JP3158431B2 - 発光素子 - Google Patents
発光素子Info
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- JP3158431B2 JP3158431B2 JP32266390A JP32266390A JP3158431B2 JP 3158431 B2 JP3158431 B2 JP 3158431B2 JP 32266390 A JP32266390 A JP 32266390A JP 32266390 A JP32266390 A JP 32266390A JP 3158431 B2 JP3158431 B2 JP 3158431B2
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- Japan
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- light emitting
- light
- electrodes
- electrode
- ferroelectric
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- Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
- Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は発光素子に関し、特に光書き込み可能な発光
素子に関する。
素子に関する。
[従来の技術] 従来、発光素子としてMIM(金属/絶縁体/金属)型
の発光素子が使用されている。第3図は、MIM型発光素
子を示す概略説明図である。図中30は絶縁層を示す。絶
縁層30の両面には、それぞれ電極31,32が設けられてい
る。一方の電極31の外側には、真空層33を介して蛍光体
34が配置されている。このように発光素子3が構成され
ている。
の発光素子が使用されている。第3図は、MIM型発光素
子を示す概略説明図である。図中30は絶縁層を示す。絶
縁層30の両面には、それぞれ電極31,32が設けられてい
る。一方の電極31の外側には、真空層33を介して蛍光体
34が配置されている。このように発光素子3が構成され
ている。
この発光素子を発光させる場合、まず両電極31および
32の間に電極31が正(+)、電極32が負(−)となるよ
うに電圧を印加する。このとき電子はトンネル効果によ
りを電極32から絶縁層30を通り抜けて電極31に達する。
この電子はさらに電極31も通り抜け、真空層33中に飛び
出す。この電子が蛍光体34に衝突して発光が生じる。
32の間に電極31が正(+)、電極32が負(−)となるよ
うに電圧を印加する。このとき電子はトンネル効果によ
りを電極32から絶縁層30を通り抜けて電極31に達する。
この電子はさらに電極31も通り抜け、真空層33中に飛び
出す。この電子が蛍光体34に衝突して発光が生じる。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、この発光素子を用いて画像を描くため
には、一つの発光素子で1画素を作成しなければならな
い。このため、各画素に印加する電圧を制御しなければ
ならない。したがって、そのために制御回路等が必要と
なり、操作や配線が複雑になってしまうという欠点があ
る。
には、一つの発光素子で1画素を作成しなければならな
い。このため、各画素に印加する電圧を制御しなければ
ならない。したがって、そのために制御回路等が必要と
なり、操作や配線が複雑になってしまうという欠点があ
る。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、表示
すべき画像を光書き込みにより形成することができ、従
来のように画素毎に印加電圧を制御する必要性のない発
光素子を提供することを目的とする。
すべき画像を光書き込みにより形成することができ、従
来のように画素毎に印加電圧を制御する必要性のない発
光素子を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、絶縁層を挟んだ一対の電子放出用電極を有
し、トンネル効果により電子を放出する電子放出部と、
一対の対向する分極用電極と該一対の分極用電極の間に
配置された蛍光体が分散されている強誘電体とを有し、
光の照射及び該一対の分極用電極に印加された電界に応
じて該強誘電体を分極し、該電子放出部から放出された
電子を受けて発光する発光部と、を具備することを特徴
とする発光素子を提供する。
し、トンネル効果により電子を放出する電子放出部と、
一対の対向する分極用電極と該一対の分極用電極の間に
配置された蛍光体が分散されている強誘電体とを有し、
光の照射及び該一対の分極用電極に印加された電界に応
じて該強誘電体を分極し、該電子放出部から放出された
電子を受けて発光する発光部と、を具備することを特徴
とする発光素子を提供する。
ここで、強誘電体の材料としては、ポリフッ化ビニリ
デン/三フッ化エチレンの共重合体等の有機材料、チタ
ン酸バリウム等のセラミックス材料等が用いられる。ま
た、強誘電体の厚さは、材料によって異なるが、数十V
以下の電圧印加で分極させることができ、かつ電圧印加
の解除後もその分極状態を長時間にわたって保持し得る
厚さであればよい。
デン/三フッ化エチレンの共重合体等の有機材料、チタ
ン酸バリウム等のセラミックス材料等が用いられる。ま
た、強誘電体の厚さは、材料によって異なるが、数十V
以下の電圧印加で分極させることができ、かつ電圧印加
の解除後もその分極状態を長時間にわたって保持し得る
厚さであればよい。
蛍光体としては、ZnO:Zn、(ZnCd)S:Ag+In2O3、Zn
