JP3159202U - 流体活性装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】特殊な形状の装置本体に通過させるのみで、流体を簡易に活性化させることができるとともに、廉価で操作性に優れ、また長期的に使用可能な流体活性装置を提供する。【解決手段】流体が円運動しながら装置本体の内部を通過するように、流体活性装置の装置本体を管によって螺旋状に形成し、装置本体の内壁面の全体に雌ネジ状の凹部を設けるか、または螺旋状の内設体を配置する。【選択図】図1
Description
本考案は、特殊な形状をした管またはコイルを用いて、水や空気その他の流体に強力な円運動を行なわせ、その強力な円運動によって運動エネルギーを付与し、流体を活性化させるようにした流体活性装置に関するものである。
従来から汎用されている流体活性装置としては、水や空気の取出口を狭めることによって流体に自然な円運動を行なわせ、その自然な円運動によって遠心力を付与するようにした構造のものがあったが、このような単なる円運動では加えられる運動エネルギーが低いままであるので、流体を所定レベルまで活性化させることができないという不具合があるばかりでなく、流体が荷電粒子の場合には、流体を活性化する方法が考慮されていないので、管との摩擦によって運動エネルギーは減少する一方であった。
上述のような不具合等を解消する方法として、例えば活性炭や遠赤外線セラミックス、磁石などの流体改質物質を多数の短尺パイプ体内に収容し、その多数の短尺パイプ体を管状の活性装置に内蔵することにより、装置内を通過する流体を活性化するようにした流体活性用装置が提案されている(特許文献1参照)。
しかしながら上記した特許文献1の流体活性用装置は、流体改質物質を収容した多数の短尺パイプ体を装置内に密集状に内蔵する構成となっており、特に活性化対象の流体が液体等の場合では流体の通過速度が低減されるので、迅速な活性化操作を行うことができないという欠点があった。また多数の流体改質物質を使用するので製造コストが高額になるばかりでなく、長期的な使用における流体改質物質の性能の維持や装置の保守管理等を充分に行うことができないという極めて重大な問題点があった。
そこで本考案は、流体活性装置の主体を成す装置本体を、管またはコイルを用いて特殊な形状に形成し、その特殊な形状を利用して流体を活性化することにより、流体改質物質や別途な動力源などに依存することなく、廉価で操作性に優れ、且つ長期的に耐用可能な構造の流体活性装置を提供しようとするものである。
上記の課題を解決するため、本考案は以下のような技術的手段を講ずるものである。
すなわち請求項1に記載した本考案は、流体が円運動しながら装置本体の内部を通過するように設けて成る流体活性装置において、前記装置本体を、管を用いて螺旋状または逆円錐状に形成するとともに、その装置本体の内壁面の全体に、雌ネジ状の凹部を形成した構成とするものである。
すなわち請求項1に記載した本考案は、流体が円運動しながら装置本体の内部を通過するように設けて成る流体活性装置において、前記装置本体を、管を用いて螺旋状または逆円錐状に形成するとともに、その装置本体の内壁面の全体に、雌ネジ状の凹部を形成した構成とするものである。
また請求項2に記載した本考案は、流体が円運動しながら装置本体の内部を通過するように設けて成る流体活性装置において、前記装置本体を、管を用いて螺旋状に形成するとともに、管またはコイルを用いて形成した螺旋状の内設体を、その装置本体内に二重構造状に配置した構成とするものである。
また請求項3に記載した本考案は、流体が円運動しながら装置本体の内部を通過するように設けて成る流体活性装置において、前記装置本体が、管またはコイルを用いて渦巻状またはサイクロイド状に形成された構成とするものである。
上述のような解決手段を備えた本考案によれば、装置本体(または内設体)の中を流体が通過すると、曲率中心から半径方向に遠心力が生じ、さらにこの曲率中心が円運動をするために付加的な強い遠心力が生じて充分な運動エネルギーが付与されるので、流体の活性化が実現可能となっているのである。
