JP3156224U - 手工具構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】多規格の結合部材に対してツールヘッドを交換することなしに適用することが可能な手工具構造を提供する。【解決手段】手工具構造は、工具延長棒の先端に、主ツールヘッドが着設され、主ツールヘッドに、スプリング、位置決め玉、磁性部、位置決め棒及び副ツールヘッドが設置される。主ツールヘッドは、先端に嵌設口が形成され、周縁の一方に、摺動溝が設けられ、該摺動溝の裏側に、収納室と当接縁が形成される。副ツールヘッドは、中央に、収納溝が貫設され、周縁の一方に、貫通孔が形成され、収納溝の内側壁の裏側に、係止溝が形成される。副ツールヘッドは、位置決め棒とともに、摺動溝を利用して変位する。【選択図】図2

Description

本考案は、多規格の結合部材に対して使用可能な手工具構造に関するものであり、さらに詳しくは、主ツールヘッドに副ツールヘッドが嵌設されてなり、種々の規格を有し、多種類の規格サイズの結合部材に対して適用でき、使用可能な手工具構造に関するものである。
既存の交換式手工具構造には、ツールヘッドの交換可能な様々のものが提案されている。例えば、一つの工具グリップ部に、多種類の規格のツールヘッドが適用できるものであるが、該構造のツールヘッドは、特定の規格を有するものであり、また、一つのツールヘッドは、通常、一つの結合部材のみにしか適用できない。
従って、一つの部品や品物に、同時に、多種類の結合部材が設けられている場合、または、多種類の結合部材に対して使用に適用する場合、適合するツールヘッドに交換せざるを得ず、かかるツールヘッドを交換するために、相当な時間を要するという問題点がある。また、該ツールヘッドに、所定の規格しか適用できないため、同時に、大量のツールヘッドを用意しなければならないことから、携帯便利性に欠けるものであって、実用的とは言えないという難点がある。
かかる状況のもとで、多種類の結合部材を有する物品及び部品に対して、ツールヘッドを交換せずに使用が可能であり、携帯便利性に優れた多規格の結合部材に使用可能な手工具構造の開発が切望されてきた。
従って、本考案の主な課題は、ツールヘッドが種々の規格を有し、多種類の結合部材に応じて、手順性よく利用できる多規格の結合部材に使用可能な手工具構造を提供する点にある。
また、本考案の他の課題は、手工具の使用に際して、用意する種々の規格を有するツールヘッドの数量を減少させることができ、保管空間の節約と共に、携帯便利性を向上させることができる多規格の結合部材に対して使用可能な手工具構造を提供する点にある。
そこで、本考案者は、上記の問題点を解消し、上記の本考案の課題を解決するため、鋭意検討を重ねたところ、手工具の先端部に、種々の規格の結合部材との結合可能な特定の二種のツールヘッドを備えた手工具を用いることにより、上記問題点を解消することができ、上記の本考案の課題を解決できることを見い出し、かかる知見に基いて本考案を想到するに至った。
かくして、本考案によれば、
請求項1において、
工具延長棒の先端に、主ツールヘッドが着設され、上記主ツールヘッドに、スプリング、位置決め玉、位置決め棒及び副ツールヘッドが設置される多規格の結合部材に対して使用可能な手工具構造であって、
上記主ツールヘッドが、多辺形状で、その先端の中央に、結合部材を嵌設するための嵌設口が形成され、上記主ツールヘッドの周縁の相対辺に、それぞれ、長楕円形で、嵌設口と連通する摺動溝が形成され、上記摺動溝の裏側に、収納室と当接縁が形成され、
上記スプリングと上記位置決め玉とが、順に上記主ツールヘッドの収納室に収納され、スプリング自体の弾力により、上記位置決め玉が、外方へ付勢され、
上記副ツールヘッドの中央に、主ツールヘッドに適合する形状の収納溝が貫設され、周縁の一部に、貫通孔が形成され、上記収納溝の内側壁の裏側に、リング状に、係止溝が形成され、上記副ツールヘッドが、上記収納溝に位置して、上記主ツールヘッドに嵌設された時、上記貫通孔と上記摺動溝とが対向し、上記位置決め棒を貫設することにより、上記主ツールヘッドと上記副ツールヘッドが、結合され、上記スプリングと上記位置決め玉が、上記副ツールヘッドによって係止されるため、外方へ脱離することなく、そして、上記摺動溝が、長楕円形であるため、上記副ツールヘッドが嵌設される時、その外部から力を加えて、上記副ツールヘッドが、上記位置決め棒とともに、上記摺動溝を利用して変位することを特徴とする多規格の結合部材に対して使用可能な手工具構造
が提供される。
請求項2に係る考案によれば、
上記主ツールヘッドの嵌設口内に、上記位置決め棒が結合されることにより、先端に、磁石を有する磁性部分が組立てられることを特徴とする請求項1に記載の手工具構造
が提供される。
請求項3に係る考案によれば、
上記工具延長棒の末端に、工具グリップ部が設けられることを特徴とする請求項1に記載の手工具構造
が提供される。
請求項4に係る考案によれば、
上記主ツールヘッドと上記工具延長棒とが、一体成型されることを特徴とする請求項1に記載の手工具構造
が提供される。
請求項5に係る考案によれば、
上記主ツールヘッドと上記具延長棒とが、分離可能に形成されることを特徴とする請求項1に記載の手工具構造
が提供される。
請求項6に係る考案によれば、
上記主ツールヘッド、上記摺動溝、上記副ツールヘッドの規格サイズが、必要に応じて伸長し、上記主ツールヘッド及び上記副ツールヘッドの嵌設口と上記収納溝とに結合部材を貫設するためのより深い空間を提供し、使用安定性を向上させてなることを特徴とする請求項1に記載の手工具構造
が提供される。
本考案によれば、上記の如き構成に基いて、主ツールヘッド及び副ツールヘッドが異なる規格を有するため、種々の規格サイズを有する結合部材に対して、ツールヘッドを交換することなく、使用することができるので、作業能率上、優れた手工具を提供することができる。
また、かかる手工具の使用に際しては、多種の規格のツールヘッドを用意する必要がなく、保管場所の節減と共に、携帯便利性においても顕著な効果を奏する。
以下、図面を参照しながら、本考案について、さらに詳しく説明する。もっとも、それらの図面等は、参考や説明のためであり、本考案は、それらによって限定されるものではない。
図1と図2を参照しながら、本考案に係る手工具構造について具体的に説明する。
本考案に係る手工具構造は、工具延長棒10の先端に、主ツールヘッド20が着設され、該主ツールヘッド20と、スプリング30及び位置決め玉31、磁性部40、位置決め棒50及び副ツールヘッド60から構成される。
工具延長棒10の末端を、異なる工具グリップ部11に結合することができ、該手工具は、ねじ回し(図1のように)、及びT型スパナ(図5のように)等の構造として、使用することができる。
主ツールヘッド20は、断面が多辺形状で、先端の中央に、結合部材を嵌設するための嵌設口21が設けられてある。また、周縁の相対辺に、それぞれ、長楕円形で、嵌設口21と連通する摺動溝22が形成され、該摺動溝22に隣接して、収納室23と当接縁24が形成される。
スプリング30と位置決め玉31とは、順に主ツールヘッド20の収納室23に収納され、スプリング30自身の弾力により、位置決め玉31が、外方へ付勢される。
磁性部40は、先端に、磁石41が結合され、周縁の一方に、貫通孔42が形成される。また、該磁性部40が、貫通孔42と摺動溝22とが対向するように、主ツールヘッド20の嵌設口21内に嵌挿される。
副ツールヘッド60には、中央に、主ツールヘッド20に一致する外形で、やや大きい収納溝61が貫設され、周縁の一部に、貫通孔62が形成される。
収納溝61の内側壁の裏側に、リング状に、係止溝63が形成され、上記副ツールヘッド60が、収納溝61に位置して、主ツールヘッド20に嵌設される時、貫通孔62と貫通孔42及び摺動溝22が対向し、位置決め棒50を貫設することにより、主ツールヘッド20と磁性部40及び副ツールヘッド60が結合される。また、スプリング30と位置決め玉31が、副ツールヘッド60によって係止されるため、外部へ脱離することがない。そして、摺動溝22が、長楕円形であるため、副ツールヘッド60が嵌設される時、その外部から力を加えて、副ツールヘッド60を、位置決め棒50と磁性部40とともに、上記摺動溝22を利用して位置を変位することができる。
図3のように、結合部材の規格サイズが比較的に大きい場合、直接に、副ツールヘッド60の収納溝61を利用して、該結合部材の多辺形端に嵌設できる。また、工具グリップ部11により力を加え、同期に、工具延長棒10と主ツールヘッド20及び副ツールヘッド60を連動して回転させ、かかる操作により、該結合部材の締着及び弛緩を行う。
また、図4のように、結合部材の規格サイズが比較的に小さい場合、ユーザーが、副ツールヘッド60に対して、後方へ向って力を加えることにより、副ツールヘッド60が、後方へ変位し、位置決め棒50に連動されて、磁性部40が主ツールヘッド20の裏側へ沈み込み、副ツールヘッド60の裏側端が、主ツールヘッド20の当接縁24に接触するまで付勢される。位置決め棒50が、摺動溝22の末部にまで変位すると、副ツールヘッド60が、付勢されなくなり、変位が停止する。また、その先端が、主ツールヘッド20の先端に一致し、そして、磁性部40が連動すると、主ツールヘッド20の裏側へ沈み込むため、主ツールヘッド20の嵌設口21内に、比較的に小さい結合部材の多辺形端が嵌設される空間が形成される。かかる操作により、該結合部材の締着及び弛緩を行う。
図3及び図4に示すように、主ツールヘッド20及び副ツールヘッド60の間に、スプリング30と位置決め玉31が設置されるため、該手工具は、主ツールヘッド20で、結合部材の締着や弛緩を行うか、副ツールヘッド60で、結合部材の締着や弛緩を行うかについては、その位置決め玉31は、スプリング30の付勢により、それぞれ、副ツールヘッド60の内側壁や係止溝63に係止されるので、副ツールヘッド60は、該係止位置決め力により、該手工具を使用する時、任意に摺動して操作に影響することがない。また、主ツールヘッド20内に、磁石41を有する磁性部40が設置され、該磁性部40が、主ツールヘッド20や副ツールヘッド60を使用することに応じて、後方へ沈み込み、また、前方へ突出するため、結合部材を締着する時及び弛緩する時、ともに、磁性部40の磁性によって吸引され、そのため、確実に制御でき、脱離することがない。
また、主ツールヘッド20と工具延長棒10とを、分離可能に設計しても良いし、工具延長棒10と工具グリップ部11とを、分離可能に設計することもできる。これにより、主ツールヘッド20は、副ツールヘッド60と同時に交換することができ、また、異なる規格である主ツールヘッド20及び副ツールヘッド60の工具延長棒10を交換することができ、より多種の結合部材に適用することができる。
また、図6のように、その工具延長棒10の末端に、結合部12が設けられ、該構造も、電動工具70に適用できる。また、図7及び図8のように、その主ツールヘッド20や摺動溝22及び副ツールヘッド60の規格サイズは、必要に応じて伸長できる。これにより、主ツールヘッド20及び副ツールヘッド60の嵌設口21と収納溝61に、より深い空間が形成されて、結合部材や異なる規格の工具連結棒80(図9のように)が貫設され、また、締着時及び弛緩時の安定性が向上する。そして、より大きい結合面が形成され、締着時、結合部材や工具連結棒80の角が崩れることを防止することができる。
上記の具体的な実施例による手工具構造によれば、次の利点が得られる。
1.主ツールヘッド20に、副ツールヘッド60が嵌設され、上記主ツールヘッド20及び副ツールヘッド60が、ともに、異なる規格を有するため、種々の結合部材に適用でき、一つの部品や品物に、同時に、多種類の結合部材が利用される場合でも、容易に適用することが可能である。
2.主ツールヘッド20に、副ツールヘッド60が嵌設され、該主ツールヘッド20及び副ツールヘッド60が、異なる規格を有するため、使用する際、準備するツールヘッドの数量を減らすことができ、また、保管空間を節約でき、携帯便利性を向上させることができる。
以上の説明から、本考案は、より進歩的かつより実用的であることが明らかであり、法に従って実用新案登録を求める。
また、以上の説明は、本考案のより良い実施例であり、本考案は、それらによって限定されるものではなく、本考案に係わる考案登録請求の範囲や明細書の内容に基づいて行った等価の変更や修正は、全てが、本考案の範囲内に含まれるものであることは明らかである。
