JP3165191B2 - 固溶半導体レーザ素子用材料およびレーザ素子 - Google Patents

固溶半導体レーザ素子用材料およびレーザ素子

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般式Pb1-x Cax
(但し、0<x<0.5 ,X:S,Se,Te,但しXが
S単独の場合を除く)およびPb1-x (Ca1-y y
x X、(0<x<0.5 ,0<y<1,Y:Sr,Ba)
で表される固溶半導体からなり波長0.4 〜8μmの広い
赤外領域で発振し、室温付近において動作可能な固溶半
導体レーザ素子用材料およびこの材料を用いたレーザ素
子に関するもので、その目的は波長0.4 〜8μmの赤外
領域で発振し、しかも波長可変であって、室温付近にお
いて動作可能であるレーザ素子、特に格子整合型ダブル
ヘテロ接合あるいは格子整合型量子井戸構造のレーザ素
子を作ることができる固溶半導体レーザ素子用材料を提
供することにある。
【0002】
【従来の技術】半導体レーザ素子の構造を図1で説明す
る。図1(A)および(B)は、それぞれ格子整合型ダ
ブルヘテロ接合構造および格子整合型量子井戸構造レー
ザ素子であり、レーザ光は電極3を通じて電流を流すこ
とにより閉じ込め層1,1で挟まれた活性層2から矢印
方向に放出される。
【0003】半導体レーザ素子の場合、他のガスレーザ
などと異なりレーザ光が微弱のため、近年図1(B)に
示すように活性層を障壁層4と量子井戸5に分割した複
雑な構造によってレーザの発光効率を高める工夫がなさ
れつつある。上述した半導体レーザに求められる課題と
しては、動作温度を高めることおよび閉じ込め層と活性
層の接合が良好であることが重要である。
【0004】従来、波長0.4 〜8μmの赤外領域で、し
かも波長可変でレーザ光を発光する半導体レーザ素子の
活性層および閉じ込め層としての材料は、II−Vl族化合
物半導体であるHg1-a Cda Te(ただし、0<a≦
1)、III −V 族化合物半導体であるInAsあるいは
InSbおよび各種のlV−Vl族化合物半導体が知られて
いる。
【0005】この中でも、動作温度の高温化および波長
可変性の大きさなどの点からIV−VI族化合物半導体が最
も実用性の高い材料として注目されており、従来4元の
鉛塩固溶半導体であるPb1-a Cda 1-b Seb ある
いはPb1-a Eua Te1-b Seb 等が知られている。
【0006】これらは、荷電担体および光の閉じ込め層
と活性層の格子定数がほぼ一致するダブルヘテロ接合に
より、閉じ込め層をPb1-a Cda 1-b Seb あるい
はPb1-a Eua Seb Te1-b とし、活性層をそれぞ
れPbSあるいはPb1-a Eua Seb Te1-b とした
レーザ素子が作られている。動作温度はそれぞれ200 お
よび241 Kであるが、パルス発振で達成されているにす
ぎず、これが連続発振ともなるとさらに動作温度が低く
なる欠点を有しており、実用化されるに至っていない。
【0007】一般に、上述のような注入型半導体レーザ
の動作温度を上昇させるためには、荷電担体および光の
閉じ込め層と活性層の各格子定数が一致している格子整
合型ダブルヘテロ接合あるいは格子整合型量子井戸構造
によりレーザ素子を作ること、さらにこの閉じ込め層の
禁制帯幅が活性層のそれより大きく、且つその差が十分
に大きいことが望まれるが、Pb1-a Cda 1-b Se
b あるいはPb1-a Eua Seb Te1-b のいずれにお
いても、その差が小さく、したがって、動作温度が低い
のが欠点である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】格子整合型ダブルヘテ
ロ接合あるいは格子整合型量子井戸構造によりレーザ素
子を作る場合には、閉じ込め層の禁制帯幅が活性層のそ
れより大きく、且つその差が大きく、しかも結晶構造お
よび格子定数がほぼ等しい物質により接合して作ること
が必要である。岩塩型の結晶構造を持つ4元固溶体のP
1-a Cda 1-b Seb あるいはPb1-a Eua Se
b Te1-b において、CdあるいはEuの組成aとSe
の組成bを個々に制御することにより、禁制帯幅が異な
り、格子定数のほぼ等しい物質が得られるので、これら
を接合することによってレーザ素子を作ることが可能で
ある。
【0009】しかしながら、実際にレーザ素子を作製す
る場合、作製条件等の制約からPbに対してさほど大き
な固溶量は望めず、ごく少量の固溶により4元固溶体を
作製しているのが現状である。前述の200 Kおよび241
Kでパルス発振した材料は、前述の4元固溶体において
CdおよびEuの組成aがそれぞれ0.05および0.018で
あり、Pbに対する固溶量は小さい。このため、これら
を光の閉じ込め層とした場合、閉じ込め層と活性層との
禁制帯幅の差は、せいぜい300 Kで0.18(eV),241
Kで0.094 (eV)で非常に小さく、高い動作温度を有
するレーザ素子は得られなかった。
【0010】近年高性能レーザ素子の要求がますます強
まっており、特に室温付近において動作可能な固溶半導
体レーザ素子用材料の開発が重要である。すなわち、半
導体レーザの動作温度を高めるために、閉じ込め層の禁
制帯幅が活性層のそれより大きく、且つその差が十分に
大きい新規な固溶半導体を得ることが緊急の課題であ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の点を鑑み
てなされたものである。本発明者らは幾多研究の結果、
PbにCaを固溶させることにより、これらの問題点を
解決できることを発見した。本発明の特徴とするところ
は次の通りである。
【0012】第1発明 一般式 Pb1-x Cax X (但し、0<x<0.5 ,X:S,SeおよびTeの少な
くとも一種又は二種以上の元素、但しXがS単独の場合
を除く)で表されることを特徴とする固溶半導体レーザ
素子用材料。
【0013】第2発明 一般式 Pb1-x (Ca1-y y x X (但し、0<x<0.5 ,0<y<1,X:S,Seおよ
びTeの少なくとも一種又は二種以上の元素、Y:Sr
およびBaの少なくとも一種又は二種以上の元素)で表
されることを特徴とする固溶半導体レーザ素子用材料。
【0014】第3発明 一般式 Pb1-x Cax 1-z Sez (但し、0<x≦0.4 ,0<z<1)で表されることを
特徴とする固溶半導体レーザ素子用材料。
【0015】第4発明 一般式 Pb1-x (Ca1-y Sry x S (但し、0<x<0.5 ,0<y<1)で表されることを
特徴とする固溶半導体レーザ素子用材料。
【0016】第5発明 請求項1乃至4の材料を閉じ込め層あるいは/および活
性層に用いたことを特徴とするレーザ素子。
【0017】第6発明 請求項1乃至4の材料を閉じ込め層あるいは/および活
性層に用いたことを特徴とするダブルヘテロ接合レーザ
素子。
【0018】第7発明 請求項1乃至4の材料を閉じ込め層あるいは/および活
性層に用いたことを特徴とする量子井戸構造レーザ素
子。
【0019】
【作用】本発明の固溶半導体の製造法を説明すると、各
元素を所望の組成比に秤量し、これらを適当な容器、例
えば石英容器の中に真空あるいは適当なガス雰囲気中で
封入する。これを適当な加熱炉、例えば電気炉中に挿入
し、加熱溶融して均質にした後、水焼き入れを行う。こ
の試料をさらに均質化するために粉砕した後、再び適当
な容器、例えば石英容器の中に真空あるいは適当なガス
雰囲気中で封入し、これを高温度で適当時間加熱した
後、水焼き入れを行うことにより均質に固溶した材料が
得られる。さらにこれを単結晶製造法、例えばブリッジ
マン法、気相法等によって単結晶を作る。または、この
材料を薄膜製造装置、例えばMBE法、ホットウォール
法等を用いて適当な形状の厚さの薄膜を製造する。
【0020】次に本発明を図につき説明する。図2およ
び図3には、Pb1-x Cax 1-z Sez 、図4および
図5にはPb1-x (Ca1-y Sry x Sのそれぞれの
単結晶について、組成x,zおよび組成x,yに対する
禁制帯幅およびX線粉末回折法により求めた格子定数を
それぞれ示した。尚、禁制帯幅および格子定数はいずれ
も室温におけるものである。
【0021】これらの図より、禁制帯幅が大きく異なり
その差が大きく、しかも格子定数の等しい物質の組合せ
た選定することができる。すなわち、格子整合型ダブル
ヘテロ接合レーザ素子あるいは格子整合型量子井戸構造
レーザ素子における荷電担体並びに光の閉じ込め層およ
び活性層としての材料の組合せは、図2より例えば、P
0.95Ca0.050.95Se0.05とPbSとの組合せの場
合では、格子定数が等しくなり、しかも禁制帯幅の差は
大きな値0.24eVが得られることを示している。従って
本発明は、波長0.4 〜8μmの赤外線領域で発振し、し
かも波長可変が可能で、さらに室温付近の温度で動作可
能な格子整合型ダブルヘテロ接合レーザ素子あるいは格
子整合型量子井戸構造レーザ素子を作ることができる。
【0022】レーザ素子の活性層と閉じ込め層の界面に
おいて格子不整合が生じると、転位などの結晶欠陥が活
性層内に導入され、発光効率が低下し、レーザ素子の性
能が劣化するので、閉じ込め層と活性層との格子定数が
ほとんど等しく、整合性が良好であることが望ましい。
【0023】次に本発明の材料の一般式をPb1-x Ca
x X(但し、0<x<0.5 ,X:S,SeおよびTeの
少なくとも一種又は二種以上の元素、但しXがS単独の
場合を除く)およびPb1-x (Ca1-y y x X(但
し、0<x<0.5 ,0<y<1,X:S,SeおよびT
eの少なくとも一種又は二種以上の元素、Y:Srおよ
びBaの少なくとも一種又は二種以上の元素)およびP
1-x Cax 1-z Sez (但し、0<x≦0.4 ,0<
z<1)ならびにPb1-x (Ca1-y Sry x S(但
し、0<x<0.5 ,0<y<1)と限定したのは、これ
らの組成範囲をはずれると、レーザ素子の製造が困難と
なり、動作温度および発光効率が低下し、レーザ素子用
材料として不適当となるからである。しかしながら、上
記化学量論的組成から多少偏差しても固溶半導体が得ら
れる場合は、レーザ素子用材料としての特性が損なわれ
るものではなく、本発明の範畴に属するものである。ま
た、本発明材料のCaはPbとの固溶範囲が広く禁制帯
幅を大きくする効果が著しく、さらにSr,Ba,S,
SeおよびTeは固溶半導体の格子定数を制御する効果
が大きい。
【0024】
【実施例】実施例1 Pb1-x Cax 1-z Sez (x=0.02〜0.06,z=0.
20〜0.80)の固溶半導体について、純度99.999%の粒状
Pb,Ca,SおよびSeの原料をそれぞれ所望の組成
比で総量2gになるように秤量した。これを内径8mm、
長さ40mmの石英容器中に1×10-6Torrの真空度の
もとで真空封入し、弱い酸素−水素炎で合成反応を予備
的に進行させた。その後容器を1127K(854℃)
に加熱した電気炉中に挿入し、約10分間保持後、50K
/hrの速度で1393K(1120℃)まで昇温し、
同温度で3時間加熱保持し均質に溶融した後、水焼き入
れを行った。得られたものをさらに乳鉢で粉砕し、内径
8mm、長さの50mm清浄な容器に真空封入し一端に置く。
この容器を炉内気流による温度分布のみだれを防ぐため
に、さらに太い石英容器に真空封入し、2重構造とす
る。これを試料温度部1223K、結晶成長部との温度
差4Kの温度勾配を持つ横型炉の炉中に置き、数日間放
置し単結晶化した後、水焼き入れして固溶半導体レーザ
用材料を作った。得られた各固溶半導体の禁制帯幅およ
び格子定数を示すと表1に示す通りである。これらの値
は図2および図3の禁制帯幅および格子定数とよく一致
している。
【0025】
【表1】
【0026】実施例2 Pb1-x (Ca1-y Sry x S(x=0.10〜0.40,y
=0.19〜0.65)の固溶半導体5種について、純度99.999
%の粒状Pb,Ca,SrおよびSの原料をそれぞれ所
望の組成比で総量2gになるように秤量した。試料の製
造法は実施例1と同じである。得られた各固溶半導体の
禁制帯幅および格子定数は、表2に示す通りである。こ
れらの値は図4および図5の禁制帯幅および格子定数と
よく一致している。
【0027】
【表2】
【0028】尚、表3には本発明で得られた代表的な固
溶半導体レーザ素子用材料をレーザ素子の閉じ込め層あ
るいは/および活性層に使用した場合の諸特性を示し
た。閉じ込め層と活性層の格子定数はよく一致し、その
禁制帯幅(eV)の差も大きいことがわかる。すなわ
ち、それらの差は、従来の技術で得られた最高値0.18
(eV)を有する比較例と比べて、非常に改善されてい
ることがわかる。
【0029】
【表3】
【0030】表3から明らかなように、試料番号45と49
とは活性層に本発明の材料を使用した場合で、また試料
番号53,59は本発明材料を閉じ込め層と活性層との双方
に使用した場合を示す。その他の試料は本発明材料を閉
じ込め層に使用した場合を示す。本発明材料は組成によ
っては、閉じ込め層によい場合と、活性層によい場合
と、閉じ込め層と活性層との双方よい場合とがあり、禁
制帯幅と格子定数とが所定の範囲内にあることが確認さ
れた。
【0031】上記の実施例、表および図に示すように、
本発明の固溶半導体レーザ素子用材料は固溶範囲が広
く、禁制帯幅が大きいのでレーザ素子に好適な材料であ
る。すなわち、本発明材料を閉じ込め層に用い、活性層
としてはこの閉じ込め層の禁制帯幅より小さくてその差
が大きく、且つ格子定数がほぼ同じで格子整合性の良い
固溶半導体、例えばPbS,PbSe,PbTe,Pb
1-zSez 等を適宜選択することにより、また閉じ込
め層に禁制帯幅の大きな固溶半導体、例えばIn1-x
x As1-y y 等を、また活性層にはこの閉じ込め層
の禁制帯幅より小さくてその差が大きく、且つ格子整合
性のよい本発明材料を適宜選択することにより、さらに
は閉じ込め層の禁制帯幅が活性層のそれより大きくてそ
の差が大きく、且つ格子整合性のよい本発明材料を閉じ
込め層と活性層の双方に適宜選択して用いることによ
り、動作温度が高く、発光効率の高いレーザ素子を作る
ことができる。したがって、本発明のレーザ素子は、波
長0.4 〜8μmの赤外線領域における超高分解能分光器
の光源あるいは現在光通信に使われている石英系グラス
ファイバー光通信ばかりでなく、開発中の光損失の少な
い金属ハライド極損失グラスファイバーを用いた光通信
の光源としても好適である。
【0032】
【発明の効果】本発明材料は、波長0.4 〜8μmの赤外
領域で発振し、波長可変で、室温付近において動作可能
であるレーザ素子、特に格子整合型ダブルヘテロ接合あ
るいは格子整合型量子井戸構造レーザ素子を容易に作る
ことができるので、高発光効率および高性能レーザ素子
の材料として好適であり、さらにこのレーザ素子は光通
信システム、超高分解能分光器ならびにその他一般の計
測機器の光源等としても好適であり応用範囲が広い。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は、格子整合型ダブルヘテロ接合構
造を有するレーザ素子である。図1(B)は、格子整合
型量子井戸構造を有するレーザ素子である。
【図2】図2はPb1-x Cax 1-z Sez の組成xお
よびzと室温における禁制帯幅との関係を示す特性図で
ある。
【図3】図3はPb1-x Cax 1-z Sez の組成xお
よびzと室温における格子定数との関係を示す特性図で
ある。
【図4】図4はPb1-x (Ca1-y Sry x Sの組成
xおよびyと室温における禁制帯幅との関係を示す特性
図である。
【図5】図5はPb1-x (Ca1-y Sry x Sの組成
xおよびyと室温における格子定数との関係を示す特性
図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿部 世嗣 宮城県仙台市太白区青山1丁目1番20号 サンライト203号 (56)参考文献 特開 昭58−122794(JP,A) 特開 平1−258485(JP,A) Physical Review B.Condensed Matter vol.26,no.10(1982)(米) p.5617−5622 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01S 5/00 - 5/50

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 Pb1-x Cax X (但し、0<x<0.5 ,X:S,SeおよびTeの少な
    くとも一種又は二種以上の元素、但しXがS単独の場合
    を除く)で表されることを特徴とする固溶半導体レーザ
    素子用材料。
  2. 【請求項2】 一般式 Pb1-x (Ca1-y y x X (但し、0<x<0.5 ,0<y<1,X:S,Seおよ
    びTeの少なくとも一種又は二種以上の元素、Y:Sr
    およびBaの少なくとも一種又は二種以上の元素)で表
    されることを特徴とする固溶半導体レーザ素子用材料。
  3. 【請求項3】 一般式 Pb1-x Cax 1-z Sez (但し、0<x≦0.4 ,0<z<1)で表されることを
    特徴とする固溶半導体レーザ素子用材料。
  4. 【請求項4】 一般式 Pb1-x (Ca1-y Sry x
    S (但し、0<x<0.5 ,0<y<1)で表されることを
    特徴とする固溶半導体レーザ素子用材料。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4の材料を閉じ込め層ある
    いは/および活性層に用いたことを特徴とするレーザ素
    子。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至4の材料を閉じ込め層ある
    いは/および活性層に用いたことを特徴とするダブルヘ
    テロ接合レーザ素子。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至4の材料を閉じ込め層ある
    いは/および活性層に用いたことを特徴とする量子井戸
    構造レーザ素子。
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