JP3167273U - カード用コネクタ - Google Patents

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佐藤 一樹
一樹 佐藤
丈剛 村山
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Abstract

【課題】挿入されるカードをアースさせる構成が簡易で、確実にアースでき、しかも組立が容易にできるカード用コネクタを提供する。【解決手段】カードを収容可能な収容部を有するハウジング1と、収容部内に配設されカードの複数の電極と接続可能な複数のコンタクト端子C3が保持された絶縁基体13と、相手方コネクタと接続可能で複数のコンタクト端子が接続される基板とを備えたカード用コネクタ101において、ハウジングは、カバー12と、カバーと係合してカバーとの間で収容部を形成するケース11とを有し、収容部内には、基板15に設けられたアース用ランドと電気的に接触する接触板17が2個配設され、2個の接触板は、ケースにカードと接触可能に配置されるとともに、ケースの側方にそれぞれ1個ずつ配置されていることを特徴としている。【選択図】図1

Description

本考案は、カードが挿入されて使用される機器に装備され、相手方コネクタと接続可能で、カードと接続可能な複数のコンタクト端子を備えたカード用コネクタに関するものである。
この種のカード用コネクタは、電磁誘導などによるノイズ対策やカードが保持している静電荷に対する静電気対策等のため、カードの信号接触子がカード用コネクタの端子と接続する前に、放電させるため等のアース機構を有しているのが一般的である。特に、PC(Personal Computer、パーソナルコンピューター)やPDA(Personal Digital Assistants、個人用携帯端末)などに多用されているPCカード用のカード用コネクタは、静電気対策のため、アースさせる機構が重要であるとされている。
このようなカード用コネクタとして、特許文献1では、図11に示すように、フレーム902に、複数の信号回路導体941及び接地導体943を含む回路基板904を組み込み、上下一対の導電性カバー907で覆って構成したメモリカード用アダプタカード900が提案されている。図11(a)に示すメモリカード用アダプタカード900が組立てられると、先ず、上側の導電性カバー907と回路基板904の接地導体943の間に配置された短絡金具944が狭持され、短絡接触し、上側の導電性カバー907と接地導体943が短絡するようになる。図示していないが、回路基板904の裏面側も同様にして、もう一つの短絡金具944により、裏側の接地導体943が下側の導電性カバー907と短絡するようになる。また、図11(b)に示す接触バネ片903は、フレーム902の左右の側杆921及び側杆922にそれぞれ配置され、上方へと折り曲げられ延設された折曲片932が上側の導電性カバー907と短絡接触している。
そして、メモリカード(図示していない)が挿入されると、接触バネ片903の「く」字状の折曲片931と、メモリカードの接地用接触部(図示していない)が摺接し、接触バネ片903と短絡金具944とを介して、メモリカードの接地用接触部と接地導体943と短絡して接地回路を構成するようになる。これにより、簡単な構成でメモリカードおよびメモリカード用アダプタカードに帯電する静電荷を放電することができるとしている。
他の従来例として、特許文献2では、プリント基板にはんだ付けされたアース金具を、メモリカード上面または底面、或いは側面に接触させることにより、アースさせる機構が提案されている。また、特許文献3では、筐体及び回路基板の両方に接触したグランド端子を、PCカードに設けられた接触片に接触させることにより、アースさせる機構が提案されている。そして、筐体及び回路基板の両方に接触させるために、接地部材、ガイド部材及び中間部材を更に用いて、それら全てとグランド端子とを組み込み、ネジとナットによって、基板に固定している。
特許第2846301号 実開平6−38180号公報 特許第3076499号
しかしながら、従来例1の特許文献1のメモリカード用アダプタカード900のような構成では、小さい部品の接触バネ片903や短絡金具944を配置する際に、位置ずれ無く組み立てるための組立工程が難しくなる恐れがあるばかりでなく、短絡金具944と上側の導電性カバー907との接触も不安定になる恐れがあるという課題があった。
