JP3166097U - 超薄型コンピューター・通信・家電製品のバックケースのコード引っ張り・巻き取り器 - Google Patents

Abstract

【課題】超薄型コンピューター・通信・家電製品のバックケースに適用可能なコード引っ張り・巻き取り器を提供する。【解決手段】バックケース１と、スパイラルスプリング２と、ディスクスプリング３と、コード４と、コードリール５と、下蓋と、保護蓋７とによって構成する。前記バックケースは、空間１１を有し、前記バックケースの内面は下蓋６によって覆われ、下蓋とバックケースの間に形成された薄型空間には、スパイラルスプリングとディスクスプリングとコードとコードリールとからなるコード巻き取り器１０が内蔵される。前記ディスクスプリングには、スプリング溝カバー３１によってスパイラルスプリングが設けられる。前記ディスクスプリングの中孔はバックケースの固定柱６１に貫設され、ディスクスプリングの周縁とコードリールの周縁には、ギアが設けられ、前記コードリールの中心柱５２には、コードが巻きつけられる。【選択図】図２

Description

本考案は超薄型コンピューター・通信・家電製品のバックケースのコード引っ張り・巻き取り器に関し、特に、バックケースに、保護と携帯能力をもたせる以外に、超薄型コンピューター・通信・家電製品が必要とする電源コードや信号転送コードを引っ張り・巻き取る機能を提供する、超薄型コンピューター・通信・家電製品に設けられる保護カバーやバックケースに適用されるコード引っ張り・巻き取り器に関する。

現在、市場で見られるコード巻き取り器は、コードリールの一面にスパイラルスプリングを設けるとともに、コードリールの他面にコードを設け、スパイラルスプリングの力を利用してコードを巻き取って元の位置に戻す構造により、コードの引っ張り出しと巻き取り能力を達成している。しかしながら、この種のコード巻き取り器は、コードとスパイラルスプリングの二つの部材を連結させ重ね合わせるという厚みのある構造になっており、体積をできるだけ小型化させることは可能であるものの、超薄型のニーズに答えることはできない。従って、この種のコード巻き取り器は、使用する際、完全に技術的な制限を受けるため、ほとんどは薄型でない製品（例えば、マウス、イヤホンコード或いはパソコンのコード等）に適用されている。

そこで、本考案は、超薄型コンピューター・通信・家電製品のバックケースに適用可能なコード引っ張り・巻き取り器を提供することを目的とする。

本考案による超薄型コンピューター・通信・家電製品のバックケースのコード引っ張り・巻き取り器は、バックケースと、スパイラルスプリングと、ディスクスプリングと、コードと、コードリールと、下蓋と、保護蓋とによって構成する。前記バックケースは、コンピューター・通信・家電製品、或いはその周辺機器を挟んで設けるための空間を有し、前記バックケースの内面は下蓋によって覆われ、下蓋とバックケースの間に形成された薄型空間には、スパイラルスプリングとディスクスプリングとコードとコードリールとからなるコード巻き取り器が内蔵される。

本考案の実施例１の外観を示した斜視図である。 本考案の実施例１の全ての構成部材とその構造を示した分解図である。 本考案のディスクスプリングの底面の構造を示した説明図である。 本考案の実施例２の全ての構成部材とその構造を示した分解図である。 本考案の全体の構造を示した断面図である。 図４の一部の構造を示した拡大図である。

（実施例１及び実施例２）
まず、図１と図２を参照する。本考案の超薄型コンピューター・通信・家電製品のバックケースのコード引っ張り・巻き取り器は、バックケース１と、スパイラルスプリング２と、ディスクスプリング３と、コード４と、コードリール５と、下蓋６と、保護蓋７とによって構成する。その内、バックケース１は、コンピューター・通信・家電製品、或いはその周辺機器を挟んで設けるための空間１１を有し、バックケース１の内面は、下蓋６によって覆われる。下蓋６とバックケース１の内面に形成された薄型空間には、スパイラルスプリング２とディスクスプリング３とコード４とコードリール５とからなるコード巻き取り器１０が内蔵される。

再び、図２を参照する。コード巻き取り器１０のディスクスプリング３には、スプリング溝カバー３１によってスパイラルスプリング２が設けられ、スパイラルスプリング２は、ディスクスプリング３の内部で巻かれた状態になる。また、スパイラルスプリング２の内端２１は、下蓋６に設けられた固定柱６１を備える嵌合溝６１１に嵌合され、スパイラルスプリング２の外端２２は、スプリング溝カバー３１の周縁に設けられた挟み溝３２に嵌合される。それにより、スパイラルスプリング２は、ディスクスプリング３の正方向への回転、或いは逆方向への回転に伴って、きつく巻かれた状態、或いは緩んだ状態になる。また、ディスクスプリング３の中央に設けられた中孔３３は下蓋６の固定柱６１に貫設され、ディスクスプリング３が回転する際の中心点になる。なお、ディスクスプリング３自体は、チェーンリング構造であり、その周縁には、コードリール５と相互に噛み合うギア３４が設けられている。

ディスクスプリング３とコードリール５は、相互に噛み合う構造になっている。また、コードリール５自体もチェーンリング構造になっており、その周縁には、ディスクスプリング３と相互に噛み合うギア５１が設けられている。また、コードリール５の中心柱５２にはコード４が巻きつけられ、コードリール５の中心柱５２は、コードリール５が回転する際の中心点になる。そして、ディスクスプリング３が回転すると、ディスクスプリング３の内部に設けられたスパイラルスプリング２も連動し、コードが引っ張りだされた際或いは巻き取られた際の位置決め機能を発揮し、それがコードリール５に伝わり、コードリール５によってコード４が直接制御され、引っ張り出し、巻き取り、位置決めの三つの機能を達成することができる。

続けて、図２と図２-１を参照する。上述した本考案の基礎理論とフレームワークに基づき、本考案の位置決めのメカニズムは、ディスクスプリング３の底部に設けられた複数の機能をもつレール３５と、下蓋６内面の位置限定溝６２と、位置決め玉６３とを、相互に機能させることにより達成される。ディスクスプリング３の底部には複数の機能をもつレール３５が設けられ、位置決め玉６３と完全に組み合わせることができるため、コードリール５のコード４が引っ張り出される、或いは巻き取られた際に、ディスクスプリング３は、正方向、逆方向に回転し、それと同時に、位置決め玉６３とレール３５と位置限定溝６２の三者が、相互に嵌合したり、その嵌合が外れたりを順番に繰り返す。また、位置決め玉６３は、位置限定溝６１内で、上、下に移動を繰り返して位置決めが行われる。コードリール５のコード４を引っ張り出した時、コードリール５が回転してディスクスプリング３を連動させ、スパイラルスプリング２がコード４を元に戻す運動エネルギーを貯め始める。そして、コード４を巻き取る際に、そのディスクスプリング３は、スパイラルスプリング２が反対方向に自分で回転する力によって回転し、それに連動したコードリール５が引っ張り出されたコード４を巻き取る。また、コード４は、コードリール５を一回転させて（即ち、ディスクスプリング３を一回転させるのと同義）引っ張り出すたびに、毎回一度位置決め機能が生じ、コード４の引っ張り出した長さが、今回の回転の位置決め機能を超えた場合、もう一度回転させることにより次の位置での位置決めをすることができる。このようにして、コード巻き取り器１０は、多段式の位置決めを行うことができる。

続けて、図２と図３を参照する。本考案によるコード４はコードリール５に巻き、単一方向単一コネクター多段式引っ張り出し巻き取り方式と、単一方向ダブルコネクター多段式引っ張り出し巻き取り方式の二種類の方式を構成させることができる。

図３に示すように、単一方向単一コネクター多段式引っ張り出し巻き取り方式は、正方向、反対方向の入れ子部材４１を、それぞれコネクター４２の一端に接続し、正方向、反対方向の入れ子部材４１を中心位置決め軸とする。そして、正極、負極の導電片４３を、正方向、反対方向の入れ子部材４１に常に接触させることにより、正極、負極の導電片４３の導通が行われる。また、もう一つのコネクター４２１の一端は、正極、負極の導電片４３に接続する。この方式において、コネクター４２は、引っ張り出し・巻き取りを行うための接続端子となり、もう一つのコネクター４２１は、固定出力端子となる。また、二つのコネクター４２、４２１は、いずれもバックケース１の前から延出して、バックケース１前の開口箇所に配置し、軸着式の保護蓋７で蓋をすることにより、単一方向単一コネクター多段式引っ張り出し巻き取り方式が構成される。

