JP3162861B2 - 接木の成否判定装置 - Google Patents

接木の成否判定装置

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JP3162861B2 JP04415693A JP4415693A JP3162861B2 JP 3162861 B2 JP3162861 B2 JP 3162861B2 JP 04415693 A JP04415693 A JP 04415693A JP 4415693 A JP4415693 A JP 4415693A JP 3162861 B2 JP3162861 B2 JP 3162861B2
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潔 内田
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Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、育苗中の苗に別品種の
穂木を接木し、同接木工程が成功しているか否かを判定
できる接木の成否判定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】育苗鉢などに植付けられた苗に、別品種
の穂木を接木した場合に、同接木作業が成功したときは
台木側より穂木側に養水分が吸収されて、成長に従って
台木と穂木の茎径膨張が行なわれるものであるが、従来
では、接合部が接着したか否かの判定は、作業者の目測
により判定していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、苗の台木に
穂木を接木した場合に、接合部が接着した状態、即ち接
木が成功した場合は、台木側の茎径及び穂木側の茎径が
肥大と収縮が繰り返されて順次茎径膨張が行なわれるも
のである。
【0004】これは、苗が日中に茎径が肥大し正午前後
に最大径を示したのち、夕方にかけては根からの吸水
が、葉からの活発な蒸散に追いつかず植物体内の水分が
過少になって茎径が収縮し、また、夜間はほぼ一定か微
増しながら苗が成長するからである。
【0005】したがって、接木作業が成功したか否かの
判定を作業者の目測により行う場合は、接木作業後に、
相当の期間経過後でないとその判定ができず、作業を能
率的に行うことができないものであった。
【0006】また、接木作業の成否の判定を目測にて行
うものであるから、その測定が正確にできず生産性が低
下していた。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、接
木工程を終えた苗の台木側茎径と、穂木の茎径の肥大・
収縮の変化を測定できる測定装置と、測定結果を比較し
て接木の成否を判別処理する制御装置とを設けてなる接
木の成否判定装置を提供せんとするものである。
【0008】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づき具体的に説明
すると、図1及び図2並びに図3において、1は育成中
の苗Aの台木であって、同台木1の茎部2を斜状に切断
して、同台木1に対して穂木3の茎部4を接木してい
る。2-1 は台木1側の茎部2の切断部、4-1 は穂木3側
の茎部4の切断部であって、両切断部2-1,4-1 は当接さ
れながら茎部の外周部をテープ5により巻付けて一体的
に保持している。
【0009】6は台木1を育成する育苗用鉢で、紙又は
合成樹脂製であって、内部の養土7中に台木1の根部8
を植付けている。
【0010】9は育苗用鉢8を載せて順次間歇的に移動
させる移動手段であって、支持台10及び回動ローラ11よ
り構成されている。
【0011】12は、台木1の茎部2と穂木3の茎部4の
茎径測定用の半導体レーザ式センサーを有する測定装置
であって、2個の発光側茎径計測センサー12-1,12-2 と
2個の受光側茎径計測センサー12-3,12-4 とより構成さ
れている。また、同測定装置12は、移動手段9の移動経
路に設けながら間歇的に測定が可能である。
【0012】14は測定装置12による茎径の測定値を比較
して処理する制御装置である。そして、上記測定装置12
と制御装置14などにより接木の成否判定装置13を構成し
ながら、順次間歇的に移動する育苗用鉢6の台木1と穂
木3の茎部2,4を測定するが、第1段階は、接木を施
した時点で測定を行い、その結果を記憶し、第2段階は
所定時間経過後に測定を行う。
【0013】この場合に、第1段階の台木1側の茎径の
測定値D1 に対して第2段階の測定値D2 が一定値以上
に大きい値D3 であると共に、穂木3側の茎径の測定値
D4に対して第2段階の測定値D5 が一定値以上に大き
い値D6 である場合は接木が成功したものと判断する。
【0014】また、逆に、第1段階の各測定値D1 、D
3 に対して第2段階の測定値が小さい値である場合は接
木が不成功であると判断する。
【0015】図中、15は第2段階の測定時に作動する選
別手段であって、同選別手段15は接木が不成功である育
苗用鉢6Aを制御装置14と連動して列外に選びだすように
構成されている。
【0016】15-1は接木が不成功である育苗用鉢6Aを列
より抜き出す油圧シリンダ、15-2は列外に出された同育
苗用鉢6Aを載せる載せ台である。15-3は制御装置14に連
結するソレノイドバルブ、15-4は油圧ポンプである。
【0017】16は回動ローラ11を駆動する駆動部、16-1
は無端チェン、16-2及び16-3はスプロケットである。ま
た、17は駆動モータ、18は電源である。
【0018】また、図4において、20は台木2と穂木3
を一体的に挾んで保持する接木クリップであって、円筒
状の保持部21に切欠部22を形成すると共に、その反対側
には二又状のツマミ部23,23 を延設し、ツマミ部23,23
を押圧することにより切欠部22を弾圧開口する如く構成
している。そして、上記接木用クリップ20は軟質の合成
樹脂により一体形成しているために、コストが安いもの
である。
【0019】また、同接木用クリップ20は長手状に一体
形成して適宜幅に切断分離することにより製作が容易で
あると共に、接木作業の自動化が可能である。また、同
接木用クリップは、形状記憶合金により製作してもよ
い。
【0020】また、台木と穂木の収縮・肥大を計測する
手段としては、テープの伸びにより変色を行なわせて接
木の成否を判定してもよい。
【0021】また、接木の成否の判定方法としては、育
苗鉢側に注水する水に、区別できる着色などを施して、
穂木側に吸い上げられたかどうかを判定してもよい。
【0022】また、図6は育成中の苗の茎径の変動を示
すグラフであって、夕刻より午前8時位までは比較的安
定した状態で微増するが、日中は日射量が増すために茎
径が肥大し正午前後に最大径となる。
【0023】そして、夕方にかけては葉からの蒸散が活
発化して根からの吸水が蒸散に追いつかず植物体内の水
分が過少になって茎径が一時収縮するものである。
【0024】したがって、接木が成功していれば、台木
と穂木の茎径の肥大と収縮が同期して繰返されるのに対
して、接木が失敗していれば、穂木側の茎径は連続的に
収縮するものである。
【0025】本発明の実施例は上記のように構成してお
り、したがって、育苗用鉢6に台木1を植付けて一定期
間育成する。そして、同台木1に対して接木を実施する
場合は茎部2を斜状に切断する。次に穂木3側の茎部4
を斜状に切断して両切断部2-1,4-1 を接着しながら外周
部にテープ5を巻付けながら接木を完了する。
【0026】次に、接木が完了した状態の育苗鉢6を移
動手段9上に載置して順次移動させ、同時に台木1の茎
部2の茎径と、接木された穂木3の茎部4の茎径を測定
装置12により測定し記憶する。
【0027】また、一定時間経過後に、再度育苗鉢6を
移動手段9上に載置して順次間歇移動させる。
【0028】そして、測定装置12により台木1の茎部2
と、穂木3の茎部4の茎径を測定し、両者の茎径が同調
しながら肥大と収縮を繰返して前回測定時よりも大きく
なっている育苗鉢、即ち、接木工程が成功している育苗
鉢と、茎径が前回測定時よりも小さくなっている育苗
鉢、即ち、接木作業が不成功であるものを選別し、この
結果を選択手段15に出力して、接木が不成功の育苗鉢6A
を列外に選び出すものである。
【0029】以上の如く、上記実施例によれば、接木用
台木1の茎径と穂木3の茎径の肥大・収縮の変化を測定
できる測定装置12と、測定結果を比較して処理する制御
装置14とを設けた接木の成否判定装置13であるから、接
木成否の早期判定が可能であり、接木作業が不成立の場
合は、早い段階で再度苗の育成にとりかかることができ
るものである。
【0030】また、接木用穂木3の茎径の変化を直接又
は間接的に測定できるから、同測定作業を正確に行うこ
とができ、したがって、構造全体が簡単でありながら作
業を能率的に行うことができるものである。
【0031】また、上記実施例は、接木された苗Aを間
歇的に移動する移動手段9上に載せて、同苗Aの台木側
と穂木側の茎径の変化を自動的に測定することができる
ので、測定結果が正確であり、したがって、接木される
苗の歩溜りが大幅に改善される。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、接木工程を終えた苗の
台木側茎径と穂木の茎径の肥大・収縮の変化を測定でき
る測定装置と、測定結果を比較して接木の成否を判別処
理する制御装置とを設けた接木の成否判定装置であるか
ら、接木成否の早期判定が可能であり、接木作業が不成
立の場合は、早い段階で再度苗の育成にとりかかること
ができるものである。
【0033】また、接木用穂木の茎径の変化を直接又は
間接的に測定できるから、同測定作業を正確に行うこと
ができ、したがって、構造全体が簡単でありながら作業
を能率的に行うことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る成否判定装置の概略正面図。
【図2】本発明に係る成否判定装置の斜視図。
【図3】測定装置及びコントローラの回路図。
【図4】他の実施例である接木用クリップの斜視図。
【図5】同接木用クリップの使用状態を示す側面図。
【図6】接木用苗の茎部の肥大・収縮状態を示すグラ
フ。
【符号の説明】
A 苗 1 台木 2 茎部 3 穂木 4 茎部 12 測定装置 14 制御装置

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接木工程を終えた苗(A) の台木(1) 側茎
    径と、穂木(3) の茎径の肥大・収縮の変化を測定できる
    測定装置(12)と、測定結果を比較して接木の成否を判別
    処理する制御装置(14)とを設けてなる接木の成否判定装
    置。
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