JP3168294U

JP3168294U - ピンホールコンタクトレンズ

Info

Publication number: JP3168294U
Application number: JP2011000346U
Authority: JP
Inventors: 友健森永
Original assignee: 友健森永
Priority date: 2011-01-07
Filing date: 2011-01-07
Publication date: 2011-06-09
Anticipated expiration: 2021-01-07

Abstract

【課題】ピンホールカメラの原理によって老眼の視力を矯正するコンタクトレンズを提供する。【解決手段】円形のレンズ本体１を有し、該レンズ本体の使用者の瞳孔区に対応する部分に黒色の円形の着色部分を設け、その黒色の円形の中心部分に直径１．５ｍｍ〜２．０ｍｍの円形の無着色の光透過ゾーン３を設けることにより、リンク状に黒色に着色された部分２を有することを特徴とする視力矯正コンタクトレンズ。光透過部分がピンホールとなってピンホールカメラの原理により網膜上に外景を結像する。【選択図】図１

Description

本考案は、めがね診療器具の分野の老眼の視力を矯正するコンタクトレンズに関するものである。

老眼は加齢により水晶体の弾力が失われ調節力が弱まり、近くのものに焦点を合わせることができなくなってくる目の障害である。

老眼の矯正は今日まで専ら老眼鏡の凸レンズによって為されていた。凸レンズで焦点深度を深めることによって近くのもの像を網膜上に結像させることによって矯正を行う。調節力の減退に応じて、必要となる凸レンズの度数を強くする。

また老眼が進むと近方視の時と遠方視の時の焦点矯正をするレンズの度のギャップが広がるので、近方視用と遠方視用の２つの眼鏡を用いる。近年レンズ全体は遠方視に度数を合わせ、レンズの下側の一部に近方視用度数のレンズを組み込んだ遠近両用眼鏡も使用されるようになった。

最近では老眼の視力の回復をする手術が行われるようになった。その１つに角膜を一部切開して、瞳孔部にアキューホーカスリンクという黒いリンクを挿入する手術がある。本考案はこのリンクによらずコンタクトレンズによって視力矯正を行うものである。

実用新案登録第３１１５５５５号（Ｕ３１１５５５５）実用新案登録第３０７３７８１号（Ｕ３０７３７８１）実用新案登録第３１４８６９３号（Ｕ３１４８６９３）

老眼鏡を使うと遠くが見えづらくなるので、近くのものを見る時に限定的に使用される。したがって近くのものを見ない時には老眼鏡をはずさなくてはならない。このめがねの着脱が不便である。

また老眼が進むと近方視用と遠方視用の２つの眼鏡を持ち歩いて、近方を見るときと遠方を見るときとでめがねを交換する必要がある。これも甚だ不便である。

手術によって老眼の視力の回復するには不安感が伴い、費用も嵩む。そのため期待したほどの効果がなかったときの失望感は大きい。

このような不便は、老眼の近方視と遠方視の矯正を老眼鏡の凸レンズの屈折率による焦点距離の調整だけによって行っているところに根本的な原因がある。

考案を解決するための手段

そこで本考案は老眼の焦点矯正に、ピンホールカメラの原理を用いて網膜上に外景の鮮明な結像を得ることのできるコンタクトレンズを提供するものである。本考案のコンタクトレンズを老眼鏡を用いずに、あるいは老眼鏡と併用して着装することにより、老眼鏡を用い始める時期を遅らせ、老眼鏡を用いたときも着脱の不便の生じる時期を遅らせ、２つのめがねを持ち歩く不便の生じる時期を遅らせ、視力矯正手術の必要性を緩和することにより課題の解決をするものである。

請求項１の考案は、円形のレンズ本体を有し、該レンズ本体の使用者の瞳孔区に対応する部分に黒色の円形の着色部分を設け、その黒色の円形の中心部分に直径１．５ｍｍ〜２．０ｍｍの円形の無着色の光透過ゾーンを設けることにより、リンク形状に黒色に着色された部分を有することを特徴とする視力矯正コンタクトレンズである。この黒色のリンク部分は瞳孔の大きさに対応しているので眼球を暗室化し、黒色の円形部分の中央の光透過ゾーンがピンホールとなり、視力を矯正するコンタクトレンズである。請求項２の考案は前記黒色のリンクの外径が５ｍｍ、内径が１．５ｍｍ〜２．０ｍｍであることを特徴とする請求項１の視力を矯正するコンタクトレンズである。
コンタクトレンズに黒い着色をしたときに、着色剤によって使用者がアレルギーを起こさないようにする技術として、実用新案登録第３１４８６９３号、コンタクトレンズの上下２層の間に着色剤を包覆する技術を応用するのが有益である

考案の効果

本考案はコンタクトレンズの瞳孔対応部分を黒色にして、その中央にピンホールの光透過部分を設けたので、網膜上に外景の鮮明な結像を得られ、老眼の初期は老眼鏡なしでも近いところがよく見えるので老眼鏡が必要になる時期を遅くらせることが出来る。老眼がある程度進んでも、老眼鏡だけで矯正するより低度数の凸レンズで近い所がよく見える。老眼鏡の度の低い間は老眼鏡の着脱を要しない。また遠方視用と近方視用の２つのめがねを用いなければならない時期が遅くなる。また視力矯正手術の必要性を緩和する効果も有する。

本考案コンタクトレンズはピンホールから採光するので視界が暗くなるが、本考案コンタクトレンズを片方の目だけに着装すれば気にならない。

本案に係るピンホールコンタクトレンズを正面から見た概略図である。

１レンズ本体
２リンク状の黒色の部分
３光透過部分

Claims

円形のレンズ本体を有し、該レンズ本体の使用者の瞳孔区に対応する部分に黒色の円形の着色部分を設け、その円形の中心部分に直径１．５ｍｍ〜２．０ｍｍの円形の無着色の光透過ゾーンが設けることにより、リンク状に黒色に着色された部分を有することを特徴とする視力矯正コンタクトレンズ。
前記リンク状の着色部分の外径５ｍｍ、内径１．５ｍｍ〜２．０ｍｍであることを特徴とする視力矯正コンタクトレンズ。