JP3168979B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP3168979B2 JP10825298A JP10825298A JP3168979B2 JP 3168979 B2 JP3168979 B2 JP 3168979B2 JP 10825298 A JP10825298 A JP 10825298A JP 10825298 A JP10825298 A JP 10825298A JP 3168979 B2 JP3168979 B2 JP 3168979B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特にバイポーラ型
集積回路に適用して好適な半導体装置及びその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体装置及びその製造方法につ
いて、図9及び図10を参照すると、従来のバイポーラ
型半導体集積回路の製造方法を説明するために工程順に
並べた半導体チップの縦断面図が示されている。
【0003】まず、図9(a)に示すように、p型シリ
コン基板1上のバイポーラトランジスタを形成する領域
にのみ高濃度のn+ 型埋込層2を形成した後、図9
(b)に示すように、n- 型エピタキシャル層4を全面
に成長してコレクタ層とする。次に、図9(c)に示す
ような絶縁トレンチ5により、トランジスタ領域を囲っ
て周囲との絶縁を図る。続いて、図9(d)に示すよう
に、n+ 型埋込層2をn-型エピタキシャル層4の表面
まで電気的に低抵抗で引き出すためのn+ 型コレクタ引
き出し層6をイオン注入法により形成する。
【0004】その後、図9(e)に示すように、酸化膜
7を全面に成長し、ベース、及びグラフトベース層を形
成する領域にベースコンタクト8を開口する。このベー
スコンタクト8を覆うように、図10(f)に示すよう
なポリシリコンベース電極9aを形成する。このとき、
同時に、ポリシリコン抵抗9bを形成しておく。図10
(g)に示すように、全面を第1の層間絶縁膜10で覆
った後、エミッタ形成領域にエミッタコンタクト11を
開口する。
【0005】さらに、図10(h)に示すように、ポリ
シリコンベース電極9aを拡散源としてp+ 型グラフト
ベース層12をイオン注入法により形成し、p型ベース
層13を各々形成した後、ポリシリコンエミッタ電極1
4で覆いp型ベース層13の極表面にn型不純物を拡散
させてエミッタ層を形成する。さらに、全面を第2の層
間絶縁膜15で覆って、ポリシリコンベース電極9a
と、ポリシリコンエミッタ電極14と、n+ 型コレクタ
引き出し層6と、ポリシリコン抵抗9bとの電気的接続
を図るためのコンタクトホール16を開口する。図10
(i)に示すようにコンタクトホール16内をタングス
テンプラグ17で埋設し、アルミ配線18を介して各素
子間を相互接続することにより集積回路を完成する。
【0006】以上のようにして製造されたバイポーラ型
集積回路のポリシリコン抵抗9b、またはアルミ配線1
8の対基板構成は、図11に示すような構造になる。す
なわち、ポリシリコン抵抗9bは、接地面となるp型シ
リコン基板1の裏面に対し、酸化膜7(容量COX)、n
- 型エピタキシャル層4(コンダクタンスGn 、容量C
n )、n- 型エピタキシャル層4−p型シリコン基板1
界面のpn接合(容量Cj )、及びp型シリコン基板1
(コンダクタンスGp 、容量Cp )の直列インピーダン
スでカップリングされる。
【0007】同様にして、アルミ配線18は、第1の層
間絶縁膜10と、第2の層間絶縁膜15と、酸化膜7と
から成る絶縁膜(容量COX)、n- 型エピタキシャル層
4(コンダクタンスGn 、容量Cn )、n- 型エピタキ
シャル層4−p型シリコン基板1界面のpn接合(容量
j )、及びp型シリコン基板1(コンダクタンス
p 、容量Cp )の直列インピーダンスでp型シリコン
基板1の裏面とカップリングされる。
【0008】このインピーダンスを示す等価回路は図1
2のようになり、ある周波数に対して等価的に抵抗R
eff と容量Ceff の直列インピーダンスで置き換えて考
えることができる。ここで、p型シリコン基板1とn-
型エピタキシャル層4は、比較的低い不純物濃度で形成
されているため、高周波において配線−基板間の直列容
量として機能する。このため、ポリシリコン抵抗9bや
アルミ配線18の等価的寄生容量Ceff を低減する効果
があり、特に高周波での回路動作に対して有利に作用す
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
半導体装置及びその製造方法における問題点は、エピタ
