお、上記の液晶ユニット101の構成お
よびその駆動方法等は本発明を説明するための一例であ
って、液晶ユニット101の構成を限定するものではな
い。
【0075】図4は前記図1における補正回路104の
具体的な構成の一例を示すブロック図である。図におい
て、401は計数回路、402は第1の計数保持回路、
403は第2の計数保持回路、404は数値演算回路、
405はパルス幅制御回路である。
【0076】計数回路401は、図2の液晶パネル20
1のn番目の走査電極が選択されている間にn+1番目
の走査電極上の表示ドット内の点灯ドット数を数える。
その計数回路401は、制御信号102の信号LPの立
下がりから次の信号LPの立下がりまで、信号XSCL
の立下がりでデータ信号103が能動の場合のみ加算す
ることによってn+1番目の走査電極上の点灯ドットの
数を数える。そして、信号LPの立下がりで計数値を第
1の計数保持回路402に出力すると共に、計数回路4
01の計数値を0にリセットして、再び計数を始め、こ
れを順次くり返す。なお、その計数は場合によっては1
ドット単位まで厳密に行う必要はなく、例えば信号電極
X1〜X6の数が640本程度であれば計数の誤差を±
16ドットとしても差し支えない。
【0077】次に、第1の計数保持回路402は、信号
LPの立下がりで上記計数回路401の計数値が0にな
る直前の計数値を順次取り込み、第2の計数保持回路4
03は信号LPの立下がりで、第1の計数保持回路40
2が計数回路401から次の計数値を取り込む直前の計
数値を第1の計数保持回路402から順次取り込む。従
って第1の計数保持回路402がn+1番目の走査電極
上の表示ドットの点灯ドット数MONを取り込んでいると
き、第2の計数保持回路403はn番目の走査電極上の
表示ドットの点灯ドット数NONを取り込んだ状態にあ
り、その数値MON・NONをそれぞれ数値演算回路404
に出力する。
【0078】次いで、その数値演算回路404は、上記
第1と第2の計数保持回路402、403からの数値
M。NとNOHの差、すなわちI=NON−MONを計算
し、その数値Iの符号を前記の符号信号108として出
力すると共に、数値Iの絶対値をパルス幅制御回路40
5に出力する。
【0079】又そのパルス幅制御回路405は、上記の
数値演算回路404から入力される数値Iの絶対値に応
じた長さの時間だけ能動な信号を前記の強度信号109
として、制御信号102の信号LPの立下がりに同期し
て出力する。但し、信号FRが変化するときの信号LP
の立下がりでは出力しない。
【0080】なお、強度信号109の幅Wは、数値Iの
絶対値に対して、W=ΣaK×IK+ΣbK×I1/Kで表さ
れる増加関数になっている。aKとbKは定数、Kは、0
・1・2・3…である。また上記の幅Wは数値Iが正と
負によって異なってもよい。本実施例では、数値Iが正
と負によらず、W=a1 ×Iとしてある。以上が補正回
路104の動作と機能であり、その各構成要素401〜
405の具体的な回路構成は、いずれも上記の説明に基
づき適宜容易に実現できるので省略した。
【0081】図5は、前記図1における電圧電源回路1
05の具体的な構成の一例を示す。
【0082】図において、501〜509は抵抗器で、
順に直列に接続されており、両端に電圧V0と電圧V5
が供給されている。その各抵抗器501〜509の抵抗
値をおのおのR1〜R9とすると、 R1=R9、R2=R8 R3=R7、R4=R6 また、 R1+R2=R3+R4 =R9+R8=R7+R6 =R5/(N−4) (Nは定数) となっている。
【0083】そのため、各抵抗器501〜509の端部
の電圧を図5に示すように順にV0、V1U、V1N、
V1L、V2、V3、V4U、V4N、N4L、V5と
すると、次の関係が成り立つ。
【0084】 V0−V1N=V1N−V2 =V4N−V5=V3−V4N =(V2−V3)/(N−4) K1=(V1U−V1N)/(V0−V1N) =(V4N−V4L)/(V4N−V5) K2=(V1N−V1L)/(V0−V1N) =(V4U−V4N)/(V4N−V5) ここで、K1、K2は、0.1≦K2、K1≦1となる
ように各抵抗器501〜509の抵抗値が設定されてい
る。
【0085】510は各抵抗器501〜509が作る上
記の分割電圧V1U・V1N・V1L・V2・V3・V
4U・V4N・V4L安定化させるための電圧安定化回
路であり、入力電圧と同じ電圧が低いインピーダンスと
なって出力される。その電圧安定化回路510は、本実
施例では演算増幅回路によるボルテージホロワ回路によ
って構成されている。
【0086】511・512はスイッチで、前記の補正
回路104からの符号信号108と強度信号109によ
って切り替えられる。即ち、強度信号109が能動でか
つ、符号信号108が正を示しているときは、スイッチ
511・512はそれぞれ電圧V1U・電圧V4Lに切
り替えられ、逆に強度信号109が能動でかつ、符号信
号108が負を示しているとき、スイッチ511・51
2はそれぞれ電圧V1L・電圧V4Uに切り替えられ
る。また強度信号109が非能動であるときは、スイッ
チ511・512はそれぞれ電圧VIN・電圧V4Nに
切り替えられる。そして、それらの電圧が各スイッチ5
11・512から出力電圧V1・V4として出力され、
その電圧V1・V4および電圧V0とV5とが前記図1
におけるY電源106として出力される。また電圧V0
・V2・V3・V5が図1におけるX電源107として
出力される。
【0087】従って、Y電源106は図5の電圧V0・
電圧V1・電圧V4・電圧V5を持ち、X電源107は
図5の電圧V0・電圧V2・電圧V3・電圧V5を持
ち、以下に示す2つの電圧の組として液晶ユニット10
1に出力される。
【0088】即ち、一方の電圧の組としては、Y電源1
06の電圧V0を選択電圧、X電源106の電圧V4を
非選択電圧、X電源107の電圧V5を点灯電圧、X電
源107の電圧V3を非点灯電圧、とし、他方の電圧の
組としては、Y電源106の電圧V5を選択電圧、Y電
源106の電圧V1を非選択電圧、X電源107の電圧
V0を点灯電圧、X電源107の電圧V2を非点灯電
圧、として、それぞれ液晶ユニット101に出力され
る。
【0089】この2つの組の電圧は走査電極駆動回路2
05と信号電極駆動回路208の中で、制御信号102
の信号FRによって同期的に交互に切り替えられる。
【0090】以上の構成となっているので、液晶パネル
201の走査電極Y1〜Y6がn番目からn+1番目に
選択が切り替わる際に、数値Iが正のときは、Y電源1
06は図5における電圧V1・電圧V4として、それぞ
れ数値Iの絶対値の大きさに応じた長さ時間だけ電圧V
1U・電圧V4Lを液晶ユニット101に出力し、数値
Iが負のときは、同様に電圧V1・電圧V4として、そ
れぞれ数値Iの絶対値の大きさに応じた長さ時間だけ電
圧V1L・電圧V4Uを液晶ユニット101に出力す
る。
【0091】また、強度信号が非能動となったときは、
数値Iが0のときを含めて、電圧V1・電圧V4として
それぞれ電圧V1N・電圧V4Nを出力する。
【0092】以上の動作を図6に示すパターンを表示す
る場合を例にして具体的に説明する。
【0093】図7はそのときの印加電圧波形の一例を示
すもので、同図(A)は上記図6上の表示ドット601を
形成する信号電極X4上に加わる電圧波形、同図(B)は
上記表示ドット601を形成する走査電極Y3上に加わ
る電圧波形、同図(C)は表示ドット601に加わる電圧
波形である。
【0094】図7(A)・(B)の破線で示した電圧は、上記
のX電源107の電圧V0・V2・V3・V5とY電源
106の電圧V0・V1・V4・V5を示す。
【0095】また同図(B)の丸印701で囲った部分を
拡大したものを図8に示す。図8において、801は走
査電極に発生しようとするスパイク状のノイズ電圧、8
02はY電源106の作る変化する非選択電圧、803
はその電圧801と電圧802とにより合成される電圧
を示す。
【0096】ここで、図6のパターンを表示する際に、
n番目の走査電極からn+1番目の走査電極に選択が移
るときのn番目の走査電極上の点灯ドット数NONとn+
1番目の走査電極上の点灯ドット数MONの差Iは次のよ
うになる。
【0097】1番目の走査電極Y1から2番目の走査電
極Y2に選択が移るとき、I=−2 2番目の走査電極Y2から3番目の走査電極Y3に選択
が移るとき、I=2 3番目の走査電極Y3から4番目の走査電極Y4に選択
が移るとき、I=−4 4番目の走査電極Y4から5番目の走査電極Y5に選択
が移るとき、I=4 5番目の走査電極Y5から6番目の走査電極Y6に選択
が移るとき、I=−6 6番目の走査電極Y6から1番目の走査電極Y1に選択
が移るとき、I=6となる。
【0098】これによって、1番目から2番目、2番目
から3番目、3番目から4番目…となるに従って、図8
のノイズ電圧801は大きくなる。しかし、非選択電圧
802がノイズ電圧801の発生する向きと反対に変化
している時間もT1からT3と同時に長くなるので、合
成される電圧803は補正される。そのため図7(C)の
表示ドット601に加わる電圧が補正され、一本おき糸
引きの表示のむらが著しく軽減される。
【0099】以上のように、液晶パネル201のn番目
の走査電極からn+1番目の走査電極に選択が移ると
き、n番目の走査電極とn+1番目の走査電極の上にあ
る点灯ドット数の差Iに応じた長さの時間だけY電源1
06の非選択電圧を変化させることにより一本おき糸引
きの表示のむらを著しく軽減することができる。
【0100】上記のように本実施例においては、非選択
電圧の電圧を変化させる時間を増減させて補正を行うも
のであり、以後これを、非選沢電圧の時間軸補正とい
う。
【0101】実施例2(図9〜図13) 次に一本おき糸引きによる表示むらに対する他の実施例
について述べる。
【0102】上記のように実施例1では、非選択電圧の
時間軸補正によって一本おき糸引きの表示のむらを軽減
したが、一定時間、差Iに応じた電圧幅だけ非選択電圧
を変化させても、同様な効果が得られる。
【0103】このような補正を行う具体的な装置構成の
一例を図9に示す。
【0104】図において、904は補正回路、905は
電源回路である。他の構成は前記実施例1と同様であ
り、同一の符号を付して再度の説明を省略する。
【0105】上記補正回路904は、実施例1と同様に
数値Iを計算する。そして、数値Iの符号を符号信号1
