JP3166591B2 - ズームモータ音及びフォーカスモータ音の低減装置 - Google Patents

ズームモータ音及びフォーカスモータ音の低減装置

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JP3166591B2
JP3166591B2 JP32382195A JP32382195A JP3166591B2 JP 3166591 B2 JP3166591 B2 JP 3166591B2 JP 32382195 A JP32382195 A JP 32382195A JP 32382195 A JP32382195 A JP 32382195A JP 3166591 B2 JP3166591 B2 JP 3166591B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビデオカメラなど
において、ズームレンズを移動するためのズームモータ
のモータ音及びフォーカスレンズを移動するためのフォ
ーカスモータのモータ音を低減するズームモータ音及び
フォーカスモータ音の低減装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】家庭用のビデオカメラは、被写体を撮影
するカメラ部と、このカメラ部で撮影した被写体像を磁
気テープに記録するVTR部とを一体化して、小型軽量
で携帯性良く、且つ、使い勝手良く構成されている。
【0003】図6は一般的なビデオカメラを説明するた
めの斜視図、図7は図6に示したカメラ部を説明するた
めの図である。
【0004】図6に示した如く、一般的なビデオカメラ
1は、被写体Hを覗くファインダ2と、被写体H側に向
けて周辺の音を収録するマイクロホン3と、ビデオカメ
ラ1を操作する各種の操作釦4と、被写体Hを撮影する
カメラ部10Aと、カメラ部10Aで撮影した被写体像
を図示しない磁気テープに記録するVTR部30とを、
カメラ筐体5に操作性良く取り付けて構成されている。
【0005】また、図7に示したように、上記したビデ
オカメラ1の構成部材のうちでカメラ部10Aは、カメ
ラ筐体5の前方に突出したレンズ鏡筒11内に、被写体
Hを撮影する撮影レンズ12と、撮影時にレンズ鏡筒1
1の光軸Kに沿って矢印方向に移動して被写体Hの画枠
を調整しながら被写体像の大きさを変倍するズームレン
ズ13と、中間レンズ14と、撮影時に光量を調節する
アイリス(絞り)15と、撮影時にレンズ鏡筒11の光
軸Kに沿って矢印方向に移動して被写体像のピントを調
整するフォーカスレンズ16と、前記した撮影光学系1
2〜16で撮影した被写体像を光学的に結像させて、こ
の被写体像を光電変換する撮像素子17とが上記の順に
配設されている。
【0006】この際、移動自在なズームレンズ13は、
ギア部21を介してステッピングモータを用いたズーム
モータ22と連結されており、このズームモータ22は
駆動制御手段となるマイコン27からの指令に基づいて
ズームモータ駆動回路23によりパルス駆動されてい
る。
【0007】また、移動自在なフォーカスレンズ16
は、ギア部24を介してステッピングモータを用いたフ
ォーカスモータ25と連結されており、このフォーカス
モータ25は駆動制御手段となるマイコン27からの指
令に基づいてフォーカスモータ駆動回路26によりパル
ス駆動されている。
【0008】そして、上記構成によるビデオカメラ1を
用いて被写体Hを撮影する時には、撮影者は被写体Hの
画枠を設定するために各種の操作釦4のうちでズーム釦
4aを操作し、ファインダ2で被写体Hを覗きながら、
ズームレンズ13を広角側(WIDE側)又は望遠側
(TELE側)に移動させ、このズームレンズ13の移
動と協働してフォーカスレンズ16を移動させながら被
写体像のピント調整を行っている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般的なビ
デオカメラ1において、ズームレンズ13のズーム倍率
が最近増加する傾向にあり、且つ、ズームスピードも年
