JP3156553U - 覚せい剤予試験試薬キット - Google Patents

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Abstract

【課題】携帯が容易であり、安全且つ簡易な方法で精度良く覚せい剤等の判別を行うことが可能な覚せい剤予試験試薬キットを提供する。【解決手段】覚せい剤予試験試薬キット1は、第1の試薬が封入されたアンプル管21、第3の試薬が封入されたアンプル管22及び第2の試薬が含浸された試験紙30がチューブ10の内部に収納され、チューブ10の開口部11には蓋部40が嵌合されてチューブ10は密閉されている。チューブ10に所定の応力が加わると、チューブ10は折損されずに屈曲され、アンプル管21は折損されて封入されていた第1の試薬が漏出されて第1の試薬に検体が溶解され、次いで、アンプル管22が折損されて封入されていた第3の試薬が漏出されて混合され、これらが試験紙30に含浸されて第2の試薬との反応が生じ、検体に覚せい剤が含まれていれば呈色するので検体に覚せい剤が含まれているか否かを判別することができる。【選択図】図1

Description

本考案は覚せい剤予試験試薬キットに関する。詳しくは、携帯が容易であり、安全且つ簡易な方法で精度良く覚せい剤等の判別を行うことが可能な覚せい剤予試験試薬キットに関するものである。
覚せい剤や大麻、麻薬等の違法薬物の乱用は、世界的にみても大きな社会問題となっている。我が国においては、覚せい剤の1種であるメタンフェタミン(MA)単体や混合薬物の乱用が最も多く、押収現場等における簡易検査では、押収物中にメタンフェタミンが含まれているか否かを迅速に判断できることが重要視されている。
一般的なメタンフェタミンの簡易検査では、脂肪族第2級アミンの特異的な呈色反応であるシモン反応が利用されている。即ち、ニトロプルシドナトリウム(ペンタシアノニトロシル鉄(III)酸ナトリウム)溶液等のメタンフェタミン検出試薬が、メタンフェタミンの存在下で青色〜藍色の青色系に呈色するので、押収物中にメタンフェタミンが含まれているか否かを視覚的に瞬時に判別することができる。
そこで、従来の検査では、押収物から採取した検体と複数の検出試薬とを、それぞれ同一の容器に入れて青色系に呈色する様子を確認し、押収物中の覚せい剤等の有無を判別していた。
しかしながら、上記従来技術では、複数の検出試薬を容器から取り出して準備するのに時間がかかるため、押収物中の覚せい剤等の有無を迅速に判別することができないという問題があった。
また、検出試薬の中には、試薬同士の反応により検出機能が著しく低下するものや悪臭を放つもの或いは外気に曝されて変質するもの等があるため、試薬同士を混ぜるタイミングを工夫したり、作業者に防臭マスク等の保護具を着用させたり、外気に触れずに作業することが可能な特殊環境下で検査を行う必要があり、作業者の安全を確保して覚せい剤等の判別を容易に行うことが困難であった。
本考案は上記従来技術の有する問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、携帯が容易であり、安全且つ簡易な方法で精度良く覚せい剤等の判別を行うことが可能な覚せい剤予試験試薬キットを提供することにある。
本考案の上記目的は、下記の手段によって達成される。
(1)すなわち、本考案は、覚せい剤に反応して変色する覚せい剤検出試薬を含む覚せい剤予試験試薬キットであって、前記覚せい剤検出試薬は第1の試薬と第2の試薬とを含み、前記第1の試薬が封入されてなる第1の管状体と、前記第1の管状体と前記第2の試薬とが収納されてなる透明な第2の管状体と、前記第2の管状体に設けられた開口部と、前記開口部に着脱自在に嵌挿された蓋部と、を有し、前記第2の管状体は所定の応力により折損せずに屈曲し、前記第1の管状体は前記応力により折損することを特徴とする、覚せい剤予試験試薬キットである。
(2)本発明はまた、前記覚せい剤検出試薬は第3の試薬を更に含み、前記第2の管状体は前記第3の試薬が封入されてなる第3の管状体を更に有し、前記第3の管状体は前記応力により折損することを特徴とする、(1)に記載の覚せい剤予試験試薬キットである。
(3)本発明はまた、前記第1の管状体と前記第3の管状体とは長さが異なることを特徴とする、(2)に記載の覚せい剤予試験試薬キットである。
(4)本発明はまた、前記第2の試薬は試験紙に含浸されて前記第2の管状体に収納されてなる、(1)〜(3)の何れか1項に記載の覚せい剤予試験試薬キットである。
(5)本発明はまた、前記覚せい剤検出試薬はメタンフェタミン検出試薬である、(1)〜(4)の何れか1項に記載の覚せい剤予試験試薬キットである。
