JP3165343B2 - 平板型マグネトロン用陽極及びその製造法 - Google Patents

平板型マグネトロン用陽極及びその製造法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子レンジ等、高周波
加熱機器に用いられる平板型マグネトロン用陽極及びそ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】マグネトロンは、電子管の中で作用空間
に互いに直角な直流磁界と直流電界が存在するクロスト
・フィールド・デバイスの一つであり、70%程度の高
い効率が得られる特徴がある。
【0003】現在電子レンジ等の高周波加熱機器に用い
られているマグネトロンは円筒型が主流であるが、その
他に平板型マグネトロンがある。図15、図16は、そ
れぞれ平板型マグネトロンの断面図及び斜視図である。
平板状の陽極51には複数の平板状のベイン52が、陰
極53、ソール部54に垂直に同一ピッチで形成されて
おり、これが空胴共振器を構成している。そして、ベイ
ン52の端面が陽極側面を形成するようにベイン52を
並べている。陰極53は、陽極51の左端下部に配置さ
れ、ソール54‐ベイン52間が作用空間である。陽極
両側面には、作用空間に均一磁界を形成するためのホー
ルピース64がヨーク65を有するマグネット66に密
着して取り付けられている。また、ヨーク65には陽極
損により発生する熱を逃すための放熱板57が配置され
ている。
【0004】この構成において、陽極51内を真空に
し、マグネット66によって作用空間に磁界を印加し、
陽極51、ソール54−ベイン52間に電源入力部58
より電圧を印加すると、陰極53からベイン52に向っ
て電子が飛び出す。飛び出した電子はマグネット66か
ら受ける磁界により作用空間をサイクロイド運動を行い
ながら図15の右方向に進む。この電子から、空胴共振
器にエネルギーが与えられ、高周波電界が発生し、マイ
クロ波としてマイクロ波出力部59から取り出される。
【0005】また、分割陽極を用いたマグネトロンの場
合、その分割数によって様々なモードでの発振が起こ
る。この中で、実際に用いられるモードは隣接共振器間
の位相推移がπラジアンに等しいπモードと呼ばれるも
ので、最も相互作用が強い。しかし、マグネトロンの発
振においてはπモードと他のモードとの発振周波数が近
接していると、動作条件が僅かに変化してもπモードか
ら他のモードへの飛躍(mode-jumping)が起こり、その
結果発振周波数や出力が急変してしまう。そこで、共振
器間の結合を密にして各モードの共振周波数を可能な限
り離すことが必要になる。
【0006】従来のマグネトロンは、陽極ベインを一つ
おきに導体で接続してモードの分離を行っている。つま
りこれにより、一つおきの陽極の電位は同じ位相で振動
するように強制される。従って、振動可能なモードをπ
モードと0モード(全ての陽極ベインが同一位相で振動
する)とに限定することができる。円筒型マグネトロン
では陽極が円筒型となって導体は環状となるので均圧環
と呼ばれている。
【0007】微細ピッチの溝加工には、マルチワイヤソ
ーが用いられる。マルチワイヤソーは、ピッチを刻んだ
ローラーの間に巻き付けたピアノ線を砥粒を分散させた
溶液(ラッピング液)をかけながら動かし、溝入れ、切
断加工を行なうものである。主に、磁気ヘッド、水晶振
動子の加工等に用いられている。加工ピッチで0.3m
m、切りしろで120μm程度の加工が可能である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来のマグネトロンで
は、その動作電圧が4kVであり駆動にはトランスを必要
としていた。これを、家庭用電源の電圧100Vで駆動
させるためには位相整合上、陽極ベインのピッチを細か
くするかあるいは印加する磁場強度を低くする必要があ
る。しかし、磁場強度を低くするため発振能率は著しく
低下してしまう。そこで、ピッチを細かくすることのみ
で対応する必要がある。
【0009】ところが動作電圧4kVを100Vに変更す
る場合、その陽極ベインのピッチは現状の15%程度に
なってしまい、その加工が従来の陽極と比較して困難に
なる。また、マグネトロンにおいてその発振周波数は陽
極の空胴共振器の共振周波数によって決定される。この
共振周波数は空胴共振器の形状にも影響されるが、その
サイズによる影響が大きい。
【0010】特に、平板型マグネトロンにおいては各ベ
インが並行であり、間隙を作って静電容量とインダクタ
ンスを大きくすることが困難であるため、空胴共振器の
溝深さを大きくする必要がある。例えば、動作電圧10
0Vの場合、高周波加熱に用いられる周波数2.45GH
zでの発振を行うためには、その空胴共振器の溝幅0.