08、数値Iの絶対値を強度信号909として、それぞ
れ電源回路905に伝達する。その電源回路905は符
号信号108に対応した向きに、また強度信号909に
応じた電圧幅だけ一定時間、液晶ユニット101に与え
るY電源906の非選択電圧を変化させる。
【0106】このような操作によって、液晶パネル20
1の電極上に発生するスパイク状のノイズに対し、これ
をキャンセルする向きに一定時間、発生するノイズの強
度に対応した電圧幅だけ非選択電圧を変化させて、一本
おき糸引きによる表示のむらを防止するものである。上
記の変化する向きを決めるのが符号信号108であり、
また電圧幅を決めるのが強度信号909である。
【0107】以下、本実施例の各構成要素の詳細な構成
および動作について述べる。
【0108】図10は上記の補正回路904の構成を示
す。
【0109】図において、401は計数回路、402は
第1の計数保持回路、403は第2の計数保持回路、4
04は数値演算回路であり、前記図4の各回路401〜
404と同じもので、同じ動作をする。即ち、計数回路
401がデータ信号103より点灯ドット数を計数し、
第1の計数保持回路402と第2の計数保持回路403
が、それぞれn+1番目とn番目の走査電極202上の
点灯ドット数MON・N ONを保持し、それによって数値演
算回路404が数値Iを計算する。そして、制御信号1
02の信号LPに同期して数値Iの符号信号108と、
数値Iの絶対値を示す強度信号909とを出力する。
【0110】図11は上記電源回路905の構成を示
す。
【0111】図において、1101〜1105は順次直
列に接続した抵抗器で、その両端に電圧V0と電圧V5
が印加されている。
【0112】上記各低抗器1101〜1105の抵抗値
をそれぞれ、r0、r1、r2、r3、r4とすると、 r0=r1=r3=r4、 (N〜4)Xr0=r2 となっている。
【0113】また、上記の各抵抗器1101〜1105
の端部に加わる分割電圧を図11に示すようにそれぞ
れ、V0、V1N、V2、V3、V4N、V5とする
と、 V0−V1N =V1N−V2 =V3−V4N =V4N−V5 =(V2−V3)/(N−4) となっている。そして上記の各分割電圧は前記図5例と
同様に電圧安定化回路510で安定化されて出力され
る。
【0114】1107・1108は符号信号108と強
度信号909に応じた電圧を発生する電圧発生回路であ
り、本例においてはD/Aコンバータで構成されてい
る。
【0115】その電圧発生回路1107は符号信号10
8が正を示すときは、前記の電圧V1Nに対して強度信
号909の示す数値Iの絶対値の大きさに応じた電圧幅
だけ電圧V0側に電圧値がずれた電圧V1Cを発生し、
同様に電圧発生回路1108は前記の電圧V4Nに対し
て強度信号909の示す数値1の絶対値の大きさに応じ
た電圧幅だけ電圧V5側に電圧値がずれた電圧V4Cを
発生する。
【0116】逆に、符号信号108が負を示すときは、
各電圧発生回路1107・1108はそれぞれ、電圧V
2側・電圧V3側に強度信号909が示す数値Iの絶対
値の大きさに応じた電圧幅だけ電圧値がずれた電圧V1
C・V4Cを発生する。
【0117】なお、このとき強度信号909の示す数値
Iの絶対値の大きさに応じた上記電圧幅の大きさが、符
号信号108の示す数値Iの正と負とで異なるようにし
てもよい。
【0118】1109は一定の時間だけ能動状熊である
信号を発生するパルス幅発生回路で、制御信号102の
信号LPに同期して出力する。但し、制御信号102の
信号FRが切り替わるときは出力しない。
【0119】1110は上記の電圧V1NとV1Cとを
切り替えるスイッチ、1111は上記の電圧V4NとV
4Cとを切り替えるスイッチであり、それぞれ上記のパ
ルス幅発生回路1109より出力される信号によって切
り替えられる。即ち、上記各スイッチ1110・111
1は、パルス幅発生回路1109から出力される信号が
能動であるときは、そのパルス幅に応じた一定時間だ
け、それぞれ電圧V1C・電圧V4Cを選択し、非能動
になったときは、それぞれ電圧V1N・電圧V4Nに切
り替えられて、それぞれ電圧V1・電圧V4として出力
する。従ってスイッチ1110・1111の出力する電
圧V1・電圧V4は一定時間だけ、数値Iによって向き
と大きさが変化する。
【0120】そして電源回路905は、上記の電圧V1
とV4および電圧V0とV5とをY電源906として出
力し、電圧V0・V2・V3・V5をX電源107とし
て出力する。
【0121】そのY電源906とX電源107は液晶ユ
ニット101に前記実施例1と同様に次の2つの電圧の
組として出力される。
【0122】即ち、一方の電圧の組としては、Y電源9
06の電圧V0を選択電圧、Y電源906の電圧V4を
非選択電圧、X電源107の電圧V5を点灯電圧、X電
源107の電圧V3を非点灯電圧とし、他方の電圧の組
としては、Y電源906の電圧V5を選択電圧、Y電源
906の電圧V1を非選択電圧、X電源107の電圧V
0を点灯電圧、X電源107の電圧V2を非点灯電圧と
して、それぞれ液晶ユニット101に出力される。
【0123】本実施例の構成と機能は以上のようになっ
ていて、非選択電圧が一定時間だけ数値Iによって向き
と大きさが変化する。
【0124】以上の動作を前記図6に示すパターンを表
示した場合を例にして説明する。
【0125】図12はそのときの印加電圧波形の一例を
示すもので、同図(A)は図6上の表示ドット601を形
成する信号電極X4上に加わる信号電圧波形、同図(B)
は表示ドット601を形成する走査電極Y3上に加わる
電圧波形、同図(C)は表示ドット601に加わる電圧波
形である。
【0126】上記図12(A)〜(B)の破線で示した電圧
は、X電源107の電圧V0・V2・V3・V5と、Y
電源906の電圧V0・V1・V4・V5を示す。
【0127】また図12(B)で丸印1201で囲った部
分を拡大したものを図13に示す。図13中、1301
は走査電極に発生しようとするスパイク状のノイズ電
圧、1302はY電源906の作る変化する非選択電圧
を示し、E1〜E3はその変化する電圧幅を示す。また
同図中の1303は上記の電圧1301と電圧1302
により合成される電圧を示す。
【0128】ここで、図6に示す表示を行ったときのn
番目の走査電極からn+1番目の走査電極に選択が移る
ときのn番目の走査電極上の点灯ドット数とn+1番目
の走査電極上の点灯ドット数の差Iは前述のように、走
査電極が、 1番目から2番目に移るとき、1=−2 2番目から3番目に移るとき、I=2 3番目から4番目に移るとき、I=−4 4番目から5番目に移るとき、I=4 5番目から6番目に移るとき、I=−6 6番目から1番目に移るとき、I=6 となる。
【0129】これによって、図13のように1番目から
2番目、2番目から3番目、3番目から4番目…となる
に従って、図13のノイズ電圧1301は大きくなる。
しかし、非選択電圧1302がノイズ電圧1301の発
生する向きと反対側に一定時間変化している非選択電圧
の幅もE1からE3と同時に大きくなるので、合成され
る電圧1303は補正される。そのため、図12(C)の
表示ドット601に加わる電圧が補正され、一本おき糸
引きの表示むらが著しく軽減される。
【0130】以上のように、液晶パネル201のn番目
の走査電極からn+1番目の走査電極に選択が移ると
き、液晶パネル201のn番目の走査電極とn+1番目
の走査電極の上にある点灯ドットの数の数値Iに応じた
電圧だけ、一定の時間、Y電源906の非選択電圧を変
化させることにより実施例1と同様に一本おき糸引きの
表示のむらを著しく軽減することができる。上記のよう
に本実施例においては、非選択電圧を数値Iに応じた電
圧幅だけ、一定時間変化させて補正を行うものであり、
以後これを、非選択電圧の電圧軸補正という。
【0131】実施例3(図14・図15) 次に、一本おき糸引きの表示のむらに対する更に他の実
施例について述べる。
【0132】前記の実施例1と2はそれぞれ、非選択電
圧を数値Iに応じて時間あるいは電圧のいずれかのみで
補正を行ったが、数値Iに応じて時間と電圧の両方で補
正することによっても同様の効果が得られる。
【0133】このような補正を行う具体的な装置構成の
一例を図14に示す。
【0134】同図において、電源回路1405と、その
電源回路1405の作るY電源1406以外の構成は前
記図9の構成と全く同じであり、動作も同じである。
【0135】図15は上記電源回路1405の具体的な
構成を示すもので、パルス幅制御回路1509以外の構
成は前記図11の構成と全く同じであり、動作も同じで
ある。
【0136】そのパルス幅制御回路1509は強度信号
909の数値に応じた長さの時間だけ能動な信号を、制
御信号102の信号LPの立下がりに同期して出力す
る。但し、制御信号102の信号FRが切り替わるとき
は出力しない。上記パルス幅制御回路1509からの信
号はスイッチ1110・1111を制御し、数値Iに応
じた長さの時間だけスイッチ1110・1111を切り
替える。
【0137】以上の構成となっているので、数値Iに応
じた時間と数値Iに応じた電圧幅でY電源1406の非
選択電圧が変化し、液晶パネル201に発生するノイズ
電圧を補正する。これによって、前記実施例1・2と同
様に一本おき糸引きによる表示むらを著しく改善出来
る。
【0138】上記のように本実施例においては、非選択
電圧を数値Iに応じて時間と電圧の両方で補正を行うも
のであり、以後これを、非選択電圧の時間電圧両軸補正
という。
【0139】実施例4(図16〜図20) 前記実施例1〜3は、液晶パネル201の走査電極上に
発生するスパイク状のノイズに対して方形波状の電圧を
非選択電圧に加えて補正を行った。しかし、実際に発生
するノイズはスパイク状(正碓には、液晶パネル201
の走査電極と信号電極の抵抗と液晶層のコンデンサで形
成される微分回路による指数関数で表される波形)であ
る。そこで、より正確に補正を行うために、数値Iに応
じた波高値をもち、発生するノイズに近い形の電圧波形
を非選択電圧に加えて補正を行うようにすればなお一
層、一本おき糸引きによる表示むらを改善できる。
【0140】このような補正を行う具体的な構成の一例
を図16に示す。同図において、電源回路1605と、
その電源回路1605の出力するY電源1606以外は
前記図9の構成と同じであり、動作も同じである。
【0141】上記の電源回路1605の具休的な構成を
