JP3166827B2 - 外部記憶装置とキャッシュメモリの制御方法 - Google Patents

外部記憶装置とキャッシュメモリの制御方法

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JP3166827B2 JP07741897A JP7741897A JP3166827B2 JP 3166827 B2 JP3166827 B2 JP 3166827B2 JP 07741897 A JP07741897 A JP 07741897A JP 7741897 A JP7741897 A JP 7741897A JP 3166827 B2 JP3166827 B2 JP 3166827B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータの外
部記憶装置におけるデータ記録再生時のキャッシュメモ
リの制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のキャッシュメモリの制御方法で
は、一般的にキャッシュメモリの蓄積データを廃棄する
場合、FIFO(First In First Ou
t)又はLRU(Least Recently Us
ed)のどちらかの方法を用いていた。
【0003】FIFO方法は、一番最初に登録されたデ
ータから廃棄していく方法である。このFIFO方法で
は、蓄積データを複数回アクセスすることは考慮されて
おらず、最初に使用した蓄積データから順次廃棄してい
く。
【0004】LRU方法は、最後に参照された時刻が最
も古いデータを廃棄する方法である。このLRU方法で
は、蓄積データを複数回アクセスすることが考慮されて
いるが、再度アクセスされた蓄積データは再び最新とな
る。
【0005】しかし、2つの上記従来の方法では、蓄積
データを廃棄する時点で最も使用されていないデータを
判断することができても、これからアクセスされる確率
の高い蓄積データを予測することができない。
【0006】また、特開平4−245320号公報に
は、使用頻度が高いと予想されるデータを特定の記録領
域に記録して、他のデータとは別に管理することにより
保存される確率を高めアクセス時間の短縮を図る方法が
記載されている。
【0007】しかし、この方法においてはデータの使用
頻度を予め予想しなくてはならないため、使用頻度が予
想できない場合には用いることができない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のキャッ
シュメモリの制御方法では、下記のような問題点があっ
た。 (1)FIFO方法では、現在、煩雑に使用されている
蓄積データを廃棄してしまう可能性がある。 (2)LRU方法では、廃棄時点で最も使用されていな
い蓄積データを廃棄するため、次にアクセスする蓄積デ
ータを廃棄してしまう場合がある。 (3)使用頻度が高いと予想される蓄積データを特別に
管理する方法では、使用頻度を予め予想できない場合に
はアクセスすることができない。
【0009】本発明の目的は、キャッシュメモリに記憶
させる各蓄積データの使用頻度をリアルタイムで計算
し、キャッシュメモリの使用効率を向上することができ
るキャッシュメモリの制御方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のキャッシュメモリの制御方法は、データを
転送する際に一時的に前記データを複数の蓄積データと
して記憶するキャッシュメモリの制御方法において、前
記各蓄積データ毎に使用頻度とLRU情報とを有し、ア
クセスされた前記蓄積データのLRU情報を0とし、そ
の他の前記蓄積データのLRU情報を1つインクリメン
トし、新たな蓄積データを作成すると当該蓄積データの
使用頻度をある予め定められた一定の初期値とし、アク
セスされた前記蓄積データの新しい使用頻度は前回の使
用頻度と前回のLRU情報との平均値とし、前記キャッ
シュメモリの記憶容量が満杯となった場合、前記使用頻
度の低い蓄積データから廃棄することを特徴とする。
【0011】本発明は、キャッシュメモリの各蓄積デー
タ毎に使用頻度とLRU情報とを設け、ある蓄積データ
がアクセスされるとその蓄積データの新しい使用頻度を
前回の使用頻度と、連続してアクセスされなかった回数
である前回のLRU情報との平均値とし、キャッシュメ
モリの記憶容量が満杯となった場合、使用頻度の低い蓄
積データから廃棄するようにしたものである。
【0012】したがって、次にアクセスされる確率の高
い蓄積データを廃棄せずに使用頻度の低い蓄積データを
キャッシュメモリから廃棄することができるため、キャ
ッシュメモリの使用効率を向上するとともにアクセス時
間を短くすることができる。
【0013】また、本発明の外部記憶装置は、データを
転送する際に一時的に前記データを複数の蓄積データと
して記憶するキャッシュメモリを有した外部記憶装置に
おいて、前記各蓄積データ毎に使用頻度とLRU情報と
を有し、アクセスされた前記蓄積データのLRU情報を
0とし、その他の前記蓄積データのLRU情報を1つイ
ンクリメントし、新たな蓄積データを作成すると当該蓄
積データの使用頻度をある予め定められた一定の初期値
とし、アクセスされた前記蓄積データの新しい使用頻度
は前回の使用頻度と前回のLRU情報との平均値とし、
前記キャッシュメモリの記憶容量が満杯となった場合、
前記使用頻度の低い蓄積データから廃棄するCPUを有
することを特徴とする。
【0014】本発明は、CPUはキャッシュメモリの各
蓄積データ毎に使用頻度とLRU情報とを設け、ある蓄
積データがアクセスされるとその蓄積データの新しい使
用頻度を前回の使用頻度と、連続してアクセスされなか
った回数である前回のLRU情報との平均値とし、キャ
ッシュメモリの記憶容量が満杯となった場合、使用頻度
の低い蓄積データから廃棄するようにしたものである。
【0015】したがって、CPUは次にアクセスされる
確率の高い蓄積データを廃棄せずに使用頻度の低い蓄積
データをキャッシュメモリから廃棄することができるた
め、外部記憶装置のキャッシュメモリの使用効率を向上
するとともにアクセス時間を短くすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して詳細に説明する。
【0017】(第1の実施形態)図1は本発明の第1の
実施形態のキャッシュメモリの制御方法を示すブロック
図、図2は図1のキャッシュメモリの蓄積データのアク
セス回数によるLRU情報の推移を示した表(図2
(a))および使用頻度の推移を示した表(図2
(b))である。
【0018】本実施形態は、ホストコンピュータ30が
外部記憶装置20を介して記録媒体11へのデータの書
き込みおよび記録媒体11に記録されたデータの読み込
みを行うものである。また、外部記憶装置20は、キャ
ッシュメモリ10とCPU12とを有している。
【0019】キャッシュメモリ10は、記録媒体11か
ら読み出されたデータおよびホストコンピュータ30か
らのデータを蓄積データ1〜6として一時的に記憶す
る。
【0020】CPU12は、キャッシュメモリ10に記
憶される蓄積データ1〜6毎にそれぞれLRU情報と使
用頻度を記憶し、アクセスされた蓄積データのLRU情
報を0とし、その他の蓄積データのLRU情報は1つイ
ンクリメントする、そして新たな蓄積データを作成する
ときは使用頻度を初期値の「10」とし、アクセスされ
た蓄積データの新しい使用頻度は下記の式(1)で計算
される値に変更する。
【0021】 新しい使用頻度=(前回の使用頻度+前回のLRU情報)/2・・(1) そして、CPU12はキャッシュメモリ10の記憶容量
が満杯となりどれかの蓄積データを廃棄しなければなら
なくなると使用頻度が最も低いものを廃棄する。
【0022】次に、本実施形態の動作について図1およ
び図2を参照して説明する。
【0023】ここでは、キャッシュメモリ10に記憶さ
れる蓄積データは蓄積データ1〜6の6種類で、ホスト
コンピュータ30は各蓄積データ1〜6を繰り返し順番
にアクセスする場合について説明する。
【0024】記録媒体11から記録されているデータが
読み出されキャッシュメモリ10に蓄積データ1〜6と
して順次記憶されていく、ここでホストコンピュータ3
0は各蓄積データ1〜6を順次アクセスする。そして、
蓄積データ1〜6のうちのどれかがアクセスされる毎に
図2に示されるようにLRU情報(図2(a))と使用
頻度(図2(b))は推移していく。
【0025】例えば、アクセス回数が19回目で蓄積デ
ータ1の使用頻度は図2(b)より「5」となってい
る。これは、蓄積データ1に記憶されているデータは1
度使用されると平均して5回は使用されないことを示し
ている。
【0026】そのため、蓄積データを廃棄する場合に、
使用頻度の高いつまり次にアクセスされる確率の高い蓄
積データを廃棄することがない。
【0027】また、使用頻度の低い蓄積データは次に使
用される確率が低いとしてキャッシュメモリ10から廃
棄することができるため、キャッシュメモリ10の使用
効率を向上することができる。
【0028】そして、ホストコンピュータ30から煩雑
に転送の要求がなされる蓄積データはキャッシュメモリ
10に記憶させておくことによりアクセス時間を短かく
することができる。
【0029】(第2の実施形態)次に本発明の第2の実
施形態について説明する。
【0030】本実施形態では、上記第1の実施形態と同
様な構成において、新たな蓄積データを作成したときの
使用頻度の初期値を「30」とし、ある蓄積データを1
0回毎のアクセスを6回行った後、さらに20回毎のア
クセスを連続して行う場合である。
【0031】この場合の使用頻度とLRU情報の推移を
図3に示す。
【0032】キャッシュメモリ10へのアクセスが60
回行われた際の使用頻度は「10」となっている。そし
て、アクセス回数が60回以降の20回毎のアクセスに
変更された後は、使用頻度が「20」に近づいていくこ
とがわかる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、下記の
ような効果を有する。 (1)キャッシュメモリが満杯で蓄積データを廃棄する
場合に、次にアクセスされる確率の高い蓄積データを予
想することができるため、廃棄ミスを防ぐことができ
る。 (2)使用頻度の低い蓄積データはキャッシュメモリか
ら廃棄することができるため、キャッシュメモリの使用
効率を向上することができるとともにアクセス時間を短
くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のキャッシュメモリの
制御方法を示すブロック図である。
【図2】図1のキャッシュメモリの蓄積データのアクセ
ス回数によるLRU情報の推移を示した表(図2
(a))および使用頻度の推移を示した表(図2
(b))である。
【図3】本発明の第2の実施形態のキャッシュメモリの
制御方法によるLRU情報と使用頻度の推移を示したグ
ラフである。
【符号の説明】
1〜6 蓄積データ 10 キャッシュメモリ 11 記録媒体 12 CPU 20 外部記憶装置 30 ホストコンピュータ 101 制御情報
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 3/06 G06F 12/08 320 G06F 12/12 G11B 19/02 501

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データを転送する際に一時的に前記デー
    タを複数の蓄積データとして記憶するキャッシュメモリ
    の制御方法において、 前記各蓄積データ毎に使用頻度とLRU情報とを有し、 アクセスされた前記蓄積データのLRU情報を0とし、
    その他の前記蓄積データのLRU情報を1つインクリメ
    ントし、 新たな蓄積データを作成すると当該蓄積データの使用頻
    度をある予め定められた一定の初期値とし、アクセスさ
    れた前記蓄積データの新しい使用頻度は前回の使用頻度
    と前回のLRU情報との平均値とし、 前記キャッシュメモリの記憶容量が満杯となった場合、
    前記使用頻度の低い蓄積データから廃棄することを特徴
    とするキャッシュメモリの制御方法。
  2. 【請求項2】 データを転送する際に一時的に前記デー
    タを複数の蓄積データとして記憶するキャッシュメモリ
    を有した外部記憶装置において、 前記各蓄積データ毎に使用頻度とLRU情報とを有し、 アクセスされた前記蓄積データのLRU情報を0とし、
    その他の前記蓄積データのLRU情報を1つインクリメ
    ントし、 新たな蓄積データを作成すると当該蓄積データの使用頻
    度をある予め定められた一定の初期値とし、アクセスさ
    れた前記蓄積データの新しい使用頻度は前回の使用頻度
    と前回のLRU情報との平均値とし、 前記キャッシュメモリの記憶容量が満杯となった場合、
    前記使用頻度の低い蓄積データから廃棄するCPUを有
    することを特徴とする外部記憶装置。
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