JP3161135U - 表示と虫捕り兼用の園芸用ラベル - Google Patents

Abstract

【課題】表示と虫捕り兼用の園芸用ラベルを提供する。【解決手段】本園芸用ラベルは、主に、挿入棒と、複数のクリップ部２と、少なくとも一つの延長棒３と、少なくとも一つのシール４により構成する。前記挿入棒１は、その上端と下端に引き掛け穴１１を設け、下端は先が窄まっている先端部１２とし、前記クリップ部は、溝２１と傾斜体２２を備える側面翼とし、挿入棒上端の軸方向位置に連なって分布し、前記延長棒の下端には同様に先が窄まった先端部３２を設け、上端には挿入棒の先端部を結合するための対応挿入部３１を設け、前記シールは、外表面に剥離紙４１を被覆する。前記の構成要素を組み合わせた構造は、挿入や引き掛けが可能であるばかりでなく、延長棒により高さを増減調整して臨機応変に各種の異なる空間形態に応じることが可能となる。さらに、被覆した剥離紙に書くか印刷した文字や図柄は表示用となり、剥離紙をはがした後は、多方向の虫取り用となる。【選択図】図１

Description

本考案は表示と虫捕り兼用の園芸用ラベルに関し、特に、その構造は挿入や引き掛けが可能である他、延長棒による高低調整可能で、しかも上方には多方向に粘着片を挟みこむ機能を備え、表示用及び多方向の虫捕り用となる表示と虫捕り兼用の園芸用ラベルに係る。

公知の草花を植えた農園用ラベルは、殆どが木製や金属製であり、直立挿入棒に傾斜板を連結し、挿して立たせると、上傾斜板のラベル内容が鑑賞者の目視位置にちょうど来るので、板上の内容を便利に読み取ることができる。しかし、その構造はほとんどが固定式で、自由に必要な傾斜角度に動かすことはできないため、単一の表示機能を有する他は、別の用途での使用はできず、製品の用途を制限してしまう。

また、一般の野菜園や草花園、食物農産品展示エリアでは通常、ラベルを挿して品名、価格、説明文を表示している。また、食物の香りに伴い、蝿が飛んできて食べ物の上に止まるため、通常は農産物を重ねておいた上に蝿とり紙を配置して駆除や捕獲をしているが、その配置角度には限りがあり、平たく置くか上から吊るすのでなければ、筒状に巻いた物を立たせている。しかしこれは、右に置いたり左に置いたりしてあちこちに分布させて使用するため、美観を非常に損ない、これが主な欠点となっている。

そこで、本考案人は「表示と虫捕り兼用の園芸用ラベル」を設計し、特許文献１の権利を獲得している。これは主に、一端が窄まっている先端部を有し、他の一端に第一関節部を設けた挿入棒と、基本台の上に溝及び傾斜体を有する板体を設け、前記基本台の下にそれに対応する第二関節部を設けるクリップ片と、外表面を剥離紙で被覆したシールとにより構成される。第一関節部、第二関節部を相互に連結しているため、上方に位置させたクリップ片は自由に動かして方向を変化させられ、その上にシールを挟み込む。シールに被覆した剥離紙には表示用の文字や図柄を書くか印刷することも可能であり、剥離紙をはがすと虫捕り用となる故、全体の効果的な設計が公知の欠点を解決し、製品を世に送り出した途端、業者からの注目を浴びる結果となった。

しかし、前記構造の表示と虫捕り兼用の園芸用ラベルは、ただ、挿入して立たせて設けるものであり、空間に基づいて高低を自由に調節することはできず、吊り下げて使用することもできず、しかもクリップ片は単一方向であり、シールに多方向での挿入を提供できないため、本考案者は更に精魂を込めて研究を続け、多方面にわたる実験を繰り返した後、終に本考案を生み出した。

台湾実用新案公告第Ｍ２４６７６２号明細書

本考案の主な目的は、表示と虫捕り兼用の園芸用ラベルであり、主に、挿入棒と、複数のクリップ部と、少なくとも一つの延長棒と、少なくとも一つのシールにより構成される。

挿入棒は、その上端と下端に引き掛け穴を設け、下端は先が窄まっている先端部とする。
複数のクリップ部は、溝と傾斜体を備える側面翼とし、挿入棒上端の軸方向位置に連なって分布させる。
少なくとも一つの延長棒の下端には同様に先が窄まった先端部を設け、上端には挿入棒の先端部を結合するための対応挿入部を設ける。
シール４は、少なくとも一つの外表面に剥離紙を被覆する。

