JP3153451U - 多導管式液体貯蔵容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】同時に第1液体と第2液体とを押し出すことができる多導管式液体貯蔵容器を提供する。【解決手段】容器本体には複数の収納槽を設け、ヘッドは容器本体上に取り付けると共に押圧部21及び押圧部にある数個の吐出口23、24を設け、且つ押圧部下方に数本の導液管25、26を組み込んで各吐出口と各導液管をそれぞれ連通状にすることにより、押圧部が押されると各収納槽内に充填された液体を同時に各吐出口から吐出させることができ、特に同比率で吐出し混合する液体を充填するのに適用される。【選択図】図3

Description

本考案は充填容器に関し、特に押圧すると多種類の液体を予め設定した比率で同時に吐出させる多導管式液体貯蔵容器に関する。
ボディケア、シャンプー、フェイスケアクリーム、染髪剤、洗剤のような一般に液体を充填するための容器は、開口にヘッドを設けて、容器内の液体である内容物を押し出す。従来のヘッド構造は真空吸い上げ原理による設計を採用しており、ヘッドを押圧して真空吸引力を蓄積し、内部に設けたスプリングと協働してヘッドを元の位置まで押し上げることによって、容器内の液体を吸い上げて給送し、液体を汲液管に進入させて押圧キャップの吐出口から流出させる。この種の従来容器の内部は何れも一種類のみの液体しか貯蔵できず、ユーザーが染髪の際に2種類の配合剤を混合しなくてはならなくて、2種類以上の液体を混合して使用する必要がある場合、2つの容器にそれぞれ異なる配合剤を入れて、使用する際にそれぞれ押し出して混合することから、不経済であるだけでなく、使用や携帯も面倒で不便である。そこで、多種類の液体を貯蔵する問題を解決するために、図1に示したのが従来の容器構造である。それは容器A1内に2つの貯蔵スペースA10を設けて、それぞれ異なる液体を貯蔵すると共に、各貯蔵スペースA10にそれぞれヘッド構造A12を設けて、使用の際に各ヘッド構造A12をそれぞれ押圧し、2種類の異なる液体を押し出して混合使用する。
然しながら、この種の容器は2つのヘッド構造A12を取り付けなければならず、そのコストが一般の容器構造よりも相当高く、さらに使用の際、異なる液体を押し出すために、2つのヘッド構造A12をそれぞれ押圧する必要があり、ユーザーにとってかなり不便であり、しかも2種類の異なる液体を一定の比率で混合しなければならない場合、ユーザーはヘッド構造A12を押圧する力を注意深く加減する必要があり、さもなければある液体の押し出し量が必要な比率に合わず、押し出し量が多過ぎてしまったり、混合後の使用効果が芳しくないといった問題が起こる。
本考案の主な目的は、ユーザーがヘッドを押圧するだけで、同時に第1液体と第2液体とを押し出すことができ、第1液体と第2液体が予め設定した比率で押し出され、ユーザーが直接混合して使用できる多導管式液体貯蔵容器を提供することにある。また、本考案は1つのヘッドを取り付けるだけでよいので、構造が簡単であるのみならず、コストを効果的に低減することができる。
前述の目的を達するために、本考案の多導管式液体貯蔵容器は、容器本体、ヘッド、複数の導液管を備える。容器本体は、内部に複数の収納槽を成型する。ヘッドは、容器本体上に組み込まれ、押圧部が成型されている。複数の導液管は、複数の収納槽に対応付けられ、押圧部の前端に形成されている複数の吐出口と互いに接続している。複数の導液管はそれぞれ複数の収納槽内にあり、複数の収納槽は複数の導液管を通って、それぞれ各吐出口と連通するよう形成される。ヘッドを押すと、各吐出口は同時に各収納槽内に充填された液体を吐出する。
従来の容器構造である。 本考案の第1実施形態の多導管式液体貯蔵容器の外観斜視図である。 本考案の第1実施形態の多導管式液体貯蔵容器の構造概略図である。 本考案の第1実施形態の多導管式液体貯蔵容器の実施概略図である。 本考案の第2実施形態の多導管式液体貯蔵容器の導管を示す図である。
以下、実施形態において本考案の詳細な特徴及び長所を詳述するが、その内容は当業者が本考案の技術内容を理解してそれによって実施するのに充分であり、しかも本明細書で開示した内容、実用新案登録請求の範囲及び図面に基づいて、当業者は容易に本考案に関する目的と長所を理解することができる。
(第1実施形態)
図2は本考案の第1実施形態の多導管式液体貯蔵容器の外観斜視図である。図示される多導管式液体貯蔵容器1は容器本体10、ヘッド20を含み、容器本体10はプラスチック素材で射出成型するが、本考案はこの限りでない。容器本体10は第1収納槽11と第2収納槽12を設けることができ、そのうち第1収納槽11と第2収納槽12はそれぞれ独立したスペースで、互いに連通しておらず、しかも第1収納槽11は第1液体を貯蔵し、第2収納槽12は第1液体と異なる第2液体を貯蔵する。
