JP3167916U - 蓄熱式省エネ全館床暖房システム - Google Patents

Abstract

【課題】暖房を切っても一定時間暖かさが持続し、省エネ効果のある蓄熱式省エネ全館床暖房システムを提供する。【解決手段】床暖房の構造を下部の方から断熱材・下地板・アルミシート・架橋ポリエチレン管を埋没した蓄熱材・床材の順で構成し、まず、アルミシートで下方への熱伝導を遮断して、全熱量が蓄熱層を通じて床へ向かうようにする。【選択図】図１

Description

遠赤外線を発散する蓄熱式省エネ全館床暖房システムに関する。

全館床暖房の場合、停電とほぼ同時に暖房も停止してしまうほか、蓄熱層がないと直接的な熱伝導で柔らかな暖かさがない。

アルミシートの上に遠赤外線を発散する蓄熱層を敷設して、全熱量を上方へ向け、体感温度の上昇を図り、更に停電等の場合に数時間、蓄熱効果による暖房を得ようとするものである。

本考案は、（１）下地板と断熱材を組合せたパネルの上に根太を定間隔に設置、その根太間にアルミシートを敷設し反射板にする。（２）アルミシートの上に架橋ポリエチレン管を敷設し、それに蓄熱材のモルタルを充填して蓄熱層にし、その上に床材を設置する。これら（１）（２）から構成される蓄熱式省エネ全館床暖房システムである。

床暖房の蓄熱層から下方への熱伝導をアルミシートと断熱材で遮断することによって、蓄熱層の全熱量を室内に向け、体感温度を上昇させることができる。また、モルタルの蓄熱層を敷設することによって、直接的な熱伝導に変わって柔らかい暖かさになるほか、停電等の場合はもとより暖房を切っても数時間蓄熱による暖房が継続し、省エネ効果になっている。

本考案を実施例にて説明する。

図１は、１階の断面図で厚さ２８ｍｍの下地板（１）と厚さ６０ｍｍの硬質ウレタンフオーム断熱材（７）を組合せたパネルの上に高さ１８ｍｍの根太（３）を３００ｍｍ間隔で設置する。その根太の間に厚さ０．２ｍｍのアルミシート（２）を敷き、その上に温水の不凍液を通す１３ｍｍの架橋ポリエチレン管（４）を設置する。
更に根太間のポリエチレン管が埋没するようにモルタルの蓄熱材（５）を間断なく充填し、その上に床材を（６）を設置する。

図２は、２階の断面図で厚さ２８ｍｍの下地板（１）の上に高さ３８ｍｍの根太（３）を３００ｍｍ間隔に設置する。その根太の間の下部に厚さ２０ｍｍのポリスチレン断熱材（７）を設置する。その上にアルミシートを敷き、更に温水の不凍液を通す架橋ポリエチレン管（４）を設置し、それを埋没するようにモルタルの蓄熱材（５）を間断なく充填し、その上に床材を（６）を設置する。

図１は、１階部分の蓄熱式省エネ全館床暖房の断面図 図２は、２階部分の蓄熱式省エネ全館床暖房の断面図

１、 下地板
２、 アルミシート
３、 根太
４、 架橋ポリエチレン管
５、 蓄熱材
６、 床材
７、 断熱材

Claims (1)

1. （１）下地板と断熱材を組み合わされたパネルの上部に、断熱材とアルミシートを敷き、下方への熱伝導と熱輻射を遮断して上方へ反射。
   （２）アルミシートの上にモルタルで造られた遠赤外線を発散する蓄熱層を充填。
   （３）蓄熱層の中に温水の不凍液が通る架橋ポリエチレン管を敷設。
   上記（１）（２）（３）から構成されることを特徴とする蓄熱式省エネ全館床暖房システム。

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