キシャル層の等価容量(Cn )、及びコンダクタンス成
分(Gn )が比較的大きいため、この部分を容量と見な
せる周波数が比較的高く、数十GHz以上といったかな
りの高周波にならなければ、十分な容量低減効果が得ら
れないという問題がある。
【0010】その第1の理由は、エピタキシャル層のイ
ンピーダンスは、その成長厚に依存するが、トランジス
タの高性能を維持するためには、その成長厚を無闇に厚
くすることができないことによる。
【0011】その第2の理由は、エピタキシャル層のイ
ンピーダンスは、その不純物濃度にも依存するが、トラ
ンジスタの特性バラツキを安定させるためには、n型が
維持でき、且つ不純物濃度バラツキが許容できる程度に
安定して得られる成長条件で成長する必要があり、不純
物濃度を無闇に薄くすることができないことによる。
【0012】本発明は、ポリシリコン抵抗のような半導
体基板に対して絶縁された回路素子、または配線の寄生
容量に対してトランジスタ特性に影響を与えることな
く、より低い周波数で容量低減効果が得られるような基
板構造の半導体装置を容易に製造できるようにすること
により、回路動作の高速化を容易にする半導体装置及び
その製造方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、バイポーラ半導体集積回路
が構成された半導体装置において、第1導電型半導体基
板表面のバイポーラトランジスタ形成領域に設けられ、
第2導電型不純物が高濃度に添加されたコレクタ埋込層
と、第1導電型半導体基板表面のバイポーラトランジス
タを形成しない領域に設けられ、第1導電型不純物また
は第2導電型不純物が低濃度に添加され、少なくとも第
1導電型半導体基板よりも低いキャリア濃度の半導体層
を含む高抵抗埋込層と、コレクタ埋込層及び高抵抗埋込
層の形成された第1導電型半導体基板表面上に設けら
れ、第1導電型のベース層、第2導電型のエミッタ層、
及びコレクタ埋込層に接続された第2導電型のコレクタ
引き出し層が形成された第2導電型のエピタキシャル層
と、バイポーラトランジスタ形成領域を囲って高抵抗埋
込層を含む周囲との絶縁を図る、第2導電型のエピタキ
シャル層表面から第1導電型半導体基板に達し、高抵抗
埋込層よりも深い絶縁分離領域と、第2導電型のエピタ
キシャル層表面上に形成された絶縁膜と、絶縁膜上に形
成された導電性 薄膜素子または配線と、を有することを
特徴とする。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、高抵抗埋込層の第1導電型半導体基板内へ
の侵入深さが3μm以上であることを特徴とする。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、高抵抗埋込層が相異なる導電型の二層以上
の半導体層からなることを特徴とする。
【0016】請求項4記載の発明は、第1導電型半導体
基板表面のバイポーラトランジスタを形成しない領域に
設けられ、第2導電型不純物が低濃度に添加され、少な
くとも第1導電型半導体基板よりも低いキャリア濃度の
半導体層を含む高抵抗埋込層となる第1の半導体領域を
形成する工程と、第1導電型半導体基板表面のバイポー
ラトランジスタ形成領域に設けられ、第2導電型不純物
が高濃度に添加されたコレクタ埋込層となる第2の半導
体領域を形成する工程と、半導体基板表面に第2導電型
のエピタキシャル層を成長する工程と、エピタキシャル
層に第1導電型のベース層、第2導電型のエミッタ層、
及びコレクタ埋込層に接続する第2導電型のコレクタ引
き出し層を形成する工程と、エピタキシャル層表面に絶
縁膜を成長する工程と、絶縁膜上に導電性薄膜素子また
は配線を形成する工程と、を有することを特徴とする。
【0017】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明において、第1の半導体領域と第2の半導体領域とを
分離するエピタキシャル層表面から第1導電型半導体基
板に達し、高抵抗埋込層よりも深い絶縁分離領域を形成
する工程を有することを特徴とする。
【0018】請求項6記載の発明は、請求項4記載の発
明において、高抵抗埋込層の第1導電型半導体基板内へ
の侵入深さが3μm以上であることを特徴とする。
【0019】請求項7記載の発明は、請求項4記載の発
明において、第2導電型不純物をイ オン注入法で添加し
た後、熱拡散させて高抵抗埋込層を形成することを特徴
とする。
【0020】請求項8記載の発明は、請求項4記載の発
明において、高抵抗埋込層が相異なる導電型の二層以上
の半導体層からなることを特徴とする。
【0021】〈作用〉 例えば、エピタキシャル層でコレクタ層を形成するバイ
ポーラトランジスタの製造工程において、トランジスタ
を形成しない基板領域に、基板とは反対の導電型を有す
る不純物を添加して、少なくとも基板よりキャリア濃度
の低い高抵抗埋込層を形成しておくことにより、高抵抗
埋込層部分のコンダクタンス(高抵抗埋込層がn型の場
合はGn に、p型の場合はGp に寄与)が小さくなり、
この領域が容量と見なせる周波数が低下し、より低い周
波数において高抵抗埋込層が直列容量として機能するた
め、全体の等価的な寄生容量が低減される。
【0022】また、高抵抗埋込層の導電型に拘わらず、
pn接合の空乏層が高抵抗埋込層側に拡がり、接合容量
(Cj )が小さくなる。さらに、この高抵抗埋込層はト
ランジスタ形成領域には形成しないため、高抵抗埋込層
の形成がトランジスタ特性に与える影響は無い。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1(a)に示すよ
うに、本発明の実施形態である半導体装置及びその製造
方法は、第1導電型半導体基板1表面のバイポーラトラ
ンジスタ形成領域に第2導電型不純物を高濃度に添加し
たコレクタ層であるn+ 型埋込層2を形成する際、トラ
ンジスタを形成しない半導体基板1の領域にも、第2導
電型不純物を半導体基板1の第1導電型不純物とほぼ同
じ濃度で添加することにより、少なくとも半導体基板1
よりキャリア濃度の低い領域を含む高抵抗埋込層3を形
成しておくことを特徴としている。
【0024】但し、高抵抗埋込層3の領域は必ずしもト
ランジスタ形成領域と隣接する必要はなく、寄生容量を
低減したい領域のみに限定して形成してもよい。また、
高抵抗埋込層3の導電型は、第1導電型、第2導電型の
何れでも構わず、第1導電型層と第2導電型層の複数層
からなる多層構造で形成してもよい。
【0025】次に、図1(b)に示すように、第2導電
型のn- 型エピタキシャル層4を全面に成長してコレク
タ層とし、図1(c)に示すようなトランジスタの絶縁
分離領域である絶縁トレンチ5を形成してトランジスタ
形成領域と高抵抗埋込層3を含む周囲との絶縁を図る。
続いて、図1(d)に示すように、n+ 型コレクタ引出
し層6を形成する。
【0026】その後、図1(e)に示すように酸化膜7
を全面に成長し、図2(f)に示すような導電性薄膜素
子であるポリシリコン抵抗9bを形成する。ポリシリコ
ン抵抗9bは半導体基板に対し酸化膜7を介して絶縁さ
れた素子であり、抵抗素子、容量素子の電極、インダク
タンス素子などが含まれる。
【0027】さらに、図2(g)に示すような第1の層
間絶縁膜10を形成し、図2(h)に示すようなコンタ
クトホール16を開口した上で、図2(i)のような導
電性膜から成るアルミ配線18を形成する。
【0028】以上のようにして製造されたバイポーラ型
集積回路は、図3に示すように、導電性薄膜素子である
ポリシリコン抵抗9b直下、またはアルミ配線18直下
の半導体基板1内にn型高抵抗埋込層3aが形成されて
いる構造になる。但し、本発明の実施の形態には、必ず
しもポリシリコン抵抗9bを含んでいる必要は無く、ア
ルミ配線18のみでも構わない。
【0029】次に、本発明における動作について説明す
る。高抵抗埋込層3が図3に示すように、n- 型エピタ
キシャル層4と同じ第2導電型で形成された場合、薄膜
素子であるポリシリコンベース電極9aは接地面となる
第1導電型半導体基板1の裏面に対し、酸化膜7(容量
OX)、n- 型エピタキシャル層4とn型高抵抗埋込層
3aとからなる第2導電型半導体層(コンダクタンスG
n 、容量Cn )、n型高抵抗埋込層3a−半導体基板1
界面のpn接合(容量Cj )、及び第1導電型半導体基
板1(コンダクタンスGp 、容量Cp)の直列インピー
ダンスでカップリングされる。
【0030】同様にして、アルミ配線18は、第1の層
間絶縁膜10と酸化膜7とから成る絶縁膜(容量
OX)、n- 型エピタキシャル層4とn型高抵抗埋込層
3aとからなる第2導電型半導体層(コンダクタンスG
n 、容量Cn )、n型高抵抗埋込層3a−半導体基板1
界面のpn接合(容量Cj )、及び第1導電型半導体基
板1(コンダクタンスGp 、容量Cp )の直列インピー
ダンスでカップリングされる。このインピーダンスを示
す等価回路は図4のようになり、ある周波数に対して等
価的に抵抗Reff と容量Ceff の直列インピーダンスで
置き換えて考えることができる。
【0031】ここで、第2導電型のn型高抵抗埋込層3
aの形成は、第2導電型半導体層の厚さを厚くするた
め、第2導電型半導体層コンダクタンス(Gn )を引き
下げる効果が有り、そのキャリア濃度は半導体基板1に
対し低く形成されているため、第1導電型の半導体基板
1の一部が第2導電型のn型高抵抗埋込層3aに置き換
