JP3162286B2 - ビデオ配信システム - Google Patents

ビデオ配信システム

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JP3162286B2
JP3162286B2 JP05968996A JP5968996A JP3162286B2 JP 3162286 B2 JP3162286 B2 JP 3162286B2 JP 05968996 A JP05968996 A JP 05968996A JP 5968996 A JP5968996 A JP 5968996A JP 3162286 B2 JP3162286 B2 JP 3162286B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動画を含む映像情
報(例えば映画等)をリアルタイムに伝送するビデオ配
信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のビデオ配信システムの1
つとして、同一の動画を時間をシフトして伝送すること
によって視聴者の利便性を向上させたニア・ビデオ・オ
ン・デマンド・システムが知られている。このシステム
は、例えば電子情報通信学会技術研究報告 SSE94
−99「マルチキャスト機能を有するATMスイッチの
トラヒック設計」の図1にその構成が記載されている。
これを図12に示す。
【0003】図12に示したように、このニア・ビデオ
・オン・デマンド・システムは、映画プログラムの供給
源としてのビデオサーバ1と、光ファイバ伝送路101
と光ファイバ伝送路101によって接続された加入者終
端装置(SLT)20と、各加入者宅に設置されると共
に光ファイバ等からなる加入者線202によってSLT
20にそれぞれ接続された光ネットワークユニット(O
NU)21と、各加入者宅内においてONU21に接続
されたセットトップボックス(STB)4と、STB4
に接続されたテレビジョン装置(TV)5とから構成さ
れている。
【0004】ビデオサーバ1にはディジタル圧縮した映
画プログラムを蓄積しておき、この映画プログラムを予
め決められた時刻に光ファイバ伝送路101を介してS
LT20に送信するようになっている。この場合の伝送
プロトコルとしては、映画プログラムをATM(非同期
伝送モード)セルに分解して伝送するATM方式が用い
られる。なお、この方式は、ATMフォーラム等で推奨
されているものである。SLT20は、この映画プログ
ラムを加入者線202の各光ファイバに同報伝送する。
同報機能は、SLT20内に設けられたATMスイッチ
の同報スイッチング機能により実現される。同報伝送さ
れた映画プログラムは、加入者線202が終端する加入
者宅内のONU21を経由してSTB4へと伝送され
る。STB4は、受信したATMセルからデータを取り
出し、映画プログラムを再生する。再生された映画プロ
グラムは、TV5によって視聴することができる。
【0005】このようなシステムにおいて、ニア・ビデ
オ・オン・デマンド方式により伝送を行う場合には、同
一内容の映画プログラムを所定時間ずつずらして伝送す
る。今、例えば、1つの映画プログラムの伝送に必要な
帯域(伝送レート)を6Mbps、映画プログラムの放
送時間を2時間とし、同一内容の映画プログラムを15
分ずつずらして(つまり、基本となる開始時刻からそれ
ぞれ00分,15分,30分,45分,60分,75
分,90分,105分ずらして)伝送するものとする
と、伝送に必要な帯域は48Mbps(=6Mbps×
8)となる。ここで、放送開始時刻のパターン数(ここ
では、8パターン)を「位相数」と呼ぶことにする。こ
の場合、48Mbpsという帯域は、光ファイバ伝送路
101および加入者線202で消費される帯域である。
【0006】図13は、ニア・ビデオ・オン・デマンド
方式の概念を表す一例である。この例では、放送時間が
2時間の一種類の映画プログラム(題名を「タイトル
1」とする。)を15分間隔で8つの位相で送信してい
る。具体的には、最初の放送は20時00分に始まって
22時00分に終了し、2番目の放送は20時15分に
始まって22時15分に終了する。以下同様に15分間
隔で伝送が行われるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のニア・ビデオ・オン・デマンド方式では、放
送する映画プログラムの種類が多くなると、必要な伝送
帯域が極めて膨大なものになるという問題があった。例
えば、映画プログラムの種類が20種類とした場合、必
要とされる帯域は960Mbps(=48Mbps×2
0)となる。この伝送帯域は、通常、加入者線202で
使用される伝送帯域が156Mbpsであることを考慮
すると、非現実的な値であり、仮にこれが実現できたと
しても、経済的に見て極めてコストのかかるシステムと
なってしまう。また、ビデオサーバ1とSLT20との
間の光ファイバ伝送路101についても上記と同様の広
い帯域が要求されるので、ビデオサーバ1とSLT20
との距離が大きい場合には、これらをつなぐATMバッ
クボーンネットワークの伝送路のコストもかなり大きな
ものとなる。
【0008】このように、従来のニア・ビデオ・オン・
デマンド・システムでは、伝送時の位相数に応じた極め
て大きな伝送帯域が必要とされるため、バックボーンネ
ットワークおよびアクセスネットワークの両者において
伝送コストが莫大なものとなるという問題があった。
【0009】本発明はかかる課題を解決するためになさ
れたもので、その目的は、伝送路に要するコストを従来
よりも大幅に削減することができるビデオ配信システム
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のビデオ配
信システムは、ビデオ信号を蓄積すると共に、予め決め
られたスケジュールに従い、ATMセルを用いて、前記
ビデオ信号を出力するビデオサーバと、各ユーザ宅内に
設置された各ユーザ側装置に対し、前記ビデオサーバか
ら出力されたATMセルを伝送するアクセスノードとを
備えたビデオ配信システムであって、前記アクセスノー
ドが、前記ビデオサーバから受信したATMセルを蓄積
保存するビデオセル記憶部と、事前に定められた各放送
開始スケジュールごとに、前記各ユーザ側装置に対する
配信リクエストを受け付けて登録管理するデータベース
と、前記データベースを参照し、リクエストしたユーザ
の数に応じてシングルキャストまたはマルチキャストの
いずれかの方式で前記ビデオセルを対象ユーザ側装置に
伝送する手段と、を含むこととしたものである。
【0011】このビデオ配信システムでは、アクセスノ
ード内のビデオセル記憶部にビデオサーバから受信した
ATMセルが一旦蓄積保存され、事前に決められた放送
開始スケジュールのうちから選択的にリクエストされた
時点で、セットトップボックス及びテレビジョン装置を
含んでなる対象ユーザ側装置に対し、このATMセルの
配信が行われる。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0017】図1は本発明の一実施の形態に係るビデオ
配信システムの概略構成を表わすものである。この図
で、上記従来例(図12)と同一構成要素には同一符号
を付して適宜その説明は省略する。
【0018】このシステムは、映画プログラムの供給源
としてのビデオサーバ1と、光ファイバ伝送路101に
よってビデオサーバ1に接続されたATMサブネットワ
ーク2と、光ファイバ伝送路102によってATMサブ
ネットワーク2に接続されたアクセスノード3と、各加
入者宅に設置されると共に光ファイバ伝送路103によ
ってそれぞれアクセスノード3に接続されたSTB4
と、各加入者宅内においてRGBケーブル104によっ
てSTB4に接続されたTV5とを含んで構成されてい
る。
【0019】アクセスノード3とSTB4との間の伝送
路はアクセスネットワークと呼ばれる。このアクセスネ
ットワークの形態は、通常、システムごとに異なるもの
であるが、本実施の形態では光ファイバ伝送路103に
よって構成されている。アクセスノード3に接続できる
STB4の台数はシステム規模に依存して拡張可能であ
るが、本実施の形態では8ユーザA〜Hの場合を例示し
ている。
【0020】次に、図1における各部の構成を説明す
