JP3159206B2 - 送信電力制御方法、移動端末装置及び基地局 - Google Patents

送信電力制御方法、移動端末装置及び基地局

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JP3159206B2
JP3159206B2 JP14766299A JP14766299A JP3159206B2 JP 3159206 B2 JP3159206 B2 JP 3159206B2 JP 14766299 A JP14766299 A JP 14766299A JP 14766299 A JP14766299 A JP 14766299A JP 3159206 B2 JP3159206 B2 JP 3159206B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スペクトラム拡散
通信システムに関し、更に詳しくは、複数の端末装置が
基地局装置と通信を同時に行うセルラ方式のスペクトラ
ム拡散通信システム、およびそれに適用する移動端末装
置ならびに送信電力制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、図10に示すように、交換局1
0と接続された複数の基地局100(100−a、10
0−b)を分散配置して複数のセル1(1a、1b)を
構成し、各セル内で基地局100と複数の移動端末30
0とが通信を行うセルラ方式のスペクトル拡散通信シス
テムにおいて、各基地局100がセル内の端末に送信す
る信号の拡散符号として、セル内の各端末毎に固有の直
交符号Wiを用いる方式が知られている。
【0003】直交符号は、例えば図11に符号W0、W
1、W2、W3で示す如く、そのうちの任意の2つの符
号について直交単位区間にわたって積和演算を行うと、
結果が0となる性質をもっている。
【0004】従って、基地局がセル内の複数の端末30
0−1〜300−nにそれぞれ固有の直交符号Wi(i
=1〜n)を割当て、1つの端末300−i宛に送信す
る信号あるいはデ−タをその端末の固有の直交符号Wi
を用いて拡散し、上記端末300−iが自分に割り当て
られた固有の直交符号Wiを用いて受信信号を逆拡散す
るようにしておくと、端末300−i宛の送信信号と直
交するセル内の他の端末宛の送信信号成分は、上記逆拡
散処理の過程で完全に除去されてしまい、妨害信号とし
て作用しなくなる。このように各基地局から移動端末へ
の通信に直交符号による拡散を適用した通信方式として
は、例えば、米国特許第5103459号公報に示され
ている。
【0005】然るに、直交符号を用いたセルラ方式のス
ペクトル拡散通信システムにおいては、各端末には、セ
ル内の基地局から送信された信号の他に、隣接セルを形
成する他の基地局からの送信信号も到達する。この場
合、他の基地局からの送信信号は、セル内の基地局が送
信する信号と直交関係にないため、上述したセル内で固
有の直交符号Wiによる逆拡散処理によって除去するこ
とができない。すなわち、各端末の受信動作において、
他のセルの基地局からの送信信号が妨害要因として作用
する。
【0006】図15は、各端末における上述した他の基
地局からの送信信号の影響を示した図である。
【0007】基地局から送信された信号の受信電力は、
基地局からの距離が大きくなるに従って減衰する。従っ
て、基地局100に近い、セル中心付近に位置した端末
300aでは、セル内の基地局からの信号の受信電力9
10が大きく、妨害信号として作用するセル外の他の基
地局からの信号の受信電力911は小さくなるため、高
いS/Nが得られる。これに対して、セル境界に付近に
位置した端末300bでは、セル内の基地局からの信号
の受信電力912が弱く、隣接セルからの妨害信号が上
記端末300aより大きな電力913で受信されるた
め、結果的にS/Nが劣化する。
【0008】上記理由から、セルラシステムにおいて
は、各基地局から端末へ送信する信号を、セル中心付近
に位置する端末300aに対しては小さな送信電力で、
また、セル周辺に位置する端末300bに対しては大き
な送信電力で出力するように、端末との位置関係によっ
て送信電力を制御することが望まれる。このように端末
の位置に応じて送信電力を変えるようにした送信電力制
御方法については、例えば、文献 A.Salmasi、K.S.Gilhousen、「On the System Design A
spects of CodeDivision Multiple Access(CDMA) Appli
ed to Digital Cellular and PersonalCommunications
Network」、IEEE VTS 1991、pp.57−
62に記載されている。
【0009】上記文献に記載された制御方式では、各端
末装置は、例えば、図14に示す回路構成によって受信
信号のS/Nを測定して、送信電力の加減を要求する制
御信号を基地局に送信し、基地局が、図12〜図13に
示す回路構成によって、上記電力制御信号に応答した送
信信号電力制御動作を行なうようにしている。
【0010】基地局の送受信回路部分の構成を示す図1
2において、アンテナ110で受信された各端末装置か
らの信号は、サーキュレータ109を経て高周波回路1
11に入力され、ベースバンドのスペクトル拡散信号R
xに変換される。上記ベースバンドのスペクトル拡散信
号Rxは、セル内に位置している各端末装置に対応付け
られた変復調装置105−1、105−2、……105
−Nに入力され、ここで逆拡散処理と復号処理を施すこ
とによって、各端末毎の送信信号(受信データ)112
と、端末が上記送信信号に混合して送信してきた電力制
御信号PCとが分離される。
【0011】各変復調装置105−i(i=1〜N)か
ら出力された電力制御信号PCは、送信電力制御装置1
16に入力される。送信電力制御装置116は、各電力
制御信号PCに応じて、各端末装置毎の送信電力指示信
号PWを発生する。
【0012】上記変復調装置105−i(i=1〜N)
