JP3166845U - 農薬散布量検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で、農薬散布量を正確に検出することのできる装置を提供する。【解決手段】この農薬散布量検出装置2は、予め設定された作業領域単位で農薬3を散布するときに、農薬散布用のタンク4から送出される農薬3の量を検出するものであって、タンク4の上部を貫通するスリーブ23と、このスリーブ23の下方に配設するフロート21と、このフロート21に取り付けられ、スリーブ23を介してタンク4の上方に伸びるゲージ本体22とを備え、ゲージ本体22の周面は、農薬3の散布の作業領域の大きさに対応する所定間隔にて上下方向に例えば黒色と黄色とが交互に現れるように色分けして区画されている。【選択図】図2

Description

本考案は、農薬散布用タンクから送出される農薬の量を検出する農薬散布量検出装置に関するものであって、特に小規模農家に好適な農薬散布システムの農薬散布量検出装置を提供するものである。
農業における虫害や病気の予防や対策、除虫や除草の簡素化、農作物の安定供給や長期保存を目的として、農薬が大量に使用されている。一方、人に対して毒性を示す農薬もあり、農作物における残留農薬に対する配慮から、使用できる農薬の種類や量が法律で制限されている。このため、例えば液体状や粉状の農薬を水で希釈して規定濃度とし、それを農地に散布する方法が通常採用されている。
従来の農薬の散布方法では、軽トラックの荷台に搭載したタンクに規定濃度の農薬を充填しておき、このタンクからポンプで圧送される農薬を、作業者が手に持ったノズルで歩いて移動しながら散布するのが一般的であった。ここで、農薬の散布量が過少であれば虫害や病気の予防などへの効果が期待できず、農薬の散布量が過多であれば残留農薬に対する法規制違反となるおそれがある。このため、作業者は農薬の散布作業中に農薬の散布量を正確に把握するために、適宜タンクへと戻って、タンク内の液位の減り具合を目で見て確認することが必要であった。
ところが、ノズルとタンクとを接続するホースの長さは、タンクを移動させずに農薬の散布を継続することができるように、十分に長く設定されていることから、タンクから遠く離れた場所で農薬の散布作業を行う場合には、タンク内の農薬の減り具合の確認作業に手間がかかり、農薬の散布作業を短時間に行うことが困難であった。
そこで、例えば特許文献1のように、果樹園などに農薬を散布する作業を自動的に行うシステムが開発された。ここでは、タンクに貯留された液体(農薬)を、前記タンクにバルブ手段を介して接続された散布手段から散布するために、前記バルブ手段を開くことによって前記タンクから前記散布手段へと送出された液体の量が所定量になった旨を電気的に検知する検知手段と、前記検知手段の検知出力に対応して、前記バルブ手段を自動的に閉じるように制御する制御手段とを備えており、これにより、過不足なく正確な量の農薬を果樹園などに散布することができるとされている。
しかしながら、特許文献1では、制御手段などを備えた複雑なシステム構成となっている。このため、システムが高価であるのみならず、そのメンテナンスのための高度な知識を要し、しかも従来設備のタンクへの後付けも難しいことから、経済的に余裕のある大規模農家が採用することができても、前記従来の農薬散布方法を採用していたような一般の農家(比較的小規模な農家、我が国における農家のほとんどがそれに該当すると思われる。)への普及が特に困難となっている。
また、システムが複雑であり、例えば検出手段の汚れなどによる誤動作で、農薬の散布量が過少となって、虫害や病気の予防などへの効果が期待できなくなり、農作物の収穫等が激減してしまうおそれがある。あるいは、システムの誤動作で、農薬の散布量が過多となって、残留農薬に対する法規制違反となり、農作物を廃棄処分等せざるをなくなるおそれがある。いずれにしても、その場合の農家への経済的な影響は計り知れない。
本考案は、上記事情に鑑みたものであり、その目的とするところは、簡単な構成で、農薬の散布量を確実かつ正確に検出することのできる装置を提供することである。
本考案は、予め設定された作業領域単位で農薬散布するときに、農薬散布用タンクから送出される農薬の量を検出する農薬散布量検出装置であって、前記タンクの上部を貫通するスリーブと、このスリーブの下方に配設するフロートと、このフロートに取り付けられ、前記スリーブを介して前記タンクの上方に伸びるゲージとを備え、前記ゲージの周面は、農薬散布の作業領域の大きさに対応する所定間隔にて上下方向に区画されていることを特徴とするものである。
本考案によれば、前記タンクの上部を貫通するスリーブと、このスリーブの下方に配設するフロートと、このフロートに取り付けられ、前記スリーブを介して前記タンクの上方に伸びるゲージとを備え、前記ゲージの周面は、農薬散布の作業領域の大きさに対応する所定間隔にて上下方向に区画されているので、作業者は、例えばゲージの1区画ごとに農地の1作業領域の農薬散布を終えるように、歩行速度などを調整することで、過不足のない農薬散布を行うことができる。
また、従来例に比べてきわめて簡単なシステム構成となっているため、システムが安価となるとともに、そのメンテナンスも簡単であり、しかも従来設備への後付けも容易であることから、その普及が期待される。
また、システムが単純であり、それが誤動作するおそれが非常に少なくなるため、農薬の散布量が適切なものとなって、虫害や病気の予防などへの効果が期待できるとともに、残留農薬に対する法規制に沿ったものとなる。
ところで、作業者がゲージからかなり離れた位置で作業をするとなると、作業者はそれを目で確認することが困難となる。また、作業者とゲージとの距離が一定以下であっても、作業は朝早くから夕方までつづくので、その時間帯によっては、作業者がゲージを目で確認することが困難となる。さらに、作業者の加齢による視力低下なども考えられる。かかる問題は、特に農業人口が高齢化している我が国の将来においては、ますます深刻化してくるものと考えられる。そこで、請求項2記載の考案のように、前記ゲージの周面が、黒色と黄色とが交互に現れるように色分けすることが好ましい。
請求項2記載の考案によれば、前記ゲージの周面が、黒色と黄色とが交互に現れるように色分けすることにより区画されているので、遠方からでも視認しやすくなる。
また、通常はタンク天井部には空気抜孔などが開口しており、かかる既設の開口部を利用することも考えられる。そこで、請求項3記載の考案のように、前記スリーブが、タンク既設の開口部に螺合可能であることが好ましい。
請求項3記載の考案によれば、前記スリーブが、タンク既設の開口部に螺合可能であるので、タンク天井部の孔開け作業が不要となり、タンクへの取付けが簡単になる。
また、前記ゲージの周面は、農薬散布の作業領域の大きさに対応する所定間隔にて上下方向に区画されているが、農地ごとに前記作業領域の大きさが異なることがあり、あるいは同じ農地であっても前記作業領域の大きさが異なることがあるから、それらに応じて区画されたゲージを複数用意しておくことが考えられる。そこで、請求項4記載の考案のように、前記フロートに前記ゲージが交換可能に取り付けられることが好ましい。
請求項4記載の考案によれば、前記フロートに前記ゲージが交換可能に取り付けられるので、作業領域に好適なゲージを使用することができる。
本考案によれば、前記タンクの上部を貫通するスリーブと、このスリーブの下方に配設するフロートと、このフロートに取り付けられ、前記スリーブを介して前記タンクの上方に伸びるゲージとを備え、前記ゲージの周面は、農薬散布の作業領域の大きさに対応する所定間隔にて上下方向に区画されているので、作業者は、例えばゲージの1区画ごとに農地の1作業領域の農薬散布を終えるように、歩行速度などを調整することで、過不足のない農薬散布を行うことができる。
また、従来例に比べてきわめて簡単なシステム構成となっている。このため、システムが安価となるとともに、そのメンテナンスも簡単であり、しかも従来設備への後付けも容易であることから、その普及が期待される。
また、システムが単純であり、それが誤動作するおそれが非常に少なくなるため、農薬の散布量が適切なものとなって、虫害や病気の予防などへの効果が期待できるとともに、残留農薬に対する法規制に沿ったものとなる。
本考案の一実施形態に係る農薬散布システムの全体構成を模式的に示す説明図である。 農薬散布量検出装置の全体構成を模式的に示す説明図である。 農薬散布量検出装置の分解斜視図である。
図1は本考案の一実施形態に係る農薬散布システム100の全体構成を模式的に示す説明図である。なお、図1中では、符号X−Xが左右方向、符号Y−Yが前後方向を示している。
本発明の一実施形態に係る農薬散布システム100は、例えば図1に示すように、軽トラック1の荷台に搭載され、農薬散布量検出装置2を備えたタンク(農薬散布用タンクに相当する。)4と、このタンク4から農薬3を吸引するポンプ5と、このポンプ5の排出側に取り付けられ、リール6に巻きつけられたホース7と、このホース7の先端に取り付けられ、作業者10が保持したまま歩いて移動することで農地9に所定量の農薬3を散布するためのノズル(農薬散布用ノズルに相当する。)8とから構成されている。なお、ホース7とノズル8とはバルブ81を介して接続されているが、このバルブ81は、作業者10が手動で開閉するものである。そして、バルブ81を開くと、ノズル8の先端に形成された複数の噴出孔82,82,・・・から農薬3が同時に散布され、バルブ81を閉じると、その散布が停止されるようになっている。
