JP3148766U - Rotary engine - Google Patents
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Abstract
【課題】ロータリーエンジンの三角おむすび形状のローターの3辺に安定した効率的な回転を生み、出力およびトルクの向上を可能とするロータリーエンジンを提供する。【解決手段】ロータリーエンジンの三角おむすび形状のローターの3辺の各側面に、くさび型形状の凹部が燃焼室として機能する位置に設置し、くさび型凹部は、ローターが回転する方向にくさびの厚みが厚くなるように仕上げた形状とし、ローターが回転する方向に断面積が大きく、他端に至るに従ってくさびの厚みが薄くなるような形状であることを特徴とする。本ロータリーエンジンにおいては、爆発時にはくさび型の凹部により断面積が大きい方向に力が働き、ロータは一定の方向104(くさび型の凹部が厚くなる方向)に回転する。その結果、点火プラグは1本ですみ、出力とトルクも向上する。【選択図】図1A rotary engine capable of generating stable and efficient rotation on three sides of a triangular rice ball-shaped rotor of the rotary engine and improving output and torque. SOLUTION: A wedge-shaped concave portion is installed on each side of three sides of a triangular corn-shaped rotor of a rotary engine at a position where the wedge-shaped concave portion functions as a combustion chamber. The cross section is large in the direction in which the rotor rotates, and the wedge thickness is reduced toward the other end. In this rotary engine, a force acts in a direction in which the cross-sectional area is large due to the wedge-shaped concave portion at the time of explosion, and the rotor rotates in a certain direction 104 (direction in which the wedge-shaped concave portion becomes thick). As a result, only one spark plug is required, and the output and torque are improved. [Selection] Figure 1
Description
本考案は、吸気、燃焼膨張、排気の各工程の連続によって、三角おむすび形状のローターが回転して出力するロータリーエンジンに関する。 The present invention relates to a rotary engine in which a triangular rice ball-shaped rotor rotates and outputs by a series of intake, combustion expansion, and exhaust processes.
ロータリーエンジンの作動は、4サイクルや2サイクルのようなレシプロ・エンジンに比べると理解しにくい。レシプロの場合はピストンが往復するので、位置関係がはっきりして理解しやすいが、ロータリーエンジンの場合は、三角形状のローターが回転しても、同じような頂点が移動してくるために位置の確認が困難であり、回転方向の制御はロータリーエンジン開発の課題のひとつである。
図7は、従来のロータリーエンジンの点火後、爆発・排気に至るまでの作動工程を説明するための説明用断面図である。 FIG. 7 is a cross-sectional view for explaining an operation process from the ignition of the conventional rotary engine to the explosion and exhaust.
ロータリーエンジンでは、シリンダの側面がまゆ型をしたローターハウジングに内接しているピストン相当のローターが、芯のずれた軸に取り付けられ自由に回転しているが、その回転を制御するために、軸の回りに固定されて回らない歯車が設置されており、その歯車の周りをローターの内歯がかみ合うようになっている。ローターの回転が軸の回転を生み、出力として取り出される。ロータリーエンジンは、吸気、圧縮、爆発、排気の4サイクルを円滑に連続的に繰り返すことによって、滑らかな回転を生んでいる。 In a rotary engine, a rotor corresponding to a piston in which the side surface of a cylinder is inscribed in an eyebrows-shaped rotor housing is mounted on a shaft with a misaligned core and freely rotates. A gear which is fixed around and does not rotate is installed, and the inner teeth of the rotor mesh with the gear. The rotation of the rotor produces the rotation of the shaft and is taken out as output. The rotary engine generates smooth rotation by smoothly and continuously repeating four cycles of intake, compression, explosion, and exhaust.
図7では、ローターが矢印104の方向に約120度回転する間におけるエンジン内の変化を表している。ロータリーエンジンは三角おむすび形状のローター110の3つの頂点をA,B,Cとすると、ローターが回転するとき、各3辺とローターハウジング100の内壁面との間には、一定周期で容積変化する3つの作動室がつくられる。ゆえにローターの回転に従って吸気、圧縮、爆発、排気の4サイクルを繰り返す間に、各作動室の大きさは変化する。
FIG. 7 shows a change in the engine while the rotor rotates about 120 degrees in the direction of the
辺ACとローターハウジング100の内壁面との間の作動室301に着目すると、吸入口115から空気が吸入されることにより、ローターの回転に従って作動室301の体積は順次大きくなっている。
When attention is paid to the
また、ローター110の1辺ABとローターハウジング100の内壁面との間の作動室302は、同タイミングにおいて、ローターの回転に従って作動室内の空気は圧縮され体積は順次減少するが、点火により爆発し、作動室内の空気は膨張し体積は増加する。
従来のロータの側面に設置された凹部の場合は、爆発によって膨張する力を一定の方向にさだめることができないために、点火プラグを2本とし、点火タイミングを調整することにより、ローター110を一定の方向に回転させていた。
In the working chamber 302 between one side AB of the
In the case of the concave portion installed on the side surface of the conventional rotor, since the force that expands due to the explosion cannot be controlled in a certain direction, the number of spark plugs is two and the
またローター110の1辺BCとローターハウジング100の内壁面との間の作動室303は同タイミングにおいて、ローターの回転に従って作動室内の空気は排気口116より徐々に排気され、作動室303の体積は順次減少する。
The working
以上のように軸が1回転する間に、ローターは1/3回転し、3組の作動室では、それぞれ吸気、圧縮、爆発、排気の4サイクルの工程のいずれかが進行する。従ってローターが1回転する間には、3組の吸気、圧縮、爆発、排気の4サイクルの工程が進行することになる。吸気、圧縮、爆発、排気の4サイクルを円滑に連続的に繰り返すことは、ロータリーエンジンの滑らかな回転を生むためには必須であり、ローターの回転力がエンジンに及ぼす影響は大きい。 As described above, the rotor rotates 1/3 while the shaft rotates once, and in each of the three sets of working chambers, one of the four cycles of intake, compression, explosion, and exhaust proceeds. Therefore, during one rotation of the rotor, three sets of four-stroke processes of intake, compression, explosion, and exhaust will proceed. Smoothly and continuously repeating the four cycles of intake, compression, explosion, and exhaust is indispensable for producing smooth rotation of the rotary engine, and the influence of the rotational force of the rotor on the engine is great.
ローターが回転するときローターの辺とローターハウジング内壁面の間に、一定周期で容積変化する3つの作動室がつくられる。本考案では、ローターの辺の側面にくさび型の凹部を設けることにより、圧縮工程、燃焼行程において、3つの各作動室の形状の特徴から、よりなめらかで効率的なローターの回転ができることにより、エンジンの高出力および高トルク性を実現する。 When the rotor rotates, three working chambers are formed between the sides of the rotor and the inner wall surface of the rotor housing. In the present invention, by providing a wedge-shaped recess on the side surface of the rotor, it is possible to rotate the rotor more smoothly and efficiently from the characteristics of the shape of each of the three working chambers in the compression process and the combustion stroke. Realizes high engine output and high torque.
請求項1に記載された考案は、ロータリーエンジンであって、
前記ロータリーエンジンの三角おむすび形状のローターの3辺の各側面には、くさび型形状の凹部が燃焼室として機能する位置に設置され、
前記くさび型凹部は、前記ローターが回転する方向にくさびの厚みが厚くなるように仕上げた形状であり、前記ローターが回転する方向に断面積が大きくなり、他端に至るに従ってくさびの厚みが薄くなるような形状であることを特徴とする。
The invention described in claim 1 is a rotary engine,
On each side of the three sides of the triangular rice wheel-shaped rotor of the rotary engine, a wedge-shaped recess is installed at a position that functions as a combustion chamber,
The wedge-shaped recess has a shape finished so that the thickness of the wedge increases in the direction in which the rotor rotates, the cross-sectional area increases in the direction in which the rotor rotates, and the thickness of the wedge decreases toward the other end. It is the shape which becomes.
請求項2に記載された考案は、請求項1に記載のロータリーエンジンにおいて、
前記ロータリーエンジンの点火プラグは1本であることを特徴とする。
The invention described in claim 2 is the rotary engine according to claim 1,
The rotary engine has one spark plug.
本考案によれば、ロータリーエンジンのローターハウジングに内接する三角おむすび形状のローターの3辺の側面に、くさび型の凹部を設けることにより、安定した効率的なローターの回転を生み、高出力およびトルクの向上ができる。 According to the present invention, a wedge-shaped recess is provided on the three side surfaces of a triangular rice ball-shaped rotor that is inscribed in the rotor housing of the rotary engine, thereby generating stable and efficient rotor rotation, high output and torque. Can be improved.
以下、図を参照しつつ、考案を実施するための最良の形態につき説明する。
(実施の形態1)
図1は実施の形態1に係るロータリーエンジンの説明用断面図である。
Hereinafter, the best mode for carrying out the invention will be described with reference to the drawings.
(Embodiment 1)
FIG. 1 is a cross-sectional view for explaining a rotary engine according to the first embodiment.
図1において、100はシリンダに相当するローターハウジングであり、110はシリンダに内接している三角おむすび形状を有するローターである。ピストン相当のローター110が、芯のずれた軸120に取り付けられ自由に回転しているが、その回転を制御するために、軸120の回りに固定されて回らない歯車121が設置されており、その歯車121の周りをローターの内歯118がかみ合うようになっている。ここではローターエは矢印104の方向に回転している。115は吸入口であり、116は排気口であり、117は点火プラグである。
In FIG. 1, 100 is a rotor housing corresponding to a cylinder, and 110 is a rotor having a triangular rice ball shape inscribed in the cylinder. A
従来のロータの側面に設置された凹部の場合は、爆発によって膨張する力を一定の方向にさだめることができないために、点火プラグを2本とし、点火タイミングを調整することにより、ローター110を一定の方向に回転させていた。
In the case of the concave portion installed on the side surface of the conventional rotor, since the force that expands due to the explosion cannot be controlled in a certain direction, the number of spark plugs is two and the
本考案に係るロータリーエンジンにおいては、爆発時にはくさび型の凹部により断面積が大きい方向に力が働き、ロータは一定の方向104(くさび型の凹部が厚くなる方向)に回転する。その結果、点火プラグは1本ですみ、出力とトルクも向上する。 In the rotary engine according to the present invention, a force acts in a direction in which the cross-sectional area is large due to the wedge-shaped recess during explosion, and the rotor rotates in a certain direction 104 (direction in which the wedge-shaped recess becomes thicker). As a result, only one spark plug is required, and the output and torque are improved.
111は本考案に係わるローター110の辺の側面に設けられたくさび型の凹部であって、101は凹部111を有するローターの辺と、ローターハウジング100の内壁面との間の作動室である。102もローターの他辺と、ローターハウジング100の内壁面との間の作動室であるが、このタイミングでは101に比べると圧縮されて小さくなっている。103もローターの他辺と、ローターハウジング100の内壁面との間の作動室である。112、113は、ローターの別の辺の側面に設けられた111と同様の形状のくさび型の凹部である。
これら3つの凹部の形状は同一であり、前記ローターが回転する方向104に、くさび型の一端を厚くし他端に至るに従って薄く仕上げた、くさび型形状となっている。111,112,113のこの形状の特徴により、ローターはより滑らかに一定の方向(104)に回転することができ、ローターが1回転する間に、3組の圧縮、爆発、排気の4サイクルの工程が円滑に進行する。その結果、ロータリーエンジンの高出力が実現できる。
The shapes of these three concave portions are the same, and in the
図2,図3,図4,図5,図6は、実施の形態1に係るロータリーエンジンのローターが1回転する間に、3つの作動室101,102,103において、3組の吸気、圧縮、爆発、排気の4サイクルの工程が進行する様子を順次説明した図である。
2, 3, 4, 5, and 6 show three sets of intake and compression in the three
図2から図6では、本考案に関わるローター110の頂点Aの動きに注目し、ローターの回転に伴う作動室の容積の変化を表している。各図はローター回転方向(104)に略90度ずつ回転した際の様子を表し、図6では図2の位置に戻る。このように吸気、圧縮、爆発、排気の4サイクルを円滑に連続的に繰り返すことで、軸が回転し、ロータリーエンジンの滑らかな回転が生み出される。本考案のようにローターの側面にくさび型の凹部を設けることにより、ローターの回転方向が安定し、より安定した大きな回転力を生み、滑らかなローターの回転を連続して行うことができ、エンジンの出力とトルクを向上させ得る。
2 to 6, focusing on the movement of the vertex A of the
100 ローターハウジング
101 作動室
102 作動室
103 作動室
104 ローターが回転する方向
110 ローター
111 ローターの側面に設けられたくさび型の凹部
112 ローターの別の側面に設けられたくさび型の凹部
113 ローターの別の側面に設けられたくさび型の凹部
115 吸気
116 排気口
117 点火プラグ
118 ローターの内歯
120 軸
121 歯車
100
Claims (2)
前記ロータリーエンジンの三角おむすび形状のローターの3辺の各側面には、くさび型形状の凹部が燃焼室として機能する位置に設置され、
前記くさび型凹部は、前記ローターが回転する方向にくさびの厚みが厚くなるように仕上げた形状であり、前記ローターが回転する方向に断面積が大きくなり、他端に至るに従ってくさびの厚みが薄くなるような形状であることを特徴とするロータリーエンジン。 A rotary engine,
On each side of the three sides of the triangular diaper-shaped rotor of the rotary engine, a wedge-shaped recess is installed at a position that functions as a combustion chamber,
The wedge-shaped recess has a shape finished so that the thickness of the wedge increases in the direction in which the rotor rotates, the cross-sectional area increases in the direction in which the rotor rotates, and the thickness of the wedge decreases toward the other end. A rotary engine characterized by
前記ロータリーエンジンの点火プラグは1本であることを特徴とするロータリーエンジン。 The rotary engine according to claim 1,
A rotary engine having one spark plug of the rotary engine.
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