わることに伴う第1導電型半導体基板コンダクタンス
(Gp )の増加を見込んでも、全体のコンダクタンスを
引き下げることができる。
【0032】これにより、半導体領域が薄膜素子−基板
間や配線−基板間の直列容量として機能する周波数が、
より低周波側にシフトする。また、第2導電型のn型高
抵抗埋込層3aのキャリア濃度がn- 型エピタキシャル
層4のキャリア濃度より低く形成されていれば、n-
エピタキシャル層4−半導体基板1間のpn接合に比
べ、n型高抵抗埋込層3a−半導体基板1界面のpn接
合の方が、n型高抵抗埋込層3a側への空乏層拡がりが
大きくなるため、接合容量(Cj )も小さくなる。従っ
て、より実用的な周波数領域において、薄膜素子や配線
の等価的寄生容量Ceff を低減することができるので、
回路の高速動作に対して有利に作用する。
【0033】一方、高抵抗埋込層3が図6に示すよう
に、半導体基板1と同じ第1導電型で形成された場合、
薄膜素子であるポリシリコンベース電極9aは接地面と
なる第1導電型半導体基板1の裏面に対し、酸化膜7
(容量COX)、第2導電型のn-型エピタキシャル層4
(コンダクタンスGn 、容量Cn )、n- 型エピタキシ
ャル層4−p型高抵抗埋込層3b界面のpn接合(容量
j )、及びp型高抵抗埋込層3bと半導体基板1から
なる第1導電型半導体層(コンダクタンスGp 、容量C
p )の直列インピーダンスでカップリングされる。
【0034】同様にして、アルミ配線は、層間絶縁膜1
0と酸化膜7とから成る絶縁膜(容量COX)、第2導電
型のn- 型エピタキシャル層4(コンダクタンスGn
容量Cn )、n- 型エピタキシャル層4−p型高抵抗埋
込層3b界面のpn接合(容量Cj )、及びp型高抵抗
埋込層3bと半導体基板1からなる第1導電型半導体層
(コンダクタンスGp 、容量Cp )の直列インピーダン
スでカップリングされる。このインピーダンスを示す等
価回路は図7のようになり、ある周波数に対して等価的
に抵抗Reff と容量Ceff の直列インピーダンスで置き
換えて考えることができる。
【0035】ここで、p型シリコン基盤1の一部は低い
キャリア濃度のp型高抵抗埋込層3bに置き換わってい
るため、第1導電型半導体層コンダクタンス(Gp
は、p型高抵抗埋込層3bを形成しない状態に比べ小さ
くなっている。これにより、半導体層が薄膜素子−基板
間や配線−基板間の直列容量として機能する周波数が、
より低周波側にシフトする。また、n- 型エピタキシャ
ル層4−p型シリコン基板1間のpn接合に比べ、n-
型エピタキシャル層4−p型高抵抗埋込層3b界面のp
n接合の方が、p型高抵抗埋込層3b側への空乏層拡が
りが大きくなるため、接合容量(Cj )も小さくなる。
従って、この場合も、より実用的な周波数領域におい
て、薄膜素子や配線の等価的寄生容量Ceff を低減する
ことができるので、回路の高速動作に対し有利に作用す
る。尚、このp型高抵抗埋込層3bはトランジスタ形成
領域には形成しないため、高抵抗埋込層3の形成がトラ
ンジスタ特性に与える影響は無い。
【0036】次に、本発明の実施例としてのバイポーラ
型半導体集積回路の製造方法について図1、図2を参照
して詳細に説明する。まず、図1(a)に示すように、
p型シリコン基板1表面のバイポーラトランジスタを形
成しないシリコン基板の領域に、n型不純物をイオン注
入法により注入した後、熱拡散させて、キャリア濃度の
低い高抵抗埋込層3を形成し、バイポーラトランジスタ
形成領域に高濃度のn型不純物をイオン注入してn+
埋込層2を形成する。高抵抗埋込層3形成時のイオン注
入条件、及び熱拡散条件は、熱拡散後のn型不純物濃度
が半導体基板1に添加されているp型不純物とほぼ同じ
濃度になるように設定しておくことで、埋込層は高抵抗
になる。
【0037】次に、図1(b)に示すように、n- 型エ
ピタキシャル層4を全面に成長してコレクタ層とする。
高抵抗埋込層3の導電型はp型、n型の何れでも構わな
いが、少なくとも半導体基板1よりもキャリア濃度が低
くなるように、n型不純物のイオン注入条件を設定して
おく。尚、高抵抗埋込層3がn型となる場合は、n-
エピタキシャル層4に対してもキャリア濃度が低くなる
ようにn型不純物のイオン注入条件を設定しておく方が
良い。
【0038】次に、図1(c)に示すような絶縁トレン
チ5により、トランジスタ領域を囲って高抵抗埋込層3
を含む周囲との絶縁を図る。続いて、図1(d)に示す
ように、n+ 型埋込層2をn- 型エピタキシャル層4の
表面まで電気的に低抵抗で引き出すためのn+ 型コレク
タ引き出し層6をイオン注入法で形成する。
【0039】その後、図1(e)に示すように、酸化膜