図2は農薬散布量検出装置2の全体構成を模式的に示す説明図、図3は農薬散布量検出装置2の分解斜視図である。
タンク4は、たとえば市販の合成樹脂製タンク(商品名:ローリータンク)であって、図2に示すように、略直方体状の本体41と、本体41の天井部にそれぞれ形成された蓋付の点検孔42及びキャップ付の空気抜孔43と、本体41の底部付近に形成されたバルブ付の排出孔44とを備えている。タンク容量は、300〜1000リットル程度のものが一般的である。
本体41は、通常は黄色、黒色又は青色の半透明であり、作業者10はタンクのごく近くにいるときは、その内部に入れた農薬3の量を直接視認できる。点検孔42は、蓋を外して、本体41に水や農薬(原液又は粉)を入れて規定濃度の農薬3に調整するとともに、水洗や内部点検等をするためのものである。空気抜孔43は、キャップを外して、排出孔44から農薬3又は洗浄水などを外部に排出しやすくするものである。なお、ポンプ5は例えば循環経路付きなどとして、タンク内の過度の昇圧を防止することが好ましい。また、リール6、ホース7及びノズル8は、それぞれ市販品のうちから適宜選択して使用する。
農薬散布量検出装置2は、本考案の特徴をなすものであって、図2及び図3に示すように、全体視でフロートゲージ状をなしており、フロート21と、フロート21の上部に螺合可能なゲージ本体(ゲージに相当する。)22と、タンク天井部に挿通されて、ゲージ本体22を摺動自在に保持するスリーブ23とを備えている。そして、いずれのパーツも合成樹脂製として、軽量で耐食性に富むものとしている。
フロート21は、直径が10cm程度の中空の球状をなしており、タンク4の本体41内に浮遊してその液位の減少割合から農薬3の減り具合を検出するものである。このフロート21の上部には、雄螺子が形成されている。ただし、フロート21の浮力を確保できれば、球状以外の例えば円筒状など他の形状であってもよい。
ゲージ本体22は、全長が90cm程度の細い丸棒状をなしており、その周囲が長手方向に10cm程度のピッチで黄色と黒色とが交互にくるように色分けすることにより区画されている。この区画22a,22b,・・・のピッチは、農地9への農薬3の作業領域の大きさとタンク4の本体41の形状とに対応して設定されている。農薬3の散布量は、農地9が10アール当たり○○リットルという具合に設定されるので、例えば図1に示すように、作業領域9a,9b,9c,・・・が、ともに左右方向の幅Wでかつ前後方向の奥行きDである一定の広さであって、タンク4の本体41が高さ方向に同じ断面を有する場合には、ゲージ本体22の各区画22a,22b,・・・のピッチは一定のものとなる。
また、ゲージ本体22の下端には、フロート21の上部の雄螺子に対応する雌螺子が形成されている。そして、フロート21の上部の雄螺子をゲージ本体22の下端の雌螺子を螺合したときの全長は、ゲージ本体22がスリーブ23の上端から突出するように設定されている。これにより、作業者は、スリーブ23の上端から突出するゲージ本体22の区画22a,22b,・・・を視認して、タンク4の本体41内における農薬3の残量を正確に把握できるようになっている。図1中の符号11はそのときの作業者10の視線を示している。
スリーブ23は、いずれも中空円筒状の上部スリーブ231と下部スリーブ232とからなっており、それらの内径は、ゲージ本体22の外径よりも若干大きく設定されている。上部スリーブ231の下端には雄螺子が形成され、下部スリーブ232の上端にはこの雄螺子に対応する雌螺子が形成されている。この下部スリーブ232を、タンク4の本体41の天井部に形成された貫通孔45に挿入して、その上端の雌螺子を貫通孔45から上向きに保持し、上部スリーブ231の下端の雄螺子を螺合させることにより、両スリーブ231,232間にタンク4の本体41を挟みこんで固定するようになっている。これにより、スリーブ23の内部にてゲージ本体22が上下方向に摺動可能となっている。
以下、本農薬散布システム100における農薬散布量検出装置2の動作等を組み立て時、使用時、分解時にそれぞれ分けて概略説明する。
(組み立て時)
まず、タンク4の本体41の天井部(以下、タンク天井部ということがある。)に設けられた点検孔42近くに貫通孔45を形成しておく。スリーブ23の下部スリーブ232を点検孔42から貫通孔45の真下に入れてその上端の雌螺子をタンク天井部の下側に保持するとともに、貫通孔45の真上に上部スリーブ231の下端の雄螺子をもってきて、両スリーブ231,232を螺合させる。このようにして、スリーブ23をタンク天井部に固定することができる。ついで、フロート21を点検孔42から入れるとともに、ゲージ本体22をスリーブ23内に上下方向に摺動自在に挿通し、フロート21の上部の雄螺子とゲージ本体22の下端の雌螺子とを螺合させる。このとき、フロート21とゲージ本体22との合計長さはタンク天井から突出するスリーブ高さよりも長く設定されているので、ゲージ本体22がスリーブ23内に埋没してしまうことはない。
(使用時)
タンク天井部の点検孔42から入れておいた液体状又は粉状などの農薬(希釈前)を、この点検孔42から別途入れた水で希釈して、規定濃度の農薬3となるように調整する。規定濃度は、農地9の広さ、農作物の種類と生育ステージなどから決定される。このとき、タンク4の本体41内でフロート21が所定量だけ上昇し、このフロート21の上部に取り付けられたゲージ本体22が、スリーブ23内で案内されてこれも同量だけ上昇する。
この状態で、ポンプ5を起動する。ノズル8のバルブ81が閉じているので、ノズル8の噴出孔82,82,・・・から農薬は噴出しない。作業者10は、予め帽子やマスクなどの防護具を装着しておくとともに、ノズル8をその噴出孔82,82,・・・が下を向くようにして手にもち、強風などがないことを確認する。他の農地などへの農薬3の飛散を防止するためである。
いま、作業者10は農地9の作業領域のうちの第1領域9aの一端側(例えば左端)にあって、ノズル8のバルブ81を開ける。すると、ノズル8の噴出孔82,82,・・・から農薬3がそれぞれ噴出するが、作業者10が農地9の第1領域9aの他端側(例えば右端)に歩いて移動する。その途中で、作業者10は、視線11で示すように、農薬散布量検出装置2を適宜見ながら歩く速度などを変える。
すなわち、農薬散布量検出装置2は、タンク4内の農薬3の減少割合に応じてフロート21が降下する。このフロート21の降下につれて、ゲージ本体22も降下する。スリーブ23から突出したゲージ本体22の降下する量が、その周囲に色分けされて区画された部分(区画)22a,22b,・・・のうち、例えば黄色部分22aが減少することで容易に視認できる。そして、この黄色部分22aがスリーブ23内に完全に納まるときに、農地9の第1領域9aの他端側に到達する。このとき、ノズル8のバルブ81を閉じて、その噴出孔82,82,・・・からの農薬の噴出を中断することで、この第1領域9aに必要かつ十分な農薬3の量が散布できたこととなる。
ついで、作業者10は農地9の作業領域のうちの第2領域9bの他端側にあって、ノズル8のバルブ81を開ける。すると、ノズル8の噴出孔82,82,・・・から農薬が噴出するが、作業者10が農地9の第2領域9bの一端側に歩いて移動する。その途中で、作業者10は、視線11で示すように、農薬散布量検出装置2を適宜見ながら歩く速度などを変える。すなわち、農薬散布量検出装置2は、タンク4内の農薬3の減少割合に応じてフロート21が降下する。このフロート21の降下につれて、ゲージ本体22も降下する。スリーブ23から突出したゲージ本体22の降下する量が、今度は黒色部分22bが減少することで容易に視認できる。
そして、この黒色部分22bがスリーブ23内に完全に納まるときに、作業者10は農地9の第2領域9bの一端側に到達する。このとき、ノズル8のバルブ81を閉じて、その噴出孔82,82,・・・からの農薬3の噴出を中断することで、この第2領域9bに必要かつ十分な農薬3の量が散布できたこととなる。
以上の動作などを繰り返すことで、農地9の全ての領域9a,9b,・・・について農薬3を散布する。農薬3はその農地9で使いきることが好ましい。
(分解時)
タンク4の点検孔42から水を入れて、本体41内を十分に水洗するとともに、その水を本体41の外部の安全な場所に排出する。しかる後、作業者は点検孔42から手を突っ込んで、フロート21をもったまま、ゲージ本体22を回転させることにより、両者を分離する。