は、各端末装置宛の送信データ101に対して、それぞ
れ符号化処理と、疑似雑音(PN)発生器103で発生
した基地局に固有の疑似雑音PNおよび直交符号発生器
102から発生した直交符号W1、W2、W3、…、W
Nを用いたスペクトル拡散による変調処理とを施す。
【0013】スペクトル拡散により変調された信号は、
送信電力制御装置116から与えられた各端末装置対応
の送信電力指示信号PWiに従った電力で増幅され、送
信信号Tx−i(i=1〜N)として出力される。
【0014】104はパイロット信号の発生装置であ
り、単純なパターンデータ、例えばオールゼロからなる
データを発生する。このパイロット信号は、疑似雑音発
生器103から発生される基地局に固有の疑似雑音PN
と、直交符号発生器102から発生される特定の直交符
号W0とを用いてスペクトル拡散変調された後、パイロ
ット信号として出力される。
【0015】各端末宛の送信信号Tx−i(i=1〜
N)は、縦続接続された加算器107(107−0、1
07−1、……)によって順次加算された後、上記パイ
ロット信号と共に高周波回路108で伝送周波数帯域の
信号に変換され、サーキュレータ109、アンテナ10
9を経て空中に送出される。
【0016】図13は、図12における変復調器105
−i(i=1、2、…N)の構成の1例を示す。
【0017】変復調器105−iに入力された送信デー
タ101は、符号化器201に入力され、誤り訂正等の
符号化処理を受ける。上記符号化された信号は、乗算器
202によって、直交符号発生器102から与えられた
直交符号Wiと乗算され、第一次のスペクトル拡散を受
け、次に、乗算器203によって疑似雑音信号PNと乗
算され、第二次のスペクトル拡散を受ける。このように
スペクトル拡散された信号は可変利得増幅器204に入
力され、送信電力指示信号PW−iで指定された利得で
増幅され、送信信号Tx−iとして出力される。
【0018】一方、変復調器105−iに入力された受
信信号Rxは、乗算器205に入力され、後述する上記
信号Rxの送信元となった端末装置でスペクトル拡散の
ために用いた疑似雑音PNと同じ、疑似雑音発生器20
6で発生した疑似雑音PNを用いて逆拡散処理を受け
る。逆拡散された信号は累算器207に入力され、一定
時間分の信号が累算される。この累算された逆拡散信号
は、復号器208に入力されて誤り訂正等の復号処理を
受け、復号された受信データ112と、端末装置が送信
してきた電力制御信号PC−iとに分離して出力され
る。
【0019】図14は、従来の端末装置が備える送受信
回路部分の構成を示す。
【0020】端末装置において、アンテナ301から受
信された信号は、サーキュレータ302を経て高周波回
路303に入力され、ベースバンドのスペクトル拡散信
号に変換される。
【0021】上記ベースバンドのスペクトル拡散信号
は、第1の乗算器304に入力され、疑似雑音発生器3
05から発生した疑似雑音PNと乗算され、第一次の逆
拡散処理を受ける。上記疑似雑音PNは、端末装置を基
地局に位置登録した時、上記基地局のPN発生器103
で発生する固有の疑似雑音PNと同一となるように雑音
パターンが設定されている。
【0022】上記第一次の逆拡散処理を受けた信号は、
第2の乗算器307に入力され、直交符号発生器306
から発生する上記端末に割り当てられた直交符号Wiと
乗算され、第二次の逆拡散処理を受ける。上記第二次の
逆拡散処理を受けた信号は、累算器308に入力され、
一定時間分の信号が累算される。累算された信号は、復
号器309によって復号化され、受信データとなる。
【0023】従来技術によれば、各端末装置では、受信
信号の振幅に関する確率密度分布において、分散が雑音
電力に相当し、平均が信号振幅に相当することを利用し
て、受信信号のS/Nを測定している。
【0024】このS/N測定のために、従来技術では、
累算器308の出力を絶対値演算器328に入力して得
られる絶対値と、上記累算器308の出力を自乗演算器
325に入力して得られる自乗値とを、S/N測定器3
29に供給している。上記S/N測定器329では、自
乗値入力の平均値と、絶対値入力の平均の自乗値との差
から雑音電力を求め、絶対値入力の平均の自乗値から信
号電力を求めることによってS/Nを測定し、その結果
を比較器330で、S/Nの基準値とを比較し、基地局
に送信電力増減を要求するための電力制御信号PC−i
を得ている。
【0025】上記電力制御信号PC−iは、混合器31
7で端末からの送信データと混合した後、符号化器31
8で誤り訂正等の符号化処理を施し、この符号化された
信号を乗算器320に与え、疑似雑音発生器319から
発生された疑似雑音と乗算することによってスペクトル
拡散変調する。スペクトル拡散変調された信号は、高周
波回路321で伝送周波数帯域の信号に変換された後、
サーキュレータ302を介してアンテナ301に出力さ
れ、空中に送出される。
【0026】以上の構成により、端末は基地局からの自
端末に対する送信信号の受信S/Nを基地局に通知し、
基地局は端末の受信S/Nが目標S/Nとなるように送
信電力を制御する。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のスペク
トル拡散通信システムでは、各端末装置は、基地局が自
分宛に送出した信号のみに基づいてS/Nを測定してい
る。すなわち、逆拡散して得られる受信信号の振幅の分
散を雑音電力とみなし、上記信号の振幅の平均値の自乗
を信号電力とみなしてS/Nを測定している。
【0028】然るに、上記従来のS/N測定の原理は、
雑音がなければ信号の振幅が一定となることを前提とし
ているが、移動通信システムにおいては、各端末装置の
受信信号の振幅が、端末の移動に伴って激しく変動す
る。従って、各端末で信頼できるS/N測定結果を得る
ためには、受信信号の略振幅が一定とみなせる程度の比
較的短い期間内に測定を完了する必要がある。このた
め、従来の端末装置では、S/N測定回路系325〜3
