JP3167278U - ボールペン用接合レフィール及び当該接合レフィールを採用しているボールペン - Google Patents
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Abstract
【課題】筆記の対象となっている個別のレフィール内のインクが筆記不可能な程度に減少した際に、直ちに新しい個別のレフィールと交換できる接合レフィール及び当該接合レフィールを軸筒内に配列したボールペンを提供する。【解決手段】ボールペンに使用する個別のレフィール1を、ペン先110の位置を基準として同一方向若しくは逆方向としたうえで、ペン軸方向に沿って複数本直列に配列し、かつ個別のレフィール1の端部をパイプ状の継部2を介して接合するか、又はペン先110の位置を基準として同一方向としたうえで、ペン軸方向に沿って配列する。さらに、個別のレフィール1の接合部において、一方側の個別のレフィール1のペン先110が、他方側の個別のレフィール1のペン先110と反対側の後端部12に嵌合しているボールペン用接合レフィール、及び当該接合レフィールを軸筒内において、ペン軸に沿って配列する。【選択図】図1
Description
本考案は、ボールペンに使用する個別のレフィールを接合したことによる個別のレフィール、及び当該接合レフィールを軸筒内に配列することによって採用しているボールペンに関するものである。
ボールペンにおいては、ボール構造のペン先及び当該ペン先を支持する金属パイプ部分であるボールペンチップと、当該ボールペンチップに接続しているプラスチックパイプを有する個別のレフィールをペン軸方向に配列している。
前記ボールペンチップ及びプラスチックパイプ内にはインクが収容されているが、筆記によってインクが順次費消された場合に、当該インクの残存量が少ない場合には筆記が不可能な状態とならざるを得ない。
しかるに、ボールペンの使用段階において、個別のレフィール内のインクが筆記不可能な程度に至っているか否かについては、簡単に判断することができない。
このような状態に対処するために、個別のレフィールにおけるインクの残存量を外部から見て判断し得るように、ボールペンの軸筒を透明樹脂によって形成する構成、又は当該軸筒方向のうち、ペン先に近い部位において、インクの残存の程度を透視し得る透視孔を個別のレフィールの配列部位に至るまで形成する構成が採用されている。
しかしながら、このような構成によって、インクの残存量が少ないことが判明したとしても、新しい個別のレフィールの交換を簡単に行い得る訳ではない。
インクの費消に伴って個別のレフィールを交換するために、ボールペン内に複数本のレフィールを配列する構成は、例えば特許文献1、2、3に示すように、公知技術において既に提唱されている。
しかしながら、これらの公知技術の場合には、2本以上のレフィールを軸筒内に並列に配列しており、使用段階において何れの個別のレフィールを選択するかにつき、複雑な構成を不可欠としている。
本考案は、ボールペンにおいて、筆記の対象とされている個別のレフィール内のインクが筆記不可能な程度に減少した際に、直ちに新しい個別のレフィールと交換できるようなボールペン用接合レフィール及び当該接合レフィールを軸筒内に配列することによって採用しているボールペンの構成を提供することを課題としている。
前記課題を解決するため、本考案の基本構成は、
(1)ボールペンに使用する個別のレフィールを、ペン先の位置を基準として同一方向又は逆方向に複数本直列に配列し、かつ個別のレフィールの端部をパイプ状の継部を介して接合しているボールペン用接合レフィール、
(2)ボールペンに使用する個別のレフィールを、ペン軸方向に沿ってペン先の位置を基準として同一方向に複数本直列に配列し、かつ個別のレフィール同士の接合部において、一方側の個別のレフィールのペン先が、他方側の個別のレフィールのペン先と反対側の後端部に嵌合しているボールペン用接合レフィール、
(3)前記(1)又は前記(2)のボールペン用接合レフィールを軸筒内において、ペン軸に沿って配列していることを特徴とするボールペン、
からなる。
(1)ボールペンに使用する個別のレフィールを、ペン先の位置を基準として同一方向又は逆方向に複数本直列に配列し、かつ個別のレフィールの端部をパイプ状の継部を介して接合しているボールペン用接合レフィール、
(2)ボールペンに使用する個別のレフィールを、ペン軸方向に沿ってペン先の位置を基準として同一方向に複数本直列に配列し、かつ個別のレフィール同士の接合部において、一方側の個別のレフィールのペン先が、他方側の個別のレフィールのペン先と反対側の後端部に嵌合しているボールペン用接合レフィール、
(3)前記(1)又は前記(2)のボールペン用接合レフィールを軸筒内において、ペン軸に沿って配列していることを特徴とするボールペン、
からなる。
前記基本構成(1)、(2)、(3)によって、本考案のボールペン用接合レフィールを採用しているボールペンにおいては、筆記に使用されている個別のレフィール内のインクがペン先滲出しなくなった段階において、他の個別のレフィールと交換することによって、筆記を円滑に継続することが可能となる。
前記基本構成(1)においては、図1に示すように、パイプ状の継部2を介して個別のレフィール1の端部を接合しているが、接合形態は、図1(a)に示すように、ペン先110の位置を基準とした場合、同一方向である場合と、図1(b)に示すように、逆方向である場合の何れをも選択することができる。
図1に示す継部2は、パイプ状の継部2の内側において、個別のレフィール1のペン先110又は当該ペン先110の反対側に位置している後端部12と当接し、かつ他の内側領域の壁部よりも小さな内径を有する段差部21を設けていることを特徴とする実施形態を採用しているが、当該実施形態の場合には、個別のレフィール1におけるペン先110とその反対側の後端の位置を確定し、しかも、前記小さな内径によって囲まれた孔部にペン先110を堅固な状態にて嵌合することができる。
パイプ状の継部2について、図1(a)、(b)に示すような段差部21を設けた実施形態に代えて、単純な筒状の実施形態(図示せず)を採用することも可能であるが、当該筒状の実施形態の場合には、図1(a)、(b)に示す実施形態における上記のような技術上の特徴点を発揮することができない代わりに、製造が容易である点において優れている。
基本構成(2)は、図2に示すように、ペン先110を基準とした場合、個別のレフィール1をペン先110の位置を基準として同一方向に複数本直列に配列し、かつ接合部において一方側の個別のレフィール1のペン先110を他方側の個別のレフィール1の後端部に嵌合することによって双方の接合を実現しており、基本構成(1)のような継部2を不要としている。
このような基本構成(2)の場合には、継部2を不要としながら、前記のような考案の効果を得ることができる点において極めて便利である。
図1(a)、(b)及び図2においては、2本のレフィール1によるボールペン用接合レフィールを示すが、3本以上のレフィール1の接合は当然可能である。
基本構成(3)においては、基本構成(1)及び同(2)のボールペン用接合レフィールを、ボールペンの軸筒内において、ペン軸に沿って配列している。
当該配列による構成において、基本構成(1)の場合には継部2が介在する点において通常の個別のレフィール1の配設と相違するが、その余の配設構成は、通常のボールペンにおいて個別のレフィール1を配設する構成と全く変わりはない。
しかも、通常のボールペンの場合と同様に、ボールペン用接合レフィールがノックによって移動するノック方式、及び移動しない固定方式の何れをも採用することができる。
以下実施例に即して説明する。
実施例1は、前記基本構成(1)において図3に示すように、パイプ状の継部2の両外側から内側に向けて、ペン先を嵌入するために、順次内径が縮小しているテーパ状を形成していることを特徴としている。
実施例1においては、各個別のレフィール1のペン先110の何れをも継部2に嵌入した場合に、当該テーパ部の中途部位に緊密に結合させ、強固な接合状態を形成することができる。
実施例2は、前記基本構成(2)においてペン先110及び当該ペン先110を支持している金属パイプ111と接合しているプラスチックパイプにおいて可撓性を有する素材を採用したうえで、当該プラスチックパイプの内径がペン先110の外径よりもやや小さく設定していることを特徴としている。
実施例2においては、可撓性を有するプラスチックパイプに対しペン先110を嵌入した場合には、ペン先110と金属パイプ111との緊密な嵌合によって強固な接合状態を形成することができる。
本考案は、ボールペン全般において利用することができ、その技術的価値は絶大である。
1 個別のレフィール
11 ボールペンチップ
110 ペン先
111 金属パイプ
12 ペン先と反対側に位置している後端部
13 収容されたインク
14 個別のレフィールの後端部におけるテーパ部
2 継部
21 段差部
22 継部におけるテーパ部
11 ボールペンチップ
110 ペン先
111 金属パイプ
12 ペン先と反対側に位置している後端部
13 収容されたインク
14 個別のレフィールの後端部におけるテーパ部
2 継部
21 段差部
22 継部におけるテーパ部
Claims (6)
- ボールペンに使用する個別のレフィールを、ペン先の位置を基準として同一方向又は逆方向に複数本直列に配列し、かつ個別のレフィールの端部をパイプ状の継部を介して接合しているボールペン用接合レフィール。
- パイプ状の継部の内側において、個別のレフィールのペン先又は当該ペン先の反対側に位置している後端部と当接し、かつ他の内側領域の壁部よりも小さな内径を有する段差部を設けていることを特徴とする請求項1記載のボールペン用接合レフィール。
- パイプ状の継部の両外側から内側に向けて、ペン先を嵌入するために、順次内径が縮小しているテーパ状を形成していることを特徴とする請求項1記載のボールペン用接合レフィール。
- ボールペンに使用する個別のレフィールを、ペン軸方向に沿ってペン先の位置を基準として同一方向に複数本直列に配列し、かつ個別のレフィール同士の接合部において、一方側の個別のレフィールのペン先が、他方側の個別のレフィールのペン先と反対側の後端部に嵌合しているボールペン用接合レフィール。
- ペン先及び当該ペン先を支持している金属パイプと接合しているプラスチックパイプにおいて可撓性を有する素材を採用したうえで、当該プラスチックパイプの内径がペン先の外径よりもやや小さく設定していることを特徴とする請求項4記載のボールペン用接合レフィール。
- 請求項1、2、3、4、5の何れか一項に記載のボールペン用接合レフィールを軸筒内において、ペン軸に沿って配列していることを特徴とするボールペン。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2011000504U JP3167278U (ja) | 2011-02-01 | 2011-02-01 | ボールペン用接合レフィール及び当該接合レフィールを採用しているボールペン |
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