以上説明したように、本農薬散布量検出装置2によれば、タンク4の上部を貫通するスリーブ23と、このスリーブ23の下方に配設するフロート21と、このフロート21に取り付けられ、スリーブ23を介してタンク4の上方に伸びるゲージ本体22とを備え、前記ゲージ本体22の周面は、農地9の作業領域9a,9b,・・・に対応する所定間隔にて上下方向に色分けされることにより区画されているので、作業者10は、例えばゲージ本体22の1区画ごとに農地9の1作業領域の農薬散布を終えるように、歩行速度などを調整することにより、過不足のない農薬散布を行うことができる。
また、従来例に比べてきわめて簡単なシステム構成となっている。このため、システムが安価となるとともに、そのメンテナンスも簡単であり、しかも従来設備への後付けも容易であることから、特に小規模農家への普及が期待される。
また、システムが単純であり、それが誤動作するおそれが非常に少なくなるため、農薬3の散布量が適切なものとなって、虫害や病気の予防などへの効果が期待できるとともに、残留農薬に対する法規制に沿ったものとなる。
なお、上記実施形態では、ゲージ本体22の周面が、黒色と黄色とが交互に現れるように色分けすることにより区画されているが、その他の色分け方法を採用してもよい。例えば区画22a,22b,・・・ごとに異なる色とすることなどが考えられる。ただし、本考案者の経験によると、黒色と黄色とが交互に現れるように色分けされた場合に、遠方からもっとも視認しやすくなることが分かっている。
また、上記実施形態では、タンク4の天井部に貫通孔45を開けて、そこにスリーブ23を貫通して固定するようにしているが、タンク4の既設の開口部である空気抜孔43にスリーブ23を直接螺合してもよい。この場合には、タンク天井部の孔開け作業が不要となり、タンク4への取付けが簡単になる。
また、上記実施形態では、フロート21にゲージ本体22が交換可能に取り付けられているが、この場合には、農地9の作業領域9a,9b,・・・に好適なゲージ本体22を使用することができる。例えば農地9の作業領域9a,9b,・・・が異なる別の農地9にて農薬3を散布する場合は、その作業領域9a,9b,・・・に応じてゲージ本体22の色分けされた区画22a,22b,・・・の大きさ(ピッチ)を変えればよい。また、フロート21に対してゲージ本体22を取り替えることができるので、フロート21が劣化等した場合に、それだけを取り替えることもできて便利である。
また、上記実施形態では、農地9を作業領域9a,9b,・・・といったように、前後方向に分割して、その第1領域9aの左端側から右端側へ向かって農薬3を散布した後、第2領域9bの右端側から左端側に向かって農薬3を散布しているが、左右逆向きにしてもよいし、同じ向きに作業していくことも考えられる。また、農地9を左右方向に分割して全く別の作業領域単位で作業してもよい。さらに、農地9の形状によっては、作業業域9a,9b,・・・は必ずしも四角形状とはならず、例えば三角形状、円形状などのようにしてもよいのはもちろんである。
100 農薬散布システム
1 軽トラック
2 農薬散布量検出装置
21 フロート
22 ゲージ本体(ゲージに相当する。)
23 スリーブ
231 上部スリーブ
232 下部スリーブ
3 農薬
4 タンク(農薬散布用タンクに相当する。)
41 本体
42 点検孔
43 空気抜孔
44 排出孔
45 貫通孔
5 ポンプ
6 リール
7 ホース
8 ノズル(農薬散布用ノズルに相当する。)
81 バルブ
82,82,・・・ 噴出孔
9 農地
9a,9b,9c,・・・ 作業領域
10 作業者
11 視線
特開2006−34251号公報

Claims (4)

  1. 予め設定された作業領域単位で農薬散布するときに、農薬散布用タンクから送出される農薬の量を検出する農薬散布量検出装置であって、
    前記タンクの上部を貫通するスリーブと、このスリーブの下方に配設するフロートと、このフロートに取り付けられ、前記スリーブを介して前記タンクの上方に伸びるゲージとを備え、
    前記ゲージの周面は、農薬散布の作業領域の大きさに対応する所定間隔にて上下方向に区画されていることを特徴とする農薬散布量検出装置。
  2. 前記ゲージの周面が、黒色と黄色とが交互に現れるように色分けされていることを特徴とする請求項1記載の農薬散布量検出装置。
  3. 前記スリーブが、タンク既設の開口部に螺合可能であることを特徴とする請求項1又は2記載の農薬散布量検出装置。
  4. 前記フロートに前記ゲージが交換可能に取り付けられることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の農薬散布量検出装置。
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