JP3168270B2 - 放射能測定試料の調製方法および装置 - Google Patents

放射能測定試料の調製方法および装置

Info

Publication number
JP3168270B2
JP3168270B2 JP02729392A JP2729392A JP3168270B2 JP 3168270 B2 JP3168270 B2 JP 3168270B2 JP 02729392 A JP02729392 A JP 02729392A JP 2729392 A JP2729392 A JP 2729392A JP 3168270 B2 JP3168270 B2 JP 3168270B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample
radioactivity
measuring
frozen
top plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP02729392A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05196740A (ja
Inventor
昭世 重松
奈緒美 泉二
泰彦 羽鳥
光伸 奥山
Original Assignee
株式会社生体科学研究所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社生体科学研究所 filed Critical 株式会社生体科学研究所
Priority to JP02729392A priority Critical patent/JP3168270B2/ja
Priority to US08/003,512 priority patent/US5427950A/en
Priority to EP93100501A priority patent/EP0552670A2/en
Publication of JPH05196740A publication Critical patent/JPH05196740A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3168270B2 publication Critical patent/JP3168270B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)
  • Measurement Of Radiation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大掛かりな設備を必要
とせず、また測定後の廃液処理が簡単にできる、放射能
測定試料の調製方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】生物試料等の有機物試料中の、微量の低
エネルギーベータ放射体の放射能測定には、従来、液体
シンチレーション法が多く用いられている。液体シンチ
レーション法は、試料自体を液体シンチレータ中に溶解
または分散させる方法であるため、低エネルギーベータ
放射体でも高い感度で測定できる。
【0003】一方、生物組織等についてのトレーサー実
験において、水溶性あるいは揮発性の標識物質の移動
(試料外への溶出、試料内での拡散等)を防ぐために試
料を凍結し、凍結状態で薄切片を作成し、そのまま真空
凍結乾燥して、放射能測定する方法が行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし液体シンチレー
ション法では、放射性試料を含むシンチレータ溶液を、
放射能測定終了後、環境の汚染を生じないように処理す
る必要がある。
【0005】シンチレータ溶液の処理方法としては、そ
のまま焼却する方法と、予備処理後可燃物のみを焼却す
る方法があるが、前者は不燃物の混在や放射能の飛散が
重大な問題であり、実用上困難があった。
【0006】予備処理の方法としては、廃液を蒸留し、
留出物に場合によりろ過した残留液を併せて、灯油等の
液体燃料とともに焼却する方法が行われているが、複雑
で高価な装置を必要とする。
【0007】また、液体シンチレーション法は、標識物
質以外の種々の生体成分を含む生体試料においては、多
くのクエンチャーの存在により複雑な影響を受けるた
め、微量放射能の定量的な測定が困難である。
【0008】試料を凍結乾燥する方法では、深冷状態で
の切片作成と真空凍結乾燥を行うため、大掛かりな設備
と、そして多くの手間と時間を要する。
【0009】それ故、測定前の試料作成や測定後の廃液
処理の設備や手間を必要としない、生物試料中の微量の
低エネルギーベータ放射能を定量的に測定するための試
料調製方法および装置を実現することが、本発明の目的
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記方法を
実現するため、放射性物質を含む生物試料を凍結し、氷
点より低い所要の温度に保たれた二つの剛体平面の間
で、平均に押圧して粉砕するとともに、実質的に一様な
厚さに圧縮して薄片とし、この薄片を放射能測定試料と
する。
【0011】また、上記目的を実現するための本発明の
装置は、所定の間隙を保つことができるような、対向す
る二つの剛体平面から成り、放射性物質を含む凍結した
生物試料をそれらの間で平均に押圧して粉砕するととも
に、実質的に一様な厚さに圧縮する手段と、剛体の平面
を所要の温度に保つ手段とから成る。
【0012】試料は、固体状、液状、ゲル状等のいずれ
でもよい。生物試料を凍結するには通常の手段を用いる
ことができる。
【0013】二つの剛体は、金属、非金属いずれから成
ってもよく、例えば、鉄、鉄合金、銅合金、アルミニウ
ム、石、プラスチック、木、等で構成することができ
る。しかし、熱伝導のよい、比重の比較的大きい金属、
例えばステンレス鋼が好ましい。
【0014】押圧は、凍結した試料を粉砕し、薄片にす
るのに十分な力で行う。通常100g/cm2以上の圧力が
必要である。薄片の厚さを規定する手段がない場合に
は、二つの剛体の表面の間で試料が一様な厚さに圧縮さ
れるように、試料に均一な力を加えることが望ましい。
この場合には、温度の調整を厳密に行う必要がある。
【0015】圧砕に用いる剛体の表面が、所望の試料厚
みに対応した間隔を保つような機構を用いることが好ま
しい。すなわち、少なくとも一方の剛体の表面の少なく
とも3ヵ所に所要の高さの突出部を設けるか、試料を収
容する領域を除いて二つの剛体の間に一定の厚さの部材
(スペーサ)が挟まれるようにする。
【0016】作製された試料の放射能測定には、物理的
方法、化学的方法のいずれを用いてもよい。例えば、ガ
イガーミュラー計数管、比例計数管、シンチレーション
カウンタ、半導体検出器、光刺激ルミネッセンス(蛍光
輝尽)を利用したイメージングプレート、銀塩写真感光
材料、その他を利用することができる。
【0017】二つの剛体の表面は、試料の圧砕までは、
凍結状態が保たれるように試料を氷点より低い温度、例
えば−50℃に、保つことが望ましい。また、圧砕後は
試料の温度を氷点付近まで上昇させることが好ましい。
それは、再凍結により氷の結晶が成長し、表面の凹凸が
大きくなることを避けるためである。従って、本発明の
装置は、圧砕前および後にそれぞれ剛体の平面を、所要
の温度に保つ手段を具える。
【0018】生物試料の多くは、水を主成分とし、液
体、または弾性を有した不定形の固体試料である。凍結
させることにより、弾性を失い、塑性化され、凍結状態
で圧縮、粉砕され、薄片に伸展される。この薄片は、凍
結状態のまま、放射能測定に供される。
【0019】本発明の装置では、所定の間隙を保つこと
ができるようにした、対向する二つの剛体平面の間で、
凍結した生物試料を平均に押圧して粉砕するとともに、
実質的に一様な厚さの薄片とする。生物試料を凍結状態
に保つため、剛体の平面は所要の温度に保たれる。
【0020】
【実施例】以下、実施例を示し、本発明のより具体的な
説明とする。 [実施例1]図1および図2に、本発明の方法およびそ
の実施のための装置の一例を示す。図2(A)ないし
(C)は、図1の直線II−IIに沿った断面を示してい
る。図2(A)は試料を押圧する前の準備状態を、図2
(B)は試料包装膜を押圧した状態を、図2(C)は試
料を押圧した状態を、夫々示す。ただし、試料包装膜は
図示を省略した。
【0021】図1および図2において、放射能測定試料
調製のための装置は、凍結試料を圧縮するための二枚の
重厚なステンレス板1,2と、これらを押圧するための
リフト3およびストッパ6を具えている。ステンレス板
1(以下、台板1と言う)は、上面の試料穴1aを除
き、上下両面が平坦かつ互に平行である。試料穴1aは
直径12mmの円形で、深さは2mm、底面は平坦かつ
上面に平行である。ステンレス板(以下、天板2と言
う)も、下面の突起2aを除き上下両面が平坦かつ平行
で、下面は台板1の上面に密接する。下面の突起2aは
直径11.6mmの円形で、台板1の試料穴1aにはま
り込む。突起2aの高さは試料穴1aの深さと同じとす
る。試料穴1aおよび突起2aは各々、横方向に6行、
縦方向に8列の配列で、合計48個設けられている。図
2(A)に示すように、台板1は初めテーブル5の上に
載せられる。テーブル5は架台9の上方に支柱10で固
定されている。
【0022】テーブル5の中央には、台板1より小さい
開口部5aがあり、連結棒4aを介し油圧器4に連結さ
れたリフト3が、開口部5aを通って昇降することがで
きる。テーブル5と油圧器4は架台9に固定されてい
る。テーブル5の四隅には固定軸8が取り付けられ、そ
の上部にストッパ6が軸受7により回転自在に取り付け
られている。図2(B)に示すように、ストッパ6を内
向きに回動させると、その下面が天板2の上面に対向す
るようになり、台板1、天板2がリフト3により押し上
げられると、ストッパ6の下面は天板2の上面に当接
し、その上昇を制止する。このとき、突起2aの頂面は
試料穴1aの底面に接する。図2(C)に示すように、
試料穴1aと同じ形状の窓を有するスペーサ14を台板
1と天板2の間に挟むと、試料穴1aの底には突起2a
との間に空間が形成される。
【0023】図1および2に示す装置を用いて放射能測
定試料の調製を行う手順について、図3(A)ないし
(E)を参照しつつ、以下に説明する。油圧器4の作動
を解き、リフト3を下死点に位置させ、台板1をテーブ
ル5の上面の定位置に載せる。台板1の上に、図3
(A)に示すように、ポリ塩化ビニリデンフィルム11
(厚さ10ミクロン)を被せ、その上に天板2を、試料
穴1aに突起2aがはまり込むように載せる。
【0024】そして油圧器4を作動させ、リフト3を上
昇させると、台板1と天板2は共に押し上げられ、天板
2の上面がストッパ6の下面に当たって制止される。こ
のとき、台板1と天板2の間に挟まれているフィルム1
1は、図3(B)に示すように、突起2aによって試料
穴1aの中に押し込まれる。
【0025】油圧器4の作動を解き、リフト3を下降さ
せて、台板1、天板2を原位置に戻し、天板2を取り去
ると、図3(C)に示すように、フィルム11は試料穴
1aの内壁に貼りついた状態で残る。
【0026】図3(D)に示すように、冷凍庫で凍結さ
せた、放射性標識体を含む生物試料13を、試料穴1a
の中のフィルム11の上になるべく平にならして載せ、
図3(E)に示すように、その上にポリ塩化ビニリデン
フィルム12(厚さ10ミクロン)を、しわが生じない
ように平に被せる。フィルム12の上にスペーサ14
を、窓の部分が試料穴1aに対応するように載せ、その
上に天板2を、突起2aが試料穴1aに向い合うように
載せる。
【0027】油圧器4を再び作動させ、リフト3を上昇
させて、台板1を押し上げると、天板2はストッパ6で
制止され、図3(F)に示すように、試料穴1aの底面
と突起2aの間でフィルム11,12に挟まれた生物試
料13は圧砕される。台板1の上面と天板2の間にスペ
ーサ14が介在するため、試料穴1aの底にはスペーサ
14の厚さに対応する高さの空間が残されるから、生物
試料13はこの高さより薄く圧縮されることはなく、一
定の厚さに圧砕される。
【0028】図1ないし3では省略したが、台板1、天
板2はそれぞれ内部に、図4に示すようにペルチエ効果
を利用した冷却素子21,22が内蔵されているので、
必要な温度に冷却され、間に挟まれた生物試料13を凍
結状態に保つことができる。冷却素子の放熱面21a,
22aに接するジャケット23,24中には放熱のため
冷水が通される。
【0029】[実施例2]本発明の放射能測定試料調製
装置の他の例を図5および図6に示す。台板1、天板
2、試料穴1a、突起2a、スペーサ14は実施例1と
同じである。架台9の上面は平で、その上のガイド9a
に囲まれる区域にステンレス板1(台板)が置かれる。
ガイド9aはL字状の突起である。ステンレス板2(天
板)の上には支持枠33に固定された圧板31が置かれ
る。圧板31にはハンドル32が、支持枠33の前縁3
3aにはハンドル34が、それぞれ取り付けられてい
る。支持枠33は後方で、断面が三角形の支持棒35上
に乗っている。支持棒35は上方へ付勢されている。支
持枠33の後縁36はストッパ押し板となっており、支
持棒35の付勢により後部ストッパ37に当接する。後
部ストッパ37の高さは、図示しない手段により調整可
能である。支持棒35の付勢は、支柱10の上部に設け
たスプリング39により、L字状の支持具38を介して
与えられる。この付勢力は、試料穴1aの底面と天板2
の突起2aの間に試料の圧砕に必要な100g/cm2以上
の圧力を十分に生じ得る強さとする。
【0030】前方の支柱10の頂部には、半円形のカム
部を有した回転可能なストッパ41が設けられており、
上述の支持枠33の前方側面に固定された係合具40の
半円形の切り欠けの周囲に上方からカム部が係合して、
係合具40をロックし、支持枠33の上方への運動を阻
止して、その高さを規定する。ストッパ41はレバー4
2によって操作される。
【0031】図5および図6に示した装置の動作を、以
下に説明する。まず、架台9の上に台板1を載せる。レ
バー42を外側に回して、ストッパ41の係合を解除
し、支持枠33とともに圧板31を取り除いておき、実
施例1と同様に台板1の上に薄いプラスチックフィルム
を挟んで天板2を載せ、その上にさらにスペーサ14を
載せる。ハンドル32により圧板31を持ち上げなが
ら、支持枠33の後縁36をストッパ37の下に差し込
み、側面後部の溝33bに支持棒35を係合させると、
圧板31はスペーサ14の上方に来る。ハンドル32を
離すと、自重で圧板31はスペーサ14の上に降下す
る。このとき、支持枠33の後部は支持棒35を介して
スプリング39により上方に付勢されるため、後縁36
はストッパ37に当接し、図6(A)に示すように、こ
のとき圧板31はスペーサ14に密接した状態になる
(必要なら、レバー34を軽く押し上げる)。この位置
でレバー42を内側に回し、係合具40(図5)をスト
ッパ41のカム部に係合させてロックする。台板1、天
板2、スペーサ14、圧板31は、密着した状態で固定
される。なお、ストッパ37は、圧板31がスペーサ1
4に密接したときにちょうど支持枠33の後縁36に当
接するように、高さを調整しておく。
【0032】こうしてフィルム11を、図3(B)に示
すように、試料穴1aの底面に貼りつける。上記と逆の
操作で圧板31、スペーサ14、天板2を順次取除く
と、図3(C)に示すような状態になる。そこで、図3
(D)に示すように、冷凍庫で凍結させた生物試料13
を試料穴1a中のフィルム11の上に置く。図3(E)
に示すように、フィルム11と生物試料13の上に薄い
フィルム12(フィルム11と同種のもの)を被せ、そ
の上にスペーサ14を、窓14aが試料穴1aに合うよ
うに置いてから、天板2を載せる。天板2の上に直接に
圧板31を載せること以外は、全て前述と同じ操作で、
圧板31を天板2に密着させると、図6(B)に示すよ
うに、天板2、スペーサ14、台板1は互に密着し、図
3(F)に示すように、生物試料13は試料穴1a中で
フィルム11,12の間にスペーサ14とほぼ等しい厚
さに圧縮されて、封入される。
【0033】[測定例]本発明の方法および装置により
作成した試料を用いた放射能測定例を示す。実施例1の
装置を、使用前に30分間予備冷却し、天板2および台
板1を−50℃に冷却しておく。[メチル14C]アミノ
アンチピリンの濃度100μCi/ccの水溶液0.1ccを
ラットに投与し、30分後に屠殺して、比較的血液含有
量の大きい器官、消化管内容物、および血液を屍体から
採取した。各試料は、10,20,30,50,100
および1000mgの7段階の中から選んだ少なくとも3
段階の量を採取して、凍結させた。厚さ10μmのポリ
塩化ビニリデンフィルム1枚(フィルム11)を実施例
1の装置の台板1に被せ、天板2で圧迫して、試料穴1
aにはめ込み、試料穴の底に沿った形状にする。天板2
を持上げて、試料穴1a中のフィルム11の上に上記の
試料を置き、新たに同種のフィルム12でおおい、窓つ
きのスペーサー14をその上に置いてから、天板2で上
から圧迫して、100g/cm2以上の圧力で試料を圧砕す
る。圧砕後、台板1と天板2の温度を若干高くし、約−
10℃とする。
【0034】5分後、天板2を取り去り、試料が収容さ
れた2枚のフィルム(11,12)を取り出し、富士写
真フイルム社FUJIXイメージアナライザBA200
0を用いて、以下の手順により放射能測定を行う。予め
フリーザー中で冷却しておいたイメージングプレート
を、試料が収容されたフィルム11,12に暗室中で密
着する。24時間密着させた後、試料シートと分離し、
レーザ光走査し、PSL発光を測定し、コンピュータ処
理する。
【0035】全血および脳の測定結果を図7(A)に、
血漿、肺、肝臓、腎臓、膀胱、胃内容物の測定結果を図
7(B)に、腸内容物の測定結果と、全血、脳及び肝臓
の測定結果の一部を図7(C)に示す。図7(B)にお
いて膀胱の放射能強度、図7(C)において肝臓の放射
能強度は、それぞれ測定値の1/10を示す。
【0036】いずれの試料についても、試料量と放射能
強度の間に、よい直線性が認められた。
【0037】[比較例]器官、組織および内容物の一部
を一定量ずつ採取し、それぞれ液体シンチレーション用
バイアル中で、アルカリ性可溶化剤5CC添加し、一昼夜
37℃に加温した後、ジオキサン系シンチレーター液を
15CC添加し、十分に乳化後、自動3チャンネル液体シ
ンチレーションカウンターで各試料の放射能を測定し
た。
【0038】測定結果を図8(A)ないし(C)に放射
能レベル別に示す。図7と同様に、図8(B)の膀胱、
図8(C)の肝臓の放射能強度は測定値の1/10を示
す。
【0039】血漿、肺、腎臓、脳、胃内容物については
直線性があったが、全血、肝臓、膀胱、腸内容物につい
ては直線性からのずれが目立っている。
【0040】測定例と比較例の結果から、本発明の試料
調製方法が直線性のある放射能測定結果を与え、液体シ
ンチレーション法により優れたものであることがわか
る。
【0041】
【発明の効果】本発明の試料調製方法および装置による
と、生物試料中の微量の低エネルギーベータ放射能を定
量的に測定するための試料を、設備や手間を必要とせず
に作成することができる。また、測定後の廃液処理の設
備や手間も要らない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による放射能測定試料調製装置の一実施
例を示す平面図である。
【図2】本発明による放射能測定試料調製装置の一実施
例を示す断面図である。
【図3】図3(A)ないし(E)は、本発明の装置を用
いて放射能測定試料の調製を行う手順を示す説明図。
【図4】図1及び図2に示す装置の一部の断面図であ
る。
【図5】本発明による放射能測定試料調製装置の他の実
施例を示す平面図である。
【図6】本発明による放射能測定試料調製装置の一実施
例を示す断面図である。
【図7】本発明による放射能の測定例における測定結果
を示すグラフである。
【図8】従来方法による放射能測定の結果を示すグラフ
である。
【符号の説明】
