JP3157021B2 - カメラのぶれ検出装置 - Google Patents
カメラのぶれ検出装置Info
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- photometric sensor
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカメラのぶれ検出装置に
関する。
関する。
【0002】
【従来の技術】カメラぶれ或は被写体ぶれを検出する為
に測光用のセンサの出力の変化を用いる方法が特開昭第
57−102616号、特願平第03−022326
号、さらに、特願平第03−18756号等に於いて提
案されている。
に測光用のセンサの出力の変化を用いる方法が特開昭第
57−102616号、特願平第03−022326
号、さらに、特願平第03−18756号等に於いて提
案されている。
【0003】これらの測光用のセンサを用いて被写体像
のぶれを検出する方法の原理は、被写体が静止、カメラ
も静止していれば、測光センサ上の被写体像が一定に静
止しており従って、測光値には変化がないはずである、
と言う事である。つまり、測光値が変化すれば像の動い
ている場合が多いという事である。
のぶれを検出する方法の原理は、被写体が静止、カメラ
も静止していれば、測光センサ上の被写体像が一定に静
止しており従って、測光値には変化がないはずである、
と言う事である。つまり、測光値が変化すれば像の動い
ている場合が多いという事である。
【0004】この被写体の輝度の変化とぶれの大きさの
相関について調べた所、被写体の輝度分布を限定すれば
高い相関が得られるが、被写体の輝度分布を変えた場合
には相関が落ちる事がわかった。しかし、輝度の変化が
0になる時にぶれが小さいという事は共通していえる傾
向である。
相関について調べた所、被写体の輝度分布を限定すれば
高い相関が得られるが、被写体の輝度分布を変えた場合
には相関が落ちる事がわかった。しかし、輝度の変化が
0になる時にぶれが小さいという事は共通していえる傾
向である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】また、測光のエリアの
面積を大きくしたり小さくしたりする事で、輝度の変化
が0になる時に、ぶれが小さいという関係が変化する事
もわかった。これは測光エリアが小さすぎる場合にはぶ
れによる画面の睨む方向の変化に対して、被写体の輝度
分布の変化が大きく過敏にセンサ出力が変化してしまう
為、許容範囲のぶれであるにもかかわらず、ぶれがある
と判断してしまう。
面積を大きくしたり小さくしたりする事で、輝度の変化
が0になる時に、ぶれが小さいという関係が変化する事
もわかった。これは測光エリアが小さすぎる場合にはぶ
れによる画面の睨む方向の変化に対して、被写体の輝度
分布の変化が大きく過敏にセンサ出力が変化してしまう
為、許容範囲のぶれであるにもかかわらず、ぶれがある
と判断してしまう。
【0006】逆に、測光エリアが大きすぎる場合には測
光エリア内に種々の被写体がはいり込み、輝度の変化が
生じ難くなり、ぶれがあるのにセンサ出力の被写体輝度
の時間微分値が0になってしまう場合が生じる為であ
る。さらに前述の様に、被写体の輝度分布によっては、
輝度の変化とぶれの大きさの相関が低い場合もある。
光エリア内に種々の被写体がはいり込み、輝度の変化が
生じ難くなり、ぶれがあるのにセンサ出力の被写体輝度
の時間微分値が0になってしまう場合が生じる為であ
る。さらに前述の様に、被写体の輝度分布によっては、
輝度の変化とぶれの大きさの相関が低い場合もある。
【0007】本発明のカメラのぶれ検出装置はこのよう
な課題に着目してなされたもので、その目的とするとこ
ろは、ぶれの大きさと相関の高い被写体の輝度変化を検
出可能なカメラのぶれ検出装置を提供することにある。
な課題に着目してなされたもので、その目的とするとこ
ろは、ぶれの大きさと相関の高い被写体の輝度変化を検
出可能なカメラのぶれ検出装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の発明に係るカメラのぶれ検出装置は、画面
内のあらかじめ定められた範囲の輝度を検出する第1測
