JP3165326U - 感染性廃棄物の回収容器 - Google Patents

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昭次 安達
昭次 安達
好章 井口
好章 井口
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共和成型 株式会社
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Abstract

【課題】密封性、強度に優れ、コスト低減を図り、環境問題にも配慮した感染性廃棄物の回収容器を提供する。【解決手段】感染性廃棄物を回収して運搬するため、分別回収された原料を含む原料から成形された回収容器であって、開口部と、開口部周縁のフランジ部と、感染性廃棄物を収容する内部空間とを有する容器本体10と、フランジ部に係脱可能な凹状覆い部が設けられた蓋体20とからなる。又、容器本体には、フランジ部の上部に方形状に形成された方形周縁溝17と、外壁部の所定の位置に、係止穴部が形成された係止部14とが設けられ、蓋体には、凹状覆い部の下面に、方形周縁溝に対向するように、方形状に形成された方形状凸部23と、係止穴部に対向するとともに凹状覆い部の端部から突出し、係止穴部に係脱可能な係止爪部25とを設ける。容器本体に蓋体を固定したとき、方形周縁溝と方形状凸部とが密接し内部空間を密封する。【選択図】図4

Description

本考案は、病院、診療所、介護老人保健施設等医療関係機関で使用される医療廃棄物(感染症医療廃棄物)を回収するための感染性廃棄物の回収容器に関する。さらに詳しくは、耐衝撃性、耐久性、密閉性、使い勝手等回収容器としての性能に優れ、構成を簡素にしてコスト低減を図り、かつ、リサイクルにより分別回収された再生材を活用して環境問題に配慮した感染性廃棄物の回収容器に関する。
医療関係機関から廃棄処理される感染性廃棄物は、保管、収集運搬及び処分に関し適正に行われることが求められている。そのための「廃棄処理法に基づく感染性廃棄物処理マニュアル」が環境省から発行されている。感染性廃棄物の収集運搬を行う場合は、必ず容器に収納して収集運搬することになっている。そのため、この容器には、
「(1)密閉できること。 (2)収納しやすいこと。 (3)損傷しにくいこと。」が要求されている。
また、感染性廃棄物の処分では、
「1.感染性廃棄物は、最終処分を行う前に焼却設備等によって処分しなければならない。
2.焼却設備で焼却する場合又は溶融設備で溶融する場合は、梱包されたままの状態で行うものとする。」とされている。言い換えると、焼却設備で焼却する場合、容器も感染性廃棄物といっしょに焼却処分される。
このように、感染性廃棄物の回収容器には、臭い漏れ、液漏れを完全に防止する密封性、注射針などの貫通を防ぐ強度性、運搬時の安定した積載性、焼却時に有害物質を発生しないこと等が求められている。
この回収容器(運搬用容器)では、蓋の封止構造のシール性を確実にするための技術がいろいろと提案されている。例えば、容器本体のフランジ部の天面に、シール部材を受けるための凹みを形成しシール部材の移動を防止した運搬用容器における蓋の封止構造に関する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、互いに対向する蓋の天井面と容器本体の天面とのうちどちらか一方に突設体を形成した運搬用容器における蓋の封止構造に関する技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。さらに、蓋の凹状係止部の内方側肩部と、容器本体のフランジ部の天井面との間の距離が略均一となるように、内方側肩部をフランジ部側に膨出させて形成した運搬用容器における蓋の封止構造に関する技術が知られている(例えば、特許文献3参照)。
一方、複数の異種プラスチック及び不溶解性物質が含まれるプラスチック廃棄物から医療系廃棄物容器を製造する方法に関する技術が知られている(例えば、特許文献4参照)。
特開2003−81306号公報 特開2003−81307号公報 特開2003−95294号公報 特開2004−35164号公報
しかしながら、回収容器は、感染性廃棄物とともに焼却されてしまうものであるため、構造が簡単で、安価に提供できるものが求められている。言い換えると、シール、パッキンなどを設けることなく、密封性、強度、積載性に優れた容器本体、蓋体からなる回収容器が、射出成形等で容易に製造でき、コスト低減を図ることができるものであることが好ましい。前述した特許文献1〜3はこのようなことを解決するための技術ではない。また、特許文献4の技術は、再生プラスチックから容器本体を成形する製造方法について記載されているが、容器本体と密閉蓋を固定する構造に関する技術については全く開示されていない。また、この特許文献4には、密閉する構造について、密閉蓋にはパッキンなどを設けて容器本体との密着性を向上させる(段落番号0009参照)と記載されており、パッキンを必要とするものである。
一方、リサイクルにより分別回収された原料〔例えば、容器リサイクル法により分別回収された容器包装材(自治体の容器包装リサイクル原料)〕を活用するなどして、環境問題に配慮した回収容器の開発が要望されている。さらに、医療現場に従事する関係者(医療関係者)が、使い勝手のよい回収容器であることも要求されている。
本考案の目的は、密封性、強度、使い勝手に優れ、構成を簡素にしてコスト低減を図るとともに、リサイクルにより分別回収された原料を活用して環境問題にも配慮することができる感染性廃棄物の回収容器を提供することにある。
本考案は、前記目的を達成するために次の手段をとる。
本考案1の感染性廃棄物の回収容器は、
感染性廃棄物を回収して運搬するため、リサイクルにより分別回収された原料を含む原料から成形された回収容器であって、上部に形成された開口部と、前記開口部周縁に形成されたフランジ部と、前記感染性廃棄物を収容するための内部空間とを有する容器本体と、前記容器本体の前記開口部を覆うものであって、前記フランジ部に係脱可能な凹状覆い部が設けられた蓋体とからなり、前記容器本体には、前記フランジ部の上部に、溝部が方形状に形成された方形周縁溝と、外壁部の所定の位置に、係止穴部が形成された係止部とが設けられ、前記蓋体には、前記凹状覆い部の下面に、前記方形周縁溝に対向するように、凸部が方形状に形成された方形状凸部と、前記係止穴部に対向するとともに前記凹状覆い部の端部から突出し、前記係止穴部に係脱可能な係止爪部とが設けられ、前記係止部に前記係止爪部が係止され、前記容器本体に前記蓋体が固定されたとき、前記方形状凸部が圧縮されるとともに、前記方形状凸部及び前記方形周縁溝の当接部が変形して密接し、前記内部空間を密封状態にすることを特徴とする。
本考案2の感染性廃棄物の回収容器は、本考案1において、
前記方形周縁溝は、断面形状がV字状の溝が前記フランジ部に形成されたものであることを特徴とする。
本考案3の感染性廃棄物の回収容器は、本考案2において、
前記方形状凸部は、先端部が、前記方形周縁溝の前記溝の両側の溝面に、各々、密接可能な部位が形成された凸部であることを特徴とする。
本考案4の感染性廃棄物の回収容器は、本考案3において、
前記方形状凸部は、先端部が、断面視で、円形状、矩形形状、台形形状、半楕円形状、及び、半長円形状から選択される一つの形状をした凸部であることを特徴とする。
本考案5の感染性廃棄物の回収容器は、
感染性廃棄物を回収して運搬するため、リサイクルにより分別回収された原料を含む原料から成形された回収容器であって、上部に形成された開口部と、前記開口部周縁に形成されたフランジ部と、前記フランジ部の下部の所定の位置に形成される係止部と、前記感染性廃棄物を収容するための内部空間とを有する容器本体と、前記容器本体の前記開口部を覆うものであって、前記フランジ部に係脱可能な凹状覆い部が設けられた蓋体とからなり、前記凹状覆い部は、前記容器本体の内壁部と嵌合可能な内板部と、前記内板に連続する上板部と、前記上板部に連続するとともに前記内板部の外方に位置する外板部とからなり、前記外板部は、下方に前記係止部に係止可能な係止爪部が、内周面に、前記容器本体の前記係止部に前記蓋体の前記係止爪部が係止されたとき、前記フランジ部の上側外周縁部と密接可能な第1凸部が設けられたものであり、前記係止部に前記係止爪部が係止され、前記容器本体に前記蓋体が固定されたとき、前記容器本体の内壁面と前記内板部の外周面、及び、前記フランジ部の上側外周縁部と前記第1凸部とが密接し、前記内部空間を密封状態にすることを特徴とする。
本考案6の感染性廃棄物の回収容器は、本考案5において、
前記フランジ部は、側板側より外周縁側が所定量高い傾斜になるように形成されているものであることを特徴とする。
本考案7の感染性廃棄物の回収容器は、本考案3から6において、
前記容器本体の底部には、部分的に外方に張り出した転倒防止部が形成されていることを特徴とする。
本考案8の感染性廃棄物の回収容器は、本考案1から7において、
前記原料は、分別回収されたポリプロピレン、及び/または、分別回収されたポリエチレンの混合ピレットを含む原料であることを特徴とする。
本考案の感染性廃棄物の回収容器は、容器本体、蓋体が、リサイクルにより分別回収された原料を含む原料から成形されたものである。また、この感染性廃棄物の回収容器は、蓋固定手段、密封手段を構成する各部位が、各々、容器本体、蓋体に一体に形成されている。そして、容器本体に蓋体を被せ、所定の力で押し込むことにより、蓋固定手段により容器本体に蓋体が固定され、密封手段により容器本体の内部空間(容器本体内の収容部)が密封される。この容器本体、蓋体は、生産性の高い射出成形で製造されるものであり、高品質のものを量産することができるので製造価格を安価にでき、生産性の向上が図れ、経済的効果が大きい。
また、この感染性廃棄物の回収容器は、容器本体、蓋体のみからなる簡素な構成のものであり、パッキン、シール部材等の部材が不要な構成になっている。このようなリサイクルにより分別回収された原料(リサイクル原料)を含む原料から成形された容器本体、蓋体のみの構成になっていることは、焼却処理してしまう回収容器として最適なことであり、最小限の構成のものの焼却処理しか行わないことの積み重ねが、医療現場で多量に使用される回収容器において大きな効果をもたらす。さらに、この容器本体、蓋体は、リサイクル原料を含む原料を使用して射出成形されているものであり、リサイクル原料の有効活用で、環境に優しいものとなる。そのうえ、このリサイクル原料を含む原料(例えば、混合ペレットからなる原料、混合ペレットを含む原料)から成形された感染性廃棄物の回収容器は、焼却炉で焼却する際の燃焼温度が低く、焼却処理中に燃焼炉等を痛めることが発生しにくい。
この感染性廃棄物の回収容器は、合成樹脂製で所定の板厚を有するものであり、密封性、機械的強度(例えば、耐衝撃性、耐久性)、剛性等に優れ、医療現場に従事する関係者(医療関係者)等の安全性と、施設内における感染性廃棄物の安全、安心な管理を行うことができる。さらに、この感染性廃棄物の回収容器は、回収容器への接近性向上と、転倒防止とを両立させており、使いやすさ、作業性等の向上が図られている。すなわち、この感染性廃棄物の回収容器は、使い勝手、利便性等に優れた容器とすることができる。
図1は、本考案の実施の形態1の感染性廃棄物の回収容器を示す側面図である。 図2は、実施の形態1の感染性廃棄物の回収容器を示す平面図である。 図3は、図1をC−C線で切断した部分断面図である。 図4は、図2をA−A線で切断した部分断面図であり、容器本体に蓋体を密閉、固定させている蓋固定状態を示している。 図5は、図2をB−B線で切断した部分断面図であり、蓋固定状態を示している。 図6は、図2をA−A線で切断した部分断面図であって、容器本体に蓋体を密閉させる前の被せ係合状態を示している。 図7は、回収容器の密封手段の断面図であって、(a)は容器本体に蓋体を密閉させている状態を、(b)は容器本体に蓋体を密閉させる前の状態を示している。 図8は、本考案の実施の形態2の感染性廃棄物の回収容器を示す部分断面図であって、(a)は容器本体に蓋体を密閉させている状態を、(b)は容器本体に蓋体を密閉させる前の状態を示した部分断面図である。 図9は、本考案の実施の形態3の感染性廃棄物の回収容器を示す部分断面図であって、容器本体に蓋体を被せようとしている状態を示している。 図10は、実施の形態3の感染性廃棄物の回収容器を示す部分断面図であって、容器本体に蓋体を被せ、押し込んでいる途中の状態を示している。 図11は、実施の形態3の感染性廃棄物の回収容器を示す部分断面図であって、容器本体に蓋体を密閉、固定させている状態を示している。 図12は、実施の形態3の感染性廃棄物の回収容器の蓋体の係止爪部近傍を部分的に示す斜視図である。 図13は、実施の形態3の感染性廃棄物の回収容器の容器本体の係止部近傍を部分的に示す斜視図である。
以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図7は、本考案の実施の形態1の感染性廃棄物の回収容器を示す図であって、図1は、感染性廃棄物の回収容器の側面図、図2は、感染性廃棄物の回収容器の平面図である。図3は、図1をC−C線で切断した部分断面図である。図4は、図2をA−A線で切断した部分断面図、図5は、図2をB−B線で切断した部分断面図であり、容器本体に蓋体を密閉、固定させている蓋固定状態を示している。図6は、図2をA−A線で切断した部分断面図であって、容器本体に蓋体を密閉させる前の被せ係合状態を示している。図7は、回収容器の密封手段の部分断面図であって、(a)は容器本体に蓋体を密閉させている状態を、(b)は容器本体に蓋体を密閉させる前の状態を示している。
〔実施の形態1〕
本考案の実施の形態1の感染性廃棄物の回収容器について説明を行う。この実施の形態1の感染性廃棄物の回収容器(以下、回収容器と記載)1は、容器本体10と蓋体20とから構成されている。
容器本体10、蓋体20は、合成樹脂製のもので、リサイクルにより分別回収された原料を含む原料から射出成形、プレス成形等で成形されている。なお、以下に行う実施の形態1〜3の説明では、容器本体10、蓋体20が、容器リサイクル法により分別回収された容器包装材(自治体の容器包装リサイクル原料)であるポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)の混合ペレットを所定の割合(例えば、96%)含む原料を使用して射出成形で成形されているものとして説明を行う。このようにリサイクルにより分別回収された原料(リサイクル原料)を有効活用した合成樹脂製とすることで地球環境に優しいものとすることができる。また、混合ペレットを含む原料から成形されたものは、ポリプロピレン、ポリエチレン等のバージンペレットで成形されたものより、若干、強度が低下するが、所定の厚み(例えば、バージンペレットのものの1.2〜2倍の厚み、好ましくは1.2〜1.5倍の厚み)のものとすれば問題は生じない。
