JP3158559B2 - 有機物のゲル化回収用組成物 - Google Patents

有機物のゲル化回収用組成物

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  • Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)
  • Removal Of Floating Material (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、海上及び陸上での有機
液体物質のゲル化回収用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】湾岸戦争によるクウェートにおける原油
流出やエクソンバルディーズ号の流出事故の例、油や液
状化学品の輸送時の事故例にみられるように、流出有機
液状物質の回収技術の発展が、陸上、海上を問わず、今
日の重要な課題となっている。
【0003】本発明者らは、ジベンジリデンソルビトー
ル(以下「DBS」と略記する。)が有機液状物質に対
して有効なゲル化性能を有することを見い出し、かかる
知見に基づいて有機化合物の新規な回収法を提案し(特
公昭49−7268号)、次いで、特に水上で形成された油膜
を縮小し、しかも当該油膜のみを選択的にゲル化回収で
き、いわゆる水切りの良好な組成物を提案した(特開昭
57−195174号)。更に、ゲル硬度が改善された組成物
(特開昭58−101179号)や、より広範囲な有機液状物質
に対して有効な組成物を開発した(特開昭63−215789
号)。又、これまでに、有機物回収用組成物に金属塩を
約2重量%以上添加することにより、その貯蔵安定性が
向上することを示唆したが(特開昭58-157880号)、そ
の作用機構については不明であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以下の特性
を有する新規有用な有機物のゲル化回収用組成物(以下
「油ゲル化剤」という。)を提供することを目的とす
る。 (1)従来の組成物の特性を生かしながら、水上に流出
する油類の選択的ゲル化に関して、ほとんど混合攪拌す
ることなしに、より少量の添加で速やかに優れたゲル硬
度が得られること。本特性は、極めて重要である。即
ち、攪拌せずとも流出油がゲル化できるとすると、流出
油の回収に当たって従来必要とされていたオイルフェン
スが不要となり、その作業性、経済性は飛躍的に増大す
る。
【0005】(2)より安全で生体系に悪影響を及ぼす
ことのないこと。 (3)ゲル化回収用組成物中のDBS類のゲル化剤濃度
を高く保持しながら、低温下においてもゲル化せずに液
性を保ち得ること。本特性は、春夏秋冬を問わず、とり
わけ、気温の低い冬季においても、ゲル化・固化せしめ
る作業を遂行する上で必要な点であり、特に当該処理剤
が海上で適用された場合において重要な要素である。ゲ
ル化・固化した流出原油は、経日揮発によって生ずる沈
降が抑えられ、あるいは化学物質の引火性が抑制され
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく、従来なされていなかった金属塩の配合量
とその効果・機能との関係について鋭意検討した結果、
DBS類を必須のゲル化剤成分として含有する油ゲル化
剤に対し、特定量の当該塩を配合することによって、ゲ
ル化剤の低温におけるゲル形成を抑えて、溶液状態を保
てるばかりでなく、同時に、攪拌することなしに流出油
のゲル化が達成されるという驚くべき結果を見い出し、
かかる知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0007】本発明にかかる油ゲル化剤は、以下の成分
を含有することを特徴とする。 (A)DBS類2〜7重量% (B)成分Aの良溶媒である親水性溶媒15〜70重量
% (C)親油性溶媒15〜80重量% (D)アルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩から選ば