々早まる傾向にある。これらの傾向に伴って、ズームレ
ンズ13を移動するためのズームモータ22と、ズーム
レンズ13と協働するフォーカスレンズ16を移動する
ためのフォーカスモータ25とは早い回転数を要求さ
れ、このためズームモータ22及びフォーカスモータ2
5を高速にパルス駆動した時に、ズームモータ22のモ
ータ音(ズームモータ音)及びフォーカスモータ25の
モータ音(フォーカスモータ音)が大きくなってしま
う。
【0010】一方、ビデオカメラ1に取付けたマイクロ
ホン3も最近感度が良好になり、ズームモータ音及びフ
ォーカスモータ音が大きくなると、マイクロホン3が両
モータ音を収録してしまい、これらのモータ音が磁気テ
ープに記録されてしまう現象が生じる。
【0011】このため、ステッピングモータを用いたズ
ームモータ22及びフォーカスモータ25を高速にパル
ス駆動した時に、ズームモータ音及びフォーカスモータ
音を低減するために、ズームモータ駆動回路23及びフ
ォーカスモータ駆動回路26でマイクロステッピング駆
動やRCフィルタなどが使われていたが、ズームモータ
音及びフォーカスモータ音がマイクロホン3で収録され
ない程度まで低減できていない。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
てなされたものであり、第1の発明において、ズームモ
ータ及びフォーカスモータをパルス駆動する駆動制御手
段となるマイコンは、ズームモータびフォーカスモータ
の位置に応じたズームトレースカーブ上における任意点
の傾斜Knを出力するズームトレースカーブ傾斜出力部
と、ズームモータの最高スピードZmaxを記憶してこ
の最高スピードZmaxを出力するズームモータスピー
ド記憶部と、ズームレンズの位置に対するズームモータ
スピードZn及びフォーカスモータスピードFnを傾斜
Kn及びズームモータの最高スピードZmaxに基づい
てFn=Zn×Kn≦Zmaxの式により算出する算出
部とを備えことにより、例えばビデオカメラのカメラ部
を用いてズーム動作を行う際、ズームモータの駆動スピ
ードZn及びフォーカスモータの駆動スピードFnを共
にバランス良く調和させるように両モータをパルス駆動
して、ズームモータ音及びフォーカスモータ音を共に低
減する。
【0013】また、第2の発明において、ズームモータ
及びフォーカスモータをパルス駆動する駆動回路及び駆
動制御手段は、ズームモータ及びフォーカスモータの位
置に応じたズームトレースカーブ上における任意点の傾
斜Knと、予め設定したズームモータの最高スピードZ
maxとに基づいて、ズームレンズの位置に対するズー
ムモータスピードZn及びフォーカスモータスピードF
nをFn=Zn×Kn≦Zmaxの式により算出して、
ズームレンズの位置に対応して算出したズームモータス
ピードZnを少なくとも記憶する記憶部を備えたため、
記憶したズームモータスピードZnをマイコンから迅速
に取り出すことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係わるズームモー
タ音及びフォーカスモータ音の低減装置の一実施例を図
1乃至図5を参照して詳細に説明する。尚、説明の便宜
上、先に示した構成部材と同一構成部材に対しては同一
の符号を付して適宜説明し、且つ、従来例と異なる構成
部材に新たな符号を付す共に、この実施例では従来例と
異なる点を中心に説明する。
【0015】図1は本発明に係わるズームモータ音及び
フォーカスモータ音の低減装置を採用したビデオカメラ
のカメラ部を説明するための構成図、図2は図1に示し
たマイコンに記憶したズームトレースカーブを説明する
ための図、図3(A),(B)はズームモータ,フォー
カスモータの駆動スピードに対するモータ音を夫々示し
た図、図4はズームレンズ位置に対するズームモータの
駆動スピードを本発明と従来例とで比較した図、図5は
ズームレンズ位置に対するフォーカスモータの駆動スピ
ードを本発明と従来例とで比較した図である。
【0016】図1に示した如く、本発明に係わるズーム
モータ音及びフォーカスモータ音の低減装置を採用した
ビデオカメラのカメラ部10Bは、レンズ鏡筒11内
に、被写体Hを撮影する撮影レンズ12と、レンズ鏡筒
11内を光軸方向に移動自在で被写体像の大きさを変倍
するズームレンズ13と、中間レンズ14と、光量を調
節するアイリス(絞り)15と、レンズ鏡筒11内を光
軸方向に移動自在で被写体像のピントを調整するフォー
カスレンズ16と、撮影した被写体像を光学的に結像さ
せて光電変換する撮像素子17とが従来と同様に上記の
順に配設されている。
【0017】また、従来と同様に、移動自在なズームレ
ンズ13は、ギア部21を介してステッピングモータを
用いたズームモータ22と連結されており、このズーム
モータ22は駆動制御手段となるマイコン27からの指
令に基づいてズームモータ駆動回路23によりパルス駆
動されている。
【0018】更に、従来と同様に、移動自在なフォーカ
スレンズ16は、ギア部24を介してステッピングモー
タを用いたフォーカスモータ25と連結されており、こ
のフォーカスモータ25は駆動制御手段となるマイコン
27からの指令に基づいてフォーカスモータ駆動回路2
6によりパルス駆動されている。
【0019】ここで、上記構成によるビデオカメラのカ
メラ部10Bを用いて、撮影時にズーム動作を行う際、
本発明の要部となるズームモータ音及びフォーカスモー
タ音を低減するための構成部材及び動作について図1乃
至図5を併用して説明する。
【0020】図1に示した如く、レンズ鏡筒11内を光
軸方向に移動自在なズームレンズ13及びフォーカスレ
ンズ16には、初期状態での原点位置を光学的に検出す
るホトセンサ28,29が設けられている。
【0021】上記ホトセンサ28,29を設けることに
より、撮影開始時にズームレンズ13及びフォーカスレ
ンズ16を必ず原点位置に戻した後、ホトセンサ28,
29でズームレンズ13及びフォーカスレンズ16の原
点位置を夫々検出してマイコン27に知らせている。こ
の後、マイコン27は、ズームモータ22をパルス駆動
するズームモータ駆動回路23と、フォーカスモータ2
5をパルス駆動するフォーカスモータ駆動回路26とに
夫々指定したパルス数を一方的に送出している。この
際、ステッピングモータによる開ループ制御において、
ズームモータ駆動回路23に送るパルス数は、例えばマ
イコン27と接続したズーム釦4aの操作によるズーミ
ング動作に伴う指定したパルス数である。一方、フォー
カスモータ駆動回路26に送るパルス数は、ズーム動作
と協働して後述するズームトレースカーブ(図2)を参
照しながら周知の山登りサーボ方式による指定したパル
ス数である。
【0022】従って、ホトセンサ28,29でズームレ
ンズ13及びフォーカスレンズ16の原点位置を夫々検
出した後、ズームレンズ13及びフォーカスレンズ16
を移動させると、前述したようにマイコン27は両駆動
回路23,26に夫々指定したパルス数を一方的に送出
しているので、マイコン27は夫々指定したパルス数に
応じてズームレンズ13及びフォーカスレンズ16の現
在位置を把握している。
【0023】更に、マイコン27内には、ズームレンズ
13及びフォーカスレンズ16の位置に基づいて被写体
までの距離(被写体距離)を示す複数のズームトレース
カーブ(図2)を予め記憶し、ズームレンズ13及びフ
ォーカスレンズ16の現在位置に応じて現在の被写体距
離を出力するズームトレースカーブ記憶部27aと、複
数のズームトレースカーブ上における任意点の傾斜Kn
(図2)を出力するズームトレースカーブ傾斜出力部2
7bと、ズームモータ22の最高スピードZmaxを映
像信号の1フィールドと関連させて1/60秒あたりの
パルス数で予め記憶してこの最高スピードZmaxを出
力するズームモータスピード記憶部27cと、ズームレ
ンズ13の移動範囲の任意点におけるズームモータ22
の駆動スピードZn及びフォーカスモータ25の駆動ス
ピードFnを算出する算出部27dとを備えている。
【0024】この際、マイコン27内のズームトレース
カーブ傾斜出力部27bは、複数のズームトレースカー
ブ上における任意点の傾斜Knを予め図示しない記憶部
に記憶させても良く、あるいは複数のズームトレースカ
ーブを参照して算出部27dで一つのズームトレースカ
ーブ上における任意点の傾斜Knをその都度算出しても
良い。
【0025】また、マイコン27内のズームモータスピ
ード記憶部27cに記憶したズームモータ22の最高ス
ピードZmaxは、この最高スピードZmax時にズー
ムモータ22のモータ音(ズームモータ音)がマイクロ
ホン3(図6)で収録されない程度に予め設定してお
り、後述するように図3(A)に示したズームモータ2
2のモータ音特性において、本実施例ではズームモータ
22の最高スピードZmaxは例えば1/60秒あたり
8パルスを発した時と設定することにより、この時には
ズームモータ音はマイクロホン3(図6)で収録されな
い程度となっている。
【0026】次に、上記したズームトレースカーブにつ
いて図2を用いて説明する。図2において、ズームレン
ズ13の移動範囲を例えば18mmとしてこの移動範囲
を0〜957に分割した場合にズームレンズ13の位置
(ズームレンズ位置)を横軸に示し、且つ、フォーカス
レンズ16の位置(フォーカスレンズ位置)を縦軸に示
すと、マイコン27内のズームトレースカーブ記憶部2
7aに記憶された複数のズームトレースカーブは、被写
体距離が無限遠(∞),2m,1m,50cmの場合に
よってカーブ特性が図示のように夫々異なっているもの
の、被写体距離に応じた各ズームトレースカーブは共通
して図示のように弓なりの軌跡になっている。また、各
ズームトレースカーブは、ズームレンズ位置が広角側
(WIDE側)に至った時にはカーブの傾斜が比較的緩
く、ズームレンズ位置が望遠側(TELE側)に至った
時にはカーブの傾斜が急俊になっている。更に、一つの
ズームトレースカーブ上における任意点の傾斜Knは、
tanθと等価となるような縦軸側パルス数/横軸側
パルス数に変換して、この傾斜Knを前述したようにマ
イコン27内のズームトレースカーブ傾斜出力部27b
に記憶させている。
【0027】そして、マイコン27と接続したズーム釦
4a(図1)を操作しながらズーム動作を行う場合、ズ
ームレンズ13の移動に伴ってこれと協働するフォーカ
スレンズ16が被写体距離に応じたズームトレースカー
ブに沿って移動することにより、被写体像のピントを調
節している。
【0028】ここで、図3(A),(B)に示したズー
ムモータ,フォーカスモータのモータ音特性において、
ズームモータ22及びフォーカスモータ25は、一般的
に駆動スピードが早くなるにつれてモータ音が大きくな
る傾向にある。この際、とくに、ズームレンズ13が望
遠側(TELE側)に至った時には、図2に示したズー
ムトレースカーブ上で例えばn点の傾斜Knが急俊にな
るので、ズームモータ22と協働するフォーカスモータ
25の駆動スピードが早くなり、フォーカスモータ25
のモータ音が大きくなる傾向にある。尚、以下の説明に
おいて、図3(A),(B)に示した特性は、1/60
秒あたりのパルス数が同一ならば両者のモータ音に大き
な差異が生じないようなモータが選定されているものと
する。
【0029】そこで、本発明では、とくに、ズーム動作
時にズームモータモータ音及びフォーカスモータ音が大
きくならないように、ズームモータ22の駆動スピード
Zn及びフォーカスモータ25の駆動スピードFnを共
にバランス良く調和させるように両モータ22,25を
パルス駆動して、ズームモータ音及びフォーカスモータ
音を共に低減させるために、下記のようにズームモータ
スピードZn,フォーカスモータスピードFnの算出条
件を設定している。
【0030】即ち、 Zmax:ズームモータの最高スピード(但し、1/60秒あたりのパルス 数)、 Zn :ズームレンズの移動範囲の任意点におけるズームモータスピード (但し、1/60秒あたりのパルス数)、 Kn :ズームモータ及びフォーカスモータの位置に応じたズームトレー スカーブ(図2)上における任意点の傾斜、 Fn :フォーカスモータスピード(但し、1/60秒あたりのパルス 数)、 とすると、 Fn=Zn×Kn≦Zmax ………式 の関係を満たすようにズームモータスピードZn,フォ
ーカスモータスピードFnを夫々決定している。そし
て、上記式を満たすようにズームレンズ位置に対応し
たズームモータスピードZnが算出されると、フォーカ
スモータスピードFnは被写体距離に応じたズームトレ
ースカーブに沿って追従しながら上記式を自動的に満
たして求めるられている。
【0031】ここで、上記式に基づいて、ズームレン
ズ位置に対するズームモータスピードZn,フォーカス
モータスピードFnをシュミレーションにより算出した
結果を図4,図5に夫々示している。
【0032】まず、図4に示したズームモータの駆動ス
ピード特性において、本発明では先に説明したように、
ズームモータ22の最高スピードZmaxを例えば1/
60秒あたり8パルスと予め設定しているので、ズーム
モータスピードZnはズームレンズ位置の全域に亘って
最高スピードZmaxを越えない。また、ズームレンズ
13の移動範囲の任意点におけるズームモータスピード
Znは、上記式に基づいて算出されるので、ズームレ
ンズ13が望遠側(TELE側)に移動した時にはズー
ムモータスピードZnが遅く且つズームモータ音も低
く、一方、ズームレンズ13が広角側(WIDE側)に
移動した時にはズームモータ22の最高スピードZma
xに接近するもののズームモータ音はマイクロホン3
(図6)で収録されない程度に押さえられているので何
等の支障も生じない。しかも、ズームレンズ13が望遠
側(TELE側)又は広角側(WIDE側)に移動した
時には、ズームモータスピードZnが従来例よりも遅く
なっている。尚、図示ではズームレンズ13が望遠側
(TELE側)と広角側(WIDE側)との間に至った
時に、ズームモータスピードZnが従来例よりも早くな
る場合があるものの、この場合にはズームモータ22の
最高スピードZmax以下であるので何等の支障も生じ
ない。
【0033】次に、図5に示したフォーカスモータの駆
動スピード特性において、フォーカスモータスピードF
nはズームモータ22の最高スピードZmaxと等しい
か、あるいは最高スピードZmaxより小さく設定した
ので、フォーカスモータスピードFnはズームレンズ位
置の全域に亘ってズームモータ22の最高スピードZm
axを越えない。また、フォーカスモータスピードFn
は上記式に基づいて算出されるので、ズームレンズ1
3が望遠側(TELE側)に移動した時には先に説明し
たようにズームトレースカーブ(図2)上での傾斜Kn
が急俊となるものの、フォーカスモータスピードFnが
ズームモータ22の最高スピードZmax以下となり、
言い換えると図示から例えば1/60秒あたり8パルス
以下となり、従来例において図示から1/60秒あたり
12〜14パルスを発していた場合よりも当然遅くなる
ので、ズームトレースカーブ(図2)上での傾傾斜Kn
が急俊になってもフォーカスモータ音を低減できる。一
方、ズームレンズ13が広角側に移動した時にはズーム
トレースカーブ(図2)上での傾斜Knが緩くなるの
で、フォーカスモータスピードFnも遅くなり、フォー
カスモータ音は気にらない。
【0034】次に、上記したズームモータスピードZ
n,フォーカスモータスピードFnを決定する際には、
マイコン27内のズームモータスピード記憶27cから
ズームモータ22の最高スピードZmaxを算出部27
dに出力し、且つ、ズームトレースカーブ傾斜出力部2
7bから被写体距離に応じたズームトレースカーブ上の
任意点での傾斜Knを算出部27dに出力して、算出部
27dで上記した式に基づいてズームモータスピード
Zn,フォーカスモータスピードFnを算出し、この
後、ズームモータスピードZnに応じたパルス数をマイ
コン27からズームモータ駆動回路23に出力する一
方、フォーカスモータスピードFnに応じたパルス数を
マイコン27からフォーカスモータ駆動回路26に出力
している。
【0035】次に本発明に係わるズームモータ音及びフ
ォーカスモータ音の低減装置の変形例について簡略に説
明する。
【0036】本発明に係わるズームモータ音及びフォー
カスモータ音の低減装置の変形例は、前述した技術思想
を応用して、マイコン27内に、ズームモータ22及び
フォーカスモータ25の位置に応じたズームトレースカ
ーブ上における任意点の傾斜Knと、予め設定したズー
ムモータ22の最高スピードZmaxとに基づいて、ズ
ームレンズ位置に対するズームモータスピードZn及び
フォーカスモータスピードFnをFn=Zn×Kn≦Z
maxの式により算出して、ズームレンズ位置に対応し
て算出したズームモータスピードZnを少なくとも記憶
する記憶部(図示をせず)を備えたことを特徴とするも
のであり、言い換えると、この変形例は先に説明したマ
イコン27内のズームトレースカーブ傾斜出力部27
b,ズームモータスピード記憶部27c,算出部27d
により算出したズームモータスピードZn及びフォーカ
スモータスピードFnのうち少なくともズームモータス
ピードZnをマイコン27内の記憶部(図示をせず)に
記憶したことと等価である。従って、この変形例ではズ
ームレンズ位置に対応して記憶したズームモータスピー
ドZnをマイコン27から迅速に取り出すことができ
る。尚、ズームレンズ位置に対応したズームモータスピ
ードZnが決定すると、フォーカスモータスピードFn
は被写体距離に応じたズームトレースカーブに沿って追
従しながら自動的に求められることは先に説明した同様
である。
【0037】
【発明の効果】以上詳述した本発明に係わるズームモー
タ音及びフォーカスモータ音の低減装置において、請求
項1記載によると、ズームモータ及びフォーカスモータ
をパルス駆動する駆動回路及び駆動制御手段は、ズーム
モータびフォーカスモータの位置に応じたズームトレー
スカーブ上における任意点の傾斜Knを出力するズーム
トレースカーブ傾斜出力部と、ズームモータの最高スピ
ードZmaxを記憶してこの最高スピードZmaxを出
力するズームモータスピード記憶部と、ズームレンズの
位置に対するズームモータスピードZn及びフォーカス
モータスピードFnを傾斜Kn及びズームモータの最高
スピードZmaxに基づいてFn=Zn×Kn≦Zma
xの式により算出する算出部とを備えことにより、この
結果、例えばビデオカメラのカメラ部を用いてズーム動
作を行う際、ズーム倍率が増加し、且つ、ズームスピー
ドが年々早くなってきて、これに伴ってズームトレース
カーブの傾斜がきつくなってきても、ズームモータの駆
動スピードZn及びフォーカスモータの駆動スピードF
nを共にバランス良く調和させるように両モータをパル
ス駆動しているので、ズームモータ音及びフォーカスモ
ータ音を共に低減をすることができ、装置の品質,信頼
性の向上に寄与でばかりでなく、この装置を採用したビ
デオカメラに取付けたマイクロホンにズームモータ音及
びフォーカスモータ音が収録されないなどの利点が生じ
る。
【0038】また、請求項2記載によると、ズームモー
タ及びフォーカスモータをパルス駆動する駆動回路及び
駆動制御手段は、ズームモータ及びフォーカスモータの
位置に応じたズームトレースカーブ上における任意点の
傾斜Knと、予め設定したズームモータの最高スピード
Zmaxとに基づいて、ズームレンズの位置に対するズ
ームモータスピードZn及びフォーカスモータスピード
FnをFn=Zn×Kn≦Zmaxの式により算出し
て、ズームレンズの位置に対応して算出したズームモー
タスピードZnを少なくとも記憶する記憶部を備えたた
め、請求項1記載の効果の他に、ズームレンズの位置に
対応して記憶したズームモータスピードZnをマイコン
から迅速に取り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるズームモータ音及びフォーカス
モータ音の低減装置を採用したビデオカメラのカメラ部
を説明するための構成図である。
【図2】図1に示したマイコンに記憶したズームトレー
スカーブを説明するための図である。
【図3】(A),(B)はズームモータ,フォーカスモ
ータの駆動スピードに対するモータ音を夫々示した図で
ある。
【図4】ズームレンズ位置に対するズームモータの駆動
スピードを本発明と従来例とで比較した図である。
【図5】ズームレンズ位置に対するフォーカスモータの
駆動スピードを本発明と従来例とで比較した図である。
【図6】一般的なビデオカメラを説明するための斜視図
である。
【図7】図6に示したカメラ部を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
1…ビデオカメラ、10B…カメラ部、11…レンズ鏡
筒、12…撮影レンズ、13…ズームレンズ、16…フ
ォーカスレンズ、22…ズームモータ、23…ズームモ
ータ駆動回路、25…フォーカスモータ、26…フォー
カスモータ駆動回路、27…駆動制御手段(マイコ
ン)、27b…ズームトレースカーブ傾斜出力部、27
c…ズームモータスピード記憶部、27d…算出部。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レンズ鏡筒内に配設されて被写体を撮影す
    る撮影レンズと、ステッピングモータを用いたズームモ
    ータと連結されて前記レンズ鏡筒内を光軸方向に移動自
    在で被写体像の大きさを変倍するズームレンズと、ステ
    ッピングモータを用いたフォーカスモータと連結されて
    前記レンズ鏡筒内を光軸方向に移動自在で被写体像のピ
    ントを調整するフォーカスレンズと、前記ズームモータ
    及び前記フォーカスモータをパルス駆動する駆動回路及
    び駆動制御手段とを少なくとも備えたカメラ部で、撮影
    時のズーム動作に伴う前記ズームモータのモータ音及び
    前記フォーカスのモータ音を低減するズームモータ音及
    びフォーカスモータ音の低減装置であって、 前記駆動回路及び駆動制御手段は、前記ズームモータ及
    び前記フォーカスモータの位置に応じたズームトレース
    カーブ上における任意点の傾斜Knを出力する手段と、
    前記ズームモータの最高スピードZmaxを記憶してこ
    の最高スピードZmaxを出力する手段と、前記ズーム
    レンズの位置に対するズームモータスピードZn及びフ
    ォーカスモータスピードFnを前記傾斜Kn及び前記ズ
    ームモータの最高スピードZmaxに基づいてFn=Z
    n×Kn≦Zmaxの式により算出する算出部とを備え
    たことを特徴とするズームモータ音及びフォーカスモー
    タ音の低減装置。
  2. 【請求項2】レンズ鏡筒内に配設されて被写体を撮影す
    る撮影レンズと、ステッピングモータを用いたズームモ
    ータと連結されて前記レンズ鏡筒内を光軸方向に移動自
    在で被写体像の大きさを変倍するズームレンズと、ステ
    ッピングモータを用いたフォーカスモータと連結されて
    前記レンズ鏡筒内を光軸方向に移動自在で被写体像のピ
    ントを調整するフォーカスレンズと、前記ズームモータ
    及び前記フォーカスモータをパルス駆動する駆動回路及
    び駆動制御手段とを少なくとも備えたカメラ部で、撮影
    時のズーム動作に伴う前記ズームモータのモータ音及び
    前記フォーカスのモータ音を低減するズームモータ音及
    びフォーカスモータ音の低減装置であって、 前記駆動回路及び駆動制御手段は、前記ズームモータ及
    び前記フォーカスモータの位置に応じたズームトレース
    カーブ上における任意点の傾斜Knと、予め設定した前
    記ズームモータの最高スピードZmaxとに基づいて、
    前記ズームレンズの位置に対するズームモータスピード
    Zn及びフォーカスモータスピードFnをFn=Zn×
    Kn≦Zmaxの式により算出して、前記ズームレンズ
    の位置に対応して算出した前記ズームモータスピードZ
    nを少なくとも記憶する記憶部を備えたことを特徴とす
    るズームモータ音及びフォーカスモータ音の低減装置。
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