JP3166406U - 玩具 - Google Patents

Abstract

【課題】遊ぶ楽しさを増大させた玩具を提供する。【解決手段】音を録音するためのマイクロホン１４と、録音停止後に録音された音を異なる速度及び／又は異なるピッチで自動再生するスピーカー１６と、録音された音の速度及び／又はピッチをランダムに上げ下げするサウンドコントローラー２４を含む。【選択図】図２

Description

本考案は玩具に関し、特に、音を録音し、かつ録音された音を再生可能な電気式の玩具に関する。

音を録音し、かつ録音された音を再生可能な電気式の玩具には様々なものが存在する。このような玩具の大部分では、音は、一旦録音されると、スイッチまたはボタンの起動時に再生されるだけである。さらに、再生される音は録音された通りのものである。

このような装置は、単調であって、おもしろさに欠ける。従って、本考案の目的は、上述の欠点が軽減される玩具を提供することであり、あるいは少なくとも顧客および公衆に実用的な代替物を提供することにある。

本考案によれば、音を録音するための手段と、録音停止後に録音された音を異なる速度および／または異なるピッチで自動再生するための手段と、前記録音された音の速度をランダムに上げ下げする、および／または前記録音された音のピッチをランダムに上げ下げするための手段とを含む電気式の玩具が提供される。

以下、添付の図面を参照して、本考案の一実施形態による電気式の玩具を単に例示として説明する。

本考案を組み込む電気式の玩具の正面図である。 本考案の玩具において使用に適した例示的な電子回路図である。 本考案の玩具の動作を示すフローチャートである。 本考案の玩具の動作を示すフローチャートである。 本考案の玩具の動作を示すフローチャートである。

図１に示すように、本考案に係る電気式の玩具は、概して、１０で示されるぬいぐるみの玩具の形態であるが、当然ながら、玩具１０が他の任意の適切な形態または形状であってもよいことは容易に明らかである。スイッチまたはボタン（図１には示されていない）は、玩具１０の指またはつま先内に配置され、ユーザが例えばその指またはつま先を押すことによって作動可能であってもよい。電子回路（後に詳述する）の一部を形成するマイクロホンおよびスピーカ（何れも図１には示されていない）は、玩具１０の本体内に配置されている。スピーカは、玩具１０によって表現される動物におしゃべり効果を持たせるために、玩具１０の口１１に近接して配置されてもよい。玩具１０の表面に近接して、または玩具１０の表面上には、発光ダイオード（ＬＥＤ）（図１には示されていない）が（例えば、玩具１０の片方の目として）配置されてもよい。あるいは、上記の回路には２つのＬＥＤが各々玩具１０の片方の目として装備されてもよい。

図２には、本考案における使用に適した例示的な電子回路が示されている。本回路は、回路を「スタンバイ」モードから「オペレーション」モードへ変更するためのスイッチまたはボタン１２と、外部環境からの音を受信し、かつこの受信された音を録音して操作用サウンドコントローラ（後述する）へ送信するためのマイクロホン１４と、電子回路によって後述する方法で既に操作されている、録音された音を再生するためのスピーカ１６と、玩具１０のオペレーションモードを知らせるためのＬＥＤ１８とを含んでいる。先に論じたように、２つのＬＥＤは、各々が玩具１０の片方の目として作用するように互いに平行に配置されてもよい。

本考案における電子回路内での使用に適したオーディオドライバ２０は、台湾のＧｅｎｅｒａｌｐｌｕｓ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ社により型式番号ＧＰＹ００３０Ｂで取引されているものであってもよく、本考案における電子回路内での使用に適したＣＭＯＳシリアルフラッシュメモリ２２は、５１２ｋ ｘ １ビット構造であって台湾のＧｅｎｅｒａｌｐｌｕｓ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ社により型式番号ＧＰＲ２５Ｌ００５Ｂで取引されているチップであってもよく、かつ本考案における電子回路内での使用に適したサウンドコントローラ２４は、台湾のＧｅｎｅｒａｌｐｌｕｓ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ社により型式番号ＧＰＣＥ０４８Ａで取引されている、１６ビットのマイクロプロセッサ、２４ｋワードＲＯＭおよび２ｋワード動作ＳＲＡＭを含む１６ビットのサウンドコントローラであってもよい。

本回路は、モータＭも含んでいる。具体的には、玩具１０の内部に、かつ玩具１０の口１１に近接して、口１１の発話動作を模擬するように、口１１を開閉するためにモータＭにより駆動され得る幾つかの機械的リンク機構（図示せず）が装備されている。

図３，図４，図５には、本考案による玩具１０の動作ステップを示すフローチャートが示されている。玩具１０のスイッチが入っているとき、通常は「スタンバイ」モードの状態である（ステップ１０２）。このモードでは、ボタン１２が押下されているか否かが検出される（ステップ１０４）。押下されていなければ、その「スタンバイ」モードの状態に留まっている。ボタン１２が押下されると、ＬＥＤ１８がオンにされて（ステップ１０６）発光し、玩具１０が「覚醒」されて「オペレーション」モードになったことが知らされる。

玩具１０が覚醒しているときに、音が発生して玩具１０により検出されれば、この音はマイクロホン１４によって受信され、かつサウンドコントローラ２４に録音される（ステップ１０８）。事前に設定されている玩具１０による録音持続時間は、最大４秒までである。電子回路内のアナログ−デジタル変換器（Ａ／Ｄ変換器）は、録音されたアナログ音をデジタルデータに変換する（ステップ１１０）。

玩具１０は、４秒間に渡って録音するまで（ステップ１１４）、または少なくとも０．５秒の無音期間が存在するまで（ステップ１１６）、録音をし続ける（ステップ１１２）。どちらの場合でも、玩具１０は録音を停止する（ステップ１１８）。ＬＥＤ１８もまたオフになる（ステップ１２０）。

サウンドコントローラ２４は、
ａ．録音された音の速度を、その音の原速度の３０％までランダムに上げ下げすること、および／または、
ｂ．録音された音のピッチをランダムに上げ下げすること、
によって、録音された音のデジタルデータを操作する。

つぎに、電子回路内のデジタル−アナログ変換器（Ｄ／Ａ変換器）は、録音された音の操作されたデジタルデータを再生用のアナログ信号に変換する（ステップ１２２）。回路内の増幅器もつぎの再生用のアナログ信号を増幅し、スピーカ１６はその増幅されたアナログ信号を再生し、モータＭが動作して再生時に玩具１０の口１１を同時に動かして口１１の発話動作を模擬するように機械的リンク機構を駆動する（ステップ１２４）。再生が終了すると、モータＭはオフになり（ステップ１２６）、ＬＥＤ１８は再びオンになる（ステップ１２８）。玩具１０は、３０秒間まではこの覚醒した「オペレーション」モード状態に留まっている（ステップ１３０）。この３０秒の間に音が検出されると、玩具１０はステップ１０６、ステップ１０８等へと進む。反対に、この３０秒の間に音が検出されなければ、玩具１０は「スタンバイ」モードに戻る（ステップ１３２）。

本考案に係る玩具１０では、以下のことが分かる。

１．玩具１０は、ユーザがそれ以上ボタンまたはスイッチを押す必要なしに録音された音（変更されている）を自動的に再生しており、よって玩具１０で遊ぶ容易さが向上する。

２．玩具１０により再生された音は速度および／またはピッチに関して録音された原音とは異なっており、よって玩具１０で遊ぶ楽しさが増す。

３．玩具１０により再生された音が録音された原音より早いか遅いか、またはピッチが上がっているか下がっているかはランダムであって、ユーザによって制御されない。このランダムさ／不確定性という要素は、玩具１０で遊ぶ楽しさをさらに増大させる。

上記は、それによって本考案が実行されてもよい一例を示し、かつ説明したものに過ぎず、よって本考案には、本考案の精神を逸脱することなく変形および／または変更が行われてもよいことは理解されるべきである。また、簡潔さを期して単一の実施形態の文脈で説明されている本考案の所定の特徴も別個に、または任意の適切なサブコンビネーションで提供されてもよいことは理解されるべきである。

１０…玩具
１１…口
１２…ボタン
１４…マイクロホン
１６…スピーカ
１８…ＬＥＤ
２０…オーディオドライバ
２２…ＣＭＯＳシリアルフラッシュメモリ
２４…サウンドコントローラ

Claims (7)

1. 電気式の玩具であって、
   音を録音するための手段と、
   録音停止後に前記録音された音を異なる速度および／または異なるピッチで自動再生するための手段と、
   前記録音された音の速度をランダムに上げ下げする、および／または前記録音された音のピッチをランダムに上げ下げするための手段と
   を含む玩具。
2. 前記玩具は、ぬいぐるみの玩具を含む、請求項１に記載の玩具。
3. 前記録音手段は、所定の時間期間に渡る無音で音の録音を停止するように適合化される、請求項１または２に記載の玩具。
4. 前記再生手段は、録音された音を、前記録音された音の原速度より３０％まで速い速度で再生するように適合化される、請求項１乃至３のいずれか１項に記載の玩具。
5. 前記再生手段は、録音された音を、原音の原速度より３０％まで遅い速度で再生するように適合化される、請求項１乃至３のいずれか１項に記載の玩具。
6. 前記再生手段は、録音された音を、前記録音された音の原ピッチより高いまたは低いピッチで再生するように適合化される、請求項１乃至５のいずれか１項に記載の玩具。
7. 前記玩具の口部分は、前記録音された音の再生中に動作可能である、請求項１乃至６のいずれか１項に記載の玩具。