図17に示す。同図において1701〜1703は順に
直列に接続した抵抗器であり、その各抵抗値をr1、r
2、r3とすると、 r1/2=r2/2=r3/(N−4) となっている。
【0142】また上記の抵抗器1701〜1703の両
端には電圧V0・電圧V5(電圧V0>電圧V5)が供
給され、各抵抗器1701〜1703の端部の電圧を図
17に示すように順に、V0、V2、V3、V5とする
と、 (V0−V2)/2 =(V3−V5)/2 =(V2−V3)/(N−4) となっている。
【0143】上記の電圧V2・電圧V3は、前記図5に
おける電圧安定化回路510と同様の電圧安定化回路1
704によって安定化される。
【0144】ここで、電圧V1N・電圧V4Nを次のよ
うに定義しておく。
【0145】V1N=(V0−V2)/2+V2 V4N=(V3−V5)/2+V5 即ち、電圧V1Nは電圧V0と電圧V2の中点であり、
電圧V4Nは電圧V3と電圧V5の中点である。
【0146】図17において、1705・1706はそ
れぞれ関数波形発生回路であり、前記の符号信号108
と強度信号109によって向きと波高値の変わる関数波
形電圧を発生する。
【0147】その関数波形回路1705は、 E=α×exp(−β×T) ただし、α、βは定数、Tは時間で表される指数関数波
形(図18)の電圧に、上記の電圧V1Nを加えた補正
電圧V1を出力する。
【0148】同様に関数波形発生回路1706は、 E=−α×exp(−β×T) で表される指数関数波形(図18示)電圧に、前記のV
4Nを加えた補正電圧V4を出力する。
【0149】ここで、上記αの符号は符号信号108で
示す正負に対応し、それによって発生する電圧の向きが
替わる。またαの絶対値は強度信号909に応じて変化
し、それによって波高値が替わる。
【0150】即ち、符号信号108が正で、強度信号9
09の値が大きくなるに従って、関数波形発生回路17
05は上記図18の波形1801・1802・1803
…をとる。また符号信号108が負のときは図18の波
形1806・1807・1808…をとる。
【0151】逆に、関数波形発生回路1706は、図1
6の符号信号108が正で、強度信号909の値が大き
くなるに従って、図18の波形1806・1807・1
808…をとる。また符号信号108が負のときは図1
8の波形1801・1802・1803…をとる。
【0152】また上記の関数波形発生回路1705・1
706は、制御信号102の信号LPに同期してそれぞ
れ上記の補正電圧V1・V4を出力する。但し、制御信
号102の信号FRの切り替わるときには同期せず、各
関数波形発生回路1705・1706はそれぞれ電圧V
1N・電圧V4Nを出力する。
【0153】なお、上記の関数波形発生回路1705
は、 E=α(β−T) β≧Tのとき E=0 β<Tのとき ただし、α・βは定数、Tは時間、で表される指数関数
波形に近似した三角波形電圧(図19示)にV1Nを加
えた電圧V1を出力し、同様に、関数波形発生回路17
06は、 E=−α(β−T) β≧Tのとき E=0 β<Tのとき で表される指数関数波形に近似した三角波形電圧(図1
9示)に電圧V4Nを加えた電圧V4を出力するように
してもよい。
【0154】ここで、上記αの符号は前記と同様に符号
信号108が示す正負に対応し、それによって発生する
電圧の向きが替わる。またαの絶対値は前記と同様に強
度信号909に応じて変化し、それによって波高値が変
わる。
【0155】即ち、関数波形発生回路1705と170
6は符号信号108が正で、強度信号909の値が大き
くなるに従って、それぞれ上記図19の波形1901・
1902・1903…と、波形1906・1907・1
908…をとる。逆に符号信号108が負のときは同様
にそれぞれ図19の波形1906・1907・1908
…と、波形1901・1902・1903…をとる。
【0156】次に、上記の各関数波形発生回路1705
・1706の具体的な構成例を図20に示す。
【0157】同図において、2001は基準電圧で、関
数波形発生回路1705のときは、電圧V1Nであり、
関数波形発生回路1706のときは、電圧V4Nであ
る。2002は可変抵抗器であり、図で上から順に抵抗
値がr、2r、4r……と2nの指数関数で増大する複
数個の抵抗器、およびスイッチとで構成されている。そ
して、そのスイッチを切り替えることによって、抵抗値
を変化させることができる。
【0158】2003は強度信号909によって、上記
の可変抵抗器2002の抵抗値を変化させる回路で、強
度信号909が大きくなるに従って、可変抵抗器200
2の抵抗値を大きくする。2004はコンデンサで、上
記の可変抵抗器2002と共に微分回路を形成する。
【0159】2005は第1の切替電圧源で、上記の基
準電圧2001より高い電圧を持つ。なお、この電圧源
2005を設ける代わりに関数波形発生回路1705に
あっては前記の電圧V0を、また関数波形発生回路17
06にあっては前記の電圧V3を用いてもよい。
【0160】2006は第2の切替電圧源で、上記の基
準電圧2001より低い電圧を持つ。この場合も、関数
波形発生回路1705にあっては前記の電圧V2を、関
数波形発生回路1706にあっては前記の電圧V5を用
いてもよい。
【0161】2007はスイッチであり、スイッチ制御
回路2008によって切り替えられる。そのスイッチ制
御回路2008は、制御信号102の信号LPに同期し
て(但し、制御信号102の信号FRの切り替わるとき
を除く)、コンデンサ2004の対向電極に接続されて
いる状態から第1の切替電圧源2005、もしくは第2
の切替電圧源2006に符号信号108の状態によって
切り替える。
【0162】即ち、関数波形発生回路1705の場合、
符号信号108が正を示すときには、スイッチ2007
を第1の切替電圧源2005に切り替え、符号信号10
8が負を示すときにはスイッチ2007を第2の切替電
圧源2006に切り替える。
【0163】同様に、関数波形発生回路1706の場
合、符号信号108が正を示すときには、スイッチ20
07を第2の切替電圧源2006に切り替え、符号信号
108が負を示すときにはスイッチ2007を第1の切
替電圧源2005に切り替える。
【0164】そして、次の制御信号102の信号LPが
スイッチ制御回路2008に入力される前にスイッチ2
007をコンデンサ2004の対向電極に切り替える。
【0165】2009は演算増幅回路によるボルテージ
ホロワ回路で、+印で示す入力端子に加わる電圧波形を
インピーダンスを下げて出力する。2010は上記ボル
テージホロワ回路2009からの出力電圧で、関数波形
発生回路1705の場合は電圧V1、また関数波形発生
回路1706の場合は電圧V4として出力する。
【0166】以上の構成により、制御信号102の信号
LPに同期して、コンデンサ2004と可変抵抗器20
02による微分回路に第1の切替電圧源2005もしく
は第2の切替電圧源2006が接続するので、ボルテー
ジホロワ回路2009の入力端子部に指数関数の電圧波
形が発生する。
【0167】この電圧波形の大きさはコンデンサ200
4の容量と可変抵抗器2002の抵抗値とに応じた大き
さとなるので、強度信号909が大きくなるに従って可
変抵抗器2002の抵抗値が大きくなり、電圧波形も大
きくなる。その電圧の発生する向きは符号信号108で
決まる。またボルテージホロワ回路2009は上記のよ
うに入力端子部に発生した指数関数の電圧波形をインピ
ーダンスを下げて出力する。
【0168】そして上記の関数波形発生回路1705・
1706の作る電圧V1・V4と、前記の電圧V0、V
5とを合わせてY電源1606として液晶ユニット10
1に出力され、また前記の電圧V0・V2・V3・V5
と合わせてX電源107として液晶ユニット101に出
力されるもので、このとき非選択電圧には数値Iによっ
て得られる符号信号108と強度信号909により、向
きと大きさの異なる指数関数波形もしくはそれに近似し
た三角関数電圧波形の電圧が重畳されて印加されるもの
である。
【0169】本実施例は以上のように構成されているの
で、液晶パネル201のn番目の走査電極からn+1番
目の走査電極に選択が移るとき、液晶パネル201のn
番目の走査電極上とn+1番目の走査電極上の点灯ドッ
トの数の差Iに応じた大きさの指数関数電圧波形又はそ
れに近似した三角関数電圧波形がY電源の非選択電圧に
重畳される。この重畳された電圧波形は、液晶パネル2
01の各走査電極上の非選択電圧に発生しようとするス
パイク状のノイズと向きが反対で大きさと形状がほぼ等
しい。これによって、スパイク状のノイズがほとんど完
全に打ち消され、各表示ドット204に加わる電圧が補
正されるので、一本おき糸引きの表示むらを著しく改善
できる。
【0170】上記のように本実施例においては非選択電
圧を数値1に応じた向きと大きさの関数波形で補正を行
うものであり、以後これを、非選択電圧の関数波形補正
という。
【0171】実施例5(図21〜図23) 前記の実施例1〜4は数値Iに応じた非選択電圧を補正
した。しかし、数値Iに応じて点灯電圧と非点灯電圧を
変化させることによっても同様の効果が得られ、一本お
き糸引きによるむらを改善できる。
【0172】ここで、数値Iに応じて点灯電圧と非点灯
電圧とを時間軸補正を行う具体的な構成例を図21に示
す。
【0173】同図において、電源回路2105と、その
電源回路2105から出力されるY電源2106とX電
源2107以外の構成は前記図1の構成と同じで、動作
も同じである。
【0174】上記の電源回路2105は、符号信号10
8と強度信号109を入力し、これによって点灯電圧と
非点灯電圧の電圧が変化するX電源2107と、電圧変
化のない選択電圧と非選択電圧のY電源2106とを出
力する。
【0175】その電源回路2105の具体的な構成を図
22に示す。
【0176】同図において、2201〜2213は順次
直列に接続した抵抗器であり、その両端に電圧V0U・
電圧V5Lが供給されている。
【0177】上記各抵抗器2201〜2213の端部の
電圧を図22に示すようにそれぞれ、V0U、V0N、
V0L、V1、V2U、V2N、V2L、V3U、V3
N、V3L、V4、V5U、V5N、V5Lとすると、 V0N−V1=V1−V2N =V3N−V4=V4−V5N =(V2N−V3N)/(N−4) また、 (V0N−V0L)/(V0N−V1) =(V2N−V2L)/(V1−V2N) =(V3U−V3N)/(V3N−V4) =(V5U−V5N)/(V4−V5N) さらに、 (V0U−V1N)/(V0N−V1) =(V2U−V2N)/(V1−V2N) =(V3N−V3L)/(V3N−V4) =(V5N−V5L)/(V4−V5N) が成り立つように各抵抗器2201〜2213の抵抗値
が設定されている。
【0178】その各抵抗器2201〜2213が分割し
て作る電圧V0N〜V5Nは、それぞれ前記図5と同様
の電圧安定化回路510で安定化されている。
【0179】2214〜2217はスイッチで、符号信
号108と強度信号109によって切り替えられる。
【0180】即ち、強度信号109が能動である期間
で、符号信号108が正を示すときは、各スイッチ22
14〜2217は次の電圧と接続される。
【0181】スイッチ2214は、電圧V0U スイッチ2215は、電圧V2U スイッチ2216は、電圧V3L スイッチ2217は、電圧V5L また、符号信号108が負を示すときは、 スイッチ2214は、電圧V0L スイッチ2215は、電圧V2L スイッチ2216は、電圧V3U スイッチ2217は、電圧V5U と接続される。
【0182】そして、強度信号109が非能動の場合
は、符号信号108の状態の如何にかかわらず、 スイッチ2214は、電圧V0N スイッチ2215は、電圧V2N スイッチ2216は、電圧V3N スイッチ2217は、電圧V5N と接続される。
【0183】ここで、スイッチ2114〜2117の出
力する電圧をそれぞれ、V0・V2・V3・V5とする
と、電源回路2105は、上記電圧V0・V2・V3・
V5を合わせてX電源2107として出力し、電圧V0
N・V1・V4・V5Nを合わせてY電源2106とし
て出力する。
【0184】また上記のY電源2106とX電源210
7は、次の2つの電圧の組として液晶ユニット101に
供給される。
【0185】即ち、一方の組としては、 Y電源2106の電圧V0Nを選択電圧 Y電源2106の電圧V4を非選択電圧 X電源2107の電圧V5を点灯電圧 X電源2107の電圧V3を非点灯電圧 とし、他方の組としては、 Y電源2106の電圧V5Nを選択電圧 Y電源2106の電圧V1を非選択電圧 X電源2107の電圧V0を点灯電圧 X電源2107の電圧V2を非点灯電圧 として液晶ユニット101に供給する。この2つの組の
一方の組を得る仕組みは前記実施例1の場合と同様であ
る。
【0186】本実施例の構成は以上のようになってお
り、液晶パネル201の走査電極Y1〜Y6の選択が移
る前後の走査電極上の点灯ドット数の差Iが正の場合、
X電源2107は電圧V0・V2・V3・V5として、
上記差Iの絶対値の大きさに応じた長さ時間だけ、それ
ぞれ電圧V0U・V2U・V3L・V5Lを液晶ユニッ
ト101に供給する。
【0187】逆に差Iが負の場合、X電源2107は電
圧V0・V2・V3・V5として、差Iの絶対値の大き
さに応じた長さ時間だけ、それぞれ電圧V0L・V2L
・V3U・V5Uを液晶ユニット101に供給する。
【0188】以上の動作を前記図6で示すパターンを表
示する場合を例にして説明する。図23(A)はそのとき
の図6上に表示ドット601を形成する信号電極X4上
の電圧波形、同図(B)は表示ドット601を形成する走
査電極Y3上の電圧波形、同図(C)は表示ドット601
に加わる電圧波形の一例を示す。
【0189】液晶パネル201の走査電極の選択が移る
前後の走査電極上の点灯ドットの差Iが大きくなるに従
って、図23(B)の電圧波形の非選択電圧に重畳するス
パイク状のノイズが大きくなる。しかし、その重畳する
スパイク状のノイズの発生する向きに同図(A)の点灯電
圧及び非点灯電圧が変動し、この変動している時間は差
Iに応じて同図のに示すようにT1・T2・T3と長く
なっていく。そのため、同図(C)の実効電圧が補正され
て、一本おき糸引きによる表示のむらは著しく改善され
る。
【0190】以上のように本実施例によれば、数値Iに
応じた長さの時間だけ点灯電圧と非点灯電圧を変化させ
ることにより、前記実施例と同様の効果が得られるもの
で、以後これを点灯電圧と非点灯電圧の時間軸補正とい
う。
【0191】実施例6 他の実施例として、点灯電圧と非点灯電圧に対して、前
記の電圧軸補正、時間電圧両軸補正、あるいは関数波形
補正を行っても、同様の効果が得られる。また非選択電
圧と、点灯電圧又は非点灯電圧、もしくはそれ等三者に
上記と同様の補正を行ってもよい。なお、これに対する
具体的な構成例は前記各実施例に基づいて容易に実現で
きるので省略する。
【0192】以上のように、上記実施例1〜6によれ
ば、走査電極Y1〜Y6の選択の切り替わり時の前後の
走査電極上の点灯ドットの数の差Iに応じて、非選択電
圧あるいは点灯電圧と非点灯電圧を変化させることによ
って一本おき糸引きによる表示のむらは著しく改善出来
る。
【0193】なお、上記の実施例1〜6は補正方法を限
定するものではなく、差Iによって生じる表示ドットに
加わる実効電圧の差異を解消できれば、如何なる方法で
もよい。
【0194】実施例7(図24〜図31) 次に前記の横糸引きによる表示のむらに対する実施例を
説明する。前記したように、横糸引きによる表示のむら
の程度は選択される走査電極上の点灯ドットの数Zによ
って決まる。従って液晶表示装置の動作時に、数値Zを
計数しながら波形補正をすればよい。
【0195】このような補正を行うための具体的な構成
の一例を図24に示す。
【0196】図において、2404は補正回路(補正信
号発生回路)であり、次に選択される走査電極上の点灯
ドット数Zを数え、この数値Zに応じた長さの時間だけ
能動となる強度信号2409を制御信号102の信号L
Pに同期して出力する。2405は電源回路で、上記の
強度信号2409を入力して、これによって選択電圧の
変化するY電源2406と、X電源107を作る。この
とき選択電圧の変化する電圧幅は一定で、その変化して
いる時間が強度信号2409に対応して変化する。即
ち、数値Zに応じた時間だけ選択電圧が変化する。
【0197】従って補正回路2404が計数する数値Z
に応じた長さの時間だけ選択電圧に必要な補正が加えら
れる。
【0198】以下、上記の各構成要素の詳しい構成を説
明する。図25は補正回路2404の具体的な構成を示
す。
【0199】同図において、2501は計数回路、25
02は計数保持回路であり、それぞれ前記図4における
計数回路401、第1の計数保持回路402と同じ動作
をする。即ち、図25で計数回路2501が計数した次
に選択される走査電極上の点灯ドットの数MONを数値Z
として、計数保持回路2502に出力する。
【0200】2503はパルス幅制御回路で、上記計数
保持回路2502から入力される数値Zに応じた長さの
時間だけ能動となる強度信号2409を、制御信号10
2の信号LPの立下がりに同期して出力する。
【0201】その強度信号2409が能動となっている
時間の幅Wは、数値Zに対して、 W=ΣaK Z1/K+ΣbKZ1/KK・bKは定数、K=
1・2・3…である。本実施例では、W=a0+a1Z+
2Z2+b2Z1/2となっている。
【0202】上記の補正回路2404は以上の構成とな
っているため、選択が移るとき、次に選択される走査電
極上の点灯ドット数に応じた長さの強度信号2409が
出力される。
【0203】次に、電源回路2405の構成を図26に
示す。同図において、2601〜2607は順次直列に
接続した抵抗器であり、両端に電圧V0U・電圧V5L
が供給されている。
【0204】ここで、抵抗器2601〜2607のおの
おのの端部に発生する電圧を、図26に示すように順に
V0U、V0N、V1、V2、V3、V4、V5N、V
5Lとすると、 V0N−V1=V−V2 =V3−V4=V4−V5N =(V2−V3)/(N−4) Nは定数 また、 (V0U−V0N)/(V1−V2)=(V5N−V5
L)/(V4−V5N) という関係が成り立つように各抵抗器2601〜260
7の抵抗値が設定されている。
【0205】また上記の抵抗器2601〜2607が作
る電圧V0N〜V5Nは、前記図5と同様の電圧安定化
回路510で安定化されている。
【0206】2608・2609はスイッチで、強度信
号2409によって切り替えられる。
【0207】即ち、強度信号2409が能動のとき、ス
イッチ2608・2609はそれぞれ、電圧V0U・電
圧V5Lと接続する。逆に、強度信号2509が非能動
のとき、スイッチ2608・2609はそれぞれ、電圧
V0N・電圧V5Nと接続する。
【0208】そして上記スイッチ2608と2609の
出力する電圧をそれぞれ、電圧V0・電圧V5とし、そ
の電圧V0とV5および電圧V1とV4とをY電源24
06として出力する。また電圧V0N・V2・V3・V
5NをX電源107として出力する。
【0209】上記の電源回路2405は以上の構成とな
っているので、補正回路2404から出力される強度信
号2409により、この信号2409が能動である間、
Y電源の選択電圧の電圧V0・電圧V5として、電圧V
0U・電圧V5Lを出力し、非能動になると電圧V0N
・電圧V5Nを出力する。
【0210】また上記のY電源2406とX電源107
から液晶ユニット101に供給される選択電圧、非常選
択電圧、点灯電圧、非点灯電圧は、前記実施例の場合と
同様に2つの組として与えられ、Y電源2406の選択
電圧が数値Zによって変化する。
【0211】本実施例の構成と機能は以上のようになっ
ており、液晶パネル201のn番目の走査電極からn+
1番目の走査電極に選択が移るときに、n+1番目の走
査電極上の点灯ドットの数Zに応じた長さの時間だけ、
Y電源2406の電圧V0電圧V5として、電圧V0N
・電圧V5Nの替わりに電圧V0U・電圧V5Lを出力
する。
【0212】以上の動作を液晶パネル201が図27に
示すパターンを表示する場合を例にして説明する。
【0213】図28(A)は上記図27のパターンを表示
するときの表示ドット2701を形成する信号電極X1
上の電圧波形、同図(B)は表示ドット2701を形成す
る走査電極Y4上の電圧波形、同図(C)は表示ドット2
701に加わる電圧波形を示す。
【0214】また図29(A)は上記図27の表示ドット
2702を形成する信号電極X1上の電圧波形、同図
(B)は表示ドット2702を形成する走査電極Y2上の
電圧波形、同(C)は表示ドット2702に加わる電圧波
形を示す。
