JP3159598B2 - メタルハライドランプ - Google Patents

メタルハライドランプ

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JP3159598B2
JP3159598B2 JP08668294A JP8668294A JP3159598B2 JP 3159598 B2 JP3159598 B2 JP 3159598B2 JP 08668294 A JP08668294 A JP 08668294A JP 8668294 A JP8668294 A JP 8668294A JP 3159598 B2 JP3159598 B2 JP 3159598B2
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metal halide
lighting
arc tube
color temperature
arc
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俊介 柿坂
国樹 福田
耕一 杉本
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松下電子工業株式会社
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  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はメタルハライドランプ、
特に点灯方向に関係なく光色が安定なメタルハライドラ
ンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、メタルハライドランプはそのコン
パクト化、高演色化が進んでいるとともに、屋内照明、
店舗照明などの分野でも盛んに用いられ始めている。そ
のため、点灯方向自由形に対する要望が高まってきてお
り、点灯方向による光色の変動を最小限に抑制する必要
が生じてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】メタルハライドランプ
の点灯方向による光色の変化の原因は、主に発光管にお
ける最冷部の温度の変化に起因する。点灯中溶融したハ
ロゲン化物が存在する発光管の最冷部の温度が変化する
と、アーク中のハロゲン化物の蒸気圧が変化し、ランプ
の光色も変化する。点灯方向を変化させると発光管の最
冷部の位置が変化し、最冷部温度も変わる結果、光色も
変化することになる。
【0004】本発明は、このような問題を解決するため
になされたもので、点灯方向によって光色が変化するの
を抑制することができるメタルハライドランプを提供す
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のメタルハライド
ランプは、両端に電極を有し、かつ内部に金属ハロゲン
化物および緩衝ガスを封入した発光管を備え、前記発光
管は前記電極の軸と平行な直線状の胴部を有し、電極間
距離をa(mm)、前記発光管の内径をd(mm)、前記発
光管の前記胴部の長さをs(mm)としたとき、 0.85a≦d≦a 0.63a≦s≦0.8a なる関係を満足する。
【0006】
【作用】この構成により、点灯中溶融したハロゲン化物
が存在する発光管の点灯方向による温度変化が小さくな
る。そのため、アーク中のハロゲン化物の蒸気圧が点灯
方向によらず安定になり、点灯方向によるランプの光色
の変化を抑制できる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を用い
て説明する。
【0008】図2に本発明の一実施例である250Wメ
タルハライドランプを示す。発光管1は内径26mm、外
径30mmの石英製の内側ガラス筒8および内径32mm、
外径35mmの石英製の外側ガラス筒9によって二重に囲
繞されている。そして、この石英ガラス筒の両端開口部
を厚さ0.25mmの金属プレート5a,5bによって閉
塞され、さらにこれら発光管等は外管6内に固定されて
いる。外管6には口金7が取り付けられる。
【0009】図1において、石英からなる発光管1は、
電極の軸と平行な直線状の胴部3、この胴部3の両端に
カップ状のテーパ部4を有し、発光管4の両端部には、
電極間距離aを20mmとする電極2a,2bが設けられ
ている。発光管1の内部には、始動用ガスとして100
00パスカルのアルゴンと25mgの水銀の他に、TlI
1.7mg、DyI3 6.2mg、CsI 2.1mgよ
りなる金属ハロゲン化物が封入されている。
【0010】上記の構成を有する250Wメタルハライ
ドランプにおいて、電極間距離aに対する発光管の内径
dを変化させた時の、垂直点灯時と水平点灯時との色温
度の差を図3に示す。この時の電極間距離aに対する発
光管1の胴部3の長さsは14mmである。
【0011】図3に示すように、d/aの値が0.85
のときに色温度差が69Kであったものが、d/aの値
が0.81になると、色温度差が288Kへと急激に上
昇することが分かった。これは、発光管内径が小さくな
ることにより、水平点灯時にアークと管壁とが接近し、
アーク中の金属ハロゲン化物の蒸気圧が上がり垂直点灯
時に比べて色温度が下がるためであると考えられる。ま
た、d/aの値が1.0のときに色温度差が80Kであ
ったものが、d/aの値が1.11になると、色温度差
が370Kへと急激に上昇することが分かった。発光管
内径が大きくなると、垂直点灯時に下側になるテーパー
部4と胴部3との境界付近がアークおよび電極から遠ざ
かる。そのためにこの付近に最冷点が生じて金属ハロゲ
ン化物が付着し、金属ハロゲン化物の蒸気圧が水平点灯
時に比べて低くなり、色温度が下がるためであると考え
られる。
【0012】よって、電極間距離aと発光管の内径dの
関係を、 0.85a≦d≦a とすることにより、垂直点灯時と水平点灯時との色温度
の差を80K以下という、極めて小さな範囲に抑えるこ
とができる。
【0013】一方、電極管距離aに対する発光管1の胴
部3の長さsを変化させた時の、垂直点灯時と水平点灯
時との色温度の差を図4に示す。この時の電極間距離a
に対する発光管1の内径dは19mmである。
【0014】図4に示すように、s/aの値が0.63
のときに色温度差が69Kであったものが、s/aの値
が0.6になると、色温度差が291Kへと急激に上昇
することが分かった。これは、胴部3が短くなることに
より、水平点灯時にアークがテーパー部管壁と接近し、
アーク中の金属ハロゲン化物の蒸気圧が上がり垂直点灯
時に比べて色温度が下がるためであると考えられる。ま
た、s/aの値が0.8のときに色温度差が51Kであ
ったものが、s/aの値が0.89になると、色温度差
が185Kへと急激に上昇することが分かった。この場
合、垂直点灯時に下側になるテーパー部4と胴部3との
境界付近がアークおよび電極から遠ざかる。そのために
この付近に最冷点が生じて金属ハロゲン化物が付着し、
金属ハロゲン化物の蒸気圧が水平点灯時に比べて低くな
り、色温度が下がるためであると考えられる。
【0015】よって、電極間距離aと発光管1の胴部3
の長さsとの関係を、0.63a≦s≦0.8aとする
ことにより、水平点灯時と垂直点灯時との色温度の差を
69K以下という極めて小さな範囲に抑えることができ
る。
【0016】以上のような構成により達成された色温度
の差の範囲では、視覚上の発光色の差はほとんど問題に
ならないレベルである。
【0017】また、上記範囲の境界値を境にして、色温
度の差が急激に変化していることから、発光管の形状
を、0.85a≦d≦a、0.63a≦s≦0.8aと
することにより、点灯方向による光色の変化を確実に極
めて小さな範囲内に抑制することができる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明のメタルハラ
イドランプは、両端に電極を有し、かつ内部に金属ハロ
ゲン化物および緩衝ガスを封入した発光管を備え、前記
発光管は前記電極の軸と平行な直線状の胴部を有し、電
極間距離をa(mm)、前記発光管の内径をd(mm)、前
記発光管の前記胴部の長さをs(mm)としたときに、
0.85a≦d≦a、0.63a≦s≦0.8aを満足
することにより、コンパクトな形状で垂直点灯や水平点
灯時の光色の変化を抑制することのできるメタルハライ
ドランプを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるメタルハライドランプ
の発光管の要部切欠正面図
【図2】本発明の一実施例であるメタルハライドランプ
の正面図
【図3】d/aと、垂直点灯時および水平点灯時の色温
度差との関係を示した図
【図4】s/aと、垂直点灯時および水平点灯時の色温
度差との関係を示した図
【符号の説明】
1 発光管 2a,2b 電極 3 胴部 4 テーパー部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−82099(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 61/073 H01J 61/30 H01J 61/34

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端に電極を有し、かつ内部に金属ハロ
    ゲン化物および緩衝ガスを封入した発光管を備え、前記
    発光管は前記電極の軸と平行な直線状の胴部を有してお
    り、電極間距離をa(mm)、前記発光管の内径をd(m
    m)、前記発光管の前記胴部の長さをs(mm)としたと
    き、 0.85a≦d≦a 0.63a≦s≦0.8a なる関係を満足することを特徴とするメタルハライドラ
    ンプ。
JP08668294A 1994-04-25 1994-04-25 メタルハライドランプ Expired - Lifetime JP3159598B2 (ja)

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JPH07296769A JPH07296769A (ja) 1995-11-10
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