光センサと、上記第1測光センサの測光範囲とは異なる
範囲の輝度を検出する第2測光センサと、上記第1測光
センサと上記第2測光センサの2つの出力の差を検出す
る輝度差検出手段と、上記第1測光センサからの出力は
受信せずに上記第2測光センサからの出力を受信すると
共に、上記第2測光センサからの出力を時間微分演算す
る輝度微分演算手段と、上記第1測光センサと上記第2
測光センサの配置間隔データを記憶する測光センサ間隔
データ記憶手段と、上記輝度差検出手段の出力及び上記
輝度微分演算手段の演算出力と、上記測光センサ間隔デ
ータ記憶手段に記憶されている配置間隔データとに基づ
いて像ぶれ速度を演算する像ぶれ速度演算手段とを具備
する。また、第2の発明は、第1の発明に係るカメラの
ぶれ検出装置において、上記第1測光センサと上記第2
測光センサはそれぞれのセンサエリア内がさらに複数の
センサに分割されており、この分割センサ出力をカメラ
の撮影レンズの焦点距離に応じて選択してぶれ速度演算
するよう制御する。
めに、第1の発明に係るカメラのぶれ検出装置は、画面
内のあらかじめ定められた範囲の輝度を検出する第1測
光センサと、上記第1測光センサの測光範囲とは異なる
範囲の輝度を検出する第2測光センサと、上記第1測光
センサと上記第2測光センサの2つの出力の差を検出す
る輝度差検出手段と、上記第1測光センサからの出力は
受信せずに上記第2測光センサからの出力を受信すると
共に、上記第2測光センサからの出力を時間微分演算す
る輝度微分演算手段と、上記第1測光センサと上記第2
測光センサの配置間隔データを記憶する測光センサ間隔
データ記憶手段と、上記輝度差検出手段の出力及び上記
輝度微分演算手段の演算出力と、上記測光センサ間隔デ
ータ記憶手段に記憶されている配置間隔データとに基づ
いて像ぶれ速度を演算する像ぶれ速度演算手段とを具備
する。また、第2の発明は、第1の発明に係るカメラの
ぶれ検出装置において、上記第1測光センサと上記第2
測光センサはそれぞれのセンサエリア内がさらに複数の
センサに分割されており、この分割センサ出力をカメラ
の撮影レンズの焦点距離に応じて選択してぶれ速度演算
するよう制御する。
【0009】
【作用】すなわち、第1の発明においては、第1の測光
センサにより画面内のあらかじめ定められた範囲の輝度
を検出するとともに、上記第1測光センサの測光範囲と
は異なる範囲の輝度を第2測光センサにより検出する。
次に輝度差検出手段により上記第1測光センサと上記第
2測光センサの2つの出力の差を検出する。次に輝度微
分演算手段により上記第1測光センサからの出力は受信
せずに上記第2測光センサからの出力を受信すると共
に、上記第2測光センサからの出力を時間微分演算す
る。さらに測光センサ間隔データ記憶手段により上記第
1測光センサと上記第2測光センサの配置間隔データを
記憶する。像ぶれ速度演算手段は、上記輝度差検出手段
の出力及び上記輝度微分演算手段の演算出力と、上記測
光センサ間隔データ記憶手段に記憶されている配置間隔
データとに基づいて像ぶれ速度を演算する。また、第2
の発明は、第1の発明に係るカメラのぶれ検出装置にお
いて、上記第1測光センサと上記第2測光センサはそれ
ぞれのセンサエリア内がさらに複数のセンサに分割され
ており、この分割センサ出力をカメラの撮影レンズの焦
点距離に応じて選択してぶれ速度演算するよう制御す
る。
センサにより画面内のあらかじめ定められた範囲の輝度
を検出するとともに、上記第1測光センサの測光範囲と
は異なる範囲の輝度を第2測光センサにより検出する。
次に輝度差検出手段により上記第1測光センサと上記第
2測光センサの2つの出力の差を検出する。次に輝度微
分演算手段により上記第1測光センサからの出力は受信
せずに上記第2測光センサからの出力を受信すると共
に、上記第2測光センサからの出力を時間微分演算す
る。さらに測光センサ間隔データ記憶手段により上記第
1測光センサと上記第2測光センサの配置間隔データを
記憶する。像ぶれ速度演算手段は、上記輝度差検出手段
の出力及び上記輝度微分演算手段の演算出力と、上記測
光センサ間隔データ記憶手段に記憶されている配置間隔
データとに基づいて像ぶれ速度を演算する。また、第2
の発明は、第1の発明に係るカメラのぶれ検出装置にお
いて、上記第1測光センサと上記第2測光センサはそれ
ぞれのセンサエリア内がさらに複数のセンサに分割され
ており、この分割センサ出力をカメラの撮影レンズの焦
点距離に応じて選択してぶれ速度演算するよう制御す
る。
【0010】
【実施例】まず、図1を参照して本発明の一実施例を述
べる。
べる。
【0011】第1、第2の測光センサ1,2は画面内の
被写体像の輝度を検出する。輝度差検出部3は検出され
た各々の被写体輝度の差を演算する。また、輝度微分演
算部4は第2測光センサ2からの輝度について時間微分
を検出する。また、測光センサ間隔デ−タ記憶部5には
第1、第2測光センサ1,2の配置間隔に関するデ−タ
があらかじめ記憶されている。
被写体像の輝度を検出する。輝度差検出部3は検出され
た各々の被写体輝度の差を演算する。また、輝度微分演
算部4は第2測光センサ2からの輝度について時間微分
を検出する。また、測光センサ間隔デ−タ記憶部5には
第1、第2測光センサ1,2の配置間隔に関するデ−タ
があらかじめ記憶されている。
【0012】像ぶれ速度演算部6は輝度差検出部3の出
力と、輝度微分演算部4の出力と、測光センサ間隔デ−
タ記憶部5からの間隔情報とに基づいて像ぶれの速度を
演算し像ぶれ大きさ情報を出力する。以下に本発明の他
の実施例を述べる。まず、測光センサの受光範囲につい
て考える。
力と、輝度微分演算部4の出力と、測光センサ間隔デ−
タ記憶部5からの間隔情報とに基づいて像ぶれの速度を
演算し像ぶれ大きさ情報を出力する。以下に本発明の他
の実施例を述べる。まず、測光センサの受光範囲につい
て考える。
【0013】カメラを構えて被写体を狙っている場合の
ぶれは、ある点を中心にその周りをランダムに変動を繰
返すような軌跡を描く。姿勢によって差があるが立った
場合が特にぶれが大きい。その像面でのぶれの分布の直
径は、個人差はあるが集計して焦点距離fに比例し、お
およそ、(f/100)mm程度である事が実験より得ら
れた(図2)。
ぶれは、ある点を中心にその周りをランダムに変動を繰
返すような軌跡を描く。姿勢によって差があるが立った
場合が特にぶれが大きい。その像面でのぶれの分布の直
径は、個人差はあるが集計して焦点距離fに比例し、お
およそ、(f/100)mm程度である事が実験より得ら
れた(図2)。
【0014】測光センサでぶれによる輝度変化を検出す
る場合、測光エリアが小さすぎて、(f/100)mmの
範囲で、被写体の輝度分布に依存する輝度の増減につい
て複数の変化を検出してしまうような測光センサの測光
エリアでは具合が悪い。
る場合、測光エリアが小さすぎて、(f/100)mmの
範囲で、被写体の輝度分布に依存する輝度の増減につい
て複数の変化を検出してしまうような測光センサの測光
エリアでは具合が悪い。
【0015】その為、測光センサの受光範囲は少なくと
も(f/100)mmの長さを有することが必要である。
またこの受光範囲が広い場合には、ぶれが起きても輝度
変化が生じにくい。
も(f/100)mmの長さを有することが必要である。
またこの受光範囲が広い場合には、ぶれが起きても輝度
変化が生じにくい。
【0016】ぶれとみなされるぶれの大きさについて調
べた所、許容できるぶれの大きさは許容錯乱円径並のフ
ィルム面で50μm の大きさまでであった。この50μ
m 以上のぶれを検出するためには、測光範囲のうち、5
0μm の移動によって変動する測光範囲の割合は十分に
大きくしたい。測光素子は、面積や輝度・温度によって
ノイズのレベルは変動するがEV0で常温程度では、そ
の誤差比は1/100程度あると考えられるので、50
μm のぶれによる測光範囲の変化の割合は1/100よ
り大きくしたい。すると、径5mmの測光範囲より小さい
エリアについて測光する必要がある。まとめると、ぶれ
検出に用いる為の測光センサの像面上での大きさは、径
が(f/100)mmより大きく5mmより小さい範囲と考
えられる。
べた所、許容できるぶれの大きさは許容錯乱円径並のフ
ィルム面で50μm の大きさまでであった。この50μ
m 以上のぶれを検出するためには、測光範囲のうち、5
0μm の移動によって変動する測光範囲の割合は十分に
大きくしたい。測光素子は、面積や輝度・温度によって
ノイズのレベルは変動するがEV0で常温程度では、そ
の誤差比は1/100程度あると考えられるので、50
μm のぶれによる測光範囲の変化の割合は1/100よ
り大きくしたい。すると、径5mmの測光範囲より小さい
エリアについて測光する必要がある。まとめると、ぶれ
検出に用いる為の測光センサの像面上での大きさは、径
が(f/100)mmより大きく5mmより小さい範囲と考
えられる。
【0017】受光素子幅dを2mmとしてある被写体に対
して画面横方向に受光した場合の検出輝度値を図3に示
す。この様に検出された輝度は、被写体がもつ高周波の
輝度分布にとらわれず、大まかな輝度の変化を検出す
る。画面内に隣接し合う上記の方法で定めた測光エリア
(例えば径2mm)を2個考えると、その測光エリア2点
の近傍での測光値はほぼ直線で近似できると考えられ
る。測光エリアの中心点(重心点)をそれぞれA,Bと
して図3;図4に示す。
して画面横方向に受光した場合の検出輝度値を図3に示
す。この様に検出された輝度は、被写体がもつ高周波の
輝度分布にとらわれず、大まかな輝度の変化を検出す
る。画面内に隣接し合う上記の方法で定めた測光エリア
(例えば径2mm)を2個考えると、その測光エリア2点
の近傍での測光値はほぼ直線で近似できると考えられ
る。測光エリアの中心点(重心点)をそれぞれA,Bと
して図3;図4に示す。
【0018】A点での検出輝度をEVA、B点でのものを
EVBとすると、A点、B点近傍での測光エリアの変位x
と検出輝度EVAx ,EVBx の関係はEVAx については次
の式(1)によって表される。
EVBとすると、A点、B点近傍での測光エリアの変位x
と検出輝度EVAx ,EVBx の関係はEVAx については次
の式(1)によって表される。
【0019】
【数1】 また、EVBx については次の式(2)によって表され
る。
る。
【0020】
【数2】 ここで、両辺の時間微分を考え、(EVB−EVA/d)が
時間によらないとすると次の式(3)が成り立つ。
時間によらないとすると次の式(3)が成り立つ。
【0021】
【数3】
【0022】したがって、dx/dtは式(4)のごと
く示され、ぶれの速度つまり測光エリアの移動速度が、
測光値の時間微分値と、測光エリアA,Bのそれぞれの
測光値とその間隔から求められる。
く示され、ぶれの速度つまり測光エリアの移動速度が、
測光値の時間微分値と、測光エリアA,Bのそれぞれの
測光値とその間隔から求められる。
【0023】
【数4】
【0024】したがって、ぶれの周波数は10Hz以下し
かも3Hz以下に集中している事を考えれば、100mse
c 程度のぶれについては、瞬間のぶれ速度と時間の乗算
により求める事が可能である。測光回路、測光値の微分
回路の構成例については特願平第03−22326号等
で示されているのでここでは省略する。
かも3Hz以下に集中している事を考えれば、100mse
c 程度のぶれについては、瞬間のぶれ速度と時間の乗算
により求める事が可能である。測光回路、測光値の微分
回路の構成例については特願平第03−22326号等
で示されているのでここでは省略する。
【0025】測光センサは少なくとも2個は必要である
が、像ぶれの大きさを精度よく求める為には、3個以上
の測光センサを用いて、被写体の輝度の検出値の睨む位
置の変化に対する変化率について、1次元ではなく2次
元でのデータを得る様にしてもよい。また、微分演算部
をそれぞれの測光センサに配して、画面の複数点での輝
度変化を総合的に判断する様にする事も精度を上げる事
につながる。
が、像ぶれの大きさを精度よく求める為には、3個以上
の測光センサを用いて、被写体の輝度の検出値の睨む位
置の変化に対する変化率について、1次元ではなく2次
元でのデータを得る様にしてもよい。また、微分演算部
をそれぞれの測光センサに配して、画面の複数点での輝
度変化を総合的に判断する様にする事も精度を上げる事
につながる。
【0026】測光センサの配置例を第5図に示す。図5
は、2つの測光センサのそれぞれのエリアを半円にし、
中央部に配置した例である。また、図6に示すように、
2つの測光センサのエリアをとも巴型に巻きつくように
配置する事で、2つの測光エリアがオーバーラップする
様にし、2個のセンサでありながら2次元的に広い範囲
を睨む事で像ぶれの大きさを2次元的に検出する様に、
また、2個のセンサの位置を重心位置について近接する
様に工夫する事も可能である。
は、2つの測光センサのそれぞれのエリアを半円にし、
中央部に配置した例である。また、図6に示すように、
2つの測光センサのエリアをとも巴型に巻きつくように
配置する事で、2つの測光エリアがオーバーラップする
様にし、2個のセンサでありながら2次元的に広い範囲
を睨む事で像ぶれの大きさを2次元的に検出する様に、
また、2個のセンサの位置を重心位置について近接する
様に工夫する事も可能である。
【0027】図7には、3個の測光センサの場合、図8
には、センサのうち1つは画面の中央を、他は中央近傍
に配置した場合を示す。図9には、測光センサ1,2に
対応した測光エリア1,2をそれぞれ(a),(b)の
複数に分割して使用する場合を示す。この場合、撮影レ
ンズの終点距離に応じた測光エリアの大きさを確保する
様に構成できる。すなわち焦点距離が比較的長い場合に
は、(a)+(b)のエリアの測光値により演算し、焦
点距離が短かい場合には(a)のエリアからの信号のみ
を処理する。
には、センサのうち1つは画面の中央を、他は中央近傍
に配置した場合を示す。図9には、測光センサ1,2に
対応した測光エリア1,2をそれぞれ(a),(b)の
複数に分割して使用する場合を示す。この場合、撮影レ
ンズの終点距離に応じた測光エリアの大きさを確保する
様に構成できる。すなわち焦点距離が比較的長い場合に
は、(a)+(b)のエリアの測光値により演算し、焦
点距離が短かい場合には(a)のエリアからの信号のみ
を処理する。
【0028】撮影レンズの焦点距離に応じて、測光エリ
アの大きさを変更する場合の他の例を図10に示す。こ
の場合は撮影レンズ10の焦点距離の変化を変倍光学系
11の位置で検出し、その変倍光学系11の位置に応じ
て、測光センサ12に被写体像を縮小投影する為の測光
センサ縮小光学系13の倍率を変化させて、最適な測光
エリアを確保している。ここで、14はペンタプリズ
ム、15は接眼レンズである。
アの大きさを変更する場合の他の例を図10に示す。こ
の場合は撮影レンズ10の焦点距離の変化を変倍光学系
11の位置で検出し、その変倍光学系11の位置に応じ
て、測光センサ12に被写体像を縮小投影する為の測光
センサ縮小光学系13の倍率を変化させて、最適な測光
エリアを確保している。ここで、14はペンタプリズ
ム、15は接眼レンズである。
【0029】2つのセンサの間隔が、必要な間隔まで小
さく取れない場合は、図11に示す様に、測光センサ
1,2上に被写体光を拡散投影する為の拡散板(光学的
ロ−パスフィルタ)16を取り付けてもよい。また、2
つの測光センサを、例えばAFセンサの様なセンサ列で
構成する事も可能である。図12にその例を示す。
さく取れない場合は、図11に示す様に、測光センサ
1,2上に被写体光を拡散投影する為の拡散板(光学的
ロ−パスフィルタ)16を取り付けてもよい。また、2
つの測光センサを、例えばAFセンサの様なセンサ列で
構成する事も可能である。図12にその例を示す。
【0030】この場合、それぞれのエリアの測光値は、
AFセンサの各画素の加算値、また微分値は各画素の変
化量の加算値と検出に要した時間から求める事ができ
る。また、受光素子列を用いる場合には図12に示した
ライン状のものだけではなく、2次元的に配置されてい
る受光素子列を使用しても良い。
AFセンサの各画素の加算値、また微分値は各画素の変
化量の加算値と検出に要した時間から求める事ができ
る。また、受光素子列を用いる場合には図12に示した
ライン状のものだけではなく、2次元的に配置されてい
る受光素子列を使用しても良い。
【0031】次に、図13に示す測光エリアを用いた例
を示す。各エリアの座標と検出輝度について図14に示
す。この場合に、測光エリアA,B,Cで検出した輝度
についてZ軸に表し、3点を通る平面ABCを考える。
これは式(5)によって表される。
を示す。各エリアの座標と検出輝度について図14に示
す。この場合に、測光エリアA,B,Cで検出した輝度
についてZ軸に表し、3点を通る平面ABCを考える。
これは式(5)によって表される。
【0032】