1 ステンレス板(台板) 1a 試料穴 2 ステンレス板(天板) 2a 突起 3 リフト 4 油圧器 4a 連結棒 5 テーブル 5a 開口部 6 ストッパ 7 軸受 8 架台 9 固定軸 9a ガイド 10 支柱 11,12 フィルム 13 生物試料 14 スペーサ 21,22 冷却素子 21a,22a 冷却素子の放熱面 23,24 ジャケット 31 圧板 32 ハンドル 33 支持枠 33a 支持枠前縁 33b 溝 34 ハンドル 35 支持棒 36 支持枠後縁 37 後部ストッパ 38 支持具 39 スプリング 40 係合具 41 ストッパ 42 レバー

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射性物質を含む生物試料を凍結し、 氷点より低い所要の温度に保たれた二つの剛体平面の間
    で、平均に押圧して粉砕するとともに、実質的に一様な
    厚さに圧縮し、薄片とすることを特徴とする、 放射能測定試料の調製方法。
  2. 【請求項2】 所定の間隙を保つことができる、対向す
    る二つの剛体平面から成り、それらの間で、放射性物質
    を含む凍結した生物試料を平均に押圧して粉砕するとと
    もに、実質的に一様な厚さに圧縮して、薄片とする手段
    と、 前記剛体の平面をそれぞれ所要の温度に保つ手段から成
    ることを特徴とする。放射能測定試料調製装置。
  3. 【請求項3】 前記押圧粉砕手段が、複数の前記生物試
    料を押圧し、粉砕することができる、請求項2の放射能
    測定試料調製装置。
  4. 【請求項4】 生物試料等に含まれる放射性物質の放射
    能を測定する方法であって、 前記試料を凍結し、 氷点より低い所要の温度に保たれた二つの剛体平面の間
    で、前記凍結した試料を平均に押圧して粉砕するととも
    に、実質的に一様な厚さに圧縮して薄片とし、 凍結した水を含む前記薄片の放射能を測定することを特
    徴とする、 放射能測定方法。
  5. 【請求項5】 前記放射能測定を、放射能に応じた光輝
    尽発光強度の測定によって行う、請求項4の放射能測定
    方法。
JP02729392A 1992-01-18 1992-01-18 放射能測定試料の調製方法および装置 Expired - Fee Related JP3168270B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02729392A JP3168270B2 (ja) 1992-01-18 1992-01-18 放射能測定試料の調製方法および装置
US08/003,512 US5427950A (en) 1992-01-18 1993-01-12 Method for radioactivity measurement, process for preparing sample and device therefor
EP93100501A EP0552670A2 (en) 1992-01-18 1993-01-15 Method for radioactivity measurement, process for preparing sample and device therefor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02729392A JP3168270B2 (ja) 1992-01-18 1992-01-18 放射能測定試料の調製方法および装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05196740A JPH05196740A (ja) 1993-08-06
JP3168270B2 true JP3168270B2 (ja) 2001-05-21

Family

ID=12217044

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP02729392A Expired - Fee Related JP3168270B2 (ja) 1992-01-18 1992-01-18 放射能測定試料の調製方法および装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3168270B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH081463B2 (ja) * 1992-05-20 1996-01-10 株式会社生体科学研究所 放射能測定方法
DE102005016792B4 (de) * 2005-04-12 2008-05-15 Avr Arbeitsgemeinschaft Versuchsreaktor Gmbh Vereinfachtes Verfahren zur Sr90-Aktivitätsbestimmung
CN111751393B (zh) * 2019-03-27 2023-09-19 中国石油化工股份有限公司 一种xrd粘土测试装样装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05196740A (ja) 1993-08-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3168270B2 (ja) 放射能測定試料の調製方法および装置
US4618973A (en) Mammographic X-ray apparatus
DE68921486T2 (de) Regelungsverfahren und -anordnung für die lumineszenz oder fluoreszenz.
Patkin et al. Secondary ion mass spectrometric image depth profiling for three-dimensional elemental analysis
US6991704B2 (en) Heating of microtitre well plates in centrifugal evaporators
Johansson et al. Infrared imaging of laser-induced heating during Raman spectroscopy of pharmaceutical solids
Ringermacher et al. Towards a flat-bottom hole standard for thermal imaging
US5427950A (en) Method for radioactivity measurement, process for preparing sample and device therefor
US20100054397A1 (en) Method and arrangement for improving tomographic determinations, particularly suitable for inspection of steel reinforcement bars in concrete structures
Lees et al. An MCP-based system for beta autoradiography
Riggin et al. Determination of phenolic sympathetic stimulants in pharmaceuticals by liquid chromatography with electrochemical detection
DE69215865T2 (de) Verfahren zur bestimmung der strahlungsdosis unter verwendung von thermolumineszenten material
JPH0651066A (ja) 放射能測定方法
Balaskó et al. Neutron-, gamma-and X-ray three-dimensional computed tomography at the Budapest research reactor site
JP2908880B2 (ja) 分光光度分析
Robbat Jr et al. Field detection of organochlorine pesticides by thermal desorption gas chromatography-mass spectrometry
Danigel et al. Combined thin layer chromatography/mass spectrometry: An application of 252Cf plasma desorption mass spectrometry for drug monitoring
DE112008001385B4 (de) Mit Infrarot beheiztes dynamisches Differenzkalorimeter
US3792264A (en) Photographic apparatus
CN220310484U (zh) 内分泌科抽检装置
Schiller et al. Freeze-fracture autoradiography: the in-vacuo coating technique
Aitken et al. A technique for the preparation of thin foils from regions near to a metal surface
Tierney et al. Technique for storage of breath samples for hydrogen determination
Judy et al. Molecular breast imaging with directly opposing compact gamma cameras
ES2932671A1 (es) Detección de la bioequivalencia in vitro entre las formulaciones de un fármaco genérico con respecto a un fármaco de referencia

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees