JP3163320U

JP3163320U - 収納具

Info

Publication number: JP3163320U
Application number: JP2010005048U
Authority: JP
Inventors: 伊藤　文雄; 文雄伊藤
Original assignee: 株式会社セイホー紙工
Priority date: 2010-07-28
Filing date: 2010-07-28
Publication date: 2010-10-07
Anticipated expiration: 2020-07-28

Abstract

【課題】紙片を取り出し易く、トイレットペーパー等の巻紙をティッシュペーパーと同様の使い勝手で使用することが可能であり、外観品質が優れ、且つ巻紙の交換作業が容易な収納具を提供する。【解決手段】巻紙２０を収納しうる箱状の収納部１１と、上記収納部に着脱可能に配置され、巻紙の芯軸部２１の両端部を保持する一対の軸保持部１２とを備え、上記収納部の上面部１３には紙片取り出し開口部１４が形成されると共に、下面部１５には開閉可能な開口部１６が形成された構成とする。【選択図】図２

Description

本考案は、トイレットペーパー等の巻紙を収納しうる収納具に関する。

日常生活において、手拭用、鼻紙用、化粧用等の非常に幅広い用途でティッシュペーパーが用いられている。
上記ティッシュペーパーは、一般的に、高品質のヴァージンパルプ等を原料としており、柔らかく、肌触りが良い。
また、水に溶解し難く破れ難い旨の性質を有するため、手拭きや化粧等に用いても、使用中に破れ難く丈夫である旨の利点を有する。

また、ティッシュペーパーは、一般的に、上面部に取り出し用開口部が設けられた、直方体形の容器に収納されており、上記容器は室内に複数置かれ、手軽に使用できるため、上記のように本来的にティッシュペーパーに適した用途の他、食べこぼし汚れのふき取り等、本来、ティッシュペーパーのような高級品を使用する必要の無い用途にまで用いられている。

また、乳幼児やペットの排泄物、鼻水等をふき取ってそのままゴミ箱に捨てると、臭いの発生の原因ともなり、また非衛生的でもある。
しかしながら、ティッシュペーパーの多くは水には溶けないため、汚れがついた使用後の紙をトイレに流すと、詰まりの原因ともなりうるため、このような用途に用いるため、トイレットペーパーの巻紙をそのまま室内に置いておくことがあった。

しかしながら、トイレットペーパーは本来トイレで用いられるものであるため、巻紙のままの状態で室内に置いておくことは、室内の外観品質を低下させる要因となり、また、転がった場合に解けて散らかってしまう要因になるという不具合を有していた。

上記不具合を解消するために、室内に設置するトイレットペーパーの収納容器が提案されている（特許文献１、特許文献２）

図５（ａ）に示すように、特許文献１に係る収納具７０は、直方体に形成され、た収納部７１と、上記収納部７１の上面部７２に形成された紙片取り出し用口部７３と、上記収納部７１の一側面部７４に形成された、開口部７５と、上記側面部７４に配設され、上記開口部７５を開閉可能に閉止しうる一対の蓋部７６、７７と、上記蓋部７６、７７に配設され、互い係合して、上記蓋部７６、７７を固定する面ファスナー７８、７９とを備えている。
図５（ｂ）に示すように、特許文献１に係る収納具７０にあっては、トイレットペーパー８０は上記収納部７１内にそのままの状態で収納されるため、上記トイレットペーパー８０と上記収納部７１の下面部８１の内側面部とは、常に当接した状態となるため、上記紙片取り出し用口部７３から紙片８２と取り出す際に、トイレットペーパー８０と、上記収納部本体の下面部８１の内側面部との摩擦によって、トイレットペーパー８０がスムーズに回転せず、紙片８２が取り出し途中に切れてしまう虞があった。

また、図６（ａ）に示すように、特許文献２に係る収納具９０は、略直方体に形成され、上面部９２が開閉可能に形成された収納部９１と、上記収納部９１の上面部９２の端部に形成され、紙片１０１を取り出すための紙片取り出し口部９３と、図６（ｂ）に示すように、上記収納部９１の内部に着脱可能に配設された、棒状の軸部９４を備えている。
図６（ｂ）に示すように、上記軸部９４は、上記収納部９１の対向する側面部９５、９６に配設された係止部９７、９８に両端部９４ａ、９４ｂが係止されることで回転可能に固定されている。
上記特許文献２に係る収納部９０の場合、図６（ｂ）に示すように軸部９４が係止部９７、９８に固定されることから、トイレットペーパー９９の交換の際は、上記軸部９４を外して取り出し、上記軸部９４を新しいトイレットペーパー９９の芯軸部１００に通した状態で、再度上記軸部９４を上記係止部９７、９８に係止する必要があるため、トイレットペーパー９９の交換作業が非常に煩雑であるという不具合を有していた。
実開平７−９１９５号公報実開昭５１−４２１４６号公報

本考案の解決する課題は、紙片を取り出し易く、トイレットペーパー等の巻紙をティッシュペーパーと同様の使い勝手で使用することが可能であり、外観品質が優れ、且つ巻紙の交換作業が容易な収納具を提供することにある。

上記課題を解決するために、請求項１に記載した考案に係る収納具は、巻紙を収納しうる箱状の収納部と、上記収納部に着脱可能に配置され、巻紙の芯軸部の両端部を保持する一対の軸保持部とを備え、上記収納部の上面部には紙片取り出し開口部が形成されると共に、下面部には開閉可能な開口部が形成されていることを特徴とする。

従って、巻紙から紙片を取り出す際には、上記軸保持部によって、巻紙がスムーズに回転すると共に、新しい巻紙をセットする場合には、一対の上記軸保持部で巻紙を挟み、巻紙と軸保持部とを一体にして、上記収納具の下面部の開口部から挿入して収納するため、図６に示す、特許文献２に係る収納具とは異なり、収納時に軸保持部の固定等の別途の操作が不要である。

また、請求項２に記載した考案に係る収納具は、上記軸保持部は、台紙部と、上記台紙部から突出して配設されると共に、上記一対の軸保持部を、上記収納部内側において対向する側面部に当接して配置した場合に、上記巻紙の芯軸部内に配置される巻紙支持突起部とから形成されていることを特徴とする。

従って、新しい巻紙をセットする場合には、上記軸保持部の巻紙支持突起部を、上記巻紙の芯軸部の両端部に夫々挿し入れ、上記台紙部で巻紙両端を挟んだ状態のまま、上記収納部に収納する。

また、請求項３に記載した考案に係る収納具は、上記収納部の下面部には、磁石が配設された開閉用片部が延設されると共に、上記収納部において、上記開閉用片部が当接しうる一側面部には、上記磁石が吸着する吸着部が配設されていることを特徴とする。

従って、新しい巻紙をセットする場合には、上記開閉用片部を指等で把持し、上記磁石と吸着部との吸着を解除して、下面部を開放し、上記下面部の開口部から、上記軸保持部と巻紙を一体で挿し入れる。

また、請求項４に記載した考案に係る収納具は、上記収納部の上面部は、上方に向かって断面半円筒形に膨出して形成されていることを特徴とする。

従って、収納された巻紙の形状に合わせた外観となる。

また、請求項５に記載した考案に係る収納具は、上記軸保持部を取り外した際に上記収納部に配置され、収納物を上方に向かって付勢しうる付勢部材を備えることを特徴とする。

従って、巻き紙の代わりに、ポケットティッシュ等を収納し、上記付勢部材によって上記ポケットティッシュを上方に持ち上げることによって、ポケットティッシュ等の携帯用のティッシュペーパーを室内用としても活用することができる。

また、請求項６に記載した考案に係る収納具は、上記収納部及び上記軸保持機構は紙製であることを特徴とする。

請求項１の考案にあっては、巻紙を収納しうる箱状の収納部と、上記収納部に着脱可能に配置され、巻紙の芯軸部の両端部を保持する一対の軸保持部とを備え、上記収納部の上面部には紙片取り出し開口部が形成されると共に、下面部には開閉可能な開口部が形成されていることから、紙片を取り出し易く、トイレットペーパー等の巻紙を、ティッシュペーパーと同様の使い勝手で使用することが可能であり、外観品質が優れ、且つ巻紙の交換作業が容易な収納具を提供することができる。

また、請求項２の考案にあっては、上記軸保持部は、台紙部と、上記台紙部から突出して配設されると共に、上記一対の軸保持部を、上記収納部内側において対向する側面部に当接して配置した場合に、上記巻紙の芯軸部内に配置される巻紙支持突起部とから形成されていることから、巻紙の交換時においては、上記軸保持部の巻紙支持突起部を、上記巻紙の芯軸部の両端部に夫々挿し入れることにより収納できる。
従って、請求項１の効果に加え、より巻紙の交換作業が容易となる。

また、請求項３の考案にあっては、上記収納部の下面部には、磁石が配設された開閉用片部が延設されると共に、上記収納部において、上記開閉用片部が当接しうる一側面部には、上記磁石が吸着する吸着部が配設されていることから、下面部の開閉操作が容易であり、巻紙の交換作業が行い易くなる。

また、請求項４に記載した考案に係る収納具は、上記収納部の上面部は、上方に向かって断面半円筒形に膨出して形成されていることを特徴とする。
従って、特許文献１のように、単純な直方体形よりも、球面の柔らかな外観を与え、インテリアとして、外観品質の高い収納具を提供することができる。

また、請求項５の考案にあっては、上記軸保持部を取り外した際に上記収納部に配置され、収納物を上方に向かって付勢しうる付勢部材を備えることから、トイレットペーパー等の巻紙の他、家庭内に余剰しているポケットティッシュを収納して、市販の箱入りティッシュペーパーと同様に使用することができる。

また、請求項６に記載した考案に係る収納具は、上記収納部及び上記軸保持機構は紙製であることから、軽量で、加工が容易であり、且つ製造コストを低くすることができる。

本考案の一実施の形態を示し、実施例の構成に係る収納具の斜視図である。本考案の一実施の形態を示し、実施例の構成に係る収納具にトイレットペーパー等の巻紙を収納した状態における、巻紙の軸方向の断面図である。本考案の一実施の形態を示し、図１において、トイレットペーパー等の巻紙を収納した状態における、Ａ−Ａ線断面図断面図である。本考案の一実施の形態を示し、図１において、トイレットペーパー等の巻紙を収納した状態における、Ｂ−Ｂ線断面図断面図である。従来の収納具の、（ａ）は側面開口部を開放した状態を示す斜視図、（ｂ）はトイレットペーパー等の巻紙を収納した状態における、巻紙の径方向の断面図である。従来のほかの収納具の（ａ）は上面部を開いた状態を示す斜視図、（ｂ）は、トイレットペーパー等の巻紙を収納した状態における、巻紙の軸方向の断面図である。

本考案を実施するための形態について、添付図面を用いて以下説明する。
図１に示すように、本実施例に係る収納具１０は、巻紙２０（図１には図示せず）を収納しうる紙製箱状の収納部１１と、上記収納部１１に着脱可能に配置され、図２に示すように、巻紙２０の芯軸部の両端部を保持する一対の軸保持部１２とを備え、上記収納部１１の上面部１３には紙片取り出し開口部１４が形成されると共に、下面部１５には開閉可能な開口部１６が形成されている。
また、図２に示すように、上記軸保持部１２は、台紙部１７と、上記台紙部１７から突出して配設されると共に、上記一対の軸保持部１２を、上記収納部１１の内側において対向する側面部１８、１９に当接して配置した場合に、上記巻紙２０の芯軸部２１内に配置される巻紙支持突起部２２とから形成されている。
また、図２に示すように、上記収納部１１の下面部１５には、磁石２３が配設された開閉用片部２４が延設されると共に、上記収納部１１において、上記開閉用片部２４が当接しうる側面部１９には、上記磁石２３が吸着する吸着部２５が配設されている。
また、上記収納部１１の上面部１３は、上方に向かって断面半円筒形に膨出して形成されている。

以下、添付図面を用いて、本実施例について詳述する。
図１は本実施例に係る収納具１０の全体斜視図を示している。
図１に示すように、上記収納具１０の収納部１１は、市販のトイレットペーパー２０の軸寸法と略同一の長さ寸法、及び径寸法と略同一の幅寸法及び高さ寸法に形成され、上面部１３は、上記トイレットペーパーは周方向と並行になるように、略半円筒筒形に膨出して形成されている。

また、図１に示すように、上記収納部１１の上面部１３の頂上部に配設された紙片取り出し開口部１４は、上記収納部１１の幅方向に沿って、横長の楕円形に形成されている。

また、図３に示すように、上記軸保持部１２の台紙部１７は、上記収納部１１の長さ方向両端側面部と略同一形状に形成されている。
また、上記巻紙支持突起部２２は、上記トイレットペーパーの芯軸部２１に挿入しうる六角柱形に形成され、上記台紙部１７の高さ方向及び幅方向の略中央部に配設されている。

本実施例の作用について図面を用いて説明する。
図３に示すように、紙片取り出し開口部１４からトイレットペーパー２０の紙片２８を取り出して引き出すことによって、上記トイレットペーパー２０は、上記巻紙支持突起部２２を回転軸として回転するため、スムーズに紙片を供給し続けることができる。

また、図２に示すように、新しいトイレットペーパー２０をセットする場合は、
上記軸保持部１２、１２の巻紙支持突起部２２、２２をトイレットペーパー２０の芯軸部２１の両端部からそれぞれ挿入し、台紙部１７、１７でトイレットペーパー２０の両端部を挟み込んだ状態にする。
更に、上記収納部１１の開閉用片部２４を指等で把持して、磁石２３と吸着部２５の吸着を解除し、下面部１５を引き下げ、開口部１６から、上記台紙部１７、１７で挟んだ状態のまま、上記トイレットペーパー２０を上記下面部１５の開口部１５から挿入し、下面部１５の開口部１６を閉止する。
上記の手順によれば、図６に示す特許文献２の収納具９０のように、軸部９４を収納部１１に固定する操作を行うことなく、簡単にトイレットペーパーの交換作業を行うことができる。

なお、本実施例においては、収納する巻紙がトイレットペーパーである場合を例に、収納部の大きさ等を説明しているが、本考案は、キッチンペーパー等の巻紙についても、収納部の大きさ寸法を変更することによって、適用することが可能である。
また、上記開閉用片部の係止手段としては、本実施例に示した磁石と吸着部との構成のほか、粘着テープ及び面ファスナーであっても、本実施例と同様の作用効果を得ることができる。
また、収納部は紙製であれば、一枚の紙シートを折り込んで製作する方法、成形加工等任意の製造方法等を適宜選択することができる。

また、図４に示すように、本考案に係る収納具１０は、収納部１１から上記軸保持部１２を取り外した状態で、ポケットティッシュ２６を数段重ねて収納し、厚紙を折畳んで形成した付勢部材２７によって、上記ポケットティッシュ２６を上方に向かって持ち上げ、最上段のポケットティッシュ２６から紙片２８を紙片取り出し開口部１４から紙片２８を順次引き出して使用することによって、携帯用のポケットティッシュ２６を、市販の箱型のティシュペーパーと同様に使用することができる。
従って、余剰しているポケットティッシュを無駄にすることなく、使用することができる。

なお、本実施例においては、厚紙を交互に折り曲げたものを付勢部材として用いているが、本実施例の作用・効果を得るためには、ポケットティッシュを上方付勢できるものであれば、特にその素材、種類を問わない。

本考案は、トイレットペーパー等の巻紙を収納しうる収納具に適用可能である。

１０収納具
１１収納部
１２軸保持部
１３収納部の上面部
１４紙片取り出し開口部
１５収納部の下面部
１６収納部の下面部の開口部
１７台紙部
１８収納部の側面部
１９収納部の側面部
２０巻紙（トイレットペーパー）
２１巻紙（トイレットペーパー）の芯軸部
２２巻紙支持突起部
２３磁石
２４開閉用片部
２５吸着部
２６ポケットティッシュ
２７付勢部材
７０収納具
７１収納部
７２収納部の上面部
７２ａ前板部
７２ｂ中板部
７２ｃ後板部
７３紙片取り出し用孔部
７４収納部の一側面部
７５収納部の開口部
７６蓋部
７７蓋部
７８面ファスナー
７８ｂ係合段部
７８ｃ係合段部
７８ｄ係合段部
７９面ファスナー
８０トイレットペーパー
８１下面部
８２紙片
９０収納具
９１収納部
９２収納部の上面部
９３紙片取り出し用口部
９４軸部
９４ａ軸部の端部
９４ｂ軸部の端部
９５収納部の側面部
９６収納部の側面部
９７係止部
９８係止部
９９トイレットペーパー
１００トイレットペーパーの芯軸部
１０１トイレットペーパーの紙片

Claims

巻紙を収納しうる箱状の収納部と、
上記収納部に着脱可能に配置され、巻紙の芯軸部の両端部を保持する一対の軸保持部とを備え、
上記収納部の上面部には紙片取り出し開口部が形成されると共に、下面部には
開閉可能な開口部が形成されていることを特徴とする収納具。
上記軸保持部は、台紙部と、上記台紙部から突出して配設されると共に、上記一対の軸保持部を、上記収納部内側において対向する側面部に当接して配置した場合に、上記巻紙の芯軸部内に配置される巻紙支持突起部とから形成されていることを特徴とする請求項１記載の収納具。
上記収納部の下面部には、磁石が配設された開閉用片部が延設されると共に、
上記収納部において、上記開閉用片部が当接しうる一側面部には、上記磁石が吸着する吸着部が配設されていることを特徴とする請求項２に記載の収納具。
上記収納部の上面部は、上方に向かって断面半円筒形に膨出して形成されていることを特徴とする請求項１から請求項３いずれか１項記載の収納具。
上記軸保持部を取り外した際に上記収納部に配置され、収納物を上方に向かって付勢しうる付勢部材を備えることを特徴とする請求項１記載の収納具。
上記収納部及び上記軸保持機構は紙製であることを特徴とする請求項１から請求項４いずれか１項に記載の収納具。