る。
【0021】図2はビデオサーバ1の構成を表すもので
ある。このビデオサーバ1は、ビデオデータ入力部6
と、ビデオデータ記憶部7と、ATMセル化部8と、A
TMインタフェース部9と、これらを制御する制御部1
0とを備えている。
【0022】ビデオデータ記憶部7には、複数種類の映
画がディジタルデータとして蓄積されている。ディジタ
ルデータの形式は、例えば、国際標準として定められた
MPEG(Moving Picture Coding Experts Group) 方式
に基づくものである。この方式では画像圧縮フォーマッ
トはMPEG2であり、このMPEG2データを、MP
EG2トランスポートストリームパケットと呼ばれるパ
ケットに収容した状態でビデオデータ記憶部7に記憶し
ている。以下、ビデオサーバ1のビデオデータ記憶部7
に蓄積された映画のデータをビデオデータと呼ぶことに
する。なお、各映画の長さは2時間、伝送レートは6M
bpsとして説明する。
【0023】図2において、各映画のビデオデータはビ
デオデータ入力部6から入力され、上記したMPEG2
トランスポートストリームパケットの状態でビデオデー
タ記憶部7に蓄積される。各ビデオデータは、制御部1
0が管理するスケジュールに従ってビデオデータ記憶部
7から読み出され、読み出されたビデオデータはATM
セル化部8においてATMセル(以下、単にセルとい
う。)に収容される。
【0024】この場合のセル化の形式としては、例えば
ATMフォーラムによって規格化されているいわゆる
「MPEG over ATM」が用いられる。この
「MPEG over ATM」と呼ばれる規格は、上
記したMPEG2トランスポートストリームパケットを
ATMアダプテーションレイヤプロトコルのタイプ5
(AAL5)を用いてセル化する方式を規定するもので
ある。通常は、2つのMPEG2トランスポートストリ
ームパケットが8個のATMセルに分解されるので、セ
ル流のトラフィックはMPEG2トランスポートストリ
ームの約1.13(=(53×8/(188×2))倍
となる。本実施の形態では、各ビデオデータのストリー
ムの伝送レートが6Mbpsであるから、セル流のトラ
フィックは約6.77Mbpsとなる。そして、ビデオ
データを載せたセルはATMインタフェース部9を経由
して外部へと出力されるようになっている。
【0025】ATMサブネットワーク2は、図示しない
が、ATM回線と、セルのスイッチングを行うATMス
イッチとを備えている。ATMスイッチの数は1個ある
いは複数個のいずれでもよい。但し、ビデオサーバ1お
よびアクセスノード3が共に同一構内に設置されるよう
な場合には、ATMスイッチを不要とする構成も可能で
ある。
【0026】図3はアクセスノード3の構成を表すもの
である。このアクセスノード3は、バックボーン系AT
Mインタフェース部11と、ATMスイッチ部12と、
アクセスネットワーク系ATMインタフェース部13
と、ユーザ情報管理部14と、ビデオデータセル記憶部
15と、ATMスイッチ制御部16とビデオデータセル
配信制御部17とを備えている。
【0027】バックボーン系ATMインタフェース部1
1は、ATMサブネットワーク2と接続し、ビデオサー
バ1から送出され光ファイバ伝送路102経由で送られ
てきたセルを受信する。そして、受信したセルのセルフ
ォーマットを検査し、正常なセルをATMスイッチ部1
2に転送するようになっている。
【0028】ATMスイッチ部12は、バックボーン系
ATMインタフェース部11、アクセスネットワーク系
ATMインタフェース部13、ユーザ情報管理部14、
ビデオデータセル記憶部15、およびATMスイッチ制
御部16と各々接続し、これらの各部間でのセルのスイ
ッチを行うようになっている。
【0029】アクセスネットワーク系ATMインタフェ
ース部13は、アクセスネットワークである光ファイバ
伝送路103と接続し、各ユーザのSTB4に対してセ
ルの送信を行うようになっている。
【0030】ユーザ情報管理部14は、各ユーザからの
要求を受けると、要求受付の可否を判定する。ここで受
け付けられた要求は、ユーザ情報管理部14内のデータ