1mm〜0.25mmに対して溝深さは30mm程度になる。
従って、ベイン厚に対してベイン高さ(溝深さ)が極め
て大きいのでベインの変形によるピッチのずれを生じ
て、効率の低下の可能性がある。また、このような微小
ピッチのベインに1つおきに、均圧環のような導体を取
り付けるのも困難である。
【0011】本発明の目的は、ベインの変形を防ぎ且つ
ベインを1つおきに電気的に接続することで発振効率を
向上するとともに、容易に精度よく加工もできる平板型
マグネトロン用陽極及びその製造方法を提供することで
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、複数
の平板状のベインを同一ピッチで一列に立設した平板型
マグネトロン用陽極であって、奇数番目と偶数番目のベ
インをずらして、一方の陽極側面を奇数番目のベインの
端面で形成し、他方の陽極側面を偶数番目のベインの端
面で形成し、両陽極側面に導電性の均圧板を機械的かつ
電気的に接合したことを特徴とする。
【0013】請求項2の発明は、請求項1記載の平板型
マグネトロン用陽極であって、前記均圧板は、片面にベ
インピッチの2倍のピッチでベイン端面の幅とほぼ同じ
幅を有する溝を持ち、その溝にベインの端面を嵌合した
ことを特徴とする。
【0014】請求項3の発明は、請求項1記載の平板型
マグネトロン用陽極であって、前記均圧板は、導体と絶
縁体とを接合してなり、絶縁体側の面にベインピッチと
同一ピッチの導体に達する溝を有することを特徴とす
る。
【0015】請求項4の発明は、請求項1記載の平板型
マグネトロン用陽極であって、前記均圧板は、導体と絶
縁体とを接合してなり、片面にベインピッチと同じピッ
チの溝を溝深さを交互に変え、各ベインの端面が導体、
絶縁体と交互に接触するようにしたことを特徴とする。
【0016】請求項5の発明は、マルチワイヤソーによ
り、直方体状の金属ブロックの相対向する側面にベイン
ピッチの2倍のピッチで、且つ両側面の溝位置がベイン
ピッチだけずらして溝を形成し、次に前記金属ブロック
の上面に、両側面に形成した前記溝の間にベインピッチ
で溝を形成し、ベインを有する陽極を作製することを特
徴とする請求項1記載の平板型マグネトロン用陽極の製
造方法である。
【0017】請求項6の発明は、マルチワイヤソーによ
り、均圧板の溝加工を行うことを特徴とする請求項2、
3又は4記載の平板型マグネトロン用陽極の製造方法で
ある。
【0018】
【作用】請求項1の発明は、奇数番目と偶数番目のベイ
ンをずらして、一方の陽極側面を奇数番目のベインの端
面で形成し、他方の陽極側面を偶数番目のベインの端面
で形成する構造である。したがって、均圧板を陽極側面
に取り付けるだけで、容易に微小ピッチのベインを一つ
おきに電気的接続ができる。均圧板は両側面に接合する
から、発振モードをπモードと0モードとに分離ができ
る。しかも、均圧板によりベインが機械的にも固定され
るから、変形によるピッチの変動もなく、発振効率が向
上する。また、均圧板を接合することにより、放熱性も
向上することになる。
【0019】請求項2,3及び4の発明は、均圧板にベ
インと嵌合する溝を形成することで、ベインの固定面積
を増加することにより更にしっかり固定し、ベインの変
形、ピッチの変動を抑える。請求項3及び4の発明は、
均圧板を導体と絶縁体の接合により形成し、溝加工によ
り導体と絶縁体を交互に固定するようにしている。従っ
て導体に接触したベインの隣のベインは当然電気的には
接続しないから、モード分離にはなんら影響はないし、
絶縁体による固定により更にベインの変形、ピッチの変
動を抑えることができる。
【0020】請求項5及び6の発明は、マルチワイヤソ
ーの溝入れ加工により、微小ピッチで複雑な形状の陽極
や均圧板を容易に形成できる。
【0021】
【実施例】図1は、本発明に係る平板型マグネトロン用
陽極の第1実施例を示す斜視図である。この陽極10
は、複数の平板状のベイン2,3を同一ピッチで一列に
立設した構造である。そして奇数番目のベイン2と偶数
