JP3164077B2 - 電界効果型トランジスタ - Google Patents
電界効果型トランジスタInfo
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電界効果型トラ
ンジスタ(Field Effect Transistor:以下、FETと
も称する)に係り、詳しくは、オフセット領域を有し高
耐圧で使用されるFETに関する。
ンジスタ(Field Effect Transistor:以下、FETと
も称する)に係り、詳しくは、オフセット領域を有し高
耐圧で使用されるFETに関する。
【0002】
【従来の技術】FETはソース・ドレイン間のチャネル
層を流れるドレイン電流を、ソース・ゲート間に加える
ゲート電圧によって制御する電圧駆動型のトランジスタ
であり、電流駆動型のバイポーラ型トランジスタに比較
して、高い入力インピーダンスが得られるという利点を
有している。このため、従来から、高入力インピーダン
スを必要とする増幅器の入力段などに好んで使用されて
いる。また、同FETは高耐圧を必要とする各種電子機
器の分野に広く適用されている。
層を流れるドレイン電流を、ソース・ゲート間に加える
ゲート電圧によって制御する電圧駆動型のトランジスタ
であり、電流駆動型のバイポーラ型トランジスタに比較
して、高い入力インピーダンスが得られるという利点を
有している。このため、従来から、高入力インピーダン
スを必要とする増幅器の入力段などに好んで使用されて
いる。また、同FETは高耐圧を必要とする各種電子機
器の分野に広く適用されている。
【0003】ここで、FETの耐圧向上を図るには、一
般に、ゲート金属と半導体基板との間の耐圧を向上させ
ることで目的を達成する考えと、ゲートとドレインとの
間に設けられるオフセット領域を改良して耐圧を向上さ
せることで目的を達成する考えとが知られている。しか
しながら、前者は、ゲート金属と半導体基板との材料の
組み合わせによって耐圧が決定されるので、ゲート金属
材料などの変更に伴う工程数の増加、新規プロセス装置
の導入などが必要になるため、製造が複雑になりコスト
アップが避けられないので、適用性は低い。一方、後者
は、ゲートとドレインとの間に抵抗領域を設けて耐圧を
向上させるものであり、このような考えは、例えば特開
平8−97411号公報に開示されている。
般に、ゲート金属と半導体基板との間の耐圧を向上させ
ることで目的を達成する考えと、ゲートとドレインとの
間に設けられるオフセット領域を改良して耐圧を向上さ
せることで目的を達成する考えとが知られている。しか
しながら、前者は、ゲート金属と半導体基板との材料の
組み合わせによって耐圧が決定されるので、ゲート金属
材料などの変更に伴う工程数の増加、新規プロセス装置
の導入などが必要になるため、製造が複雑になりコスト
アップが避けられないので、適用性は低い。一方、後者
は、ゲートとドレインとの間に抵抗領域を設けて耐圧を
向上させるものであり、このような考えは、例えば特開
平8−97411号公報に開示されている。
【0004】同公報には、ゲート電極とドレイン領域と
の間にトレンチを設け、このトレンチに沿ってドレイン
ドリフト領域を形成して、高耐圧化を図るようにしたM
OS(Metal Oxide Semiconductor)型FETが示され
ている。すなわち、同公報では上述のドレインドリフト
領域によりドレイン抵抗を構成して、MOS型FETの
耐圧向上を図っている。しかし、同MOS型FETは、
半導体基板にトレンチ加工後に、ドレインドリフト領域
を形成する構造になっているので、製造工程が複雑にな
る欠点がある。
の間にトレンチを設け、このトレンチに沿ってドレイン
ドリフト領域を形成して、高耐圧化を図るようにしたM
OS(Metal Oxide Semiconductor)型FETが示され
ている。すなわち、同公報では上述のドレインドリフト
領域によりドレイン抵抗を構成して、MOS型FETの
耐圧向上を図っている。しかし、同MOS型FETは、
半導体基板にトレンチ加工後に、ドレインドリフト領域
を形成する構造になっているので、製造工程が複雑にな
る欠点がある。
【0005】このため、別のな観点からFETの耐圧向
上を図る考えとして、例えば特開昭57−207379
号公報に開示されているように、等価的に二つのFET
がカスコード接続されるように構成したFETが知られ
ている。同カスコード接続は、一つのFET(第1のF
ETとも称する)のオフセット領域に等価的にもう一つ
のFET(第2のFETとも称する)を形成して、第1
のFETのドレインと第2のFETのソースとを接続し
て、等価的に一つのFETを構成するようにしたもので
ある。さらに、上述したカスコード接続によるFETを
構成する場合、半導体と表面絶縁膜との界面に生ずる表
面準位を利用する考えもある。
上を図る考えとして、例えば特開昭57−207379
号公報に開示されているように、等価的に二つのFET
がカスコード接続されるように構成したFETが知られ
ている。同カスコード接続は、一つのFET(第1のF
ETとも称する)のオフセット領域に等価的にもう一つ
のFET(第2のFETとも称する)を形成して、第1
のFETのドレインと第2のFETのソースとを接続し
て、等価的に一つのFETを構成するようにしたもので
ある。さらに、上述したカスコード接続によるFETを
構成する場合、半導体と表面絶縁膜との界面に生ずる表
面準位を利用する考えもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記特開昭
57−207379号公報記載のカスコード接続を利用
した構成の従来の電界効果型トランジスタでは、耐圧向
上を図ることができるものの、その反面ドレイン抵抗が
増加するという問題がある。すなわち、等価的に二つの
FETがカスコード接続された構成のFETにすると、
同FETの耐圧は向上するが、図18に示すように、ド
レイン電圧(横軸)とドレイン電流(縦軸)との関係を
示す静特性において、ドレイン抵抗の増加につれてドレ
イン電流が飽和点に達する電圧、いわゆるニー(Knee)
電圧Vkが高くなるという欠点が生ずる。このようにニ
ー電圧が高くなると、FETを例えばスイッチング動作
させる場合、オン−オフ特性が悪くなるような不都合が
生ずるようになる。
57−207379号公報記載のカスコード接続を利用
した構成の従来の電界効果型トランジスタでは、耐圧向
上を図ることができるものの、その反面ドレイン抵抗が
増加するという問題がある。すなわち、等価的に二つの
FETがカスコード接続された構成のFETにすると、
同FETの耐圧は向上するが、図18に示すように、ド
レイン電圧(横軸)とドレイン電流(縦軸)との関係を
示す静特性において、ドレイン抵抗の増加につれてドレ
イン電流が飽和点に達する電圧、いわゆるニー(Knee)
電圧Vkが高くなるという欠点が生ずる。このようにニ
ー電圧が高くなると、FETを例えばスイッチング動作
させる場合、オン−オフ特性が悪くなるような不都合が
生ずるようになる。
【0007】また、カスコード接続によるFETで、上
述のように半導体と表面絶縁膜との界面の表面準位を利
用する場合には、表面準位の制御が困難なので、安定し
た耐圧を得ることが困難になる。このため、同表面準位
の利用は避けることが望ましい。
述のように半導体と表面絶縁膜との界面の表面準位を利
用する場合には、表面準位の制御が困難なので、安定し
た耐圧を得ることが困難になる。このため、同表面準位
の利用は避けることが望ましい。
【0008】この発明は、上述の事情に鑑みてなされた
もので、耐圧向上が図れるというカスコード接続の利点
を生かした上で、ドレイン抵抗を減少させることができ
るようにした電界効果型トランジスタを提供することを
目的としている。
もので、耐圧向上が図れるというカスコード接続の利点
を生かした上で、ドレイン抵抗を減少させることができ
るようにした電界効果型トランジスタを提供することを
目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、第1の電界効果型トランジ
スタにオフセット領域が設けられ、該オフセット領域
に、上記第1の電界効果型トランジスタの耐圧向上の機
能を有する第2の電界効果型トランジスタが形成され、
上記第1及び第2の電界効果型トランジスタがカスコー
ド接続されてなる電界効果型トランジスタに係り、上記
第2の電界効果型トランジスタのチャネル層の幅は、上
記第1の電界効果型トランジスタのそれよりも大きく設
定され、上記第2の電界効果型トランジスタのソース電
極は上記第1の電界効果型トランジスタのドレイン電極
と離れて基板上に形成されていることを特徴としてい
る。
に、請求項1記載の発明は、第1の電界効果型トランジ
スタにオフセット領域が設けられ、該オフセット領域
に、上記第1の電界効果型トランジスタの耐圧向上の機
能を有する第2の電界効果型トランジスタが形成され、
上記第1及び第2の電界効果型トランジスタがカスコー
ド接続されてなる電界効果型トランジスタに係り、上記
第2の電界効果型トランジスタのチャネル層の幅は、上
記第1の電界効果型トランジスタのそれよりも大きく設
定され、上記第2の電界効果型トランジスタのソース電
極は上記第1の電界効果型トランジスタのドレイン電極
と離れて基板上に形成されていることを特徴としてい
る。
【0010】また、請求項2記載の発明は、第1の電界
効果型トランジスタにオフセット領域が設けられ、該オ
フセット領域に、上記第1の電界効果型トランジスタの
耐圧向上の機能を有する第2の電界効果型トランジスタ
が形成され、上記第1及び第2の電界効果型トランジス
タがカスコード接続されてなる電界効果型トランジスタ
に係り、上記第2の電界効果型トランジスタは、上記第
1の電界効果型トランジスタと一体化されて基板上に形
成されるとともに、上記第2の電界効果型トランジスタ
のチャネル層の幅は、上記第1の電界効果型トランジス
タのそれよりも大きく設定され、上記第1の電界効果型
トランジスタは、両端部にソース及びドレイン電極が形
成された第1導電型半導体層を含む一方、上記第2の電
界効果型トランジスタは、上記第1導電型半導体層上に
形成された第2導電型半導体層を含んで上記第1の電界
効果型トランジスタの上記ソース及びドレイン電極をそ
のままソース及びドレイン電極として兼用し、上記第1
導電型半導体層に整流性を示すとともに、上記第2導電
型半導体層にオーミック性を示す上記第1及び第2の電
界効果型トランジスタの共通のゲート金属を上記オフセ
ット領域に設けることを特徴としている。
効果型トランジスタにオフセット領域が設けられ、該オ
フセット領域に、上記第1の電界効果型トランジスタの
耐圧向上の機能を有する第2の電界効果型トランジスタ
が形成され、上記第1及び第2の電界効果型トランジス
タがカスコード接続されてなる電界効果型トランジスタ
に係り、上記第2の電界効果型トランジスタは、上記第
1の電界効果型トランジスタと一体化されて基板上に形
成されるとともに、上記第2の電界効果型トランジスタ
のチャネル層の幅は、上記第1の電界効果型トランジス
タのそれよりも大きく設定され、上記第1の電界効果型
トランジスタは、両端部にソース及びドレイン電極が形
成された第1導電型半導体層を含む一方、上記第2の電
界効果型トランジスタは、上記第1導電型半導体層上に
形成された第2導電型半導体層を含んで上記第1の電界
効果型トランジスタの上記ソース及びドレイン電極をそ
のままソース及びドレイン電極として兼用し、上記第1
導電型半導体層に整流性を示すとともに、上記第2導電
型半導体層にオーミック性を示す上記第1及び第2の電
界効果型トランジスタの共通のゲート金属を上記オフセ
ット領域に設けることを特徴としている。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。説明は実施例を用いて
具体的に行う。 ◇第1実施例 図1は、この発明の第1実施例である電界効果型トラン
ジスタの構成を示す平面図、図2は図1のA−A矢視断
面図、図3は同電界効果型トランジスタの構成の主要部
を示す斜視図である。この例の電界効果型トランジスタ
は、図1及び図2に示すように、GaAsからなる半絶
縁性の基板4の上に、MES(Metal Semiconductor)型
構造の第1のFET1が形成されていて、さらに、第1
のFET1のオフセット領域3に、耐圧向上用の半導体
装置としてのJ(Junction)型構造の第2のFET2
が、第1のFET1と離れて形成されて、第2のFET
2が第1のFET1に接続され、第2のFET2のチャ
ネル層32の幅W2は、第1のFET1のチャネル層1
9の幅W1よりも大きく設定(W1<W2)されてい
る。
の実施の形態について説明する。説明は実施例を用いて
具体的に行う。 ◇第1実施例 図1は、この発明の第1実施例である電界効果型トラン
ジスタの構成を示す平面図、図2は図1のA−A矢視断
面図、図3は同電界効果型トランジスタの構成の主要部
を示す斜視図である。この例の電界効果型トランジスタ
は、図1及び図2に示すように、GaAsからなる半絶
縁性の基板4の上に、MES(Metal Semiconductor)型
構造の第1のFET1が形成されていて、さらに、第1
のFET1のオフセット領域3に、耐圧向上用の半導体
装置としてのJ(Junction)型構造の第2のFET2
が、第1のFET1と離れて形成されて、第2のFET
2が第1のFET1に接続され、第2のFET2のチャ
ネル層32の幅W2は、第1のFET1のチャネル層1
9の幅W1よりも大きく設定(W1<W2)されてい
る。
【0021】ここで、基板4上には、n型GaAs層5
がエピタキシャル法などで成膜されて同n型GaAs層
5はアイソレーション領域8によって、第1n型領域6
と第2n型領域7とに分離されている。アイソレーショ
ン領域8は、例えばp型領域あるいは酸化膜などの絶縁
膜により構成されている。また、基板1はn型GaAs
層5との間で絶縁状態を維持できれる材料であれば、上
述の半絶縁性を有するものに限らず、p型半導体基板を
用いるようにしても良い。
がエピタキシャル法などで成膜されて同n型GaAs層
5はアイソレーション領域8によって、第1n型領域6
と第2n型領域7とに分離されている。アイソレーショ
ン領域8は、例えばp型領域あるいは酸化膜などの絶縁
膜により構成されている。また、基板1はn型GaAs
層5との間で絶縁状態を維持できれる材料であれば、上
述の半絶縁性を有するものに限らず、p型半導体基板を
用いるようにしても良い。
【0022】n型GaAs層5は膜厚が0.5〜1.0
μmの酸化膜などからなる層間絶縁膜9により覆われ
て、第1n型領域6上の層間絶縁膜9にはスルーホール
10、11が開口されている。同スルーホール10、1
1には第1n型領域6の両端部から各々AuGeなどの
オーミック性導体12、13を介してソース配線14及
びドレイン配線15が形成されて、層間絶縁膜9の表面
まで引き出されている。また、両オーミック性導体1
2、13の間の第1n型領域6上には順次に成膜された
チタン層、白金層及び金層の積層膜からなるショットキ
