JP3152947U - 伸縮ベッド - Google Patents

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利光 小野田
利光 小野田
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Abstract

【課題】狭い空間を移動する必要がある場合に、これに対応してベッド本体を短縮することができる伸縮可能な伸縮ベッドの提供。【解決手段】長方形の短辺対応部位の二つの短尺フレーム1a、1bと、長方形の長辺対応部位の各一対二組の支分フレーム2a、2a、2b、2bと、双方の短尺フレーム1a、1bに各々立ち上げた前端柵3及び後端柵4と、四隅の脚体5a、5a…と、一方の一対の支分フレーム2a、2aの前端付近の脚体5b、5bと、一方の支分フレーム2a、2aの先端に上下貫通状態に開口した結合孔6、6及び他方の支分フレーム2b、2bに上下貫通状態に開口した複数の係合孔7、7…と、一方の支分フレーム2a、2aへの他方の支分フレーム2b、2bの挿入状態で、前者の結合孔6、6と一致する後者の複数の係合孔7、7…のいずれかに同時に挿入する連結用ピン8、8とで構成した。【選択図】 図1

Description

本考案は、一定の部屋から他の部屋等に狭い廊下等を経由して移動する際等に、その長さ方向の長さを短縮させて移動を容易にすることができる伸縮が可能な伸縮ベッドに関する。
ベッドに関しては、病人や身体に不具合を持った老人等のための介護用のそれが種々提案されている。トイレが付設されたベッドや、寝たまま風呂に入ることができるベッドすらある。しかし、長さ方向の伸縮を可能にした伸縮ベッドの提案例は見あたらない。
例えば、家庭で老人等の介護をする場合は、被介護者のためにベッドを用いることはよくあることであるが、一般家庭では、一定の部屋から他の部屋にそのようなベッドを移動させるようとしても廊下が十分な広さを持っていない場合がある。このような場合に、ベッド本体が伸縮可能であればこれを短縮した上で移動すればこれが容易に行い得られることになる。
特開2008−212482号公報
本考案は、前記のように、狭い空間を移動する必要がある場合に、これに対応してベッド本体を短縮することができる伸縮可能な伸縮ベッドを提供することを解決の課題とするものである。
本考案の1は、長方形の辺に沿って配したフレームと、該フレームの一方の短辺対応部位に立ち上がる前端柵と、該フレームから垂下する複数の脚体とからなる伸縮ベッドに於いて、
前記フレームの両長辺対応部位を、それぞれ、前記前端柵側から延長する一対の支分フレームと、該フレームの前端柵と平行な短辺対応部位から延長する一対の支分フレームとで構成し、
該二対の支分フレームの内、一方の一対の支分フレームを大径のパイプ体で構成し、他方の一対の支分フレームを該一方の一対のパイプ体の支分フレームに挿脱自在、かつ複数の挿入深さ位置でその挿入状態を固定可能な嵌合部材に構成した伸縮ベッドである。
本考案の2は、本考案の1の伸縮ベッドに於いて、前記大径のパイプ体で構成した一方の一対の支分フレームには、それらの端部から一定距離の部位に上下に貫通する結合孔を開口し、
前記嵌合部材に構成した他方の一対の支分フレームには、それらの端部から複数の距離の部位にそれぞれ上下貫通する係合孔を開口し、
更に上記一方及び他方の各一対の支分フレームに、該他方の一対の支分フレームを、該一方の一対の支分フレームに挿入し、かつ前者のいずれかの係合孔の軸心と後者の結合孔の軸心とを一致させた場合に、両者に同時に挿入可能である連結用ピン部材を付設したものである。
本考案の3は、本考案の2の伸縮ベッドに於いて、前記パイプ体として、円筒状又は角筒状の長尺部材のいずれかを採用し、前記嵌合部材として、該パイプ体が円筒状の場合は、スムーズに挿脱可能な円柱状の部材を、該パイプ体が角筒状の場合は、スムーズに挿入可能な角柱状の部材を、それぞれ採用することとしたものである。
本考案の4は、本考案の1の伸縮ベッドに於いて、前記フレームの、前端柵を配した短辺対応部位に平行な他の短辺対応部位に、後端柵を立ち上げたものである。
本考案の1の伸縮ベッドによれば、ベッド本体を伸縮させることが可能であるため、特に身長の高い人用として用いる場合は、これを伸長させた状態で使用し、身長の低い人の場合は、これを短縮して使用することが可能であるが、更に狭い廊下しかない個人住宅で、利用する人の都合によりベッドを設置する部屋を変更する必要が生じた場合等に、ベッド本体を短縮することでその移動を容易に行うことができることになる。
また本考案の1の伸縮ベッドの伸縮は極めて簡単に行うことができる。具体的には、大径のパイプ体で構成した一方の一対の支分フレームへの、嵌合部材に構成した他方の一対の支分フレームの挿入深さを種々に変え、所望の挿入深さの状態で固定することにより、ベッド本体の長さを所望の長さに変更することができる。短くしたい場合は、嵌合部材に構成した他方の一対の支分フレームを深く挿入し、長くしたい場合は、浅く挿入すればよいのは云うまでもない。
ベッド本体を伸縮させた場合は、マットレスの長さが合わなくなる可能性があるが、移動のためのみに一時的に短縮する場合は、マットレスの該当する端部側を浮かせて反対側に巻くような状態にするだけで一時的に対応可能であり、長期間にわたって伸長又は短縮状態を維持する場合は、マットレスは、基本的な長さのメインマットレスと、長さに応じて交換する複数種の短尺マットレスとで構成し、短尺マットレスをその長さに適合する物に交換すればよい。勿論、これ以外の種々のやり方で対応することも可能である。
本考案の2の伸縮ベッドによれば、ベッド本体の長さの伸縮を簡単に行い、その伸縮状態を簡単に固定することができる。
ベッド本体の伸縮に際して、前記大径のパイプ体で構成した一方の一対の支分フレームに、他方の嵌合部材に構成した一対の支分フレームを挿入し、その挿入深さを適切に調節し、かつ一方の一対のフレーム側の結合孔と他方の一対のフレーム側のいずれかの係合孔の軸心を相互に一致させた上で、該結合孔と該係合孔に同時に前記連結用ピン部材を挿入すれば、相互の一対のフレームの結合状態が固定状態となり、ベッド本体の長さは固定されることになる。固定操作は以上のように極めて簡単であり、その連結用ピン部材の頭部の上にマットレスが載ってしまうので、これが意図せずして抜けてその固定状態が無用に解除されてしまうような虞は全くない。
本考案の3の伸縮ベッドによれば、一方の一対のフレームのパイプ体を、容易に入手可能な角筒状又は円筒状のいずれでも構成可能であり、他方の一対のフレームの嵌合部材も、同様に容易に入手可能な対応する角柱状又は円柱状の部材で容易に構成することが可能である。
本考案の4の伸縮ベッドによれば、前端柵の他に、これと平行な短辺対応部位に後端柵を設けたので、利用者の頭部側及び脚部側の両方に柵が立ち上がるため利用上好都合である。
実施の形態の伸縮ベッド(マットレスを省略した状態)の分離状態の概略斜視図。 実施の形態の伸縮ベッド(マットレスを省略した状態)の最短縮状態の概略斜視図。
考案を実施するための形態を実施例に基づいて図面を参照しながら詳細に説明する。
この実施例の伸縮ベッドは、図1及び図2に示すように、基本的に、長方形の短辺対応部位に配した二つの短尺フレーム1a、1bと、長方形の長辺対応部位に配した各一対二組の支分フレーム2a、2a、2b、2bと、一方の短尺フレーム1aに立ち上げた前端柵3と、他方の短尺フレーム1bに立ち上げた後端柵4と、四隅に配した脚体5a、5a…と、長辺対応部位に配した一方の一対の支分フレーム2a、2aの前端付近に各々配した脚体5b、5bと、上記一方の一対の支分フレーム2a、2aの先端付近に上下貫通状態に開口した結合孔6、6及び他方の一対の支分フレーム2b、2bに上下貫通状態に開口した複数の係合孔7、7…と、支分フレーム2a、2aの結合孔6、6と支分フレーム2b、2bの複数の係合孔7、7…のいずれかと同時に挿入可能な連結用ピン(連結用ピン部材)8、8と、で構成したものである。
前記短尺フレーム1a、1bは帯状金属で構成したものである。前記長辺対応部位の支分フレーム2a、2aは、該短尺フレーム1aの両端に直角状態に結合するが、該短尺フレーム1aの両端には、長辺対応部位の支分フレーム2a、2aとで挟持された状態に、前記前端柵3の両脚が配される。該両脚はそのまま垂下して、前記脚体5a、5aとなる。前端柵3は、この実施例では、逆U字形の主柵とその下方で両端が両脚に結合する水平棒及び主柵の水平部と水平棒との間を繋ぐ二本の棒で構成したものである。
前記支分フレーム2a、2aは断面四辺形の角筒体(パイプ体)で構成したものであり、前記のように、その前端付近に前記脚体5b、5bが垂下させてあるものである。これらの脚体5b、5b及び前記脚体5a、5a…は、円形パイプ状の脚本体とその下端に配した車輪とで構成した物であり、これらによってベッド本体を移動可能にすることができるようになっている。
該支分フレーム2a、2aはその途中をこれと直角に配した連結棒2cで相互に結合し、その間隔を安定した状態に保持できるようにしてある。この支分フレーム2a、2aは角筒体で構成したものであるが、長尺に構成し、これに他方の一対の支分フレーム2b、2bを滑らかに、しかしガタつきなく挿入可能に構成する。該他方の一対の支分フレーム2b、2bは、角柱状部材(嵌合部材)で構成したものであり、その後端は、前記短辺対応部位の他方の短尺フレーム1b、1bの両端に、前記後端柵4の各脚部を挟んで直角状態に結合したものであり、前記のように、その上下方向には定間隔で、複数の、この実施例では3個の係合孔7、7、7を貫通状態に開口してある。一方の角筒体の支分フレーム2a、2aには、前記のように、各々その先端に上下貫通状態に、結合孔6、6が開口してある。
前記連結用ピン8、8は、前記角筒体の支分フレーム2a、2aに前記角柱状の支分フレーム2b、2bを、図2に示すように、それぞれ挿入し、前者の結合孔6、6に後者の係合孔7、7…のいずれか(図2中では最も後端柵4に近接する係合孔7、7)を一致させ、同図に示すように、結合孔6、6と係合孔7、7とに同時に挿入して双方の結合状態を保持すべく使用するものである。
また前記後端柵4は、図1及び図に示すように、前記短尺フレーム1bの両端に、長辺対応部位の支分フレーム2b、2bとの間で挟持された状態に、その両脚が配される。該両脚はそのまま垂下して、前記脚体5a、5aとなる。該後端柵4は、この実施例では、逆U字形の主柵と、その水平部と該短尺フレーム1bとの間を繋ぐ二本の縦棒と、で構成したものである。
従ってこの実施例の伸縮ベッドによれば、これを伸縮させることが可能であるため、特に身長の高い人用として用いる場合は、これを伸長させた状態で使用し、身長の低い人の場合は、これを短縮して使用することが可能であるが、更に狭い廊下しかない個人住宅で、利用する人の都合によりベッドを設置する部屋を変更する必要が生じた場合等に、これを短縮することでその移動を容易に行うことができることになる。
この伸縮ベッドのベッド本体の伸縮は極めて簡単に行うことができる。
具体的には、角筒体で構成した一方の一対の支分フレーム2a、2aへの他方の一対の支分フレーム2b、2bの挿入深さを種々に変え、所望の挿入深さに変更する。云うまでもなく、短くしたい場合は、他方の一対の支分フレーム2b、2bを深く挿入し、長くしたい場合は、浅く挿入すればよい。例えば、最も短い長さに変更する場合は、図2に示すように、支分フレーム2b、2bを支分フレーム2a、2aに最大限度挿入する。
上記の状態で、その一方の支分フレーム2a、2a又は他方の支分フレーム2b、2bを伸縮方向に少し動かして、前者の先端の結合孔6、6と後者の最も奥側の係合孔7、7との軸心を一致させる。そして、この状態で、前記連結用ピン8、8を、結合孔6、6の上方から挿入して両者に同時に挿入状態にし、一方の支分フレーム2a、2aと他方の支分フレーム2b、2bとのこの状態の結合を固定状態に保持する。
ベッド本体を伸縮させると、図示しないマットレスの長さが合わなくなるがあるが、移動のためのみに一時的に短縮する場合は、マットレスの該当する端部側を浮かせて反対側に巻くような状態にするだけで一時的に対応する。長期間にわたって伸長又は短縮状態を維持する場合は、マットレスは、基本的な長さのメインマットレスと、長さに応じて交換する複数種の短尺マットレスとで構成しておき、短尺マットレスをその長さに適合する物に交換して対応する。
なお、前記のように、結合孔6、6及び係合孔7、7に挿入した連結用ピン8、8は、その頭部の上に図示しないマットレスが載ってしまうので、この連結用ピン8、8が無用に抜けてその固定状態が解除されてしまうような虞は全くない。
以上のように、この実施例の伸縮ベッドは、その長さを簡単の伸縮させ、その伸長状態又は短縮状態を固定することが容易にできるものであるため、伸長の高い人の利用にも低い人の利用にも容易に確実に対応可能であり、またベッドを移動させる際に狭い廊下のコーナーにさしかかっても、縮小状態にすることでそのようなコーナーを容易に通過することが可能となる。
本考案は、狭い空間を移動する必要がある場合に、これに対応してベッド本体を短縮することができる伸縮可能な伸縮ベッドの製造の分野で利用することができる。
1a、1b 短尺フレーム
2a、2b 支分フレーム
2c 連結棒
3 前端柵
4 後端柵
5a、5b 脚体
6 結合孔
7 係合孔
8 連結用ピン(連結用ピン部材)

Claims (4)

  1. 長方形の辺に沿って配したフレームと、該フレームの一方の短辺対応部位に立ち上がる前端柵と、該フレームから垂下する複数の脚体とからなる伸縮ベッドに於いて、
    前記フレームの両長辺対応部位を、それぞれ、前記前端柵側から延長する一対の支分フレームと、該フレームの前端柵と平行な短辺対応部位から延長する一対の支分フレームとで構成し、
    該二対の支分フレームの内、一方の一対の支分フレームを大径のパイプ体で構成し、他方の一対の支分フレームを該一方の一対のパイプ体の支分フレームに挿脱自在、かつ複数の挿入深さ位置でその挿入状態を固定可能な嵌合部材に構成した伸縮ベッド。
  2. 前記大径のパイプ体で構成した一方の一対の支分フレームには、それらの端部から一定距離の部位に上下に貫通する結合孔を開口し、
    前記嵌合部材に構成した他方の一対の支分フレームには、それらの端部から複数の距離の部位にそれぞれ上下貫通する係合孔を開口し、
    更に上記一方及び他方の各一対の支分フレームに、該他方の一対の支分フレームを、該一方の一対の支分フレームに挿入し、かつ前者のいずれかの係合孔の軸心と後者の結合孔の軸心とを一致させた場合に、両者に同時に挿入可能である連結用ピン部材を付設した請求項1の伸縮ベッド。
  3. 前記パイプ体として、円筒状又は角筒状の長尺部材のいずれかを採用し、前記嵌合部材として、該パイプ体が円筒状の場合は、スムーズに挿脱可能な円柱状の部材を、該パイプ体が角筒状の場合は、スムーズに挿入可能な角柱状の部材を、それぞれ採用することとした請求項2の伸縮ベッド。
  4. 前記フレームの、前端柵を配した短辺対応部位に平行な他の短辺対応部位に、後端柵を立ち上げた請求項1の伸縮ベッド。
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