番目のベイン3をずらして、一方の陽極側面1aを奇数
番目のベイン2の端面2aで形成し、他方の陽極側面1
bを偶数番目のベイン3の端面3bで形成する。両陽極
側面1a,1bにそれぞれ導体よりなる均圧板4を接合
する。したがって陽極側面1aに接合した均圧板4は奇
数番目のベイン2の端面2aに接合し、陽極側面1bに
接合した均圧板(図示していない)は、偶数番目のベイ
ン3の端面3bに接合する。
【0022】第1実施例の加工方法を次に示す。図2及
び図3は加工方法を示す斜視図である。図2に示すよう
に、金属ブロック5の両側面に溝6,7をマルチワイヤ
ソーで加工した。金属ブロック5は縦10×横60×高
さ35mmの無酸素銅である。溝6,7は、横60×高さ
35mmの両側面に0.6mmピッチで切りしろ0.2mm、
深さ1mmで加工され、一方の側面の溝6と他方の側面の
溝7の位置は0.3mmずらしてある。加工に用いたマル
チワイヤソーは、ワイヤ径は0.18mm、砥粒はGC1
000番を用い、切削速度は0.1mm/minである。次
に、ワイヤ径0.13mmで空胴共振器となる切りしろ1
50μm、深さ30mmの溝(図2に示す斜線部分8)の
加工を合計167箇所に行う。この結果、図3に示す陽
極1が形成される。そして、ベイン上部から1mmのとこ
ろに5mm×50mmの無酸素銅よりなる均圧板4をAu‐
Geロウによりロウ付けした。これが図1にしめした陽
極10である。
【0023】こうしてマルチワイヤソーの溝入れ加工に
より、微小ピッチで交互にずれたベインを有する複雑な
形状の陽極1が容易に形成できるので、加工時間を短く
でき、且つ加工精度も向上できる。しかも、奇数番目の
ベイン2と偶数番目のベイン3をずらして一方の陽極側
面1aを奇数番目のベイン2の端面2aで形成し、他方
の陽極側面1bを偶数番目のベイン3の端面3bで形成
するしているから、陽極両面に均圧板を取り付けるだけ
で、容易に一つ置きにベインを電気的に接続できる。こ
れにより、モードの分離を行うことができ、発振出力も
向上する。更に、均圧板を接合することによりベインが
固定されるので、ベインの変形、ピッチずれによる効率
の低下を防ぐことができる。また、均圧板により熱伝導
も良くなるので、熱によるベーンの変形及び磁界の熱変
動を防ぐことができる。従って、発振が安定し、発振効
率、発振出力が向上する。
【0024】この陽極1、陽極10を平板型マグネトロ
ンに組み込み、2.45GHzの発振出力をスペクトルア
ナライザによって測定した。陽極電圧100V、陽極‐
ソール間距離0.5mm、磁界強度1360Gaussにおい
て陽極10の発振出力(54W)が、陽極1の発振出力
(14W)と比較して約4倍に向上した(図7参照)。
従って、均圧板の有るほうが、無いほうに比較し、発振
効率が優れていることが確認できた。
【0025】図4は、第2実施例を示す上面図である。
均圧板21,22の片面にベインピッチの2倍のピッチ
でベイン2,3の端面の幅とほぼ同じ幅を有する溝を形
成する。この均圧板21,22は5mm×50mmの無酸素
銅からなり、0.6mmピッチで切りしろ160μm、溝
深さ200μmの溝入れ加工をマルチワイヤソーで行な
っている。均圧板21,22の溝に陽極1(図3参照)
のベイン2,3の端面を嵌合して、Au‐Geロウによ
りロウ付けし、陽極20とした。つまり、奇数番目のベ
イン2の端面には均圧板21が接合され、偶数番目のベ
イン3の端面には均圧板22が接合されている。
【0026】陽極10、陽極20のピッチのヒストグラ
ムを図5及び図6に示す。この結果から、溝を形成した
均圧板をベインに接合するだけで、溝なし均圧板を接合
したものに比較し、ベインのピッチずれ±100μmを
±10μmに改善することが出来た。この陽極20を平
板型マグネトロンに組み込み、2.45GHzの発振出力
をスペクトルアナライザによって測定した。陽極電圧1
00V、陽極‐ソール間距離0.5mm、磁界強度136
0Gaussにおいて陽極20の発振出力151Wが、陽極