図3は本考案の第1実施形態の構造概略図である。図示されるヘッド20は容器本体10上(図2参照)に取付けられ、ヘッド20はユーザーが押圧するための押圧部21を成形し、押圧部21には第1吐出口23と第2吐出口24を設け、そのうちヘッド20下方に第1導液管25を組み込み、この第1導液管25と第1吐出口23は連通し、また第1導液管25は第1収納槽11内に組み込んで、第1吐出口23と第1収納槽11を連通させる。さらに、ヘッド20下方に第2導液管26を組み込み、この第2導液管26と第2吐出口24は連通し、また第2導液管26は第2収納槽12内に組み込んで、第2吐出口24と第2収納槽12を連通させる。図示されるように、ヘッド20の押圧部21に力を加えて押圧した後、自動的に元の位置まで戻すことができるように、弾性装置22を押圧部21の下方に組み込むことで、押圧部21を押圧した後、弾性装置22によって元の位置まで戻すことができ、次回使用するのに便利である。この弾性装置22内部はスプリング又は同様な効果を持つ弾性体でよいが、ここではこれ以上贅言しないこととする。
図4は本考案の第1実施形態の実施概略図である。ユーザーがヘッド20の押圧部21を押圧すると(図の点線矢印箇所)、第1収納槽11内の第1液体L1を第1導液管25が導いて、第1吐出口23から流出すると同時に、第2収納槽12内の第2液体L2もまた第2導液管26から第2吐出口24に流出し、こうしてユーザーがヘッド20の押圧部21を1回押圧すれば同時に第1液体と第2液体を押し出すことができて、それらを混合使用できる。このように、1回押圧すると2種類の液体の吐出量の比率が同等であることが保証され、簡単便利である。また、本実施例において、第1収納槽11の容量は第2収納槽11の容量と同等で、第1液体L1と第2液体L2の貯蔵量を同等にし、しかも第1導液管25の管径は第2導液管26の管径と同じにすることができ、ユーザーがヘッド20の押圧部21を押圧すると、第1液体L1と第2液体L2は同等の比率で流出して、ユーザーは第1液体L1と第2液体L2を均等に混合して使用することができる。このほか、前述の説明の第1収納槽11と第2収納槽12の数は共に1つであるが、本考案ではこの限りでなく、実際に液体を混合する必要に応じて第1収納槽11と第2収納槽12の数を調整すると共に、第1吐出口23、第2吐出口24、第1導液管25及び第2導液管26の数もこれに対応して調整することができる。さらに、第1収納槽11又は第2収納槽12の数が2つ以上である場合、実際の必要に応じて同様又は異なる液体を貯蔵する。例えば、3つの収納槽を有する容器を製作し、3つの吐出口を成型したヘッドを組み合わせ、さらにそれぞれ導液管(計3本)を組み込んで、同時に3種類の液体を吐出し、且つ比率に応じて分配可能な多導管式液体貯蔵容器となる。
(第2実施形態)
図5は本考案の第2実施形態である。図に示すように、本考案の第2実施形態に開示したヘッド20は、異なる比率の液体を吐出するのに使用され、必要とされる多種類の液体が予め設定された比率によって混合使用する必要がある場合、容器本体10は容量比が予め設定された比率である第1収納槽11と第2収納槽12(図示せず、図4参照)を設置することができる。例えば、1:1.5だと、ヘッド20は予め設定された比率におよそ適合する第1吐出口23と第2吐出口24を設置し、本図に開示したように、第1吐出口23と第2吐出口24の口径比を約1:1.5とし、さらに第1導液管25及び第2導液管26の管径比も同様に1:1.5とし、ユーザーがヘッド20の押圧部21を押圧すると、同時に予め設定された比率で第1液体と第2液体が押し出されて、ユーザーは直接それらを混合使用することができ、従来の容器構造のように、押圧する力を加減して液体の吐出量を制御する必要が無く、従来の容器構造によって液体の押し出しが多すぎて無駄を招いたり、予め設定された比率で液体が混合されないことで使用効果が芳しくなくなるといった問題を効果的に解決した。
前述の説明の中で、ヘッド20に管径比が予め設定された比率の第1導液管25と第2導液管26を穿設するだけで、第1収納槽11と第2収納槽12の容量比は実際の必要に応じて予め設定された比率としないでもよく、ヘッド20の第1吐出口23と第2吐出口24のサイズ比率もまた、実際の必要に応じて予め設定された比率としないでもよく、このようしてユーザーが本考案の多導管式液体貯蔵容器1を使用する際、第1液体と第2液体が必要とする予め設定された比率に応じて、適当な第1導液管25及び第2導液管26に交換すると同時に、異なる口径のヘッド20を選択すると、予め設定された比率の第1液体と第2液体を同時に押し出すことができ、本考案を使用する利便性が高まることとなる。
以上述べたことをまとめると、本考案に基づいて実施すると、ユーザーがヘッドを押圧するだけで、第1液体と第2液体を同時に押し出すことができ、しかも第1液体と第2液体は予め設定された比率で押し出され、ユーザーが直接混合して使用できる多導管式液体貯蔵容器を提供するという目的を確実に達することができる。
本考案の技術内容は既に好ましい実施例により上記に開示しているが、このことは本発明を限定するものではなく、当業者が本考案の精神を逸脱しないで行った若干の変更若しくは修飾についても、全て本考案の範囲内に含まれるものとする。
1:多導管式液体貯蔵容器、10:容器本体、11:第1収納槽、12:第2収納槽20:ヘッド、21:押圧部、22:弾性装置、23:第1吐出口、24:第2吐出口25:第1導液管、26:第2導液管、A1:容器、A10:貯蔵スペースA12:ヘッド構造、L1:第1液体、L2:第2液体