また、従来例2の特許文献2や従来例3の特許文献3では、アースさせるための部品をはんだ付けやネジ止めで固定しているので、従来例1より、接触の不安定性は解消できる。しかしながら、はんだ付けやネジ止めでは、従来例1より、より組立工程が難しくなったり、時間がかかったりしてしまう。また、製品の薄型化等に伴ったアースさせる機構の薄型化に対応できないという問題もあった。
本考案は、上述した課題を解決するもので、挿入されるカードをアースさせる構成が簡易で、確実にアースでき、しかも組立が容易にできるカード用コネクタを提供することを目的とする。
この課題を解決するために、本考案の請求項1によるカード用コネクタは、カードを収容可能な収容部を有するハウジングと、前記収容部内に配設され、前記カードの複数の電極と接続可能な複数のコンタクト端子が保持された絶縁基体と、相手方コネクタと接続可能で、前記複数のコンタクト端子が接続される基板とを備えたカード用コネクタにおいて、前記ハウジングは、カバーと、前記カバーと係合して前記カバーとの間で前記収容部を形成するケースとを有し、前記収容部内には、前記基板に設けられたアース用ランドと電気的に接触する接触板が2個配設され、前記2個の接触板は、前記ケースに前記カードと接触可能に配置されるとともに、前記ケースの側方にそれぞれ1個ずつ配置されていることを特徴としている。
また、本考案の請求項2によるカード用コネクタは、前記接触板は、前記基板と前記カバーとの間で挟持されて前記基板の前記アース用ランドに圧接されていることを特徴としている。
また、本考案の請求項3によるカード用コネクタは、前記カバー及び前記ケースは合成樹脂からなり、前記基板は、前記ケースの後方側に配置され、前記接触板は、前記ケースに上方側から取り付けられるとともに、前記接触板の一部が前記ケースの後方側で前記基板よりも後方側に配置されており、前記カバーは、前記接触板及び前記基板を挟んだ状態で前記ケースと係合されていることを特徴としている。
また、本考案の請求項4によるカード用コネクタは、前記接触板は、前記基板の前記アース用ランドと接触する側に突出する突出部を有することを特徴としている。
また、本考案の請求項5によるカード用コネクタは、前記ハウジングには、前記相手方コネクタと嵌合するロック片が設けられており、前記ロック片は、前記基板の後方側に配置されていることを特徴としている。
請求項1の考案によれば、本考案のカード用コネクタは、基板に設けられたアース用ランドと接触する接触板を、挿入されたカードと接触するように、収容部内のケースの側方にそれぞれ1個ずつ配置しているので、カードが挿入された際に、カードと接触板とを接触させ、接触板と基板とを介して、アースさせることができる。このことにより、簡易な構成であり、組立が容易にでき、しかも、確実にアースを取ることができる。
請求項2の考案によれば、本考案のカード用コネクタは、接触板が、基板とカバーとの間で挟持されて、基板のアース用ランドに圧接されているので、簡易な構成で、接触板を基板に確実に接触させることができる。このことにより、簡易な構成であり、組立が容易にでき、しかも、より確実にアースを取ることができる。
請求項3の考案によれば、本考案のカード用コネクタは、接触板がケースに上方側から取り付けられるとともに、接触板の一部が基板よりも後方側に配されており、カバーが接触板及び基板を挟んだ状態で、ケースと係合させるので、より簡易な構成であり、より組立が容易にできる。
請求項4の考案によれば、本考案のカード用コネクタは、接触板が基板のアース用ランドと接触する側に、突出する突出部を有しているので、アース用ランドに接触する接触板の接触圧を強くして、アース用ランドに接触板を接触させることができる。このことにより、確実に接触させることができ、より一層確実にアースを取ることができる。
請求項5の考案によれば、本考案のカード用コネクタは、基板の後方側に配置され、相手方コネクタと嵌合するロック片がカバーに設けられているので、このロック片により、相手方コネクタと確実に接続することができる。このことにより、基板と相手方コネクタとを介して、より一層確実にアースを取ることができる。
したがって、本考案によれば、挿入されるカードをアースさせる構成が簡易で、確実にアースでき、しかも組立が容易にできるカード用コネクタを提供できる。
本考案の第1実施形態のカード用コネクタを説明する分解斜視図である。 本考案の第1実施形態のカード用コネクタを説明する図であって、図2(a)は、斜視図であり、図2(b)は、カバーを装着していない斜視図である。 本考案の第1実施形態のカード用コネクタを説明する図であって、図3(a)は、図2(a)に示すRD側から見た側面図であり、図3(b)は、図2(a)に示すFD側から見た正面図であり、図3(c)は、図2(a)に示すBD側から見た背面図であり、図3(d)は、図3(c)に示す図のカバーを省略した背面図である。 本考案の第1実施形態のカード用コネクタを説明する上面図であって、図4(a)は、カード用コネクタのカバーを省略した図であり、図4(b)は、ケースに接触板が載置されている図である。 本考案の第1実施形態のカード用コネクタを説明する図であって、図5(a)は、コンタクト端子が保持された絶縁基体の斜視図であり、図5(b)は、基板の正面図であり、図5(c)は、基板の背面図である。 本考案の第1実施形態のカード用コネクタを説明する図であって、図6(a)は、ケースの一方の側方に配置される接触板の斜視図であり、図6(b)は、ケースの他方の側方に配置される接触板の斜視図である。 本考案の第1実施形態のカード用コネクタの組立方法を説明する図であって、図7(a)は、ケースの上面図であり、図7(b)は、ケースに絶縁基体と基板とを載置したときの上面図であり、図7(c)は、図7(b)に接触板を載置したときの上面図であり、図7(d)は、図7(c)にカバーを載置したときの上面図であり、図7(e)は、組立終了時のカード用コネクタの上面図である。 本考案の第1実施形態のカード用コネクタを説明する図であって、図8(a)は、図7(c)に示すP部分の拡大上面図であり、図8(b)は、図7(e)に示すQ部分の図であり、カバーを省略した拡大上面図である。 本考案の第1実施形態のカード用コネクタを説明する図であって、図7(e)に示すIX−IX線における断面図である。 本考案の第1実施形態のカード用コネクタと相手方コネクタとが勘合した状態を説明する斜視図である。 従来例1のメモリカード用アダプタカードを説明した図であって、図11(a)は、メモリカード用アダプタカードの分解斜視図であり、図11(b)は、接触バネ片の斜視図である。
以下、本考案の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1は、本考案の第1実施形態のカード用コネクタ101を説明する分解斜視図である。図2は、本考案の第1実施形態のカード用コネクタ101を説明する図であって、図2(a)は、斜視図であり、図2(b)は、カバー12を装着していない斜視図である。図3は、本考案の第1実施形態のカード用コネクタ101を説明する図であって、図3(a)は、図2(a)に示すRD側から見た側面図であり、図3(b)は、図2(a)に示すFD側から見た正面図であり、図3(c)は、図2(a)に示すBD側から見た背面図であり、図3(d)は、説明を容易にするため、図3(c)に示す図のカバー12を省略した背面図である。図4は、本考案の第1実施形態のカード用コネクタ101を説明する上面図であって、図4(a)は、カード用コネクタ101のカバー12を省略した図であり、図4(b)は、ケース11に接触板17が載置されている図である。
図1及び図2に示すように、本考案の第1実施形態のカード用コネクタ101は、カードKDを収容可能な収容部1sを有するハウジング1と、収容部1s内に配設され、複数のコンタクト端子C3が保持された絶縁基体13と、複数のコンタクト端子C3が接続される基板15と、収容部1sの側方にそれぞれ1個ずつ配置された接触板17とから構成されている。
ハウジング1は、図1及び図2に示すように、カバー12と、カバー12と係合されてカバー12との間で収容部1sを形成するケース11とから構成され、図2(a)に示すFD側(以後、前方FD側と言う)からカードKDが挿入された際に、カードKDの一部または全てが収容部1sに収納される。ケース11及びカバー12は、ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、LCP(液晶ポリマー)等の合成樹脂材料を用いている。合成樹脂素材を用いているので、射出成形等で、容易に作製することができる。
ケース11は、図4(a)に示すように、後述する組立において、接触板17及び絶縁基体13を、図2(a)に示すUP側(以後、上方UP側と言う)から、載置することができる。また、ケース11は、図4(b)に示すように、相手方コネクタ19(図示していない)と接続可能な基板15を挿入するための開口部11kを、図2(a)に示すBD側(以後、後方BD側と言う)に備えている。後述する基板15は、開口部11kに挿入するように組立てられるので、ケース11の後方BD側に配置されることになる。また、図3に示すように、相手方コネクタ19(図示していない)と係止されるコネクタ部14は、基板15を収納するための孔を有し、図4(b)に示す開口部11kの部分に形成され、図2(a)に示すDW側(以後、下方DW側と言う)に延出しているとともに、ケース11の後方BD側にケース11と一体となって形成されている。なお、コネクタ部14は、ケース11と一体になって形成されるのがより好ましいが、別部材として作製されても良い。
カバー12には、図3(a)、図3(c)及び図4(b)に示すように、相手方コネクタ19(図示していない)と嵌合するロック片12pが設けられており、ロック片12pは、基板15が挿入される開口部11kの位置より後方BD側に配置されている。また、ロック片12pは、図2(a)及び図3(a)に示すように、弾性変形可能なロークアーム12aにより、カバー12の後方BD側の縁部とつながっており、ロック片12pの先端部には、相手方コネクタ19の係止部(図示していない)と係止するための係止爪12rが設けられている。このため、本考案のカード用コネクタ101は、ハウジング1のカバー12に設けられたロック片12pが相手方コネクタ19と嵌合することにより、相手方コネクタ19と確実に接続することができる。
また、ロック片12pがハウジング1のカバー12側に設けられているので、カバー12と相手方コネクタ19とでケース11を狭持するようになり、カバー12とケース11の係合を確実にすることができる。このことにより、後述する接触板17及び基板15を、カバー12と絶縁基体13とで狭持した状態を維持できる。また、ケース11の後方BD側に配置された接触板17及び基板15の近傍であるハウジング1の後方BD側にロック片12pを設けているので、狭持した状態を確実に維持できる。なお、ロック片12pは、カバー12の一部として一体に成形されるのがより好ましいが、別体で作製されて用いられていても良い。
図5は、本考案の第1実施形態のカード用コネクタ101を説明する図であって、図5(a)は、コンタクト端子C3が保持された絶縁基体13の斜視図であり、図5(b)は、前方FD側から見た基板15の正面図であり、図5(c)は、後方BD側から見た基板15の背面図である。
絶縁基体13は、図5(a)に示すように、導電性金属板を母材として作製された複数のコンタクト端子C3を、カードKDの複数の電極(図示していない)と接続可能なように、カードKDが挿入される前方FD側に延出するように、複数のコンタクト端子C3を基部13kに埋設している。また、複数のコンタクト端子C3は、後述する基板15との接続のため、絶縁基体13の後方BD側にもその一端を延出している。複数のコンタクト端子C3を埋設して成形する方法は、絶縁基体13に、ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、LCP(液晶ポリマー)等の合成樹脂素材を用い、インサート成形法を利用している。また、導電性金属板は、銅や鉄もしくはそれらを主成分とした合金等を用い、表面にニッケルや銀等の電気的接続性を上げるためのめっきが施してある。
また、絶縁基体13の後方BD側に延出した複数のコンタクト端子C3の一端は、後述する基板15のスルーホール15sに挿入され、はんだ付けされて、基板15に固定されるとともに、基板15と電気的に接続されている。また、絶縁基体13には、基部13kの両端側から延出して2つ設けられた、断面形状がコの字状のガイド壁13gを有している。ガイド壁13gは、カードKD(図示していない)が挿入される際に、カードKDの外壁をガイドする機能を有している。
基板15は、図5(b)及び図5(c)に示すように、複数のコンタクト端子C3が挿入される複数のスルーホール15sと、複数のコンタクト端子C3とはんだ付けされる複数のランド部15rと、相手方コネクタ19(図示していない)との接続のための配線パターン15pと、アース用ランド16とを備えた両面プリント配線板である。この配線パターン15pを通った情報信号やアースされる電流等は、相手方コネクタ19(図示していない)を介して、電子機器の回路基板等に接続され、伝達される。