1の発振出力14Wと比較して約10倍に向上した(図
7参照)。
【0027】図8は、第3実施例を示す上面図である。
この平板型マグネトロン用陽極30は、図4に示す陽極
1に均圧板31,32を接合した構造である。図9にこ
の均圧板31の上面図を示す。均圧板31は、縦1.5
mm×横50mm×高さ2mmの無酸素銅板31aと同サイズ
のアルミナ板31bとを横50mm×高さ2mmの面でロウ
付けし接合してある。これにアルミナ板31bの面から
0.3mmピッチで切りしろ0.16mm、深さ2mmの溝入
れ加工を行い均圧板31とした。この加工もマルチワイ
ヤソーで行い、ワイヤ径は、0.14mmである。均圧板
32も同様の加工を行う。この均圧板31,32を、陽
極1のベイン上部から1mmのところにAu‐Geロウに
よりロウ付で、奇数番目のベイン2の端面には均圧板3
1を接合し、偶数番目のベイン3の端面には均圧板32
を接合し、陽極30を形成する。
【0028】陽極30のピッチのヒストグラムを図10
に示す。この結果から、この均圧板を取り付けること
で、ベインのピッチずれ±100μmを±10μmに改
善することが出来た。この陽極30を平板型マグネトロ
ンに組み込み、2.45GHzの発振出力をスペクトルア
ナライザによって測定した。陽極電圧100V、陽極‐
ソール間距離0.5mm、磁界強度1360Gauss、エミ
ッション電流2.1Aにおいて陽極40の発振出力15
1Wが、陽極1の発振出力14Wと比較して約10倍に
向上した(図14参照)。
【0029】図11は、第4実施例を示す上面図であ
る。この平板型マグネトロン用陽極40は、図4に示す
陽極1に均圧板41,42を接合した構造である。図1
2にこの均圧板41の上面図を示す。均圧板41は、実
施例3と同様に、縦1.5mm×横50mm×高さ2mmの無
酸素銅板41aと同サイズのアルミナ板41bとを横5
0mm×高さ2mmの面でロウ付けし接合してある。これに
アルミナ板41bの面から、0.6mmピッチで切りしろ
0.16mm、溝深さ0.5mmの溝入れ加工を行い、次に
溝の位置を0.3mmずらして0.6mmピッチで切りしろ
0.16mm、溝深さ0.5mmの溝入れ加工を行い均圧板
41とする。この加工もマルチワイヤソーで行い、ワイ
ヤ径は、0.14mmである。均圧板42も同様の加工を
行う。この均圧板41,42を、陽極1のベイン上部か
ら1mmのところにAu‐Geロウによりロウ付で、奇数
番目のベイン2の端面には均圧板41を接合し、偶数番
目のベイン3の端面には均圧板42を接合し、陽極40
を形成する。
【0030】陽極40のピッチのヒストグラムを図13
に示す。この結果から、実施例3と同様にベインのピッ
チずれを±100μmを±10μmに改善することが出
来た。この陽極40を平板型マグネトロンに組み込み、
2.45GHzの発振出力をスペクトルアナライザによっ
て測定した。陽極電圧100V、陽極‐ソール間距離
0.5mm、磁界強度1360Gauss、エミッション電流
2.1Aにおいて陽極40の発振出力148Wが、陽極
1の発振出力14Wと比較して約10倍に向上した(図
14参照)。
【0031】
【発明の効果】請求項1の発明は、奇数番目と偶数番目
のベインをずらして、一方の陽極側面を奇数番目のベイ
ンの端面で形成し、他方の陽極側面を偶数番目のベイン
の端面で形成する構造としたから、均圧板を陽極側面に
取り付けるだけで、容易に微小ピッチのベインを一つお
きに電気的接続ができ、モード分離ができる。しかも、
均圧板によりベインが機械的にも固定されるから、ベイ
ンの変形、ピッチずれによる効率の低下を防ぐことがで
きる。これにより、組み立て時、輸送時の取り扱いも容
易になる。また、均圧板により熱伝導も良くなるので、
熱によるベーンの変形及び磁界の熱変動を防ぐことがで
きる。
【0032】請求項2,3及び4の発明は、均圧板にベ
インと嵌合する溝を形成することで、ベインの固定面積
を増加することにより更にしっかり固定し、ベインの変
形、ピッチのずれを抑えることができ、効率の低下を防