ベース(図示せず)に記憶される。
【0031】ビデオデータセル記憶部15は、ビデオサ
ーバ1から送られてくるビデオデータを収容したセルを
受信し、蓄積するようになっている。
【0032】ATMスイッチ制御部16は、ユーザ情報
管理部14の設定に基づいてATMスイッチ部12のス
イッチングのコネクション設定を行うためのものであ
る。
【0033】ビデオデータセル配信制御部17は、ユー
ザ情報管理部14の情報に基づいて、ビデオデータセル
記憶部15の制御を行う。
【0034】図4はSTB4の構成を表すものである。
この図に示したように、STB4は、ネットワークイン
タフェースモジュール18と、セットトップユニット1
9とを備え、受信したセルからデータを取り出して映画
プログラムを再生するようになっている。ネットワーク
インタフェースモジュール18は、光ファイバ伝送路1
03によってアクセスノード3と1対1で接続され、セ
ルの送受信機能およびATMアダプテーションレイヤ
(AAL)処理機能を備えている。セットトップユニッ
ト19は、MPEG2トランスポートストリームパケッ
トの処理を行うほか、ビデオ信号および音声信号を再生
してTV5に送出するという機能を有している。これに
より、ユーザはTV5によって映画を視聴することがで
きる。
【0035】次に、以上のような構成のニア・ビデオ・
オン・デマンド・システムの動作を説明する。
【0036】各ユーザは、視聴したい映画のタイトルお
よび希望する放送時間を、例えばワイヤレスのリモコン
装置等を用いてSTB4に通知する。放送時間は予め決
められたスケジュールの中から選択する。
【0037】図5は放送スケジュールの一例を表すもの
である。このスケジュールは、1996年7月20日の
もので、10個の映画タイトル(「タイトル1」〜「タ
イトル10」)がリストアップされている。各映画の放
映時間は2時間とする。各映画の放送時刻の数(位相
数)は8であり、「放送開始基準時刻」+「差分時間」
で計算される時刻が各位相の放送開始時刻である。例え
ば、「タイトル1」の映画の場合は、18:00,1
8:15,18:30,18:45,19:00,1
9:15,19:30,19:45の8通りの位相があ
る。この表には、各映画の各放送時刻(位相)ごとにプ
ログラムコードが表示されている。例えば「タイトル
1」という映画の18:30放送開始の番組の「プログ
ラムコード」は「0102」である。
【0038】ユーザは、この放送スケジュール表を見
て、希望する映画タイトルと放送時間とを選択し、該当
するプログラムコードをSTB4に通知する。今、ユー
ザAが、上述の放送スケジュール表の中から、「タイト
ル1」の映画の18:30放送開始の番組を選択する場
合には、ユーザAは「プログラムコード」として「01
02」をSTB4に通知する。STB4は、入力された
プログラムコードをセルに収容し、光ファイバ伝送路1
03を経由してアクセスノード3に送信する。
【0039】アクセスノード3では、アクセスネットワ
ーク系ATMインタフェース部13によって、STB4
からのセルを受信する。ATMスイッチ部12は、アク
セスネットワーク系ATMインタフェース部13が受信
したセルをユーザ情報管理部14に転送する。ユーザ情
報管理部14は、セル内に書かれたユーザAからの要求
を調べ、ユーザ情報管理部14内のデータベースに登録
する。
【0040】図6は、ユーザ情報管理部14内のデータ
ベースに登録されたユーザリクエスト情報の内容を表す
ものである。この図に示したように、このデータベース
には、各映画タイトル名、放送開始日時およびプログラ
ムコードに対応付けて、リクエストをしてきたユーザ名
が登録されている。例えば、映画タイトル名が「タイト
ル1」で放送開始日時が「7月20日18:30」であ
るプログラムコード「0102」を通知してきたユーザ
としては、ユーザAおよびユーザCが登録されている。
また、プログラムコード「0100」、「0103」、
「0104」は、それぞれに対応して、ユーザB、F、
Dによってリクエストされており、プログラムコード
「0107」は、ユーザE、Hによってリクエストされ
