JP3149948U - 刈払機用飛散防護カバー - Google Patents

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Abstract

【課題】刈り取った草類が刈払作業者の衣類等に付着するのを阻止でき、使い勝手がよく、製作性の優れた刈払機用飛散防護カバーの提供。【解決手段】上記課題は、刈払機用飛散防護カバー8に固定された固定部材10に設けられ支柱2を挟持するための一対の嵌合凹部17A、18Aを設けてなる支柱挟持部材11によって、支柱2を一対の嵌合凹部17A、18A間に挟持固定するとともに、刈払機用飛散防護カバー8を、上部平面板部8A、下部平面板部8B、上部上辺折り曲げ片部8C、上部側辺折り曲げ片部8D、下部下辺折り曲げ片部8E及び下部側辺折り曲げ片部8F、8Gを少なくとも一体成形することによって、達成できる。【選択図】図3

Description

本考案は、地面に生えた草類などを刈り取るのに好適な刈払機用飛散防護カバーに関するものである。
従来、刈払機としては、長尺状の支柱(柄)と、この支柱の先端側に設けられる筒状伝達機構収納体(基部)と、この筒状伝達機構収納体に回転可能に設けられるカッター部材(刈払刃)と、このカッター部材を回転駆動させるための駆動源となり、かつ、前記支柱の後端側に設けられる駆動装置(駆動エンジン)と、前記支柱を左右に振るために前記支柱に設けられる握りハンドルと、前記支柱に設けられる肩掛けバンドと、前記支柱に取り付けられる刈払機用飛散防護カバー(ガード)とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
さらに、刈払機用飛散防護カバーとしては、略平坦な本体板の少なくとも刈払刃の回転方向側の側方部分が下方に折り曲げられた形状をなし、かつ、刈払機を操作する作業者から見て前記本体板内に少なくとも刈払刃の回転方向側の半分が隠れるように支柱に取り付けられた硬質樹脂材製のガード板と、このガード板の後端部から垂下され、かつ、支柱を挿通させる挿通部が形成された軟質樹脂材製の軟質シートとから構成したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−65193号公報
しかしながら、上述の特開2004−65193号公報に記載されている刈払機用飛散防護カバーでは、次のような問題点を有している。
(一)刈払機用飛散防護カバーは、硬質樹脂材製のガード板と軟質樹脂材製の軟質シートを金属帯板と複数個のねじで固定するとともに、軟質シートに支柱を挿通させる挿通穴を形成するという構成になっているので、材質の異なるところのガード板と軟質シートの2種類の部品を必要とし、かつ、そのガード板と軟質シートを金属帯板及び複数個のねじで固定する必要があり、製作時間が長くなるとともに、長い組立時間を必要とするなどのため、製作性が悪いものである。
(二)ガード板の後端部に固定した軟質シートの前端中央部に凹状切り欠きを設け、この凹状切り欠きを、支柱を挿通させるための挿通穴としているため、刈払機用飛散防護カバーを支柱から取り外す場合には、取り付け金具を二分割にし、かつ、ガード板と軟質シートを分離させるか、あるいは支柱の先端側に設けられた筒状伝達機構収納体(基部)及びカッター部材を支柱から分離させることが必要であって、使用中の刈払機から刈払機用飛散防護カバーを取り外し、その刈払機用飛散防護カバーを別の刈払機に取り付けて使用するということが簡単にできなかった。そのために、一個の刈払機用飛散防護カバーを、複数個の刈払機に兼用させること、換言すれば、アタッチメントとして使用することが困難であって、複数個の刈払機があれば、それらの刈払機毎に専用の刈払機用飛散防護カバーを用意する必要があった。また、軟質シートの前端中央部に設けた凹状切り欠きからなる挿通穴を、カッター部材側から飛散してくる草類、石などの飛散物が通り抜けて、刈払作業者(刈払機の使用者・操作者)の身体に当たりその身体を損傷させることがあった。
(三)刈払機用飛散防護カバーは、ガード板の両側端に折り曲げ部が形成されているのみで、ガード板の前端部及び後端部に折り曲げ部が形成されていないので、ガード板を合成樹脂性とした場合に十分な強度が得られなかった。
(四)刈払機用飛散防護カバーは、刈払作業中に、ガード板の後端部に固定した軟質シートが地面に接触して下方に押された場合に、その軟質シートが撓んで変形してしまう場合があり、その場合には、軟質シートと地面との間隙が大きくなって、その間隙を、カッター部材側から飛散してくる草類、石などの飛散物が通り抜けて、刈払作業者の下半身に当たりその下半身を損傷させることがあった。
(五)刈払機用飛散防護カバーのガード板の取り付け金具に対する傾動角度(ガード板の内面と支柱上面との角度)が鋭角となるように、取り付けられているため、刈払刃から飛散してきた草類がガード板の内面に大量にこびり付いてしまい刈払機用飛散防護カバーが重くなってしまうので、刈払機を操作する作業者の肉体的疲労が大となって刈払作業時間が長くなるとともに、ガード板の内面に大量にこびり付いた際にはそのこびり付いた草類を、刈払作業を中断してガード板の内面から取り除く必要がでてくる場合があり、刈払作業の作業性が悪かった。
(六)刈払機用飛散防護カバーは、取り付け金具により、刈払刃の回転方向側に傾くように、支柱に取り付けられ、しかも、ガード板内に刈払刃の少なくとも回転方向側の半分が隠れるようにするために、取り付け金具に対して傾動可能に設けるようにしてあるため、刈払刃の回転方向側への傾き角度をかえると、ガード板の取り付け金具に対する傾動角度(ガード板の内面と支柱上面との角度)を変える調整作業が必要となるため、その調整作業が煩雑で、取扱性が悪かった。
(七)刈払機用飛散防護カバーは、刈払作業中に、ガード板の後端部に固定した四方形の軟質シートが地面に接触して下方に押された場合に、その軟質シートが撓んでしまうので、握りハンドルによって支柱を左右に振りながら支柱の長手方向の中心線を回転軸にして支柱を回動させた際、その回動を円滑に行うことができない。
請求項1の考案の目的は、上記(一)から(四)の問題点に着目してなされたもので、上部平面板部と、この上部平面板部の上辺に設けられて前記支柱の先端側に向かって折り曲げてなる上部上辺折り曲げ片部と、前記上部平面板部の一側方辺に設けられて前記支柱の先端側に向かって折り曲げてなる上部側辺折り曲げ片部によって、刈払機を使用中、その刈払機の刈払作業者の上半身側に向って、カッター部材から支柱の上方側を介して飛散してくる飛散物を遮断し、かつ、下部平面板部と、この下部平面板部の下辺に設けられて前記支柱の先端側に向かって折り曲げてなる下部下辺折り曲げ片部と、前記下部平面板部の両側辺に設けられて前記支柱の先端側に向かって折り曲げてなる下部側辺折り曲げ片部と、前記支柱の長手方向の外周面よりも外方に突出するところの前記下部平面板部の上辺部分に設けられて前記支柱の先端側に向かって折り曲げてなる下部上辺折り曲げ片部によって、刈払機を使用中、その刈払機の刈払作業者の下半身側に向って、カッター部材から支柱の下方側を介して飛散してくる飛散物を遮断することができ、草類及び草類の汁が刈払作業者の装着類を汚したり損傷させたりすることを防止するとともに、石などの飛散物が刈払作業者の身体を損傷させることなく、製作性、使い勝手性及び安全性の優れた刈払機用飛散防護カバーを提供することにある。
請求項2の考案の目的は、上記(一)から(五)の問題点に着目してなされたもので、草類が上部平面板部及び下部平面板部に大量にこびり付いてしまうことがなく、しかも、カッター部材から支柱の下方側を介して刈払作業者の下半身に向って飛散してくる飛散物を、確実に遮断することができるとともに、上部平面板部の他側方辺端を支柱の長手方向の外周面よりも外方に突出させる形状にしなくとも、カッター部材から支柱の上方側を介して刈払作業者の上半身側に向って飛散してくる飛散物を遮断することができ、その上部平面板部の小形化を可能にする刈払機用飛散防護カバーを提供することにある。
請求項3の考案の目的は、上記(一)から(六)の問題点に着目してなされたもので、上部平面板部の他側方辺端に沿って固定された固定部材と、この固定部材に設けられる支柱挟持部材とによる支柱への刈払機用飛散防護カバーの取り付けを円滑に行うことを可能にし、かつ、上部平面板部の他側方辺端と支柱の外周面との間隙があっても、その間隙から刈払作業者の上半身側に向って飛散してくる草類、石などの飛散物を阻止することを可能にする刈払機用飛散防護カバーを提供することにある。
請求項4の考案の目的は、上記(一)から(七)の問題点に着目してなされたもので、傾斜面、凹凸面若しくは段差部等に生えている草類を刈る場合や太くて硬い草を根元から切断する場合に、握りハンドルによって支柱を左右に振りながら支柱の長手方向の中心線を回転軸にして支柱を回動させても、その回動を円滑に行わせることを可能にする刈払機用飛散防護カバーを提供することにある。
請求項1の考案の目的を達成するために、長尺状の支柱と、この支柱の先端側に設けられる筒状伝達機構収納体と、この筒状伝達機構収納体に回転可能に設けられるカッター部材と、このカッター部材を回転駆動させるための駆動源となり、かつ、前記支柱の後端側に設けられる駆動装置と、前記支柱を左右に振るために前記支柱に設けられる握りハンドルとを少なくとも備えた刈払機であって、この刈払機の前記カッター部材と前記駆動装置との間に位置するように前記支柱に挟持手段によって着脱可能に取り付けられる刈払機用飛散防護カバーにおいて、前記挟持手段を、前記刈払機用飛散防護カバーに固定された固定部材と、この固定部材に設けられ前記支柱を挟持するための一対の嵌合凹部を設けてなる支柱挟持部材によって、前記支柱を前記一対の嵌合凹部間に挟持固定する構成とするとともに、前記刈払機用飛散防護カバーを、前記挟持手段にて前記支柱を挟持した状態で前記支柱より上方及び一側方に延びる上部平面板部と、この上部平面板部に連なり、かつ、前記挟持手段にて前記支柱を挟持した状態で前記支柱より下方及び両側方に延びる下部平面板部と、前記上部平面板部の上辺に設けられて前記支柱の先端側に向かって折り曲げてなる上部上辺折り曲げ片部と、前記上部平面板部の一側方辺に設けられて前記支柱の先端側に向かって折り曲げてなる上部側辺折り曲げ片部と、前記下部平面板部の下辺に設けられて前記支柱の先端側に向かって折り曲げてなる下部下辺折り曲げ片部と、前記下部平面板部の両側辺にそれぞれ設けられて前記支柱の先端側に向かって折り曲げてなる下部側辺折り曲げ片部とから少なくともなり、前記上部平面板部、前記下部平面板部、前記上部上辺折り曲げ片部、前記上部側辺折り曲げ片部、前記下部下辺折り曲げ片部及び前記下部側辺折り曲げ片部を少なくとも一体成形する構成にしたことを特徴とするものである。
さらに、請求項2の考案の目的を達成するために、前記挟持手段にて前記支柱を挟持して前記刈払機用飛散防護カバーを前記支柱に固定すると、前記上部平面板部及び前記下部平面板部が、前記支柱の長手方向の中心線に対して略直角方向に延在する状態となり、しかも、上部平面板部の他側方辺端を前記支柱の長手方向の外周面よりも外方に突出させることなく、かつ、前記下部平面板部の側辺のうち前記上部平面板部の他側方辺端に近い方の側辺を前記支柱の長手方向の外周面よりも外方に突出させる構成にしたことを特徴とするものである。
さらに、請求項3の考案の目的を達成するために、前記上部平面板部の他側方辺端に沿って前記挟持手段の固定部材を固定するとともに、この固定部材に設けた支柱挟持部材の前記一対の嵌合凹部間に前記支柱を挟持固定させた状態では、上部平面板部の他側方辺端と前記支柱の外周面との間の間隙寸法が、5mm以内に設定される構成にしたことを特徴とするものである。
さらに、請求項4の考案の目的を達成するために、下部下辺折り曲げ片部と下部側辺折り曲げ片部との間の隅部外周壁に、前記支柱の長手方向の中心線を回転軸にして前記支柱を回動可能にするための回動可能形状部を形成してなる構成にしたことを特徴とするものである。
請求項1の考案によれば、上部平面板部と、この上部平面板部の上辺に設けられて前記支柱の先端側に向かって折り曲げてなる上部上辺折り曲げ片部と、前記上部平面板部の一側方辺に設けられて前記支柱の先端側に向かって折り曲げてなる上部側辺折り曲げ片部によって、刈払機を使用中、その刈払機の刈払作業者の上半身側に向って、カッター部材から支柱の上方側を介して飛散してくる草類、石などの飛散物が遮断されるとともに、下部平面板部と、この下部平面板部の下辺に設けられて前記支柱の先端側に向かって折り曲げてなる下部下辺折り曲げ片部と、前記下部平面板部の両側辺のそれぞれに設けられて前記支柱の先端側に向かって折り曲げてなる下部側辺折り曲げ片部によって、刈払機を使用中、その刈払機の刈払作業者の下半身側に向って、カッター部材から支柱の下方側を介して飛散してくる草類、石などが飛散物を遮断されるため、刈払作業時に刈払作業者が頭部から足元に亘って身に付けるところの、装着類、例えば、帽子、衣類、手袋、作業靴などの装着類に、草類、石などの飛散物が衝突することがなく、草類及び草類の汁が刈払作業者の装着類に付着してその装着類を汚したり損傷させたりすることがなく、かつ、石などの飛散物が刈払作業者の身体、例えば、頭部、手足などの身体に当たりその身体を損傷させることがないので、使い勝手性及び安全性の優れた刈払機用飛散防護カバーが得られる。しかも、本考案によれば、上部上辺折り曲げ片部、上部側辺折り曲げ片部、下部下辺折り曲げ片部及び下部側辺折り曲げ片部によって、カッター部材から飛散してきた飛散物の飛散方向が支柱の先端側方向に折り曲げられるので、上部平面板部及び下部平面板部の小形化が可能となり、かつ、上部平面板部及び下部平面板部の強度が図られるとともに、上部平面板部、下部平面板部、上部上辺折り曲げ片部、上部側辺折り曲げ片部、下部下辺折り曲げ片部及び前記下部側辺折り曲げ片部を少なくとも一体に成形するようにしたので、製作性の優れた刈払機用飛散防護カバーが得られる。
さらに、請求項2の考案によれば、支柱挟持部材の一対の嵌合凹部を支柱に嵌合させると、上部平面板部及び下部平面板部が、支柱の長手方向の中心線に対して略直角方向に延在する状態となるので、カッター部材から飛散してきて上部平面板部及び下部平面板部に衝突した草類の多くが落下してしまい、その草類が上部平面板部及び下部平面板部に大量にこびり付いてしまうことがないため、刈払作業中に刈払機用飛散防護カバーが重くなってしまうことにより作業性を低下させてしまうことがなく、かつ、支柱挟持部材の一対の嵌合凹部を支柱に嵌合させると、下部平面板部の側辺のうち上部平面板部の他側方辺端に近い方の側辺が支柱の長手方向の外周面よりも外方に突出した状態となるので、カッター部材から支柱の下方側を介して刈払作業者の下半身に向って飛散してくる草類、石などの飛散物を、確実に遮断することができ、しかも、上部平面板部の他側方辺端を支柱の長手方向の外周面よりも外方に突出させる形状にしなくとも、カッター部材から支柱の上方側を介して刈払作業者の上半身側に向って飛散してくる草類、石などの飛散物を遮断することができることを実験により確認でき、その結果、上部平面板部の他側方辺端を支柱の長手方向の外周面よりも外方に突出させない形状とすることが可能となり、その上部平面板部の小形化が図られる刈払機用飛散防護カバーが得られる。
さらに、請求項3の考案によれば、上部平面板部の他側方辺端に沿って挟持手段の固定部材を固定するとともに、この固定部材に設けた支柱挟持部材の一対の嵌合凹部間に支柱を挟持固定させた状態では、上部平面板部の他側方辺端と支柱の外周面との間の間隙寸法を、5mm以内に設定される構成とすることで、上部平面板部の他側方辺端に沿って固定された固定部材とこの固定部材に設けられる支柱挟持部材とによる支柱への刈払機用飛散防護カバーの取り付けを円滑に行うことができ、しかも、上部平面板部の他側方辺端と支柱の外周面との間隙から刈払作業者の上半身側に向って飛散してくる草類、石などの飛散物を阻止することが可能な刈払機用飛散防護カバーが得られる。