ぐことができる。
【0033】請求項5及び6の発明は、マルチワイヤソ
ーの溝入れ加工により、微小ピッチで交互にずれたベイ
ンを有する複雑な形状の陽極、均圧板を容易に形成でき
るので、加工時間を短くでき、且つ加工精度も向上でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る平板型マグネトロン用陽極の第1
実施例を示す斜視図である。
【図2】側面に溝加工を行った金属ブロックの斜視図で
ある。
【図3】上面に溝加工を行った陽極の斜視図である。
【図4】本発明に係る平板型マグネトロン用陽極の第2
実施例を示す上面図である。
【図5】第1実施例のベインピッチのヒストグラムであ
る。
【図6】第2実施例のベインピッチのヒストグラムであ
る。
【図7】各平板型マグネトロン用陽極の発振出力比較グ
ラフである。
【図8】本発明に係る平板型マグネトロン用陽極の第3
実施例を示す上面図である。
【図9】第3実施例の均圧板を示す上面図である。
【図10】第3実施例のベインピッチのヒストグラムで
ある。
【図11】本発明に係る平板型マグネトロン用陽極の第
4実施例を示す上面図である。
【図12】第4実施例の均圧板を示す上面図である。
【図13】第4実施例のベインピッチのヒストグラムで
ある。
【図14】各平板型マグネトロン用陽極の発振出力比較
グラフである。
【図15】従来の平板型マグネトロン用陽極を示す断面
図である。
【図16】従来の平板型マグネトロン用陽極を示す斜視
図である。
【符号の説明】
2 奇数番目のベイン 2a,2b 奇数番目のベインの端面 3 偶数番目のベイン 3a,3b 偶数番目のベインの端面 4 均圧板 10 平板型マグネトロン用陽極
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 23/18 - 23/22 H01J 25/50

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の平板状のベインを同一ピッチで一
    列に立設した平板型マグネトロン用陽極において、 奇数番目と偶数番目のベインをずらして、一方の陽極側
    面を奇数番目のベインの端面で形成し、他方の陽極側面
    を偶数番目のベインの端面で形成し、 両陽極側面に導電性の均圧板を機械的かつ電気的に接合
    したことを特徴とする平板型マグネトロン用陽極。
  2. 【請求項2】 前記均圧板は、片面にベインピッチの2
    倍のピッチでベイン端面の幅とほぼ同じ幅を有する溝を
    持ち、その溝にベインの端面を嵌合したことを特徴とす
    る請求項1記載の平板型マグネトロン用陽極。
  3. 【請求項3】 前記均圧板は、導体と絶縁体とを接合し
    てなり、絶縁体側の面にベインピッチと同一ピッチの導
    体に達する溝を有することを特徴とする請求項1記載の
    平板型マグネトロン用陽極。
  4. 【請求項4】 前記均圧板は、導体と絶縁体とを接合し
    てなり、片面にベインピッチと同じピッチの溝を溝深さ
    を交互に変え、各ベインが導体、絶縁体と交互に接触す
    るようにしたことを特徴とする請求項1記載の平板型マ
    グネトロン用陽極。
  5. 【請求項5】 マルチワイヤソーにより、 直方体状の金属ブロックの相対向する側面にベインピッ
    チの2倍のピッチで、且つ両側面の溝位置がベインピッ
    チだけずらして溝を形成し、 次に前記金属ブロックの上面に、両側面に形成した前記
    溝の間にベインピッチで溝を形成し、 ベインを有する陽極を作製することを特徴とする請求項
    1記載の平板型マグネトロン用陽極の製造方法。
  6. 【請求項6】 マルチワイヤソーにより、均圧板の溝加
    工を行うことを特徴とする請求項2、3又は4記載の平
    板型マグネトロン用陽極の製造方法。
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