【0215】ここで、上記図28(A)・(B)、図29(A)
・(B)の中で示す破線の電圧はY電源2406とX電源
107の供給する電圧である。
【0216】また図30は図28(B)で丸印2801で
囲った部分を拡大したもので、図中、3001は前記図
27の2番目の走査電極Y2に発生しようとする非選択
電圧から選択電圧へ移るときのなまりの波形、3002
はY電源2406の作る変化する選択電圧の波形、30
03は上記の波形3001と波形3002の合成によっ
て得られる図27の2番目の走査電極202上の電圧波
形を示す。
【0217】同様に、図31は図29(B)で丸印290
1で囲った部分を拡大したもので図中、3101は図2
7の4番目の走査電極Y4に発生しようとする非選択電
圧から選択電圧へ移るときのなまりの波形、3102は
Y電源2406の作る変化する選択電圧の波形、310
3は上記の波形3101と波形3102の合成によって
得られる図27の4番目の走査電極Y4上の電圧波形を
示す。
【0218】ここで、上記図27の表示を行ったときの
各走査電極202の点灯ドットの数Zは、 1番目の走査電極Y1は、Z=0 2番目の走査電極Y2は、Z=5 3番目の走査電極Y3は、Z=0 4番目の走査電極Y4は、Z=0 5番目の走査電極Y5は、Z=1 6番目の走査電極Y6は、Z=0 となっている。
【0219】このため5番目の走査電極Y5が選択され
るときに比べ、2番目の走査電極Y2が選択されるとき
の方が、図30の波形3001と図31の波形3101
とを比べてわかるように非選択電圧から選択電圧へ移る
ときに大きななまりが生じようとする。しかし、図30
の選択電圧の波形3002の方が図31の選択電圧の波
形3102より非選択電圧から選択電圧に早く立上げる
向きに長い時間、変化し続けている。
【0220】これによって、図30、図31の波形30
01・3101のなまりの大きさに応じた補正がされ
る。それによって、第28図(C)・第29図(C)に示すよ
うに前記図27の表示ドット2701・2702に印加
される実効電圧に差がなくなり、横糸引きの表示のむら
は著しく改善される。
【0221】以上のように選択される走査電極上の点灯
ドット数Zによって選択電圧を時間軸補正することによ
り、横糸引きの表示むらを著しく改善出来る。
【0222】実施例8 他の実施例として、図2で選択される走査電極上の点灯
ドットの数Zによって、選択電圧を前記の電圧軸補正、
時間電圧両軸補正、関数波形補正を行っても同様の効果
が得られる。
【0223】実施例9 さらに他の実施例として、選択される走査電極上の点灯
ドットの数Zによって、点灯電圧、非点灯電圧を時間軸
補正、電圧軸補正、時間電圧両軸補正、関数波形補正を
行っても同様の効果が得られる。
【0224】実施例10(図32〜図36) 次に前述の縦糸引きの表示むらに対する実施例について
説明する。前記したように縦糸引きの表示むらの程度は
液晶パネル上の全ての点灯ドット数Tと非点灯ドット数
Lとの差T′によって決まる。
【0225】ここで、点灯ドット数Tと非点灯ドット数
Lの和は液晶パネルの全ての表示ドット数Gになる。そ
こで、 T′=T−L =T−(G−T) =2×T−G (Gは定数) 従って液晶表示装置を動作するときに、数値Tを計数し
ながら、数値Tに対応した補正を行えばよい。
【0226】このような補正を行うための具体的な構成
例を図32に示す。
【0227】図において、3204は補正回路で、液晶
パネル201上の点灯ドットの数Tを数え、この数Tを
強度信号3209として、出力する。3205は電源回
路で上記の強度信号3209を入力し、この値に応じて
Y電源3206の非点灯電圧の電位値をずらす。このよ
うな操作によって縦の糸引きによる表示のむらの発生を
防止するものである。
【0228】以下上記の各構成要素の具体的な構成につ
いて述べる。図33は補正回路3204の具体的な構成
を示す。
【0229】図において、3301は計数回路で、液晶
パネル201の全ての点灯ドットの数Tを数える。その
計数回路3301は制御信号102の信号DINから次
の信号DINまで、信号XSCLの立下がり時に、デー
タ信号103が能動の場合のみ加算し、次の信号DIN
によって計数した数値を計数保持回路3302に出力す
ると共に、計数値を0にして、再び計数をはじめる。こ
れによって液晶パネル201上の点灯ドット数Tを数え
ることになる。なお、その計数は必ずしも1ドットまで
正確に計数する必要はなく、液晶パネル201の全ての
表示ドット204の数の5%位の誤差は何ら支障がな
い。
【0230】上記の計数保持回路3302は上記の計数
回路3301の出力する計数値Tを保持する回路であ
り、その数値Tを強度信号3209として出力する。
【0231】補正回路3204の構成は以上のようにな
っていて、液晶パネル201上の全ての点灯ドット数T
を強度信号3209として出力する。
【0232】図34は前記の電源回路3205の具体的
な構成を示す。
【0233】図において、3401〜3403は順次直
列に接続した抵抗器であり、両端に電圧V0・電圧V5
が供給されている。
【0234】その各抵抗器3401〜3403の端部の
電圧を、図34に示すようにそれぞれ、V0、V2、V
3、V5とすると、 (V0−V2)/2=(V3−V5)/2 =(V2−V3)/(N−4) となるように各抵抗器の抵抗値が設定されている。
【0235】また上記の電圧V2、V3を安定化させる
ために前記図5と同様の電圧安定化回路510が設けら
れている。
【0236】ここで、電圧V1N、電圧V4Nを次のよ
うに定義する。
【0237】V1N=(V0+V2)/2 V4N=(V5+V3)/2 即ち、電圧V1N・電圧V4Nはそれぞれ、電圧V0と
電圧V2の中点の電圧、電圧V3と電圧V5の中点の電
圧である。
【0238】3405・3406は強度信号3209に
よって変化する電圧を出力する電圧発生回路であり、D
/Aコンバータにより構成されている。
【0239】ここで、P=T−γ×Gと定義する。
【0240】Gは液晶パネル201上の全ての表示ドッ
ト204の数、γは1/2に近い数で、本実施例では1
/2とした。
【0241】上記の電圧発生回路3405は強度信号3
209の示す数値Tが大きいとき(T>γ×Gのと
き)、電圧V2側に、小さいとき(T<γ×Gのと
き)、電圧V0側にそれぞれ上記の数値Pの絶対値に応
じた電圧だけ電圧V1Nに対して電圧値のずれた電圧を
出力する。
【0242】また同様に電圧発生回路3406は強度信
号3209の示す数値Tが大きいとき、電圧V3側に、
小さいとき、電圧V5側にそれぞれ数値Pの絶対値に応
じた電圧だけ電圧V4Nに対して電圧値のずれた電圧を
出力する。
【0243】そして、上記の電圧発生回路3405・3
406の出力する電圧をそれぞれV1・V4とし、その
電圧V1・V4と前記の電圧V0・V5とをY電源32
06として、また電圧V0・V2・V3・V5をX電源
3207としてそれぞれ電源回路3205から出力す
る。
【0244】そのY電源3206とX電源3207は、
前記と同様に2つの電圧の組として液晶パネル201に
併給され、そのY電源3206の非選択電圧である電圧
V1と電圧V4は前記のように数値Tに応じてその電位
値が変化して供給される。
【0245】本実施例は以上の構成であり、液晶パネル
201の全ての点灯ドットの数が少ないときには、Y電
源3206の非選択電圧は点灯電圧側に片寄った電圧と
なり、逆に点灯ドットが多いときには、非点灯電圧側に
片寄った電圧となる。
【0246】以上の動作を、図35に示すパターンを表
示する場合を例にして更に詳しく説明する。
【0247】上記図35で示す表示内容は点灯ドットの
数が少ない場合であり、このときの表示ドット3501
を形成する信号電極X6上の電圧波形を図36(A)に、
表示ドット3501を形成する走査電極Y3上の電圧波
形を同図(B)に、表示ドット3501に加わる電圧波形
を同図(C)にそれぞれ示す。
【0248】上記図36(B)において、3601は走査
電極がずれようとする電圧、3602は図34のY電源
3206の出力する非選択電極の電圧、3603は上記
の電圧3601・3602の合成によって得られる走査
電極上の電圧を示す。
【0249】上記図35で示す表示内容は液晶パネル2
01上の点灯ドットの数が少ない(T<γ×Gである)
ため、走査電極上の非選択電圧は図36の電圧3601
のように非点灯電圧側にずれようとする。しかし図34
のY電源3206の出力する非選択電圧は、液晶パネル
201上の点灯ドットの数が少ないために、図36の電
圧3602のように点灯電圧側に片寄って出力される。
それによって、電圧3603は点灯電圧と非点灯電圧の
中点の電圧に補正され、図36(C)のように液晶パネル
201の表示ドットに加わる実効電圧の差がなくなる。
【0250】逆に、液晶パネル201上の点灯ドットが
多い(T>γ×Gである)ときは、走査電極上の非選択
電圧は点灯電圧側にずれようとする。しかし、Y電源3
206の出力する非選択電圧は、液晶パネル201上の
点灯ドットの数が多いために、非点灯電圧側に片寄って
出力されるので、同様に補正される。
【0251】以上のように液晶パネル201上の点灯ド
ット数Tによって非選択電圧を変化させることにより、
縦の糸引きによる表示のむらを著しく改善することがで
きる。 実施例11 液晶パネル201上の点灯ドット数Tによって点灯電圧
と非点灯電圧とを変化させても同様の効果が得られる。
即ち、液晶パネル201上の点灯ドット数Tによって走
査電極上の非選択電圧がずれる電圧と同じ電圧で同じ向
きに点灯電圧と非点灯電圧を変化させることによって、
縦の糸引きによる表示のむらを著しく改善することがで
きる。
【0252】なお、上記の実施例は補正方法を限定する
ものではなく、液晶パネル201上の点灯ドット数Tに
よって生じる実効電圧の差を補正できれば、如何なる方
法でも構わない。
【0253】実施例12(図37〜図44) 次に前記の極性反転糸引きの表示むらに対する実施例を
説明する。前記したように極性反転糸引きの表示のむら
の程度は、極性反転するときの選択されている走査電極
上と次に選択される走査電極上の点灯ドットの数の和か
ら各走査電極上にある表示ドットの数を引いた値Fによ
って決まる。従って、液晶表示装置を動かすとき、数値
Fを計数しながらこの数値に対応した補正を行えばよ
い。
【0254】このような補正を行うための具体的な構成
を図37に示す。
【0255】同図において、補正回路3704と、その