Claims (9)

  1. 内部に複数の収納槽を成型した容器本体と、
    前記容器本体上に組み込まれ、押圧部が成型されているヘッドと、
    前記複数の収納槽に対応付けられ、前記押圧部の前端に形成されている複数の吐出口と互いに接続している複数の導液管と、を備え、
    前記複数の導液管はそれぞれ前記複数の収納槽内にあり、前記複数の収納槽は前記複数の導液管を通ってそれぞれ前記複数の吐出口と連通するよう形成され、前記ヘッドを押すと、前記複数の吐出口は同時に前記複数の収納槽内に充填された液体を吐出することを特徴とする多導管式液体貯蔵容器。
  2. 前記複数の収納槽は独立したスペースであって、それぞれ異なる液体を充填するためのものであることを特徴とする請求項1に記載の多導管式液体貯蔵容器。
  3. 前記複数の導液管の管径は同じであることを特徴とする請求項1に記載の多導管式液体貯蔵容器。
  4. 前記複数の導液管の管径は互いに比例関係にあることを特徴とする請求項1に記載の多導管式液体貯蔵容器。
  5. 前記複数の収納槽の容量は同じであることを特徴とする請求項1に記載の多導管式液体貯蔵容器。
  6. 前記複数の収納槽の容量は互いに比例関係にあることを特徴とする請求項1に記載の多導管式液体貯蔵容器。
  7. 前記複数の吐出口の口径は同じであることを特徴とする請求項1に記載の多導管式液体貯蔵容器。
  8. 前記複数の吐出口の口径は互いに比例関係にあることを特徴とする請求項1に記載の多導管式液体貯蔵容器。
  9. 前記押圧部下方には弾性装置を設けることを特徴とする請求項1に記載の多導管式液体貯蔵容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017088207A (ja) * 2015-11-10 2017-05-25 花王株式会社 複数液吐出容器
JP2020511187A (ja) * 2017-01-18 2020-04-16 イル カン,スン 異種物質混合容器
JP2021187508A (ja) * 2020-05-29 2021-12-13 株式会社吉野工業所 吐出器

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