29に極めて高速性能の回路が要求される。もし、回路
性能の制約からS/N測定に時間を要する場合は、正し
いS/N測定結果が得られないため、端末からの電力制
御信号に基づいて、基地局が適切な電力制御を実現でき
ないという問題がある。
【0029】この場合、S/N測定結果の誤差分を考慮
して、基地局が、セル内の各端末に必要以上に大きな電
力で信号を送信すると、送信信号は隣接セルに高い電力
で侵入し、隣接セル内の端末に強い妨害電波として作用
する。一方、基地局が、実際に端末が必要とする電力よ
り小さな電力で送信動作すると、これを受信した端末に
おける通信品質が悪化するという問題がある。
【0030】なお、基地局からの送信信号の電力制御方
法としては、例えば、各端末装置が、上述した受信信号
のS/Nの代わりに受信データの誤り率を監視し、誤り
率が所定の基準に満たない場合に、基地局に送信電力の
増加を要求する方式が考えられるが、この方式は、デー
タの誤り率の算出に比較的長時間の監視が必要となるた
め、電力制御を通信状態の変動に十分に追従できないと
いう問題がある。
【0031】本発明の目的は、各端末装置が高いS/N
で基地局と通信できるスペクトル拡散通信システムおよ
び電力制御方法を提供することにある。
【0032】本発明の他の目的は、各セルにおける同時
通信数を増加可能なスペクトル拡散通信システムおよび
電力制御方法を提供することにある。
【0033】本発明の他の目的は、基地局に送信すべき
電力制御のための制御情報を迅速に算出可能な移動端末
装置を提供することにある。
【0034】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のスペクトル拡散通信システムでは、基地局
が、スペクトル拡散のための直交符号系列のうちの少な
くとも1つを、パイロット信号や端末に対する送信信号
の変調には適用しない、電力制御に専用の符号として割
当てることを1つの特徴とする。
【0035】また、本発明では、各端末装置(移動端
末)が、受信信号を上記基地局でS/N計測専用に割り
当てた直交符号により逆拡散した結果得られるノイズ成
分の受信電力と、パイロット信号または自端末宛の送信
信号のうちの少なくとも一方の受信電力とから、受信信
号のS/Nを求めることを1つの特徴とする。
【0036】本発明のスペクトル拡散通信システムで
は、各端末装置が、このようにして求めたS/Nの値に
基づいて得られた電力制御情報を基地局に送信し、基地
局が、端末装置から受信した上記制御情報に応じて、各
端末装置に対する信号の送信電力を制御する。
【0037】基地局から送出される全ての信号成分は上
記制御専用の直交符号と直交しているため、基地局が上
記制御専用の直交符号を送信信号の変調に適用しないよ
うにしておき、各端末装置が上記制御専用の直交符号を
用いてそれぞれの受信信号を逆拡散処理するようにして
おくと、各端末装置では、受信信号からセル内の基地局
が送出した各種の信号成分を完全に除去することができ
る。この場合、他のセルの基地局から送出された信号
は、上記逆拡散に用いた特定符号と直交していないた
め、逆拡散処理で除去されず、雑音成分として残る。従
って、上記逆拡散処理によって抽出された雑音成分の自
乗平均を求めることによって、雑音電力を迅速、且つ十
分な精度で測定することができる。
【0038】一方、基地局から送られた信号成分は、各
端末に割り当てられた直交符号、またはパイロット信号
用に割り当てられた直交符号で受信信号を逆拡散するこ
とによって得られるため、その電力値と上記雑音電力と
から、S/N値を求めることができる。
【0039】本発明によれば、各端末が上記S/N値に
応じた電力制御要求を基地局に通知し、基地局が、各端
末からの制御要求に基づいて各端末毎の信号送信電力を
制御することによって、各端末装置の通信品質を保証す
ることができる。
【0040】なお、上記信号送信電力の制御を、例え
ば、全ての端末でS/Nが等しくなるように制御する
と、各基地局の送信電力の総和を減少することができる
ため、結果的に、隣接セルに悪影響を及ぼす雑音電力の
値を低下でき、これによって各端末におけるS/Nを一
層改善できるという効果がある。
【0041】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のスペクトル拡散
通信システムにおける基地局の構成の1例を示す。図に
おいて、従来技術として図12に示した基地局の構成要
素と対応する要素には、同一の符号を付してある。
【0042】上記本発明の基地局動作は、前述の従来技
術による基地局とほぼ同様であるが、後述するように、
直交符号発生器102から出力される直交符号のうち、
任意の1つ、この実施例ではWNが、端末に対する送信
データの変調用途から除外され、S/N測定専用に割り
当てられていると言う点で相違している。
【0043】図3は、本発明における端末装置の第1の
実施例を示す。図において、回路要素301〜309
は、図14に示した従来の端末装置の構成要素301〜
309と対応しており、これらの要素からなる受信回路
では、従来装置と同様、乗算器304で疑似雑音PNに
よる第1次の逆拡散を受けた受信信号が、乗算器307
で直交符号Wiによって第2次の逆拡散を受け、端末宛
の受信データとして復号される。
【0044】この実施例では、上記乗算器304で第1
次の逆拡散を受けた受信信号を乗算器313と310に
入力する。乗算器303に入力された信号は、直交符号
発生器306から発生される直交符号W0によって第2
次の逆拡散を受ける。上記直交符号W0は基地局が周期
的に出力するパイロット信号の拡散用直交符号と対応し
ており、上記直交符号W0により逆拡散した信号を累算
器314に入力し、一定期間累算することによって、パ
イロット信号を復調することができる。上記パイロット
信号は、自乗器315で自乗され、パイロット信号成分
の瞬時電力を示す信号となってS/N測定回路316の
第1端子に入力される。
【0045】一方、乗算器310に入力された受信信号