補正回路から出力される符号信号3708および強度信
号3709以外の構成は前記実施例1における図1の構
成と同様であり、同一の機能を有するものには同一の符
号を付して再度の説明を省略する。
【0256】上記補正回路3704は、制御信号102
とデータ信号103とにより、選択されている走査電極
上と次に選択される走査電極上の点灯ドットの数の和か
ら各走査電極上に或る表示ドットの数を引いた値Fを計
算し、その数値Fの符号を符号信号3708として出力
すると共に、その数値Fの絶対値に応じた長さの時間だ
け能動となる強度信号3709を制御信号102の信号
FRが切り替わるときの信号LPに同期して出力する。
これによって電源回路105は符号信号3708と強度
信号3709によって電源回路105の作るY電源10
6の非選択電圧を変化させ、これによって補正を行う。
【0257】上記補正回路3704の詳しい構成を図3
8に示す。
【0258】同図において、401は計数回路、402
は第1の計数保持回路、403は第2の計数保持回路で
あり、それ等の構成は前記図4のものと同じで動作も同
じである。
【0259】3804は数値演算回路で、次の演算を行
う。
【0260】F=−(N0N+MON−Q) Qは信号電極X1〜X6の数に近い数で本実施例では信
号電極X1〜X6の数とした。
【0261】この演算で得られた数値Fの符号を符号信
号3708として出力すると共に、その数値Fの絶対値
をパルス幅制御回路3805に出力する。
【0262】そのパルス幅制御回路3805は、上記数
値演算回路3804の出力する数値Fの絶対値に応じた
長さの時間だけ能動である強度信号3709を、制御信
号102の信号FRの変化するときに信号LPに同期し
て出力する。その強度信号3709が能動である時間幅
と数値Fの絶対値の関係は前記図4のパルス幅制御回路
405と同様である。
【0263】補正回路3704の構成は以上のようにな
っており、その補正回路3704から出力される符号信
号3708と強度信号3709は前記実施例1における
図1の符号信号108と強度信号109と同じ働きをす
る。
【0264】上記の構成において、n番目からn+1番
目の走査電極に選択が移るときに極性反転する場合に、
n番目の走査電極上の点灯ドットの数とn+1番目の走
査電極上の点灯ドットの数の和が信号電極X1〜X6の
数より多いとき、その差に応じた長さの時間だけ走査電
極Y1〜Y6に与えられる非選択電圧は非点灯電圧側に
変化する。逆にn番目の走査電極上の点灯ドットの数と
n+1番目の走査電極上の点灯ドットの数の和が信号電
極X1〜X6の数より少ないとき、その差に応じた長さ
の時間だけ非選択電圧は点灯電圧側に変化する。
【0265】以上の動作を、液晶パネル201が図39
および図42に示すパターンを表示する場合を例にして
具体的に説明する。
【0266】図40(A)は上記図39の表示をしたとき
の表示ドット3901を形成する信号電極X6上の電圧
波形、図40(B)は表示ドット3901を形成する走査
電極Y4上の電圧波形、同図(C)は表示ドット3901
に加わる電圧波形を示す。
【0267】また図41は上記図40(B)で、丸印40
01で図んだ部分を拡大したものであり、同図中410
1は走査電極上に発生しようとするスパイク状のノイズ
の電圧波形、4102は走査電極に供給されるY電源1
07の変化する非選択電圧の電圧波形、4103は上記
の電圧波形4101と4102で合成される走査電極上
の電圧波形を示す。
【0268】さらに図43(A)は前記図42の表示をし
たときの表示ドット4201を形成する信号電極X6上
の電圧波形、図43(B)は表示ドット4201を形成す
る走査電極Y4上の電圧波形、同図(C)は表示ドット4
201に加わる電圧波形を示す。
【0269】また図44は上記図43(B)で、丸印43
01で囲んだ部分を拡大したものであり、同図中440
1は走査電極上に発生しようとするスパイク状のノイズ
の電圧波形、4402は走査電極に供給されるY電源1
07の変化する非選択電圧の電圧波形、4403は上記
の電圧波形4401と4402で合成される走査電極上
の電圧波形を示す。なお前記図41と上記図44は同じ
倍率で拡大してある。
【0270】 ここで、図39の場合の数値Fは、F=−2 図42の場合の数値Fは、F=−4 となる。
【0271】また上記図41と図44を比べると、電圧
波形4401は電圧波形4101に比べ大きなバイク状
のノイズを発生しようとしている。
【0272】しかし、電圧波形4402は電圧波形41
02に比べ数値Fに応じてより長い時間、発生しようと
しているノイズを押さえる向きに非選択電圧が変化して
いる。これによって、走査電極上の非選択電圧が補正さ
れ、図40(C)と図43(C)で示すように表示ドットに加
わる実効電圧に差がなくなる。以上のように数値Fに応
じて非選択電圧を時間軸補正をすることによって極性反
転時の表示のむらは著しく改善することができる。
【0273】実施例13 他の実施例として、数値Fに応じて非選択電圧に対し
て、前述のような電圧軸補正、時間電圧軸補正、関数波
形補正を行っても同様の効果が得られる。
【0274】実施例14 更に他の実施例として、数値Fに応じて点灯電圧と非点
灯電圧に対して、時間軸補正、電圧軸補正、時間電圧軸
補正、関数波形補正を行っても同様の効果が得られる。
【0275】なお、上記の実施例は補正方法を限定する
ものではなく、極性反転時に、数値Fに応じて発生する
走査電極Y1〜Y6上の非選択電圧の変形による表示ド
ットに加わる実効電圧の差を補正できれば、如何なる方
法でもよい。
【0276】以上が前記の各糸引きのモードによる表示
むらに対する実施例であるが、上記の実施例において各
糸引きのモードによる表示のむらに対する表示内容のパ
ターンの特徴付けを規定する数値は、前記数値I・数値
Z・数値T・数値Fに限定するものではない。
【0277】例えば、横糸引きによる表示のむらの発生
機構を選択される走査電極上の点灯ドット数MON、即
ち、数値Zに依存すると説明したが、さらに詳しくは或
る走査電極が選択されるときの走査電極と信号電極との
充放電を解析した結果、次の式で表される数値Z′ Z′=MON+δ×(MON−NON) δは定数で表示
のむらに対する表示内容のパターンの特徴付けを規定し
て補正することによって横糸引きによる表示のむらを、
より一層軽減できる。
【0278】なお、上記の式Z′=MON+δ×(MON
NON)は、Z′=MON+δ×(d−c)より導きだされた
ものである。ここで、cは選択が移行するときに、点灯
電圧から非点灯電圧に切り替わる信号電極の数、dは逆
に非点灯電圧から点灯電圧に切り替わる信号電極の数で
ある。
【0279】そして、上記の数値Z′の意味するところ
は、走査電極上の電圧が非選択電圧から選択電圧に移る
ときに、第1項すなわちMONは横糸引きモードを規定す
る数値MONにより、走査電極上の電圧が選択電圧に移行
するのを妨げる、即ちなまりを大きくする。ここで、非
点灯電圧から点灯電圧に切り替わる信号電極は、その電
圧変化の向きが走査電極上の電圧変化と逆なので、やは
り、走査電極上の電圧が選択電圧に移行するのを妨げ
る。そして、逆に点灯電圧から非点灯電圧に切り替わる
信号電極は、その電圧変化の向きが、走査電極の電圧変
化と同じなので、走査電極上の電圧が選択電圧に移行す
るのをある程度、助ける働きをする。このため、非点灯
電圧から点灯電圧となる信号電極の数dと、点灯電圧か
ら非点灯電圧となる信号電極の数cの差(d−c)の項
により走査電極上の電圧が選択電圧に移行するときにな
まりを生ずるものである。
【0280】実施例15(図45〜図50) 上記の数値Z′に基づいて表示むらを補正する実施例の
構成を図45に示す。
【0281】同図において補正回路4504と、その補
正回路から出力される強度信号4509、および電源回
路2405から出力されるY電源4506以外の構成
は、前記実施例7における図24と同様であり、同じ動
作をする。
【0282】上記の補正回路4504は、制御信号10
2とデータ信号103より数値Z′を計算し、その数値
Z′に応じた長さの時間だけ能動となる強度信号450
9を制御信号102の信号LPに同期して出力する。そ
して、この強度信号4509により、電源回路2405
の出力するY電源の選択電圧が変化し、それによって補
正を行う。
【0283】上記補正回路4504の具体的な構成を図
46に示す。
【0284】同図において、401は計数回路、402
は第1の計数保持回路、403は第2の計数保持回路、
実施例を説明する。前記したように、横糸引きによる表
示のむらの程度は選択される走査電極上の点灯ドットの
数Zによって決まる。従って液晶表示装置の動作時に、
数値Zを計数しながら波形補正をすればよい。
【0285】このような補正を行うための具体的な構成
の一例を図24に示す。
【0286】図において、2404は補正回路(補正信
号発生回路)であり、次に選択される走査電極上の点灯
ドット数Zを数え、この数値Zに応じた長さの時間だけ
能動となる強度信号2409を制御信号102の信号L
Pに同期して出力する。2405は電源回路で、上記の
強度信号2409を入力して、これによって選択電圧の
変化するY電源2406と、X電源107を作る。この
とき選択電圧の変化する電圧幅は一定で、その変化して
いる時間が強度信号2409に対応して変化する。即
ち、数値Zに応じた時間だけ選択電圧が変化する。
【0287】従って補正回路2404が計数する数値Z
に応じた長さの時間だけ選択電圧に必要な補正が加え4
05はパルス幅制御回路であり、それ等は前記図4のも
のと同じで、同じ動作をする。4604は数値演算回路
で次の演算を行う。
【0288】Z′=MON+δ×(MON−NON) この演算の結果で得られる数値Z′をパルス幅制・御回
路405に出力する。
【0289】そのパルス幅制御回路405は上記演算回
路4604から入力される数値Z′に定数sを加えた数
値に応じた長さの時間だけ能動となる強度信号4509
を出力する。なお上記の定数値sは液晶パネル201の
信号電極X1〜X6の数にδを掛けた数でZ′が負にな
らないように加えられる数である。
【0290】本実施例の構成は以上のようになっている
ので、n番目の走査電極が選択される時に数値Z′に応
じた長さの時間だけ、選択電圧が変化する。
【0291】上記の動作を、液晶パネル201が図47
示すパターンを表示する場合を例にして具体的に説明す