S:AuAl+In2O3、ZnS:Mn+In2O3、ZnS:Ag+In2O3、ZnS:C
uAl+In2O3等が用いられる。
S:AuAl+In2O3、ZnS:Mn+In2O3、ZnS:Ag+In2O3、ZnS:C
uAl+In2O3等が用いられる。
電子放出手段としては、MIM(金属/絶縁体/金属)
型構造のものの他に、直熱フィラメントカソードおよび
メッシュグリッドを有する熱電子放出装置を使用するこ
とができる。電子放出手段にMIM型構造を用いる場合、
電子を放出させるために必要な印加電圧は10V程度であ
る。
型構造のものの他に、直熱フィラメントカソードおよび
メッシュグリッドを有する熱電子放出装置を使用するこ
とができる。電子放出手段にMIM型構造を用いる場合、
電子を放出させるために必要な印加電圧は10V程度であ
る。
強誘電体を分極させるために必要な印加電圧は、材料
により異なるが数十V程度である。
により異なるが数十V程度である。
強誘電体の両面に設けられる電極のうち、少なくとも
出光面側に設けられる電極は、レーザ光等による画素の
書き込みおよび表示画像の読取りのために透明であるこ
とが好ましい。
出光面側に設けられる電極は、レーザ光等による画素の
書き込みおよび表示画像の読取りのために透明であるこ
とが好ましい。
[作 用] このような構成を有する発光部において、あらかじめ
強誘電体の両側に配置された一対の分極用電極間に抗電
界Ec以上の電界を印加して強誘電体を分極させ、さら
に、この分極用電極に抗電界Ec未満の電圧を先の電界印
加時とは逆の方向に印加しながら表示すべき画像パター
ンを形成するための光を強誘電体に照射して、部分的に
強誘電体の分極を生じさせる。
強誘電体の両側に配置された一対の分極用電極間に抗電
界Ec以上の電界を印加して強誘電体を分極させ、さら
に、この分極用電極に抗電界Ec未満の電圧を先の電界印
加時とは逆の方向に印加しながら表示すべき画像パター
ンを形成するための光を強誘電体に照射して、部分的に
強誘電体の分極を生じさせる。
これにより、電子放出部から電子を放出させた際、電
子は分極反転の生じている部分からのみ強誘電体内に侵
入して蛍光体に衝突するので、光照射部分のみを発光さ
せることができる。
子は分極反転の生じている部分からのみ強誘電体内に侵
入して蛍光体に衝突するので、光照射部分のみを発光さ
せることができる。
また、強誘電体の初期分極の方向を上記方向とは逆の
方向にすることにより、光未照射部分のみを発光させる
こともできる。
方向にすることにより、光未照射部分のみを発光させる
こともできる。
[実施例] 以下、本発明の実施例について図面を参照して具体的
に説明する。
に説明する。
実施例1 第1図は本発明の発光素子の一実施例を示す概略説明
図である。発光素子1は、電子放出部10と、発光部11
と、電子放出部10と発光部の間に設けられる真空層12と
を備えている。電子放出部10は、絶縁層13と、その両面
に設けられた電子放出用電極14,15とからなっており、M
IM型構造を構成している。一方、発光部11は、強誘電体
16と、その両面に設けられた分極用電極17,18とからな
っており、強誘電体16中には蛍光体19が分散されてい
る。
図である。発光素子1は、電子放出部10と、発光部11
と、電子放出部10と発光部の間に設けられる真空層12と
を備えている。電子放出部10は、絶縁層13と、その両面
に設けられた電子放出用電極14,15とからなっており、M
IM型構造を構成している。一方、発光部11は、強誘電体
16と、その両面に設けられた分極用電極17,18とからな
っており、強誘電体16中には蛍光体19が分散されてい
る。
次に、上記構成の発光素子の動作について説明する。
まず、両分極用電極17,18の間に、真空層12側の分極
用電極17が正(+)、他方の分極用電極18が負(−)と
なるようにして、強誘電体16が分極を起こすのに必要な
電界(以下、抗電界Ecと省略する)以上の電界を印加す
る。これにより、強誘電体は真空層12側の分極用電極17
側が負(−)となるように分極を起こす。
用電極17が正(+)、他方の分極用電極18が負(−)と
なるようにして、強誘電体16が分極を起こすのに必要な
電界(以下、抗電界Ecと省略する)以上の電界を印加す
る。これにより、強誘電体は真空層12側の分極用電極17
側が負(−)となるように分極を起こす。
両電子放出用電極14,15の間に、真空層12側の電子放
出用電極14が正(+)、他方の電子放出用電極15が負
(−)となるように10V程度の電圧を印加すると、負
(−)である電子放出用電極15から電子がトンネル効果
により絶縁層13を通り抜け、真空層12側の電子放出用電
極14に達し、さらに、電子放出用電極14を通り抜け真空
層12中に飛び出す。
出用電極14が正(+)、他方の電子放出用電極15が負
(−)となるように10V程度の電圧を印加すると、負
(−)である電子放出用電極15から電子がトンネル効果
により絶縁層13を通り抜け、真空層12側の電子放出用電
極14に達し、さらに、電子放出用電極14を通り抜け真空
層12中に飛び出す。
次に、両分極用電極17,18の間に、前記とは逆方向、
すなわち真空層12側の分極用電極17が負(−)、他方の
分極用電極18が正(+)となるように抗電界Ec未満の電
界を印加し、これと同時に、発光部11に対し、電極18側
からレーザ光等の光を表示すべき画像パターンに合わせ
て照射する。この光照射により、光が照射された強誘電
体16の部分20は加熱され、その加熱によるエネルギーに
より抗電界が低下して印加中の電界が抗電界以上となる
ので、強誘電体16の分極が反転する。この結果、第1図
に示すように、光が照射された強誘電体16の部分20のみ
が正(+)に帯電した状態となる。
すなわち真空層12側の分極用電極17が負(−)、他方の
