JP3151692B2 - ガスタービンの起動装置 - Google Patents
ガスタービンの起動装置Info
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Description
装置に関する。
がある。これは、発電用のガスタービンで、ガスタービ
ンの軸1にスタータモータに切換可能な発電機2を直結
し、そのスタータ起動によって図16のように軸1の回
転数を立上げながら、所定回転時に点火装置3に点火
し、燃料供給系4から燃焼器5に燃料の供給を始めて着
火することで、始動する。
認し、着火後、加速に入る。所定回転まで加速すると、
発電機2に切換え、発電を行うようになっている(特公
昭59ー9737号公報等参照)。
来のガスタービンの起動制御にあっては、着火回転数が
固定、つまりガスタービンの軸回転数が一定の回転数の
ときに、着火を行うようになっていたため、量産時の製
品のばらつきや経年変化時のばらつきを考慮すると、必
ずしも着火にとって最適な空燃比を形成できないことも
あり、常に良好な着火性が得られるとは限らない。
ことを目的としている。
すようにガスタービン10に連結した発電機11を始動
時にスタータモータとして駆動すると共に、ガスタービ
ン軸の所定の着火回転数にて燃料供給系12から燃料を
供給することで、着火を行うガスタービンの起動装置に
おいて、始動時にガスタービン軸回転数が着火回転数に
到達後、ガスタービン軸回転数を所定の上下幅および周
期で変化させるようにスタータ駆動を制御する始動回転
制御手段13を設ける。
によるガスタービン軸回転数の周期変化に同期して、も
しくは周期変化に対し非同期に、燃料供給系から供給す
る着火燃料流量を増減する着火燃料制御手段14を設け
る(図1に示す)。
着火燃料流量の増減の平均値を時間経過に沿って増加す
るようにして良い。
タービン軸回転数の上下変化の平均値を時間経過に沿っ
て増加するようにして良い。
着火回転数に達すると、燃料供給系から燃料の供給を行
うが、この際ガスタービン軸回転数を上下すると、吸気
流量が増減、つまりこれに追従して空燃比が変化する。
スタービンにとって最適な着火雰囲気つまり最適な着火
空燃比範囲に必ず入り、確実に着火を行える。
同期して燃料流量を増減することで、空燃比の範囲をよ
り広げたり、点火装置側に到達する燃料量を増やすこと
ができる。
期に燃料流量を増減すれば、空燃比の幅広い変化を保て
ると同時に、その増減周期を短くすることで、空燃比変
化および点火装置側に到達する燃料量増減の回数が多く
なって、着火が早まる。
経過に沿って増加つまり燃料流量値を漸増していくこと
で、燃料流量が相対的に少ないときに対応できる。
平均値を時間経過に沿って増加つまり軸回転数の範囲を
変えていくことで、さらに広い範囲にわたって空燃比を
変化させられる。
する。
ビンのコンプレッサおよびタービン、32はスタータモ
ータを兼ねる発電機である。
た空気は、燃焼器33にて燃料供給系の燃料噴射弁34
から噴射された燃料と混合、燃焼され、そのガスにより
タービン31が駆動される。
動されると共に、発電機32が駆動される。発電装置と
して運転されるときには、発電機32からの電力が、電
力コントローラ35内で直流に整流された後、インバー
タ回路で交流に変換され、負荷36に供給される。
は、起動制御装置37から電力コントローラ35に送ら
れる回路切替信号により発電機32が同期式モータのス
タータに切替えられ、起動制御装置37からの回転制御
信号を基に電力コントローラ35によりスタータがバッ
テリ駆動される。
量器38が設けられ、ガスタービンの軸回転数は回転数
センサ39により検出される。
装置、41は温度センサ等からなる着火検出器である。
始動制御つまり起動制御装置37(始動回転制御手段、
着火燃料制御手段)により、電力コントローラ35を介
し発電機32のスタータ起動、回転数制御が行われると
共に、点火装置40の点火、燃料噴射弁34からの燃料
噴射、燃料調量器38の噴射量制御が行われ、始動を終
えると発電制御が行われる。
すると、電力コントローラ35をスタータ駆動に切替
え、電力コントローラ35に目標回転数Nrに所定の着
火回転数Noを設定し、起動する(ステップ101〜1
03)。
数Niを越えると、点火装置40をオンし、次にガスタ
ービン軸回転数が着火回転数Noに到達したかを見る
(ステップ104〜106)。
到達すると、燃料噴射弁34から燃料の噴射を開始する
と共に、ガスタービン軸回転数を所定の回転数幅ΔN、
周期Tで上下するように、目標回転数Nrを変化させ
る。このときの燃料噴射量(着火燃料流量)は、着火回
転数Noに基づく一定値(ただし、吸気温度等により修
正)に設定している(ステップ107,108)。
を検出すると、始動加速制御に入る(ステップ109,
110)。
数を上下すると、コンプレッサ30から送られる吸気量
が変化し、燃料噴射弁34から噴射される燃料との空燃
比(A/F)が変化する。
到達後、ガスタービン軸回転数を上下に変化させると、
これに追従して図6のように空燃比が変化され、一定空
燃比の従来例と比べて、空燃比が広範囲に設定されるの
である。この場合、ガスタービン軸回転数を所定の周期
で変化させることで、空燃比が繰返し広範囲に設定され
る。
時のばらつき等によって、最適な着火回転数が異なって
も、確実に着火を行える。
ので、保炎性は良好であり、このため一旦着火すれば、
所定範囲で空燃比を変化しても消えることはない。
も、図7(コンプレッサの特性を示す)のように着火前
は1本の運転線上を移動する。もちろん、サージライン
より小流量側ではサージが発生するため、これより大流
量側に運転線を設定するように、コンプレッサ、タービ
ンの流量特性が設定される。
数の変化に同期して燃料流量を増減させるものである
(請求項2に対応)。
ち、図3にて、始動スイッチをオンすると、電力コント
ローラ35をスタータ駆動に切替え、電力コントローラ
35に目標回転数Nrに所定の着火回転数Noを設定
し、起動する(ステップ101〜103)。
数Niを越えると、点火装置40をオンし、次にガスタ
ービン軸回転数が着火回転数Noに到達したかを見る
(ステップ104〜106)。
到達すると、図8のフローに進み、燃料噴射弁34から
燃料の噴射を開始し、ガスタービン軸回転数を所定の回
転数幅ΔN、周期Tで上下するように、目標回転数Nr
を変化させると共に、燃料噴射量(着火燃料流量)を所
定の幅ΔGf、周期Tで、ガスタービン軸回転数と同位
相あるいは逆位相で増減させる(ステップ110〜11
2)。
SETは、着火回転数Noに基づく基本流量GfSETOを、
タービン入口温度T7を考慮した減量補正係数K(=A
−B×T7…A,Bは定数)によって補正することで求
めている(ステップ107〜109)。これは、ガスタ
ービンの熱間起動時に燃料過多を防止するもので、ター
ビン入口温度センサを設ける必要がある。
を検出すると、始動加速制御に入る(ステップ113、
114)。
数を上下すると共に、これに合わせて燃料流量を増減す
れば、より良好な着火性を確保できる。
回転数が下がったときに燃料を増やし、回転数が上がっ
たときに燃料を減らせば、図9のように得られる空燃比
の範囲がより拡がり、着火確率が高められる。
回転数が上がったときに燃料を増やし、回転数が下がっ
たときに燃料を減らせば、図10のように空燃比はそれ
ほど変化しないが、この場合には着火したときのガス温
度をあまり変化させずに、燃料噴射を強弱させられる。
つまり、燃料流量が多くなれば(回転数が上がったと
き)、燃料噴射が強まり、燃料液滴の貫通力が大きくな
ることから、燃料が点火装置40側に到達しやすくな
り、これにより着火時の過度の温度上昇を回避しつつ、
高い着火性が得られる。
共に、これに非同期につまりガスタービン軸回転数の変
化と異なる周期で燃料流量を増減しても良い(請求項3
に対応)。
短周期で燃料流量を増減させた場合で、これによれば空
燃比を広範囲に設定しながら、空燃比変化の回数および
点火装置40側に到達する燃料量増減の回数を多くでき
るので、より確実な着火が確保される。
12の燃料流量の増減周期を変更すれば良い。
平均値を時間経過に沿って増加させるものである(請求
項4に対応)。
ち、図3にて、始動スイッチをオンすると、電力コント
ローラ35をスタータ駆動に切替え、電力コントローラ
35に目標回転数Nrに所定の着火回転数Noを設定
し、起動する(ステップ101〜103)。
数Niを越えると、点火装置40をオンし、次にガスタ
ービン軸回転数が着火回転数Noに到達したかを見る
(ステップ104〜106)。
到達すると、図12のフローに進み、燃料噴射弁34か
ら燃料の噴射を開始し、ガスタービン軸回転数を所定の
回転数幅ΔN、周期Tで上下するように、目標回転数N
rを変化させると共に、時間経過に伴って基本流量Gf
SETOを増加しながら、燃料噴射量(着火燃料流量)を所
定の幅ΔGf、周期Tで、ガスタービン軸回転数と同位
相あるいは逆位相で増減させる(ステップ110,11
2〜115)。
は、着火回転数Noに基づく基本流量GfSETOを、ター
ビン入口温度T7を考慮した減量補正係数K(=A−B
×T7…A,Bは定数)によって補正することで求めて
いる(ステップ107,108,111)。
を検出すると、始動加速制御に入る(ステップ116、
117)。
うに変化しながら漸増されるので、一層確実な着火が確
保されると共に、燃料供給系の状態(燃料調量器38の
バルブ部分のつまり等)によって燃料噴射弁34からの
燃料噴射量が相対的に少ないときでも対応できる。
の平均値を時間経過に沿って増加させても良い(請求項
5に対応)。
回転数を変化させていけば、空燃比を一層広い範囲にわ
たって変化させられる。
て行うことが可能である。
に連結した発電機を始動時にスタータモータとして駆動
すると共に、ガスタービン軸の所定の着火回転数にて燃
料供給系から燃料を供給することで、着火を行うガスタ
ービンの起動装置において、始動時にガスタービン軸回
転数が着火回転数に到達後、ガスタービン軸回転数を所
定の上下幅および周期で変化させるようにスタータ駆動
を制御するので、空燃比の範囲が拡がり、製品のばらつ
きや経時変化があっても、最適な着火雰囲気を形成して
着火を確実に行える。
同期してもしくは非同期に、燃料流量を増減すること
で、着火性をより向上できる。
に沿って増加させることで、燃料供給系のばらつき等に
も対応できる。
平均値を時間経過に沿って増加させることで、空燃比を
一層広範囲に設定できる。
る。
る。
チャートである。
る。
る。
ーチャートである。
である。
Claims (5)
- 【請求項1】 ガスタービンに連結した発電機を始動時
にスタータモータとして駆動すると共に、ガスタービン
軸の所定の着火回転数にて燃料供給系から燃料を供給す
ることで、着火を行うガスタービンの起動装置におい
て、始動時にガスタービン軸回転数が着火回転数に到達
後、ガスタービン軸回転数を所定の上下幅および周期で
変化させるようにスタータ駆動を制御する始動回転制御
手段を設けたことを特徴とするガスタービンの起動装
置。 - 【請求項2】 前記始動回転制御手段によるガスタービ
ン軸回転数の周期変化に同期して、燃料供給系から供給
する着火燃料流量を増減する着火燃料制御手段を設けた
ことを特徴とする請求項1に記載のガスタービンの起動
装置。 - 【請求項3】 前記始動回転制御手段によるガスタービ
ン軸回転数の周期変化に対し、非同期に燃料供給系から
供給する着火燃料流量を増減する着火燃料制御手段を設
けたことを特徴とする請求項1に記載のガスタービンの
起動装置。 - 【請求項4】 前記着火燃料制御手段は、着火燃料流量
の増減の平均値を時間経過に沿って増加することを特徴
とする請求項2または3に記載のガスタービンの起動装
置。 - 【請求項5】 前記始動回転制御手段は、ガスタービン
軸回転数の上下変化の平均値を時間経過に沿って増加す
ることを特徴とする請求項1に記載のガスタービンの起
動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05089293A JP3151692B2 (ja) | 1993-03-11 | 1993-03-11 | ガスタービンの起動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05089293A JP3151692B2 (ja) | 1993-03-11 | 1993-03-11 | ガスタービンの起動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06264766A JPH06264766A (ja) | 1994-09-20 |
JP3151692B2 true JP3151692B2 (ja) | 2001-04-03 |
Family
ID=12871389
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05089293A Expired - Fee Related JP3151692B2 (ja) | 1993-03-11 | 1993-03-11 | ガスタービンの起動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3151692B2 (ja) |
-
1993
- 1993-03-11 JP JP05089293A patent/JP3151692B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH06264766A (ja) | 1994-09-20 |
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