JP3148423B2 - 繊維強化プラスチック部材の欠陥検出方法 - Google Patents

繊維強化プラスチック部材の欠陥検出方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、繊維強化プラスチック
部材内に発生した欠陥を検出する方法に関し、特にその
検出感度が良好な方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】繊維強
化プラスチックは、軽量で高い強度を有し、また容易に
種々の形状に成形できるため、さまざまな分野で広汎に
利用されている。しかしながら、繊維強化プラスチック
製品を長時間使用すると、繊維強化プラスチックが疲労
し、内部にマイクロクラックが発生したり、マトリック
スと強化材繊維とが剥離する等の欠陥が現れ、しまいに
は破壊に至る。また、外部応力による損傷、あるいは劣
化、さらには膨潤等の欠陥によっても繊維強化プラスチ
ックは破壊することがある。
【0003】そこで、繊維強化プラスチックの耐用限界
を知る目的で、繊維強化プラスチックの疲労、損傷又は
劣化等の欠陥を事前に検知することのできる繊維強化プ
ラスチック部材の欠陥検出方法について種々の研究がな
されている。
【0004】例えば、光透過法、X線法、超音波法、ア
コースティックエミッション法(AE法)、赤外線ビュ
ワー法等により、繊維強化プラスチックの疲労劣化の程
度を判定する方法が開発されつつある。しかしながら、
光透過法、X線法、超音波法又は赤外線ビュワー法によ
ると、繊維強化プラスチックの比較的大きな欠陥しか検
出されないという問題がある。一方、AE法によれば、
比較的小さな欠陥を検出し得るが、繊維強化プラスチッ
クの場合、AE信号の発生が極めて多いため、信号の解
析が難しいという欠点がある。
【0005】また別な方法として、特開昭60−114741号
は、繊維強化プラスチック部材内に繊維強化プラスチッ
ク部材と一体的にカーボン長繊維を配設し、その長繊維
に通電し、その断線の有無を検査することにより、繊維
強化プラスチック部材の欠陥を検出する方法を開示して
いる。しかしながら、この方法では検査のために繊維強
化プラスチック部材と長繊維を別々に製造し、長繊維を
繊維強化プラスチック部材の表面に接着する等の煩雑な
操作が要求される。また、長い繊維を接着する必要があ
るため、この方法は、複雑な形状を有する繊維強化プラ
スチック部材に適用することができない。さらに、検査
時の通電によって繊維強化プラスチックの特性劣化を招
くおそれもある。
【0006】従って、本発明の目的は、上記問題点を解
消し、繊維強化プラスチック部材に発生した欠陥を簡便
に、かつ良好な精度で検出することのできる方法を提供
することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の目的に鑑み鋭意研
究の結果、本発明者等は、マトリックスに応力−磁気特
性を有する磁性体を配合した繊維強化プラスチック部材
の磁気特性の変動を測定する際、配合された磁性体がマ
トリックスから受けている応力と反対方向の外力を繊維
強化プラスチック部材に与えることにより、磁性体の応
力磁気効果を最も顕著な状態にすることができ、非常に
良好な感度で欠陥を検出できることを見い出し、本発明
を完成した。
【0008】すなわち、本発明の繊維強化プラスチック
部材の欠陥検出方法は、強化繊維と樹脂マトリックスと
応力−磁気特性を有する磁性体とからなる繊維強化プラ
スチック部材の磁気特性の変動を測定することにより前
記繊維強化プラスチック部材内に発生した欠陥を検出す
る方法であって、前記磁性体が前記樹脂マトリックスか
ら受けている応力と反対方向の外力を前記繊維強化プラ
スチック部材に与えながら測定を行うことを特徴とす
る。
【0009】
【実施例及び作用】以下、本発明を詳細に説明する。な
お、繊維強化プラスチックを以下FRPという。
【0010】一般に、強化繊維と樹脂マトリックスとか
らなるFRPでは、マトリックス樹脂の硬化により、強
化繊維にはその周囲から数kg/mm 2 程度の圧縮応力がか
かる。そして衝撃等が加えられたり、あるいは屋外等に
おける長期間の使用により劣化したり、又は水分等の吸
収により膨潤したりしてFRPは疲労する。するとマト
リックス中にマイクロクラックが発生し、そのマイクロ
クラックが伝播し、強化繊維とマトリックスとの剥離が
起こるようになる。そのような状態になったFRP内で
は、強化繊維にかかっている圧縮応力が徐々に解放さ
れ、内部応力に変化が生じる。
【0011】従って、発生した疲労、損傷、劣化等の欠
陥の検出は、欠陥の発生によって生じる内部応力の変化
を検出することにより行うことができる。具体的には、
応力を受けると磁区の向きが変化し、それに伴い磁気特
性(透磁率)が変化する特性(以下応力−磁気特性とい
う)を有する磁性体をマトリックスの硬化前から配設し
ておき、その透磁率の変化を検知することにより、欠陥
の有無を検出することができる。
【0012】本発明に用いるFRPに配合する応力−磁
気特性を有する磁性体としては、Fe系アモルファス合金
やFe−希土類系の超磁歪材等が挙げられる。Fe系アモル
ファス合金としては、 Fe − Si −B系のアモルファス
合金が好ましく、特にCrを1〜3原子%含有するアモル
ファス合金が好ましい。このようなアモルファス合金は
耐食性にも優れている。この耐食性の向上は、マトリッ
クスが吸水性を有することから、FRP部材の延命化を
図る上で好ましい。
【0013】上記の応力−磁気特性を有する磁性体は、
長繊維状、短繊維状、リボン状、フレーク状、粒状又は
粉末状の磁歪材料からなり、検出感度を高める目的で長
繊維(ワイヤー)状の磁歪材料を用いるのが好ましい。
【0014】上記磁性体のFRP部材に対する配合比
は、体積比(以下V/f という) で0.5〜50%、特に1〜1
0%とするのが好ましい。V/f が0.5 %未満では、透磁
率の変化を測定するのが困難となり、一方、V/f が50%
を超えると、FRP部材を成形しにくくなり、強度が低
下する。
【0015】以下、応力−磁気特性を有する磁性体とし
てアモルファスワイヤーを例にとって本発明を説明す
る。
【0016】アモルファスワイヤーを用いる場合、ワイ
ヤーの直径を10〜200 μm、特に100 〜150 μmとする
のが好ましい。ワイヤーの直径を10μm未満にするのは
作製上困難であり、また200 μmを超えるものにする
と、アモルファス化が困難となる。
【0017】アモルファスワイヤーの樹脂マトリックス
への配合方法としては、強化繊維とは別個にアモルファ
スワイヤーやそれから作製した織布 (網状物) 等をマト
リックスに配合する方法を採ることができるが、均等分
散の点から、アモルファスワイヤーと強化繊維とからな
る混合繊維や混合織布等を形成した後で、マトリックス
に配合する方法が好ましい。なお、この混合織布は、混
合繊維から作製してもよいが、例えば、アモルファス合
金繊維を縦糸に、強化繊維を横糸にして作製してもよ
い。
【0018】上記のアモルファスワイヤー (混合繊維や
織布に加工したものも含む) を配設する場合、FRP部
材内に均一に配設してもよいが、応力が集中し、欠陥の
発生し易い梁部やコーナー部等を中心に配設してもよ
い。その際、後述する測定において感度を高めるため
に、FRP部材内の特定の箇所(例えば表層部)に集中
するように配設してもよい。なお、アモルファスワイヤ
ーの繊維軸の配向性については、強度の観点から主応力
方向と平行にするのが好ましい。
【0019】樹脂マトリックスとしては、エポキシ樹
脂、不飽和ポリエステル、フェノール樹脂、ポリアミ
ド、ポリエーテルエーテルケトン等を使用することがで
きるが、これらに限定されず、その他の熱硬化性樹脂や
熱可塑性樹脂等を使用してもよい。
【0020】また、強化繊維としては、ガラス繊維、芳
香族ポリアミド繊維、カーボン繊維等を使用することが
できるが、これらに限定されずその他の強化繊維も使用
することができる。強化繊維のFRP部材に対する配合
比は、V/f で20〜70%、特に55〜65%とするのが好まし
い。
【0021】FRP部材を製造する際の成形法として
は、まず、強化繊維とアモルファスワイヤーとを所定の
割合で含有する混合繊維(ヤーン)を作製し、それを織
成した後で、エポキシ樹脂等の樹脂を含浸させ、次い
で、加熱等により硬化させる。なお、アモルファスワイ
ヤーをあらかじめ織成しておかなくとも、樹脂の含浸の
際に一緒にFRP部材内に分散させることもできる。
【0022】上記のようにしてFRP部材内に配設され
たアモルファスワイヤーの透磁率の変化の検知は、磁気
センサーを用いて行うことができるが、本発明において
は、アモルファスワイヤーがその周囲のFRPから受け
ている応力と反対方向の外力をFRP部材に対して与え
ながら検知を行う。外力の大きさは、マトリックスから
受けている応力を実質的に打ち消す大きさにするのが好
ましい。すなわち、アモルファスワイヤーに引張応力が
発生した場合、その引張応力と同じ大きさの外力を引張
応力の反対方向へ与える。一方、アモルファスワイヤー
に圧縮応力が発生した場合、その圧縮応力と同じ大きさ
の外力を圧縮応力の反対方向へ与える。
【0023】以下、アモルファスワイヤーに引張応力が
発生した場合を例にとって説明する。
【0024】強化繊維及びアモルファスワイヤーを配合
したマトリックスは、上述したように加熱硬化によって
