JP3149180B2 - 瘢痕治療のためのカルシウム拮抗薬の使用 - Google Patents

瘢痕治療のためのカルシウム拮抗薬の使用

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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 過形成性瘢痕は、定義において、製造な創傷治癒に必
要以上の大きさに成長する過剰な創傷瘢痕である。過形
成性瘢痕は、数多くの創傷の種類、例えば火傷もしくは
鋭利な切開から生じ得る。ケロイド、即ち過形成性創傷
瘢痕のよりひどい形態は、開始部位の外傷よりも通常先
にある瘢痕の堅い皮膚小節を形成する。これらは、通
常、過形成性瘢痕よりも大きく、そしてそれらがその創
傷に隣接している正常な皮膚をしばしば冒す点で異なっ
ている。
過形成性瘢痕およびケロイドは、細胞、コラーゲンお
よびプロテオグリカンの過生産から生じる[Linares,H.
A.およびLarson,D.L.、Plast.Reconst.surg.、62:589
(1978);Linares,H.A.Plast.Reconst.Sung.、818−820
(1983)]。組織学的には、これらの外傷は、単軸方向
に配向した細胞外マトリックスおよび細胞から成るラン
ダムに分布した組織の束によって特徴づけられる。この
ような瘢痕では、コラーゲンおよびプロテオグリカンの
過生産および密集[Shetlar,M.R.他、Burns 4:14(197
7)]が細胞増殖を越えている。これらの組織学的観
察、創傷治癒中の細胞外マトリックス合成を調節してい
る正常な制御メカニズムの損失から上記病変が生じるこ
とを示唆している[Shetlar,M.R.他、Burns 4:14(197
7)] 過形成性瘢痕およびケロイドのための、存在している
治療法には、外科手術、機械的圧力、ステロイド類、X
線照射および寒冷療法が含まれる。これらの方法の各々
に関連して数多くの欠点がある。瘢痕組織の外科的除去
は、しばしば不完全であり、そして切開および縫合点に
過形成性瘢痕およびケロイドの進行を生じさせ得る。ス
テロイド治療は予測不可能であり、そしてしばしば、皮
膚の色素脱失を生じさせる。X線治療は、今日でただ一
つの予測可能な有効治療であるが、しかしながら、癌を
生じさせる可能性のため、これは一般に、推奨もしくは
許容されるものではない。
トリペプチド類、テトラペプチド類およびペンタペプ
チド類から成る組成物がコラーゲンの生合成を抑制する
ことが示され、そしてこれは、コラーゲンの過剰蓄積に
よって引き起こされる病気を治療するために使用され得
る(三菱化成、日本特許番号52083545、1977年7月12
日、および52025768、1977年2月25日)。
最近、過形成性瘢痕の表面上にシラスティック(sila
stic)シートを塗布することに関する効果が研究され、
そして瘢痕組織を収縮させそして柔らげることが示され
た[Ohmori,S.Aesthetic Plastic Surgery 12:95−99
(1988)]。
現在種々の治療が利用できるにも拘らず、過形成性瘢
痕もしくはケロイドを予防するか或は治療するための、
幅広く許容されそして予測可能な効果を示す手段は存在
していない。
発明の要約 本発明は、過形成性創傷治癒障害、例えば過形成性瘢
痕およびケロイド、を最小限にするための方法に関す
る。特に、本方法は、この創傷もしくは瘢痕を最小限に
するに充分な時間、過形成性瘢痕部位に有効量のカルシ
ウムチャンネル遮断剤(calcium channel blocking age
nt)(なお、本明細書において「チャンネル」を「経
路」という場合あり。)を投与することから成る。好適
には、このカルシウム経路遮断剤は、ベラパミル、生物
学的適合性を示すコバルト塩、例えば塩化コバルト、そ
してヒドロピリジン化合物、例えばニフェジピン(nife
dipine)、から選択される。このカルシウム経路遮断剤
を、例えばそれを直接瘢痕に注射するか、或はそれを創
傷部位中に局所塗布することによって、創傷部位に投与
する。どちらの場合も、このカルシウム経路遮断剤は、
この薬剤が創傷部位に局在化することを容易にする目的
で、薬学的に許容される賦形剤と一緒に混合することが
できる。全身的な副作用無しに治療的服用量で連続した
治療を与える目的で、この薬剤を徐放カプセルに入れて
もよい。
本発明は更に、線維芽細胞に関するエキソサイト−シ
スを調節および/または抑制するための方法に関する。
本方法は、エキソサイト−シスを減少させるか或はエキ
ソサイト−シスを抑制するに充分な有効濃度のカルシウ
ム経路遮断剤に線維芽細胞を接触させることから成る。
本発明の方法は、ヒトの過形成性創傷治癒障害を最小
限にするために使用できる。本方法はまた他の哺乳動物
を治癒するためにも使用できる。これはまた、過剰な組
織瘢痕形成を予防するためにも使用できる。二者択一的
に、カルシウム経路遮断剤は、現在存在している過形成
性瘢痕に投与して、この瘢痕形成過程を逆転させ、そし
て本質的にその瘢痕組織を消滅させることができる。本
発明はまた、過剰な線維芽細胞生合成に関連した病気、
例えば肝硬変、収縮性心膜炎、手のDuputryen病、足底
線維症、および他の種々の線維腫症、を制御するため、
治療学的に使用できる。
図の簡単な説明 図1aは、DMEM/5.5mMのフルクトース中に入れた、線維
芽細胞居住(populated)コラーゲンマトリックス(FPC
M)へのプロリン取り込み率に対するヒドロキシ尿素
(7.9mM)、アンチマイシンA(1.0μM)およびニフェ
ジピン(100μM)の効果に関する図式的表示である。
図1bは、DMEM/5.5mMのフルクトース中に入れた、FPCM
への硫酸塩取り込み率に対するヒドロキシ尿素(7.9m
M)、アンチマイシンA(1.0μM)およびニフェジピン
(100μM)の効果に関する図式的表示である。
図2aおよび2bは、それぞれ、DMEM/5.5mMのグルコース
およびフルクトース中に入れた、FPCMにおけるプロリン
取り込み率に対するベラパミルの用量依存効果に関する
図式的表示である。V1は1μMのベラパミルを表し、V2
は10μMのベラパミルを表し、そしてV3は100μMのベ
ラパミルを表す。
図3aおよび3bは、それぞれ、DMEM/5.5mMのグルコース
およびフルクトース中に入れた、FPCMにおけるグルコサ
ミノグリカン類への硫酸塩取り込み率に対するベラパミ
ルの効果に関する図式的表示である。V1は1μMのベラ
パミルを表し、V2は10μMのベラパミルを表し、そして
V3は100μMのベラパミルを表す。
図4は、暴露時間に対する細胞性蛍光の関数として
の、単層培養のヒト皮膚線維芽細胞におけるエキソサイ
ト−シス率、に関する図式的表示である。線維芽細胞中
の分泌小疱から細胞外間隙へのLuciferイエローCHの放
出が、染料装填後の時間に対する細胞性蛍光によって示
されている。蛍光の損失がエキソサイト−シスを通して
生じる。6時間でこの染料の約55%が分泌される。
図5は、単層培養のヒト皮膚線維芽細胞からのLucife
rイエローCH放出に対するカルシウム拮抗薬ベラパミル
(50μM)の効果に関する図式的表示である。エキソサ
イト−シスの遅延が示されている。
発明の詳細な説明 カルシウム経路は、流体および電解質、例えばカルシ
ウム、の輸送そして細胞への分泌を容易にする細胞膜の
領域である[Rasmussen,H.、N.E.J.Med.314:1094−1101
(1986)]。これらの経路は、カルシウム経路遮断剤、
カルシウム侵入遮断剤またはカルシウム拮抗薬、として
知られている種類の化合物を用いて遮断できる。この種
類に含まれる化合物は、ベラパミル、塩化コバルト、お
よび他の生物学的に許容されるコバルト塩、並びにヒド
ロピリジン化合物、例えばニフェジピン、である。
本発明は、細胞膜を横切るカルシウムの輸送を遮断す
るカルシウム経路遮断剤が、線維芽細胞におけるエキソ
サイト−シスを抑制し、コラーゲンおよび硫酸化グリコ
サミノグリカン類(GAG)の生合成を遅らせ、そして細
胞外マトリックスのコラーゲン含有量を減少させるため
に用いられ得る、ことを発見したことを基にしている。
エキソサイト−シスは、蛋白質の細胞性分泌を伴う過
程である。分泌中、選別されそして濃縮された蛋白質を
含有している小疱がGolgi装置から離れた後、この細胞
の先端に在る細胞膜に向かって移動し、そこでこれら
は、この細胞膜と融合して、蛋白質をその細胞外間隙に
放出する。この融合および放出過程はエキソサイト−シ
スとして知られており、そしてこれは、細胞外マトリッ
クス巨大分子(例えばグリコサミノグリカン類、コラー
ゲンおよびエラスチン)の分泌における必須段階であ
る。数多くの病気および障害は、過剰な生合成の結果と
して生じる。例えば、過形成性創傷治癒障害は、蛋白質
およびコラーゲンの過分泌によって特徴づけられる。こ
の過生産により、過剰な瘢痕形成もしくはケロイド形成
が生じる。
カルシウム経路遮断剤が線維芽細胞におけるエキソサ
イト−シスを抑制し得ることをここに発見した結果とし
て、本発明は、蛋白質およびグリコサミノグリカン類の
線維芽細胞分泌を減少させることにより、これらの過形
成性創傷治癒障害を、予防するか、最小限にするか、或
は無くさせる目的で使用できる。線維芽細胞分泌は、エ
キソサイト−シスが阻害されると遮断される。同様に、
細胞が過剰な線維芽細胞分泌を受ける他の病気も、本発
明の方法で治療学的に制御され得る。
好適な具体例において、創傷領域を最小限にするに充
分な時間、過形成性創傷部位に有効量のカルシウム経路
遮断剤を投与することによって、過形成性創傷を最小限
にすることができる。適切なカルシウム経路遮断剤に
は、これに限定されるものではないが、ベラパミル、生
物学的に許容されるコバルト塩、例えば塩化コバルト、
並びにヒドロピリジン化合物、例えばニフェジピン、が
含まれる。有効に投与され得るカルシウム経路遮断剤の
量は、使用するカルシウム経路遮断剤の種類に依存して
いる。ベラパミルおよびニフェジピンの有効閾値は、そ
れぞれ約10μMおよび100μMである。
ヒドロピリジン化合物、例えばニフェジピンは、水溶
液に比較的不溶である。それらの不溶性のため、処理す
べき障害の位置に応じて、この薬剤を非極性担体に可溶
化することも有利である。カルシウム経路遮断剤は、単
独で創傷部位に投与するか、或はこれらは、創傷部位へ
のそれらの拡散を容易にする目的で、薬学的に許容され
る賦形剤と一緒に混合してもよい。1つの適切な賦形剤
は、生理学的に許容される量のジメチルスルホキサイド
である。カルシウム経路遮断剤はリポソームに取り込ま
せることができる。
カルシウム経路遮断剤は、濃縮し、そしてこの薬剤に
関する代替投与様式(例えば経皮投与)として、徐放ポ
リマーに組み込ませることができる。徐放ポリマー類の
例は、1983年7月5日に発行されたFolkmenおよびLange
rの米国特許番号4,391,727;1975年4月29日に発行され
たYollesの米国特許番号3,880,991;および1975年6月3
日に発行された3,887,699そしてBoswellの米国特許番号
3,773,919(これらの教示事項は引用することにより本
明細書の内容となる)に記述されている。好適には、生
分解性ポリマー類が使用される。
瘢痕形成を最小限にするための、許容できる用量のカ
ルシウム経路遮断剤を投与する方法は、過形成性創傷の
場所そして瘢痕形成の度合に依存している。特に、この
カルシウム経路遮断剤は、単独か或は薬学的に許容され
る賦形剤との組み合わせで、創傷部位の表面に局所的に
投与でき、これをこの創傷部位に注射するか、或はこれ
を徐放ポリマーに組み込んだ後これを処理すべき領域に
外科移植することができる。肝硬変および収縮性心膜炎
の如き障害を治療するには、外科移植が有利である。こ
れにより、患者に副作用を与えるとか、循環系に過剰量
の薬剤を放出させるとか、することなく、このカルシウ
ム経路遮断剤を該障害部位に局在させることが可能にな
る。
本発明の方法を用いて、線維芽細胞のエキソサイト−
シスが調節もしくは阻害され得る。詳細には、エキソサ
イト−シスを所望される度合にまで遅らせるに充分な有
効量のカルシウム経路遮断剤に線維芽細胞を接触させ
る。興味の持たれている線維芽細胞に対する該カルシウ
ム経路遮断剤の接触方法およびこれらの薬剤の有効量は
上述されている。
過形成性創傷治癒障害の治療に加えて、カルシウム経
路遮断剤は、過剰な線維芽細胞生合成によって引き起こ
される病気を治療学的に制御するために使用できる。線
維芽細胞の過生産によって特徴づけられる病気には、肝
硬変、収縮性心膜炎、手のDupuytren病、並びに他の線
維腫症が含まれる。二三の病気を除いてこれらは本発明
の方法を用いて治療できるが、過剰な線維芽細胞生合成
によって特徴づけられるいかなる病気もカルシウム経路
遮断剤を用いて治療できると理解すべきである。
本発明を更に下記の実施例により説明する。
実施例1 蛋白質およびGAG分泌に対する試験 組織調製 単軸に配向した細胞および細胞外マトリックスの連結
組織モデルを、ウシの線維芽細胞、ラット尾腱コラーゲ
ンおよび栄養培地を用いて製造した。Dulbecco修飾Eagl
e培地(DMEM;Gibco、Grand Island、NY)中37℃で4時
間、0.1%ライプIIコラゲナーゼ(Worthington Biochem
ical Inc.、Freehold、NJ)消化を用いた酵素消化によ
り、新しくと殺した2週間歳の子ウシ(Trelegan's Cam
bridge、MA)の大腿から、ウシ筋膜線維芽細胞を収穫し
た。10%のNuSerum(Collaborative Research、Bedfor
d、MA)を補ったDMEMが入っている組織培養皿上に、上
記放出細胞を接種した。この培地を48時間毎に変えた。
これらの細胞を一度継代させた後、直ちに用いるか、或
は50%子ウシ血清/45%DMEM/5%DMSO中、−100℃で冷凍
保存した。冷凍細胞を使用する場合、これらを迅速に解
凍し、3分間、185gの50%血清/50%DMEMカラムを通し
て沈降させた後、カバーガラス上に播いた。細胞付着後
(〜4時間)、この培地を交換した。
天然型Iコラーゲンを、ラット尾腱から抽出した後、
Chandrakasan,G他、J.Biol.Chem.251:6062−6067(197
6)の方法の修飾を用いて精製した。詳細には、成熟し
たSprague−Dawleyラットの尾からラット尾の腱を取り
出し、PBSそして蒸留水中で洗浄した。次に、これらを
腱を0.05M(3%)酢酸溶液に、尾当たり200mLの比率で
入れた。この混合物を8℃で96時間撹拌した。
24時間撹拌後、この混合物を、数層のチーズクロスを
通して濾過した後、12000g(Sorval GS−3ローター中9
000rpm)で2時間遠心分離した。上澄み液を沈澱させた
後、数回、冷酸に再溶解することで、非コラーゲン蛋白
質を除去した。このコラーゲン溶液を1/1000v/vクロロ
ホルム中で滅菌した。この操作は、このコラーゲン分子
の天然構造を保持させる。
前記DMEM中の0.2%コラーゲン溶液、20%子ウシ血
清、10mg/mLのゲンタマイシン溶液、5mg/mLのアスコル
ビン酸塩と一緒にウシの線維芽細胞を混合することによ
って、配向させた組織同等物を製造した[McLeod,K.J.
「生理学的に関係した電場による生合成の調節」“Modu
lation of Biosynthesis by Physiologically Relevant
Electric Fields"博士論文、M.I.T.1986]。2cm離して
保持されている2つの無菌多孔質ポリエチレン製合釘が
入っている無菌培養皿に、上記懸濁液を注いだ。99%の
湿度で5%のCO2の気体が入っている細胞培養保温器中
に、これらの皿を入れた。この懸濁液は37℃でゲル化し
た。
数日間かけて、線維芽細胞を作り直し、そしてその固
定した合釘の回りにコラーゲンゲルを硬化させた。この
得られるところの、配向した線維芽細胞居住コラーゲン
マトリックス(FPCM)が、組織学的にじん帯に類似して
いる構造に相当する組織を形成した。配向した組織同等
物は更に、1989年5月10日出願したR.C.LeeおよびD.Hua
ngの米国特許出願連続番号07/349,855(この教示事項は
引用することにより本明細書の内容となる)中に記述さ
れている。
生合成活性の測定方法 蛋白質および硫酸化GAGの放射能標識した前駆体を用
いて、蛋白質およびグリコサミノグリカン(GAG)生合
成を測定した。該FPCMをキャスティングして4日後、こ
のじん帯同等物を入れる培地を、0.5mMのL−プロリン
が入っている血清無しのDMEM(Sigma、St.Louis、MO)
に変えた。12時間後、この培地を再び、10μCi/mLのNa2
35SO4(NEX−041、New England Nuclear、Boston、M
A)、10μCi/mLのL−[5−3H]プロリン(NET−573、
New England Nuclear、Boston、MA)および0.5mMのL−
プロリンを補った新鮮な血清無し培地に変えた。これら
のサンプルを、放射能標識した培地に12時間入れた。こ
の放射能標識した硫酸塩をGAGに取り込ませ、そして放
射能標識したプロリンを蛋白質に取り込ませ、このよう
にして、それぞれ、硫酸化GAG合成と蛋白質合成のマー
カーが得られた。DMEMにはプロリンが入っていないた
め、放射能活性が無いプロリンを添加することで、この
培地中で、比較的一定した比放射能を確保した。
生合成に対するカルシウム経路遮断剤の効果 蛋白質およびグリコサミノグリカン(GAG)生合成に
対するカルシウム経路遮断剤の効果を、いくつかの条件
下のFPCM中で測定した。5mMのグルコースまたは5mMのフ
ルクトースのどちらかを補ったDMEM中で培養したFPCM
で、カルシウム経路遮断剤に対する生合成応答を試験し
た。炭水化物エネルギー源がグルコースである場合の培
養線維芽細胞のエネルギー代謝は主に嫌気性であり、そ
して炭水化物源がフルクトースである場合は主に好気性
であるため[Thilly,W.G.、Mammalian Cell Technolog
y、5章、Butterworth Publushers、Boston、(198
6)]、両方を試験した。しかしながら、インビボの線
維芽細胞は主に好気性解糖によってそれらのエネルギー
を誘導すると考えられている。
カルシウム経路を遮断するために用いた薬剤は、ベラ
パミル、ニフェジピンおよび塩化コバルトである。この
FPCM中の細胞代謝状態を試験するための対照実験を行っ
た。フルクトースまたはグルコース中で培養したFPCMに
関して、生合成に対するアンチマイシンA、即ち酸化的
燐酸化を阻害する薬剤、の効果を測定した。
結果 エネルギー代謝 前に報告[Thilly,W.G.、Mammalian Cell Technolog
y、5章、Butterworth Publushers、Boston、(198
6)]したように、エネルギー基質としてグルコースも
しくはフルクトースを供給した線維芽細胞間の細胞性エ
ネルギー代謝の相違を観察した。細胞外マトリックス蛋
白質へのプロリンの取り込みそして細胞外マトリックス
グリコサミノグリカン類への硫酸塩の取り込みの両方に
対するアンチマイシンAの効果を、DMEM/5.5mMフルクト
ース中に入れたFPCMで、12時間かけて測定し、そしてこ
れらの結果をそれぞれ図1aおよび1bに示す。グルコース
を供給したFPCMを用いたプロリン取り込みに対して、ア
ンチマイシンAはほとんど効果を示さなかった。逆に、
アンチマイシンAは、フルクトースを供給したFPCMで、
この細胞外マトリックスへのプロリン取り込み率を本質
的に減少させた。
蛋白質およびグリコサミノグリカン生合成 DMEM/0.5mMの冷プロリン中に入れたFPCMにおける、蛋
白質およびグリコサミノグリカン生合成率に対する炭水
化物源の効果を試験したとき、グルコースもしくはフル
クトース中の対照FPCM間ではいかなる差異も観察されな
かった(図2)。蛋白質取り込みに対するベラパミルの
用量依存効果が存在していた。しかしながら、カルシウ
ム経路遮断に対する生合成応答は、使用したカルシウム
経路遮断剤の種類、並びにこの炭水化物源がグルコース
であるかフルクトースであるか、に依存していることが
観察された。
グルコースもしくはフルクトースのどちらかが存在し
ている場合、ベラパミルは、細胞外マトリックスへのプ
ロリンの取り込みを遅らせた(図2)。しかしながら、
線維芽細胞は、代謝エネルギー源としてグルコースを用
いた場合明らかに、ベラパミルに対して、より高い感受
性を示した。100μM濃度のベラパミルは、グルコース
またはフルクトースのどちらかを供給したFPCM中で、約
50%にまで取り込みを減少させた。100μMの濃度でさ
えも、ベラパミルは、硫酸化グリコサミノグリカン生合
成に対していかなる有意な効果も示さなかった(図
3)。GAG生合成取り込みに対する効果が不足している
ことにより、このベラパミルは細胞生活能力を低下させ
ないことが示された。
等モル濃度において、ニフェジピンは、ベラパミルよ
りも大きなプロリン取り込み低下をもたらした。ベラパ
ミルと同様、100μM濃度のニフェジピンはGAG生合成に
対していかなる効果も示さなかった。
DMEM/5.5mMのグリコースもしくはフルクトースにカル
シウム経路遮断剤を加えた中に入れた線維芽細胞居住コ
ラーゲンマトリックスに関する。プロリンおよび硫酸化
グリコサミノグリカンの取り込り率を表Iに示す。50mg
/mLの塩化コバルトは、蛋白質生合成率を低下させそし
て硫酸化グリコサミノグリカンの分泌率を増大させる点
で、ベラパミルの効果に比べて著しい効果を示してい
た。
実施例2 エキソサイト−シスに対する試験 ヒト線維芽細胞培養 ヒト新生児包皮線維芽細胞を、Brigham and Woman's
Hospitalで環状切除した新生児から収穫した。これらの
サンプルを、最初に、抗生物質を補ったDulbecco修飾Ea
gle培地(DMEM)中に入れた後、20分間トリプシン中で
培養して、表面の上皮層を除去した。次に、この組織を
燐酸緩衝食塩水(PBS)溶液中で洗浄した後、180gで5
分間遠心分離して、表皮細胞を分離した。この真皮を細
断した後、これに、0.1%タイプIIコラゲナーゼ(Worth
ington Biochemical Inc.、Freehold、NJ)消化をDMEM
中で4時間受けさせた。この放出細胞を、10%のNuSeru
m(Collaborative Research、Bedford、MA)を補ったDM
EMが入っている組織培養皿上に接種した。この培地を48
時間毎に交換した。これらの細胞を一度継代させた後、
直ちに使用するか、或は50%血清/45%DMSO中、−100℃
で冷凍保存した。冷凍細胞を使用する場合、これらを迅
速に解凍し、3分間、185gの50%血清/50%DMEMカラム
を通して沈降させた後、カバーガラス上に播いた。細胞
付着後(〜4時間)、この培地を交換した。
染料放出の定量 液相エキソサイト−シス率がカルシウム経路遮断剤で
調節されるかどうかを測定する目的で、ヒト包皮線維芽
細胞の細胞質中の小疱からの、Luciferイエロー標識し
たデキストラン(LYD、M.W.10,000)(Molecular Probe
s Inc.、Portland、Oregon)の放出速度を用いて、ヒト
線維芽細胞中のエキソサイト−シス率を測定した。血清
無しで、液相の飲作用(エンドサイト−シス)により、
このLYDを細胞に装填した。この染料の細胞内位置およ
び輸送を、ビデオ画像分析を用いて、制御および実験条
件下で監視した。
短期間の1xトリプシンおよびエチレンジアミンテトラ
酢酸(EDTA)消化により、単層からP2−P5線維芽細胞を
収穫し、カバーガラス上に播いた後、50%の融合性を示
すようにさせた。細胞を播いたカバーガラス(CLCS)
を、標準条件下で12時間、5mg/mLのLuciferイエローCH
デキストラン(LYD)を補ったDMEMに入れた。次に、こ
のCLCSを37℃のPBS中で5回洗浄して細胞外LYDを除去し
た後、60mmの無菌細胞培養皿に入れた。これらの皿に、
ベラパミル(10μM)を補うか、或は薬剤無し(対照)
の、血清が入っていない37℃のDMEMを入れた。これらの
皿を、5%CO2の気体が入っている培養器に戻した。
0、2、4および6時間後、これらの皿の各々から2つ
のCLCSを取り出した。これらを即座に、8℃の中性緩衝
ホルマリン中に浸漬し、20分間固定した後、このCLCSを
顕微鏡用ガラス製スライド上に置いた。ここに置いた溶
液は、50%のグリセロール、NaFフェニルアミンジアミ
ンであった。
分析すべき各々の細胞を、見える範囲内の中心位置に
置いた。フィルターをかけた100ワットの水銀アークラ
ンプ照明により、該LY蛍光を励起させた。460〜485nmの
帯を通過させる干渉フィルターを用いて、この励起をフ
ィルターにかけた。4x対物レンズを用いてこの発光を集
めた後、515nmのバリヤーフィルターを通過させた。こ
の発光を、チャルニコン(chalnicon)チューブが備わ
ったビデオカメラヘッドで記録し、デジタル化した後、
VaxStation IIコンピューター制御下のHamamatsuビデオ
画像プロセッサーを用いて保存した。この細胞の境界が
正確に位相差で同定できるように、位相照明下でこの操
作を繰り返した。マニュアルに従って選択した背景領域
中、平均背景ピクセル強度以下の2つの標準偏差以上の
強度値を有するピクセルを同定することにより、ソフト
ウエアプログラムがこの細胞の境界を満つけ出した。
細胞質中の平均強度を定量する目的で、この細胞中の
ピクセル値(Pi)を含むこの全体画像から、この平均背
景値(Bm)を差し引いた。この背景強度は励起強度の尺
度として使用できるため、この細胞の境界内の正味ピク
セル値をBmに対して正規化した。その後、この正規化し
たピクセル値を合計し、そしてその合計値を、この細胞
の面積(A)に対して正規化した。この結果を、次のよ
うにこの細胞の強度Icで表した: Ic=Σ(Pi−Bm)/BmA これらの50個の細胞(同時に取り出した2つのカバー
ガラスから各々25個)の各々に関してIcを測定した。次
に、この標準偏差および平均値を計算した。各々の時点
(2、4および6時間)で、2つのカバーガラスに関す
る平均をプロットした。各々の時点の実験および対照の
両方に対して、この方法を行った。
結果 エキソサイト−シス 単層培養におけるヒト皮膚線維芽細胞において、観察
の6時間に渡りおおよそ一定比率でエキソサイト−シス
が進行することが観察された(図4)。Luciferイエロ
ーデキストランのエキソサイト−シス率は血漿膜カルシ
ウム経路機能に対して敏感であることが見いだされた。
ベラパミル(10μM)およびニフェジピン(100μM)
の両方共、これらの細胞において6時間に渡りエキソサ
イト−シスを有意に遅らせることが見いだされた(図5
および表IIおよびIII)。これらの結果は明らかに、ヒ
ト線維芽細胞におけるエキソサイト−シスが調節され得
ることを示している。図5中、対照は黒丸で表されてお
り、そしてベラパミルは四角で表されている。表IIおよ
びIIIは、カルシウム経路遮断剤、即ちそれぞれベラパ
ミル(50μM)およびニフェジピン(1μM)で、ヒト
皮膚線維芽細胞におけるエキソサイト−シスの遅延を示
している。
同等物 常規以下の実験を用いて、本分野の技術者は、ここに
詳細に記述した本発明の特定具体例に対する数多くの同
等物を認識するか或は確かめることができるであろう。
上記同等物を以下に示す請求の範囲内に包含させること
を意図するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61P 9/00 A61P 9/00 17/02 17/02 43/00 43/00 105 105 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 45/00 A61K 31/277 A61K 31/44 A61K 33/24 A61P 1/16 A61P 9/00 A61P 17/02 A61P 43/00 A61P 43/00 105 BIOSIS(STN) CAPLUS(STN) MEDLINE(STN) EMBASE(STN)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カルシウムチャンネル遮断剤を有効成分と
    して含有する過形成性創傷を最小限にするか或は本質的
    に減少させるための製薬学的組成物。
  2. 【請求項2】カルシウムチャンネル遮断剤を有効成分と
    して含有する線維腫症を治療するための製薬学的組成
    物。
  3. 【請求項3】該カルシウムチャンネル遮断剤がベラパミ
    ル、ニフェジピン、および生物学的に許容されるコバル
    ト塩、から成る群から選択される請求項1または請求項
    2記載の組成物。
  4. 【請求項4】該カルシウムチャンネル遮断剤を組み込ん
    だ徐放ポリマーから成る請求項1および請求項2記載の
    組成物。
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