また、図5(c)に示すように、複数のランド部15rとアース用ランド16は、基板15の背面側に設けられており、アース用ランド16は、2列に配置されている複数のランド部15rの外側にそれぞれ一つずつ形成されている。図5(c)に示すアース用ランド16のそれぞれは、複数のランド部15rのそれぞれの最外側に位置するランド部15rと、パターンの連結やスルーホールによって、電気的に接続されている。なお、基板15にはプリント配線板を用いるのがより好ましいが、リード線やフレキシブル配線板を用いても良い。また、複数のコンタクト端子C3と基板15のランド部15rとの接続には、はんだを用いるのが好ましいが、導電性接着剤での接続やバネ部材を用いて圧接しても良い。
また、本考案の第1実施形態のカード用コネクタ101の組立工程の前に、基板15と絶縁基体13に埋設された複数のコンタクト端子C3とを、予めはんだ付けして準備しておくのが好ましい。
図6は、本考案の第1実施形態のカード用コネクタ101を説明する図であって、図6(a)は、ケース11の一方の側方(図2に示すLD側)に配置される接触板17の斜視図であり、図6(b)は、ケース11の他方の側方(図2に示すRD側)に配置される接触板17の斜視図である。
接触板17は、図6に示すように、導電性を有した金属板を折り曲げ加工をして形成された導電性金属部品であり、平板状に形成された連結基部17jと、連結基部17jの一端側に設けられた凸部17bと、連結基部17jの他端側からL字状に曲げられた曲片弾性部17dと、曲片弾性部17dの先端部に設けられた突出部17tとからなる。導電性金属部品は、銅や鉄もしくはそれらを主成分とした合金等を用い、表面にニッケルや銀等の電気的接続性を上げるためのめっきが施してある。
また、接触板17は、図3(d)、図4(a)及び図6に示すように、収容部1sの側方に、それぞれ1個ずつ配置され、接触板17の曲片弾性部17dの一部が、基板15よりも後方BD側に配置されている。また、曲片弾性部17dの先端部に設けられた突出部17tは、図5に示す基板15のアース用ランド16と電気的に接触するように配置されている。この曲片弾性部17dの先端部に設けられた突出部17tにより、アース用ランド16に接触する接触板17の接触圧を強くして、アース用ランド16に接触板17を確実に接触させることができる。また、接触板17の凸部17bは、カードKDが挿入された際に、カードKDの側面外壁と凸部17bの接触部17cとが、接触可能になるように、図3(b)及び図4に示すように、凸側を収容部1s内に向けて配置されている。
これによれば、本考案のカード用コネクタ101は、基板15に設けられたアース用ランド16と接触する接触板17を、ケース11の側方にそれぞれ1個ずつ配置しているので、カードKDが挿入された際に、カードKDの側面外壁と接触板17の凸部17bの接触部17cとを接触させ、接触板17と基板15とを介して、カードKDをアースさせることができる。このことにより、簡易な構成であり、組立が容易にでき、しかも、確実にアースを取ることができる。
次に、上記構成のカード用コネクタ101の組立方法の一例について、説明する。
図7は、本考案の第1実施形態のカード用コネクタ101の組立方法を説明する図であって、図7(a)は、ケース11の上面図であり、図7(b)は、ケース11に絶縁基体13と基板15とを載置したときの上面図であり、図7(c)は、図7(b)に接触板17を載置したときの上面図であり、図7(d)は、図7(c)にカバー12を載置したときの上面図であり、図7(e)は、組立終了時のカード用コネクタ101の上面図である。図8は、本考案の第1実施形態のカード用コネクタ101を説明する図であって、図8(a)は、図7(c)に示すP部分の拡大上面図であり、図8(b)は、説明を容易にするため、図7(e)に示すQ部分の図であり、カバー12を省略した拡大上面図である。図9は、本考案の第1実施形態のカード用コネクタ101を説明する図であって、図7(e)に示すIX−IX線における断面図である。図10は、本考案の第1実施形態のカード用コネクタ101と相手方コネクタ19が勘合した状態を説明する斜視図である。
先ず、図7(a)及び図7(b)に示すように、上方UP側から、ケース11の開口部11kに基板15を挿入しながら、ケース11に基板15及び複数のコンタクト端子C3が接続された絶縁基体13を載置する。
次に、図7(c)に示すように、上方UP側から、ケース11の側壁と絶縁基体13のガイド壁13gとの間に接触板17の連結基部17jが挟まれるように、2個の接触板17をカードKDが収容される収容部1sの側方に、それぞれ1個ずつ載置する。また、図8(a)に示すように、接触板17の曲片弾性部17dの一部が、基板15よりも後方BD側に配置するとともに、曲片弾性部17dの先端部に設けられた突出部17tを基板15のアース用ランド16(図5(c)に示している)と接触するようにも配置する。また、図7(c)に示すように、カードKDの側面外壁(図2(b)に示している)と凸部17bの接触部17cとが、接触可能になるように、凸側を収容部1s内に向けて配置する。
最後に、図7(d)に示すように、カバー12を載置する。そして、前方FD側にカバー12をスライドさせることにより、図7(e)に示すように、ケース11とカバー12が係合され、本考案の第1実施形態のカード用コネクタ101が組み上げられる。そして、図9に示すように、カバー12は、接触板17及び基板15を挟んだ状態でケース11と係合しているので、接触板17は、基板15とカバー12との間で挟持されて、基板15のアース用ランド16に、強く圧接されるようになる。また、図8(a)に示す接触板17の曲片弾性部17dと図8(b)に示す接触板17の曲片弾性部17dとを比較すると、スライドしたカバー12によって、曲片弾性部17dが基板15側に弾性変形し、突出部17tがより強くアース用ランド16を付勢するようになる。
以上のように、簡易な構成で、接触板17を基板15に確実に接触させることができる。このことにより、簡易な構成であり、組立が容易にでき、しかも、より確実にアースを取ることができる。
また、接触板17がケース11に上方UP側から取り付けられるとともに、接触板17の曲片弾性部17dの一部が、基板15よりも後方BD側に配されており、カバー12が接触板17及び基板15を挟んだ状態で、ケース11と係合させるので、より簡易な構成であり、より組立が容易にできる。
このようにして組み立てられた本考案の第1実施形態のカード用コネクタ101は、図10に示すように、カード用コネクタ101と相手方コネクタ19とを勘合させて使用される。カード用コネクタ101に設けられたロック片12pの係止爪12rが、相手方コネクタ19の受け部19rを係止するので、相手方コネクタ19と確実に接続することができる。そして、配線パターン15p(図示していない)を通った情報信号やアースされる電流等は、相手方コネクタ19及び相手方コネクタ19が実装されているプリント配線板59を介して、電子機器に接続され、伝達される。したがって、カードKDと接触板17とを接触させ、さらに接触板17と基板15と接触させ、基板15及び相手方コネクタ19を介して、電子機器内でアースさせることができる。なお、図10に示した相手方コネクタ19は、その一例を示したもので、図10に示した相手方コネクタ19に限らず、他の様々な相手方コネクタを用いることができる。
以上により、図2、図3、図4及び図7に示すように、本考案のカード用コネクタ101は、基板15に設けられたアース用ランド16と接触する接触板17を、挿入されたカードKDと接触するように、収容部1s内のケース11の側方にそれぞれ1個ずつ配置しているので、カードKDが挿入された際に、カードKDと接触板17とを接触させ、接触板17と基板15とを介して、アースさせることができる。このことにより、簡易な構成であり、組立が容易にでき、しかも、確実にアースを取ることができる。
また、図3、図4、図7、図8及び図9に示すように、接触板17が、基板15とカバー12との間で挟持されて、基板15のアース用ランド16に圧接されているので、簡易な構成で、接触板17を基板15に確実に接触させることができる。このことにより、簡易な構成であり、組立が容易にでき、しかも、より確実にアースを取ることができる。
また、図3、図4、図7、図8及び図9に示すように、接触板17がケース11に上方UP側から取り付けられるとともに、接触板17の曲片弾性部17dの一部が、基板15よりも後方BD側に配されており、カバー12が接触板17及び基板15を挟んだ状態で、ケース11と係合させるので、より簡易な構成であり、より組立が容易にできる。
また、図4、図5、図6、図7、図8及び図9に示すように、接触板17が基板15のアース用ランド16と接触する側に、突出する突出部17tを有しているので、アース用ランド16に接触する接触板17の接触圧を強くして、アース用ランド16に接触板17を接触させることができる。このことにより、確実に接触させることができ、より一層確実にアースを取ることができる。