(6)本発明はまた、前記第1の試薬及び前記第3の試薬はニトロプルシドナトリウム溶液又はアセトアルデヒド−エタノール混合液若しくはアセトアルデヒド溶液の何れかである、(2)〜(5)の何れか1項に記載の覚せい剤予試験試薬キットである。
(7)本発明はまた、前記第2の試薬は炭酸ナトリウムである、(1)〜(6)の何れか1項に記載の覚せい剤予試験試薬キットである。
(8)本発明はまた、検体が覚せい剤であるか否かを判別するための色調見本を更に有する、(1)〜(7)の何れか1項に記載の覚せい剤予試験試薬キットである。
(9)本発明はまた、前記第2の管状体に検体を投入するための薬さじを更に有する、(1)〜(8)の何れか1項に記載の覚せい剤予試験試薬キットである。
(10)本発明はまた、前記薬さじは濃色系の色彩を有する、(9)に記載の覚せい剤予試験試薬キットである。
本考案の覚せい剤予試験試薬キットによれば、覚せい剤に反応して変色する覚せい剤検出試薬を含む覚せい剤予試験試薬キットであって、前記覚せい剤検出試薬は第1の試薬と第2の試薬とを含み、前記第1の試薬が封入されてなる第1の管状体と、前記第1の管状体と前記第2の試薬とが収納されてなる透明な第2の管状体と、前記第2の管状体に設けられた開口部と、前記開口部に着脱自在に嵌挿された蓋部と、を有し、前記第2の管状体は所定の応力により折損せずに屈曲し、第1の管状体は前記応力により折損するものであるので、押収現場等の押収物から採取された検体を開口部から投入して、かかる開口部に蓋部を嵌め込むことにより第2の管状体を密閉することができ、外気を遮断した状態で反応を起こさせることができるので、覚せい剤検出試薬が外気に暴露されることによる検出機能の低下や、覚せい剤検出試薬の臭いの漏えいを防止することができ、また、身体や衣服等を汚染することがない。更に、上述の構成とすることにより、覚せい剤による呈色反応の有無を外部から視覚的に確認することができ、また、携帯も容易である。
本考案の覚せい剤予試験試薬キットによれば、前記覚せい剤検出試薬は第3の試薬を更に含み、前記第2の管状体は前記第3の試薬が封入されてなる第3の管状体を更に有し、前記第3の管状体は前記応力により折損するものであるので、検体との反応前に第1の試薬と第3の試薬とが接触して反応してしまうことを防ぐことができ、覚せい剤の検出機能の低下を防ぐことができる。
本考案の覚せい剤予試験試薬キットによれば、第1の管状体と前第3の管状体とは長さが異なるので、2本の第1の管状体と前第3の管状体を折損するタイミングをずらし、第1の管状体と前第3の管状体から漏出した覚せい剤検出試薬同士の同時混合を回避することで、極めて精度の高い覚せい剤の判別試験を行うことができる。
本考案の覚せい剤予試験試薬キットによれば、第2の試薬は試験紙に含浸されて第2の管状体に収納されるので、第1の管状体及び前第3の管状体から流出した覚せい剤検出試薬や検体溶液を含浸させて反応させることができ、更に各覚せい剤検出試薬と検体との反応により溶液が青色〜藍色に呈色した時に目立つので、覚せい剤が含まれていた場合の呈色反応を、視覚的に確認することができる。
本考案の覚せい剤予試験試薬キットによれば、覚せい剤検出試薬はメタンフェタミン検出試薬であるので、メタンフェタミン単体や混合薬物の乱用に関する押収現場等で行う簡易検査において、押収物中にメタンフェタミンが含まれているか否かを迅速に判断することができる。
本考案の覚せい剤予試験試薬キットによれば、検体が覚せい剤であるか否かを判別するための色調見本を更に有するので、色調見本と試験紙の色彩とを比較することで、押収現場等で検体中に覚せい剤が含まれているか否かの判別を容易に且つ確実に行うことができる。
本考案の覚せい剤予試験試薬キットによれば、第2の管状体に検体を投入するための薬さじを更に有するので、容易に必要量の検体を投入して検査に供することができる。
本考案の覚せい剤予試験試薬キットによれば、薬さじの色彩は濃色系であるので、白色系の検体の採取量を目視で容易に確認することができる。
本実施形態にかかる覚せい剤予試験試薬キット1の全体構成を示す概略図である。 本実施形態にかかる覚せい剤予試験試薬キット1に含まれる色調見本50の全体構成を示す概略図である。 本実施形態にかかる覚せい剤予試験試薬キット1に含まれる薬さじ60の全体構成を示す概略図である。 本実施形態にかかる覚せい剤予試験試薬キット1の使用方法を説明するための概念図であり、(a)は使用前の状態を示し、(b)はアンプル管21のみを折損した状態を示し、(c)はアンプル管22を折損した状態を示す。
以下、本考案の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施形態にかかる覚せい剤予試験試薬キット1の全体構成を示す概略図である。図1に示すように、本実施形態にかかる覚せい剤予試験試薬キット1は、チューブ10、アンプル管21、22、試験紙30、キャップ40等から構成されている。そして、チューブ10の内部にアンプル管21、22及び試験紙30が収納され、開口部11にキャップ40が嵌合されて密閉されている。
チューブ10は、一方の端部が閉塞され、他方の端部に開口部11が設けられた円管状体である。このような管状体を用いることにより、押収現場等の押収物から採取された検体を開口部11から投入して、かかる開口部11にキャップ40を嵌め込むことでチューブ10の内部を密閉することができるので、外気に触れさせないように反応を起こさせることができる。
チューブ10の内径は、アンプル管21、22及び試験紙30が収納可能であれば特に限定されるものではなく、また、チューブ10の長さは、アンプル管21、22又は試験紙30の何れか以上の長さであれば特に限定されるものではない。
チューブ10の素材は、透明性を有し、覚せい剤検出試薬と反応しないものであって、且つ所定の応力により折損せずに屈曲するものであることが好ましく、例えば、ポリウレタン、シリコンゴム、ポリエチレン、ポリプロピレン、軟質ポリ塩化ビニル等を用いることができる。このような素材を用いることにより、チューブ10を軽く折り曲げるだけで、その中に収納されたアンプル管21、22を簡単に折損することができ、また、覚せい剤が含まれていた場合の呈色反応、或いは含まれていなかった場合の無反応を、外部から視覚的に確認することができる。
アンプル管21及び22は、円管状体であり、内部に覚せい剤検出試薬が封入されている。このような構成により、覚せい剤検出試薬が外気に暴露されることによる検出機能の低下や、覚せい剤検出試薬の臭いの漏えいを防止することができるだけでなく、身体や衣服等を汚染することがない。
また、アンプル管21及び22には、第1の覚せい剤検出試薬及び第3の覚せい剤検出試薬がそれぞれ封入されている。このような構成により、異なる覚せい剤検出試薬が別々のアンプル管に封入されているので、検体との反応前にこれらの試薬同士が接触して反応してしまうことを防ぐことができ、覚せい剤の検出機能の低下を防ぐことができる。
更に、アンプル管21とアンプル管22とは、異なる長さで形成されている。このような構成とすることで、2本のアンプル管を折損するタイミングをずらし、アンプル管から漏出した覚せい剤検出試薬同士の同時混合を回避することで、検出機能を低下させずに覚せい剤の判別試験を行うことができる。
アンプル管21及び22の内径は、必要量の覚せい剤検出試薬を投入できる程度の大きさであれば特に限定されるものではない。また、アンプル管21及び22の素材は、覚せい剤検出試薬と反応しないものであって、且つ所定の応力により折損するものであることが好ましく、例えば、ガラス等を用いることができる。
なお、アンプル管21及び22には、僅かに気泡が入るように上記覚せい剤検出試薬が封入されることにより、アンプル管中に各検出試薬が確実に封入されていることを視認することができる。
試験紙30は、吸湿性を有する白色の紙片であり、第2の覚せい剤検出試薬が含浸されている。また、試験紙30は、覚せい剤検出試薬と反応しないことが望ましく、例えば、濾紙等を用いることができる。このような構成により、アンプル管から流出した覚せい剤検出試薬や検体溶液を含浸させて反応させることができ、更に各覚せい剤検出試薬と検体との反応により溶液が青色〜藍色に呈色した時に目立つので、覚せい剤が含まれていた場合の呈色反応を、視覚的に確認することができる。また、試験紙30の形状、長さ、厚み等は、チューブ10の内部に収納できる程度であれば特に限定されるものではない。
キャップ40は、頭部41の外径がチューブ10の開口部11の内径より大きく、且つその首部42の外径がチューブ10の開口部11の内径より若干小さくなるように構成されたものである。これにより、キャップ40の首部42をチューブ10の開口部11に嵌合させてチューブ10を密閉することができる。また、キャップ40の素材は、キャップ40に応力が加わったとしても破壊されない程度の剛性を有し、覚せい剤検出試薬と反応しないものであることが望ましく、例えば、硬質ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン等を用いることができる。
本実施形態に係る覚せい剤予試験試薬キット1では、上述した構成により、チューブ10に所定の応力が加わると、まず、チューブ10は折損せずに屈曲し、内部に収納されているアンプル管21のみが折損する。そして、アンプル管21に封入されていた第1の覚せい剤検出試薬が漏出し、チューブ10の内部に収納されていた検体を溶解する。次いで、アンプル管22が折損して内部に封入されていた第3の覚せい剤検出試薬が漏出し、検体が溶解した第1の覚せい剤検出試薬と混合されて試験紙30に吸収される。そして、これらと試験紙30に含浸されている第2の覚せい剤検出試薬とが試験紙内で混合されることによって初めて反応が開始される。このように、本実施形態に係る覚せい剤予試験試薬キット1では、各覚せい剤検出試薬を段階的に検体と混合させることにより、覚せい剤検出試薬相互間の直接の反応を抑制することができ、極めて精度の高い覚せい剤の検出が可能となるものである。
本考案で利用される覚せい剤検出試薬は、メタンフェタミン検出試薬である。このような検出試薬を用いることで、覚せい剤の1種であるメタンフェタミン単体や混合薬物の乱用に関する押収現場等で行う簡易検査において、押収物中にメタンフェタミンが含まれているか否かを迅速に判断することができる。本考案において、アンプル管21又は22に封入される第1又は第3の覚せい剤検出試薬は、ニトロプルシドナトリウム(ペンタシアノニトロシル鉄(III)酸ナトリウム)溶液、アセトアルデヒド−エタノール混合液又はアセトアルデヒド溶液の何れかである。また、試験紙30に含浸される第2の覚せい剤検出試薬は、例えば、炭酸ナトリウム等である。
図2は、本実施形態にかかる覚せい剤予試験試薬キット1に含まれる色調見本50の全体構成を示す概略図である。図2に示すように、色調見本50は、覚せい剤予試験試薬キット1の取扱説明書51の一部に印刷されたカラー見本である。本考案における色調見本50の色彩は、シモン反応による呈色、即ち青色〜藍色の青色系である。従って、かかる色調見本50を覚せい剤予試験試薬キット1に加えることにより、色調見本50と試験紙30の色彩とを比較することで、押収現場等で検体中に覚せい剤が含まれているか否かの判別を容易に且つ確実に行うことができる。
図3は、本実施形態にかかる覚せい剤予試験試薬キット1に含まれる薬さじ60の全体構成を示す概略図である。図3に示すように、薬さじ60は、濃色系の小型軽量スプーンである。本考案における薬さじ60の色彩は、白色系の覚せい剤の採取量を目視で容易に確認することができるものであることが好ましく、例えば、黒色、赤色、青色等を用いることができる。従って、かかる薬さじ60を覚せい剤予試験試薬キット1に加えることにより、容易に必要量の覚せい剤をチューブ10に投入して検査に供することができる。
薬さじ60の素材は、適度な硬さを有しているものであれば特に限定されるものではなく、例えば、紙、ポリエチレン、ポリプロピレン等のプラスチック等に染料や顔料等を混合して成型したもの、或いはアルミニウム、鉄等の金属にメッキや塗装を施したもの等を用いることができる。
次に、本実施形態にかかる覚せい剤予試験試薬キット1の使用方法について説明する。
図4は、本実施形態にかかる覚せい剤予試験試薬キット1の使用方法を説明するための概念図であり、(a)は使用前の状態を示し、(b)はアンプル管21のみを折損した状態を示し、(c)はアンプル管22を折損した状態を示す。なお、これらの図面では、説明の簡素化のため試験紙30は省略して示している。
まず、図4(a)に示すように、キャップ40を外して開口部11から薬さじ60を用いて適量の検体を投入した後、キャップ40を閉める。次に、図4(b)に示すように、チューブ10を軽く折り曲げてアンプル管21を折損し、次いで、図4(c)に示すように、チューブ10を更に折り曲げてアンプル管22を折損する。最後に、試験紙30の色彩と色調見本50の色彩とを比較する。
この結果より、試験紙30の色彩と色調見本50の色彩とが同一であった場合には、検体には覚せい剤が含まれていることがわかり、同一でなかった場合には、検体には覚せい剤が含まれていないことがわかる。
なお、本発明の覚せい剤予試験試薬キットは、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、上記実施形態では、チューブ10は一方の端部が閉塞され、他方の端部に開口部11が設けられた管状体であったが、本考案におけるチューブの構成はこれに限定されるわけではなく、状況に応じて適宜変更することができ、例えば、両端に開口部を設けて構成され、その他端に硬質素材からなる封止部等を嵌め込んで密閉された管状体等の構成であってもよい。
また、上記実施形態では、チューブ10やアンプル管21、22は円管状体であったが、本考案におけるチューブやアンプル管の構成はこれに限定されるわけではなく、チューブにおいては内部にアンプル管や試験紙等を収納することができればよく、また、アンプル管においては内部に覚せい剤検出試薬を封入出来ればよく、例えば、楕円環状体や角管状体等の形状を有するチューブやアンプル管であってもよい。
また、上記実施形態では、外周が無加工のキャップ40の頭部41を用いたが、本考案におけるキャップはこれに限定されるわけではなく、状況に応じて適宜変更することができ、例えば、キャップの頭部の外周の全域に亘って滑り止めのローレット加工(あや目加工)が施されたキャップ等であってもよい。
また、上記実施形態では、覚せい剤予試験試薬キット1が異なる覚せい剤検出試薬がそれぞれ封入された2本のアンプル管21、22を含む構成であったが、本考案における覚せい剤予試験試薬キットはこれに限定されるわけではなく、例えば、覚せい剤検出試薬の混合溶液が封入された1本のアンプル管を含む構成であってもよい。また、本考案においては、覚せい剤検出試薬がそれぞれ封入された3本以上のアンプル管を含む構成であってもよい。この場合、覚せい剤予試験試薬以外の他の試薬、例えば、状況に応じて覚せい剤の判別試験を阻害しない試薬が含まれてもよい。
上述したように、本考案の覚せい剤予試験試薬キットによれば、携帯が容易であり、安全且つ簡易な方法で精度良く覚せい剤等の判別を行うことができるので、覚せい剤等が絡む押収現場等において利用した場合に極めて有用である。
1・・・覚せい剤予試験試薬キット
10・・・チューブ
11・・・開口部
21、22・・・アンプル管
30・・・試験紙
40・・・キャップ
41・・・頭部
42・・・首部
50・・・色調見本
51・・・取扱説明書
60・・・薬さじ

Claims (10)

  1. 覚せい剤に反応して変色する覚せい剤検出試薬を含む覚せい剤予試験試薬キットであって、
    前記覚せい剤検出試薬は第1の試薬と第2の試薬とを含み、
    前記第1の試薬が封入されてなる第1の管状体と、
    前記第1の管状体と前記第2の試薬とが収納されてなる透明な第2の管状体と、
    前記第2の管状体に設けられた開口部と、
    前記開口部に着脱自在に嵌挿された蓋部と、
    を有し、前記第2の管状体は所定の応力により折損せずに屈曲し、前記第1の管状体は前記応力により折損することを特徴とする、覚せい剤予試験試薬キット。
  2. 前記覚せい剤検出試薬は第3の試薬を更に含み、
    前記第2の管状体は前記第3の試薬が封入されてなる第3の管状体を更に有し、
    前記第3の管状体は前記応力により折損することを特徴とする、請求項1に記載の覚せい剤予試験試薬キット。
  3. 前記第1の管状体と前記第3の管状体とは長さが異なることを特徴とする、請求項2に記載の覚せい剤予試験試薬キット。
  4. 前記第2の試薬は試験紙に含浸されて前記第2の管状体に収納されてなる、請求項1〜3の何れか1項に記載の覚せい剤予試験試薬キット。
  5. 前記覚せい剤検出試薬はメタンフェタミン検出試薬である、請求項1〜4の何れか1項に記載の覚せい剤予試験試薬キット。
  6. 前記第1の試薬及び前記第3の試薬はニトロプルシドナトリウム溶液又はアセトアルデヒド−エタノール混合液若しくはアセトアルデヒド溶液の何れかである、請求項2〜5の何れか1項に記載の覚せい剤予試験試薬キット。
  7. 前記第2の試薬は炭酸ナトリウムである、請求項1〜6のいずれか1項に記載の覚せい剤予試験試薬キット。
  8. 検体が覚せい剤であるか否かを判別するための色調見本を更に有する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の覚せい剤予試験試薬キット。
  9. 前記第2の管状体に検体を投入するための薬さじを更に有する、請求項1〜8のいずれか1項に記載の覚せい剤予試験試薬キット。
  10. 前記薬さじは濃色系の色彩を有する、請求項9に記載の覚せい剤予試験試薬キット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP2423945A2 (en) 2010-08-25 2012-02-29 Hitachi High-Technologies Corporation Drug detection equipment
CN109876877A (zh) * 2019-03-08 2019-06-14 上海必诺检测技术服务有限公司 鲜乳抗生素残留检测试剂管及其使用方法

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