ている。プログラムコード「0101」、「0105」
および「0106」は、いずれのユーザによってもリク
エストされていない。
【0041】一方、ビデオサーバ1は、ユーザ情報管理
部14が管理しているリクエスト状況(図6)にかかわ
らず、各映画を図5に示した各「放送開始基準時刻」に
おいて伝送を開始する。すなわち、「タイトル1」の映
画については、18時00分に1放送分だけ送信する。
映画の伝送はATMによって(すなわち、MPEG2ト
ランスポートストリームパケットをAAL5を用いてセ
ルに分解して)伝送する。伝送されたセルは、ATMサ
ブネットワーク2を通ってアクセスノード3に送られ
る。
【0042】アクセスノード3では、バックボーン系A
TMインタフェース部11によってビデオサーバ1から
のセルを受信する。受信したセルはATMスイッチ部1
2に転送される。ATMスイッチ部12は、ATMスイ
ッチ制御部16の指示に従って、ビデオデータセル記憶
部15もしくはアクセスネットワーク系ATMインタフ
ェース部13、またはその双方にセルを転送する。
【0043】ATMスイッチ制御部16は、ユーザ情報
管理部14からの情報に基づいて、ATMスイッチ部1
2における通信チャネルの設定を行う。
【0044】一方、ユーザ情報管理部14は、上記のユ
ーザリクエスト情報に従って図7および図8に示したよ
うなATMスイッチ制御情報を作成する。
【0045】図7に示したように、ATMスイッチ制御
情報は、各プログラムコードに対応して、チャネル種
別、伝送帯域、マルチキャスト識別番号、チャネル識別
子(入力ポート)、チャネル識別子(出力ポート)、チ
ャネル設定日時、およびチャネル解放日時から構成され
ている。例えば、ユーザAがリクエストしたプログラム
コード「0102」の番組については、チャネル種別は
「マルチキャスト」、マルチキャスト識別番号は
「2」、伝送帯域は「6Mbps」、チャネル識別子
(入力ポート)のポート番号は「30」、バーチャルパ
ス識別子(VPI)は「10」、バーチャルチャネル識
別子(VCI)は「17」、チャネル設定日時は「7月
20日18時30分」、チャネル解放日時は「7月20
日20時30分」となっている。
【0046】プログラムコード「0102」は、ユーザ
AおよびユーザCからリクエストされているので、チャ
ネル種別が「マルチキャスト」となっている。マルチキ
ャスト通信の場合には、チャネル識別子(出力ポート)
が省略され、その代わりにマルチキャスト識別番号が設
定されるようになっている。プログラムコード「010
3」および「0104」は、いずれも1ユーザ(ユーザ
FまたはユーザD)のみからリクエストされているた
め、チャネル種別は「シングルキャスト」となり、チャ
ネル識別子(入力ポート)およびチャネル識別子(出力
ポート)の両方が設定され、マルチキャスト識別番号は
設定されない。プログラムコードが「0101」、「0
105」および「0106」の番組については、ユーザ
からのリクエストがないため、伝送されない。このこと
がチャネル種別欄の「*」によって示されている。プロ
グラムコード「0100」の番組は1ユーザ(ユーザ
B)のみからのリクエストであるが、映画の放映時間が
「放送開始基準時刻」と一致しており、ビデオサーバ1
からのセルをユーザBおよびビデオデータセル記憶部1
5の双方に伝達する必要があることから、チャネル種別
は「マルチキャスト」に設定され、マルチキャスト識別
番号が「1」に設定されている。チャネル種別が「マル
チキャスト」に設定されているプログラムコードに対し
ては、マルチキャスト識別番号を参照し、ユーザ情報管
理部14から提供される「マルチキャスト設定情報」
(図8)に基づいて、チャネルの設定を行う。
【0047】図8は、ユーザ情報管理部14から提供さ
れる「マルチキャスト設定情報」の一例を表すものであ
る。この図に示したように、マルチキャスト設定情報
は、各マルチキャスト識別番号ごとに、ATMスイッチ
部12の出力側のポート番号、VPIおよびVCIが設
定されている。例えばマルチキャスト識別番号「1」
は、「ポート=21,VPI=17、VCI=11」に
設定されたチャネル1および「ポート=30,VPI=
2、VCI=16」に設定されたチャネル2に対してマ
ルチキャストすることを表している。マルチキャスト可
能な数はATMスイッチ部12の規模に依存しており、
本実施の形態のようにマルチキャスト数が2である場合
には限定されない。
【0048】そして、ATMスイッチ制御部16は、図
7および図8に示したATMスイッチ制御情報を用い
て、ATMスイッチ部12のチャネル設定を行う。
【0049】図9は、ATMスイッチ部12のチャネル
設定状態を表すもので、各ポート番号と各チャネルのV
PIおよびVCIを示している。この図に示したよう
に、ATMスイッチ部12とバックボーン系ATMイン
タフェース部11との間はATMスイッチ部12のポー
ト10を用いて接続され、ATMスイッチ部12とビデ
オデータセル記憶部15との間はポート30を用いて接
続される。また、ATMスイッチ部12と各ユーザ(S
TB4)との間の接続にはポート20〜27が用いられ
る。ATMスイッチ部12はユーザ情報管理部14との
間においてもATM回線で接続されるが、図9では省略
している。ポート26はユーザGのSTB4へ接続され
るポートであるが、ユーザGからはリクエストがないの
で、チャネル設定はしていない。
【0050】以上のような設定を行ったのち、実際の映
画の伝送が行われる。以下、映画のデータの流れを中心
に動作を説明する。
【0051】まず、ビデオサーバ1から「タイトル1」
の映画を載せたセル(プログラムコードが「0100」
のセル)が18時00分に出力される。セルは6.77
Mbpsの固定レートのトラフィックで2時間にわたっ
て送信される。セルに付されるVPIおよびVCIの値
は、各映画ごとに予め設定されたものを用いる。ビデオ
サーバ1が送信したセルは、光ファイバ伝送路101、
ATMサブネットワーク2、光ファイバ伝送路102を
経由して、アクセスノード3のポート10に到達する。
アクセスノード3のポート10に到達したセルのVPI
およびVCIの値は、通常、ATMサブネットワーク2
内で変更されている。この例では、図7に示したよう
に、VPI=7,VCI=10であるとする。
【0052】アクセスノード3では、ATMスイッチ部
12において図9に示したようなチャネル設定がなされ
ているので、ポート10に到達したプログラムコード=
「0100」,VPI=7,VCI=10のセルは、ポ
ート21とポート30にマルチキャストされる。ポート
21に出力されたセルはVPI=17,VCI=11の
セルとしてユーザBのSTB4に伝送され、ポート30
に出力されたセルはVPI=2,VCI=16のセルと
してビデオデータセル記憶部15に出力される。ユーザ
BのSTB4は、ネットワークインタフェースモジュー
ル18により、受信したセルからMPEG2トランスポ
ートストリームパケットを取り出し、さらにセットトッ
プユニット19により、MPEG2トランスポートスト
リームパケットから映像信号と音声信号とを再生する。
再生された映像信号と音声信号とは、TV5に送られ
る。これにより、ユニットBは、指定した18時00分
から「タイトル1」の映画を視聴することができる。
【0053】一方、ポート30に出力されたセルは、ビ
デオデータセル記憶部15に送られ、セルの形態のまま
蓄積される。ビデオデータセル配信制御部17は、ユー
ザ情報管理部14からの情報を基に、ビデオデータセル
記憶部15に蓄積されたセルを管理する。
【0054】ユーザ情報管理部14からビデオデータセ
ル配信制御部17に対しては、図10に示した内容のビ
デオデータセル記憶部制御情報が送られる。この情報
は、プログラム名、データ容量、データ保存期間等を含
んでいる。ビデオデータセル配信制御部17は、この情
報を基に、各プログラムの記憶番地を決定する。
【0055】ユーザ情報管理部14からビデオデータセ
ル配信制御部17に対しては、さらに、図11に示した
内容のビデオデータセル記憶部制御情報が送られる。こ
の情報は、各プログラムの年月日およびタイトル名のほ
か、入力セルに対してはVPIおよびVCIの値ならび
に入力開始時間、出力セルに対してはVPIおよびVC
Iの値ならびに出力開始時間等が含まれる。