容器本体10は、底板19、底板19から四方に立設されている側板11、側板11に連続するように設けられているフランジ部16等から構成されている。側板11は、側面視において、底板11側よりフランジ部16側のほうが所定量広がっているように立設されている。平面視長方形状に、四方に立設された側板11と底板19とで区画形成される内部空間が、感染性廃棄物、いわゆる医療系廃棄物等廃棄物を収容するための収容部18となる。底板19と側板11との間には、リブ19bが所定の位置に設けられ、容器本体10の剛性を向上させている。また、側板11は、フランジ部16側(上部側)が使用する医療現場に従事する関係者(例えば、医療関係者、医療従事者であり、以下医療関係者と記載する)側に所定の角度傾斜しているとともに、底板19と側板11とのつなぎ目の部分はR形状になっており、使用する医療関係者の足のつま先部等と干渉しにくくなり、容器本体10への接近性の向上を図っている。この容器本体10は、リブ19bが容器本体10の内側に形成されており接近性を妨げることがない。さらに、底板19の所定の位置には、外方に張り出すように形成された転倒防止部19aが設けられており、接近性の向上と転倒防止が両立するようになっている(図1、3参照)。
側板11の内壁面の上部は、廃棄物を投入するための開口部11aとなっている。側板11の上部の外壁面の周縁には、フランジ部16が形成されている。フランジ部16は、側板11から外方に張り出すように、平面視長方形状に立設された四方の側板11の上部に連続するように形成されている。フランジ部16の上面には、断面が所定の角度(例えば、80〜90度)を有するV字状に形成された溝であって、方形状に、連続するように形成された方形周溝部17が設けられている。
蓋体20は、蓋本体21と、この蓋本体21の周縁に連続するように、容器本体10のフランジ部16を覆うように、下側(容器本体10側)が開口している凹状部が形成された凹状覆い部22が形成されている。蓋体20は、蓋本体21の中央部に長手方向に延びるように、掴み部28が形成されている。容器本体10の収容部18内に廃棄物を廃棄する場合、掴み部28を掴んで蓋体20を持ち上げ、開口部11aを開口状態にし、開口部11aから廃棄物を投入して廃棄する。蓋体20の蓋本体21の下部には、蓋係合部21aが形成されている。この蓋係合部21aは、蓋体20が容器本体10に対して水平方向にずれようとしたとき、容器本体10の側板11の内壁面と当接することで、蓋体20が容器本体10から外れにくくするものである。
方形状凸部23は、凸部が方形状に連続するように、蓋体20に一体に形成されたものである。方形状凸部23の先端部(下端)23aは、断面が所定の寸法Rを有する半円形状に形成されている(図6、7参照)。この方形状凸部23の先端部のR形状は、半円形状の2位置において、方形周溝部17の断面V字状の溝の両方の溝面に、各々、連続して密接するようにして2重に密接させ、容器本体10に対して蓋体を密閉できる構成になっている。このようにすることで、確実に、信頼性高く、容器本体10に蓋体20を密閉させ、収容部18を密封できるように構成されている。
方形周溝部17と方形状凸部23とは、容器本体10に蓋体20を被せて、後述する蓋固定手段30で、容器本体10に蓋体20を固定したとき、容器本体10に蓋体20を密閉させ、収容部18を密封状態にするための密封手段35を構成するものである。密封手段35は、図6、図7(b)の状態から図4、図7(a)の状態にしたとき密封状態となる。この密封状態のとき、図7(a)に示すように、方形状凸部23が突出方向に圧縮変形(図7において、h2からh1に圧縮変形)されるとともに、方形状凸部23、方形周溝部17の当接部及び当接部近傍が変形する。このことにより、方形周溝部17の溝面と方形状凸部23のR形状の先端部23aとが確実に密接し、容器本体10のフランジ部16と蓋体20の凹状覆い部22との間から、容器本体10の収納部18内の血液など感染性病原体を含む液体等が、回収容器1の外部に漏洩することを確実に防止するようにしている。また、図4に示すように、方形状凸部23が、R形状の2位置において、方形周溝部17のV字状の溝の両方の溝面に、各々、連続するように密接しているので、2つの方形状の線上の位置において、2重に密接して、収容部18を密封しているような状態になっている。
側板11の外壁面の所定の位置には、係止穴部14aが形成された係止部14が設けられている。蓋体20の凹状覆い部22には、係止穴部14aと対向する位置に係止爪部25が容器本体10側に突出するように設けられている。係止爪部25には、先端側にくさび状先端部25aが形成されている。くさび状先端部25aには、先端側の緩い傾斜を持つ第1傾斜面部25cと、この第1傾斜面部25cに連続するともに第1傾斜面部25cより大きい傾斜角度を持つ第2傾斜面部25dと、第2傾斜面25d後部の係止端部25b等が形成されている。また、側板11には、蓋体20の係止爪部25に対応する位置にリブ11bが設けられており、側板11の剛性を向上させている(図4、6参照)。また、リブ11bは、係止爪部25が所定量以上変形しないようにするストッパの作用も行う。
第1傾斜面部25cは、容器本体10に蓋体20を被せている状態のとき、係止部14の係止穴部14aに当接して、蓋体20が容器本体10から容易に外れないような被せ係合状態にするためのものである(図6参照)。また、この被せ係合状態から、医療関係者が容器本体10に対して蓋体20を持ち上げると、開口部11aから廃棄物を投入して容器本体10の内部空間である収容部18に収容する廃棄動作が行えるようになっている。
容器本体10内に廃棄物が一杯になり、回収容器1を回収、運搬する場合には容器本体10に蓋体20が確実に固定され、運搬時に絶対に外れないようにする必要がある。この場合には、医療関係者、回収処理関係者等が、図6に示した容器本体10と蓋体20との被せ係合状態から、蓋体20をさらに押し込むとよい。係止爪部25は、係止部14に、第1傾斜面部25cで係合されていた状態から、第2傾斜面部25dが当接するようになる。さらに蓋体20を押し込むと、係止爪部25が容器本体10側に弾性変形し押し込まれる。係止部14の係止穴部14aに第2傾斜面部25dが挿通すると、係止爪部25は弾性力により元の状態に戻り、係止端部25bが係止部14の下側端面14bに係止される(図4参照)。言い換えると、容器本体10に蓋体20がしっかりと固定された蓋固定状態となる。
この蓋固定状態は、回収容器1の使用、回収、運搬、焼却処理等を行う関係者が、人為的に、道具等を使用して係止爪部25に荷重を加えないと蓋固定状態を解除できないものである。この蓋固定状態のとき、蓋体20の凹状覆い部22の外側下端部26は、容器本体10に形成され、断面が逆L字状の蓋体当接部13に当接し、蓋体20が容器本体10に対して必要以上に押し込まれないようにしている。
この蓋固定状態になると、係止端部25bと係止部14との係止は外れることがなく、係止爪部25が係止部14から離脱しないようになっている。蓋本体20の係止爪部25と容器本体10の係止部14とで、蓋固定手段30が構成される。この実施の形態では、蓋固定手段30が、平面視で、各側板11に2組ずつ、合計8組設けられている(図2参照)。また、蓋固定手段30が蓋固定状態になったとき、方形周溝部17と方形状凸部23とからなる密封手段35は、内部空間である収容部18が密封状態となるように構成されている(図4、図7(a)参照)。
この回収容器1の使用方法について説明を行う。
容器本体10の収納部18内に廃棄物を廃棄可能である場合、蓋体20は容器本体10に被せた状態(被せ係合状態)になっている。医療関係者等は、掴み部28を掴んで蓋体20を持ち上げ、開口部11aから廃棄物を容器本体10の内部空間である収納部18に投入して捨てる。容器本体10内に廃棄物を捨てた後、容器本体10のフランジ部16に蓋体20の凹状覆い部22を被せ、開口部11aを蓋体20で覆う。このとき、係止爪部25の第1傾斜面部25cが係止部14の係止穴部14aに係合し、蓋体20が容器本体10から外れにくくしている。また、蓋体20が容器本体10に対してずれようとしたとき、蓋本体21の下部の蓋係合部21aが、容器本体10の側面11の内壁面と当接して、蓋体20が容器本体10から外れにくくなっている。
容器本体10の収納部18が廃棄物で一杯になったら、蓋体20を容器本体10に被せた状態(図6に示す被せ係合状態)から、医療関係者、回収処理関係者が蓋体20を押し込む。係止爪部25の第2傾斜面部25dが係止部14の係止穴部14aを通過し、係止爪部25の係止端部25bが係止部14の下側端面14bに係止され、蓋固定状態(図4参照)となる。この蓋固定状態のとき、蓋体20の凹状覆い部22の外側下端部26と、容器本体10の蓋体当接部13とが当接し、容器本体10に対する蓋体20の押し込み位置を定めている。
また、この蓋固定状態のとき、密封手段35により容器本体10の収容部18(内部空間)が密封状態となり、血液等液体が、容器本体10の収容部18内から回収容器1の外部に漏洩する恐れが全くない。また、容器本体10、蓋体20が合成樹脂で製作された回収容器1は、所定の板厚(例えば、2.5mm)を有し、機械的強度、剛性に優れ、メス、注射針等鋭利物が貫通する恐れもなく、運搬時に損傷、破損等したりする恐れもない。また、回収容器1は、所定の個数(例えば、3個)以下であれば、積載することが可能である。
容器本体10と蓋体20とが蓋固定状態になった回収容器1は、焼却設備(焼却炉)に運搬され焼却処分される。焼却された廃棄物は最終処分地に埋立処分される。なお、この回収容器1は、ポリプロピレン、ポリエチレンの混合ペレットを所定の割合(例えば、96%)含む原料を使用して射出成形されたものであり、ポリプロピレン、ポリエチレン等のバージンペレットで成形された回収容器に比べ、燃焼火力が約半分であり焼却処理中に燃焼炉等を痛めるおそれがない。
〔実施の形態2〕
図8に従って、本考案の実施の形態2の感染性廃棄物の回収容器について説明を行う。この実施の形態2は、蓋体の構成が変更になったものであり、容器本体は実施の形態1と同一のものである。
図8は、実施の形態2の蓋体の断面図であって、(a)は容器本体に蓋体を密閉させた状態を、(b)は容器本体に蓋体を密閉させる前の状態を示した部分断面図である。
前述した実施の形態1では、方形状凸部の先端形状を断面視半円形状のもので説明を行ったが、この実施の形態2のように、蓋体120の方形状凸部123の先端部123aの形状が、断面視で矩形形状、台形形状等になっているものであってもよい。この蓋体120でも、図8(b)に示す状態から図8(a)に示す状態に、容器本体10に対して蓋体120を押し込むと、方形状凸部123が突出方向に圧縮変形されるとともに、方形状凸部123、方形周溝部17の当接部及び当接部近傍が変形して、方形周溝部17の溝面と方形状凸部123の先端部123aとが確実に密接し、収容部18を密封状態とする。すなわち、密封手段135を構成する方形周溝部17の溝面と方形状凸部123の先端部123aとの間から血液等液体が漏洩することが全くない。また、この蓋体120、容器本体10からなる回収容器でも、方形周溝部17の溝面と方形状凸部123の先端部123aとが、図8(a)に示すように、各々、2箇所の位置で密接するので、2重に密接し、収容部18を密封するように構成されている。なお、方形状凸部123は、先端角部に、所定の大きさの面取り、R面取りが施されていてもよい。