さらに、請求項4の考案によれば、傾斜面、凹凸面若しくは段差部等に生えている草類を刈る場合若しくは太くて硬い草を根元から切断したい場合には、握りハンドルによって支柱の長手方向の中心線を回転軸にして支柱を回動させてカッター部材の回転面を傾斜させる必要があるが、その回動を、下部下辺折り曲げ片部と下部側辺折り曲げ片部との間の隅部外周壁に形成した回動可能形状部によって円滑に行うことができる、換言すれば、握りハンドルによって支柱を左右に振りながら支柱の長手方向の中心線を回転軸にして支柱を回動させても、下部平面板部の下部下辺折り曲げ片部及び前記下部側辺折り曲げ片部が地面の傾斜面、凹凸面若しくは段差部等に引っ掛かることなく、その回動を円滑に行うことができ、しかも、太くて硬い草をその根元から難なく切断することを可能にする操作性の優れた刈払機用飛散防護カバーが得られる。
本考案の一実施形態に係わる刈払機を示す全体側面図である。 本考案の一実施形態に係わる刈払機の支柱後部側を省略してなる要部上面図である。 本考案の一実施形態に係わる刈払機の支柱後部側を省略してなる要部正面図である。 本考案の一実施形態に係わる刈払機用飛散防護カバーを支柱に挟持固定する挟持手段を示す要部拡大断面図である。 本考案の一実施形態に係わる刈払機用飛散防護カバーの正面図である。 本考案の一実施形態に係わる刈払機用飛散防護カバーの上面図である。 本考案の一実施形態に係わる刈払機用飛散防護カバーの下面図である。 本考案の一実施形態に係わる刈払機用飛散防護カバーの左側面図である。 本考案の一実施形態に係わる刈払機用飛散防護カバーの右側面図である。 本考案の一実施形態に係わる挟持手段を構成する固定部材に支柱挟持部材を取り付けた状態を示す側面図である。 本考案の一実施形態に係わる固定部材の取り付け枠体を示す拡大上面図である。 本考案の一実施形態に係わる挟持手段を構成する支柱挟持部材の全体構成を示す拡大斜視図である。 本考案の一実施形態に係わる支柱挟持部材の挟持用板部材の拡大上面図である。 本考案の一実施形態に係わる支柱挟持部材の挟持用枠部材の要部を破断した状態を示す拡大斜視図である。 本考案の一実施形態に係わる挟持手段の固定部材に支柱挟持部材を装着した状態を説明するための拡大斜視図である。 本考案の一実施形態に係わる刈払機用飛散防護カバーの寸法を説明する図である。 本考案の他実施形態例その1に係わる支柱挟持部材の全体構成を示す拡大斜視図である。 本考案の他実施形態例その2に係わる支柱挟持部材の全体構成を示す拡大斜視図である。 本考案の他実施形態例その3に係わる刈払機用飛散防護カバーの全体構成を示す正面側から見た拡大斜視図である。 本考案の他実施形態例その3に係わる刈払機用飛散防護カバーの全体構成を示す背面側から見た拡大斜視図である。
考案の実施するための形態
以下、本考案の実施形態例を、図1〜図20に基づき、具体的に説明する。
図1に示す一実施形態の刈払機1は、長尺状の支柱2と、この支柱2の先端側に設けられる筒状伝達機構収納体3と、この筒状伝達機構収納体3に回転可能に設けられるカッター部材4と、このカッター部材4を回転駆動させるための駆動源となりかつ支柱2の後端側に設けられる駆動装置5と、支柱2を左右に振るために支柱2に設けられる握りハンドル6と、この握りハンドル6と駆動装置5との間に位置する支柱2の部分に取り付けられた肩掛けバンド7と、カッター部材4と握りハンドル6との間に着脱可能に取り付けられた刈払機用飛散防護カバー8を少なくとも備える構成にしてある。
支柱2は、直径が約25mmで、かつ、長さが約160cmのステンレス、アルミニュームなどの軽量化された細長状管体からなる。支柱2の前端(先端)は、筒状伝達機構収納体3の外周側面に一体的に設ける。カッター部材4は、支柱2内に設けた図示しない細長伝達軸及び伝達機構収納体3内に設けた図示しない伝達歯車群を介して伝達される駆動装置5の回転力により、筒状伝達機構収納体3の下面部分で高速回転するようにしてある。
筒状伝達機構収納体3の下面部分で高速回転するカッター部材4は、図1に示すように、伝達機構収納体3の縦方向の中心軸線X1とカッター部材4の回転面X2との交差角度R1が略直角となるように設置されている。支柱2の前端(先端)は、図1に示すように、支柱2の長手方向の中心線X3の延長線とカッター部材4の回転面X2の延長面との交差角度R2が略30度となるように筒状伝達機構収納体3の外周側面に一体的に設けられている。カッター部材4の回転方向は、図2に示す矢印P1方向に、すなわち、カッター部材4を上方から見て反時計方向に一方回転するようにしてある。カッター部材4は、ナイロンワイヤーなどを用いたワイヤー方式でもよく、外周に鋸状の刃(チップソー)を有する金属円板方式でもよいが、本実施形態では、ワイヤー方式とし、伝達機構収納体3の縦方向の中心軸線X1からカッター部材4の先端までの距離寸法L6が、約230mmとなるように、カッター部材4の長さを設定してある。
駆動装置5は、2サイクルエンジンからなり、支柱2の後端側に取り換えができるように固定されている。握りハンドル6は、ステンレス、アルミニュームなどの管体からなり、刈払機1の刈払作業者の肩に肩掛けバンド7を掛けた状態で、刈払機1の刈払作業者が両手を使って、支柱2を左右に振ることが円滑に行える形状としてある。肩掛けバンド7は、布製若しくは皮製であって、刈払機1の刈払作業者の肩に支柱2を吊るして支柱2の後端側に設けた駆動装置5を支えるのに好適な位置に設けられている。
刈払機用飛散防護カバー8は、挟持手段9により、支柱2に対して着脱可能に取り付けられ、しかも、支柱2への取り付け位置が、支柱2の長手方向及び支柱2の長手方向に対して略直角方向の両方向に、調整可能に取り付けられるようにしてある。挟持手段9は、刈払機用飛散防護カバー8側に固定された固定部材10と、この固定部材10に設けられる支柱挟持部材11から構成される(図2〜図4参照)。支柱2に刈払機用飛散防護カバー8が取り付けられた状態では、その刈払機用飛散防護カバー8に、回転するカッター部材4の先端が接触することのないように、刈払機用飛散防護カバー8の支柱2への取り付け位置が設定されている。
刈払機用飛散防護カバー8は、図3及び図5に示すように、前記挟持手段9にて支柱2を挟持した状態で支柱2より上方及び一側方に延びる上部平面板部8Aと、この上部平面板部8Aに連なり、かつ、挟持手段9にて支柱2を挟持した状態で支柱2より下方及び両側方に延びる下部平面板部8Bと、上部平面板部8Aの上辺8A−1に設けられて支柱2の先端側に向かって折り曲げてなる上部上辺折り曲げ片部8Cと、上部平面板部8Aの一側辺8A−2に設けられて支柱2の先端側に向かって折り曲げてなる上部側辺折り曲げ片部8Dと、下部平面板部8Bの下辺8B−1に設けられて支柱2の先端側に向かって折り曲げてなる下部下辺折り曲げ片部8Eと、下部平面板部8Bの両側辺8B−2、8B−3に設けられて支柱2の先端側に向かって折り曲げてなる下部側辺折り曲げ片部8F、8Gと、挟持手段9にて支柱2を挟持した状態で支柱2の長手方向の外周面よりも外方に突出するところの下部平面板部8Bの上辺8B−4部分に設けられて支柱2の先端側に向かって折り曲げてなる下部上辺折り曲げ片部8Hとからなり、上部平面板部8A、下部平面板部8B、上部上辺折り曲げ片部8C、上部側辺折り曲げ片部8D、下部下辺折り曲げ片部8E、下部側辺折り曲げ片部8F、8G及び下部上辺折り曲げ片部8Hを、合成樹脂により一体成形する構成にしてある(図6〜図9参照)。
刈払機用飛散防護カバー8は、図1に示すように、挟持手段9にて支柱2を挟持してその刈払機用飛散防護カバーを支柱2に固定すると、上部平面板部8A及び下部平面板部8Bが、支柱2の長手方向の中心線X3に対して略直角方向に延在する状態となり、しかも、図3に示すように、上部平面板部8Aの他側方辺端8A−3を支柱2の外周面よりも外方に突出させることなく、かつ、下部平面板部8Bの側辺8B−2、8B−3のうち上部平面板部8Aの他側方辺端8A−3に近い方の側辺8B−3を支柱2の外周面よりも外方に突出させる構成にしてある。
刈払機用飛散防護カバー8は、上部平面板部8Aの他側方辺端8A−3の端縁近傍に沿って挟持手段9の固定部材10を固定するとともに、支柱挟持部材11の一対の嵌合凹部17A、18A間に支柱2を挟持固定させた状態では、上部平面板部8Aの他側方辺端8A−3と支柱2の外周面との間の間隙寸法Gが、5mm以内に設定される構成にしてある(図3及び図4参照)。
刈払機用飛散防護カバー8は、図3及び図5に示すように、その下部下辺折り曲げ片部8Eと下部側辺折り曲げ片部8Fとの間の隅部外周壁8K−1及び下部下辺折り曲げ片部8Eと下部側辺折り曲げ片部8Gとの間の隅部外周壁8K−2を、支柱2の長手方向の中心線X3を回転軸にして支柱2を回動させることで刈払機用飛散防護カバー8を支柱2の長手方向の中心線X3を回転軸にして回動させようとした場合、その回動を円滑に行わせるための回動可能形状部としてある。回動可能形状部は、下部下辺折り曲げ片部8Eと下部側辺折り曲げ片部8Fとの間の隅部外周壁8K−1及び下部下辺折り曲げ片部8Eと下部側辺折り曲げ片部8Gとの間の隅部外周壁8K−2を、傾斜面とすることで形成される。本実施形態例では、隅部外周壁8K−1及び隅部外周壁8K−2を、約30度から約45度の範囲内の傾斜角度にした傾斜面とすることで、回動可能形状部を形成するようにしてある。
固定部材10は、図4に示すように、断面形状がL字状のL状固定具12と、このL状固定具12を刈払機用飛散防護カバー8に固定する際の補強の役目を果たす補強板13と、この補強板13及びL状固定具12を刈払機用飛散防護カバー8に固定するための固定ボルト及びワッシャーからなる複数個の第1締結具14と、L状固定具12に支柱挟持部材11を摺動可能に取り付けるための取り付け枠体15と、この取り付け枠体15をL状固定具12に固定するための固定ボルト及びワッシャーからなる複数個の第2締結具16から少なくとも構成される。取り付け枠体15には、図11に示すように、支柱挟持部材11を支柱2の長手方向に対して略直角方向に摺動可能にするための摺動溝15Aと、第2締結具16を取り付けるための2個の第2締結具用取り付け穴15Bとが設けられている。取り付け枠体15は、できるだけ軽量であって強度大の材質のものから作られている。
第2締結具16は、摺動溝15Aに嵌合させた支柱挟持部材11がその摺動溝15Aから脱落するのを防止する脱落防止部材の機能を果たすことができるようにしてある。そのために、第2締結具16の固定ボルトの長さ寸法は、支柱挟持部材11のねじ棒20が取り付け枠体15の摺動溝15A内を摺動してその摺動溝15Aの左右端に移動した際、ねじ棒20の後端に設けた抜け止め用の頭部20Aが第2締結具16の固定ボルトの先端部に係止(衝突)した状態となり、支柱挟持部材11のねじ棒20が取り付け枠体15の摺動溝15Aの左右端から脱落(抜け出す)のを防止することを可能にする寸法に設定してある(図4及び図15参照)。
支柱挟持部材11は、図10に示すように、V状の嵌合凹部17Aを形成した挟持用枠部材17と、V状の嵌合凹部18Aを設けた挟持用板部材18と、挟持用枠部材17の嵌合凹部17Aと挟持用板部材18の嵌合凹部18Aが対向した状態で挟持用板部材18を挟持用枠部材17に取り付けられ、かつ、挟持用板部材18及び挟持用枠部材17を取り付け枠体15に対して摺動可能に取り付けるための2個の挟持用締結具19から構成され、挟持用枠部材17の嵌合凹部17Aと挟持用板部材18の嵌合凹部18Aとの間に、支柱2を挟持することで、刈払機用飛散防護カバー8を支柱2に取り付ける構成にしてある(図3参照)。支柱挟持部材11の挟持用枠部材17は、図3に示すように、刈払機用飛散防護カバー8における上部平面板部8Aの他側方辺端8A−3よりも外方に挟持用枠部材17の嵌合凹部17Aが位置するように、固定部材10の取り付け枠体15に装着されるようにしてある。
2個の挟持用締結具19は、図10及び図12に示すように、後端に抜け止め用の頭部20Aを設けてなる金属製のねじ棒20と、このねじ棒20の先端側に螺合する金属製の蝶ナット状のナット体21と、ねじ棒20の後端側に嵌合する金属製の回り止め部材22とからなり、ナット体21を人の指若しくは工具で螺進させることで、挟持用板部材18を挟持用枠部材17側に移動させることによって、挟持用枠部材17の嵌合凹部17Aと挟持用板部材18の嵌合凹部18Aとの間に支柱2を、工具を用いることなく、手作業で、挟持することができる構成にしてある。ねじ棒20の外径は、取り付け枠体15の摺動溝15Aを摺動させることが可能となる大きさに設定してある。取り付け枠体15の摺動溝15Aの長さは、支柱挟持部材11を、取り付け枠体15に対して約40mm〜約60mmの範囲で摺動させることを可能にする寸法に設定されている。取り付け枠体15のL状固定具12の立ち上がり片側12Aへの取付位置及びL状固定具12の立ち上がり片側12Aの高さ寸法は、挟持用締結具19の蝶ナット状のナット体21を人の指で摘まんで螺進させる際、その指等が刈払機用飛散防護カバー8の上部平面板部8Aの背面側に接触することなく、ナット体21の螺進動作が行われることが可能となる寸法に設定されている。
上記一実施形態の刈払機用飛散防護カバー8では、軽量化と製作性の観点から合成樹脂製としてある。すなわち、上下の型枠を用いて、上部平面板部8A、下部平面板部8B、上部上辺折り曲げ片部8C、上部側辺折り曲げ片部8D、下部下辺折り曲げ片部8E、下部側辺折り曲げ片部8F、G及び下部上辺折り曲げ片部8Hを、合成樹脂により、一体成形するようにしてある。また、刈払機用飛散防護カバー8の強度を増大させるために、刈払機用飛散防護カバー8の背面側に金網を一体に取り付けるようにしてもよいし、かつ、刈払機用飛散防護カバー8の正面側(内側)に草類などのごみ類の付着を阻止するために、刈払機用飛散防護カバー8の正面側(内側)にシリコンなどの滑り剤を塗布するようにしてもよい。
固定部材10のL状固定具12は、できるだけ軽量であって強度大の材質からなり、刈払機用飛散防護カバー8の上部平面板部8Aの他側方辺端8A−3に対して平行となるように、上部平面板部8Aの背面側に第1締結具14により固定されている。固定部材10の補強板13は、できるだけ軽量であって強度大の材質からなり、L状固定具12に対向させて上部平面板部8Aの正面側に第1締結具14により固定されている。
支柱挟持部材11の挟持用枠部材17は、できるだけ軽量であって強度大の材質からなり、かつ、図14に示すように、細長箱状をしており、上面中央に設けたV状の嵌合凹部17Aと、ねじ棒20が貫通する2個の上面貫通穴17Bと、ねじ棒20が貫通する2個の下面貫通穴17Cと、上面貫通穴17Bと下面貫通穴17Cとの間にあって、その上面貫通穴17B及び下面貫通穴17Cを貫通するねじ棒20が嵌合可能な位置に設けられる円筒状補強体17Dとを、設ける構成としてある。円筒状補強体17Dは、ナット体21を螺進させることで、挟持用板部材18を挟持用枠部材17側に向かって移動させることにより、挟持用枠部材17の嵌合凹部17Aと挟持用板部材18の嵌合凹部18Aの間に支柱2を挟持した際、挟持用枠部材17が変形してしまうのを阻止する機能を有している。
支柱挟持部材11の挟持用板部材18は、細長鋼板製であって、図12及び図13に示すように、支柱2を挟持するためのV状の嵌合凹部18Aと、一方のねじ棒20が貫通する上面貫通穴18Bと、他方のねじ棒20に係止させるための切り込む開口18Cを設ける構成としてある。挟持用板部材18は、その挟持用板部材18を、上面貫通穴18Bを貫通する一方のねじ棒20を軸にして一方向に回動させることで、図12に示すように、切り込む開口18Cを他方のねじ棒20に係止させ、しかも、その挟持用板部材18を、上面貫通穴18Bを貫通する一方のねじ棒20を軸にして他方向に回動させることで、他方のねじ棒20から切り込む開口18Cを解放させる構成にしてある。
挟持用締結具19を構成するねじ棒20の先端には、図10に示すように、ねじ棒20の先端から螺合させたナット体21が、そのねじ棒20の先端から抜け出すのを防止する割りピン23が設けられている。挟持用締結具19を構成する回り止め部材22は、図12に示すように、方形板状であり、ねじ棒20の頭部20Aの上方に位置して、ナット体21を螺進させることで、挟持用板部材18を挟持用枠部材17側に移動させた際に、その回り止め部材22の回動を取り付け枠体15で阻止することにより、ねじ棒20が回動するのを阻止する機能を有している(図15参照)。
挟持用枠部材17の嵌合凹部17A及び挟持用板部材18の嵌合凹部18Aには、支柱2が挟持された際に、その支柱2の外周面が損傷するのを阻止するためのゴムシート製の損傷防止用弾性材を設けるとともに、嵌合凹部17A及び嵌合凹部18Aの端縁を縁取り(面取り)するようにしてある。
刈払機用飛散防護カバー8は、図16に示すように、上部上辺折り曲げ片部8Cの最上端から下部下辺折り曲げ片部8Eの最下端までの縦幅寸法L1が約320mmに、下部上辺折り曲げ片部8Hの最上端から下部下辺折り曲げ片部8Eの最下端までの縦幅寸法L2が約120mmに、下部側辺折り曲げ片部8Fの最外周から下部側辺折り曲げ片部8Gの最外周までの横幅寸法L3が約350mmに、上部上辺折り曲げ片部8Cの最上端の横幅寸法L4が約250mmに、下部上辺折り曲げ片部8Hの最上端の横幅寸法L5が約100mmに、それぞれ設定されている。しかも、刈払機用飛散防護カバー8は、その隅部外周壁8K1及び隅部外周壁8K2の傾斜面を、下部下辺折り曲げ片部8Eの最下端面に対して約30度から約45度の範囲内で傾斜させるとともに、上部上辺折り曲げ片部8C、上部側辺折り曲げ片部8D、下部下辺折り曲げ片部8E、下部側辺折り曲げ片部8F、8G及び下部上辺折り曲げ片部8Hを、上部平面板部8A及び下部平面板部8Bに対して約45度の角度で折り曲げられた状態となるように形成されている。
次に、上記一実施形態の刈払機1への刈払機用飛散防護カバー8の装着手順の一例を具体的に、説明する。
まず、図12に示すように、挟持用枠部材17、挟持用板部材18、2個のねじ棒20、2個のナット体21、2個の回り止め部材22を組み立てることで、支柱挟持部材11の部組品を予め完成させておく。この場合、回り止め部材22を嵌合させた状態のねじ棒20の先端側を、挟持用枠部材17の下面貫通穴17Cから上面貫通穴17Bに向かってその下面貫通穴17C及び上面貫通穴17Bを貫通させた後、そのねじ棒20の先端側から挟持用板部材18、ナット体21の順でねじ棒20に取り付け、その後、ねじ棒20の先端部分に抜け止め防止用の割りピン23を固定することにより、支柱挟持部材11の部組品を完成させておくとよい。
次いで、その支柱挟持部材11の部組品を構成するところの2個のねじ棒20を、刈払機用飛散防護カバー8に予め固定してなる固定部材10の取り付け枠体15に設けた摺動溝15Aに、その摺動溝15Aの端部から嵌合させることで、支柱挟持部材11を固定部材10に装着する。その場合に、回り止め部材22が、取り付け枠体15の摺動溝15Aより下方に位置するように、ねじ棒20を摺動溝15Aに嵌合させるようにする。なお、刈払機用飛散防護カバー8に予め固定してなる固定部材10の取り付け作業は、刈払機用飛散防護カバー8の上部平面板部8Aの他側方辺端8A−3に対して平行となるように、上部平面板部8Aの背面側に第1締結具14により予め固定されているL状固定具12の立ち上がり片側12Aに、取り付け枠体15の摺動溝15Aに対向する面側(内底)を、第2締結具16によって、取り付け枠体15を締結することで、行われるようにしておくとよい(図4参照)。
次いで、挟持用板部材18を、上面貫通穴18Bを貫通する一方のねじ棒20を軸にして他方向に回動させることで、他方のねじ棒20から切り込む開口18Cを解放させた状態にした後、挟持用枠部材17の嵌合凹部17Aと挟持用板部材18の嵌合凹部18Aとの間に、支柱2を設置して、その後、挟持用板部材18を、上面貫通穴18Bを貫通する一方のねじ棒20を軸にして一方向に回動させることで、切り込む開口18Cを他方のねじ棒20に係止させる(図12参照)。
その後、刈払機用飛散防護カバー8を支柱2の長手方向に移動させることで、支柱2の長手方向における挟持用枠部材17及び挟持用板部材18の位置を調整するとともに、2個のねじ棒20を、摺動溝15A内を摺動させることで、支柱2の長手方向に対して略直角方向における挟持用枠部材17及び挟持用板部材18の位置を調整することにより、支柱2への刈払機用飛散防護カバー8の取り付け位置を、刈払作業者の身長にあった最適な位置となるように調整する。
最後に、ナット体21を指で握るか若しくは工具により回転させて、そのナット体21を螺進させて、挟持用板部材18を挟持用枠部材17側に向かって移動させることで、挟持用枠部材17の嵌合凹部17Aと挟持用板部材18の嵌合凹部18Aとの間に支柱2を挟持することにより、装着作業が完了する(図3参照)。
なお、刈払機1への装着が完了後、支柱2への長手方向における刈払機用飛散防護カバー8の取り付け位置を微調整したい場合は、ナット体21を緩めて支柱2の長手方向における挟持用枠部材17及び挟持用板部材18の位置を微調整した後、再度、ナット体21を締め直せばよい。また、刈払機1への装着が完了後、支柱2の長手方向に対して略直角方向における挟持用枠部材17及び挟持用板部材18の位置を微調整したい場合は、ナット体21を緩めて2個のねじ棒20を、摺動溝15A内を希望する位置まで摺動させた後、再度、ナット体21を締め直せばよい。
次に、上記一実施形態の刈払機1による草類などの刈り方例を、具体的に説明する。
(a)広い地面に生えた丈が短く幹が細い草類等の刈払作業をする場合には、カッター部材4の回転面X2が地面に対して略平行となる状態で、かつ、刈払機用飛散防護カバー8の下部下辺折り曲げ片部8Eの最下端面を地面に軽く押圧させた状態で、カッター部材4を回転させながら握りハンドル6を握って、支柱2を左右に振ることにより、広い地面に生えた丈の短い草類を、効率よく安全に刈り取ることができる。この場合、刈払機用飛散防護カバー8における上部平面板部8Aの他側方辺端8A−3が支柱2の長手方向の外周面よりも外方に突出させない形状となっているので、刈払作業中において、回転するカッター部材4の先端外周が見やすく、カッター部材4の傾斜角度を地面の凹凸状況や草類の生え方状況に応じて適宜に調整することが容易でであって、草類等の刈払作業を効率よく行うことができる。また、下部平面板部8Bの下部下辺折り曲げ片部8Eを地面に軽く押圧させながら握りハンドル6によって支柱2の長手方向の中心線X3を回転軸にして支柱2を回動させるようにすれば、カッター部材4の先端を地面に食い込ませることなく、草類等の刈払作業を行うことができる。
(b)広い地面に生えた丈の長く幹の太い草類等の刈払作業をする場合には、カッター部材4を回転させながら、握りハンドル6によって支柱2の長手方向の中心線X3を回転軸として回動させて刈払機用飛散防護カバー8をカッター部材4の反回転方向側(図2の矢印P1方向とは反対方向)に傾けることで、カッター部材4の回転面X2の延長線上に幹の太い草類等の根元(地際)を位置させた状態とする。その場合、刈払機用飛散防護カバー8における上部平面板部8Aの他側方辺端8A−3が支柱2の長手方向の外周面よりも外方に突出させない形状となっているので、刈払作業中において、回転するカッター部材4の先端外周と草類等の根元との位置関係が見やすいため、その幹の太い草類等の根元を難なく、効率よく刈り取ることができる。
(c)立ち木の周囲に生えた草類の刈払作業を場合には、カッター部材4を回転させつつ、握りハンドル6によって支柱2の長手方向の中心線を回転軸として回動させて刈払機用飛散防護カバー8をカッター部材4の反回転方向側に傾けながら、カッター部材4の回転面X2の延長線上に立ち木が存在しないように、カッター部材4の先端を立ち木外周から離した位置とする。その場合、刈払機用飛散防護カバー8における上部平面板部8Aの他側方辺端8A−3が支柱2の長手方向の外周面よりも外方に突出させない形状となっているので、刈払作業中において、回転するカッター部材4の先端外周と立ち木の根元との位置関係が見やすいため、立ち木を損傷させることなく、立ち木の周囲に生えた草類を効率よく刈り取ることができる。
(d)縁石やコンクリート製壁の沿って生えた草類の刈払作業を場合には、カッター部材4を回転させつつ、握りハンドル6によって支柱2の長手方向の中心線X3を回転軸として回動させて刈払機用飛散防護カバー8をカッター部材4の反回転方向側に傾けながら、カッター部材4の回転面X2の延長線上に縁石やコンクリート製壁が存在しないように、カッター部材4の先端を縁石やコンクリート製壁の外周から離した位置とする。その場合、刈払機用飛散防護カバー8における上部平面板部8Aの他側方辺端8A−3が支柱2の長手方向の外周面よりも外方に突出させない形状となっているので、刈払作業中において、回転するカッター部材4の先端外周と縁石やコンクリート製壁の外周との位置関係が見やすいため、カッター部材4の刃先を縁石やコンクリート製壁に接触させることで破損させることなく、縁石やコンクリート製壁の沿って生えた草類を、効率よく刈り取ることができる。
(e)田んぼの畦に設置した畦波板に沿って生えた草類の刈払作業を場合には、カッター部材4を回転させつつ、握りハンドル6によって支柱2の長手方向の中心線X3を回転軸として回動させて刈払機用飛散防護カバー8をカッター部材4の反回転方向側に傾けながら、カッター部材4の回転面X2の延長線上に畦波板が存在しないように、カッター部材4の先端を畦波板の外周から離した位置とすることにより、その畦波板が損傷させることなく、畦波板に沿って生えた草類を、効率よく刈り取ることができる。
(f)地面の傾斜面、凹凸面若しくは段差部等に生えている草類の刈払作業を場合には、カッター部材4を回転させつつ、握りハンドルによって支柱の長手方向の中心線X3を回転軸にして支柱を回動させることにより、地面における傾斜面、凹凸面若しくは段差部に合わせてカッター部材4の回転面X2を傾斜させることで、地面の傾斜面、凹凸面若しくは段差部等に生えている草類を、効率よく刈り取ることができる。
(g)使用中の刈払機1が故障して、予備の刈払機を使用する必要ができてその予備の刈払機に刈払機用飛散防護カバーが付いていない場合には、使用中の刈払機1に設置されている刈払機用飛散防護カバー8をその予備の刈払機に取り付けて使用するようにすればよい。その場合、使用中の刈払機1の支柱2の外径と、予備の刈払機の支柱の外径とが異なっていても、挟持用枠部材17の嵌合凹部17Aと挟持用板部材18の嵌合凹部18Aの両方をV状としているため、その挟持用枠部材17と挟持用板部材18との間に、使用中の刈払機1の支柱2の外径と異なるところの予備の刈払機の支柱を強固に挟持させることができるので、使用中の刈払機1から刈払機用飛散防護カバー8取り外し、その刈払機用飛散防護カバー8を予備の刈払機に取り付けて使用することができる。
上記一実施形態の刈払機1の刈払機用飛散防護カバー8によれば、次の(1)〜(19)のような効果がえられる。
(1)固定部材10が、刈払機用飛散防護カバー8の上部平面板部8の他側方辺端8A−3に沿って固定されているので、その固定部材10の取り付け枠体15に支柱挟持部材11の挟持用枠部材17を容易に取り付けることができ、かつ、その取り付け枠体15に取り付けられた支柱挟持部材11の挟持用枠部材17と挟持用板部材18との間に支柱2を設置した後、ナット体21を締めることで、支柱2を支柱挟持部材11で容易に挟持させることができるため、刈払機用飛散防護カバー8への支柱挟持部材11の取り付け作業及び支柱2への刈払機用飛散防護カバー8の取り付け作業を円滑に行うことができる。
(2)上部平面板部8Aと上部上辺折り曲げ片部8Cと上部側辺折り曲げ片部8Dによって、刈払機1を使用中、刈払作業者の上半身側に向って、カッター部材4から支柱2の上方側を介して飛散してくる草類、石などの飛散物が遮断されるので、刈払作業時に刈払作業者の上半身側の身に付けるところの、装着類、例えば、帽子、上着、手袋などの装着類に、草類、石などの飛散物が衝突することがなく、草類及び草類の汁が刈払作業者の装着類に付着してその装着類を汚したり損傷させたりすることがなく、かつ、石などの飛散物が刈払作業者の上半身側の身体に、例えば、頭部、胸、手などの身体に当たりその身体を損傷させることがない。
(3)下部平面板部8Bと下部下辺折り曲げ片部8Eと下部側辺折り曲げ片部8F、8Gによって、刈払機1を使用中、その刈払機1の刈払作業者の下半身側に向って、カッター部材から支柱2の下方側を介して飛散してくる草類、石などが飛散物を遮断されるので、刈払作業時に刈払作業者の下半身側の身に付けるところの、装着類、例えば、ズボン、作業靴などの装着類に、草類、石などの飛散物が衝突することがなく、草類及び草類の汁が刈払作業者の装着類に付着してその装着類を汚したり損傷させたりすることがなく、かつ、石などの飛散物が刈払作業者の身体、例えば、足などの身体に当たりその身体を損傷させることがない。特に、刈払機用飛散防護カバー8の下部下辺折り曲げ片部8Eの最下端面を地面に軽く押圧させた状態で、刈払作業を行った場合には、刈払機用飛散防護カバー8の下部下辺折り曲げ片部8Eと地面との間に隙間がない状態となるので、刈払機1を使用中、その刈払機1の刈払作業者の下半身側に向う、石、草類及び草類の汁などの飛散物を確実に阻止できる。
(4)上部上辺折り曲げ片部8C、上部側辺折り曲げ片部8D、下部下辺折り曲げ片部8E及び下部側辺折り曲げ片部8F、8Gによって、上部平面板部8A及び下部平面板部8Bを大型化することなく、カッター部材4から飛散してきた飛散物の飛散方向を支柱2の先端側方向に変更させることができるとともに、上部平面板部8A及び下部平面板部8Bの強度が図られるので、丈夫で小型化された刈払機用飛散防護カバー8が得られる。
(5)上部平面板部8A、下部平面板部8B、上部上辺折り曲げ片部8C、上部側辺折り曲げ片部8D、下部下辺折り曲げ片部8E及び下部側辺折り曲げ片部8F、Gを、合成樹脂等によって一体成形することで、構成部品の点数を軽減させることができ、刈払機用飛散防護カバー8の製作性を向上させることができる。
(6)上部平面板部8Aの他側方辺端8A−3から挟持用枠部材17の嵌合凹部17Aを外方に突出させた状態となるように挟持用枠部材17を、取り付け枠体15に装着することで、上部平面板部8Aの他側方辺端8A−3の端面と支柱2の外周面との間に間隙に形成しても、その間隙の間隙寸法Gを略5mm以内に設定することで、その間隙から刈払作業者の上半身側に向って飛散してくる草類、石などの飛散物を阻止することができる。
(7)支柱挟持部材11の一対の嵌合凹部17A、18Aを支柱2に嵌合させると、上部平面板部8A及び下部平面板部8Bが、支柱2の長手方向の中心線X3に対して略直角方向に延在する状態となるので、カッター部材4から飛散してきて上部平面板部8A及び下部平面板部8Bに衝突した草類の多くが落下してしまい、その草類が上部平面板部8A及び下部平面板部8Bに大量にこびり付いてしまうことがないため、刈払作業中に刈払機用飛散防護カバー8が重くなってしまうことにより作業性を低下させてしまうことがない。
(8)支柱挟持部材11の一対の嵌合凹部17A、18Aを支柱2に嵌合させると、下部平面板部8Aの側辺のうち上部平面板部8Aの他側方辺端8A−3に近い方の側辺を支柱2の長手方向の外周面よりも外方に突出した状態となるので、カッター部材4から支柱2の下方側を介して刈払作業者の下半身に向って飛散してくる草類、石などの飛散物を、遮断することができる。
(9)上部平面板部8Aの他側方辺端8A−3を支柱2の長手方向の外周面よりも外方に突出させる形状にしなくとも、カッター部材4から支柱2の上方側を介して刈払作業者の上半身側に向って飛散してくる草類、石などの飛散物を遮断することができることを実験により確認できた。そのため、上部平面板部8Aの他側方辺端8A−3を支柱2の長手方向の外周面よりも外方に突出させない形状とすることで、その上部平面板部8Aの小形化を図ることができる。
(10)地面の傾斜面、凹凸面若しくは段差部等に生えている草類を刈る場合若しくは太くて硬い草を根元から切断したい場合には、握りハンドル6によって支柱2の長手方向の中心線X3を回転軸にして支柱2を回動させてカッター部材4の回転面X2を傾斜させる必要があるが、その回動を、下部平面板部8Bにおける下部下辺折り曲げ片部8Eと下部側辺折り曲げ片部8Fとの間の隅部外周壁8K−1及び下部下辺折り曲げ片部8Eと下部側辺折り曲げ片部8Gとの間の隅部外周壁8K−2を傾斜面とすることで形成した回動可能形状部によって、円滑に行うことができる。換言すれば、握りハンドル6によって支柱2の長手方向の中心線X3を回転軸にして支柱2を回動させた場合、下部平面板部8Bの下部下辺折り曲げ片部8E及び下部側辺折り曲げ片部8F、Gが、その回動可能形状部により、地面の傾斜面、凹凸面若しくは段差部等に引っ掛かるのを阻止されて、カッター部材4の回転面X2の傾斜角度の調整を円滑に行えるようになるため、太くて硬い草をその草の根元から難なく切断することができる。
(11)縁石やコンクリート製壁の近傍の草類を刈る場合には、刈払機用飛散防護カバー8の上部側辺折り曲げ片部8D若しくは下部側辺折り曲げ片部8Fを縁石やコンクリート製壁に当接させながら刈払作業をすることもできる。この場合には、刈払機用飛散防護カバー8の上部側辺折り曲げ片部8D若しくは下部側辺折り曲げ片部8Fによって、その縁石やコンクリート製壁にカッター部材4が接触することが阻止されるので、カッター部材4を損傷させることなく、縁石やコンクリート製壁の近傍の草類を刈り取ることができる。
(12)立ち木の周り近傍の下草を刈る場合には、刈払機用飛散防護カバー8の上部側辺折り曲げ片部8D若しくは下部側辺折り曲げ片部8Fを立ち木に当接させながら立ち木の周り沿って刈払機1を移動させつつ、刈払作業をすることもできる。この場合には、刈払機用飛散防護カバー8の上部側辺折り曲げ片部8D若しくは下部側辺折り曲げ片部8Fによって、カッター部材4が立ち木に接触することが阻止されるので、立ち木の周り近傍の下草を、その立ち木を損傷させることなく、円滑に刈り取ることができる。
(13)土手の斜面を、その土手の上にて刈払機1を持ち上げながら刈払作業をした際に、刈払機1全体が上方に跳ね返った場合には、刈払機用飛散防護カバー8の下部下辺折り曲げ片部8Eが刈払作業者の足に当たってカッター部材4が刈払作業者の脚等に接触するのを阻止しているため、その脚等がカッター部材4によって、傷付けられることがない。
(14)工具を用いることなく、刈払作業者の指で、ナット体21を締め付けたり緩めたりすることで、刈払機用飛散防護カバー8の支柱2への取り付け及び取り外し並びに刈払機用飛散防護カバー8の支柱2への取り付け位置の調整を、行うことができ、使い勝手がよい。
(15)刈払機用飛散防護カバー8の上部平面板部8Aの他側方辺端8A−3を支柱2の長手方向の外周面よりも外方に突出させていないので、挟持用枠部材17のV状の嵌合凹部17Aと挟持用板部材18のV状の嵌合凹部18Aの間で、支柱2を挟持する作業を円滑に行うことができ、刈払機用飛散防護カバー8の支柱2への取り付け作業を難なく行うことができるとともに、ナット体21を緩めて挟持用板部材18を、一方のねじ棒20を軸にして回動させることで、支柱2を挟持用枠部材17のV状の嵌合凹部17Aと挟持用板部材18のV状の嵌合凹部18Aの間から解放させることができ、刈払機用飛散防護カバー8の支柱2からの取り外し作業も難なく行うことができる。
(16)刈払機用飛散防護カバー8を支柱2から取り外しても、挟持手段9を構成するところの支柱挟持部材11が刈払機用飛散防護カバー8に固定された固定部材10から分離された状態とならずに、その挟持手段9を刈払機用飛散防護カバー8と一緒に保管管理することができ、便利である。また、固定部材10から支柱挟持部材11を構成するところの挟持用枠部材17、挟持用板部材18及び挟持用締結具19の部品を分離させることなく、それら部品を一体化させた状態のままで、固定部材10から支柱挟持部材11を取り外したり、あるいは固定部材10から支柱挟持部材11を取り付けたりする(着脱自在にする)ことができるので、取扱性が優れている。
(17)刈払機用飛散防護カバー8の上部平面板部8Aの他側方辺端8A−3を支柱2の長手方向の外周面よりも外方に突出させないで、その上部平面板部8Aの他側方辺端8A−3よりも外方に挟持用枠部材17の嵌合凹部17Aを位置させているため、挟持用枠部材17のV状の嵌合凹部17Aと挟持用板部材18のV状の嵌合凹部18Aの間で、支柱2を挟持する作業を円滑に行うことができ、刈払機用飛散防護カバー8の支柱2への取り付け作業を難なく行うことができるとともに、ナット体21を緩めて挟持用板部材18を、一方のねじ棒20を軸にして回動させることで、支柱2を挟持用枠部材17のV状の嵌合凹部17Aと挟持用板部材18のV状の嵌合凹部18Aの間から解放させることができ、刈払機用飛散防護カバー8の支柱2からの取り外し作業も難なく行うことができる。
(18)刈払機用飛散防護カバー8が、上部平面板部8Aの他側方辺端8A−3を支柱2の長手方向の外周面よりも外方に突出させない形状となっているので、刈払作業中において、カッター部材4の先端外周と、縁石やコンクリート製壁の地際との位置関係、草類等の根元との位置関係若しくは立ち木の周りとの位置関係を、刈払作業者が見やすいため、縁石やコンクリート製壁の地際の草類、立ち木の周りの下草若しくは幹の太い草類等の刈取りを円滑に行うことができる。
(19)支柱挟持部材11を固定部材10に装着する作業の際、支柱挟持部材11の2個のねじ棒20を、固定部材10の取り付け枠体15に設けた摺動溝15Aに嵌合させた後、その摺動溝15A内を移動させても、ねじ棒20の頭部20Aに脱落防止部材を兼ねた第2締結具16が衝突(係止)することにより、支柱挟持部材11のねじ棒20が取り付け枠体15の摺動溝15Aの左右端から抜け出すのが阻止されるので、支柱挟持部材11の固定部材10への装着作業を円滑に行うことができる。
以上のように、上記一実施形態によれば、上部平面板部8A及び下部平面板部8Bの小形化及び強度向上が図られるとともに、製作性、使い勝手性及び安全性を向上させることのできる刈払機の刈払機用飛散防護カバー8を提供できた。
さらに、上記一実施形態によれば、上部平面板部8A及び下部平面板部8Bに草類が大量にこびり付くのを阻止し得る刈払機1の刈払機用飛散防護カバー8を提供できた。
さらに、上記一実施形態によれば、上部平面板部8Aの他側方辺端8A−3と支柱2の外周面との間隙があっても、その間隙から刈払作業者の上半身側に向って飛散してくる草類、石などの飛散物を阻止し得る刈払機1の刈払機用飛散防護カバー8を提供できた。
さらに、上記一実施形態によれば、支柱2の長手方向の中心線X3を回転軸にして支柱2を回動させることによりカッター部材4の回転面X2を円滑に傾斜させることを可能にして操作性を向上させることのできる刈払機1の刈払機用飛散防護カバー8を提供できた。
上記一実施形態の刈払機用飛散防護カバー8は、合成樹脂製(強化プラスチック製)として成形加工によって作るようにしているがこれに限定させず、ステンレス製、アルミニューム製若しくは鋼板製とすることも可能である。
上記一実施形態の刈払機用飛散防護カバー8における下部下辺折り曲げ片部8Eと下部側辺折り曲げ片部8Fとの間の隅部外周壁8K−1及び下部下辺折り曲げ片部8Eと下部側辺折り曲げ片部8Gとの間の隅部外周壁8K−2を傾斜面とすることで、回動可能形状部を形成するようにしているがこれに限定されない。隅部外周壁8K−1、8K−2を円弧面とすることにより、回動可能形状部を形成するようにしてもよいし、あるいは、下部下辺折り曲げ片部8Eと隅部外周壁8K−1と隅部外周壁8K−2の全体形状を、連続したなだらかに円弧状とすることにより、回動可能形状部を形成するようにしてもよい。
上記一実施形態の刈払機用飛散防護カバー8では、支柱2を挟持するための凹部の形状を、固定部材側V状凹部10Aと締結用板部材側V状凹部11Aのように、V状としているが、径が同一である支柱2にのみ刈払機用飛散防護カバー8を取り付ける場合には、支柱2を挟持するための凹部の形状を、支柱2の外形に沿った円弧状であってもよい。
上記一実施形態の刈払機用飛散防護カバー8では、摺動溝15Aに嵌合させた支柱挟持部材11がその摺動溝15Aから脱落するのを防止する脱落防止部材を、第2締結具16が兼ねるようにしているが、これに限定されない。第2締結具16が脱落防止部材を兼ねる構造とすることなく、第2締結具16とは別体の、例えば、取り付け枠体15の摺動溝15Aに対向する内底の左右端側にそれぞれ固定された脱落防止用ねじ棒と、この脱落防止用ねじ棒を取り付け枠体15の摺動溝15Aに対向する内底に固定するための脱落防止用締結具とから構成されるところの脱落防止部材を設けるようにすることも可能である。第2締結具16とは別体に脱落防止部材を設けるようにした場合には、刈払機用飛散防護カバー8の装着手順において、L状固定具12の立ち上がり片側12Aに取り付け枠体15を第2締結具16により予め取り付けた後、そのL状固定具12を上部平面板部8Aの背面側に第1締結具14により固定するようにすることが可能となる。
上記一実施形態の支柱挟持部材11における挟持用締結具19を構成するナット体21は、蝶ナット状としているが、これに限定されない。図17に示す他実施形態例その1の挟持用締結具30のように、上記実施形態のナット体21に換えて摘み部材31とするようにしてもよい。また、図17に示す他実施形態例その1の挟持用締結具30は、割りピン23に換えて、ねじ棒20に装着した握り型の摘み部材31の首部に固定したリング状の取り付け部材32と、その取り付け板部材32と挟持用板部材18とを連結する連結紐33を設けることで、摘み部材31をねじ棒20の先端から外した際に、その摘み部材31が紛失しないようにしたものであり、他の構造は上記一実施形態の支柱挟持部材11における挟持用締結具19と同一である。なお、他実施形態例その1を示す図17において、上記一実施形態を示す図12と同一符号は、図12と同一内容を表している。
図18に示す他実施形態例その2に係わる挟持用締結具40は、一端側をねじ棒20に装着した握り型の摘み部材41の頭部の上面に固定し、かつ、他端側を挟持用板部材18に固定した連結紐42を設けることで、摘み部材41をねじ棒20の先端から外した際に、その摘み部材41が紛失しないようにしたものであり、他の構造は上記一実施形態の支柱挟持部材11における挟持用締結具19と同一である。なお、他実施形態例その2を示す図18において、上記一実施形態を示す図12と同一符号は、図12と同一内容を表している。他実施形態例その1の挟持用締結具30及び他実施形態例その2の挟持用締結具40によれば、抜け止め防止用の割りピン23が不要となるとともに、ねじ棒20の先端部分に、抜け止め防止用の割りピン23を固定するための穴を加工する必要がなくなる。
図19及び図20に示す他実施形態例その3に係わる刈払機用飛散防護カバー80は、図1〜図9などに示す上記一実施形態の刈払機用飛散防護カバー8とは、上部平面板部8Aの一部と下部平面板部8Bの一部の構造を異にしている。すなわち、上記一実施形態の刈払機用飛散防護カバー8と図19及び図20に示す他実施形態例その3に係わる刈払機用飛散防護カバー80とは、前者が、下部平面板部8Bの上辺8B−4の全長に下部上辺折り曲げ片部8Hを形成するようにしているとともに、上部平面板部8Aの他側方辺端8A−3に折り曲げ片部を形成しない構成としているのに対して、後者が、下部平面板部8Bの上辺8B−4の一部分のみに下部上辺折り曲げ片部8Hを形成して残りの上辺8B−4の部分を支柱2が嵌る凹部80Aとしているとともに、上部平面板部8Aの他側方辺端8A−3に、刈払機用飛散防護カバー8を挟持手段9で支柱2を挟持した状態で支柱2に接触することのないようにした折り曲げ片部(上部他側方辺折り曲げ片部)80Bを設けるようにした点でのみ、両者は相違している。他実施形態例その3に係わる刈払機用飛散防護カバー80によれば、折り曲げ片部(上部他側方辺折り曲げ片部)80Bにより、刈払機用飛散防護カバー80の強度を向上させることができるとともに、凹部80Aにより、刈払機用飛散防護カバー80の支柱2への取り付け位置の調整が容易となる。なお、他実施形態例その2を示す図19及び図20において、上記一実施形態を示す図1〜図9と同一符号は、図1〜図9と同一内容を表している。
1 刈払機
2 支柱
3 筒状伝達機構収納体
4 カッター部材
5 駆動装置
6 握りハンドル
7 肩掛けバンド
8 刈払機用飛散防護カバー
8A 上部平面板部
8A−1 上部平面板部の上辺
8A−2 上部平面板部の一側辺
8A−3 他側方辺端
8B 下部平面板部
8B−1 下部平面板部の下辺
8B−2、8B−3 下部平面板部の側辺
8B−4 下部平面板部の上辺
8C 上部上辺折り曲げ片部
8D 上部側辺折り曲げ片部
8E 下部下辺折り曲げ片部
8F、8G 下部側辺折り曲げ片部
8H 下部上辺折り曲げ片部
8K−1 隅部外周壁
8K−2 隅部外周壁
9 挟持手段
10 固定部材
11 支柱挟持部材
12 L状固定具
12A 立ち上がり片側
13 補強板
14 第1締結具
15 取り付け枠体
15A 摺動溝
15B 第2締結具用取り付け穴
16 第2締結具
17 挟持用枠部材
17A V状の嵌合凹部
17B 上面貫通穴
17C 下面貫通穴
17D 円筒状補強体
18 挟持用板部材
18A V状の嵌合凹部
18B 上面貫通穴
18C 切り込む開口
19 挟持用締結具
20 ねじ棒
20A 頭部
21 ナット体
22 回り止め部材
23 割りピン

Claims (4)

  1. 長尺状の支柱と、この支柱の先端側に設けられる筒状伝達機構収納体と、この筒状伝達機構収納体に回転可能に設けられるカッター部材と、このカッター部材を回転駆動させるための駆動源となり、かつ、前記支柱の後端側に設けられる駆動装置と、前記支柱を左右に振るために前記支柱に設けられる握りハンドルとを少なくとも備えた刈払機であって、この刈払機の前記カッター部材と前記駆動装置との間に位置するように前記支柱に挟持手段によって着脱可能に取り付けられる刈払機用飛散防護カバーにおいて、
    前記挟持手段を、前記刈払機用飛散防護カバーに固定された固定部材と、この固定部材に設けられ前記支柱を挟持するための一対の嵌合凹部を設けてなる支柱挟持部材によって、前記支柱を前記一対の嵌合凹部間に挟持固定する構成とするとともに、
    前記刈払機用飛散防護カバーを、前記挟持手段にて前記支柱を挟持した状態で前記支柱より上方及び一側方に延びる上部平面板部と、この上部平面板部に連なり、かつ、前記挟持手段にて前記支柱を挟持した状態で前記支柱より下方及び両側方に延びる下部平面板部と、前記上部平面板部の上辺に設けられて前記支柱の先端側に向かって折り曲げてなる上部上辺折り曲げ片部と、前記上部平面板部の一側方辺に設けられて前記支柱の先端側に向かって折り曲げてなる上部側辺折り曲げ片部と、前記下部平面板部の下辺に設けられて前記支柱の先端側に向かって折り曲げてなる下部下辺折り曲げ片部と、前記下部平面板部の両側辺にそれぞれ設けられて前記支柱の先端側に向かって折り曲げてなる下部側辺折り曲げ片部とから少なくともなり、前記上部平面板部、前記下部平面板部、前記上部上辺折り曲げ片部、前記上部側辺折り曲げ片部、前記下部下辺折り曲げ片部及び前記下部側辺折り曲げ片部を、少なくとも一体成形してなることを特徴とする刈払機用飛散防護カバー。
  2. 前記挟持手段にて前記支柱を挟持して前記刈払機用飛散防護カバーを前記支柱に固定すると、前記上部平面板部及び前記下部平面板部が、前記支柱の長手方向の中心線に対して略直角方向に延在する状態となり、しかも、上部平面板部の他側方辺端を前記支柱の長手方向の外周面よりも外方に突出させることなく、かつ、前記下部平面板部の側辺のうち前記上部平面板部の他側方辺端に近い方の側辺を前記支柱の長手方向の外周面よりも外方に突出させる構成にしたことを特徴とする請求項1記載の刈払機用飛散防護カバー。
  3. 前記上部平面板部の他側方辺端に沿って前記挟持手段の固定部材を固定するとともに、この固定部材に設けた支柱挟持部材の前記一対の嵌合凹部間に前記支柱を挟持固定させた状態では、上部平面板部の他側方辺端と前記支柱の外周面との間の間隙寸法が、5mm以内に設定される構成としたことを特徴とする請求項1若しくは2記載の刈払機用飛散防護カバー。
  4. 前記下部下辺折り曲げ片部と下部側辺折り曲げ片部との間の隅部外周壁に、前記支柱の長手方向の中心線を回転軸にして前記支柱を回動可能にするための回動可能形状部を形成してなることを特徴とする請求項1、2若しくは3記載の刈払機用飛散防護カバー。
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