ー障壁ゲート電極16が形成され、同ショットキー障壁
ゲート電極16には、スルーホール17を通じてゲート
配線18が形成されている。ここで、第1n型領域6の
ソース配線14とドレイン配線15との間に形成される
チャネル層19の幅はW1に設定される。以上の構成に
よって、基板1の図示左半分位置には、チャネル幅W1
を有するMES型FETからなる第1のFET1が形成
される。
μmの酸化膜などからなる層間絶縁膜9により覆われ
て、第1n型領域6上の層間絶縁膜9にはスルーホール
10、11が開口されている。同スルーホール10、1
1には第1n型領域6の両端部から各々AuGeなどの
オーミック性導体12、13を介してソース配線14及
びドレイン配線15が形成されて、層間絶縁膜9の表面
まで引き出されている。また、両オーミック性導体1
2、13の間の第1n型領域6上には順次に成膜された
チタン層、白金層及び金層の積層膜からなるショットキ
ー障壁ゲート電極16が形成され、同ショットキー障壁
ゲート電極16には、スルーホール17を通じてゲート
配線18が形成されている。ここで、第1n型領域6の
ソース配線14とドレイン配線15との間に形成される
チャネル層19の幅はW1に設定される。以上の構成に
よって、基板1の図示左半分位置には、チャネル幅W1
を有するMES型FETからなる第1のFET1が形成
される。
【0023】第2n型領域7上の層間絶縁膜9にはスル
ーホール21、22が開口されて、同スルーホール2
1、22には第2n型領域7の両端から各々AuGeな
どのオーミック性導体23、24を介してソース配線2
5及びドレイン配線26が形成されて、層間絶縁膜9の
表面まで引き出されている。また、両オーミック性導体
23、24の間の第2n型領域7上にはゲート領域とな
るp型GaAs層28がエピタキシャル法などで成膜さ
れて、同p型GaAs層28と第2n型領域7との間に
はpn接合が形成されている。なお、同pn接合に代え
て、両者間には真性半導体などの高抵抗のアンドープの
半導体、あるいは酸化膜などの絶縁体を介在させるよう
にしても良い。要するに、両者間に電流が流れないよう
な構成になっていれば良い。これは、基板4とn型Ga
As層5との間においても同様である。
ーホール21、22が開口されて、同スルーホール2
1、22には第2n型領域7の両端から各々AuGeな
どのオーミック性導体23、24を介してソース配線2
5及びドレイン配線26が形成されて、層間絶縁膜9の
表面まで引き出されている。また、両オーミック性導体
23、24の間の第2n型領域7上にはゲート領域とな
るp型GaAs層28がエピタキシャル法などで成膜さ
れて、同p型GaAs層28と第2n型領域7との間に
はpn接合が形成されている。なお、同pn接合に代え
て、両者間には真性半導体などの高抵抗のアンドープの
半導体、あるいは酸化膜などの絶縁体を介在させるよう
にしても良い。要するに、両者間に電流が流れないよう
な構成になっていれば良い。これは、基板4とn型Ga
As層5との間においても同様である。
【0024】第2n型領域7上の層間絶縁膜9にはスル
ーホール29が開口されて、同スルーホール29には第
2n型領域7の端部からAuGeなどのオーミック性導
体30を介してゲート配線31が形成されて、層間絶縁
膜9の表面まで引き出されている。ここで、第2n型領
域7のソース配線25とドレイン配線26との間に形成
されるチャネル層32の幅はW2に設定され、このチャ
ネル幅W2は、上述したように、第1のFET1のチャ
ネル幅W1に対して、W1<W2の関係を維持するよう
に設定される。
ーホール29が開口されて、同スルーホール29には第
2n型領域7の端部からAuGeなどのオーミック性導
体30を介してゲート配線31が形成されて、層間絶縁
膜9の表面まで引き出されている。ここで、第2n型領
域7のソース配線25とドレイン配線26との間に形成
されるチャネル層32の幅はW2に設定され、このチャ
ネル幅W2は、上述したように、第1のFET1のチャ
ネル幅W1に対して、W1<W2の関係を維持するよう
に設定される。
【0025】以上の構成によって、基板1の図示右半分
位置には、チャネル幅W2を有するJ型FETからなる
第2のFET2が形成される。この結果、第1のFET
1と第2のFET2とがカスコード接続された、ソース
14、ゲート18、31、ドレイン26からなるこの例
の電界効果型トランジスタが得られる。なお、第1のF
ET1のドレイン配線15を延長して第2のFET2の
ソース配線として兼用することができ、逆に第2のFE
T2のソース配線25を延長して第1のFET1のドレ
イン配線として兼用することができる。同様にして、第
1のFET1のゲート配線18を延長して第2のFET
2のゲート配線として兼用しても良く、逆に第2のFE
T2のゲート配線31を延長して第1のFET1のゲー
ト配線として兼用するようにしても良い。
位置には、チャネル幅W2を有するJ型FETからなる
第2のFET2が形成される。この結果、第1のFET
1と第2のFET2とがカスコード接続された、ソース
14、ゲート18、31、ドレイン26からなるこの例
の電界効果型トランジスタが得られる。なお、第1のF
ET1のドレイン配線15を延長して第2のFET2の
ソース配線として兼用することができ、逆に第2のFE
T2のソース配線25を延長して第1のFET1のドレ
イン配線として兼用することができる。同様にして、第
1のFET1のゲート配線18を延長して第2のFET
2のゲート配線として兼用しても良く、逆に第2のFE
T2のゲート配線31を延長して第1のFET1のゲー
ト配線として兼用するようにしても良い。
【0026】図4は、同電界効果型トランジスタの等価
回路を示す図である。同図から明らかなように、同電界
効果型トランジスタは、第1のFET1に第2のFET
2が接続点33を介してカスコード接続された構成にな
っている。ここで、カスコード接続の性質上、第2のF
ET2のゲート配線31は、第1のFET1のゲート配
線18又はソース配線15に固定された状態で使用さ
れ、いわゆるソースフォロワ特性となる。
回路を示す図である。同図から明らかなように、同電界
効果型トランジスタは、第1のFET1に第2のFET
2が接続点33を介してカスコード接続された構成にな
っている。ここで、カスコード接続の性質上、第2のF
ET2のゲート配線31は、第1のFET1のゲート配
線18又はソース配線15に固定された状態で使用さ
れ、いわゆるソースフォロワ特性となる。
【0027】図6は、図4の等価回路の第1のFET1
のみのドレイン電圧−ドレイン電流静特性を示してい
る。図18と比較すれば明らかなように、ニー電圧Vk
は従来例のFETよりも低くなる。但し、ドレイン耐圧
も同FETよりも低くなる。ここで、第2のFET2の
ドレイン電圧、すなわちこの例のFETのドレイン電圧
を徐々に増加していくと、同ドレイン電圧がある臨界値
を越えるとそれまで上昇していた接続点33の電位は上
昇しなくなるという、カスコード接続特有の現象が表れ
る。ここで、上述の臨界値は第2のFET2のチャネル
層32の抵抗により左右される。
のみのドレイン電圧−ドレイン電流静特性を示してい
る。図18と比較すれば明らかなように、ニー電圧Vk
は従来例のFETよりも低くなる。但し、ドレイン耐圧
も同FETよりも低くなる。ここで、第2のFET2の
ドレイン電圧、すなわちこの例のFETのドレイン電圧
を徐々に増加していくと、同ドレイン電圧がある臨界値
を越えるとそれまで上昇していた接続点33の電位は上
昇しなくなるという、カスコード接続特有の現象が表れ
る。ここで、上述の臨界値は第2のFET2のチャネル
層32の抵抗により左右される。
【0028】図7は、その様子を説明するもので、接続
点33の電位(横軸)とドレイン電流との関係を示して
いる。なお、Aはこの例のFETの負荷線を示し、Bは
従来例のFETの負荷線を示している。また、Cは図6
の特性を示している。従来例のFETのように単にカス
コード接続されている場合、第2のFETのチャネル層
の抵抗(ドレイン抵抗)は大きくなっているので、その
負荷線はBのように傾斜した特性になる。一方、この例
のFETのように、第2のFET2のチャネル層32の
W2が、第1のFET1のチャネル層19の幅W1に対
して、W1<W2の関係にを満足するように設定してカ
スコード接続すると、第2のFET2のチャネル層32
の抵抗であるドレイン抵抗は小さくなるので、その負荷
線はAのように立ち上がった特性となる。そして、上述
したように、ドレイン電圧がある臨界値を越えるとそれ
まで上昇していた接続点33の電位は上昇しなくなっ
て、これ以降ドレイン電圧は接続点33には加わらずに
ドレイン26に加わるようになる。この結果、この例の
FETのドレイン電圧−ドレイン電流静特性は、図5に
示したように、高耐圧でしかも低いニー電圧Vkを示す
ようになる。
点33の電位(横軸)とドレイン電流との関係を示して
いる。なお、Aはこの例のFETの負荷線を示し、Bは
従来例のFETの負荷線を示している。また、Cは図6
の特性を示している。従来例のFETのように単にカス
コード接続されている場合、第2のFETのチャネル層
の抵抗(ドレイン抵抗)は大きくなっているので、その
負荷線はBのように傾斜した特性になる。一方、この例
のFETのように、第2のFET2のチャネル層32の
W2が、第1のFET1のチャネル層19の幅W1に対
して、W1<W2の関係にを満足するように設定してカ
スコード接続すると、第2のFET2のチャネル層32
の抵抗であるドレイン抵抗は小さくなるので、その負荷
線はAのように立ち上がった特性となる。そして、上述
したように、ドレイン電圧がある臨界値を越えるとそれ
まで上昇していた接続点33の電位は上昇しなくなっ
て、これ以降ドレイン電圧は接続点33には加わらずに
ドレイン26に加わるようになる。この結果、この例の
FETのドレイン電圧−ドレイン電流静特性は、図5に
示したように、高耐圧でしかも低いニー電圧Vkを示す
ようになる。
【0029】なお、第1のFET1のチャネル幅W1に
対し、第2のFET2のチャネル幅W2を大きく設定す
るほど、ドレイン抵抗が小さくなるので効果的となる
が、反面、基板1上のスペースを大きく占有することに
なるので、あまり第2のFET2のチャネル幅W2を大
きくとるのは望ましくない。この出願に係る発明者の実
験によれば、第2のFET2のチャネル幅W2を、第1
のFET1のチャネル幅W1の2〜3倍に設定すれば、
十分な耐圧を得ることができる。
対し、第2のFET2のチャネル幅W2を大きく設定す
るほど、ドレイン抵抗が小さくなるので効果的となる
が、反面、基板1上のスペースを大きく占有することに
なるので、あまり第2のFET2のチャネル幅W2を大
きくとるのは望ましくない。この出願に係る発明者の実
験によれば、第2のFET2のチャネル幅W2を、第1
のFET1のチャネル幅W1の2〜3倍に設定すれば、
十分な耐圧を得ることができる。
【0030】このように、この例の構成によれば、基板
4上にMES型FETからなる第1のFET1のオフセ
ット領域3に、耐圧向上用の半導体装置としてのJ型F
ETからなる第2のFET2が第1のFET1と離れて
形成されて、第2のFET2が第1のFET1に接続さ
れ、第2のFET2のチャネル幅W2を第1のFET1
のチャネル幅W1よりも大きく設定(W1<W2)した
ので、耐圧向上を図ることができるというカスコード接
続の利点を生かした上で、ドレイン抵抗を減少させるこ
とができるようになる。また、半導体と表面絶縁膜との
界面の表面準位を利用しないので、耐圧の制御が容易に
なるため、安定した耐圧を得ることができる。
4上にMES型FETからなる第1のFET1のオフセ
ット領域3に、耐圧向上用の半導体装置としてのJ型F
ETからなる第2のFET2が第1のFET1と離れて
形成されて、第2のFET2が第1のFET1に接続さ
れ、第2のFET2のチャネル幅W2を第1のFET1
のチャネル幅W1よりも大きく設定(W1<W2)した
ので、耐圧向上を図ることができるというカスコード接
続の利点を生かした上で、ドレイン抵抗を減少させるこ
とができるようになる。また、半導体と表面絶縁膜との
界面の表面準位を利用しないので、耐圧の制御が容易に
なるため、安定した耐圧を得ることができる。
【0031】◇第2実施例 図8は、この発明の第2実施例である電界効果型トラン
ジスタの構成の主要部を示す斜視図である。この例の電
界効果型トランジスタの構成が、上述した第1実施例の
構成と大きく異なるところは、第2のFETの主要構成
部の相互の位置関係を変更するようにした点である。す
なわち、図3の第1実施例の第2のFET2と比較して
明らかなように、この例では、図8に示すように、第2
のFET2の主要部を構成している第2n型領域7とゲ
ート領域となるp型GaAs層28とが、上下逆の位置
関係になっている。 これ以外は、上述した第1実施例
と略同じであるので、図8において、図3の構成部分と
対応する部分には同一の番号を付してその説明を省略す
る。
ジスタの構成の主要部を示す斜視図である。この例の電
界効果型トランジスタの構成が、上述した第1実施例の
構成と大きく異なるところは、第2のFETの主要構成
部の相互の位置関係を変更するようにした点である。す
なわち、図3の第1実施例の第2のFET2と比較して
明らかなように、この例では、図8に示すように、第2
のFET2の主要部を構成している第2n型領域7とゲ
ート領域となるp型GaAs層28とが、上下逆の位置
関係になっている。 これ以外は、上述した第1実施例
と略同じであるので、図8において、図3の構成部分と
対応する部分には同一の番号を付してその説明を省略す
る。
【0032】このように、この例の構成によっても、第
1実施例において述べたのと略同様な効果を得ることが
できる。
1実施例において述べたのと略同様な効果を得ることが
できる。
【0033】◇第3実施例 図9は、この発明の第3実施例である電界効果型トラン
ジスタの構成の主要部を示す斜視図である。この例の電
界効果型トランジスタの構成が、上述した第1実施例の
構成と大きく異なるところは、第2のFETの主要構成
部の相互の位置関係を変更するようにした点である。す
なわち、図3の第1実施例の第2のFET2と比較して
明らかなように、この例では、図9に示すように、第2
のFET2の主要部を構成している第2n型領域7とゲ
ート領域となるp型GaAs層28とが、基板4上に略
垂直に配置された位置関係になっている。
ジスタの構成の主要部を示す斜視図である。この例の電
界効果型トランジスタの構成が、上述した第1実施例の
構成と大きく異なるところは、第2のFETの主要構成
部の相互の位置関係を変更するようにした点である。す
なわち、図3の第1実施例の第2のFET2と比較して
明らかなように、この例では、図9に示すように、第2
のFET2の主要部を構成している第2n型領域7とゲ
ート領域となるp型GaAs層28とが、基板4上に略
垂直に配置された位置関係になっている。
【0034】このように、この例の構成によっても、第
1実施例において述べたのと略同様な効果を得ることが
できる。加えて、この例によれば、主要構成部を略垂直
に配置して第2のFETを構成しているので、平面的な
スペースを節約することができる。
1実施例において述べたのと略同様な効果を得ることが
できる。加えて、この例によれば、主要構成部を略垂直
に配置して第2のFETを構成しているので、平面的な
スペースを節約することができる。
【0035】◇第4実施例 図10は、この発明の第4実施例である電界効果型トラ
ンジスタの構成を示す平面図、図11は図10のB−B
矢視断面図である。この例の電界効果型トランジスタの
構成が、上述した第1実施例の構成と大きく異なるとこ
ろは、第1のFETと第2のFETとが離れることな
く、主要構成部を共通にして一体化するようにした点で
ある。図10及び図11に示すように、基板4上にはn
型GaAs層35がエピタキシャル法などで成膜され
て、同n型GaAs層35を覆う層間絶縁膜9にはスル
ーホール36、37が開口されている。同スルーホール
36、37にはn型GaAs層35の両端部から各々A
uGeなどのオーミック性導体38、39を介してソー
ス配線40及びドレイン配線41が形成されて、層間絶
縁膜9の表面まで引き出されている。また、両オーミッ
ク性導体38、39の間のn型GaAs層35上には順
次に成膜されたチタン層、白金層及び金層の積層膜から
なるショットキー障壁ゲート電極42が形成され、同シ
ョットキー障壁ゲート電極42には、スルーホール43
を通じてゲート配線44が形成されている。ここで、n
型GaAs層35のソース配線40とドレイン配線41
との間に形成されるチャネル層45の幅はW1に設定さ
れる。以上の構成によって、チャネル幅W1を有し、ソ
ース40、ゲート44、ドレイン41からなるMES型
の第1のFET1が形成される。
ンジスタの構成を示す平面図、図11は図10のB−B
矢視断面図である。この例の電界効果型トランジスタの
構成が、上述した第1実施例の構成と大きく異なるとこ
ろは、第1のFETと第2のFETとが離れることな
く、主要構成部を共通にして一体化するようにした点で
ある。図10及び図11に示すように、基板4上にはn
型GaAs層35がエピタキシャル法などで成膜され
て、同n型GaAs層35を覆う層間絶縁膜9にはスル
ーホール36、37が開口されている。同スルーホール
36、37にはn型GaAs層35の両端部から各々A
uGeなどのオーミック性導体38、39を介してソー
ス配線40及びドレイン配線41が形成されて、層間絶
縁膜9の表面まで引き出されている。また、両オーミッ
ク性導体38、39の間のn型GaAs層35上には順
次に成膜されたチタン層、白金層及び金層の積層膜から
なるショットキー障壁ゲート電極42が形成され、同シ
ョットキー障壁ゲート電極42には、スルーホール43
を通じてゲート配線44が形成されている。ここで、n
型GaAs層35のソース配線40とドレイン配線41
との間に形成されるチャネル層45の幅はW1に設定さ
れる。以上の構成によって、チャネル幅W1を有し、ソ
ース40、ゲート44、ドレイン41からなるMES型
の第1のFET1が形成される。
【0036】同第1のFET1のショットキー障壁ゲー
ト電極42とドレイン配線41との間のオフセット領域
47上にはゲート領域となるp型GaAs層48がエピ
タキシャル法などで成膜されて、同p型GaAs層48
とn型GaAs層35との間にはpn接合が形成されて
いる。p型GaAs層48上の層間絶縁膜9にはスルー
ホール49が開口されて、同スルーホール49にはp型
GaAs層48の端部からAuGeなどのオーミック性
導体50を介してゲート配線51が形成されて、層間絶
縁膜9の表面まで引き出されている。そして、ゲート配
線51はゲート配線44に接続されている。ここで、オ
フセット領域47(第1実施例の第2のFET2のチャ
ネル層32に相当)の幅はW2に設定され、W1<W2
の関係となるように設定される。以上の構成によって、
チャネル幅W2を有し、ソース40、ゲート51、ドレ
イン41からなるJ型の第2のFET2が形成される。
ここで、ソース40及びドレイン41は第1のFET1
のソース及びドレインと共通に構成されている。この結
果、第1のFET1と第2のFET2とが一体化されて
カスコード接続された、ソース40、ゲート44,5
1、ドレイン41からなるこの例の電界効果型トランジ
スタが得られる。なお、第1のFET1のゲート配線4
4を延長して第2のFET2のゲート配線として兼用す
ることができ、逆に第2のFET2のゲート配線51を
延長して第1のFET1のゲート配線と兼用することが
できる。また、基板4とn型GaAs層35との間、あ
るいはp型GaAs層48とn型GaAs層35との間
は、電流が流れないように絶縁状態になっていれば、p
n接合、高抵抗のアンドープの半導体、あるいは酸化膜
などの絶縁体を介在させるなどのいずれの手段をとって
も良い。
ト電極42とドレイン配線41との間のオフセット領域
47上にはゲート領域となるp型GaAs層48がエピ
タキシャル法などで成膜されて、同p型GaAs層48
とn型GaAs層35との間にはpn接合が形成されて
いる。p型GaAs層48上の層間絶縁膜9にはスルー
ホール49が開口されて、同スルーホール49にはp型
GaAs層48の端部からAuGeなどのオーミック性
導体50を介してゲート配線51が形成されて、層間絶
縁膜9の表面まで引き出されている。そして、ゲート配
線51はゲート配線44に接続されている。ここで、オ
フセット領域47(第1実施例の第2のFET2のチャ
ネル層32に相当)の幅はW2に設定され、W1<W2
の関係となるように設定される。以上の構成によって、
チャネル幅W2を有し、ソース40、ゲート51、ドレ
イン41からなるJ型の第2のFET2が形成される。
ここで、ソース40及びドレイン41は第1のFET1
のソース及びドレインと共通に構成されている。この結
果、第1のFET1と第2のFET2とが一体化されて
カスコード接続された、ソース40、ゲート44,5
1、ドレイン41からなるこの例の電界効果型トランジ
スタが得られる。なお、第1のFET1のゲート配線4
4を延長して第2のFET2のゲート配線として兼用す
ることができ、逆に第2のFET2のゲート配線51を
延長して第1のFET1のゲート配線と兼用することが
できる。また、基板4とn型GaAs層35との間、あ
るいはp型GaAs層48とn型GaAs層35との間
は、電流が流れないように絶縁状態になっていれば、p
n接合、高抵抗のアンドープの半導体、あるいは酸化膜
などの絶縁体を介在させるなどのいずれの手段をとって
も良い。
【0037】このように、この例の構成によっても、第
1実施例において述べたのと略同様な効果を得ることが
できる。加えて、この例によれば、第1のFETと第2
のFETとを一体化しているので、平面的なスペースを
節約することができる。
1実施例において述べたのと略同様な効果を得ることが
できる。加えて、この例によれば、第1のFETと第2
のFETとを一体化しているので、平面的なスペースを
節約することができる。
【0038】◇第5実施例 図12は、この発明の第5実施例である電界効果型トラ
ンジスタの構成を示す平面図、図13は図12のC−C
矢視断面図である。この例の電界効果型トランジスタの
構成が、上述した第4実施例の構成と大きく異なるとこ
ろは、第1のFETと第2のFETとの主要構成部の位
置関係を変更するようにした点である。すなわち、図1
0及び図11の第4実施例と比較して明らかなように、
この例では、図12及び図13に示すように、第1のF
ET1の主要部を構成しているn型GaAs層35と第
2のFET2の主要部を構成しているp型GaAs層4
8とが、上下逆の位置関係になっている。
ンジスタの構成を示す平面図、図13は図12のC−C
矢視断面図である。この例の電界効果型トランジスタの
構成が、上述した第4実施例の構成と大きく異なるとこ
ろは、第1のFETと第2のFETとの主要構成部の位
置関係を変更するようにした点である。すなわち、図1
0及び図11の第4実施例と比較して明らかなように、
この例では、図12及び図13に示すように、第1のF
ET1の主要部を構成しているn型GaAs層35と第
2のFET2の主要部を構成しているp型GaAs層4
8とが、上下逆の位置関係になっている。
【0039】このように、この例の構成によっても、第
4実施例において述べたのと略同様な効果を得ることが
できる。
4実施例において述べたのと略同様な効果を得ることが
できる。
【0040】◇第6実施例 図14は、この発明の第6実施例である電界効果型トラ
ンジスタの構成を示す平面図、図15は図14のD−D
矢視断面図である。この例の電界効果型トランジスタの
構成が、上述した第4実施例の構成と大きく異なるとこ
ろは、第1のFETのショットキー障壁ゲート電極と第
2のFETのオーミック性導体とを共通化するようにし
た点である。すなわち、この例では、図14及び図15
に示すように、第1のFET1の主要部を構成している
n型GaAs層35と、第2のFET2の主要部を構成
しているp型GaAs層48に共通にゲート金属53を
接続している。この場合、同ゲート金属53としては例
えばタングステンのように、n型GaAs層35に対し
てはショットキー障壁を形成して整流性を示すが、p型
GaAs層48に対してはオーミック性を示すような性
質の材料を用いるようにする。
ンジスタの構成を示す平面図、図15は図14のD−D
矢視断面図である。この例の電界効果型トランジスタの
構成が、上述した第4実施例の構成と大きく異なるとこ
ろは、第1のFETのショットキー障壁ゲート電極と第
2のFETのオーミック性導体とを共通化するようにし
た点である。すなわち、この例では、図14及び図15
に示すように、第1のFET1の主要部を構成している
n型GaAs層35と、第2のFET2の主要部を構成
しているp型GaAs層48に共通にゲート金属53を
接続している。この場合、同ゲート金属53としては例
えばタングステンのように、n型GaAs層35に対し
てはショットキー障壁を形成して整流性を示すが、p型
GaAs層48に対してはオーミック性を示すような性
質の材料を用いるようにする。
【0041】このように、この例の構成によっても、第
4実施例において述べたのと略同様な効果を得ることが
できる。加えて、この例によれば、整流性電極とオーミ
ック性電極とを1つの金属で兼用できるので、電極構造
を簡単にすることができる。
4実施例において述べたのと略同様な効果を得ることが
できる。加えて、この例によれば、整流性電極とオーミ
ック性電極とを1つの金属で兼用できるので、電極構造
を簡単にすることができる。
【0042】◇第7実施例 図16は、この発明の第7実施例である電界効果型トラ
ンジスタの構成を示す平面図、図17は図16のE−E
矢視断面図である。この例の電界効果型トランジスタの
構成が、上述した第4実施例の構成と大きく異なるとこ
ろは、第1のFETをMOS型FETにより構成するよ
うにした点である。図16及び図17に示すように、p
型Si基板54には選択的にリンなどのn型不純物がイ
オン打ち込みされて各々ソース及びドレイン領域となる
n+型領域55及び56が形成され、同n+型領域56
には選択的に硼素などのp型不純物がイオン打ち込みさ
れてゲート領域となるp型領域57が形成されている。
層間絶縁膜9にはスルーホール59、60が開口され
て、同スルーホール59、60にはn+型領域55及び
56から各々アルミニウムなどのオーミック性導体6
1、62を介してソース配線63及びドレイン配線64
が形成されて、層間絶縁膜9の表面まで引き出されてい
る。
ンジスタの構成を示す平面図、図17は図16のE−E
矢視断面図である。この例の電界効果型トランジスタの
構成が、上述した第4実施例の構成と大きく異なるとこ
ろは、第1のFETをMOS型FETにより構成するよ
うにした点である。図16及び図17に示すように、p
型Si基板54には選択的にリンなどのn型不純物がイ
オン打ち込みされて各々ソース及びドレイン領域となる
n+型領域55及び56が形成され、同n+型領域56
には選択的に硼素などのp型不純物がイオン打ち込みさ
れてゲート領域となるp型領域57が形成されている。
層間絶縁膜9にはスルーホール59、60が開口され
て、同スルーホール59、60にはn+型領域55及び
56から各々アルミニウムなどのオーミック性導体6
1、62を介してソース配線63及びドレイン配線64
が形成されて、層間絶縁膜9の表面まで引き出されてい
る。
【0043】また、両n+型領域55、56の間のp型
Si基板54上には酸化膜などからなるゲート絶縁膜6
6を介してゲート電極67が形成され、同ゲート電極6
7には、スルーホール68を通じてゲート配線69が形
成されている。ここで、ゲート電極67の下部に形成さ
れるチャネル層70の幅はW1に設定される。以上の構
成によって、チャネル幅W1を有し、ソース63、ゲー
ト69、ドレイン64からなるMOS型の第1のFET
1が形成される。
Si基板54上には酸化膜などからなるゲート絶縁膜6
6を介してゲート電極67が形成され、同ゲート電極6
7には、スルーホール68を通じてゲート配線69が形
成されている。ここで、ゲート電極67の下部に形成さ
れるチャネル層70の幅はW1に設定される。以上の構
成によって、チャネル幅W1を有し、ソース63、ゲー
ト69、ドレイン64からなるMOS型の第1のFET
1が形成される。
【0044】p型領域57上の層間絶縁膜9にスルーホ
ール72が開口されて、同スルーホール72にはp型領
域57の端部からアルミニウムなどのオーミック性導体
73を介してゲート配線74が形成されて、層間絶縁膜
9の表面まで引き出されている。そして、ゲート配線7
4はゲート配線69に接続されている。ここで、オフセ
ット領域71(第1実施例の第2のFET2のチャネル
層32に相当)の幅はW2に設定され、W1<W2の関
係となるように設定される。以上の構成によって、チャ
ネル幅W2を有し、ソース63、ゲート74、ドレイン
64からなるJ型の第2のFET2が形成される。ここ
で、ソース63及びドレイン64は第1のFET1のソ
ース及びドレインと共通に構成されている。この結果、
第1のFET1と第2のFET2とが一体化されてカス
コード接続された、ソース63、ゲート69,74、ド
レイン64からなるこの例の電界効果型トランジスタが
得られる。なお、第1のFET1のゲート配線69を延
長して第2のFET2のゲート配線として兼用すること
ができ、逆に第2のFET2のゲート配線74を延長し
て第1のFET1のゲート配線と兼用することができ
る。
ール72が開口されて、同スルーホール72にはp型領
域57の端部からアルミニウムなどのオーミック性導体
73を介してゲート配線74が形成されて、層間絶縁膜
9の表面まで引き出されている。そして、ゲート配線7
4はゲート配線69に接続されている。ここで、オフセ
ット領域71(第1実施例の第2のFET2のチャネル
層32に相当)の幅はW2に設定され、W1<W2の関
係となるように設定される。以上の構成によって、チャ
ネル幅W2を有し、ソース63、ゲート74、ドレイン
64からなるJ型の第2のFET2が形成される。ここ
で、ソース63及びドレイン64は第1のFET1のソ
ース及びドレインと共通に構成されている。この結果、
第1のFET1と第2のFET2とが一体化されてカス
コード接続された、ソース63、ゲート69,74、ド
レイン64からなるこの例の電界効果型トランジスタが
得られる。なお、第1のFET1のゲート配線69を延
長して第2のFET2のゲート配線として兼用すること
ができ、逆に第2のFET2のゲート配線74を延長し
て第1のFET1のゲート配線と兼用することができ
る。
【0045】このように、この例の構成によっても、第
1実施例において述べたのと略同様な効果を得ることが
できる。
1実施例において述べたのと略同様な効果を得ることが
できる。
【0046】以上、この発明の実施例を図面により詳述
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもの
ではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更などがあってもこの発明に含まれる。例えば、第1の
FETは、MES型あるいはMOS型に限らず、要する
に、オフセット領域が設けられている構造であれば、他
の構造でも良い。
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもの
ではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更などがあってもこの発明に含まれる。例えば、第1の
FETは、MES型あるいはMOS型に限らず、要する
に、オフセット領域が設けられている構造であれば、他
の構造でも良い。
【0047】例えば、LDD(Lightly Doped Drain)構
造を有するFETは、実質的にオフセット領域を有して
いるので適用することができる。また、ゲート絶縁膜は
酸化膜(Oxide Film)に限らず、窒化膜(Nitride Fil
m)でも良く、あるいは、酸化膜と窒化膜との2重膜構
成でも良い。つまり、MIS(Metal Insulator Semico
nductor)トランジスタである限り、MOSトランジス
タに限らず、MNS(Metal Nitride Semiconductor)
トランジスタでも良く、あるいは、MNOS(Metal Ni
tride Oxide Semiconductor)トランジスタでも良い。
造を有するFETは、実質的にオフセット領域を有して
いるので適用することができる。また、ゲート絶縁膜は
酸化膜(Oxide Film)に限らず、窒化膜(Nitride Fil
m)でも良く、あるいは、酸化膜と窒化膜との2重膜構
成でも良い。つまり、MIS(Metal Insulator Semico
nductor)トランジスタである限り、MOSトランジス
タに限らず、MNS(Metal Nitride Semiconductor)
トランジスタでも良く、あるいは、MNOS(Metal Ni
tride Oxide Semiconductor)トランジスタでも良い。
【0048】また、耐圧向上用の第2の電界効果型トラ
ンジスタは、J型FETを用いる例で示したが、これ以
外のFETを用いるようにしても良い。また、FET以
外の半導体装置を用いることも可能である。また、実施
例で示した半導体領域の導電型は一例を示したものであ
り、n型とp型を入れ替えるようにしても良い。また、
オーミック性導体、配線材料なども一例を示したもので
あり、通常同じ用途に使用されている材料であれば、同
様に使用することができる。
ンジスタは、J型FETを用いる例で示したが、これ以
外のFETを用いるようにしても良い。また、FET以
外の半導体装置を用いることも可能である。また、実施
例で示した半導体領域の導電型は一例を示したものであ
り、n型とp型を入れ替えるようにしても良い。また、
オーミック性導体、配線材料なども一例を示したもので
あり、通常同じ用途に使用されている材料であれば、同
様に使用することができる。
【0049】また、基板上にチャネル層となる半導体層
を成膜する場合、両者間は電流が流れないように絶縁状
態になっていれば、pn接合、高抵抗のアンドープの半
導体、あるいは酸化膜などの絶縁体を介在させるなどの
いずれの手段をとっても良い。これは、第2の電界効果
型トランジスタを構成する第1導電型半導体層と第2導
電型半導体層との間でも同様である。また、半導体層の
成膜はエピタキシャル法以外に、CVD(Chemical Vapo
r Deposion)法、スパッタ法などの他の方法で行っても
良い。
を成膜する場合、両者間は電流が流れないように絶縁状
態になっていれば、pn接合、高抵抗のアンドープの半
導体、あるいは酸化膜などの絶縁体を介在させるなどの
いずれの手段をとっても良い。これは、第2の電界効果
型トランジスタを構成する第1導電型半導体層と第2導
電型半導体層との間でも同様である。また、半導体層の
成膜はエピタキシャル法以外に、CVD(Chemical Vapo
r Deposion)法、スパッタ法などの他の方法で行っても
良い。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の電界効
果型トランジスタによれば、第1のFETのオフセット
領域に、耐圧向上用の半導体装置としての第2のFET
が形成されて、第2のFETが第1のFETに接続さ
れ、第2のFETのチャネル層の幅W2は第1のFET
のチャネル層の幅のW1よりも大きく設定(W1<W
2)されているので、耐圧向上が図れるというカスコー
ド接続の利点を生かした上で、ドレイン抵抗を減少させ
ることができるようになる。また、半導体と表面絶縁膜
との界面の表面準位を利用しないので、耐圧の制御が容
易になるため、安定した耐圧を得ることができる。
果型トランジスタによれば、第1のFETのオフセット
領域に、耐圧向上用の半導体装置としての第2のFET
が形成されて、第2のFETが第1のFETに接続さ
れ、第2のFETのチャネル層の幅W2は第1のFET
のチャネル層の幅のW1よりも大きく設定(W1<W
2)されているので、耐圧向上が図れるというカスコー
ド接続の利点を生かした上で、ドレイン抵抗を減少させ
ることができるようになる。また、半導体と表面絶縁膜
との界面の表面準位を利用しないので、耐圧の制御が容
易になるため、安定した耐圧を得ることができる。
【図1】この発明の第1の実施例である電界効果型トラ
ンジスタの構成を示す平面図である。
ンジスタの構成を示す平面図である。
【図2】図1のA−A矢視断面図である。
【図3】同電界効果型トランジスタの構成の主要部を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図4】同電界効果型トランジスタの等価回路を示す図
である。
である。
【図5】同電界効果型トランジスタのドレイン電圧とド
レイン電流との関係を示す図である。
レイン電流との関係を示す図である。
【図6】同電界効果型トランジスタの効果を説明するた
めのドレイン電圧とドレイン電流との関係を示す図であ
る。
めのドレイン電圧とドレイン電流との関係を示す図であ
る。
【図7】同電界効果型トランジスタの効果を説明するた
めの主要部の電位とドレイン電流との関係を示す図であ
る。
めの主要部の電位とドレイン電流との関係を示す図であ
る。
【図8】この発明の第2の実施例である電界効果型トラ
ンジスタの構成の主要部を示す斜視図である。
ンジスタの構成の主要部を示す斜視図である。
【図9】この発明の第3の実施例である電界効果型トラ
ンジスタの構成の主要部を示す斜視図である。
ンジスタの構成の主要部を示す斜視図である。
【図10】この発明の第4の実施例である電界効果型ト
ランジスタの構成を示す平面図である。
ランジスタの構成を示す平面図である。
【図11】図10のB−B矢視断面図である。
【図12】この発明の第5の実施例である電界効果型ト
ランジスタの構成を示す平面図である。
ランジスタの構成を示す平面図である。
【図13】図12のC−C矢視断面図である。
【図14】この発明の第6の実施例である電界効果型ト
ランジスタの構成を示す平面図である。
ランジスタの構成を示す平面図である。
【図15】図14のD−D矢視断面図である。
【図16】この発明の第7の実施例である電界効果型ト
ランジスタの構成を示す平面図である。
ランジスタの構成を示す平面図である。
【図17】図16のE−E矢視断面図である。
【図18】従来の電界効果型トランジスタのドレイン電
圧とドレイン電流との関係を示す図である。
圧とドレイン電流との関係を示す図である。
1 第1のFET 2 第2のFET 3、47、71 オフセット領域 4 基板 5、35、48 n型GaAs層 6 第1n型領域 7 第2n型領域 8 アイソレーション領域 9 層間絶縁膜 10、11、17、21、22、29、36、37、4
3、49、59、60、68、72 スルーホール 12、13、23、24、30、38、39、50、6
1、62、73オーミック性導体 14、25、40、63 ソース配線 15、26、41、64 ドレイン配線 16、42 ショットキー障壁ゲート電極 18、31、44、51、69、74 ゲート配線 19、45、70 第1のFETのチャネル層 28、48 p型GaAs層 32 第2のFETのチャネル層 33 第1のFETと第2のFETとの接続点 53 ゲート金属 54 p型Si基板 55、56 n+型領域 57 p型領域 66 ゲート絶縁膜 67 ゲート電極 W1 第1のFETのチャネル幅 W2 第2のFETのチャネル幅
3、49、59、60、68、72 スルーホール 12、13、23、24、30、38、39、50、6
1、62、73オーミック性導体 14、25、40、63 ソース配線 15、26、41、64 ドレイン配線 16、42 ショットキー障壁ゲート電極 18、31、44、51、69、74 ゲート配線 19、45、70 第1のFETのチャネル層 28、48 p型GaAs層 32 第2のFETのチャネル層 33 第1のFETと第2のFETとの接続点 53 ゲート金属 54 p型Si基板 55、56 n+型領域 57 p型領域 66 ゲート絶縁膜 67 ゲート電極 W1 第1のFETのチャネル幅 W2 第2のFETのチャネル幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−41478(JP,A) 特開 昭50−41477(JP,A) 特開 昭57−207379(JP,A) 特開 昭50−75777(JP,A) 特開 平5−267692(JP,A) 特開 平1−122174(JP,A) 特開 平9−186174(JP,A) 特開 平4−324939(JP,A) 特開 平5−335553(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 27/095 H01L 21/337 H01L 21/8234 H01L 27/088 H01L 29/808
Claims (2)
- 【請求項1】 第1の電界効果型トランジスタにオフセ
ット領域が設けられ、該オフセット領域に、前記第1の
電界効果型トランジスタの耐圧向上の機能を有する第2
の電界効果型トランジスタが形成され、前記第1及び第
2の電界効果型トランジスタがカスコード接続されてな
る電界効果型トランジスタであって、 前記第2の電界効果型トランジスタのチャネル層の幅
は、前記第1の電界効果型トランジスタのそれよりも大
きく設定され、前記第2の電界効果型トランジスタのソ
ース電極は前記第1の電界効果型トランジスタのドレイ
ン電極と離れて基板上に形成されていることを特徴とす
る電界効果型トランジスタ。 - 【請求項2】 第1の電界効果型トランジスタにオフセ
ット領域が設けられ、該オフセット領域に、前記第1の
電界効果型トランジスタの耐圧向上の機能を有する第2
の電界効果型トランジスタが形成され、前記第1及び第
2の電界効果型トランジスタがカスコード接続されてな
る電界効果型トランジスタであって、 前記第2の電界効果型トランジスタは、前記第1の電界
効果型トランジスタと一体化されて基板上に形成される
とともに、前記第2の電界効果型トランジスタのチャネ
ル層の幅は、前記第1の電界効果型トランジスタのそれ
よりも大きく設定され、 前記第1の電界効果型トランジスタは、両端部にソース
及びドレイン電極が形成された第1導電型半導体層を含
む一方、前記第2の電界効果型トランジスタは、前記第
1導電型半導体層上に形成された第2導電型半導体層を
含んで前記第1の電界効果型トランジスタの前記ソース
及びドレイン電極をそのままソース及びドレイン電極と
して兼用し、 前記第1導電型半導体層に整流性を示すとともに、前記
第2導電型半導体層にオーミック性を示す前記第1及び
第2の電界効果型トランジスタの共通のゲート金属を前
記オフセット領域に設けることを特徴とする電界効果型
トランジスタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24414898A JP3164077B2 (ja) | 1998-08-28 | 1998-08-28 | 電界効果型トランジスタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24414898A JP3164077B2 (ja) | 1998-08-28 | 1998-08-28 | 電界効果型トランジスタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000077614A JP2000077614A (ja) | 2000-03-14 |
JP3164077B2 true JP3164077B2 (ja) | 2001-05-08 |
Family
ID=17114484
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24414898A Expired - Fee Related JP3164077B2 (ja) | 1998-08-28 | 1998-08-28 | 電界効果型トランジスタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3164077B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114937695B (zh) * | 2022-07-25 | 2022-10-21 | 北京芯可鉴科技有限公司 | 双沟道ldmos器件及其制备方法以及芯片 |
-
1998
- 1998-08-28 JP JP24414898A patent/JP3164077B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000077614A (ja) | 2000-03-14 |
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