上記の構成要素を組み合わせた構造は、挿入や引き掛けが可能であるばかりでなく、延長棒により高さを増減調整して臨機応変に各種の異なる空間形態に応じることが可能であり、しかも、挿入棒の上端にシールを多方向に挟み込む機能を備えているため、被覆した剥離紙に書くか印刷した文字や図柄は表示用となり、剥離紙をはがした後は、多方向の虫取り用となる故、大幅にその実用的効果を向上させる効果を有する。

本考案の立体分解図である。 本考案の挿入棒の平面図である。 本考案の延長棒の平面図である。 本考案の実施例図である。 本考案の延長棒に関する実施例図である。 本考案の図案デザインを有するシールと剥離紙に関する実施例図である。 本考案の挿入棒ともう一型の延長棒を組み合わせた立体分解図である。 本考案の図７の組み合わせ表示図である。

本考案の構成内容とその他の特徴を更に御理解いただくために、次に図面を参照した本考案の実施例による詳細説明を行う。

図１〜３に示す通り、本考案の開示する表示と虫捕り兼用の園芸用ラベルは、主に、次の構成要素により成る。

挿入棒１は、その上端と下端に引き掛け穴１１を設け、下端は先が窄まっている先端部１２とする。
複数のクリップ部２は、溝２１と傾斜体２２の側面翼を備え、挿入棒１上端の軸方向位置に連なって分布させる。
少なくとも一つの延長棒３の上端には挿入棒１先端部１２を結合するための対応挿入部３１を設け、下端には同様に先が窄まった先端部３２と引き掛け穴３５を設ける。

少なくとも一つの外表面に剥離紙４１を被覆するシール４は、良好な粘着効果を確保するために、前記シール４を、本考案人が先に取得した中華民国実用新案公告第５１２６７３号「背面に粘着のあるプラスチック片」のシールとすることも可能であり、前記シールの採用によって、水がかかったりして雨により湿気を受けての変形や粘着効果消失を防止する効果を発揮する。

実施する場合、前記挿入棒１の複数のクリップ部２は十字形状の分布を呈し、各クリップ部２には間隔をあけた溝２１と傾斜体２２を設け、溝２１の外側には外側が広がったフレームエッジ２３を設けるため、シール４を入れた後は良好な挟み込み状態が得られ固定する。

前記挿入棒１と延長棒３の中段箇所は工形状を呈し、先端部１２、先端部３２の基本位置の両側にはそれぞれ、嵌合突出体１３、嵌合突出体３３を設け、延長棒３の対応挿入部３１は対称的に鞘形状を呈し、鞘口の両側には穴を備える嵌合耳部３４を対称的に突設する。

図１〜４に示す通り、構成する挿入棒１は、挿入や引き掛けが可能であるばかりでなく、挿入棒１上方の多方向のクリップ部２上に設けた間隔のある溝２１と傾斜体２２と外側が広がるフレームエッジ２３とにより、シール４は自由に位置を選んで挟み込むことができ、シール４を配置させた後は、良好な挟み込み力によって固定する。シール４の外表面を被覆する剥離紙４１をはがさない場合は、書くか印刷した文字や図柄は表示用となり、剥離紙４１をはがした後は、粘着層が露出して多方向の虫取り用となる故、庭園や果実園に配置するか、積み上げた農産品に差したり吊るしたりすると、公知の蝿とり紙よりも使用し易く、並びに、全体的な美観を有する効果をもつものとなる。また、室内においてはシール４は文字や図柄を直接書いたり印刷して表示用としてのペーパーボードともなる。

図１及び図５に示す通り、各種の異なる高さの空間形態に対し、需要に応じて挿入棒１の下方に延長棒３を嵌設し、臨機応変に高さを調整することができる。操作する場合は、ただ挿入棒１の先端部１２を延長棒３の鞘状の対応挿入部３１に合わせて差し込むだけでよく、挿入棒１の嵌合突出体１３と嵌合耳部３４を相互に嵌合すると、即時、延長固定効果が得られ、同様に、逆操作することにより、延長棒３を簡単に取り外せる。このように自由に臨機応変な調整が可能であり、しかも、挿入棒１の上端、下端の引き掛け穴１１や延長棒３下端の引き掛け穴３５を使って、まっすぐ引き掛けたり逆に引き掛けての使用もできるため、各種の異なる高さの空間形態での要望に合わせての使用を可能とする。

また、図６に示す通り、本考案のシール４は一般の矩形カットとする他、野菜や果物、ハート形、円形、多角形、その他幾何学形の印刷図案とすることも可能であり、しかもシール４上にはフラット形状にカットしたクリップエッジ４２を設けるため、便利にシール４をクリップ部２上に挟みこんで固定することができ、消費者に多様性のある便利な選択を提供し、消費者は自分で絵を書く必要なく、異なる図案デザインによって表示の美観を向上させられる。

また、実際の必要に応じて、挿入棒１を更に伸ばし（高くし）たものを図７及び図８に示す。前記挿入棒１は、更に長い延長タイプの延長棒５を組み合わせることも可能であり、前記延長棒５上端には対応挿入部５１及びネジ穴５３を設け、下端は先が窄まっている先端部５２とし、組み合わせる場合は、挿入棒１の先端部１２を延長棒５の鞘形状の対応挿入部５１に合わせて、そのネジ穴５３を挿入棒１下端の引き掛け穴１１に合わせて、ネジ５４を対応挿入部５１両側のネジ穴５３と引き掛け穴１１に通した後、螺合固着すると、即時、挿入棒１を延長する（高くする）目的と効果を達成する。

前述した通り、本考案の構造設計は確実に新規性と実用性を備えており、しかも機能は公知構造より進歩性があり、産業上の利用価値を有し、同様構造のものは刊行物には見られず公開使用もされていないことから、特許法に規定される実用新案法の要件に適うものとして、ここに実用新案の出願を行う。

前記の具体的な実施例は、本考案の目的、特徴、効果を詳細説明するために用いた例であるが、本考案の実施例の一部に属するのみで、本考案の実施範囲を限定するものではない。当該技術の熟知者により前述説明および以下の登録請求の範囲に開示した構造特徴と効果に基づいて為された同等効果の変化や修正は、その本質が本考案の精神範囲を逸脱しないものであるなら、すべて、本考案の実用新案登録請求の範囲に含まれるものとする。

１ 挿入棒
１１ 引き掛け穴
１２ 先端部
１３ 嵌合突出体
２ クリップ部
２１ 溝
２２ 傾斜体
２３ フレームエッジ
３ 延長棒
３１ 対応挿入部
３２ 先端部
３３ 嵌合突出体
３４ 嵌合耳部
３５ 引き掛け穴
４ シール
４１ 剥離紙
４２ クリップエッジ
５ 延長棒
５１ 対応挿入部
５２ 先端部
５３ ネジ穴
５４ ネジ

Claims (7)

1. 下端に先が窄まっている先端部を設ける挿入棒と、
   溝と傾斜体を備える側面翼とし、挿入棒上端の軸方向位置に連なって分布する複数のクリップ部と、
   外表面に剥離紙を被覆する少なくとも一つのシールとを備え、
   被覆する剥離紙上には表示用の文字や図柄を書くか印刷し、剥離紙をはがすと多方向の虫捕り用となることを特徴とする表示と虫捕り兼用の園芸用ラベル。
2. 下端に先が窄まっている先端部を設ける挿入棒と、
   溝と傾斜体を備える側面翼とし、挿入棒上端の軸方向位置に分布する複数のクリップ部と、
   下端には同様に先が窄まっている先端部を設け、上端には挿入棒の先端部を結合するための対応挿入部を設ける少なくとも一つの延長棒と、
   外表面に剥離紙を被覆する少なくとも一つのシールとを備え、
   延長棒により高さを増減調整して臨機応変に各種の異なる空間形態に応じることが可能であり、しかも、被覆した剥離紙に書くか印刷した文字や図柄は表示用となり、剥離紙をはがした後は、虫取り用となることを特徴とする表示と虫捕り兼用の園芸用ラベル。
3. 前記挿入棒と延長棒の中段箇所は工形状を呈し、先端の基本部の両側には嵌合突出体を設け、延長棒の対応挿入部は対称的に鞘形状を呈し、鞘口の両側には穴を備える嵌合耳部を対称的に突設するため、挿入棒と延長棒を合わせて差し込んだ後は、嵌合突出体と嵌合耳部は相互に嵌合することを特徴とする請求項２記載の表示と虫捕り兼用の園芸用ラベル。
4. 前記延長棒は延長タイプであり、前記延長棒の対応挿入部上方の両側にはネジ穴を設け、挿入棒と延長棒を合わせて差し込んだ後、ネジを延長棒の対応挿入部のネジ穴と挿入棒下端の引き掛け穴に貫通させて螺着することを特徴とする請求項２記載の表示と虫捕り兼用の園芸用ラベル。
5. 前記挿入棒の複数のクリップ部は十字形状の分布を呈し、各クリップ部には間隔をあけた溝と傾斜体を設け、しかも溝の外側には外側が広がったフレームエッジを設けることを特徴とする請求項１または請求項２記載の表示と虫捕り兼用の園芸用ラベル。
6. 前記挿入棒の上端と下端には引き掛け穴を設けることを特徴とする請求項１または請求項２記載の表示と虫捕り兼用の園芸用ラベル。
7. 前記シールには野菜、果物、或いはその他幾何学模様の印刷図案を設け、しかもフラット形状にカットしたクリップエッジを備えることを特徴とする請求項１または請求項２記載の表示と虫捕り兼用の園芸用ラベル。

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