JP3155115U - 肺活量簡易判定器 - Google Patents

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Abstract

【課題】肺活量を判定の指標として、肺の機能が正常なのか低下しているのかを、簡易的に判定でき、複雑な操作も必要とせず、構造も簡潔であり、携帯も容易である、肺活量簡易判定器具を提供する。【解決手段】棒状で、長さが160mm〜180mmの範囲とした本体1に、本体1の一端の上面に、孔3を設け、該孔3と対抗する端側の底面に、下方に向け、かつ本体1に対して垂直に、棒状の保持部2を形成した。【選択図】図1

Description

本考案は、肺活量を簡易的に判定することができる器具に関するものである。
疾病は健康管理の継続及び健康診断の実施等により、自身の身体状態を客観的に把握し管理することが重要であり、また日頃からの食事管理によりカロリー不足または過剰摂取を抑制し、散歩等の運動を組合せることで健康体を維持することが必要である。一方で自身の健康状態を把握するためには、病院等の医療機関で健康診断や検査により、医者に診断を委ねることが多く、日常的にそれらを行うことは非現実的である。
人体の全ての機能について日常的に診断するのはかなりの困難性を伴うものであるが、例えば、肺の機能に限定してその診断を日常的に、または必要に応じて実施することは、それを判定する簡易的な器具等の使用により可能と考えられる。肺の機能を判断するひとつの項目として肺活量がある。医療機関等で一般的に行なわれている肺活量の測定は、スパイロメーターという計測器を用いる検査で、検査項目としては、肺活量、%肺活量、努力性肺活量、1秒量、1秒率、残気量等で、これらの検査で肺に関する疾病として、肺結核、肺線維症、気管支喘息、気管支拡張症、肺気腫、慢性の呼吸器疾患が診断される。
ここで肺の機能が低下していないかを判断するためには、肺活量を測定することで判断が可能と考えられるが、肺活量を測定するためには、前述のスパイロメーターに委ねることになるため、簡易的に量を判定する器具があれば、少なくとも正常時と異常時の判断はできると考えられる。
肺活量を簡易的に測定する器具については、実開平1−167210号に、風船に肺から排出される空気を吹き込み測定する器具の記載があるが、量の測定となるため、正常または異常の判断が困難である等の課題があることが予想される。
実開平1−167210号(1〜2頁)
解決しようとする課題は、肺活量を判定の指標として、肺の機能が正常なのか低下しているのかを、簡易的に判定でき、複雑な操作も必要とせず、簡易構造で、携帯も容易な、肺活量簡易判定器具を提供することにある。
本考案は、口元からある一定の距離を隔てて、火の付いたマッチ棒を立て、腹部から瞬間的に息を吐くように、マッチの火に向けて息を吐き、マッチの火が消えるか否かで、肺の機能を簡易的に判定できることを特徴としている。また、簡易構造であり、複雑な操作も必要としないことを第2の特徴としている。
本考案の肺活量簡易判定器具を用いることで、日常的にまたは必要に応じて肺機能の良否を判定することが可能となる。また、小型で簡易構造であるため、移動時等の持ち歩きや取扱性に優れる。
操作が簡単であるため、高齢者にも使い易く、実施の継続性も高めることができ、異常の早期発見や変化の早期把握が可能となる。
本考案の一例の側面図 本考案の一例の平面図 本考案の一例の正面図 本考案の実施状態を示す一例の側面図 本考案の孔をピンに換えた場合の一例の側面図 ろうそくに換えた場合の実施状態を示す一例の側面図
本考案の詳細について、図面を引用して説明する。
1辺の長さが略10mmの四角形で棒状に構成された、長さを160mm〜180mmの範囲とした本体1に、本体1の長さ方向の一端であって上面に、直径略2mmの孔3を設け、該孔3と対抗する端側の底面であって、端から略20mm隔てた位置から下方に向けて本体1に対して垂直に、1辺の長さが略10mmの四角形で構成された棒状の保持部2を形成する。孔3を設ける側を本体先端部と孔3と対抗する端側を本体手前部と称する。図1は本考案の一例の側面図、図2は本考案の一例の平面図、図3は本考案の一例の正面図である。
図1符合Aで示す、本体手前部の端から保持部3までの長さAは、略20mmとしているが、これに限定するものではない。
棒状の本体1及び保持部2は円柱状または略円柱状でもよい。本体1及び保持部2の材質は樹脂で一体成形することが望ましく、この場合金型による射出成形が望ましい。樹脂で形成した本体1と保持部2を接着剤またはネジ等で接合してもよい。また、本体1及び保持部2の材質は木材、ゴムまたは紙等でもよい。
本考案の肺活量簡易判定器の使用方法について説明する。
本体1の孔3に、火を付けたマッチ棒を挿入して立てる。次に保持部2を手で持ち、本体手前部を口元、すなわち下唇の下付近に当てる。この状態で、口からマッチ棒の火に向けて息を吐く。火が消えれば肺機能は正常であると簡易的に判断する。火が消えなかった場合は、肺機能に何がしかの異常があると判断するものである。
図4は本考案の実施状態を示す一例の側面図である。
ここで息を吐くときの注意点は、口を窄めて息を吹きつけるのではなく、口を開き腹部から複式呼吸の要領で、瞬間的にハッと息を吐くことが必要である。こうすることで、肺活量の良否が簡易的に判断できる。口を窄めて息を吹きつけた場合は、肺活量に関係なく簡単にマッチ棒の火を消すことが可能で、肺活量の判定にならない。
火を使用するため、火災等の発生につながらないよう、周囲に燃え易いもの等がないことを確認して行うことは言うまでもない。
この簡易判定を日常的に継続することで、呼吸器系のトレーニングにもつながり、健康維持の一躍を担う効果も期待できる。
本体1の孔3に換えて、ピンを設けることで、マッチ棒の換わりにろうそくを使用することも可能である。この場合、直径略1mmで長さが略10mmの金属製のピンを設けることが望ましい。耐熱性のある材質であれば、金属に限定されない。
使用するろうそくは、ケーキ等で使用している、太さ5mm程度で長さ50mm程度の小型のものが望ましい。大きいろうそくは、炎も大きくなり消すために、強い息が必要となり判定基準が異なってしまうためである。
図5は本考案の孔をピンに換えた場合の一例の側面図、図6はろうそくに換えた場合の実施状態を示す一例の側面図である。
本体1の長さを160mmとしたものは女性用、180mmとしたものは男性用として使い分けてもよい。これは肺機能の男女差を考慮したものである。また、長さを160mmとしたものは高齢者用、180mmとしたものは若年者用として使い分けてもよい。これは肺機能の年齢差を考慮したものである。
この肺活量簡易判定器は工業生産が可能であり、供給者による製造、販売が可能である。
1 本体
2 保持部
3 孔
4 マッチ棒
5 炎
6 ピン
7 ろうそく
A 本体手前部の端から保持部までの長さ

Claims (2)

  1. 棒状で、長さが160mm〜180mmの範囲とした本体1に、本体1の一端の上面に、孔3を設け、該孔3と対抗する端側の底面に、下方に向け、かつ本体1に対して垂直に、棒状の保持部2を形成したことを特徴とする肺活量簡易判定器。
  2. 請求項1記載の肺活量簡易判定器において、本体1の孔3に換えて、ピンを設けたことを特徴とする肺活量簡易判定器。
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