再び図２を参照する。単一方向ダブルコネクター多段式引っ張り出し巻き取り方式は、完全なコード４の中心点の位置を折り曲げて中心点折り曲げ部４４を形成させ、コードリールの中心柱５２に嵌合させる。それにより、折り曲げた後のダブルコネクター４５の単一のコード４は、コードリール５に平らに巻きつけることができる。この方式において、二つのコネクター４５は、いずれも引っ張り出し・巻き取りを行うための接続端子となり、また二つのコネクター４５は、同様にバックケース１の前から延出して、バックケース１の前の開口箇所に配置し、軸着式の保護蓋７で蓋をすることにより、単一方向ダブルコネクター多段式引っ張り出し巻き取り方式が構成される。

１ バックケース
１１ 空間
１０ コード巻き取り器
２ スパイラルスプリング
２１ 内端
２２ 外端
３ ディスクスプリング
３１ スプリング溝カバー
３２ 挟み溝
３３ 中孔
３４ ギア
３５ レール
４ コード
４１ 入れ子部材
４２ コネクター
４２１ もう一つのコネクター
４３ 正極、負極の導電片
４４ 中心点折り曲げ部
４５ ダブルコネクター
５ コードリール
５１ ギア
５２ 中心柱
６ 下蓋
６１ 固定柱
６１１ 嵌合溝
６２ 位置限定溝
６３ 位置決め玉
７ 保護蓋

Claims (5)

1. バックケースと、スパイラルスプリングと、ディスクスプリングと、コードと、コードリールと、下蓋と、保護蓋とによって構成する超薄型コンピューター・通信・家電製品のバックケースのコード引っ張り・巻き取り器であって、
   前記バックケースは、コンピューター・通信・家電製品、或いはその周辺機器を挟んで設けるための空間を有し、前記バックケースの内面は下蓋によって覆われ、下蓋とバックケースの間に形成された薄型空間には、スパイラルスプリングとディスクスプリングとコードとコードリールとからなるコード巻き取り器が内蔵され、
   前記ディスクスプリングには、スプリング溝カバーによってスパイラルスプリングが設けられ、スパイラルスプリングは、ディスクスプリングの内部で巻かれた状態になり、
   スパイラルスプリングは、ディスクスプリングの正方向への回転、或いは逆方向への回転に伴って、きつく巻かれた状態、或いは緩んだ状態になり、
   前記ディスクスプリングの中孔はバックケースの固定柱に貫設され、回転する際の中心点になり、ディスクスプリング自体はチェーンリング構造であり、その周縁にはコードリールと相互に噛み合うギアが設けられ、
   前記コードリールは、ディスクスプリングと相互に噛み合う構造になっており、コードリール自体もチェーンリング構造であり、コードリールの周縁には、ディスクスプリングと相互に噛み合うギアが設けられ、前記コードリールの中心柱には、コードが巻きつけられ、コードリールの中心柱は、コードリールが回転する際の中心点になることを特徴とする、超薄型コンピューター・通信・家電製品のバックケースのコード引っ張り・巻き取り器。
2. 前記スパイラルスプリングの内端は、バックケースの固定柱を備える嵌合溝に嵌合され、前記スパイラルスプリングの外端は、ディスクスプリングスプリング溝カバーの周縁に設けられた挟み溝に嵌合されることを特徴とする、請求項１に記載の超薄型コンピューター・通信・家電製品のバックケースのコード引っ張り・巻き取り器。
3. 前記ディスクスプリングの底部には、複数の機能をもつレールが設けられ、位置決め玉が、下蓋の位置限定溝に対応するとともに、レール内にも対応することを特徴とする、請求項１に記載の超薄型コンピューター・通信・家電製品のバックケースのコード引っ張り・巻き取り器。
4. 正極、負極の導電片を正方向、反対方向の入れ子部材に常に接触させ、コードのコネクターの一端を正方向、反対方向の入れ子部材に接続し、コードのもう一つのコネクターの一端を、正極、負極の導電片に接続し、コードの一端のコネクターを引っ張り出し・巻き取りを行うための接続端子とし、もう一つのコネクターを固定出力端子とすることにより、前記コードは単一方向單接頭多段式引っ張り出し巻き取り方式を構成することを特徴とする、請求項１に記載の超薄型コンピューター・通信・家電製品のバックケースのコード引っ張り・巻き取り器。
5. 単一のコードの両端にそれぞれコネクターを設け、コードの中心点の折り曲げ部をコードリールの中心柱に嵌合させ、コードをコードリール上に平らに巻くことにより、前記コードは単一方向ダブルコネクター多段式引っ張り出し巻き取り方式を構成することを特徴とする、請求項１に記載の超薄型コンピューター・通信・家電製品のバックケースのコード引っ張り・巻き取り器。

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