分極用電極18が正(+)となるように抗電界Ec未満の電
界を印加し、これと同時に、発光部11に対し、電極18側
からレーザ光等の光を表示すべき画像パターンに合わせ
て照射する。この光照射により、光が照射された強誘電
体16の部分20は加熱され、その加熱によるエネルギーに
より抗電界が低下して印加中の電界が抗電界以上となる
ので、強誘電体16の分極が反転する。この結果、第1図
に示すように、光が照射された強誘電体16の部分20のみ
が正(+)に帯電した状態となる。
したがって、その後、前記と同様に電子放出部10から
電子を真空層12中に放出させると、その電子は強誘電体
16の光が照射された部分20から強誘電体16内に侵入す
る。この結果、強誘電体16内に侵入した電子が蛍光体19
に衝突することにより発光する。
電子を真空層12中に放出させると、その電子は強誘電体
16の光が照射された部分20から強誘電体16内に侵入す
る。この結果、強誘電体16内に侵入した電子が蛍光体19
に衝突することにより発光する。
このように本実施例の発光素子によれば、発光部の光
を照射した部分のみが発光するため、発光部に対しあら
かじめ所望の画像パターンで光を照射しておくだけで、
発光による所望画像の表示を行うことができる。
を照射した部分のみが発光するため、発光部に対しあら
かじめ所望の画像パターンで光を照射しておくだけで、
発光による所望画像の表示を行うことができる。
本実施例においては、電子放出部10と発光部11の間に
真空層12を設けているが、真空層12を設けなくても同様
な効果が得られる。この場合、第2図に示すように、電
子放出用電極14と分極用電極17を共用する構成としても
よい。
真空層12を設けているが、真空層12を設けなくても同様
な効果が得られる。この場合、第2図に示すように、電
子放出用電極14と分極用電極17を共用する構成としても
よい。
[発明の効果] 以上説明した如く本発明の発光素子は、表示すべき画
像を光書き込みにより形成するものであり、素子自体の
電極構成は極めて簡単なものでありながら、任意の画像
を容易に表示することができるものである。
像を光書き込みにより形成するものであり、素子自体の
電極構成は極めて簡単なものでありながら、任意の画像
を容易に表示することができるものである。
第1図は本発明の発光素子の一実施例を示す概略説明
図、第2図は本発明の他の実施例を示す概略説明図、第
3図は従来の発光素子を示す概略説明図である。 1,3……発光素子、10……電子放出部、11……発光部、1
2,33……真空層、13,30……絶縁層、14,15……電子放出
用電極、16……強誘電体層、17,18……分極用電極、19,
34……蛍光体、31,32……電極。
図、第2図は本発明の他の実施例を示す概略説明図、第
3図は従来の発光素子を示す概略説明図である。 1,3……発光素子、10……電子放出部、11……発光部、1
2,33……真空層、13,30……絶縁層、14,15……電子放出
用電極、16……強誘電体層、17,18……分極用電極、19,
34……蛍光体、31,32……電極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F21K 2/00 H01J 29/18 - 31/12 G09F 9/30 G11C 11/22 G11C 13/08
Claims (1)
- 【請求項1】絶縁層を挟んだ一対の電子放出用電極を有
し、トンネル効果により電子を放出する電子放出部と、
一対の対向する分極用電極と該一対の分極用電極の間に
配置された蛍光体が分散されている強誘電体とを有し、
光の照射及び該一対の分極用電極に印加された電界に応
じて該強誘電体を分極し、該電子放出部から放出された
電子を受けて発光する発光部と、を具備することを特徴
とする発光素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32266390A JP3158431B2 (ja) | 1990-11-28 | 1990-11-28 | 発光素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32266390A JP3158431B2 (ja) | 1990-11-28 | 1990-11-28 | 発光素子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04196001A JPH04196001A (ja) | 1992-07-15 |
JP3158431B2 true JP3158431B2 (ja) | 2001-04-23 |
Family
ID=18146213
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32266390A Expired - Fee Related JP3158431B2 (ja) | 1990-11-28 | 1990-11-28 | 発光素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3158431B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014013566A1 (ja) * | 2012-07-18 | 2014-01-23 | パイオニア株式会社 | ミラー装置 |
-
1990
- 1990-11-28 JP JP32266390A patent/JP3158431B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04196001A (ja) | 1992-07-15 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |