JP3162456U

JP3162456U - チャック付き袋体

Info

Publication number: JP3162456U
Application number: JP2010004208U
Authority: JP
Inventors: 康雄國廣; 秀典美和
Original assignee: Seisan Nipponsha KK
Current assignee: Seisan Nipponsha KK
Priority date: 2010-06-22
Filing date: 2010-06-22
Publication date: 2010-09-02
Anticipated expiration: 2020-06-22

Abstract

【課題】収容部の内側面の摩擦力を大きくし、必要な分量の内容物を的確に取り出すことができると共に、調理用具としても優れたチャック付き袋体を安価に提供する。【解決手段】開口部近傍の内側面に雌雄爪型のチャック３を備えた合成樹脂製のチャック付き袋体１において、内容物を収容する収容部の内側面に、チャック３に対して平行な複数のリブ条５ａから成る凹凸形状部５を一体に設ける。各リブ条５は、断面形状が三角形状にそれぞれ形成されている。【選択図】図１

Description

本考案は、合成樹脂製のチャック付き袋体に関する。

合成樹脂製のチャック付き袋体として、開口部近傍の内側面に雌雄爪型のチャックを備えたものが広く用いられている。このようなチャック付き袋体において、袋を開く際の開き易さを向上させるため、チャック上方の開口摘み部にチャックと平行な複数の凹凸条を形成したものがあった（例えば、特許文献１参照。）。

実開平２−１０７３２６号公報

しかし、上述の特許文献１のものでは、チャック付き袋体では、内容物を収容する収容部の内側面は、滑らかな面となっていることから、ネジやナット等の小さな工具類や、ボタンやビーズ等の手芸用品類等の細かい部品を複数収容した場合に、チャックを開け、袋体を傾けて内容物を取り出す際に、必要以上に内容物が溢れ出てしまうことがあった。

また、上述のチャック付き袋体を、肉類や野菜類に下味をつけたり、漬け込んだりするための調理用具として使用する際には、肉類や野菜類と調味料とを袋体に入れて揉み込む作業を行うが、袋体の内側面が滑らかな面となっていることから、味を染み込ませるまで揉み込むのに時間が掛かっていた。

そこで本考案は、収容部の内側面の摩擦力を大きくし、必要な分量の内容物を的確に取り出すことができると共に、調理用具としても優れたチャック付き袋体を安価に提供することを目的としている。

上記の目的を達成するため本考案は、開口部近傍の内側面に雌雄爪型のチャックを備えた合成樹脂製のチャック付き袋体において、内容物を収容する収容部の内側面に、チャックに対して平行な複数のリブ条から成る凹凸形状部を一体に設けたことを特徴とし、前記各リブ条の断面形状を三角形状にそれぞれ形成すると好適である。

本考案のチャック付き袋体は、収容部の内側面に、チャックに対して平行な複数のリブ条から成る凹凸形状部を設けたことにより、内側面の摩擦力を大きくすることができ、必要な分量の内容物を的確に取り出すことができる。さらに、肉類や野菜類に下味をつけたり、漬け込んだりするための調理用具として使用する際にも、内側面の摩擦力が大きくなっていることから、短い時間で揉み込み作業を良好に行うことができる。また、凹凸形状部を収容部の内側面に一体に形成することから、コストが嵩む虞がない。

本考案の一形態例を示すチャック付き袋体の正面図である。図１のII-II断面図である。同じくチャック付き袋体の要部断面図である。

以下、本考案の一形態例を図面に基づいて詳しく説明する。本形態例のチャック付き袋体１は合成樹脂で形成されるもので、一対の側面シート２，２と該側面シート２，２を繋ぐ底面部２ａとが一体に形成され、側面シート２，２の上部内側面には雌雄爪型のチャック３が設けられ、該チャック３よりも底面部側が内容物の収容部４となる。収容部４の内側面のチャック近傍は平滑面２ｂとなっており、該平滑面２ｂよりも底面部２ａ側の内側面は、チャック３に対して平行な、断面三角形状の複数のリブ条５ａから成る凹凸形状部５が設けられている。また、側面シート２，２は、上端部２ｃ，２ｄから底面部２ａまでの長さ寸法が異なるように形成され、上端部２ｃ，２ｄがずれた状態となっている。

このようなチャック付き袋体１は、例えば、環状のスリットを有する内外一対の円形のダイスで、内側のダイスの外面に、チャック３の成形部と、凹凸形状部５の成形部とを備えたものを用いて形成される。まず、前記内外一対のダイスを用いて、合成樹脂を円筒状に押し出すことにより、側面シート２，２及び底面部２ａと、チャック３と、複数のリブ条５ａを備えた凹凸形状部５とを一体に備えた原反シートを成形する。次いで、この原反シートを、製袋機に掛けて、底面部２ａを折畳み、サイドシールを施し、上端部２ｃ，２ｄをカットすることで、チャック付き袋体１が連続的に形成される。

上述のように形成されたチャック付き袋体１は、収容部４の内側面に、チャック３に対して平行な複数のリブ条５ａから成る凹凸形状部５が設けられていることから、内側面の摩擦力を大きくすることができる。これにより、収容部４にネジやナット等の工具類や、ボタンやビーズ等の手芸用品類等、細かい部品を纏めて収容した場合に、チャック３を開け、袋体１を傾けて内容物を取り出す際に、必要以上に内容物が溢れ出ることを防止できる。また、袋体１の表面は平滑面となっていることから、表面への印刷が可能となり、内容物の名前の表示や商品説明を印刷することができる。

さらに、この袋体１を、肉類や野菜類に下味をつけたり、漬け込んだりするための調理用具として使用する際にも、内側面の摩擦力が大きくなっていることから、短い時間で揉み込み作業を良好に行うことができる。

また、上述の形態例では、側面シート２，２は、上端部２ｃ，２ｄから底面部２ａまでの長さ寸法が異なるように形成され、上端部２ｃ，２ｄがずれた状態となっていることから、側面シート２，２を別々に掴みやすく、チャック３の開閉を容易に行うことができる。

さらに、前記チャック付き袋体１は、側面シート２，２及び底面部２ａと、チャック３と、複数のリブ条５ａを備えた凹凸形状部５とが一体に成形されることから、コストの低減化を図ることができる。

尚、本考案のチャック付き袋体は、上述の形態例に限るものではなく、凹凸形状部は、少なくとも袋体の収容部の上部位置に設けてあれば良く、また、リブ条の断面形状も三角形状に限るものではない。さらに、側面シートの上端部はずれた状態となっていなくても良く、上端部に玉縁を形成したものでも良い。

１…チャック付き袋体、２…側面シート、２ａ…底面部、２ｂ…平滑面、２ｃ，２ｄ…上端部、３…チャック、４…収容部、５…凹凸形状部、５ａ…リブ条

Claims

開口部近傍の内側面に雌雄爪型のチャックを備えた合成樹脂製のチャック付き袋体において、内容物を収容する収容部の内側面に、チャックに対して平行な複数のリブ条から成る凹凸形状部を一体に設けたことを特徴とするチャック付き袋体。
前記各リブ条は、断面形状が三角形状にそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項１のチャック付き袋体。