れる1種又は2種以上の塩0.02〜1重量%
【0008】A成分であるDBS類とは、芳香族アルデ
ヒド類と5価以上の多価アルコールとの縮合物であっ
て、一般式(I)で表される。
【化1】 [式中、X、X’は、同一又は異なって、水素原子、炭
素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ
基、ハロゲン原子又はニトロ基を表す。m、nは1〜5
の整数を、pは0又は1を表す。]
【0009】ここで、芳香族アルデヒドとしては、ベン
ズアルデヒド、炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜
3のアルコキシ基、ハロゲン原子及びニトロ基から選ば
れる1種以上の基が1〜5個置換したベンズアルデヒド
類、並びにそれらの任意の割合の混合物が例示される。
【0010】多価アルコールとしては、ソルビット、キ
シリット等の糖アルコール及びそれらの任意の混合物が
例示される。
【0011】得られる化合物には、芳香族の各置換基の
種類や数が異なる非対称型、あるいは同一の対称型並び
にそれらの混合物の他、ソルビット誘導体、キシリット
誘導体の任意の混合物が包含される。これらの化合物の
うち、DBS、ジトルイリデンソルビトール(以下「D
TS」という。)等のアルキル置換体が好ましく、特に
DBSが好ましい。
【0012】A成分の配合量は、油ゲル化剤において2
〜7重量%、好ましくは3〜6重量%程度である。2重
量%未満では、生成するゲルの強度が小さく不十分であ
り、7重量%を越えた場合には系全体の液性が保ちにく
く、たとえ液性が保たれたとしても、高速度な流出油の
ゲル化・固化行うことが困難となり、いずれも好ましく
ない。
【0013】B成分である親水性溶媒としては、N,N
−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミ
ド、ジメチルスルホキシド、エチレンカーボネート、ス
ルホラン、メチルセロソルブ、N−メチル−2−ピロリ
ドン、N−プロピル−2−ピロリドン、N,N−ジメチ
ルアミノプロピルメタクリルアミド、N−ビニル−2−
ピロリドン等の単独又は2種以上の混合物が例示され
る。中でもN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジ
メチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドンなど
が好ましい。
【0014】成分Bの配合量は、15〜70重量%、好
ましくは20〜65重量%程度である。15重量%未満
では系の液性を保つことが困難であり、70重量%を越
えた場合には油の選択的なゲル化が困難となり、いずれ
も好ましくない。
【0015】本発明にかかるC成分は、以下の(1)〜
(10)の群に大別され、特に水上で有機物を回収する
場合において所定量の溶媒類を使用することにより、油
ゲル化剤を液状に保持することができるとともに、水上
の油膜を集油する作用及びゲル化剤の水相への移行を抑
制し、油分のみをゲル化し、かつゲル化された油分の水
切り性を改善することができる。これらの内、特に
(1)高級脂肪族アルコール類、(5)エポキシ化合
物、(6)植物油及び(8)高級脂肪族カルボン酸の群
に属する親油性溶媒が好ましい。
【0016】(1)炭素数6〜20のアルコール類 具体例としては、ヘキシルアルコール、オクチルアルコ
ール、デシルアルコール、テトラデシルアルコール、オ
クタデシルアルコール、オレイルアルコール、炭素数1
6〜20の分岐鎖状アルコール、エイコシルアルコール
等が挙げられる。
【0017】(2)炭素数10〜20の炭化水素類 具体例としては、デカン、ドデカン、トリデカン、ペン
タデカン、オクタデカン、エイコサン、1−デセン、1
−オクタデセン等が挙げられる。
【0018】(3)炭素数6〜40のエステル類 具体例としては、ステアリルステアレート、オレイルス
テアレート、ブチルステアレート、エチレングリコール
ジステアレート、ジオクチルアジペート、ジオクチルマ
レエート、ジオクチルフタレート、ジイソデシルフタレ
ート、ジオクチルヘキサヒドロフタレート、コハク酸ジ
ブチル等が挙げられる。
【0019】(4)炭素数10〜30のエーテル類 具体例としては、ジオクチルエーテル、ジミリスチルエ
ーテル、ミリスチルオクチルエーテル等が挙げられる。
【0020】(5)炭素数10〜56のエポキシ化合物 具体例としては、対応するα−オレフィンエポキシド、
エポキシ化アマニ油、エポキシ化オレイルアルコール、
エポキシ化オレイルステアレート等が挙げられる。
【0021】(6)植物油 具体例としては、ヤシ油、大豆油、アマニ油、ナタネ油
等が挙げられる。
【0022】(7)ハロゲン化物 具体例としては、クロロホルム、ジクロロエタン、ハロ
ゲン化アルキル、ジブロムエタン等が挙げられる。
【0023】(8)炭素数6〜20の直鎖状又は分岐鎖
状の飽和若しくは不飽和のカルボン酸具体例としては、
イソステアリン酸、ノナン酸、デカン酸、オレイン酸等
が挙げられる。
【0024】(9)アルキルシクロヘキサノン 具体例としては、メチルシクロヘキサノン、ブチルシク
ロヘキサノン、ヘキシルシクロヘキサノン等が挙げられ
る。
【0025】(10)N−アルキル−2−ピロリドン 具体例としては、N−ブチル−2−ピロリドン、N−オ
クチル−2−ピロリドン、N−ヘキサデシル−2−ピロ
リドン等が挙げられる。
【0026】これらの親油性溶媒は、単独で又は2種以
上を適宜混合して使用され、15〜80重量%、好まし
くは20〜75重量%程度の範囲で用いられる。15重
量%未満で用いる場合には得られる油ゲル化剤を水上油
のゲル化回収に用いる際、油ゲル化の選択率が低下し、
ゲル化物中に比較的多量の水を含むこととなり好ましく
ない。一方、80重量%を越えて用いるときは得られる
油ゲル化剤組成物はゲル状となり、液状を保持し得ず、
使用が困難である。
【0027】D成分である金属塩として、具体的には、
カルシウム、ナトリウム、リチウム、カリウム等の塩化
塩、臭化塩、炭酸塩、重炭酸塩、水酸塩、ホウ酸塩、酢
酸塩、硫酸塩、重硫酸塩、安息香酸塩、脂肪酸塩等が例
示され、中でも塩化カルシウム、塩化ナトリウム、塩化
リチウムなどの塩化塩やそれらの安息香酸塩が好まし
い。かかるアルカリ金属塩及びアルカル土類金属塩は単
独で、または2種以上を適宜組み合わせて用いられる。
【0028】当該金属塩の配合量は、0.02〜1重量
%、好ましくは0.05〜0.8重量%程度である。0.
02重量%以下では、油ゲル化剤の低温液性を大幅に改
善することができない。一方、1.5重量%以上では、
油ゲル化剤の低温液性を大幅に改善することができるも
のの、攪拌することなしでは流出油のゲル形成のゲル形
成速度が極めて遅く、攪拌なしでのゲル化という課題
(3)を達成することが困難で、実用性に欠け満足でき
ない。
【0029】即ち、本発明に係る極めて少量の上記金属
塩を配合することにより、油ゲル化剤の低温液性を大幅
に改善することができるばかりでなく、流出油のゲル形
成の際、従来必要とされた攪拌を事実上不要にし、高速
ゲル化ができ、前記課題(1)乃至(3)を同時に満足
する。従って、多量の流出油に対して、オイルフェンス
を張ること(ブーム)なしに、流出油の周辺を油ゲル化
剤の空中散布によるゲル化方法で油の拡散を防止するこ
とができ、ゲル化後においては、オイルスキマーで中心
部から周辺に至る大部分の流動状の油を回収すれば良い
という画期的な回収技術の進歩に道を開くことになる。
当然、最後に周辺部のゲル化油をネットで捕捉回収すれ
ば良い。また、船の中の油に油ゲル化剤を投入しておけ
ば、水上に流出した油が自然にゲル化し、ネットによる
回収が容易となる。
【0030】本発明に係る少量の金属塩を配合すること
に起因する油ゲル化剤の特性は、ゲル化剤成分がDBS
類である場合に限って出現するものであって、他のゲル
化剤であるN−アシルアミノ酸類や12−ヒドロキシス