成形される。そのとき、カーボンファイバー等の強化繊
維は熱膨張係数が非常に小さいため、わずかしか熱膨張
しないが、アモルファスワイヤー等の磁歪材料は一部を
除いて大きい熱膨張係数を有するため、加熱により膨張
する。一方、このような熱膨張係数の非常に小さい強化
繊維を含んだFRPに、熱膨張係数の大きい磁歪材料を
埋め込んで成形すると、室温付近まで冷却後、数100 マ
イクロストレインの引張応力が磁歪材料に発生する。
【0025】ここで、マトリックスによる引張応力が発
生した状態におけるアモルファスワイヤーの応力−出力
電圧曲線を図4に示す。欠陥が発生していない部位にお
けるアモルファスワイヤーの応力−出力電圧曲線を実線
で表し、欠陥が発生した部位におけるアモルファスワイ
ヤーの応力−電圧曲線を破線で表す。
【0026】FRP部材に外力を与えない状態(応力=
0)で測定した場合、実線と破線との出力電圧差aを検
知すれば欠陥を検出することができる。しかし、この程
度の出力電圧差は、アモルファスワイヤーの磁気特性の
バラツキや、測定に使用するコイルとFRP部材との距
離の微小な差によっても生じることがある。
【0027】そこで、本発明では検知感度を向上させる
ために、アモルファスワイヤーに発生している引張応力
を実質的に打ち消す応力を外部からFRP部材に与え
る。このように外力を与えた場合、アモルファスワイヤ
ーの応力磁気効果を最も顕著な状態にすることができ、
検知感度を著しく向上させることができる。例えば、図
4に示すように、FRP部材に600 マイクロストレイン
の圧縮応力を与えて測定したとき、実線と破線との出力
電位差bは出力電位差aの約6倍になる。
【0028】FRP部材に与える外力は、アモルファス
ワイヤーに発生している引張応力を実質的に打ち消すだ
けの大きさが望ましいが、この外力の大きさは、アモル
ファスワイヤーのFRPに対するV/f やFRP部材の構
造等によって変化する。
【0029】FRP部材に圧縮応力や引張応力を印加す
る方法としては、油圧による方法等がある。その際、単
純な圧縮や引張によらなくとも曲げやねじり等の応力に
よっても実施が可能である。
【0030】磁気特性の変動の測定に用いる磁気センサ
ーは、アモルファスワイヤーの透磁率の変化を電圧やイ
ンダクタンス等を測定することにより検知できるもので
あれば、いかなる構成のものでもよい。
【0031】本発明に使用できる磁気センサーの一例を
図1に示す。磁気センサーは、カバー部材6a 、6b 内
にU字形の第1及び第2のフェライトコア3a 、3b が
それぞれ固定されている。第1フェライトコア3a に第
1励磁コイル4a 及び第1検知コイル5a が別々に巻装
され、また第2フェライトコア3b に第2励磁コイル4
b 及び第2検知コイル5b が別々に巻装されている。第
1、第2励磁コイル4a 、4b は高周波電流用電源7に
接続され、また第1、第2検知コイル5a 、5b は検知
器8に接続されている。
【0032】測定を行うには、まず、FRP部材1の両
表層にセンシングコイル2を接触させるか、あるいは非
接触の状態で設置する。第1、第2励磁コイル4a 、4
b に高周波電流用電源7から高周波電流を供給すると、
点線Aで示される磁力線が接着層を貫通して閉磁路を形
成する。これにより、第2検知コイル5a 、5b に誘起
された起電力を電圧として検知器8で測定する。
【0033】前記電圧は接着層内に配設されたアモルフ
ァスワイヤーの透磁率の大小、つまり発生している応力
の大小によって変化する。このため、電圧の変化を測定
することにより、間接的に欠陥を検知することができ
る。
【0034】検知感度の点では、後述するピックアップ
型センサーより、図1に示すような閉路式のセンサーを
用いて測定するのが好ましい。
【0035】別の磁性センサーとして、例えば図2に示
すような市販のピックアップ型センサーを用いることが
できる。このピックアップ型センサーは、平面状の励磁
コイル(図示せず)と平面状の検知コイル(図示せず)
とからなるセンシングコイル9とリード線10を有する。
【0036】このセンシングコイル9をFRP部材の表
層に接触させてあるいは非接触の状態で設置し、センシ
ングコイル9に高周波電流を供給すると、点線Bの磁力
線に示すような磁界がFRP部材を通過するように形成
される。これにより誘起された起電力の電圧を上記の閉
路式の磁気センサーの場合と同様に行う。このピックア
ップ型センサーを用いると、複雑な形状を有するFRP
部材であっても容易に透磁率の変化を検知することがで
きる。
【0037】さらに別の磁気センサーとしては、図3に
示すように、FRP部材の全周に巻装したセンシングコ
イル11を有するセンサーを用いてもよい。この磁気セン