は、直交符号発生器306より発生されたS/N測定専
用の直交符号WNによって第2次の逆拡散を受け、逆拡
散された信号は、累算器311に入力されて一定期間累
算される。上記直交符号WNは、基地局で送信信号の変
調には用いない特定の直交符号となっているため、この
直交符号による逆拡散処理の結果、上記基地局からの送
信信号成分を完全に除去し、雑音に相当する成分を抽出
できる。従って、乗算器311の出力を累算器311で
一定期間累算し、これを自乗器312において自乗演算
することによって、雑音成分の瞬時電力を得ることがで
きる。
【0046】上記雑音成分の瞬時電力は、S/N測定回
路316の第2端子に入力され、前記パイロット信号成
分の瞬時電力との比率を算出することによって、パイロ
ット信号のS/Nを示す信号が求まる。本実施例では、
上記S/N信号を比較器330において基準S/Nと比
較し、基準S/Nとの偏差を示す電力制御信号PCを得
ている。この電力制御信号PCは、混合器317で送信
データと混合した後、符号化器318で符号化し、乗算
器320において疑似雑音発生器319から発生した疑
似雑音によりスペクトル拡散変調を施した後、高周波回
路321、サーキュレータ302、アンテ301を介し
て基地局に向けて送信される。
【0047】図4は、端末装置の第2の実施例を示す。
この実施例では、図3における比較器330を省略し、
S/N測定回路から出力されるS/N情報をそのまま電
力制御信号SNとして扱い、混合器317で送信データ
と混合した後、符号器318、乗算器320、高周波回
路321、サーキュレータ321を介して送信するよう
にしいる。
【0048】図1に示した基地局100では、各変復調
装置105−i(i=1〜N−1)が、それと対応する
各端末装置からの受信信号を受信データと電力制御信号
に分離し、電力制御信号を送信電力制御装置106に与
えるようになっている。各端末が第1実施例の構造の場
合は、電力制御信号PCが分離され、各端末が第2実施
例の構造の場合は、電力制御信号SNが分離される。上
記送信電力制御装置106は、電力制御信号PCまたは
SNに応じて、各変復調装置105−iに与えるべき送
信電力指示信号PWを発生する。
【0049】上記変復調器105−iの構成を図2に示
す。回路要素201〜207は、図13に示した従来の
変復調装置の回路要素201〜207と対応している。
【0050】端末装置からの受信信号Rxは、乗算器2
05で疑似雑音信号によって逆拡散され、累算器207
で一定期間累積された後、誤り訂正復号器508に入力
される。ここで、誤り訂正等の復号処理が行われ、復号
された信号から、受信データ112と、電力制御信号S
N−iまたはPC−iが分離される。
【0051】端末装置が第1実施例の構成をもつ場合、
各変復調装置105−iにおいて分離した電力制御信号
PC−iを、従来と同様の構成をもつ送信電力制御装置
106に入力し、各端末の受信S/Nが標準S/Nに一
致するように、送信電力指示信号PW−iを発生すれば
よい。
【0052】図5は、端末装置が第2実施例の構造を有
し、変復調装置105が制御信号SN−i(i=1〜N
−1)を出力する場合の送信電力制御装置106の構成
の1例を示す。
【0053】電力制御信号SN−iは、各端末と対応す
るローパスフィルタ401−i(i=1〜N−1)に入
力され、必要以上に高い周波数で変動する高周波成分を
除去した後、逆数演算器402−i(i=1〜N−1)
でS/N値の逆数に相当する信号に変換される。上記逆
数演算器402−iの出力は、加算器403において加
算された後、加算結果が逆数演算器404で再度逆数変
換される。逆数演算器404の出力は、乗算器405−
(i=1〜N−1)に供給され、逆数演算器402−i
(i=1〜N−1)の出力との乗算が行われ、その演算
結果が各端末毎の送信電力指示信号PW−i(i=1〜
N−1)として出力される。この場合の送信電力指示信
号PW−iは、送信電力の重み係数を表しており、端末
装置のS/N値が低ければ低い程、送信電力が他の端末
より高くなるように信号PW−iの値が決定される。
【0054】上記送信電力指示信号PW−iは、それと
対応する図2に示す変復調装置105−iに供給され
る。変復調装置105−iにおいて、上記送信電力指示
信号PW−iは、送信回路系の増幅器204に電力制御
入力として入力され、これによって、各端末装置のS/
Nの状態に応じた電力で、送信信号が出力される。
【0055】以上の構成において、基地局から送信され
るパイロット信号と、基地局から各端末装置に送信され
る送信信号(データ信号)は、同一の周波数帯域で略同
時点で送出されているため、基地局からの距離に応じて
各端末装置の受信データ信号に生ずる減衰は、パイロッ
ト信号に生ずる減衰と略等しい。また、パイロット信号
とデータ信号に生ずる雑音電力は等しい。
【0056】従って、上記実施例のように、各端末装置
が、パイロット信号の受信電力と、その時点でS/N計
測用直交符号を用いて抽出した雑音電力とに基づいてS
/Nを計測し、これを電力制御信号(PCまたはSN)
として基地局に送り、基地局が上記電力制御信号に基づ
いて、各端末対応にS/Nに反比例した送信電力でデー
タ信号を送信制御することによって、各端末における受
信信号のS/Nを等しくすることができる。
【0057】図16は、本発明によって各端末のS/N
が等しくなるように送信電力制御を行った場合の効果を
示す図である。本発明によれば、セルの境界付近に位置
する端末Aに対する信号の送信電力に比較して、基地局
付近に位置する端末Bに対する信号の送信電力が小さく
なるように電力制御が行われるため、端末A、Bにおけ
る信号の受信電力は、それぞれ920、922のように
なる。
【0058】上述した電力制御は、各セルに隣接したセ
ルにおいても同様に行われ、各基地局のトータルの送信
電力を減少させる方向に制御が働くため、各セルにおい
ては、隣接セルからの妨害電波のパワーが減少し、基地
局に近い端末に他のセルの基地局から到達する妨害信号
の受信電力は921のように、また、セル境界の端末に
到達する妨害信号の受信電力は923のようにそれぞれ
低減する。この電力低減の効果は、例えば、正六角形の
セルが繰り返して配置された構造を持つスペクトル拡散
通信システムにおいては、約7.4dBに相当する。ま
た、妨害信号の電力が低減された分、各セルにおいて同
時に通信可能な端末台数(基地局が収容する端末個数)
を増加でき、最大で従来の約5.5倍に増加できる。な
お、上述した電力制御は、開ループ制御となっているた
め、安定した制御が行われる。
【0059】図6は、本発明による端末装置の第3の実
施例を示す。この実施例では、S/Nの測定を、上述し
たパイロット信号に代えて、各端末宛の送信信号(デー
タ信号)の受信電力と、雑音信号の受信電力とから求め
るようにしている。図において、図4と同一の回路要素
には同一の符号を付してあり、これらの回路要素は図4
と同様の機能をもつ。
【0060】本実施例では、直交符号Wiで逆拡散され
た端末宛の送信信号を累算器308で一定期間累算し、
その出力を復号器309に入力する一方、これを自乗器
325に入力して受信信号の瞬時電力を得、この受信信
号の瞬時電力をS/N測定装置326の第2入力とす
る。上記S/N測定装置326の第1入力には、直交符
号Wnで逆拡散して自乗器312から出力される雑音の
瞬時電力を与え、これによって受信信号のS/Nを求め
る。上記受信信号のS/Nは、電力制御信号SN=iと
して混合器317で送信データ信号と混合された後、符
号化回路318、乗算器320、高周波回路321を介
して、アンテナ301から送出される。
【0061】尚、上記受信信号S/Nは、第1実施例と
同様に、基準S/Nとの差分をとり、電力制御信号PC
として基地局に送信してもよい。
【0062】図7は、基地局の信電力制御装置106の
他の実施例を示す。この実施例では、各変復調装置10
5i(i=1〜N−1)で分離した電力制御信号SN−
i(i=1〜N−1)を、ローパスフィルタ601−i
(i=1〜N−1)に入力し、必要以上の高周波変動成
分を除去した後、比較器603−i(i=1〜N−1)
で、目標値S/N発生回路602から出力されるS/N
目標値との差を求め、各端末毎に、実際のS/Nと目標
S/Nとの差を積分器604−i(i=1〜N−1)で
積分する。上記各積分器の出力が、各端末に対する送信
電力指示信号PW−i(i=1〜N−1)として、図2
に示す出力増幅器204に与えられる。
【0063】この送信電力指示信号によって、全ての端
末でのS/Nが等しくなるように送信信号の電力が制御
される。本実施例の場合も閉ループ制御となっており、
各端末のS/Nは、伝送系に多少の非線形性が存在して
いても、目標S/Nに一致するように制御される。
【0064】図8は端末装置の第4の実施例を示す。こ
の実施例では、図3で説明した第1の実施例におけるS
/N測定装置316と、図6で説明した第3実施例にお
けるS/N測定装置326とが併用されている。すなわ
ち、S/N測定装置316からはパイロット信号のS/
N情報が得られ、S/N測定装置326からは受信信号
のS/N情報が得られる。これら2種類のS/N情報
は、混合器327で送信データと混合され、符号化回路
318、乗算器320、高周波回路321、サーキュレ
ータ302、アンテナ301を介して送出される。
【0065】図9は、端末装置が上記第4実施例の構成
をもつ場合の基地局における送信電力制御装置106の
構成を示す。基地局において、各変復調装置105−i
は、端末装置が送ってきた2種類の電力制御信号、すな
わち、パイロット信号のS/N(S/N−ip)と、受
信信号のS/N(S/N−id)とを分離して出力す
る。
【0066】このうち、パイロット信号のS/Nである
SN−ip(i=1〜N−1)は、回路要素401−
i、402−i、403、404、405−iからなる
図5に示した回路と同様の回路構成で、各端末に対する
送信電力の第1の重み値を生成する。一方、受信信号の
S/NであるSN−id(i=1〜N−1)は、回路要
素601−i、602、603−i、604−iからな
る図7に示した回路と同様の回路構成で、各端末に対す
る送信電力の第2の重み値を生成する。上記第2の重み
値を、第1の重み値に補正値として作用させることによ
って、各端末毎の送信電力指示信号PW−i(i=1〜
N−1)が得られる。ここで、ローパスフィルタ601
−iの時定数は、ローパスフィルタ401−iの時定数
よりも十分大きな値に設定しておく。
【0067】上述した各実施例によれば、端末装置の位
置が基地局に近く、基地局からの信号の受信状態が非常
によい場合、この端末に対する送信電力のが非常に小さ
くなってしまう可能性がある。この場合は、端末に対す
る送信電力に下限値を設定しておき、送信電力が所定値
以下に下がらないように制御すればよい。
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、各端末装置においてS
/Nを迅速に測定することができるため、これを電力制
御信号として基地局に送信し、基地局が上記電力制御信
号に基づいて各端末宛の信号の送信電力を制御すること
によって、各端末におけるS/Nが略等しくなるように
することができる。この結果、各セルにおける基地局か
らの端末宛の信号の送信電力の総和を必要最小限に抑え
ることが可能となり、隣接セルにノイズとして作用する
妨害電波の電力を低減でき、各セルにおける収容端末個
数の増加が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の通信システムにおける基地局装置の構
成の1例を示す図。
【図2】上記基地局装置の変復調装置105−iの詳細
を示す図。
【図3】本発明の通信システムに適用する端末装置の第
1の実施例を示す構成図。
【図4】本発明の通信システムに適用する端末装置の第
2の実施例を示す構成図。
【図5】基地局装置の送信電力制御装置の第1の実施例
を示す図。