〔実施の形態3〕
図9〜13に従って、本考案の実施の形態3の感染性廃棄物の回収容器について説明を行う。この実施の形態3は、蓋固定手段、密封手段の構成が変更になったものであり、容器本体、蓋体に、各々、形成される蓋固定手段、密封手段を構成するための部位を除く他の部位は、前述した実施の形態1の回収容器を同一である。そのため、この説明では、同一の部位には、同一の符号を付与して詳細な説明を省略する。
図9〜11は、実施の形態3の容器本体と蓋体とを部分的に示した断面図であり、図2をA−A線で切断した図4、6に相当する断面図である。図9は、容器本体に蓋体を被せようとしている状態を示し、図10は、容器本体に蓋体を被せ、押し込んでいる途中の状態を示し、図11は、容器本体に蓋体を被せ、蓋固定手段で固定した状態を示している。図12は、実施の形態3の感染性廃棄物の回収容器の蓋体の係止爪部近傍を部分的に示す斜視図、図13は、実施の形態3の感染性廃棄物の回収容器の容器本体の係止部近傍を部分的に示す斜視図である。
この実施の形態3の回収容器201は、容器本体210と蓋体220とから構成されている。
容器本体210、蓋体220は、実施の形態1、2と同様に、容器リサイクル法により分別回収された容器包装材(自治体の容器包装リサイクル原料)であるポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)の混合ペレットを所定の割合(例えば、96%)含む原料を使用して、射出成形によって成形されている。このようにリサイクル原料を有効活用した合成樹脂製とすることで地球環境に優しいものとすることができる。また、混合ペレットで成形されたものは、ポリプロピレン、ポリエチレン等のバージンペレットで成形されたものの1.2〜2倍の厚み(好ましくは1.2〜1.5倍の厚み)となっている。
容器本体210は、底板、底板から四方に立設されている側板11、側板11に連続するように設けられているフランジ部216等から構成されている。側板11は、側面視において、底板側よりフランジ部216側のほうが所定量広がっているように立設されている。平面視長方形状に、四方に立設された側板11と底板とで区画形成される内部空間が、感染性廃棄物、いわゆる医療系廃棄物等廃棄物を収容するための収容部18となる。前述したように、容器本体210の下部側の構成は、図示していないが、実施の形態1の容器本体10と同一のものである。
側板11の内壁面の上部は、廃棄物を投入するための開口部11aとなっている。側板11の上部の外壁面の周縁には、フランジ部216が形成されている。フランジ部216は、側板11側より外周縁側が所定量高くなるように所定の角度(例えば、15〜20度)傾斜した平面に形成されている。フランジ部216は、平面視長方形状に立設された四方の側板11の上部に連続するように形成されている。また、フランジ部の上側外周縁部217は、所定の大きさのR形状に形成されている。フランジ部216と蓋体当接部13との間には、爪止め部214aが形成された係止部214が設けられている。この係止部214は、図1における蓋固定手段30に相当する位置に、複数個(例えば、この形態では3個)を一組として設けられている(図13参照)。係止部214には、上部側に位置し外板部223を変形させるための斜面部214c、斜面部214cに連続する側面であって、外板部223を部分的に変形させて係止爪部225を通過させるための外端部214b、外端部214bに連続する下面であって、後述する係止爪部225を係止する爪止め部214aが設けられている。
蓋体220は、蓋本体21と、この蓋本体21の周縁に連続するように、容器本体210のフランジ部216を覆うように、下側(容器本体10側)が開口している凹状部が形成された凹状覆い部222が形成されている。凹状覆い部222は、側板11側に位置する内板部224と、内板部224から連続するように形成されている上板部、上板部に連続するとともに内板部224の外方に位置する外板部223とから構成されており、フランジ部216に係脱可能な形状となっている。そして、側板11で構成される容器本体210の内壁面と、蓋本体220の内板部224の外周面224aとは、嵌合可能な構成になっている。
外板部223の内周面側には、フランジ部216の上側外周縁部217と密接する第1凸部226と、蓋体220を容器本体210にはめ込む際、係止爪部225が係止部214を容易に通過できるように、斜面部214c、外端部214bと係合して外板部223を変形させるための第2凸部227と、第1凸部226と第2凸部227の間に形成される溝部228とが設けられている。外板部223の下部側には、第2凸部227から連続するとともに、蓋体当接部13側に延びるようにスカート部229が形成されている。スカート部229の係止部214に対向する位置には、係止爪部225が形成されている。係止爪部225の上部側には、爪止め部214aに係止される爪上面部225aが、爪上面部225aに連続する内側面には、内端面部225bが形成されている。