また、図3及び図9に示すように、基板15の後方BD側に配置され、相手方コネクタ19と嵌合するロック片12pがカバー12に設けられているので、このロック片12pにより、相手方コネクタ19と確実に接続することができる。このことにより、基板15と相手方コネクタ19とを介して、より一層確実にアースを取ることができる。
なお、本考案は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば次のように変形して実施することができ、これらの実施形態も本考案の技術的範囲に属する。
<変形例1>
上記実施形態では、基板15に両面プリント配線板を用い、ケース11の開口部11kから下方DW側に接続部分を設けた構成にしたが、フレキシブル配線板を用いることで、カード用コネクタの後方BD側に開口部を設けて、後方BD側から配線を取り出す構成にしても良い。
<変形例2>
上記実施形態では、アースされる電流ラインが端にあるカードに対して、アース用ランド16を一端に設けた構成にしたが、アースされる電流ラインが中央側にあるカードに対しても、アースラインを中央側から両端に配線し、アース用ランド16を両端に設けることにより、上記実施形態のアース用ランド16を端に設けたままの構成でも対応が可能である。
<変形例3>
上記実施形態では、相手方コネクタ19と係止するコネクタ部14は、基板15を収納するための孔を有し、下方DW側に延出して形成した構成にしたが、コネクタ部14は、相手方コネクタに合わせて設計されるものであって、コネクタ部14の形状を特定するものでは無く、さらには、コネクタ部14が無くても良い。
<変形例4>
上記実施形態では、ロック片12pをハウジング1のカバー12側に設けた構成にしてより好ましいが、ロック片12pをハウジング1のケース11側に設けた構成にしても良い。
その他、本考案は要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施することができる。
1 ハウジング
1s 収容部
11 ケース
12 カバー
12p ロック片
13 絶縁基体
C3 コンタクト端子
15 基板
16 アース用ランド
17 接触板
17t 突出部
19 相手方コネクタ
101 カード用コネクタ
UP 上方
DW 下方
FD 前方
BD 後方

Claims (5)

  1. カードを収容可能な収容部を有するハウジングと、
    前記収容部内に配設され、前記カードの複数の電極と接続可能な複数のコンタクト端子が保持された絶縁基体と、
    相手方コネクタと接続可能で、前記複数のコンタクト端子が接続される基板とを備えたカード用コネクタにおいて、
    前記ハウジングは、カバーと、前記カバーと係合して前記カバーとの間で前記収容部を形成するケースとを有し、
    前記収容部内には、前記基板に設けられたアース用ランドと電気的に接触する接触板が2個配設され、
    前記2個の接触板は、前記ケースに前記カードと接触可能に配置されるとともに、前記ケースの側方にそれぞれ1個ずつ配置されていることを特徴とするカード用コネクタ。
  2. 前記接触板は、前記基板と前記カバーとの間で挟持されて前記基板の前記アース用ランドに圧接されていることを特徴とする請求項1に記載のカード用コネクタ。
  3. 前記カバー及び前記ケースは合成樹脂からなり、
    前記基板は、前記ケースの後方側に配置され、
    前記接触板は、前記ケースに上方側から取り付けられるとともに、前記接触板の一部が前記ケースの後方側で前記基板よりも後方側に配置されており、
    前記カバーは、前記接触板及び前記基板を挟んだ状態で前記ケースと係合されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカード用コネクタ。
  4. 前記接触板は、前記基板の前記アース用ランドと接触する側に突出する突出部を有することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のカード用コネクタ。
  5. 前記ハウジングには、前記相手方コネクタと嵌合するロック片が設けられており、
    前記ロック片は、前記基板の後方側に配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のカード用コネクタ。
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