【数5】 また、この行列式は式(6)のごとく表される。
【0033】
【数6】 ただし、A1 ,B1 ,C1 ,d1 は式(7)で表される
ものとする。
ものとする。
【0034】
【数7】 ここで、もし、測光エリアAでの検出輝度の変化が(d
zA )であるとし、式(6)に代入するとz=zA +d
zA であるから、式(8)のごとく表される。
zA )であるとし、式(6)に代入するとz=zA +d
zA であるから、式(8)のごとく表される。
【0035】
【数8】 さらに、測光エリアA,D,Eで検出した輝度について
も同様に考えて式(9)が成り立つと考える。
も同様に考えて式(9)が成り立つと考える。
【0036】
【数9】 このとき、測光エリアAでdzA の検出輝度変化がある
場合、式(10)が成り立つ(図15参照)。
場合、式(10)が成り立つ(図15参照)。
【0037】
【数10】
【0038】式(8)、(10)で表現されている直線
をXY平面上に表すと、図16の様になる。l1 が式
(8)、l2 が式(10)で表されている直線である。
平面ABC上で、測光エリアAはl1 に沿って移動し、
平面ADE上では測光エリアAはl2 に沿って移動した
事を示している。つまり、l1 とl2 の交点に測光エリ
アAの睨む位置が移動した事を示す。この移動をΔAと
するとそれのx成分、y成分をΔAx ,ΔAy とする
と、これが、XY平面上でのぶれのx,y軸のぶれであ
る。
をXY平面上に表すと、図16の様になる。l1 が式
(8)、l2 が式(10)で表されている直線である。
平面ABC上で、測光エリアAはl1 に沿って移動し、
平面ADE上では測光エリアAはl2 に沿って移動した
事を示している。つまり、l1 とl2 の交点に測光エリ
アAの睨む位置が移動した事を示す。この移動をΔAと
するとそれのx成分、y成分をΔAx ,ΔAy とする
と、これが、XY平面上でのぶれのx,y軸のぶれであ
る。
【0039】この例で示す様に、複数の測光エリアから
の輝度信号を用いて、測光エリアの位置、検出輝度から
被写体の輝度分布について推定し、輝度変化量から精度
良くぶれを検出する事が可能になる。
の輝度信号を用いて、測光エリアの位置、検出輝度から
被写体の輝度分布について推定し、輝度変化量から精度
良くぶれを検出する事が可能になる。
【0040】上記の例では、平面を2つ想定しその共通
点を1つとしてその測光エリアの輝度変化量を用いた
が、共通点を2つとしてさらに回転方向のぶれを検出可
能にする事も可能であるし、複数点でのぶれを検出し平
均を取り精度をさらに向上させる事も可能である。
点を1つとしてその測光エリアの輝度変化量を用いた
が、共通点を2つとしてさらに回転方向のぶれを検出可
能にする事も可能であるし、複数点でのぶれを検出し平
均を取り精度をさらに向上させる事も可能である。
【0041】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
特殊なぶれ検出装置を追加する事なく像ぶれの情報を入
手可能になり、ローコストで省スペースなぶれ検出、ぶ
れ補正機構を有するカメラを撮影者に提供する事が可能
になる。
特殊なぶれ検出装置を追加する事なく像ぶれの情報を入
手可能になり、ローコストで省スペースなぶれ検出、ぶ
れ補正機構を有するカメラを撮影者に提供する事が可能
になる。
【図1】本発明の一実施例に係るカメラのぶれ検出装置
の構成図である。
の構成図である。
【図2】カメラのぶれの軌跡を示す図である。
【図3】被写体に対して画面横方向に受光した場合の検
出輝度を示す図である。
出輝度を示す図である。
【図4】隣接する2つの測光エリアの検出輝度の分布を
示す図である。
示す図である。
【図5】測光センサの配置例を示す図である。
【図6】測光センサの配置例を示す図である。
【図7】測光センサの配置例を示す図である。
【図8】測光センサの配置例を示す図である。
【図9】測光センサの配置例を示す図である。
【図10】撮影レンズの焦点距離に応じて測光エリアの
大きさを変更する他の例を示す図である。
大きさを変更する他の例を示す図である。
【図11】2つの測光センサを構成する他の例を示す図
である。
である。
【図12】2つの測光センサを構成する他の例を示す図
である。
である。
【図13】2次元的に配置された受光素子の例を示す図
である。
である。
【図14】各測光エリアの座標と検出輝度との関係を示
す図である。
す図である。
【図15】測光エリアAでDZA の検出輝度変化がある
場合の輝度分布を示す図である。
場合の輝度分布を示す図である。
【図16】検出輝度変化をXY平面上に表した図であ
る。
る。
1…第1測光センサ、2…第2測光センサ、3…輝度差
検出部、4…輝度微分演算部、5…測光センサ間隔デ−
タ記憶部、6…像ぶれ速度演算部。
検出部、4…輝度微分演算部、5…測光センサ間隔デ−
タ記憶部、6…像ぶれ速度演算部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−218284(JP,A) 特開 昭57−102616(JP,A) 特開 平3−33837(JP,A) 特開 昭60−166910(JP,A) 特開 昭50−140120(JP,A) 特開 平4−320588(JP,A) 特開 平4−180371(JP,A) 特開 平4−265957(JP,A) 特開 平3−276103(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 5/00
Claims (2)
- 【請求項1】 画面内のあらかじめ定められた範囲の輝
度を検出する第1測光センサと、 上記第1測光センサの測光範囲とは異なる範囲の輝度を
検出する第2測光センサと、 上記第1測光センサと上記第2測光センサの2つの出力
の差を検出する輝度差検出手段と、 上記第1測光センサからの出力は受信せずに上記第2測
光センサからの出力を受信すると共に、上記第2測光セ
ンサからの出力を時間微分演算する輝度微分演算手段
と、 上記第1測光センサと上記第2測光センサの配置間隔デ
ータを記憶する測光センサ間隔データ記憶手段と、 上記輝度差検出手段の出力及び上記輝度微分演算手段の
演算出力と、上記測光センサ間隔データ記憶手段に記憶
されている配置間隔データとに基づいて像ぶれ速度を演
算する像ぶれ速度演算手段と、 を具備したことを特徴とするカメラのぶれ検出装置。 - 【請求項2】 上記第1測光センサと上記第2測光セン
サはそれぞれのセンサエリア内がさらに複数のセンサに
分割されており、この分割センサ出力をカメラの撮影レ
ンズの焦点距離に応じて選択してぶれ速度演算するよう
制御する請求項1記載のカメラのぶれ検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23624191A JP3157021B2 (ja) | 1991-09-17 | 1991-09-17 | カメラのぶれ検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23624191A JP3157021B2 (ja) | 1991-09-17 | 1991-09-17 | カメラのぶれ検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05173220A JPH05173220A (ja) | 1993-07-13 |
JP3157021B2 true JP3157021B2 (ja) | 2001-04-16 |
Family
ID=16997874
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23624191A Expired - Fee Related JP3157021B2 (ja) | 1991-09-17 | 1991-09-17 | カメラのぶれ検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3157021B2 (ja) |
-
1991
- 1991-09-17 JP JP23624191A patent/JP3157021B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05173220A (ja) | 1993-07-13 |
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