容器本体210に蓋体220を被せ、所定の力で押し込んだとき、係止爪部225が係止部214に係止され、蓋体220が容器本体210に強固に固定される。また、係止爪部225が係止部214に係止された状態のとき、係止爪部225を係止部214から外すことは、係止爪部225等を人為的に破損させることなどが必要であり、搬送時等に容器本体210から蓋体220が外れることがない。この容器本体210の係止部214と、蓋体220の係止爪部225とが、蓋固定手段230を構成する。
また、容器本体210の側板11、蓋体220の内板部224は、上方側が大きくなるような緩い角度α(例えば、1〜5度)の傾斜面(テーパ面)となっている。従って、容器本体210に蓋体220を被せ、所定の力で押し込んで、係止爪部225を係止部214に係止させた状態のとき、側板11の内壁面と容器本体210の内板部224の外周面224aとは緩い角度αの傾斜面同士であり、両方の面が密接する。また、容器本体210に蓋体220を被せ、所定の力で押し込んで、係止爪部225を係止部214に係止させた状態のとき、外板部223の第1凸部226の下側斜面226aとフランジ部216のR状の上側外周縁部217とが密接するように形成されている。
従って、蓋固定手段230で容器本体210に蓋体220を固定したとき、内板部224の外周面224aと側板11の内壁面とからなる第1密封部235b、第1凸部226の下側斜面226aとフランジ部216の上側外周縁部217とからなる第2密封部235aが密接し、収容部18を密封状態にするための密封手段235を構成する。言い換えると、容器本体210に蓋体220を、フランジ部216と凹状覆い部222を介して密閉させ、収容部(内部空間)18を密封状態にすることができる。
次に、容器本体210に蓋体220に被せ、密封、固定する方法について説明を行う。
容器本体210の収容部18に感染性廃棄物が一杯になったら、蓋体220の凹状覆い部222を容器本体210のフランジ部216に被せる(図9参照)。蓋体220を容器本体210に対して押し込む。第1凸部226がフランジ部216の外周縁部216aに当接して、外板部223が外側に開くように弾性変形させる(図10の2点鎖線で示した状態)。蓋体220をさらに押し込むと、係止爪部225の内端面部225bが、斜面部214c、外端部214bに当接して係止爪部225近傍の外板部223をさらに外側に開くように部分的に弾性変形させる(図10参照)。
外板部223の下端が蓋体当接部13に当接したとき、係止爪部225の内端面部225bが、係止部214の外端部214b上を通過する。そして、外板部223の弾性変形が元に戻り、係止爪部225が係止部214の下側に嵌り込む(図11参照)。また、フランジ部216は、溝部228内に嵌り込む。このとき、内板部224の外周面224aと側板11の内壁面とからなる第1密封部235bと、第1凸部226の下側斜面226aとフランジ部216の上側外周縁部217とからなる第2密封部235aとが密接し、容器本体210に蓋体220が密閉され、収容部18が密封される。
この実施の形態3の構成では、第1密封部235b、第2密封部235aにおいて、2重に密接して収容部18が密封されているような状態になっている。すなわち、容器本体210のフランジ部216と蓋体220の凹状覆い部222との間から、容器本体210の収納部18内の血液など感染性病原体を含む液体等が、回収容器201の外部に漏洩することを確実に防止するようにしている。
また、容器本体210、蓋体220からなる回収容器201は、所定の板厚を有し、機械的強度、剛性に優れ、メス、注射針等鋭利物が貫通する恐れもなく、運搬時に損傷、破損等したりする恐れもない。また、回収容器201は、所定の個数(例えば、3個)以下であれば、積載することが可能である。
蓋固定状態になった回収容器201は、焼却設備(焼却炉)に運搬され焼却処分される。焼却された廃棄物は最終処分地に埋立処分される。なお、この回収容器201は、ポリプロピレン、ポリエチレンの混合ペレットを所定の割合(例えば、96%)含む原料を使用して射出成形されたものであり、ポリプロピレン、ポリエチレン等のバージンペレットで成形された回収容器に比べ、燃焼火力が約半分であり焼却処理中に燃焼炉等を痛めるおそれがない。
以上、本考案の実施の形態を種々説明したが、本考案はこれら実施の形態に限定されることはない。本考案の目的、趣旨を逸脱しない範囲内で変更可能なことはいうまでもない。例えば、方形状凸部の先端部の形状は、断面視した形状が、半楕円形状、半長円形状等のものであってもよい。また、方形状溝部のV字状の溝も、所定の角度を有する溝面を有し、方形状凸部の先端部と各々の溝面が当接できるものであればよい。例えば、V字状の溝は、両方の溝面が交わる部位近傍(溝底)がR状のもの(図8参照)や平面状のもの等であってもよい。さらに、回収容器は、いわゆるフットスタンドを採用することで、医療関係者が蓋体に触れることなく蓋体を持ち上げることができ、さらなる安全廃棄作業を行えるようにするとよい。
1、101、201…感染性廃棄物の回収容器
10、210…容器本体
11…側板
14…係止部
16、216…フランジ部
17…方形周溝部
20、120、220…蓋体
21…蓋本体
22、222…凹状覆い部
23、123…方形状凸部
25、225…係止爪部
30、230…蓋固定手段
35、135、235…密封手段

Claims (8)

  1. 感染性廃棄物を回収して運搬するため、リサイクルにより分別回収された原料を含む原料から成形された回収容器であって、
    上部に形成された開口部と、前記開口部周縁に形成されたフランジ部と、前記感染性廃棄物を収容するための内部空間とを有する容器本体と、
    前記容器本体の前記開口部を覆うものであって、前記フランジ部に係脱可能な凹状覆い部が設けられた蓋体とからなり、
    前記容器本体には、前記フランジ部の上部に、溝部が方形状に形成された方形周縁溝と、外壁部の所定の位置に、係止穴部が形成された係止部とが設けられ、
    前記蓋体には、前記凹状覆い部の下面に、前記方形周縁溝に対向するように、凸部が方形状に形成された方形状凸部と、前記係止穴部に対向するとともに前記凹状覆い部の端部から突出し、前記係止穴部に係脱可能な係止爪部とが設けられ、
    前記係止部に前記係止爪部が係止され、前記容器本体に前記蓋体が固定されたとき、前記方形状凸部が圧縮されるとともに、前記方形状凸部及び前記方形周縁溝の当接部が変形して密接し、前記内部空間を密封状態にする
    ことを特徴とする感染性廃棄物の回収容器。
  2. 請求項1に記載された感染性廃棄物の回収容器において、
    前記方形周縁溝は、断面形状がV字状の溝が前記フランジ部に形成されたものである
    ことを特徴とする感染性廃棄物の回収容器。
  3. 請求項2に記載された感染性廃棄物の回収容器において、
    前記方形状凸部は、先端部が、前記方形周縁溝の前記溝の両側の溝面に、各々、密接可能な部位が形成された凸部である
    ことを特徴とする感染性廃棄物の回収容器。
  4. 請求項3に記載された感染性廃棄物の回収容器において、
    前記方形状凸部は、先端部が、断面視で、円形状、矩形形状、台形形状、半楕円形状、及び、半長円形状から選択される一つの形状をした凸部である
    ことを特徴とする感染性廃棄物の回収容器。
  5. 感染性廃棄物を回収して運搬するため、リサイクルにより分別回収された原料を含む原料から成形された回収容器であって、
    上部に形成された開口部と、前記開口部周縁に形成されたフランジ部と、前記フランジ部の下部の所定の位置に形成される係止部と、前記感染性廃棄物を収容するための内部空間とを有する容器本体と、
    前記容器本体の前記開口部を覆うものであって、前記フランジ部に係脱可能な凹状覆い部が設けられた蓋体とからなり、
    前記凹状覆い部は、前記容器本体の内壁部と嵌合可能な内板部と、前記内板に連続する上板部と、前記上板部に連続するとともに前記内板部の外方に位置する外板部とからなり、
    前記外板部は、下方に前記係止部に係止可能な係止爪部が、内周面に、前記容器本体の前記係止部に前記蓋体の前記係止爪部が係止されたとき、前記フランジ部の上側外周縁部と密接可能な第1凸部が設けられたものであり、
    前記係止部に前記係止爪部が係止され、前記容器本体に前記蓋体が固定されたとき、前記容器本体の内壁面と前記内板部の外周面、及び、前記フランジ部の上側外周縁部と前記第1凸部とが密接し、前記内部空間を密封状態にする
    ことを特徴とする感染性廃棄物の回収容器。
  6. 請求項5に記載された感染性廃棄物の回収容器において、
    前記フランジ部は、側板側より外周縁側が所定量高い傾斜になるように形成されているものである
    ことを特徴とする感染性廃棄物の回収容器。
  7. 請求項3から6のいずれか1項に記載された感染性廃棄物の回収容器において、
    前記容器本体の底部には、部分的に外方に突出した転倒防止部が形成されている
    ことを特徴とする感染性廃棄物の回収容器。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載された感染性廃棄物の回収容器において、
    前記原料は、分別回収されたポリプロピレン、及び/または、分別回収されたポリエチレンの混合ピレットを含む原料である
    ことを特徴とする感染性廃棄物の回収容器。
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KR20180125352A (ko) * 2017-05-15 2018-11-23 (주)몰드윈 감염성 폐기물 전용 용기
CN113840780A (zh) * 2019-05-16 2021-12-24 凸版印刷株式会社 罩部件、罩部件的制造方法以及纸浆模塑成型用模具

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