JP3164001U - トリチェリの真空確認・水柱用実験装置 - Google Patents

Abstract

【課題】トリチェリの真空を容易に確認することができる実験装置を提供する。【解決手段】活栓付きの透明な耐圧ホースと真空容器を接続する。【選択図】図１

Description

本考案は、両端に活栓を付けた透明な耐圧ホースと真空容器を接続させた水圧と大気圧との関係でできるトリチェリの真空を確認する実験装置である。

従来、トリチェリの真空を水などの液体で確認する実験は装置が大規模すぎて実用的ではなかったために、一般的に実施されていなかった。大気圧による液柱の高さは液体の密度に関係し、水銀では７６ｃｍ程だが、水では10ｍ以上になることや、ホースやパイプに空気を入れないようにして水を１０ｍ以上も充填して密封する装置が中学校や高校などの施設では見あたらなかった。水銀と違い、水などの液体は気体成分を溶存していたり、蒸気圧によって想定した水位を確保しにくかった。

本考案は活栓をつけた１５ｍ〜２０ｍ程度の透明な耐圧ホースを真空容器に連結させ、真空ポンプを使い耐圧ホース内に水などの液体を密封することができる。細めで透明な耐圧ホースは水を充填させても軽量なので容易にホースの先端を１０ｍ以上の高さに引き上げることができ、トリチェリの真空部分を確認することが容易にできる。

本考案は、透明な細めの耐圧ホースの両端に活栓を取り付けて、一端を真空容器の内側に入れた耐圧ホースに接続させる。真空容器は付属の活栓によって真空ポンプに接続できる。真空ポンプの脱着により液体の注入や空気の減圧、注入ができる。

耐圧ホースの一方の活栓を液体容器に入れて、真空ポンプで減圧すると耐圧ホース内に液体を充填できる。事前に真空容器中で液体を減圧しておくことで溶存する気体を排除できるので従来よりもホース中での気泡が発生しにくく、目的の液体だけを充填しているのでトリチェリの真空状態に近づけられる。

本考案の実施例と操作の内容である。
・ホースが長いので図中では中間部分を省略した。
・３つの活栓を閉じた状態なので耐圧ホース中に液体が充満している。
・耐圧ホースの一端に符号Aの活栓１を取り付け、活栓２は容器に取り付ける
・真空容器部分に活栓３を取り付け真空ポンプに接続し真空容器には液体が入る。
・液面の上部の気圧で耐圧ホースの液体と均衡を保つ。

本考案の正面図である。 本考案の側面図である耐圧ホースの下部の活栓を開け、液面が下降してホースの上部にトリチェリの真空部分 ができる状態を示す。 本考案の実用例である。

Ａ：活栓１とする。活栓１が耐圧ホースの先端に接続する。
Ｂ：１５ｍ〜２０ｍ程の透明な耐圧ホース。液体が充満している。
Ｃ：ホースが長いので図中では中間部分を省略した。
Ｄ：活栓２とゴム栓。活栓２とゴム栓で耐圧ホースを真空容器に連結させ、活栓２で
耐圧ホース内の液体を開閉する。
Ｅ：活栓３は真空容器と真空ポンプを連結する。活栓３の開閉で容器内の気圧を調節
する。
Ｆ：真空容器。
Ｇ：真空ポンプ。真空容器Ｆと連結して、容器内を減圧させる。

Claims (1)

1. 本考案は、活栓付きの透明で細めな耐圧ホースと真空容器を接続させた大気圧との関 係でできるトリチェリの真空を確認する実験装置である。
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   

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