JP3168172U - バリカン式草刈機 - Google Patents
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Abstract
【課題】2枚の刃体の刃の間に挟まれた草木が刃の外に逃げずに確実に切断でき、また刈り残しのない作業ができるバリカン式草刈機を提供する。【解決手段】複数の刃3bを第1板状本体3aの幅方向の両側に所定間隔で配列した第1刃体3と、第1刃体3における刃3bと同じ間隔で複数の刃4bを第2板状本体4の幅方向の両側に配列した第2刃体4と、第1刃体3および第2刃体4を逆方向に往復動させる駆動装置とを備えてバリカン式草刈機を構成する。さらに、第2刃体4の刃4bに、刃線に垂直方向の複数の切り込み4dを設け、また第1刃体3および第2刃体4を取り付ける板状ステー1の上部に、間隔をおいて複数の棒体8を立設する。【選択図】図1
Description
本考案は、2枚の刃体が互いに逆方向に往復運動することにより草木を刈り取るバリカン式草刈機に関する。
草刈機の方式としては、回転刃をエンジン等で高速回転させる方式と、2枚の刃体を往復動させるバリカン方式がある。前者は、回転刃が高速回転するので、刈り取り効率は高いが、小石等に当たると遠心力で小石が飛散するという問題がある。特に、高速道路の中央分離帯や、路肩の植栽などの草刈りを行う場合には、小石や土塊が飛散して道路内に入ると、車両の走行に支障が出る。また走行中の車両のフロントガラス、サイドガラス、ボディーへの損傷等の事故にもつながる。そのため、作業中は安全を確保するために走行車線を規制しなければならず、交通渋滞の原因にもなっていた。
この点、後者のバリカン式では、小石等に当たっても、可動刃が数cmの範囲で往復動する程度であるので小石等を刃の間に挟むのみで飛散させることはない。また、生垣のブロック等の障害物に可動刃が当たっても関係なく作業ができるという利点がある。さらに、草刈機を持ち上げて使用することにより、生垣など、高い場所の樹木剪定なども容易に行うことができる。
この点、後者のバリカン式では、小石等に当たっても、可動刃が数cmの範囲で往復動する程度であるので小石等を刃の間に挟むのみで飛散させることはない。また、生垣のブロック等の障害物に可動刃が当たっても関係なく作業ができるという利点がある。さらに、草刈機を持ち上げて使用することにより、生垣など、高い場所の樹木剪定なども容易に行うことができる。
バリカン方式の草刈機の先行技術としては、特許文献1〜3に開示されたものがある。
バリカン方式の草刈機では、2枚の刃体の刃の噛み合いによる剪断力で草木を刈るのであるが、2枚の刃体の刃はいずれも二等辺三角状の刃からなっているので、草木が堅かったり草木の表面が滑らかであったりすると、2枚の刃の間に挟まれた草木が刃の外の方に滑り出して逃げてしまい、草木が切断されないという問題がある。
そこで本考案は、2枚の刃体の刃の間に挟まれた草木が刃の外に逃げずに確実に切断できるバリカン式草刈機を提供することを目的とする。
そこで本考案は、2枚の刃体の刃の間に挟まれた草木が刃の外に逃げずに確実に切断できるバリカン式草刈機を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本考案は、複数の刃を第1板状本体の幅方向の両側に所定間隔で配列した第1刃体と、前記第1刃体における刃と同じ間隔で複数の刃を第2板状本体の幅方向の両側に配列した第2刃体と、前記第1刃体および第2刃体を逆方向に往復動させる駆動装置とを備えたバリカン式草刈機において、
前記第1刃体または第2刃体のいずれか一方の刃に、刃線に垂直方向の複数の切り込みを設けたことを特徴とする。
前記第1刃体または第2刃体のいずれか一方の刃に、刃線に垂直方向の複数の切り込みを設けたことを特徴とする。
本考案においては、第1刃体に配列された刃または第2刃体に配列された刃のいずれか一方の刃に複数の切り込みを設けたことにより、第1刃体の刃と第2刃体の刃に挟まれた草木が刃の外に滑り出して逃げ出そうとしても、草木は切り込みの部分に噛み込み、切り込みを設けていない方の刃により確実に切断される。
なお、回転刃式の草刈機では、回転刃を水平方向に払いながら刈っていくため、刈られた草木は側方に押しやられるが、バリカン式の刃であると、刈られた草木はその場で倒れるのみであるので、刈れているか、単に押し倒されているだけなのかの判別がしにくい。そのため、刈り残しが発生し、作業のやり直しを行うことが多々あった。そこで、前記第1刃体および第2刃体を取り付ける板状ステーの上部に、間隔をおいて複数の突状体を立設することにより、刈られて板状ステーの上に倒れた草木は板状ステーの上の突状体に乗り、草刈機を側方に払ったときに一緒に移動し、側方で逆方向に移動させる際に板状ステーから落ちる。これにより、草木が刈られたのか、単に押し倒されたのかの判別が明確になり、刈り残しのない作業が可能となる。
本考案によれば、複数の第1三角刃を第1板状本体の幅方向の両側に所定間隔で配列した固定刃と、固定刃と同じ間隔で複数の第2三角刃を第2板状本体の幅方向の両側に配列した可動刃と、可動刃を往復動させる駆動装置とを備えたバリカン式草刈機において、第1三角刃または第2三角刃のいずれか一方の刃に、複数の切り込みを設けたことにより、固定刃と可動刃の間に挟まれた草木が刃の外に逃げずに確実に切断される。また、固定刃と可動刃のうち、上側になる方の板状本体の上部に間隔をおいて複数の突出部を設けたことにより、草木が刈られたのか、単に押し倒されたのかの判別が明確になり、刈り残しのない作業が可能となる。
以下、本考案の実施の形態を図面を用いて説明する。
本考案の実施の形態に係るバリカン式草刈機は、図1〜図4に示すように、板状ステー1と支持板2との間に第1刃体3と第2刃体4とが配置され、ボルト5とナット6によって挟み着けられている。図中7はワッシャーである。第1刃体3を構成する第1板状体3aと第2刃体4を構成する第2板状本体4aの幅方向の側部には、二等辺三角形状の刃3bと4bがそれぞれ設けられており、また第1板状体3aと第2板状本体4aには、ボルト5の軸が挿通するとともに、第1刃体3と第2刃体4がその長手方向に移動可能となるように長穴3c、4cが設けられている。
本考案の実施の形態に係るバリカン式草刈機は、図1〜図4に示すように、板状ステー1と支持板2との間に第1刃体3と第2刃体4とが配置され、ボルト5とナット6によって挟み着けられている。図中7はワッシャーである。第1刃体3を構成する第1板状体3aと第2刃体4を構成する第2板状本体4aの幅方向の側部には、二等辺三角形状の刃3bと4bがそれぞれ設けられており、また第1板状体3aと第2板状本体4aには、ボルト5の軸が挿通するとともに、第1刃体3と第2刃体4がその長手方向に移動可能となるように長穴3c、4cが設けられている。
バリカン式草刈機の端部には駆動部ハウジング10が設けられており、ハウジング10内部に設けられ、図示しないエンジン部からの出力軸により回転駆動される駆動軸11の先端に第1の傘歯車12が取り付けられている。第1の傘歯車12には第2の傘歯車13が噛み合うようになっており、第2の傘歯車13により主軸14が回転駆動される。主軸14には第1のカム15と第2のカム16が設けられており、この第1のカム15と第2のカム16に第1刃体3と第2刃体4の端部がそれぞれ係合されていて、主軸14の回転運動を第1刃体3と第2刃体4の往復運動に変換する。
本考案の第1の特徴は、本実施の形態では第2刃体4の刃4bに、刃線に垂直方向の切り込み4dを複数設けたことである。また、本考案の第2の特徴は、本実施の形態では板状ステー1の上部に、棒体8(突出部)を複数本、長手方向に沿って所定間隔で溶接等で固定したことである。
本考案の実施の形態においては、第2刃体4に配列された刃4bに複数の切り込み4dを設けたことにより、第1刃体3の刃3bと第2刃体4の刃4bに挟まれた草木が刃3b、4bの外に滑り出して逃げ出そうとしても、草木は切り込み4dの部分に噛み込み、切り込み4dを設けていない方の刃3bにより確実に切断される。
第1刃体3および第2刃体4を取り付ける板状ステー1の上部に、間隔をおいて複数の棒体8を立設したことにより、刈られて板状ステー1の上に倒れた草木は板状ステー1の上の棒体8に乗り、草刈機を側方に払ったときに一緒に移動し、側方で逆方向に移動させる際に板状ステー1から落ちる。これにより、草木が刈られたのか、単に押し倒されたのかの判別が明確になり、刈り残しのない作業が可能となる。
なお、本実施の形態では、板状ステー1の上部に棒体8を立設した例を示したが、櫛状の板を取り付けるなど、刈り取られた草木を一緒に移動させる突出部であれば、他の構成でも良い。
なお、本実施の形態では、板状ステー1の上部に棒体8を立設した例を示したが、櫛状の板を取り付けるなど、刈り取られた草木を一緒に移動させる突出部であれば、他の構成でも良い。
本考案は、2枚の刃体の刃の間に挟まれた草木が刃の外に逃げずに確実に切断できる、また刈り残しのない作業ができるバリカン式草刈機として、特に高速道路の植栽の手入れなどに好適に利用することができる。
1 板状ステー1
2 支持板
3 第1刃体
3a 第1板状本体
3b 刃
3c 長穴
4 第2刃体
4a 第2板状本体
4b 刃
4c 長穴
4d 切り込み
5 ボルト
6 ナット
7 ワッシャー
8 棒体(突出部)
2 支持板
3 第1刃体
3a 第1板状本体
3b 刃
3c 長穴
4 第2刃体
4a 第2板状本体
4b 刃
4c 長穴
4d 切り込み
5 ボルト
6 ナット
7 ワッシャー
8 棒体(突出部)
Claims (2)
- 複数の刃を第1板状本体の幅方向の両側に所定間隔で配列した第1刃体と、前記第1刃体における刃と同じ間隔で複数の刃を第2板状本体の幅方向の両側に配列した第2刃体と、前記第1刃体および第2刃体を逆方向に往復動させる駆動装置とを備えたバリカン式草刈機において、
前記第1刃体または第2刃体のいずれか一方の刃に、刃線に垂直方向の複数の切り込みを設けたことを特徴とするバリカン式草刈機。 - 前記第1刃体および第2刃体を取り付ける板状ステーの上部に、間隔をおいて複数の突状体を立設したことを特徴とする請求項1記載のバリカン式草刈機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011001447U JP3168172U (ja) | 2011-03-17 | 2011-03-17 | バリカン式草刈機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011001447U JP3168172U (ja) | 2011-03-17 | 2011-03-17 | バリカン式草刈機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3168172U true JP3168172U (ja) | 2011-06-02 |
Family
ID=54879183
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011001447U Expired - Fee Related JP3168172U (ja) | 2011-03-17 | 2011-03-17 | バリカン式草刈機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3168172U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017086005A (ja) * | 2015-11-12 | 2017-05-25 | 株式会社マキタ | ブレードアセンブリ及び該ブレードアセンブリを用いたヘッジトリマ |
-
2011
- 2011-03-17 JP JP2011001447U patent/JP3168172U/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2017086005A (ja) * | 2015-11-12 | 2017-05-25 | 株式会社マキタ | ブレードアセンブリ及び該ブレードアセンブリを用いたヘッジトリマ |
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