JP3165343U - 折部自動拡開構造 - Google Patents
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Abstract
Description
また、図5(b)に示すように、上記外側板部71は長さ方向略中央部において、上記外側板部71の幅方向に沿って形成された、折部76を介して二つ折り可能に形成されている。
更に、図5(b)、(c)に示すように、他方の手で、蓋板部72を上方に開放し、更に、上記カード収納部73と上記紙幣収納部74を指等で拡開して、収納されているクレジットカード等の出し入れ操作を行う。
従って、クレジットカード等の出し入れに伴う、上記一連の操作には、必ず、両手が必要となり、荷物を持っている等で片手が塞がっている場合には、収納したクレジットカード等を、スムーズに出し入れすることができないという不具合を有していた。
また、収納具以外であっても、例えば、二つ折り可能な表紙板部を有するバインダ、若しくはシステム手帳等の文房具製品等の場合、片手のみでは、ページを見開き状態にすることが困難であるという、不具合を有している。
しかしながら、上記方法は、非常に複雑な加工作業が必要であると共に、多数の構成部品を必要とすることから、製造工程が複雑化し、製品の製造コストが大幅に上昇する。
また、必要な部品点数が多くなることから、完成製品の全体重量が大きくなり、製品の取り扱いが困難となるという別途の不具合をも有していた。
従って、上記付勢部材の付勢力によって、上記構成部材の折部が、自動的に拡開し、且つ拡開状態を保持することができる。
また、請求項3に記載した考案に係る折部自動拡開構造は、上記板状バネは、所定の長さ寸法を有する、帯状に形成された帯板状バネであることを特徴とする。
従って、付勢部材を、構造が単純で、薄く且つ軽量に形成することができる。
また、請求項5に記載した考案にあっては、上記構成部材の折部に当接する部位は、幅方向断面円弧状に形成されていることを特徴とする。
このため、帯板状バネの幅寸法及び厚さ寸法は所定範囲内に制限される。
従って、上記帯板状バネを構成部材の内側面部において、上記折部を跨いで当接して配置した場合、上記所定の屈曲角度までは、自動的に、上記構成部材の折部が拡開されると共に、当該屈曲角度で拡開状態が保持される。
従って、付勢部材の配設を変更するによって、付勢力を調整することができる。
従って、構成部材の折部が、自動的に拡開されることによって、例えば折部を有する外側板部を備えた収納具に適用した場合には、片手のみで上記収納具から収納物を出し入れすることができる。
更に、上記付勢部材以外には、特別な構成部品を必要としないことから、製造工程が単純で部品点数が少なく、且つ製造コストを低減することが可能な、折部自動拡開構造を提供することができる。
また、請求項3に記載した考案に係る折部自動拡開構造は、上記板状バネは、所定の長さ寸法を有する、帯状に形成された帯板状バネである。
従って、付勢部材を、構造が単純で、薄く且つ軽量に形成することができるため、製品重量の増大及び製品の外観品質の低下を防止することができる。
また、請求項5に記載した考案にあっては、上記構成部材の折部に当接する部位は、幅方向断面円弧状に形成されている。
従って、平面状に形成された帯板状バネと比較して、同一の厚さ寸法であっても、より強い折り曲げ復元力、すなわち上記構成部材の折部を、拡開方向に付勢する付勢力を得ることができるため、帯板状バネの重量を軽減すると共に、製品の構成部材の内側に配置した場合にも、製品の外観品質を損なう虞がない。
図1(c)に示すように、本実施の形態に係る構成部材の折部自動拡開構造30は、折部16を介して二つ折り可能な外側板部11を構成部品として備える財布10において、上記外側板部11の内側面部11aにおいて上記折部16を跨いで当接して配置され、上記外側板部11の折部16を、拡開方向に付勢する2本の金属製の帯板状バネ31、31を備えている。
また、図4(a)に示すように、上記帯板状バネ31、31は、幅方向断面円弧状となるように形成されている。
図1(a)に示すように、本実施例に係る財布10は、皮革からなる長方形の外側板部11と、上記外側板部11の長さ方向一端部に延設された蓋板部12と、図1(c)に示すように、上記外側板部11の折部16の内側面部11aに配設され、複数に仕切られたカード収納部13、13..と、複数に仕切られた紙幣収納部14、14..と、2つに仕切られた硬貨収納部15、15とから形成されている。
