JP3158456B2 - 断熱吸排気ポート及びその製造方法 - Google Patents
断熱吸排気ポート及びその製造方法Info
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- JP3158456B2 JP3158456B2 JP02918791A JP2918791A JP3158456B2 JP 3158456 B2 JP3158456 B2 JP 3158456B2 JP 02918791 A JP02918791 A JP 02918791A JP 2918791 A JP2918791 A JP 2918791A JP 3158456 B2 JP3158456 B2 JP 3158456B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は,シリンダヘッド
に形成した断熱吸排気ポート及びその製造方法に関す
る。
に形成した断熱吸排気ポート及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来,エンジンの吸排気ポートの構造に
関して,チタン酸アルミニウム(Al2 TiO5 )等の
低熱伝導材料から成るポートライナを製作してアルミニ
ウム合金,Fc等の金属材料に鋳込んでシリンダヘッド
に吸排気ポートを作製するものが開示されている。
関して,チタン酸アルミニウム(Al2 TiO5 )等の
低熱伝導材料から成るポートライナを製作してアルミニ
ウム合金,Fc等の金属材料に鋳込んでシリンダヘッド
に吸排気ポートを作製するものが開示されている。
【0003】また,セラミックポートライナとして,例
えば,実開昭63−170555号公報に開示されてい
るものがある。該セラミックポートライナは,セラミッ
ク製ポートライナ本体の外周を,加熱により非可逆的に
膨張するセラミックシートにより被覆したものである。
更に,セラミックポートライナにおいて,セラミックシ
ートが,バーミキュライト,セラミックファイバー及び
微量の有機バインダから構成されている。
えば,実開昭63−170555号公報に開示されてい
るものがある。該セラミックポートライナは,セラミッ
ク製ポートライナ本体の外周を,加熱により非可逆的に
膨張するセラミックシートにより被覆したものである。
更に,セラミックポートライナにおいて,セラミックシ
ートが,バーミキュライト,セラミックファイバー及び
微量の有機バインダから構成されている。
【0004】また,エンジンの断熱装置として,特開昭
61−79818号公報に記載されたものがある。該エ
ンジンの断熱装置は,金属から成るエンジンの一部にセ
ラミック成形体を鋳込んで断熱を行うものであり,セラ
ミック成形体の鋳ぐるみ側にステンレスメッシュ或いは
セラミック繊維集合体又は前記2者の積層体を配置した
ものである。更に,該エンジンの断熱装置において,セ
ラミック成形体の鋳造金属によって支持される部分に鋳
造金属と溶着し易い金属メッシュ成形体を嵌合させる
か,或いは当該部分に金属メッシュ成形体を嵌合させる
と共に,この金属メッシュ成形体に鋳造金属と溶着し易
い金属メッキを施すものである。更に,該エンジンの断
熱装置において,金属メッシュ成形体に膨張黒鉛を充填
してガスシールを行うものである。
61−79818号公報に記載されたものがある。該エ
ンジンの断熱装置は,金属から成るエンジンの一部にセ
ラミック成形体を鋳込んで断熱を行うものであり,セラ
ミック成形体の鋳ぐるみ側にステンレスメッシュ或いは
セラミック繊維集合体又は前記2者の積層体を配置した
ものである。更に,該エンジンの断熱装置において,セ
ラミック成形体の鋳造金属によって支持される部分に鋳
造金属と溶着し易い金属メッシュ成形体を嵌合させる
か,或いは当該部分に金属メッシュ成形体を嵌合させる
と共に,この金属メッシュ成形体に鋳造金属と溶着し易
い金属メッキを施すものである。更に,該エンジンの断
熱装置において,金属メッシュ成形体に膨張黒鉛を充填
してガスシールを行うものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,チタン
酸アルミニウム等の低熱伝導材料から成るポートライナ
を金属材料に鋳込む場合に,Al又はFcの金属材料に
鋳込み後の収縮による圧縮力により,ポートライナには
高い圧縮応力が作用する。該圧縮応力によってポートラ
イナが破損する場合があり,特に,Fcの場合にこの破
損現象が発生する。
酸アルミニウム等の低熱伝導材料から成るポートライナ
を金属材料に鋳込む場合に,Al又はFcの金属材料に
鋳込み後の収縮による圧縮力により,ポートライナには
高い圧縮応力が作用する。該圧縮応力によってポートラ
イナが破損する場合があり,特に,Fcの場合にこの破
損現象が発生する。
【0006】この鋳込み後の収縮によるポートライナの
破損を防止する対策として,ポートライナの外周部をア
ルミナファイバー等の材料により巻き込むことが考えら
れる。例えば,図7に示すように,シリンダヘッド11
に吸排気ポート14を形成する製造方法において,セラ
ミックスのポートライナ13をシリンダヘッド11の鋳