【0056】ビデオデータセル記憶部15は、ATMス
イッチ部12から受信した「タイトル1」の映画を載せ
たセル(上記したVPI=2,VCI=16のセル)
を、ビデオデータセル配信制御部17が保持する上記の
ビデオデータセル記憶部制御情報(図10,図11)を
用いて、記憶番地「001」に割り当てられた記憶領域
に保存する。
【0057】ビデオデータセル記憶部15に蓄積された
セルは、図11に示したビデオデータセル記憶部制御情
報に基づいて、指定された時刻に出力される。出力時の
トラフィックは、ビデオサーバ1が送出したときと同じ
トラフィック、すなわち6.77Mbpsの固定レート
である。ビデオデータセル記憶部15から送出される際
のセルのペイロードはビデオデータセル記憶部15と同
じであるが、そのセルヘッダのVPIおよびVCIの値
は図11のビデオデータセル記憶部制御情報で指定され
た値に書き直される。この際、ビデオデータセル記憶部
15に保存されている「タイトル1」の映画を載せたセ
ルには何らの修正もなされず、また、削除されることも
ない。
【0058】「タイトル1」の映画を載せたセルは、こ
のような手順により、図11に示したビデオデータセル
記憶部制御情報に従い、まず18時30分にVPI=1
0,VCI=17のセルとしてATMスイッチ部12に
出力される。ATMスイッチ部12は、このセルを、図
9に示したように、ポート20に対してはVPI=7,
VCI=10のセルとして、ポート22に対してはVP
I=28,VCI=12のセルとして同報伝送する。ポ
ート20に出力されたセルはユーザAのSTB4に送ら
れ、ポート22に出力されたセルはユーザCのSTB4
に送られる。これにより、ユーザAおよびCは、それぞ
れ、希望した時刻である18時30分から「タイトル
1」の映画の視聴を開始することができる。
【0059】同様にして、「タイトル1」の映画を載せ
たセルは、図11に示したビデオデータセル記憶部制御
情報に従い、18時45分にVPI=10,VCI=1
8のセルとしてATMスイッチ部12に出力される。A
TMスイッチ部12は、このセルを、図9に示したよう
に、ポート25に対してVPI=51,VCI=15の
セルとして伝送する。ポート25に出力されたセルはユ
ーザFのSTB4に送られる。これにより、ユーザFは
希望した時刻である18時45分から「タイトル1」の
映画の視聴を開始することができる。
【0060】同様にして、「タイトル1」の映画を載せ
たセルは、図11に示したビデオデータセル記憶部制御
情報に従い、19時00分にVPI=10,VCI=1
9のセルとしてATMスイッチ部12に出力される。A
TMスイッチ部12は、このセルを、図9に示したよう
に、ポート23に対してVPI=39,VCI=13の
セルとして伝送する。ポート23に出力されたセルはユ
ーザDのSTB4に送られる。これにより、ユーザDは
希望した時刻である19時00分から「タイトル1」の
映画の視聴を開始することができる。
【0061】同様にして、「タイトル1」の映画を載せ
たセルは、図11に示したビデオデータセル記憶部制御
情報に従い、19時45分にVPI=10,VCI=2
0のセルとしてATMスイッチ部12に出力される。A
TMスイッチ部12は、このセルを、図9に示したよう
に、ポート24に対してはVPI=40,VCI=14
のセルとして、ポート27に対してはVPI=73,V
CI=17のセルとして伝送する。ポート24に出力さ
れたセルはユーザEのSTB4に送られ、ポート27に
出力されたセルはユーザHのSTB4に送られる。これ
により、ユーザE,Hは、それぞれ、希望した時刻であ
る19時45分から 「タイトル1」の映画の視聴を開
始することができる。
【0062】以上、いくつかの実施の形態を挙げて本発
明を説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定さ
れるものではなく、その均等の範囲で種々変形可能であ
る。例えば、上記の実施の形態では、各ユーザのリクエ
ストに応じてビデオデータセル記憶部15のセルを配信
するようにしたが、各ユーザがリクエストをすることな