また、図1(b)に示すように、上記外側板部11は長さ方向略中央部において幅方向に沿って形成された折部16を介して二つ折り可能に形成されている。
図1(a)に示すように、上記財布10から、収納したクレジットカード等のカード類、若しくは紙幣(図1には示せず)を出し入れする場合には、一方の手で、上記外側板部11の折部16近傍付近を把持するか、若しくは、上記係合部18が上側となるように載置し、上記係合部18に配設された係合解除用摘み21、21を指で把持して、互いに近づける方向に移動させることによって、上記係合突起部19と上記係合部18との係合を解除する。
上記により、襠部17、17も上記外側板部11に連動して伸延し、上記カード収納部13、13..、紙幣収納部14、14..、及び硬貨収納部15、15についても拡開した状態に保持される。
このため、買い物時等において、片手が荷物で塞がっている場合であっても、上記財布10をレジ台等に載置した状態から、空いている、もう一方の手で、上記係合突起部19と上記係合部18との係合を解除することによって、自動的に、上記カード収納部13等を拡開した状態にすることができるため、クレジットカード、紙幣等の収納物を簡単に取り出すことができる。
また、部品点数が少ないことから、製品重量、及び製品の外観品質にも影響を与えることがない。
また、拡開角度を所定角度に制限する場合には、図4(c)に示すように、帯板状バネ31を、付勢力が作用しない状態で、長さ方向中央部に対して、長さ方向両端部を所定角度屈曲するように形成することによって、自動的に拡開する角度を上記所定角度に制限することができる。
この際、構成部材の拡開に必要な付勢力は、帯板状バネの長さ寸法、幅寸法、厚さ寸法、及び配設本数によって適宜調整することができる。
11 外側板部
11a外側板部の内側面部
11b外側板部の外側面部
12 蓋板部
13 カード収納部
14 紙幣収納部
15 硬貨収納部
16 折部
17 襠部
18 係合部
19 係合突起部
20 ポケット部
21 係合解除用摘み
30 折部自動拡開構造
31 帯板状バネ
40 二つ折りの札入れ付財布
41 硬貨収納部
42 外側板部
42a外側板部の内側面部
43 折部
44 硬貨収納部の開口部
45 口金
50 システム手帳
51 表紙板部
51a表紙板部の内側面部
52 折部
53 閉じ帯
54 係合ボタン
70 財布
71 外側板部
71a外側板部の内側面部
71b外側板部の外側面部
72 蓋板部
73 カード収納部
74 紙幣収納部
75 硬貨収納部
76 折部
77 襠部
78 係合部
79 係合突起部
80 係合解除用摘み
Claims (9)
- 二つ折り可能な構成部材の折部を、自動的に拡開しうる折部自動拡開構造であって、
上記折部自動拡開構造は、上記構成部材の内側面部において上記折部を跨いで当接して配置され、上記構成部材の折部を、拡開方向に付勢する付勢部材を備えることを特徴とする折部自動拡開構造。 - 上記付勢部材は板状に形成された板状バネであることを特徴とする請求項1記載の折部自動拡開構造。
- 上記板状バネは、所定の長さ寸法を有する、帯状に形成された帯板状バネであることを特徴とする請求項2記載の折部自動拡開構造。
- 上記帯板状バネは、幅方向断面円弧状に形成されていることを特徴とする請求項3記載の折部自動拡開構造。
- 上記帯板状バネにおいて、上記構成部材の折部に当接する部位は、幅方向断面円弧状に形成されていることを特徴とする請求項3記載の折部自動拡開構造。
- 上記帯板状バネは、付勢力が作用しない状態で、長さ方向中央部に対して、長さ方向両端部が所定角度屈曲して形成されていることを特徴とする請求項3記載の折部自動拡開構造。
- 上記折部自動拡開構造は、上記付勢部材を複数備えることを特徴とする請求項1記載の折部自動拡開構造。
- 上記付勢部材は、金属製であることを特徴とする請求項1記載の折部自動拡開構造。
- 上記付勢部材は、合成樹脂製であることを特徴とする請求項1記載の折部自動拡開構造。
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