る。
【0292】図48は上記図47の表示を横糸引きによ
る表示むらに対する実施例を行って表示したときの表示
むらの状態を示す。図48において、4801は横糸引
きによる表示のむらに対する実施例を行っても残った表
示むら(以後、微細横糸引きという)を示す。その微細
横糸引きは図で示すように表示の境界の走査電極上に発
生する。ここで、上記図47の表示を行ったときの数値
Z′は次のようになる。
【0293】 1番目の走査電極Y1では Z′=0 2番目の走査電極Y2では Z′=4+4×δ 3番目の走査電極Y3では Z′=4 4番目の走査電極Y4では Z′=4 5番目の走査電極Y5では Z′=4 6番目の走査電極Y6では Z′=0−4×δ このときの2番目と4番目の走査電極Y3・Y4上の電
圧波形の非選択電圧から選択電圧に移る部分を拡大した
ものをそれぞれ図49と図50に示す。
【0294】図49において、4901は走査電極の電
圧がなまろうとする電圧波形、4902は供給する選択
電圧の変化する電圧波形、4903は上記の電圧波形4
901・4902で合成される走査電極上の電圧波形を
示す。
【0295】また同様に図50において、5001は走
査電極の電圧がなまろうとする電圧波形、5002は供
給する選択電圧の変化する電圧波形、5003は上記の
電圧波形5001・5002で合成される走査電極上の
電圧波形を示す。
【0296】前記図47で1番目の走査電極Y1から2
番目の走査電極Y2に選択が移るとき、2番目の走査電
極Y2上の点灯ドットの数Z(=4)と1番目の走査電
極Y1と2番目の走査電極Y2上の点灯ドットの数の差
(=4)に応じて図49の電圧波形4901のようにな
まろうとする。同様に図47で3番目の走査電極Y3か
ら4番目の走査電極Y4に選択が移るとき、3番目の走
査電極Y3上の点灯ドットの数Z(=4)と2番目の走
査電極Y2と3番目の走査電極Y3上の点灯ドットの数
の差(=0)に応じて図50の電圧波形5001のよう
になまろうとする。
【0297】このとき図49の電圧波形4901のなま
りのほうが図50の電圧波形5001より点灯ドットの
数の差の分だけなまりが大きい。しかし、点灯ドットの
数の差の分だけ図49の電圧波形4902は図50の電
圧波形5002より長い時間走査電極を早く立上げる向
きに電圧を変化させている。それによって図49の電圧
波形4903と図50の電圧波形5003は補正され
る。これによって微細横糸引きによる表示のむらを改善
できる。
【0298】以上のように液晶パネル201が表示する
パターンによって発生する走査電極と信号電極の間の電
荷の充放電を解析し、これによって発生する表示ドット
に印加される実効電圧の差を走査電極Y1〜Y6と信号
電極X1〜X6に加える電圧を変化させて補正すること
によって前記の表示のむらは改善できる。さらに走査電
極Y1〜Y6を介した隣接する信号電極X1〜X6の間
の電荷の充放電あるいは信号電極X1〜X6を介した隣
接する走査電極Y1〜Y6の間の電荷の充放電を解析
し、これによって発生する表示ドットに印加される実効
電圧の差を走査電極Y1〜Y6と信号電極X1〜X6に
加える電圧を変化させて補正することによって表示のむ
らは一層改善できるものである。
【0299】なお点灯ドットのかわり非点灯ドットを計
数しても同様の効果が得られる。
【0300】また点灯ドットの表示している位置によっ
て点灯ドットを計数する際に重み付けをすることによっ
てさらに一層表示のむらを軽減できる。
【0301】さらに、前記の各表示むらに対する前記の
実施例を組合わせて使用することもできる。
【0302】実施例16(図51〜図53) 以下、上記のように各表示むらに対する前記の実施例を
組合わせることによって、一本おき糸引き、横糸引き、
縦糸引き、極性反転糸引きによる表示むらを補正する実
施例について説明する。
【0303】図51に本実施例の構成を示す。なお本実
施例では、一本おき糸引きについては、数値Iに対して
非選択電圧の時間軸補正を行っている。
【0304】横糸引きについては、数値Zに対して、選
択電圧の時間軸補正を行っている。
【0305】縦糸引きについては、数値Tに対して、非
選択電圧を変勧させている。
【0306】極性反転糸引きについては、数値Fに対し
て、非選択電圧の時間軸補正を行っている。
【0307】上記図51において、5104は補正回
路、5105は電源回路、5106・5107は電源回
路5105の作るY電源とX電源、5108は符号信
号、5109は第1の強度信号、5110は第2の強度
信号、5111は第3の強度信号である。
【0308】上記の補正回路5104は数値Iを計算
し、その数値Iの符号(正負)を符号信号5108とし
て出力すると共に、上記数値Iの絶対値に応じた長さの
時間だけ能動となる信号を第1の強度信号5109とし
て、制御信号102の信号LPに同期して出力する。但
し、信号FRが変化するときを除く。そして、その信号
FRが変化するときは補正回路5104は数値Fを計算
し、その数値Fの符号を上記の符号信号5108として
出力すると共に、上記数値Fの絶対値に応じた長さの時
間だけ能動となる信号を上記の強度信号5109とし
て、制御信号102の信号LPに同期して出力する。
【0309】また上記補正回路5104は同時に数値T
を計算しその結果を第2の強度信号5110として出力
する。
【0310】さらに上記補正回路5104は、数値Zを
計算し、その数値に応じた長さの時間だけ能勧となる信
号を第3の強度信号5111として、制御信号102の
信号LPに同期して出力する。
【0311】そして電源回路5105は上記第1〜第3
の強度信号5109〜5111と符号信号5108によ
りY電源5106・X源5107のうち少なくとも一部
を変化させる。この変化によって、表示のむらを軽減す
るものである。
【0312】次に上記の各構成要素を詳しく説明する。
図52は上記補正回路の具体的な構成を示す。
【0313】同図において、401は計数回路、402
は第1の計数保持回路、403は第2の計数保持回路、
404は数値演算回路であり、それ等は前記図4のもの
と同じ構成で、同じ動作をする即ち、計数回路401が
点灯ドットの計数を行い、第1の計数保持回路402が
数値MONを保持し、第2の計数保持回路403が数値N
ONを保持する。そして、数値演算回路404によって、
数値Iを計算する。
【0314】3804は数値演算回路で、前記図38の
同符号のものと同じであり、上記第1の計数保持回路4
02の保持する数値MONと、第2の計数保持回路403
の保持する数値NONより数値Fを計算する。5206は
切替回路で、数値演算回路404と数値演算回路380
4の出力する数値の符号と絶対値の一方をとる回路であ
る。この切り替えは制御信号102の信号FRが変化し
ないときは数値演算回路404の数値Iをとり、変化す
るときは、数値演算回路3804の数値Fをとる。
【0315】そして上記の切替回路5206は上記の数
値IまたはFの符号を符号信号5108として出力する
と共に、上記数値I、またはFの値をパルス幅制御回路
405に送る。そのパルス幅制御回路405は前記図4
のものと同じであり、上記切替回路5206から送られ
てきた数値IまたはFの絶対値に応じた長さの時間だけ
能動な信号を第1の強度信号5109として出力する。
このため、符号信号5108と第1の強度信号5109
は一本おき糸引きと極性反転糸引きに対する補正量を示
す。
【0316】次に、図52において、3301は計数回
路、3302は計数保持回路で、図33における同符号
のものと構成及び動作が同じであり、数値Tを計算し、
その結果を第2の強度信号5110として出力する。こ
のため第2の強度信号5110は縦糸引きに対する補正
量を示す。
【0317】2503はパルス幅制御回路で前記図25
のものと同じで、上記第1の計数保持回路402に示す
数値MON、言い替えれば数値Zに応じた長さの時間だけ
能動な信号を第3の強度信号5111として出力する。
このため第3の強度信号5111は横糸引きに対する補
正量を示す。
【0318】上記補正回路5104は以上の構成となっ
ているので、前記の各表示のむらに対する補正量を補正
信号とし出力する。
【0319】図53は前記電源回路5105の具体的な
構成を示す。
【0320】図において、5301〜5308は抵抗器
であり、順次直列に接続され、両端に電圧V0U・電圧
V5Lが印加されている。
【0321】上記の各抵抗器5301〜5308の端部
の電圧を、図に示すように順にV0U、V0N、V1
N、V2、V3、V4N、V5N、V5Lとすると、 V0N−V1N=V1N−V2 =V3−V4N=V4N−V5N =(V2−V3)/(N−4)Nは定数 また、 (V0U−V0N)/(V0N−V1N)=(V5N−
V5L)/(V4N−V5N) となるように各抵抗器5301〜5308の抵抗値が設
定されている。
【0322】また上記の電圧V0NからV5Nは安定化
回路510で安定化されている。
【0323】3405・3406は前記図34のものと
同じ電圧発生回路であり、上記第2の強度信号5110
によって出力電圧が変化する。
【0324】5309〜5312は基準電圧であり、そ
の基準電圧5309と5312の電圧の絶対値は同じ値
をとり、それぞれ、電圧V1N・V4Nを基準に反対の
符号を持つ。このときの電圧をV1U・V4Lとする。
【0325】同様に基準電圧5310と5311の電圧
の絶対値は同じ値をとり、それぞれ、電圧V1N・V4
Nを基準に反対の符号を持つ。このときの電圧をV1L
・V4Uとする。
【0326】511・512は前記図5のものと同じス
イッチであり、符号信号5108と第1の強度信号51
09によって切り替えられる。
【0327】即ち、スイッチ511は電圧V1U・V1
N・V1Lのうちのいずれかをとり、スイッチ512は
電圧V4U・V4N・V4Lのうちのいずれかをとる。
【0328】ここで、スイッチ511・512の出力す
る電圧をそれぞれ電圧V1・V4とする。
【0329】2608・2609は前記図26のものと
同じスイッチであり、第3の強度信号5111によって
切り替えられる。即ち、スイッチ2608は電圧V0U
・V0Nのいずれかをとり、スイッチ2609は電圧V
5U・V5Nのいずれかをとる。
【0330】ここで、スイッチ2608・2609の出
力する電圧を電圧V0・V5とする。
【0331】5106はY電源で、第3の強度信号51
11で選択電圧が変化し、符号信号5108と第1の強
度信号5109および第2の強度信号5110で非選択
電圧が変化する。5107はX電源である。
【0332】本実施例は以上の構成となっているので、
上記の符号信号と第1〜第3の強度信号とからなる補正
信号によりY電源の選択電圧・非選択電圧が変化して前
述の各補正がなされる。
【0333】ここで、一本置き糸引きに対する補正が制
御信号102の信号FRが変化しないときの非選択電圧
のみであり、極性反転糸引きに対する補正は信号FRが
変化するときの非選択電圧のみである。また、横糸引き
に対する補正は選択電圧のみである。そして、縦糸引き
は非選択電圧を構成する電圧V1N・V4Nを変化させ
ている。このように各補正はほぼ互いに独立しているの
で容易に組合わせることができる。
【0334】実施例17 上記実施例16では数値I・Z・Fに対して、時間軸補
正を行ったが前述の他の補正方法を組合わせても同様の
効果が得られる。
【0335】実施例18 前記実施例16において、或る糸引きの程度がわずかで
ある場合にはそれに対する補正を省略し、回路構成を簡
略化することが可能である。例えば、縦糸引きによる表
示のむらがわずかで無視できる場合には、前記図52に
おける計数回路3301と計数保持回路3302とを省
略して第2の強度信号5110をなくすと共に、図53
における電圧発生回路3405・3406を安定化回路
510に置き換えることによって構成を簡素化できる。
【0336】なお本発明は或る走査電極が選択されてい
る期間内で、信号電極に印加する電圧が点灯電圧と非点
灯電圧とに切替わって階調表示を行う表示装置にも適用
可能であり、前記と同様の効果が得られる。
【0337】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
液晶表示装置の表示する図形や文字のパターンに含まれ
る規則に基づいて走査電圧波形と信号電圧波形の少なく
とも一方を変化させることによって従来の表示むらを著
しく改善できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明液晶表示装置の第1実施例の装置構成を
示すブロック図。
【図2】液晶ユニットの構成を示す図。
【図3】制御信号とデータ信号のタイミングチャート。
【図4】補正回路(波形補正信号発生回路)の構成を示
すブロック図。
【図5】電源回路の構成を示す図。
【図6】表示内容の一例を示す液晶パネルの斜視図。
【図7】(A)・(B)・(C)は図6の表示を行う際の液晶パネ
ルへの印加電圧波形図。
【図8】図7(B)において丸印で囲った場合の拡大図。
【図9】本発明の第2実施例の装置構成を示すブロック
図。
【図10】その補正回路の構成を示すブロック図。
【図11】電源回路の構成を示す図。
【図12】(A)・(B)・(C)は図6の表示を行う際の液晶パ
ネルへの印加電圧波形図。
【図13】図12(B)において丸印で囲った部分の拡大
図。
【図14】本発明の第3実施例の装置構成を示すブロッ
ク図。
【図15】その電源回路の構成を示す図。
【図16】本発明の第4実施例の装置構成を示すブロッ
ク図。
【図17】その電源回路の構成を示す図。
【図18】指数関数波形図。
【図19】三角電圧波形図。
【図20】関数波形発生回路の構成を示す図。
【図21】本発明の第5実施例の装置構成を示すブロッ
ク図。
【図22】その電源回路の構成を示す図。
【図23】(A)・(B)・(C)は図6の表示を行う際の液晶パ
ネルへの印加電圧波形図。
【図24】本発明の第7実施例の装置構成を示すブロッ
ク図。
【図25】その補正回路の構成を示すブロック図。
【図26】電源回路の構成を示す図。
【図27】他の表示内容を示す液晶パネルの斜視図。
【図28】(A)・(B)・(C)は図27の表示を行う際の液晶
パネルへの印加電圧波形図。
【図29】(A)・(B)・(C)は図27の表示を行う際の液晶
パネルへの印加電圧波形図。
【図30】図28(B)において丸印で囲った部分の拡大
図。
【図31】図29(B)において丸印で囲った部分の拡大
図。
【図32】本発明の第10実施例の装置構成を示すブロ
ック図。
【図33】その補正回路の構成を示すブロック図。
【図34】電源回路の構成を示す図。
【図35】他の表示内容を示す液晶パネルの斜視図。
【図36】(A)・(B)・(C)は図35の表示を行う際の液晶
パネルへの印加電圧波形図。
【図37】本発明の第12実施例の装置構成を示すブロ
ック図。
【図38】その補正回路の構成を示すブロック図。
【図39】他の表示内容を示す液晶パネルの斜視図。
【図40】(A)・(B)・(C)は図39の表示を行う際の液晶
パネルへの印加電圧波形図。
【図41】図40(B)において丸印で囲った部分の拡大
図。
【図42】他の表示内容を示す液晶パネルの斜視図。
【図43】(A)・(B)・(C)は図42の表示を行う際の液晶
パネルへの印加電圧波形図。
【図44】図43(B)において丸印で囲った部分の拡大
図。
【図45】本発明の第14実施例の装置構成を示すブロ
ック図。
【図46】その補正回路の構成を示すブロック図。
【図47】他の表示内容を示す液晶パネルの斜視図。
【図48】図47の表示を行ったときの表示むらを示す
図。
【図49】走査電極が非選択電圧から選択電圧へ移行す
るときの電圧波形を示す図。
【図50】走査電極が非選択電圧から選択電圧へ移行す
るときの電圧波形を示す図。
【図51】本発明の第16実施例の装置構成を示すブロ
ック図。
【図52】その補正回路の構成を示すブロック図。
【図53】電源回路の構成を示す図。
【図54】表示内容を示す液晶パネルの斜視図。
【図55】(A)・(B)・(C)は図54の表示を行う際の液晶
パネルへの理想的な印加電圧波形図。
【図56】(A)・(B)・(C)は図54の表示を行う際の液晶
パネルへの理想的な印加電圧波形図。
【図57】図54の表示を行ったときの表示むらを示す
液晶パネルの斜視図。
【図58】(A)・(B)・(C)は図54の表示を行ったときに
液晶パネルに実際に加わる電圧波形図。
【図59】(A)・(B)・(C)は図54の表示を行ったときに
液晶パネルに実際に加わる電圧波形図。
【図60】他の表示内容を示す液晶パネルの斜視図。
【図61】図60の表示を行ったときの表示むらを示す
同上図。
【図62】(A)・(B)・(C)は図60の表示を行ったときに
液晶パネルに実際に加わる電圧波形図。
【図63】(A)・(B)・(C)は図60の表示を行ったときに
液晶パネルに実際に加わる電圧波形図。
【図64】他の表示内容を示す液晶パネルの斜視図。
【図65】図64の表示を行ったときの表示むらを示す
同上図。
【図66】(A)・(B)・(C)は図64の表示を行ったときに
液晶パネルに実際に加わる電圧波形図。
【図67】(A)・(B)・(C)は図64の表示を行ったときに
液晶パネルに実際に加わる電圧波形図。
【図68】他の表示内容を示す液晶パネルの斜視図。
【図69】図68の表示を行ったときの表示むらを示す
同上図。
【図70】(A)・(B)・(C)は図68の表示を行ったときに
液晶パネルに実際に加わる電圧波形図。
【図71】(A)・(B)・(C)は図68の表示を行ったときに
液晶パネルに実際に加わる電圧波形図。
【図72】他の表示内容を示す液晶パネルの斜視図。
【図73】図72の表示を行ったときの表示むらを示す
同上図。
【図74】(A)・(B)・(C)は図72の表示を行ったときに
液晶パネルに実際に加わる電圧波形図。
【図75】(A)・(B)・(C)は図72の表示を行ったときに
液晶パネルに実際に加わる電圧波形図。
【図76】他の表示内容を示す液晶パネルの斜視図。
【図77】図76の表示を行ったときの表示むらを示す
同上図。
【図78】(A)・(B)・(C)は図76の表示を行ったときに
液晶パネルに実際に加わる電圧波形図。
【図79】(A)・(B)・(C)は図76の表示を行ったときに
液晶パネルに実際に加わる電圧波形図。
【符号の説明】
101は液晶ユニット 102は制御信号 103はデータ信号 104・904・2404・3204・3704・45
04・5104は補正回路 105・905・1405・1605・2105・24
05・3205・5105は電源回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願昭63−27923 (32)優先日 昭和63年2月9日(1988.2.9) (33)優先権主張国 日本(JP) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/133 G09G 3/20 G09G 3/36 H04N 5/66

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の基板上に走査電極群が形成され、
    他方の基板上に信号電極群が形成され、前記一対の基板
    間に液晶層が挟持されてなる液晶表示装置において、 前記走査電極群に走査電圧波形を印加する第1の電圧印
    加手段と、 前記信号電極群に信号電圧波形を印加する第2の電圧印
    加手段と、 前記走査電極群と前記信号電極群との交点に形成される
    全ての表示ドットのうちの点灯ドット数を計数して、前
    記点灯ドット数に応じた信号を出力する手段と、 前記点灯ドット数に応じた信号 に基づいて、前記走査電
    圧波形または前記信号電圧波形を変化させて、前記表示
    ドットに印加される実効電圧のずれを補正する手段と、 を有することを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 一方の基板上に走査電極群が形成され、
    他方の基板上に信号電極群が形成され、前記一対の基板
    間に液晶層が挟持されてなる液晶表示装置の駆動方法に
    おいて、 前記走査電極群に走査電圧波形を印加し、 前記信号電極群に信号電圧波形を印加し、 前記走査電極群と前記信号電極群との交点に形成される
    全ての表示ドットのうちの点灯ドット数を計数して、前
    記点灯ドット数に応じた信号を出力し、 前記点灯ドット数に応じた信号 に基づいて、前記走査電
    圧波形または前記信号電圧波形を変化させて、前記表示
    ドットに印加される実効電圧のずれを補正することを特
    徴とする液晶表示装置の駆動方法。
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