テアリン酸の系では全く出現しない。即ち、N−アシル
アミノ酸類や12−ヒドロキシステアリン酸の系では、
いかに塩の配合量を工夫しても前記課題(1)を達成す
ることができない。
【0031】本発明に係る油ゲル化剤によりゲル化さ
れ、回収される有機液状物質は、水に不溶で室温で流動
性を有する物質や水上で油膜を形成する物質であり、具
体的には、軽油、重油、ナフサ、ケロシン、各種フタル
酸エステル、潤滑油、高級アルコール類、ガソリン、酢
酸エチル、ベンゼン、トルエン、キシレン、アルキルベ
ンゼン、アニリン、パラフィン、α−オレフィン、エポ
キシド類、フェノール類、有機ハロゲン化物、ニトロ化
物、動植物油、アミン、ニトリル、ケトン、動植物油の
メチルエステル等が例示される。
【0032】本発明に係る油ゲル化剤の適用処方は、以
下のとおりである。但し、所定の効果が得られる限り、
かかる処方に限定されるものではない。
【0033】水上にあっては、対象となる有機物質10
0容量部に対して油ゲル化剤を10〜40容量%程度散
布すれば良い。必要ならば、更に機械的に混合するか、
水を吹きかける。陸上にあっては、対象となる有機物質
100容量部に対して油ゲル化剤組成物を10〜40容
量%程度散布した後、水を吹きかける。
【0034】
【実施例】以下に実施例を掲げ、本発明を詳しく説明す
る。 [ゲル試験方法A(水上)]B重油100mlに所定の油
ゲル化剤30mlを注射器で注入する。これを直ちに50
0mlの海水をいれた1リットルビーカーに注ぐ。生成す
るゲルの硬度の時間変化を測定する。
【0035】[ゲル試験方法B(陸上)]500mlのビ
ーカーに200mlの各種油を入れ、これに油ゲル化剤5
0mlを添加し1秒間混合する。水100mlを散布する。
1時間静置した後、ゲル相のみを取り出してゲル硬度を
測定する。又、残存する未ゲル化油量を測定してゲル化
率を算出する。
【0036】[ゲル試験方法C(水上)]1リットルの
ビーカーに300mlの海水を入れ、200mlの各種油を
浮かべる。これに油ゲル化剤50mlを均一に散布する。
1秒間だけかき混ぜる。1時間静置した後、ゲル相のみ
を取り出してゲル硬度を測定する。又、残存する未ゲル
化油量を測定してゲル化率を算出する。
【0037】ゲル硬度:ゲル化物に1cm2の表面積の丸
棒をあて、加重速度10g/秒で加重し、ゲルが崩壊す
るときの重量を求める。ゲル化率(%) :ゲル化の対象とした油及び油ゲル化剤
の合計重量に対するゲル化した油の重量比により算定す
る。低温液性 :0℃、1週間貯蔵し、ゲル化の有無を目視に
て判定する。
【0038】実施例1 A:DBS 4.5重量部 B:N−メチル−2−ピロリドン 30 N,N−ジメチルホルムアミド 20 C:オレイルアルコール 40 D:安息香酸ナトリウム 0.1 上記組成の油ゲル化剤をゲル試験方法Aに準じて適用
し、ゲル硬度の経時変化を求めたところ、10分経過
後:30g/cm2、30分経過後:70g/cm2、2時間
経過後:150g/cm2であった。
【0039】比較例1 A:DBS 4.5重量部 B:N−メチル−2−ピロリドン 30 N,N−ジメチルホルムアミド 20 C:オレイルアルコール 40 D:安息香酸ナトリウム 2.5 塩化リチウム 2 上記組成物をゲル試験方法Aに準じて適用し、ゲル硬度
の経時変化を求めたところ、2時間経過後においてもゲ
ル化しなかった(ゲル硬度=0)。
【0040】実施例2 A:DBS 4重量部 B:N−メチル−2−ピロリドン 49 C:オレイルアルコール 46 D:塩化カルシウム 1 B重油に対し、上記組成の油ゲル化剤をゲル試験方法C
に準じて適用したところ、160g/cm2のゲル状物が
100%のゲル化率で得られた。又、この油ゲル化剤は
0℃において、良好な液性を保持した。
【0041】実施例3 A:DBS 5 重量部 B:N,N−ジメチルホルムアミド 40 C:オレイン酸 40 D:塩化ナトリウム 0.1 B重油に対し、上記組成の油ゲル化剤をゲル試験方法C
に準じて適用したところ、180g/cm2のゲル状物が
100%のゲル化率で得られた。又、この油ゲル化剤は
0℃において、良好な液性を保持した。
【0042】実施例4 A:DTS 4 重量部 B:N,N−ジメチルアセトアミド 42 C:オレイルアルコール 49 D:塩化リチウム 0.2 ラウリルアルコールに対し、上記組成の油ゲル化剤をゲ
ル試験方法Cに準じて適用したところ、150g/cm2
のゲル状物が100%のゲル化率で得られた。又、この
油ゲル化剤は0℃において、良好な液性を保持した。
【0043】実施例5 A:DTS 4 重量部 B:N,N−ジメチルアセトアミド 49 C:オレイルアルコール 44 D:塩化ナトリウム 0.5 ラウリルアルコールに対し、上記組成の油ゲル化剤をゲ
ル試験方法Cに準じて適用したところ、200g/cm2
のゲル状物が100%のゲル化率で得られた。又、この
油ゲル化剤は0℃において、良好な液性を保持した。
【0044】比較例2 DBSを配合しない以外は実施例2と同様の組成物を実
施例2に準じて適用したところ、ゲル状物は得られなか
った。
【0045】比較例3 塩化ナトリウムを配合しない以外は実施例3と同様の組
成物を調製した。室温、1週間後にゲル状物に変化し、
液性を失った。再度、高温に加熱すること無しには、液
性を回復しなかった。
【0046】比較例4 DTSを配合しない以外は実施例4と同様の組成物を実
施例4に準じて適用したところ、ゲル状物は得られなか
った。
【0047】実施例6 A:DBS 4.5重量部 B:N−メチル−2−ピロリドン 30 C:オレイルアルコール 46 D:塩化リチウム 0.3 B重油に対し、上記組成の油ゲル化剤をゲル試験方法B
に準じて適用したところ、250g/cm2のゲル状物が
100%のゲル化率で得られた。又、この油ゲル化剤は
0℃において、良好な液性を保持した。
【0048】比較例5 DBSを配合しない以外は実施例6と同様の組成物を実
施例6に準じて適用したところ、ゲル状物は得られなか
った。
【0049】比較例6 塩化リチウムを配合しない以外は実施例6と同様の組成
物を調製した。0℃において、液性を保持することがで
きず、系はゲル状になり、室温に戻しても液性を回復し
なかった。
【0050】実施例7 A:DBS 4 重量部 B:N,N−ジメチルスルホキシド 50 C:オレイン酸 50 D:塩化ナトリウム 1 B重油に対し、上記組成の油ゲル化剤をゲル試験方法B
に準じて適用したところ、200g/cm2のゲル状物が
100%のゲル化率で得られた。又、この油ゲル化剤は
0℃において、良好な液性を保持した。
【0051】
【発明の効果】本発明に係る有機物のゲル化回収用組成
物は、液性が良好であり、これを適用することにより、
攪拌を事実上行わずに、より少量の添加で安全に有機物
を高速度でゲル化し、回収することができ、その特性
は、いずれも油ゲル化剤に関する国内規格値を満足する
ものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI E02B 15/10 E02B 15/10 B (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09K 3/32 C09K 3/00 103 CA(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記のA成分、B成分、C成分及びD成
    分を含有することを特徴とする有機物のゲル化回収用組
    成物。 (A)ジベンジリデンソルビトール類2〜7重量% (B)成分Aの良溶媒である親水性溶媒15〜70重量
    % (C)親油性溶媒15〜80重量% (D)アルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩から選ば
    れる1種又は2種以上の塩0.02〜1重量%
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