く、すべてのユーザにすべての映画をすべての位相で伝
送するように構成してもよいことはもちろんである。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のビデオ配
信システムによれば、アクセスノード内のビデオセル記
憶部にビデオサーバから受信したATMセルを一旦蓄積
保存するようにしたので、この後、その蓄積したATM
セルを適宜のタイミングで配信することが可能となる。
【0064】特に、本発明のビデオ配信システムによれ
ば、アクセスノード内のビデオセル記憶部に蓄積したA
TMセルを、予め決められた時刻のうちユーザが選択し
た時刻においてのみユーザに配信するようにしたので、
ビデオサーバとアクセスノードとの間のトラフィックを
削減することができると共に、アクセスノードと各ユー
ザ宅内のセットトップボックスとの間のトラフィックを
も削減することができる。このため、伝送路に要するコ
ストを従来よりも大幅に削減することができるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態に係るビデオ配信シス
テムの構成を表すブロック図である。
【図2】 ビデオサーバの構成を表すブロック図であ
る。
【図3】 アクセスノードの構成を表すブロック図であ
る。
【図4】 STB(セットトップボックス)の構成を表
すブロック図である。
【図5】 ニア・ビデオ・オン・デマンドの放送スケジ
ュールの一例を表す図である。
【図6】 ユーザのリクエスト状況を表す図である。
【図7】 図3におけるユーザ情報管理部によって作成
されたATMスイッチ制御情報の一例を表す図である。
【図8】 図3におけるユーザ情報管理部によって作成
されたATMスイッチ制御情報の一例を表す図である。
【図9】 図3におけるATMスイッチ部のチャネル設
定内容の一例を表す図である。
【図10】 図3におけるユーザ情報管理部によって作
成されたビデオデータセル記憶部制御情報の一例を表す
図である。
【図11】 図3におけるユーザ情報管理部によって作
成されたビデオデータセル記憶部制御情報の一例を表す
図である。
【図12】 従来のニア・ビデオ・オン・デマンド・シ
ステムの構成を表すブロック図である。
【図13】 ニア・ビデオ・オン・デマンド・システム
の概念を表す図である。
【符号の説明】
1 ビデオサーバ、2 ATMサブネットワーク、3
アクセスノード、4STB、5 テレビジョン装置、6
ビデオデータ入力部、7 ビデオデータ記憶部、8
ATMセル化部、9 ATMインタフェース部、10
制御部、11バックボーン系ATMインタフェース部、
12 ATMスイッチ部、13 アクセスネットワーク
系インタフェース部、14 ユーザ情報管理部、15
ビデオデータセル記憶部、16 ATMスイッチ制御
部、101,102,103光ファイバ伝送路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/56 H04N 7/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビデオ信号を蓄積すると共に、予め決め
    られたスケジュールに従い、ATMセルを用いて、前記
    ビデオ信号を出力するビデオサーバと、各ユーザ宅内に
    設置された各ユーザ側装置に対し、前記ビデオサーバか
    ら出力されたATMセルを伝送するアクセスノードとを
    備えたビデオ配信システムであって、 前記アクセスノードが、 前記ビデオサーバから受信したATMセルを蓄積保存す
    るビデオセル記憶部と、 事前に定められた各放送開始スケジュールごとに、前記
    各ユーザ側装置に対する配信リクエストを受け付けて登
    録管理するデータベースと、 前記データベースを参照し、リクエストしたユーザの数
    に応じてシングルキャストまたはマルチキャストのいず
    れかの方式で前記ビデオセルを対象ユーザ側装置に伝送
    する手段と、 を含むことを特徴とする ビデオ配信システム。
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