サーは、励磁コイル(図示せず)と検知コイル(図示せ
ず)とからなるセンシングコイル11とリード線12を有
し、センシングコイル11はFRP部材の全周に接触させ
て設置してもよいし、非接触の状態にして設置してもよ
い。
【0038】励磁コイルに高周波電流を供給すると、点
線Cの磁力線に示すような磁界がFRP部材を通過する
ように形成される。これにより誘起された起電力の電圧
の測定を上記の2種の磁気センサーの場合と同様に行
う。
【0039】以下、本発明を具体的実施例に基づき詳細
に説明する。実施例1 カーボン繊維(直径6μm)の配向性を積層毎に45度づ
つ変化させて積層した40プライのクロス積層体の第1層
と第2層との間に0.3 mmピッチでアモルファスワイヤー
(直径120 μm)を配設した。アモルファスワイヤー
は、Fe−Si−B系の合金からなるものであった。
【0040】得られた積層体に熱硬化性エポキシ樹脂を
含浸させた。このとき、カーボン繊維の体積率 (V/f)が
56%、アモルファスワイヤーのV/f が4%、エポキシ樹
脂のV/f が40%となるようにした。その積層体を180 ℃
で2時間加熱して硬化させ、FRP試験片を得た。
【0041】試験片に対し、インパクト試験法により30
Jの仕事量で損傷部位を形成した。次に、試験片に歪ゲ
ージを取り付け、油圧プレスにより試験片をプレスし、
歪ゲージによる測定値が-600μεに達したときにプレス
を停止した。 600μεの圧縮歪は、アモルファスワイヤ
ーにあらかじめ発生している引張応力を打ち消すだけの
外力に相当した。
【0042】その状態を保ちながら、試験片にセンシン
グコイルを接近させ、下記の励磁条件で励磁コイルを励
磁し、試験片内のアモルファスワイヤーを磁化させた。
そのセンシングコイルにより試験片の各部位をスキャン
し、検知コイルに発生した起電力をデジタルボルトメー
タによって読み取った。測定の結果を図5に示す出力電
圧マップとして表す。
【0043】励磁条件 励磁コイル :200 ターン(100 ターン/mm) 検出コイル :200 ターン(100 ターン/mm) 周波数 :1kHz 波形 :正弦波 励磁電圧 :15VP-P
【0044】比較例1 実施例1と同様にしてFRP試験片を作製し、インパク
ト試験法により30Jの仕事量で同じ位置に損傷部位を形
成した。試験片には外力を与えずに、実施例1と同様に
してアモルファスワイヤーの磁気特性の変化を測定し
た。測定の結果を図5に示す出力電圧マップとして表
す。
【0045】図5から明らかなように、FRP部材に外
力をかけながら磁気特性の変化の測定をすることによ
り、欠陥検出感度は著しく向上することがわかる。
【0046】
【発明の効果】上記の通り、本発明の方法によれば、磁
性体がマトリックスから受けている応力と反対方向の外
力をFRP部材に与えながら磁性体の磁気特性の変化を
測定するので、磁性体の応力磁気効果を顕著な状態にす
ることができ、非常に良好な感度で欠陥を検出すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用することのできる磁気センサーの
一例を示す概略図である。
【図2】本発明に使用することのできる磁気センサーの
他の例を示す概略図である。
【図3】本発明に使用することのできる磁気センサーの
他の例を示す概略図である。
【図4】磁性体の応力−出力電圧曲線を示すグラフであ
る。
【図5】FRP試験片の各部位をスキャニングして測定
した出力電圧をグラフにした出力電圧マップである。
【符号の説明】
1・・・FRP部材 2、9、11・・・センシングコイル 3a 、3b ・・・フェライトコア 4a 、4b ・・・励磁コイル 5a 、5b ・・・検出コイル 6a 、6b ・・・カバー部材 7・・・高周波電流用電源 8・・・検出計 10、12・・・リード線 A、B、C・・・磁力線 a、b・・・出力電圧差
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 27/72 - 27/90 B29C 67/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強化繊維と樹脂マトリックスと応力−磁
    気特性を有する磁性体とからなる繊維強化プラスチック
    部材の磁気特性の変動を測定することにより前記繊維強
    化プラスチック部材内に発生した欠陥を検出する方法で
    あって、前記磁性体が前記樹脂マトリックスから受けて
    いる応力と反対方向の外力を前記繊維強化プラスチック
    部材に与えながら測定を行うことを特徴とする欠陥検出
    方法。
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