7を全面に成長し、ベース、及びグラフトベース層を形
成する領域にベースコンタクト8を開口する。このベー
スコンタクト8を覆うように、図2(f)に示すような
ポリシリコンベース電極9aを形成する。このとき、同
時に、ポリシリコン抵抗9bを形成しておく。図2
(g)に示すように、全面を第1の層間絶縁膜10で覆
った後、エミッタ形成領域にエミッタコンタクト11を
開口する。
【0040】さらに、図2(h)に示すように、ポリシ
リコンベース電極9aを拡散源としてp+ 型グラフトベ
ース層12を、イオン注入法によりp型ベース層13を
各々形成した後、ポリシリコンエミッタ電極14で覆い
p型ベース層13の極表面にn型不純物を拡散させてエ
ミッタを形成する。さらに、全面を第2の層間絶縁膜1
5で覆って、ポリシリコンベース電極9a、ポリシリコ
ンエミッタ電極14、n+ 型コレクタ引き出し層6、及
びポリシリコン抵抗9bと電気的接続を図るためのコン
タクトホール16を開口する。
【0041】そして、図2(i)に示すようにコンタク
トホール16内をタングステンプラグ17で埋設し、ア
ルミ配線18を介して各素子間を相互接続することによ
り集積回路を完成する。
【0042】以上のようにして製造されたバイポーラ型
集積回路のポリシリコン抵抗9b、またはアルミ配線1
8の対基板構成は、図3、あるいは図6に示すような構
造になる。
【0043】次に、動作の詳細について、高抵抗埋込層
3が図3に示すように、n- 型エピタキシャル層4と同
じn型で形成された場合を第1の実施例として説明す
る。
【0044】この場合、ポリシリコン抵抗9bは接地面
となるp型シリコン基板1の裏面に対し、酸化膜7(容
量COX)と、n- 型エピタキシャル層4と、n型高抵抗
埋込層3aとからなるn型半導体層(コンダクタンスG
n 、容量Cn )、n型高抵抗埋込層3a−p型シリコン
基板1界面のpn接合(容量Cj )、及びp型シリコン
基板1(コンダクタンスGp 、容量Cp )の直列インピ
ーダンスでカップリングされる。
【0045】同様にして、アルミ配線18は、第1の層
間絶縁膜10と、第2の層間絶縁膜15と、酸化膜7と
から成る絶縁膜(容量COX)、n- 型エピタキシャル層
4と、n型高抵抗埋込層3aとからなるn型半導体層
(コンダクタンスGn 、容量Cn )、n型高抵抗埋込層
3a−p型シリコン基板1界面のpn接合(容量
j )、及びp型シリコン基板1(コンダクタンス
p 、容量Cp )の直列インピーダンスでカップリング
される。このインピーダンスを示す等価回路は図4のよ
うになり、ある周波数に対して等価的に抵抗Reff と容
量Ceff の直列インピーダンスで置き換えて考えること
ができる。
【0046】ここで、n型高抵抗埋込層3aの形成はn
型半導体層の厚さを厚くするため、n型半導体層コンダ
クタンス(Gn )を引き下げる効果があり、そのキャリ
ア濃度はp型シリコン基板1に対して低く形成されてい
るため、p型シリコン基板1の一部がn型高抵抗埋込層
3aに置き換わることに伴うp型シリコン基板1のコン
ダクタンス(Gp )増加を見込んでも、全体のコンダク
タンスを引き下げることができる。これにより、半導体
領域がポリシリコン抵抗9b−p型シリコン基板1間や
アルミ配線18−p型シリコン基板1間の直列容量とし
て機能する周波数が、より低周波側にシフトする。
【0047】図5は、厚さ300μm、比抵抗1Ω・c
mのp型シリコン基板1上に深さ3μm、比抵抗5Ω・
cmのn型高抵抗埋込層3aを形成し、厚さ1μm、比
抵抗1Ω・cmのn- 型エピタキシャル層4を成長した
上に、厚さ0.25μmのシリコン酸化膜7を介して1
0μm幅のポリシリコン抵抗9b、及び合計厚さ1μm
のシリコン酸化膜からなる層間絶縁膜としての酸化膜
7、第1の層間絶縁膜10と第2の層間絶縁膜15とを
介して1μm幅のアルミ配線18が形成されている場合
の各単位長さ当たりの等価的寄生容量Ceff の周波数依
存性を、n型高抵抗埋込層3aを形成した場合と形成し
ない場合で比較したグラフである。
【0048】等価的寄生容量Ceff は、n型高抵抗埋込
層3aの有無に拘わらず高周波側で減少する傾向はある
が、n型高抵抗埋込層3aが形成されていない従来技術
に対し、形成されている本発明の方が同じ周波数に対し
てより小さくなる。すなわち、1μm幅アルミ配線の寄
生容量の本発明による低減率は、1GHzで1%に過ぎ
ないが、30GHzでは10%、80GHzでは18%
になる。また、10μm幅ポリシリコン抵抗の寄生容量
低減率は1GHzで13%、30GHzで34%、50
GHzで37%になる。
【0049】低周波での容量低減効果は主に接合容量C
j の低減効果であり、高周波での低減効果はコンダクタ
ンスの低下によるものである。1μm幅アルミ配線の寄
生容量が低周波に対して10%低減される周波数は、n
型高抵抗埋込層3aが無い場合の48GHzに対し、n
型高抵抗埋込層3aが有る場合は、24GHzまで低く
なる。また、10μm幅ポリシリコン抵抗の寄生容量が
低周波に対して30%低減される周波数は、n型高抵抗
埋込層3aが無い場合の34GHzに対し、n型高抵抗
埋込層3aが有る場合は22GHzまで低くなる。
【0050】このように、本実施形態によれば、ポリシ
リコン抵抗9bやアルミ配線18の寄生容量低減効果
が、より低い周波数で得られるようになるので、高速動
作回路の負荷が軽減され、より高周波動作の設計が可能
になり、また、同じ周波数であれば、より低消費電力で
の設計が可能になるという利点がある。
【0051】次に、高抵抗埋込層3が図6に示すよう
に、p型シリコン基板1と同じp型で形成された場合を
第2の実施例として説明する。この場合、ポリシリコン
抵抗9bは接地面となるp型シリコン基板1の裏面に対
し、酸化膜7(容量COX)、n- 型エピタキシャル層4
(コンダクタンスGn 、容量Cn )、n- 型エピタキシ
ャル層4−p型高抵抗埋込層3b界面のpn接合(容量
j )、及びp型高抵抗埋込層3bとp型シリコン基板
1からなるp型半導体層(コンダクタンスGp 、容量C
p )の直列インピーダンスでカップリングされる。
【0052】同様にして、アルミ配線18は、第1の層
間絶縁膜10と、第2の層間絶縁膜15と、酸化膜7と
から成る絶縁膜(容量COX)、n- 型エピタキシャル層
4(コンダクタンスGn 、容量Cn )、n- 型エピタキ
シャル層4−p型高抵抗埋込層3b界面のpn接合(容
量Cj )、及びp型高抵抗埋込層3bとp型シリコン基
板1からなるp型半導体層(コンダクタンスGp 、容量
p )の直列インピーダンスでカップリングされる。こ
のインピーダンスを示す等価回路は図7のようになり、
ある周波数に対して等価的に抵抗Reff と容量Ceff
直列インピーダンスで置き換えて考えることができる。
【0053】ここで、p型シリコン基板1の一部は、低
いキャリア濃度のp型高抵抗埋込層3bに置き換わって
いるため、p型半導体層のコンダクタンス(Gp )は、
p型高抵抗埋込層3bを形成しない場合に比べ小さくな
っている。これにより、半導体層がポリシリコン抵抗9
b−p型シリコン基板1間やアルミ配線18−p型シリ
コン基板1間の直列容量として機能する周波数が、より
低周波側にシフトする。
【0054】図8は、厚さ300μm、比抵抗1Ω・c
mのp型シリコン基板1上に深さ3μm、比抵抗5Ω・
cmのp型高抵抗埋込層3bを形成し、厚さ1μm、比
抵抗1Ω・cmのn- 型エピタキシャル層4を成長した
上に、厚さ0.25μmのシリコン酸化膜7を介して1
0μm幅のポリシリコン抵抗9b、及び合計厚さ1μm
のシリコン酸化膜からなる酸化膜7、第1の層間絶縁膜
10、第2の層間絶縁膜15を介して1μm幅のアルミ
配線18が形成されている場合の、各単位長さ当たりの
等価的寄生容量Ceff の周波数依存性を、p型高抵抗埋
込層3bを形成した場合と形成しない場合で比較したグ
ラフである。
【0055】等価的寄生容量Ceff は、第1の実施例と
同様に、p型高抵抗埋込層3bの有無に拘わらず高周波
側で減少する傾向があり、p型高抵抗埋込層3bが形成
されていない従来技術に対し、形成されている本発明の
方が同じ周波数に対してより小さくなる。すなわち、1
μm幅アルミ配線の寄生容量の本発明による低減率は、
1GHzで3%に過ぎないが、30GHzでは10%、
80GHzでは20%になる。
【0056】また、10μm幅ポリシリコン抵抗の寄生
容量低減率は1GHzで13%、30GHzで29%、
70GHzで38%になる。すなわち、1μm幅アルミ
配線の寄生容量が低周波に対して10%低減される周波
数は、n型高抵抗埋込層3aが無い場合の50GHzに
対し、n型高抵抗埋込層3aを形成することにより30
GHzまで低くなる。また、10μm幅ポリシリコン抵
抗の寄生容量が低周波に対して30%低減される周波数
は、n型高抵抗埋込層3aが無い場合の34GHzに対
し、n型高抵抗埋込層3aを形成することにより24G
Hzまで低くなる。
【0057】このように、第2の実施例においても、第
1の実施例とほぼ同等の効果が得られるので、高抵抗埋
込層は、p型、n型の何れかに限定する必要は無く、コ
ンダクタンスを引き下げるような高抵抗であることが重
要である。すなわち、高抵抗埋込層の形成方法として
は、基板と反対の導電型の不純物を基板の不純物とほぼ
同じ濃度になる条件で添加することにより、基板のキャ
リアを中和して、真性半導体に近い状態として形成する
ことが望ましい。尚、この高抵抗埋込層3はトランジス
タ形成領域には形成しないため、高抵抗埋込層の形成が
トランジスタ特性に与える影響は無い。
【0058】次に、本発明の他の実施形態を説明する。
高抵抗埋込層3の形成方法としては、基板と反対の導電
型の不純物を基板の不純物とほぼ同じ濃度になる条件で
添加するが望ましい、基板表面にイオン注入で形成する
以上、イオン注入による不純物プルファイルの制約か
ら、均一な濃度分布で高抵抗層を形成することは困難で
あるが、熱処理を追加することにより、ある程度の均一
性は得られる。
【0059】例えば、比抵抗1Ω・cmのボロン添加p
型シリコン基板の場合、ボロンは2×1016cm-3程度
の濃度でほぼ均一に分布している。ここにリンのイオン
注入で、深さ3μm程度の高抵抗埋込層を形成する場
合、1MeV程度の加速電圧で2×1012cm-2程度注
入した後、1200℃、1〜2時間程度の熱処理を行う
ことで形成できる。
【0060】但し、この場合でも、リンの濃度は完全に
は均一にはならず、高抵抗層の中央付近はボロン濃度よ
り高く、より深い側と表面側はボロン濃度より低くなる
ため、高抵抗層はpnp構造で形成される。しかしなが
ら、高抵抗層内のp型層は基板よりもキャリア濃度が低
くなっているので、高抵抗層のn型層が基板に対し著し
く高いキャリア濃度にならない限り、半導体領域全体の
コンダクタンスを引き下げる効果を得ることは可能であ
る。
【0061】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
による第1の効果は、高抵抗埋込層部分のコンダクタン
スが小さくなり、この領域が容量と見なせる周波数が低
下することで、より低い周波数において高抵抗埋込層が
直列容量として機能するようになり、配線や薄膜素子の
等価的寄生容量が低減される。
【0062】また、本発明による第2の効果は、低キャ
リア濃度の高抵抗層の形成により、pn接合の空乏層が
高抵抗埋込層側に拡がるので、基板の接合容量が小さく
なり、配線や薄膜素子の寄生容量が低減される。
【0063】また、本発明による第3の効果は、高抵抗
埋込層をトランジスタ形成領域には形成しないようにす
ることで、第1及び第2の効果がトランジスタ特性に与
える影響無しで得られることである。
【0064】さらに、本発明による第4の効果は、基板
とは反対導電型の不純物を基板にイオン注入法で注入す
ることで、基板のキャリアを中性化して、高抵抗埋込層
を形成するようにしたため、第1及び第2の効果が、複
雑なプロセスを追加すること無く、容易に得られるよう
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による半導体装置の製造工程
順に並べた半導体チップの縦断面図である。
【図2】本発明の実施形態による半導体装置の製造工程
順に並べた半導体チップの縦断面図である。
【図3】第1の実施例を説明するためのポリシリコン抵
抗部の縦断面図である。
【図4】第1の実施例を説明するためのポリシリコン抵
抗−シリコン基盤裏面間、またはアルミ配線裏面−シリ
コン基盤裏面間のインピーダンスを示す等価回路図であ
る。
【図5】第1の実施例の効果を説明するためのポリシリ
コン抵抗裏面−シリコン基盤裏面間、及びアルミ配線裏
面−シリコン基盤裏面間の等価容量の周波数依存を示す
グラフである。
【図6】第2の実施例を説明するためのポリシリコン抵
抗部の断面図である。
【図7】第2の実施例を説明するためのポリシリコン抵
抗裏面−シリコン基盤裏面間、またはアルミ配線裏面−
シリコン基盤裏面間のインピーダンスを示す等価回路図
である。
【図8】第2の実施例の効果を説明するためのポリシリ
コン抵抗裏面−シリコン基盤裏面間、及びアルミ配線裏
面−シリコン基盤裏面間の等価容量の周波数依存を示す
グラフである。
【図9】従来の半導体装置の製造工程順に並べた半導体
チップの縦断面図である。
【図10】従来の半導体装置の製造工程順に並べた半導
体チップの縦断面図である。
【図11】従来例を説明するためのポリシリコン抵抗部
の縦断面図である。
【図12】従来例を説明するためのポリシリコン抵抗−
シリコン基盤裏面間、またはアルミ配線裏面−シリコン
基盤裏面間のインピーダンスを示す等価回路図である。
【符号の説明】
1 p型シリコン基板(第1導電型半導体基板) 2 n+ 型埋込層(第2導電型埋込層) 3 高抵抗埋込層 3a n型高抵抗埋込層(第2導電型埋込層) 3b p型高抵抗埋込層(第1導電型埋込層) 4 n- 型エピタキシャル層(第2導電型エピタキシャ
ル層) 5 絶縁トレンチ(絶縁分離領域) 6 n+ 型コレクタ引出し層 7 酸化膜(絶縁膜) 8 ベースコンタクト 9a ポリシリコンベース電極 9b ポリシリコン抵抗(薄膜素子) 10 第1の層間絶縁膜(層間絶縁膜) 11 エミッタコンタクト 12 p+ 型グラフトベース層 13 p型ベース層 14 ポリシリコンエミッタ電極 15 第2の層間絶縁膜 16 コンタクトホール 17 タングステンプラグ 18 アルミ配線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 27/06 H01L 29/73

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バイポーラ半導体集積回路が構成された
    半導体装置において、第1導電型半導体基板表面のバイポーラトランジスタ形
    成領域に設けられ、第2導電型不純物が高濃度に添加さ
    れたコレクタ埋込層と、 前記第1導電型半導体基板表面のバイポーラトランジス
    タを形成しない領域に設けられ、第1導電型不純物また
    は前記第2導電型不純物が低濃度に添加され、少なくと
    も前記第1導電型半導体基板よりも低いキャリア濃度の
    半導体層を含む高抵抗埋込層と、 前記コレクタ埋込層及び前記高抵抗埋込層の形成された
    前記第1導電型半導体基板表面上に設けられ、第1導電
    型のベース層、第2導電型のエミッタ層、及び前記コレ
    クタ埋込層に接続された第2導電型のコレクタ引き出し
    層が形成された第2導電型のエピタキシャル層と、 前記バイポーラトランジスタ形成領域を囲って前記高抵
    抗埋込層を含む周囲との絶縁を図る、前記第2導電型の
    エピタキシャル層表面から前記第1導電型半導体基板に
    達し、前記高抵抗埋込層よりも深い絶縁分離領域と、 前記第2導電型のエピタキシャル層表面上に形成された
    絶縁膜と、 前記絶縁膜上に形成された導電性薄膜素子または配線
    と、 を有する ことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記高抵抗埋込層の前記第1導電型半導
    体基板内への侵入深さが3μm以上であることを特徴と
    する請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記高抵抗埋込層が相異なる導電型の二
    層以上の半導体層からなることを特徴とする請求項1記
    載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 第1導電型半導体基板表面のバイポーラ
    トランジスタを形成しない領域に設けられ、第2導電型
    不純物が低濃度に添加され、少なくとも前記第1導電型
    半導体基板よりも低いキャリア濃度の半導体層を含む高
    抵抗埋込層となる第1の半導体領域を形成する工程と、 前記第1導電型半導体基板表面のバイポーラトランジス
    タ形成領域に設けられ、前記第2導電型不純物が高濃度
    に添加されたコレクタ埋込層となる第2の半導体領域を
    形成する工程と、 前記半導体基板表面に第2導電型のエピタキシャル層を
    成長する工程と、前記エピタキシャル層に第1導電型のベース層、第2導
    電型のエミッタ層、及び前記コレクタ埋込層に接続する
    第2導電型のコレクタ引き出し層を形成する工程と、 前記エピタキシャル層表面に絶縁膜を成長する工程と、 前記絶縁膜上に導電性薄膜素子または配線を形成する工
    程と を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記第1の半導体領域と前記第2の半導
    体領域とを分離する前記エピタキシャル層表面から前記
    第1導電型半導体基板に達し、前記高抵抗埋込層よりも
    深い絶縁分離領域を形成する工程を有することを特徴と
    する請求項記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記高抵抗埋込層の前記第1導電型半導
    体基板内への侵入深さが3μm以上であることを特徴と
    する請求項記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記第2導電型不純物をイオン注入法で
    添加した後、熱拡散させて前記高抵抗埋込層を形成する
    ことを特徴とする請求項記載の半導体装置の製造方
    法。
  8. 【請求項8】 前記高抵抗埋込層が相異なる導電型の二
    層以上の半導体層からなることを特徴とする請求項
    載の半導体装置の製造方法。
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