【図6】本発明の通信システムに適用する端末装置の第
3の実施例を示す構成図。
【図7】基地局装置の送信電力制御装置の第2の実施例
を示す図。
【図8】本発明の通信システムに適用する端末装置の第
4の実施例を示す構成図。
【図9】基地局装置の送信電力制御装置の第3の実施例
を示す図。
【図10】本発明の移動通信システムの全体構成を示す
図。
【図11】スペクトル拡散に用いる直交符号の1例を示
す図。
【図12】従来の技術における基地局装置の構成を示す
図。
【図13】従来の技術における基地局装置の変復調装置
の構成の1例を示す図。
【図14】従来の技術における端末装置の構成の1例を
示す図。
【図15】従来の通信システムにおけるセル内の基地局
からの信号成分と他のセルからの妨害成分との関係を説
明するための図。
【図16】本発明の通信システムにおけるセル内の基地
局からの信号成分と他のセルからの妨害成分との関係を
説明するための図。
【符号の説明】
104:パイロット信号発生装置、 105:変復調装
置、106:送信電力制御装置、 102、30
6:直交符号発生装置、201、318:符号化器、
202:第一次の拡散を行う乗算器、203:第
二次の拡散を行う乗算器、204:送信電力調整用可変
利得増幅器、205:逆拡散を行う乗算器、 20
7、308、311、314:累算器、208、30
9:復号器、 304:第一次の逆拡散を行う
乗算器、307、310、313:第二次の逆拡散を行
う乗算器、328:絶対値演算器、 31
2、315、325:自乗演算器、320:符号拡散の
ための乗算器、 316、326、329:S/N測定
装置、330:比較器、 317、3
27:混合器、401、601:ローパスフィルタ、4
02、404:逆数演算器、603:加算器、
604:積分器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/24 - 7/26 H04J 13/00 - 13/06 H04Q 7/00 - 7/38

Claims (27)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基地局と複数の端末装置との間でスペクト
    ル拡散方式による通信を行うスペクトル拡散通信システ
    ムにおける送信電力制御方法において、 上記基地局は、特定の拡散符号を用いて拡散された第1
    の信号と、上記端末装置に割り当てられた拡散符号を用
    いて拡散された第2の信号とを送信し、 上記端末装置は、上記第1の信号を上記拡散符号を用い
    て逆拡散した受信信号の第1の受信電力及び上記第2の
    信号を上記拡散符号を用いて逆拡散した受信信号の第2
    の受信電力を測定し、上記第1の受信電力に基づく第1
    の電力制御情報及び上記第2の受信電力に基づく第2の
    電力制御情報とを上記基地局に送信し、 上記基地局は、上記第1の電力制御情報及び上記第2の
    電力制御情報に応じた送信電力で上記第2の信号を送信
    することを特徴とする送信電力制御方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の送信電力制御方法におい
    て、 上記基地局は、上記送信電力を、上記第2の電力制御情
    報に応じて修正された上記第1の電力制御情報に従って
    決定することを特徴とする送信電力制御方法。
  3. 【請求項3】請求項1記載の送信電力制御方法におい
    て、 上記拡散符号と上記拡散符号とは相互に異なる複数のコ
    ード群から選択されており、 上記第1の信号と上記第2の信号とは同一の周波数帯域
    で送信されており、 上記第1の信号は、一定の送信電力により送信されるこ
    とを特徴とする送信電力制御方法。
  4. 【請求項4】基地局と複数の端末装置との間で通信を行
    う通信システムにおける送信電力制御方法において、 上記基地局は、一定の送信電力により送信する第1の信
    号と上記端末装置における上記基地局からの電波の受信
    状態により送信電力可変な第2の信号を送信し、 上記端末装置は、上記第1の信号の通信状態を示す第1
    の電力制御信号及び上記第2の信号の通信状態を示す第
    2の受信状態信号を生成し、上記第1及び第2の電力制
    御信号を上記基地局に送信し、 上記基地局は、上記第1及び第2の電力制御信号に応じ
    た送信電力で上記第2の信号を送信することを特徴とす
    る送信電力制御方法。
  5. 【請求項5】請求項4記載の送信電力制御方法におい
    て、 上記基地局は、上記送信電力を、上記第2の信号の通信
    状態に従って修正された上記第1の通信状態に従って決
    定することを特徴とする送信電力制御方法。
  6. 【請求項6】請求項4記載の送信電力制御方法におい
    て、 上記第1の信号と上記第2の信号とは同一の周波数帯域
    かつ略同一の時点で送信されることを特徴とする送信電
    力制御方法。
  7. 【請求項7】基地局との間でスペクトル拡散方式による
    通信を行う移動端末装置において、 送信された伝送周波数帯域の信号をベースバンドの第2
    次の受信スペクトル拡散信号に変換する第1の高周波回
    路と、 上記第2次の受信スペクトル拡散信号を基地局に割り当
    てられた拡散信号PNを用いて逆拡散して第1次の受信
    スペクトル拡散信号に変換する第1の復調器と、 上記第1次の受信スペクトル拡散信号を特定の拡散符号
    を用いて逆拡散して第1の受信信号を抽出する第2の復
    調器と、 上記第1次の受信スペクトル拡散信号を割り当てられた
    拡散符号を用いて逆拡散して第2の受信信号を抽出する
    第3の復調器と、 上記第1の受信信号の受信電力に基づき第1の電力制御
    情報を生成する第1の電力制御情報生成回路と、 上記第2の受信信号の受信電力に基づき第2の電力制御
    情報を生成する第2の電力制御情報生成回路と、 上記第2の受信信号を復号して受信データに変換する復
    号器と、 上記第1の電力制御情報及び上記第2の電力制御情報と
    を上記拡散符号PNを用いて拡散してベースバンドの送
    信スペクトル拡散信号に変換する変調器と、 送信のため上記送信スペクトル拡散信号を伝送周波数帯
    域の信号に変換する第2の高周波回路と、 を有することを特徴とする移動端末装置。
  8. 【請求項8】請求項7記載の基地局において、 上記拡散符号と上記拡散符号は互いに直交する直交符号
    群から選択されたことを特徴とする移動端末装置。
  9. 【請求項9】基地局との間でスペクトル拡散方式による
    通信を行う移動端末装置において、 上記基地局より送信された、特定の拡散符号を用いて拡
    散された第1の信号と上記移動端末装置に割り当てられ
    た拡散信号を用いて拡散された第2の信号とを受信する
    受信回路と、 上記第1の信号の受信電力に基づき第1の電力制御情報
    を生成する第1の電力制御情報生成回路と、 上記第2の信号の受信電力に基づき第2の電力制御情報
    を生成する第2の電力制御情報生成回路と、 上記第2の信号を受信データに変換する復号器と、 上記第1の電力制御情報及び上記第2の電力制御情報と
    を上記基地局に送信する送信回路と、 を有することを特徴とする移動端末装置。
  10. 【請求項10】請求項9記載の移動端末装置において、 上記受信回路は、上記基地局より送信された信号に対し
    て上記拡散符号を用いて逆拡散して第1の信号を抽出す
    る第1の復調器と上記基地局より送信された信号に対し
    て上記拡散符号を用いて逆拡散して第2の信号を抽出す
    る第2の復調器とを有することを特徴とする移動端末装
    置。
  11. 【請求項11】請求項9記載の移動端末装置において、 上記拡散符号と上記拡散符号とは相互に異なる複数のコ
    ード群から選択されており、 上記第1の信号と上記第2の信号とは同一の周波数帯域
    で送信されており、 上記第1の信号は一定の送信電力で上記基地局により送
    信されることを特徴とする移動端末装置。
  12. 【請求項12】基地局との間で通信を行う移動端末装置
    において、 上記基地局より、一定の送信電力により送信された第1
    の信号と上記移動端末装置における上記基地局からの電
    波の受信状態に応じた送信電力により送信された第2の
    信号とを受信する受信回路と、 上記第1の信号の通信状態を示す第1の電力制御信号を
    生成する第1の電力制御信号生成回路と、 上記第2の信号の通信状態を示す第2の電力制御信号を
    生成する第2の電力制御信号生成回路と、 上記第2の信号を受信データに変換する復号器と、 上記第1の電力制御信号及び上記第2の電力制御信号と
    を上記基地局に送信する送信回路と、 を有することを特徴とする移動端末装置。
  13. 【請求項13】請求項12記載の移動端末装置におい
    て、 上記第1の送信信号と上記第2の送信信号とは上記基地
    局により同一の周波数帯域かつ略同一の時点で送信され
    ることを特徴とする移動端末装置。
  14. 【請求項14】移動端末装置との間でスペクトル拡散方
    式による通信を行う基地局において、 第1の送信信号を基地局固有の拡散符号PN及び特定の
    拡散符号を用いて拡散して第1の送信スペクトル拡散信
    号に変換する第1の変調器と、 第2の送信信号を上記拡散符号PN及び上記移動端末装
    置に割り当てられた拡散符号を用いて拡散して第2の送
    信スペクトル拡散信号に変換する第2の変調器と、 送信のため上記第1の送信スペクトル拡散信号と上記第
    2の送信スペクトル拡散信号とを重畳して伝送周波数帯
    域の信号に変換する第1の高周波回路と、 送信された伝送周波数帯域の信号をベースバンドの受信
    スペクトル拡散信号に変換する第2の高周波回路と、 上記受信スペクトル拡散信号を基地局に割り当てられた
    拡散信号PNを用いて逆拡散して受信信号を抽出する復
    調器と、 上記受信信号を受信データ、上記移動端末装置において
    上記第1の送信信号の受信電力に基づき生成された第1
    の電力制御情報及び上記第2の送信信号の受信電力に基
    づき生成された第2の電力制御情報に変換する復号器と
    を有し、 上記第1の変調器は上記第1の送信スペクトル拡散信号
    を所定の利得で増幅し、上記第2の変調器は上記第2の
    送信スペクトル拡散信号を上記第1の電力制御情報及び
    上記第2の電力制御情報に応じた利得で増幅することを
    特徴とする基地局。
  15. 【請求項15】請求項14記載の基地局において、 上記拡散符号と上記拡散符号は互いに直交する直交符号
    群から選択されたことを特徴とする基地局。
  16. 【請求項16】移動端末装置との間でスペクトル拡散方
    式による通信を行う基地局において、 特定の拡散信号を用いて拡散された第1の信号と上記移
    動端末装置に割り当てた拡散信号を用いて拡散された第
    2の信号とを送信する送信回路と、 上記移動端末装置より送信された、上記移動端末装置に
    おいて上記第1の信号の受信電力に基づき生成された第
    1の電力制御情報及び上記第2の信号の受信電力に基づ
    き生成された第2の電力制御情報とを受信する受信回路
    とを有し、 上記送信回路は、上記第1の信号を一定の送信電力によ
    り送信し、上記第2の信号を上記第1の電力制御情報及
    び上記第2の電力制御情報に応じた送信電力で送信する
    ことを特徴とする基地局。
  17. 【請求項17】請求項16記載の基地局において、 上記拡散符号と上記拡散符号とは相互に異なる複数のコ
    ード群から選択されており、 上記送信回路は、上記第1の信号と上記第2の信号とを
    同一の周波数帯域で送信し、 上記送信回路は、上記第2の信号を、上記第1の電力制
    御情報に従って決定され、上記第2の信号の電力制御情
    報に従って修正された送信電力で上記第2の信号を送信
    することを特徴とする基地局。
  18. 【請求項18】移動端末装置との間で通信を行う基地局
    において、 一定の送信電力により第1の信号を、上記移動端末装置
    における通信状態により可変な送信電力により第2の信
    号を送信する送信回路と、 上記移動端末装置より送信され、上記移動端末装置にお
    いて上記第1の信号の通信状態に従って生成された第1
    の電力制御信号及び上記第2の信号の通信状態に従って
    生成された第2の電力制御信号を受信する受信回路と、 を有することを特徴とする基地局。
  19. 【請求項19】請求項18記載の基地局において、 上記送信回路は、上記第1の送信信号と上記第2の送信
    信号とを同一の周波数帯域かつ略同一の時点で送信し、 上記送信回路は、上記第2の信号を、上記第1の信号の
    通信状態に従って決定され、上記第2の信号の通信状態
    に従って修正された送信電力で上記第2の信号を送信す
    ることを特徴とする基地局。
  20. 【請求項20】基地局と複数の端末装置との間でスペク
    トル拡散方式による通信を行うスペクトル拡散通信シス
    テムにおける送信電力制御方法において、 上記基地局より送信された、特定の拡散符号を用いて拡
    散された第1の信号と上記移動端末装置に割り当てられ
    た拡散信号を用いて拡散された第2の信号とを受信し、 上記拡散符号により逆拡散して得た上記第1の信号の受
    信電力及び上記拡散符号により逆拡散して得た上記第2
    の信号の受信電力とを測定し、 上記第2の信号を受信データに変換し、 上記第1の受信電力に基づく第1の電力制御情報及び上
    記第2の受信電力に基づく第2の電力制御情報を上記基
    地局に送信することを特徴とする送信電力制御方法。
  21. 【請求項21】請求項20記載の送信電力制御方法にお
    いて、 上記拡散符号と上記拡散符号とは相互に異なる複数のコ
    ード群から選択されており、 上記第1の信号と上記第2の信号とは同一の周波数帯域
    で送信されており、 上記第1の信号は一定の送信電力で上記基地局により送
    信されることを特徴とする送信電力制御方法。
  22. 【請求項22】基地局と複数の端末装置との間で通信を
    行う通信システムにおける送信電力制御方法において、 上記基地局より、一定の送信電力により送信された第1
    の信号と上記移動端末装置における上記基地局からの電
    波の受信状態に応じた送信電力により送信された第2の
    信号とを受信し、 上記第1の信号の通信状態を示す第1の電力制御信号と
    上記第2の信号の通信状態を示す第2の電力制御信号と
    を生成し、 上記第2の信号を受信データに変換し、 上記第1の電力制御信号及び上記第2の電力制御信号と
    を上記基地局に送信することを特徴とする送信電力制御
    方法。
  23. 【請求項23】請求項22記載の送信電力制御方法にお
    いて、 上記第1の送信信号と上記第2の送信信号とは上記基地
    局により同一の周波数帯域かつ略同一の時点で送信され
    ることを特徴とする送信電力制御方法。
  24. 【請求項24】基地局と複数の移動端末装置との間でス
    ペクトル拡散方式による通信を行うスペクトル拡散通信
    システムにおける送信電力制御方法において、 特定の拡散信号を用いて拡散された第1の信号を一定の
    送信電力により、上記移動端末装置に割り当てた拡散信
    号を用いて拡散された第2の信号を可変の送信電力によ
    り送信し、 上記移動端末装置より送信され、上記移動端末装置にお
    いて上記第1の信号の受信電力に基づき生成された第1
    の電力制御情報及び上記第2の送信信号の受信電力に基
    づき生成された第2の電力制御情報とを受信し、 上記第1の電力制御情報及び上記第2の電力制御信号に
    応じて上記第2の送信信号の送信電力を制御することを
    特徴とする送信電力制御方法。
  25. 【請求項25】請求項24記載の送信電力制御方法にお
    いて、 上記拡散符号と上記拡散符号とは相互に異なる複数のコ
    ード群から選択されており、 上記第1の信号と上記第2の信号とを同一の周波数帯域
    で送信され、 上記第1の信号は一定の送信電力で送信され、 上記第2の信号は、上記第1の電力制御情報に従って決
    定され、上記第2の信号の電力制御情報に従って修正さ
    れた送信電力で送信されることを特徴とする送信電力制
    御方法。
  26. 【請求項26】基地局と複数の端末装置との間で通信を
    行う通信システムにおける送信電力制御方法において、 一定の送信電力により第1の送信信号を、上記移動端末
    装置における通信状態により可変な送信電力により第2
    の送信信号を送信し、 上記移動端末装置より送信された、上記移動端末装置に
    おいて上記第1の信号の通信状態に基づき生成された第
    1の電力制御信号及び上記第2の信号の通信状態に基づ
    き生成された第2の電力制御信号を受信し、 上記第1の電力制御情報及び上記第2の電力制御信号に
    応じて上記第2の送信信号の送信電力を制御することを
    特徴とする送信電力制御方法。
  27. 【請求項27】請求項26記載の送信電力制御方法にお
    いて、 上記第1の送信信号と上記第2の送信信号とは同一の周
    波数帯域かつ略同一の時点で送信され、 上記第2の信号を、上記第1の信号の通信状態に従って
    決定され、上記第2の信号の通信状態に従って修正され
    た送信電力で上記第2の信号を送信されることを特徴と
    する送信電力制御方法。
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