JP3155458U - ペンキ収容缶の載置固定具 - Google Patents

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Abstract

【課題】ペンキ攪拌装置でペンキを攪拌する際に、当該ペンキ収容缶が連れ回されるのを防止するのに用いられるペンキ収容缶の載置固定具を提供する。【解決手段】このペンキ収容缶の載置固定具は、ペンキ収容缶Kを載置させて着脱手段3を介して着脱可能に構成した缶載置台2と、前記缶載置台2の下側に固設され当該缶載置台2を安定支持する少なくとも3本以上の支持脚4と、前記各支持脚4の下部に固設された滑り止め部材6とを備える。缶載置台2は平面視で矩形状に形成され、その四辺部は平坦な缶載置部2aとその缶載置部2aの外縁に沿う起立部2bとを縦断面視でL字状に形成される。着脱手段3は、缶載置台2の対向する起立部2bに付設された三点押圧ネジ3aによりペンキ収容缶Kの下部側面を押圧固定する。【選択図】図1

Description

本考案は、ペンキ攪拌装置でペンキを攪拌する際に、当該ペンキを収容した缶が連れ回されるのを防止するために用いられるペンキ収容缶の載置固定具に関するものである。
異色ペンキを混合して目的の色合いのペンキを均質に調合する際に、ペンキ攪拌装置が用いられる。この種のペンキ攪拌装置は回転駆動シャフトの下端に攪拌羽根を供える。このペンキ攪拌装置を有するものとして、例えば特許文献1に示すもの(以下、「従来例」という)が知られている。この従来例は、ペンキを収容した缶の上部にペンキ攪拌装置の回転駆動シャフトを軸支する蓋体を被せ付けて構成されている。
特開平5−147667号公報
上記従来例では、ペンキを収容した缶にペンキ攪拌装置の回転駆動シャフトを軸支する蓋体を被せ付けて構成されているが、以下のような不都合がある。
即ち、ペンキ攪拌装置の攪拌羽根でペンキを攪拌する際に、当該攪拌羽根の回転に伴い、ペンキの粘性により当該ペンキを収容した缶が連れ回される。そこで缶の連れ回しを防止するためには当該ペンキ収容缶を固定する手段が別途必要になる、という問題がある。
本考案はこのような事情を考慮してなされたもので、前記従来例の蓋体を必要とせず、ペンキ攪拌装置でペンキを攪拌する際に、当該ペンキ収容缶が連れ回されるのを防止するのに用いられるペンキ収容缶の載置固定具を提供することをその目的とする。
本考案は前記課題を解決するものとして以下のように構成される。
即ち、本考案によれば、ペンキ収容缶Kを載置させて着脱手段3を介して着脱可能に構成した缶載置台2と、前記缶載置台2の下側に固設され当該缶載置台2を安定支持する少なくとも3本以上の支持脚4と、前記各支持脚4の下部に固設された滑り止め部材6とを備えることを特徴とする、ペンキ収容缶の載置固定具1が提供される。
また、本考案の他の特徴は、上記特徴構成に以下の構成を付加したものである。
即ち、前記缶載置台2は、平面視で矩形状に形成され、その四辺部は平坦な缶載置部2aとその缶載置部2aの外縁に沿う起立部2bとを縦断面視でL字状に形成される。また、前記着脱手段3は、前記缶載置台2の対向する起立部2bに付設された三点押圧ネジ3a・3b・3bによりペンキ収容缶Kの下部側面を押圧固定する構成とした、ことを特徴とするものである。
本考案によるペンキ収容缶の載置固定具1では、缶載置台2上にペンキ収容缶Kを載置し、着脱手段3でペンキ収容缶Kを缶載置台2上に着脱可能に固定する。上記缶載置台2は、その下側に固設された少なくとも3本以上の支持脚4で安定支持される。また、上記各支持脚4は、その下部に固設された摩擦係数の大きな滑り止め部材6によって強力に接地する。つまり、ペンキ攪拌装置Cでペンキを攪拌する際に、各支持脚4の滑り止め部材6が強力に接地して、当該ペンキ収容缶Kが連れ回されるのを強力に防止する。
また、本考案の付加構成では、前記着脱手段3は、前記缶載置台2の対向する起立部2b・2bに付設された三点押圧ネジ3a・3b・3bにより構成され、この三点押圧ネジ3a・3b・3bでペンキ収容缶Kの下部側面を押圧固定することにより、簡単な構成で当該ペンキ収容缶Kと載置固定具1とを一体に持ち運ぶことができるという利点がある。この点は例えば建築現場等において至便となる。
以下、本考案の好ましい実施形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。尚、以下の実施形態では、技術的に好ましい種々の部材が付加されているが、本考案の技術的範囲は、以下の説明において特に限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1は本考案の実施形態に係る載置固定具1にペンキ収容缶Kを載置固定した状態を示す斜視図、図2はその載置固定具1の平面図、図3は本考案の実施形態に係る滑り止め部材6を支持脚4の下部に固設した状態を示す要部の拡大縦断面図である。
この載置固定具1は、図1〜図3に示すように、ペンキ収容缶K(具体的には平面視略正方形の1斗缶Ka)を載置させて着脱手段3を介して着脱可能に構成した缶載置台2と、この缶載置台2の下側に溶接により固設され、当該缶載置台2を安定支持する四本の支持脚4と、各支持脚4の下部にそれぞれ着脱可能に固設された滑り止め部材6とから構成されている。
上記缶載置台2は、平面視で略正方形に形成され、その四辺部は平坦な缶載置部2aとその缶載置部2aの外縁に沿う起立部2bとにより縦断面視でL字状に形成されている。また、前記着脱手段3は、前記缶載置台2の前後の対向する起立部2b・2bにそれぞれ付設された三点押圧ネジ3a・3b・3bによりペンキ収容缶Kaの下部の前後の側面を押圧固定するように構成されている。そして上記三点押圧ネジ3a・3b・3bのうち、後方の押圧ネジ3b・3bは後方の各起立部2bに袋ナットで固定され、前方の押圧ネジ3aのみを締緩させてペンキ収容缶Kを着脱可能に載置することができる。なお、図1中の符号Jはペンキ収容缶Kaに付設した取手を示す。上記取手Jを持ってペンキ収容缶Kaと載置固定具1とを一体に持ち運びすることができる。これにより例えば建築現場等において至便となる。
上記支持脚4はそれぞれ鋼管材より構成され、それらの各上端部は上記缶載置台2の四隅下面に溶接され、それらの各下端部は末広がり状に拡開されて当該缶載置台2を安定支持するように構成されている。図3に示すように、各支持脚4の下端部にはそれぞれナット部材5aが溶接され、各ナット部材5aにはネジ固定部材6aに植設したネジ部6bが着脱可能にねじ込まれ、各ネジ固定部材6aの下面には滑り止め部材6が固着されている。これにより上記支持脚4は摩擦係数の大きな滑り止め部材6により強力に接地する。つまり、攪拌装置Cでペンキを攪拌する際に、各支持脚4の滑り止め部材6が強力に接地して、当該ペンキ収容缶Kが連れ回されるのを強力に防止する。
なお、上記の実施形態では、滑り止め部材6を介して各支持脚4を強力に接地させるものとして説明したが、その材料はゴム材には限らない。特に滑性のある地面等では接地部材を下端部が尖った硬質材料で構成するものでも差し支えない。つまり、地面や床面、或いは塗装面等の状態(滑性の有無等)により、適宜滑り止め部材を着脱・変更できるようにすることが望ましい。また、上記の実施形態では、缶載置台2に平面視略正方形のペンキ収容缶Kaを載置させるものについて例示したが、平面視略円形のペンキ収容缶Kbを載置させるものでも差し支えない。その場合には、図2に示すように左右と後方の各起立部2bに切欠部2cを形成して当該略円形のペンキ収容缶Kbと各起立部2bとの干渉を回避するように構成する。
また、上記の実施形態では、缶載置台2に付設した着脱手段3として三点三点押圧ネジ3a・3b・3bにより構成したものについて例示したが、ペンキ収容缶Kの下部側面を押圧固定するものであればよく、二点以上の押圧ネジで代替することができる。また、上記の実施形態では、四本の支持脚4で缶載置台2を支持するものについて例示したが、少なくとも3本以上の支持脚であれば差し支えない。缶載置台2を安定支持することができるからである。
本考案の実施形態に係る載置固定具にペンキ収容缶を載置固定した状態を示す斜視図である。 本考案の実施形態に係る載置固定具の平面図である。 本考案の実施形態に係る滑り止め部材を支持脚の下部に固設した状態を示す要部の拡大縦断面図である。
1…ペンキ収容缶の載置固定具、2…缶載置台、2a…缶載置部、2b…起立部、3…着脱手段、3a・3b・3b…三点押圧ネジ、4…支持脚、5a…ナット部材、5b…ねじ固定部材、6…滑り止め部材、C…ペンキ攪拌装置、F…ペンキ攪拌装置の駆動回転方向、K…ペンキ収容缶、Ka…平面視略正方形のペンキ収容缶、Kb…平面視略円形のペンキ収容缶。

Claims (2)

  1. ペンキ収容缶(K)を載置させて着脱手段(3)を介して着脱可能に構成した缶載置台(2)と、前記缶載置台(2)の下側に固設され当該缶載置台(2)を安定支持する少なくとも3本以上の支持脚(4)と、前記各支持脚(4)の下部に固設された滑り止め部材(6)とを備える、ことを特徴とするペンキ収容缶の載置固定具。
  2. 請求項1に記載したペンキ収容缶の載置固定具において、
    前記缶載置台(2)は平面視で矩形状に形成され、その四辺部は平坦な缶載置部(2a)とその缶載置部(2a)の外縁に沿う起立部(2b)とを縦断面視でL字状に形成し、前記着脱手段(3)は前記缶載置台(2)の対向する起立部(2b)に付設された三点押圧ネジ(3a・3b・3b)によりペンキ収容缶Kの下部側面を押圧固定する構成とした、ことを特徴とするペンキ収容缶の載置固定具。
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