本考案の一実施形態による手工具構造の斜視図である。 本考案の一実施形態による手工具構造の分解斜視図である。 本考案の一実施形態による手工具構造において、副ツールヘッドによる結合部材の締着時及び弛緩時の状態を示す断面図である。 本考案の一実施形態による手工具構造において、後方へ付勢された副ツールヘッドと主ツールヘッドによる結合部材の締着時及び弛緩時の状態を示す図である。 本考案の一実施形態による手工具構造をT型スパナに適用した場合の使用状態を示す図である。 本考案の一実施形態による手工具構造を電動工具に適用した場合の使用状態を示す図である。 本考案の一実施形態による手工具構造の主ツールヘッド及び副ツールヘッドの規格サイズが相対的に伸長した状態を示す分解斜視図である。 本考案の一実施形態による手工具構造の主ツールヘッド及び副ツールヘッドの規格サイズが相対的に伸長した場合の両ツールヘッドの嵌設部分の断面図である。 本考案の他の実施形態による手工具構造において、異なる規格の工具連結棒を使用する場合を示す状態図である。
10 工具延長棒
11 工具グリップ部
12 結合段
20 主ツールヘッド
21 嵌設口
22 摺動溝
23 収納室
24 当接縁
30 スプリング
31 位置決め玉
40 磁性部
41 磁石
42 貫通孔
50 位置決め棒
60 副ツールヘッド
61 収納溝
62 貫通孔
63 係止溝
70 電動工具
80 工具連結棒

Claims (6)

  1. 工具延長棒の先端に、主ツールヘッドが着設され、上記主ツールヘッドに、スプリング、位置決め玉、位置決め棒及び副ツールヘッドが設置された多規格の結合部材に対して使用可能な手工具構造であって、
    上記主ツールヘッドが、多辺形状で、その先端の中央に、結合部材を嵌設するための嵌設口が形成され、上記主ツールヘッドの周縁の相対辺に、それぞれ、長楕円形で、上記嵌設口と連通する摺動溝が形成され、上記摺動溝の裏側に、収納室と当接縁が形成され、
    上記スプリングと上記位置決め玉とが、順に上記主ツールヘッドの収納室に収納され、スプリング自体の弾力により、上記位置決め玉が、外方へ付勢され、
    上記副ツールヘッドの中央に、上記主ツールヘッドに適合する形状の収納溝が貫設され、周縁の一部に、貫通孔が形成され、上記収納溝の内側壁の裏側に、リング状に、係止溝が形成され、上記副ツールヘッドが、上記収納溝に位置して、上記主ツールヘッドに嵌設された時、上記貫通孔と上記摺動溝とが対向し、上記位置決め棒を貫設することにより、上記主ツールヘッドと上記副ツールヘッドが結合され、上記スプリングと上記位置決め玉が、上記副ツールヘッドによって係止されるため、外方へ脱離することなく、そして、上記摺動溝が、長楕円形であるため、上記副ツールヘッドが嵌設される時、その外部から力を加えて、上記副ツールヘッドが、上記位置決め棒とともに、上記摺動溝を利用して変位する、
    ことを特徴とする多規格の結合部材に対して使用可能な手工具構造。
  2. 上記主ツールヘッドの嵌設口内に、上記位置決め棒が結合されることにより、その先端に、磁石を有する磁性部が組立てられてなることを特徴とする請求項1に記載の手工具構造。
  3. 上記工具延長棒の末端に、工具グリップ部が設けられてなることを特徴とする請求項1に記載の手工具構造。
  4. 上記主ツールヘッドと上記工具延長棒とが、一体成型されてなることを特徴とする請求項1に記載の手工具構造。
  5. 上記主ツールヘッドと上記工具延長棒とが、分離可能に形成されてなることを特徴とする請求項1に記載の手工具構造。
  6. 上記主ツールヘッド、上記摺動溝、上記副ツールヘッドの規格サイズが、必要に応じて伸長し、上記主ツールヘッド及び副ツールヘッドの嵌設口と上記収納溝とに結合部材を貫設するためのより深い空間を提供し、使用安定性を向上させてなることを特徴とする請求項1に記載の手工具構造。
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