従来の一般的な流体活性装置では、本考案で成されるような強い運動エネルギーを付与することができなかったが、本考案装置では、流体改質物質や別途な動力源等を用いることなく、流体を装置内に通過させるのみで強い運動エネルギーが付与されるようになっているので、製造コストの削減や操作性の向上を飛躍的に図ることができるという顕著な効果を奏するものである。
また本考案は、上述したように製造コストを節約することができるばかりでなく、装置自体も比較的軽装備で耐久性があるので、海水・淡水の活性化、空気の活性化、電気エネルギーの活性化などの様々な分野で、簡易且つ広範囲に利用することができるという特筆すべき効果も有している。
本考案は、活性化対象の流体が装置内を通過する際に、その曲率中心が円運動を行うように設けられ、且つその円運動に充分な遠心力を加えることにより、充分な運動エネルギーが付与される(すなわち流体の活性化をもたらす)ように構成したものである。
この場合に使用される流体活性装置は、管やコイルを用いて、後述するような特殊な形状および構造に形成された装置本体(以下、本体)1と、支持台や支持脚あるいは支持アーム等のように本体1を適宜な形態で支持する支持部材(図示せず)と、流体を本体内に投入するための流体導入部材(図示せず)などを備えているが、支持部材や流体導入部材等は公知であるので、ここでは本体1の構成のみを各実施例において詳細に説明する。
まず本考案の第1実施例について図1,図2を参照して説明する。
本実施例の本体1は、適宜な径と長さを有する管を図1に示すような螺旋状に巻回するとともに、その上端部4にパイプ状の投入口2を取付けた形状となっており、またその下端を取出口3とするものである。
本実施例の本体1は、適宜な径と長さを有する管を図1に示すような螺旋状に巻回するとともに、その上端部4にパイプ状の投入口2を取付けた形状となっており、またその下端を取出口3とするものである。
上記のように形成された本体1の内壁面の全体には、図2に示すような雌ネジ状の凹部6が形成されているが、この場合の図2は、便宜的に斜線で示した部分が凸部5であり、他の部分が雌ネジ状の凹部6となっている。したがって本体1の投入口2から投入された流体は、螺旋状の本体形状と内壁面の凹凸構造(雌ネジ状の凹部6とネジ溝が形成されない凸状部分から成る構造)とが相俟って強力な円運動を行うようになっているので、その強力な円運動によって強力な運動エネルギーが付与され、活性化された流体が取出口3から排出されるように構成されている。
次に、本考案の第2実施例について図3を参照して説明するが、本実施例は、本体11を逆円錐状に設けるとともに、その内壁面の全体に前実施例の場合と同様な凹凸構造を設けたものである。この場合に、本体11の上端部14は広い開口状となっているので、この開口した上端部14が投入口12になるとともに、狭い開口状の下端が取出口13となっており、また該本体11の内壁面には、図示のように、雌ネジ状の凹部16とその周囲の凸部15が形成されている。
このような形状の本実施例では、投入口12が広く取出口13が狭くなっているので、流体の自然な円運動によって遠心力が付与されるとともに、内壁面の凹凸構造がその円運動に更なる遠心力を加えるように構成されているのである。
図4に示す第3実施例は、図4(イ)で示すように、図1と同一形状に形成された本体1の内部に、管またはコイルを用いて形成した内設体7を、二重構造状に配置した構成である。この場合の内設体7は、図4(ロ)で示すように、本体1の内径よりもやや小さな外径を有し、且つ本体1とほぼ同一の螺旋状に巻回して形成されたものである。このように構成された本実施例において、活性化対象の流体は内設体7の内部を通過するようになっているが、この内設体7が、図示のようなコイルで形成された場合は、主として電気が流されるものであり、また管で形成された場合(図示せず)は、水や空気等が流されるものである。
本考案の第4実施例は図5および図6に示された形状のものである。
まず図5で示される本体21は、あたかも渦を巻いたような形状の双曲線的螺旋状に形成(本考案では、このような形状を渦巻状と称する)されており、図6で示される本体21Aは、図示のようなサイクロイド状に巻回して形成されたものである。またこの本体21および本体21Aはいずれも管またはコイルで形成される(図はいずれも管で形成された例を示す)ものであるが、その内部には、前記した第1実施例〜第3実施例で述べたような内壁面の凹凸構造や内設体は設けられていない。したがって本体21に設けられた投入口22および本体21Aに設けられた投入口22Aから投入された流体は、それぞれの巻回形状のみからの影響を受けて円運動を行い、運動エネルギーを付与されながら取出口23および取出口23Aから排出されるようになっている。
まず図5で示される本体21は、あたかも渦を巻いたような形状の双曲線的螺旋状に形成(本考案では、このような形状を渦巻状と称する)されており、図6で示される本体21Aは、図示のようなサイクロイド状に巻回して形成されたものである。またこの本体21および本体21Aはいずれも管またはコイルで形成される(図はいずれも管で形成された例を示す)ものであるが、その内部には、前記した第1実施例〜第3実施例で述べたような内壁面の凹凸構造や内設体は設けられていない。したがって本体21に設けられた投入口22および本体21Aに設けられた投入口22Aから投入された流体は、それぞれの巻回形状のみからの影響を受けて円運動を行い、運動エネルギーを付与されながら取出口23および取出口23Aから排出されるようになっている。
なお本実施例においては、図6に示すように、投入口から取出口に至るまで同一の内径を有するように形成しても実施可能であるが、図5に示すように、投入口がやや広く取出口がやや狭くなるように形成した方が、所望する運動エネルギーを得るためにはより好適である。
上記のような構造の各実施例の装置において、本体1の投入口2(図1),本体11の投入口12(図3),管状に形成した本体21の投入口22(図5)および本体21Aの投入口22A(図6)から、それぞれ水または空気を投入して本体内を通過させ、各取出口3,13,23,23Aからそれぞれ採取し、その水または空気分子の運動エネルギーを調査したところ、投入前に比較して著しく増大していることが判明した。
さらに図4(ロ)に示した内設体7、図5に示した本体21、図6に示した本体21Aをそれぞれコイルによって形成し、これらに荷電粒子の流体を通過させたところ、この場合においても、投入前に比較して荷電粒子の運動エネルギーが著しく増大していることが判明した。
本考案は、上述した如くに、流体改質物質や別途の動力等を備えることなく、本体(または内設体)の内部を単に通過させるのみで、流体に運動エネルギーを付与して活性化させることができ、またコストの節約にもつながる極めて性能の高い流体活性装置である。なお各図で示した螺旋構造はすべて右螺旋状に形成してあるが、この螺旋構造を左螺旋状に形成しても差し支えない。
1,11,21,21A 装置本体
2,12,22,22A 投入口
3,13,23,23A 取出口
4,14 上端部
5,15 凸部
6,16 凹部
7 内設体
8 内設体の投入口
9 内設体の取出口
2,12,22,22A 投入口
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8 内設体の投入口
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Claims (3)
- 流体が円運動しながら装置本体の内部を通過するように設けて成る流体活性装置において、前記した装置本体を、管を用いて螺旋状または逆円錐状に形成するとともに、その装置本体の内壁面の全体に、雌ネジ状の凹部を形成したことを特徴とする流体活性装置。
- 流体が円運動しながら装置本体の内部を通過するように設けて成る流体活性装置において、前記した装置本体を、管を用いて螺旋状に形成するとともに、管またはコイルを用いて形成した螺旋状の内設体を、その装置本体内に二重構造状に配置したことを特徴とする流体活性装置。
- 流体が円運動しながら装置本体の内部を通過するように設けて成る流体活性装置において、前記した装置本体が、管またはコイルを用いて渦巻状またはサイクロイド状に形成されたことを特徴とする流体活性装置。
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