込み時に鋳ぐるんで断熱構造に構成する場合に,シリン
ダヘッド11を構成する鋳込み金属材料が凝固する時
に,該金属材料の収縮力によってポートライナ13が圧
縮応力を受けて破損するのを防止するため,シリンダヘ
ッド11とポートライナ13との間に緩衝層12を設け
て鋳ぐるんで作製していた。なお,符号15はバルブシ
ートを示す。
破損を防止する対策として,ポートライナの外周部をア
ルミナファイバー等の材料により巻き込むことが考えら
れる。例えば,図7に示すように,シリンダヘッド11
に吸排気ポート14を形成する製造方法において,セラ
ミックスのポートライナ13をシリンダヘッド11の鋳
込み時に鋳ぐるんで断熱構造に構成する場合に,シリン
ダヘッド11を構成する鋳込み金属材料が凝固する時
に,該金属材料の収縮力によってポートライナ13が圧
縮応力を受けて破損するのを防止するため,シリンダヘ
ッド11とポートライナ13との間に緩衝層12を設け
て鋳ぐるんで作製していた。なお,符号15はバルブシ
ートを示す。
【0007】しかしながら,このような場合に,アルミ
ナファイバー部に鋳造時の金属材料の湯が流れ込まない
ように,継ぎ目の処理,端面の処理等を行う必要があ
り,処理工程が複雑になり,寸法公差を含めて量産化を
行うことができないという問題があった。
ナファイバー部に鋳造時の金属材料の湯が流れ込まない
ように,継ぎ目の処理,端面の処理等を行う必要があ
り,処理工程が複雑になり,寸法公差を含めて量産化を
行うことができないという問題があった。
【0008】この発明の目的は,上記の課題を解決する
ことであり,金属製シリンダヘッドに形成される吸排気
ポートに配置したポートライナを,内側部分をチタン酸
アルミニウム等の低熱伝導率で且つ緻密質のセラミック
材料のマトリックス材の量を多く構成し且つシリンダヘ
ッドの壁面に向かうに従って該マトリックス材の量を少
なくすると共にアルミナファイバー,アルミナウィスカ
ー,アルミナ短繊維等の繊維強化セラミック材の密度を
高くした複合ポートライナを構成し,該複合ポートライ
ナを型に配置して金属材料を鋳込んでシリンダヘッドを
作製し,鋳込み後の金属材料の収縮で複合ポートライナ
の内側部分が破損するのを防止した断熱吸排気ポート及
びその製造方法を提供することである。
ことであり,金属製シリンダヘッドに形成される吸排気
ポートに配置したポートライナを,内側部分をチタン酸
アルミニウム等の低熱伝導率で且つ緻密質のセラミック
材料のマトリックス材の量を多く構成し且つシリンダヘ
ッドの壁面に向かうに従って該マトリックス材の量を少
なくすると共にアルミナファイバー,アルミナウィスカ
ー,アルミナ短繊維等の繊維強化セラミック材の密度を
高くした複合ポートライナを構成し,該複合ポートライ
ナを型に配置して金属材料を鋳込んでシリンダヘッドを
作製し,鋳込み後の金属材料の収縮で複合ポートライナ
の内側部分が破損するのを防止した断熱吸排気ポート及
びその製造方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は,上記の目的
を達成するために,次のように構成されている。即ち,
この発明は,金属製シリンダヘッドに形成した吸排気ポ
ートにセラミック製ポートライナを配置した断熱吸排気
ポートにおいて,前記ポートライナの流体に晒される内
側部分を低熱伝導率で且つ緻密質のセラミック製マトリ
ックス材から構成し,前記ポートライナの外側部分に向
かって前記マトリックス材の含有量を減少させると共に
前記外側部分に向かって低熱伝導率の繊維強化セラミッ
ク層の密度を高くなるように構成した複合ポートライ
ナ,を有することを特徴とする断熱吸排気ポートに関す
る。
を達成するために,次のように構成されている。即ち,
この発明は,金属製シリンダヘッドに形成した吸排気ポ
ートにセラミック製ポートライナを配置した断熱吸排気
ポートにおいて,前記ポートライナの流体に晒される内
側部分を低熱伝導率で且つ緻密質のセラミック製マトリ
ックス材から構成し,前記ポートライナの外側部分に向
かって前記マトリックス材の含有量を減少させると共に
前記外側部分に向かって低熱伝導率の繊維強化セラミッ
ク層の密度を高くなるように構成した複合ポートライ
ナ,を有することを特徴とする断熱吸排気ポートに関す
る。
【0010】更に,この断熱吸排気ポートは,前記低熱
伝導率で且つ緻密質のセラミック製マトリックス材はチ
タン酸アルミニウムであり,また,前記低熱伝導率の繊
維強化セラミック層はアルミナファイバー又はアルミナ
ウィスカーである。
伝導率で且つ緻密質のセラミック製マトリックス材はチ
タン酸アルミニウムであり,また,前記低熱伝導率の繊
維強化セラミック層はアルミナファイバー又はアルミナ
ウィスカーである。
【0011】また,この発明は,低熱伝導率の繊維強化
セラミックスから外側部分の密度を高く且つ内側部分の
密度を低く構成した成形体を作製する工程,前記成形体
を型に配置して前記成形体の内部にセラミック材料から
成るスラリーを流し込むと共に前記成形体の内面に前記
スラリーの着肉層を形成させて低熱伝導率で且つ緻密質
のセラミック層を形成して厚さ方向に繊維強化セラミッ
ク層の異なる複合成形体を作製する工程,前記複合成形
体を乾燥し焼成して複合ポートライナを作製する工程,
次いで前記複合ポートライナを型に配置して金属材料を
鋳込んでシリンダヘッドを作製する工程,から成る断熱
吸排気ポートの製造方法に関する。
セラミックスから外側部分の密度を高く且つ内側部分の
密度を低く構成した成形体を作製する工程,前記成形体
を型に配置して前記成形体の内部にセラミック材料から
成るスラリーを流し込むと共に前記成形体の内面に前記
スラリーの着肉層を形成させて低熱伝導率で且つ緻密質
のセラミック層を形成して厚さ方向に繊維強化セラミッ
ク層の異なる複合成形体を作製する工程,前記複合成形
体を乾燥し焼成して複合ポートライナを作製する工程,
次いで前記複合ポートライナを型に配置して金属材料を
鋳込んでシリンダヘッドを作製する工程,から成る断熱
吸排気ポートの製造方法に関する。
【0012】更に,この断熱吸排気ポートの製造方法に
おいて,前記低熱伝導率の繊維強化セラミックスはアル
ミナファイバー又はアルミナウィスカーであり,また,
前記セラミック材料はチタン酸アルミニウムである。
おいて,前記低熱伝導率の繊維強化セラミックスはアル
ミナファイバー又はアルミナウィスカーであり,また,
前記セラミック材料はチタン酸アルミニウムである。
【0013】この断熱吸排気ポートは,上記のように構
成されているので,前記複合ポートライナをシリンダヘ
ッドの鋳込みで形成する場合に,鋳込み後の金属材料の
収縮で前記複合ポートライナの外側部分が緩衝材として
作用し,前記複合ポートライナの内側部分が破損するよ
うなことがない。
成されているので,前記複合ポートライナをシリンダヘ
ッドの鋳込みで形成する場合に,鋳込み後の金属材料の
収縮で前記複合ポートライナの外側部分が緩衝材として
作用し,前記複合ポートライナの内側部分が破損するよ
うなことがない。
【0014】また,この断熱吸排気ポートの製造方法
は,上記のように構成されているので,金属材料を鋳込
んでシリンダヘッドを形成する場合に,鋳込み後の金属
材料の収縮で複合ポートライナの内側部分が破損するの
を防止できる。
は,上記のように構成されているので,金属材料を鋳込
んでシリンダヘッドを形成する場合に,鋳込み後の金属
材料の収縮で複合ポートライナの内側部分が破損するの
を防止できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下,図面を参照して,この発明
による断熱吸排気ポート及びその製造方法の一実施例を
説明する。図1はこの発明による断熱吸排気ポートの一
実施例を示す断面図,図2はこの発明による断熱吸排気
ポートを構成する複合ポートライナの断面図,及び図3
は図2の符号Aの部分を拡大した説明図である。
による断熱吸排気ポート及びその製造方法の一実施例を
説明する。図1はこの発明による断熱吸排気ポートの一
実施例を示す断面図,図2はこの発明による断熱吸排気
ポートを構成する複合ポートライナの断面図,及び図3
は図2の符号Aの部分を拡大した説明図である。
【0016】図1に示すように,この発明による断熱吸
排気ポートは,金属製シリンダヘッド1に形成した吸排
気ポート4にセラミック材料から成る複合ポートライナ
8を配置したものであり,特に,複合ポートライナ8を
アルミナファイバー,アルミナウィスカー,アルミナ長
繊維等の繊維強化セラミックス(FRC)で作製し,場
合によっては,該繊維強化セラミック層に傾斜構造を持
たせて作製し,該複合ポートライナ8を直接シリンダヘ
ッドの鋳造で鋳ぐるんで製造したものであり,複合ポー
トライナ8に対して緩衝材を配置して鋳ぐるむ必要なし
に,鋳ぐるみ時に発生する金属材料の収縮による圧縮応
力を複合ポートライナ8の外側部分で吸収し,複合ポー
トライナ8の内側部分に亀裂,クラックが発生して破損
することを防止したものである。図中,符号9はバルブ
シートを示す。
排気ポートは,金属製シリンダヘッド1に形成した吸排
気ポート4にセラミック材料から成る複合ポートライナ
8を配置したものであり,特に,複合ポートライナ8を
アルミナファイバー,アルミナウィスカー,アルミナ長
繊維等の繊維強化セラミックス(FRC)で作製し,場
合によっては,該繊維強化セラミック層に傾斜構造を持
たせて作製し,該複合ポートライナ8を直接シリンダヘ
ッドの鋳造で鋳ぐるんで製造したものであり,複合ポー
トライナ8に対して緩衝材を配置して鋳ぐるむ必要なし
に,鋳ぐるみ時に発生する金属材料の収縮による圧縮応
力を複合ポートライナ8の外側部分で吸収し,複合ポー
トライナ8の内側部分に亀裂,クラックが発生して破損
することを防止したものである。図中,符号9はバルブ
シートを示す。
【0017】この断熱吸排気ポートにおける複合ポート
ライナ8は,厚さ方向に繊維強化層の密度を変化させた
ものであり,排気ガス等の流体が流れる面を構成する内
側部分3をチタン酸アルミニウム等の低熱伝導率で且つ
緻密質のセラミック製マトリックス材7から構成し,複
合ポートライナ8の外側部分2に向かって該マトリック
ス材7の含有量を減少させると共に外側部分2に向かっ
てアルミナファイバー,アルミナウィスカー等の低熱伝
導率の強化繊維セラミック層6の密度を高くなるように
構成したものである。
ライナ8は,厚さ方向に繊維強化層の密度を変化させた
ものであり,排気ガス等の流体が流れる面を構成する内
側部分3をチタン酸アルミニウム等の低熱伝導率で且つ
緻密質のセラミック製マトリックス材7から構成し,複
合ポートライナ8の外側部分2に向かって該マトリック
ス材7の含有量を減少させると共に外側部分2に向かっ
てアルミナファイバー,アルミナウィスカー等の低熱伝
導率の強化繊維セラミック層6の密度を高くなるように
構成したものである。
【0018】例えば,図3に示すように,符号aの部分
は,アルミニウム合金,Fc等の金属材料から成るシリ
ンダヘッド1に面する側に位置する最外層であり,マト
リックス材7が極めて少なく且つ強化繊維セラミック層
6の密度が高くなった軟質部分であり,シリンダヘッド
の金属材料の鋳込み後の金属材料の収縮により発生する
圧縮応力を吸収して緩衝作用を果たす部分である。符号
bの部分は,シリンダヘッド1と吸排気ポート4との間
のシリンダヘッド1側の中間部に位置する中間層であ
り,マトリックス材7が少なく且つ強化繊維セラミック
層6の密度が最外層aより低くなった外側中間部分5O
であり,シリンダヘッド1に複合ポートライナ8を保持
させる作用を果たす部分である。また,符号cの部分
は,シリンダヘッド1と吸排気ポート4との間の吸排気
ポート4側の中間部に位置する中間層であり,マトリッ
クス材7が中間層bより多く且つ強化繊維セラミック層
6の密度が中間層bより低くなった内側中間部分5Iで
あり,中間層bと同様にシリンダヘッド1に複合ポート
ライナ8を保持させる作用を果たす部分である。更に,
符号dの部分は,吸排気ポート4を流れる燃焼ガス等の
流体に面する側に位置する最内層であり,マトリックス
材7が極めて多く且つ強化繊維セラミック層6がほとん
ど無い状態で且つ表面が滑らかな面に成形された低熱伝
導率で且つ緻密質のセラミック部分であり,該部分は耐
熱性に富み且つ高温高強度を有する内側部分である。
は,アルミニウム合金,Fc等の金属材料から成るシリ
ンダヘッド1に面する側に位置する最外層であり,マト
リックス材7が極めて少なく且つ強化繊維セラミック層
6の密度が高くなった軟質部分であり,シリンダヘッド
の金属材料の鋳込み後の金属材料の収縮により発生する
圧縮応力を吸収して緩衝作用を果たす部分である。符号
bの部分は,シリンダヘッド1と吸排気ポート4との間
のシリンダヘッド1側の中間部に位置する中間層であ
り,マトリックス材7が少なく且つ強化繊維セラミック
層6の密度が最外層aより低くなった外側中間部分5O
であり,シリンダヘッド1に複合ポートライナ8を保持
させる作用を果たす部分である。また,符号cの部分
は,シリンダヘッド1と吸排気ポート4との間の吸排気
ポート4側の中間部に位置する中間層であり,マトリッ
クス材7が中間層bより多く且つ強化繊維セラミック層
6の密度が中間層bより低くなった内側中間部分5Iで
あり,中間層bと同様にシリンダヘッド1に複合ポート
ライナ8を保持させる作用を果たす部分である。更に,
符号dの部分は,吸排気ポート4を流れる燃焼ガス等の
流体に面する側に位置する最内層であり,マトリックス
材7が極めて多く且つ強化繊維セラミック層6がほとん
ど無い状態で且つ表面が滑らかな面に成形された低熱伝
導率で且つ緻密質のセラミック部分であり,該部分は耐
熱性に富み且つ高温高強度を有する内側部分である。
【0019】この断熱吸排気ポートにおいて,マトリッ
クス材7を構成するチタン酸アルミニウムAl2 TiO
5 の熱伝導率は,0.004cal/cm・sec・℃
である。また,繊維強化セラミック6は,アルミナファ
イバー,アルミナウィスカー等の低熱伝導率のセラミッ
クスから製作されている。アルミナモールド品の熱伝導
率は,0.0002〜0.0005cal/cm・se
c・℃である。シリンダヘッド1は,Al,Fc等の金
属材料から製作されている。
クス材7を構成するチタン酸アルミニウムAl2 TiO
5 の熱伝導率は,0.004cal/cm・sec・℃
である。また,繊維強化セラミック6は,アルミナファ
イバー,アルミナウィスカー等の低熱伝導率のセラミッ
クスから製作されている。アルミナモールド品の熱伝導
率は,0.0002〜0.0005cal/cm・se
c・℃である。シリンダヘッド1は,Al,Fc等の金
属材料から製作されている。
【0020】この発明による断熱吸排気ポートは,次の
ようにして製造することができる。即ち,この発明によ
る断熱吸排気ポートの製造方法は,まず,複合ポートラ
イナ8を形成するため,例えば,図5に示すように,ア
ルミナファイバー,アルミナウィスカー等の低熱伝導率
の強化繊維セラミック材料から複合成形体8Mを構成す
るため,セラミック繊維密度の異なる繊維強化セラミッ
ク層a,b,cをそれぞれ作製する。この場合,このア
ルミナ成形体2Mを作製する場合には,アルミナファイ
バー,アルミナウィスカー,アルミナ短繊維等の低熱伝
導率のセラミックスを使用し,真空成形法,ファイバー
キャスト法等によって成形体を成形する。この時,ファ
イバーの種類及び密度は,自由に調整することができ
る。ここでは,繊維強化セラミック層aは繊維密度が大
きく即ち高く,繊維強化セラミック層bは繊維密度が中
間であり,また繊維強化セラミック層cは繊維密度が小
さい即ち低い構造を有する平らな板である。
ようにして製造することができる。即ち,この発明によ
る断熱吸排気ポートの製造方法は,まず,複合ポートラ
イナ8を形成するため,例えば,図5に示すように,ア
ルミナファイバー,アルミナウィスカー等の低熱伝導率
の強化繊維セラミック材料から複合成形体8Mを構成す
るため,セラミック繊維密度の異なる繊維強化セラミッ
ク層a,b,cをそれぞれ作製する。この場合,このア
ルミナ成形体2Mを作製する場合には,アルミナファイ
バー,アルミナウィスカー,アルミナ短繊維等の低熱伝
導率のセラミックスを使用し,真空成形法,ファイバー
キャスト法等によって成形体を成形する。この時,ファ
イバーの種類及び密度は,自由に調整することができ
る。ここでは,繊維強化セラミック層aは繊維密度が大
きく即ち高く,繊維強化セラミック層bは繊維密度が中
間であり,また繊維強化セラミック層cは繊維密度が小
さい即ち低い構造を有する平らな板である。
【0021】これらの繊維強化セラミック層a,b,c
を重ねてポートライナ成形型に配置し,押圧成形して図
6に示すような吸排気ポートの片側形状を有する一方の
複合成形体部分8MRを作製する。次いで,図示してい
ないが,同様な成形によって他方の複合成形体部分8M
Lを作製する。次いで,複合成形体部分8MRと複合成
形体部分8MLとを整合させ,場合によっては両者を接
合して複合成形体8Mを作製する。
を重ねてポートライナ成形型に配置し,押圧成形して図
6に示すような吸排気ポートの片側形状を有する一方の
複合成形体部分8MRを作製する。次いで,図示してい
ないが,同様な成形によって他方の複合成形体部分8M
Lを作製する。次いで,複合成形体部分8MRと複合成
形体部分8MLとを整合させ,場合によっては両者を接
合して複合成形体8Mを作製する。
【0022】次いで,上記工程で成形したアルミナ系繊
維強化成形体である複合成形体8Mを,図4に示すよう
に,石膏等の吸水性材料から形成した型10内に収容す
る。この型10は,例えば,右側型10R及び左側型1
0Lから構成することができる。複合成形体8Mを型1
0内に配置した後,図示のように,複合成形体8Mの上
部内側開口からチタン酸アルミニウム等のセラミック材
料から成るスラリーSを流し込み,繊維強化セラミック
層aには僅かな量のスラリーSを進入させ,繊維強化セ
ラミック層bにはそれより多くの量のスラリーSを進入
させる。また,繊維強化セラミック層cには更に多くの
量のスラリーSを進入させる。更に,スラリーSを流し
込んで所定の時間放置することによって,該スラリーS
は繊維強化セラミック層cの内側に固化に伴って排泥鋳
込成形法によってスラリーSが着肉し,着肉層を形成し
てチタン酸アルミニウムから成るマトリックス材が形成
され,低熱伝導率で且つ緻密質のセラミック層を形成し
て厚さ方向に強化繊維セラミック層の異なる構造の複合
成形体8Mが形成される。
維強化成形体である複合成形体8Mを,図4に示すよう
に,石膏等の吸水性材料から形成した型10内に収容す
る。この型10は,例えば,右側型10R及び左側型1
0Lから構成することができる。複合成形体8Mを型1
0内に配置した後,図示のように,複合成形体8Mの上
部内側開口からチタン酸アルミニウム等のセラミック材
料から成るスラリーSを流し込み,繊維強化セラミック
層aには僅かな量のスラリーSを進入させ,繊維強化セ
ラミック層bにはそれより多くの量のスラリーSを進入
させる。また,繊維強化セラミック層cには更に多くの
量のスラリーSを進入させる。更に,スラリーSを流し
込んで所定の時間放置することによって,該スラリーS
は繊維強化セラミック層cの内側に固化に伴って排泥鋳
込成形法によってスラリーSが着肉し,着肉層を形成し
てチタン酸アルミニウムから成るマトリックス材が形成
され,低熱伝導率で且つ緻密質のセラミック層を形成し
て厚さ方向に強化繊維セラミック層の異なる構造の複合
成形体8Mが形成される。
【0023】次いで,この複合成形体8Mを乾燥し焼成
し,図3に示すような構造を有する焼結体から成る複合
ポートライナ8が作製される。更に,該複合ポートライ
ナ8を鋳型に配置してアルミニウム合金或いはFcの金
属材料を鋳込んでシリンダヘッド1を作製する。
し,図3に示すような構造を有する焼結体から成る複合
ポートライナ8が作製される。更に,該複合ポートライ
ナ8を鋳型に配置してアルミニウム合金或いはFcの金
属材料を鋳込んでシリンダヘッド1を作製する。
【0024】即ち,石膏型10内に複合成形体8Mを配
置し,該複合成形体8M内にスラリー3Sを流し込むこ
とによって,石膏が吸水してスラリーを複合成形体8M
の内部に進入すると共に,その内面に着肉させ,着肉層
が所定の肉厚になったところで,着肉していないスラリ
ーSを複合成形体8Mから排出する。排泥後,型10内
の成形体即ちチタン酸アルミニウムの着肉層は型10の
吸水によって硬くなると共に収縮する。チタン酸アルミ
ニウムの着肉層即ちマトリックス材7がある程度乾燥し
たところで,複合成形体8Mを型10から脱型する。こ
こで,アルミナ系の繊維強化材6とチタン酸アルミニウ
ム系のマトリックス材7とが厚さ方向に傾斜構造に異な
る複合成形体8Mが形成されることになる。更に,この
複合成形体8Mを乾燥する。複合成形体8Mの乾燥時に
は,チタン酸アルミニウム層のマトリックス材7は1〜
2%収縮するが,該チタン酸アルミニウムの一部はアル
ミナ系繊維強化材6内に流れ込んだ状態になっているた
め,繊維強化材6とマトリックス材7とが分離するよう
なことはない。
置し,該複合成形体8M内にスラリー3Sを流し込むこ
とによって,石膏が吸水してスラリーを複合成形体8M
の内部に進入すると共に,その内面に着肉させ,着肉層
が所定の肉厚になったところで,着肉していないスラリ
ーSを複合成形体8Mから排出する。排泥後,型10内
の成形体即ちチタン酸アルミニウムの着肉層は型10の
吸水によって硬くなると共に収縮する。チタン酸アルミ
ニウムの着肉層即ちマトリックス材7がある程度乾燥し
たところで,複合成形体8Mを型10から脱型する。こ
こで,アルミナ系の繊維強化材6とチタン酸アルミニウ
ム系のマトリックス材7とが厚さ方向に傾斜構造に異な
る複合成形体8Mが形成されることになる。更に,この
複合成形体8Mを乾燥する。複合成形体8Mの乾燥時に
は,チタン酸アルミニウム層のマトリックス材7は1〜
2%収縮するが,該チタン酸アルミニウムの一部はアル
ミナ系繊維強化材6内に流れ込んだ状態になっているた
め,繊維強化材6とマトリックス材7とが分離するよう
なことはない。
【0025】複合成形体8Mを所定の程度にまで乾燥し
た後,該乾燥複合成形体8Mを一体焼成し,複合ポート
ライナ8を作製する。アルミナファイバーのモールド品
の耐熱温度は,ファイバーの材料によって変化するが,
通常,1300℃〜1700℃である。また,チタン酸
アルミニウムの焼成温度は,最大で1500℃程度であ
る。そして,アルミナファイバーの高温時の収縮割合
は,1500℃で材料によって変化するが,2〜3%程
度であり,材料によって収縮割合は調節できる。更に,
チタン酸アルミニウムについては,チタン酸アルミニウ
ムとして合成した後,粉砕して形成した場合には,焼成
収縮割合は2〜3%程度である。
た後,該乾燥複合成形体8Mを一体焼成し,複合ポート
ライナ8を作製する。アルミナファイバーのモールド品
の耐熱温度は,ファイバーの材料によって変化するが,
通常,1300℃〜1700℃である。また,チタン酸
アルミニウムの焼成温度は,最大で1500℃程度であ
る。そして,アルミナファイバーの高温時の収縮割合
は,1500℃で材料によって変化するが,2〜3%程
度であり,材料によって収縮割合は調節できる。更に,
チタン酸アルミニウムについては,チタン酸アルミニウ
ムとして合成した後,粉砕して形成した場合には,焼成
収縮割合は2〜3%程度である。
【0026】複合成形体8Mを焼成して複合焼結体とし
た複合ポートライナ8を,シリンダヘッド1を形成する
鋳型に配置し,Al,Fc等の金属材料の湯を鋳込んで
シリンダヘッド1を形成する。このような製造工程を経
ることによって,この発明による断熱吸排気ポートを製
造することができる。
た複合ポートライナ8を,シリンダヘッド1を形成する
鋳型に配置し,Al,Fc等の金属材料の湯を鋳込んで
シリンダヘッド1を形成する。このような製造工程を経
ることによって,この発明による断熱吸排気ポートを製
造することができる。
【0027】
【発明の効果】この発明による断熱吸排気ポート及びそ
の製造方法は,上記のように構成されており,次のよう
な効果を有する。即ち,この断熱吸排気ポートは,ポー
トライナの流体に晒される内側部分をチタン酸アルミニ
ウム等の低熱伝導率で且つ緻密質のセラミック製マトリ
ックス材から構成し,前記ポートライナの外側部分に向
かって該マトリックス材の含有量を減少させると共に前
記外側部分に向かってアルミナファイバー,アルミナウ
ィスカー等の低熱伝導率の繊維強化セラミック層の密度
を高くなるように構成した複合ポートライナから構成し
たので,該複合ポートライナの内側部分は耐熱性と高温
強度に富み且つ外側部分は緩衝作用を有し,前記複合ポ
ートライナをシリンダヘッドの鋳込みで形成する場合
に,鋳込み後の金属材料の収縮で前記外側部分が緩衝材
として作用し,前記内側部分が破損するようなことがな
い。
の製造方法は,上記のように構成されており,次のよう
な効果を有する。即ち,この断熱吸排気ポートは,ポー
トライナの流体に晒される内側部分をチタン酸アルミニ
ウム等の低熱伝導率で且つ緻密質のセラミック製マトリ
ックス材から構成し,前記ポートライナの外側部分に向
かって該マトリックス材の含有量を減少させると共に前
記外側部分に向かってアルミナファイバー,アルミナウ
ィスカー等の低熱伝導率の繊維強化セラミック層の密度
を高くなるように構成した複合ポートライナから構成し
たので,該複合ポートライナの内側部分は耐熱性と高温
強度に富み且つ外側部分は緩衝作用を有し,前記複合ポ
ートライナをシリンダヘッドの鋳込みで形成する場合
に,鋳込み後の金属材料の収縮で前記外側部分が緩衝材
として作用し,前記内側部分が破損するようなことがな
い。
【0028】この断熱吸排気ポートについて,セラミッ
クスから成る前記複合ポートライナは前記シリンダヘッ
ドの鋳込み後の金属材料の収縮によって発生する圧縮応
力を受けても前記複合ポートライナの外側部分が緩衝材
として機能して該圧縮力を吸収し,前記複合ポートライ
ナの内側部分に亀裂,クラック等の破損が発生するよう
なことがない。しかも,前記複合ポートライナは断熱性
に富むと共に耐熱性に富み,高温高強度の壁面を提供
し,且つ前記複合ポートライナの外側部分によって高度
の断熱性を提供できる。
クスから成る前記複合ポートライナは前記シリンダヘッ
ドの鋳込み後の金属材料の収縮によって発生する圧縮応
力を受けても前記複合ポートライナの外側部分が緩衝材
として機能して該圧縮力を吸収し,前記複合ポートライ
ナの内側部分に亀裂,クラック等の破損が発生するよう
なことがない。しかも,前記複合ポートライナは断熱性
に富むと共に耐熱性に富み,高温高強度の壁面を提供
し,且つ前記複合ポートライナの外側部分によって高度
の断熱性を提供できる。
【0029】更に,この発明による断熱吸排気ポートの
製造方法は,アルミナファイバー,アルミナウィスカー
等の低熱伝導率の繊維強化セラミックスから外側部分の
密度を高く且つ内側部分の密度を低く構成した成形体を
作製する工程,該成形体を型に配置して前記成形体の内
部にチタン酸アルミニウム等のセラミック材料から成る
スラリーを流し込むと共に前記成形体の内面に前記スラ
リーの着肉層を形成させて低熱伝導率で且つ緻密質のセ
ラミック層を形成して厚さ方向に繊維強化セラミック層
の異なる複合成形体を作製する工程,該複合成形体を乾
燥し焼成して複合ポートライナを作製する工程,次いで
該複合ポートライナを型に配置して金属材料を鋳込んで
シリンダヘッドを作製する工程から成るので,前記複合
ポートライナは内側から外側に向かって緩衝機能が大き
くなる傾斜構造に構成され,前記複合ポートライナを金
属材料を鋳込んでシリンダヘッドを形成する場合に,前
記複合ポートライナの外側部分が緩衝材として機能し,
前記複合ポートライナの外周面に緩衝材を配置或いは巻
き付ける必要がなく,鋳込み後の金属材料の収縮で前記
内側部分が破損するのを防止できる。
製造方法は,アルミナファイバー,アルミナウィスカー
等の低熱伝導率の繊維強化セラミックスから外側部分の
密度を高く且つ内側部分の密度を低く構成した成形体を
作製する工程,該成形体を型に配置して前記成形体の内
部にチタン酸アルミニウム等のセラミック材料から成る
スラリーを流し込むと共に前記成形体の内面に前記スラ
リーの着肉層を形成させて低熱伝導率で且つ緻密質のセ
ラミック層を形成して厚さ方向に繊維強化セラミック層
の異なる複合成形体を作製する工程,該複合成形体を乾
燥し焼成して複合ポートライナを作製する工程,次いで
該複合ポートライナを型に配置して金属材料を鋳込んで
シリンダヘッドを作製する工程から成るので,前記複合
ポートライナは内側から外側に向かって緩衝機能が大き
くなる傾斜構造に構成され,前記複合ポートライナを金
属材料を鋳込んでシリンダヘッドを形成する場合に,前
記複合ポートライナの外側部分が緩衝材として機能し,
前記複合ポートライナの外周面に緩衝材を配置或いは巻
き付ける必要がなく,鋳込み後の金属材料の収縮で前記
内側部分が破損するのを防止できる。
【0030】しかも,前記複合ポートライナは低熱伝導
率で且つ緻密質のセラミック層となり,耐熱性に富んだ
壁面を提供できる。また,一旦前記複合ポートライナを
形成して焼結体に構成した後に,前記シリンダヘッドを
形成するための金属材料の鋳込みを行っても,金属材料
がアルミナファイバーから成る前記複合ポートライナに
鋳造時に湯が流れ込むことがなく,従って,前記複合ポ
ートライナの継ぎ目或いは端面の処理を行う必要がな
く,製造工程が簡単になり,寸法公差を含め量産化を行
うことができる。
率で且つ緻密質のセラミック層となり,耐熱性に富んだ
壁面を提供できる。また,一旦前記複合ポートライナを
形成して焼結体に構成した後に,前記シリンダヘッドを
形成するための金属材料の鋳込みを行っても,金属材料
がアルミナファイバーから成る前記複合ポートライナに
鋳造時に湯が流れ込むことがなく,従って,前記複合ポ
ートライナの継ぎ目或いは端面の処理を行う必要がな
く,製造工程が簡単になり,寸法公差を含め量産化を行
うことができる。
【図1】この発明による断熱吸排気ポートの一実施例を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図2】この発明による断熱吸排気ポートを構成する複
合ポートライナの一例を示す断面図である。
合ポートライナの一例を示す断面図である。
【図3】図2の符号Aの部分を拡大した説明図である。
【図4】この発明による断熱吸排気ポートの製造方法に
おけるスラリーの流し込み工程を示す概略斜視図であ
る。
おけるスラリーの流し込み工程を示す概略斜視図であ
る。
【図5】この発明による断熱吸排気ポートの製造方法に
おける複合成形体を作製する繊維強化層を示す概略斜視
図である。
おける複合成形体を作製する繊維強化層を示す概略斜視
図である。
【図6】図5に示す繊維強化層から成形した一方の複合
成形体部分を示す概略斜視図である。
成形体部分を示す概略斜視図である。
【図7】従来の断熱吸排気ポートの一例を示す断面図で
ある。
ある。
1 シリンダヘッド 2 外側部分 3 内側部分 4 吸排気ポート 5 中間部分 6 繊維強化セラミック層 7 マトリックス材 8 複合ポートライナ 10 型
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−154757(JP,A) 特開 昭52−21008(JP,A) 特開 昭58−63441(JP,A) 特開 昭58−52451(JP,A) 特開 昭61−178506(JP,A) 特開 平4−298672(JP,A) 特開 昭61−79818(JP,A) 特開 昭59−175693(JP,A) 特開 昭52−121114(JP,A) 実開 平2−102445(JP,U) 実開 昭58−139522(JP,U) 実開 昭63−174552(JP,U) 実開 昭63−170555(JP,U) 実開 昭60−134849(JP,U) 実開 平2−93060(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02F 1/00 - 1/42 B22D 19/00 B22D 19/08
Claims (4)
- 【請求項1】 金属製シリンダヘッドに形成した吸排気
ポートにセラミック製ポートライナを配置した断熱吸排
気ポートにおいて,前記ポートライナの流体に晒される
内側部分を低熱伝導率で且つ緻密質のセラミック製マト
リックス材から構成し,前記ポートライナの外側部分に
向かって前記マトリックス材の含有量を減少させると共
に前記外側部分に向かって低熱伝導率の繊維強化セラミ
ック層の密度を高くなるように構成した複合ポートライ
ナ,を有することを特徴とする断熱吸排気ポート。 - 【請求項2】 前記低熱伝導率で且つ緻密質のセラミッ
ク製マトリックス材はチタン酸アルミニウムであり,ま
た,前記低熱伝導率の繊維強化セラミック層はアルミナ
ファイバー又はアルミナウィスカーであることを特徴と
する請求項1に記載の断熱吸排気ポート。 - 【請求項3】 低熱伝導率の繊維強化セラミックスから
外側部分の密度を高く且つ内側部分の密度を低く構成し
た成形体を作製する工程,前記成形体を型に配置して前
記成形体の内部にセラミック材料から成るスラリーを流
し込むと共に前記成形体の内面に前記スラリーの着肉層
を形成させて低熱伝導率で且つ緻密質のセラミック層を
形成して厚さ方向に繊維強化セラミック層の異なる複合
成形体を作製する工程,前記複合成形体を乾燥し焼成し
て複合ポートライナを作製する工程,次いで前記複合ポ
ートライナを型に配置して金属材料を鋳込んでシリンダ
ヘッドを作製する工程,から成る断熱吸排気ポートの製
造方法。 - 【請求項4】 前記低熱伝導率の繊維強化セラミックス
はアルミナファイバー又はアルミナウィスカーであり,
また,前記セラミック材料はチタン酸アルミニウムであ
ることから成る請求項3に記載の断熱吸排気ポートの製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02918791A JP3158456B2 (ja) | 1991-01-31 | 1991-01-31 | 断熱吸排気ポート及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02918791A JP3158456B2 (ja) | 1991-01-31 | 1991-01-31 | 断熱吸排気ポート及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04246266A JPH04246266A (ja) | 1992-09-02 |
JP3158456B2 true JP3158456B2 (ja) | 2001-04-23 |
Family
ID=12269201
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02918791A Expired - Fee Related JP3158456B2 (ja) | 1991-01-31 | 1991-01-31 | 断熱吸排気ポート及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3158456B2 (ja) |
-
1991
- 1991-01-31 JP JP02918791A patent/JP3158456B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04246266A (ja) | 1992-09-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |