JP3147392U - 温度制御型シャワーヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】
放熱を高め、電気加熱器を用いた正確な温度制御を可能にする化学気相堆積(CVD)チャンバ用の温度制御型シャワーヘッドを提供する。
【解決手段】
シャワーヘッドのステムと流体用の通路を介する伝導と、バックプレートからの放射により放熱される。温度制御システムは、熱交換器に連続的に接続される流体用の通路を有する、CVDチャンバ内の1以上の温度制御型シャワーヘッドを含む。
【選択図】 図3A

Description

本考案は、基板上にフィルムを堆積する装置及びシステムに係る。具体的には、本考案は、反応チャンバ内にガスを注入する化学気相堆積(CVD)装置に係る。より具体的には、本考案は、温度制御型シャワーヘッド及びその温度制御システムに係る。
CVDシャワーヘッド型リアクタは、穿孔又は多孔性の平面を用いて、第2の平行平面に亘って可能な限り均一に反応物質及びキャリアガスを分配する。この構成は、複数の基板の連続バッチ処理又は単一の丸型ウェハの処理に用いることができる。一般的に、ウェハは、反応ガスが反応し、ウェハ表面にフィルムを堆積する処理温度に加熱される。
シャワーヘッド型リアクタ又は平行プレート型リアクタによって、例えば、プラズマ強化化学気相堆積(PECVD)といったプラズマ強化処理の実施が可能となる。多くのPECVDリアクタにおいて、上部電極と下部電極はほぼ同じ寸法である。ウェハ電極は、基板支持体でありえ、また、接地され、シャワーヘッドにはRFパワーが印加されうる。基板支持体には、バイアスRFパワーが印加されうる。シャワーヘッド内でRFが印加されることは、チャンバへのガス供給線路における寄生放電の発生を回避すべくガス供給システム内に絶縁セクションを必要としうる。RFパワーは、基板支持体電極を介して印加され、一方、シャワーヘッドは接地されうる。
ウェハ間の均一性は、ウェハによって可変の反応温度により影響を受けうる。処理条件、洗浄サイクル、アイドリング時間、及びシャワーヘッドの構成要素の放射率における経時変化はいずれも基板、即ち、ウェハと、ガス反応温度にも影響を与えうる。多数のウェハを連続バッチ処理後、シャワーヘッドは最終的に平衡温度に到達するが、上記の要因は、平衡温度、又は、平衡温度に到達する前の堆積サイクルの数に影響を与えてしまう。更に、複数のステーションを有するチャンバでは、シャワーヘッドの温度は、ステーションによって異なりうる。例えば、第1のステーションに冷たいウェハが投入されることによって、シャワーヘッドも徐々に冷却されうる。更に、シャワーヘッドの熱サイクルによって、シャワーヘッド上の被覆物のパーティクルが、シャワーヘッド自体とは異なる熱膨張係数を有することになってしまいうる。
したがって、チャンバ内の各シャワーヘッドの温度を正確に制御することにより、最良のウェハ間均一性を有する、製造価値のある装置を作製することが望ましい。シャワーヘッドは、良好なウェハ間均一性を維持しつつ、パーティクルを形成することのないよう設計され、また、フットプリントを増加することなく又はスループットを減少することなく最低費用で製造可能であるべきである。
考案の概要
高められた放熱作用を有する温度制御型CVDシャワーヘッド及び温度制御システムは、高速応答で、正確且つ安定した温度制御を可能にする。正確な温度制御は、連続バッチ処理において、また、バッチごとのウェハ間の不均一性を減少する。高められた放熱作用及び加熱器によって、動作環境における変化がシステムを動揺させた場合でも、迅速に温度設定点に回復することができる。放熱量の増加は、シャワーヘッドステムを介する伝導量の増加と、流体通路における流体を用いた追加の対流冷却と、バックプレートからの放射量の増加により達成される。温度制御システムは更に、シャワーヘッドの流体通路内を流れる対流冷却流体を連続的に冷却する熱交換器を含む。また、シャワーヘッドの温度は、処理の最適化のための追加のパラメータを与えうる。
1つの側面において、本考案は、対流冷却流体用の通路を有するステムと、ステムに熱的に結合されるバックプレートと、バックプレートに物理的に取り付けられる加熱器と、バックプレートに熱的に結合されるフェイスプレートと、フェイスプレートの温度を測定する温度センサを含む、温度制御型CVDシャワーヘッドに係る。温度センサは、フェイスプレートに取り付けられたサーモカップルでありうる。赤外線放射、蛍光発光又は高温測定に基づいた非接触型の温度測定方法を用いてもよい。バックプレートは、アルミニウム又はアルミニウム合金から形成されうる。バックプレートの外面は、放射率を増加する材料で被覆されうる。被覆物は、陽極酸化処理されたアルミニウムでありうる。加熱器は、電気抵抗型加熱器であってよく、また、バックプレート内に埋め込まれうる。フェイスプレートは、アルミニウム、陽極酸化処理された若しくは被覆されたアルミニウム、又は、高温、化学物質、及びプラズマに対する耐性があるよう形成される他の材料から形成されうる。
ステムは、通路を中に有し、その通路を通って反応物質及びキャリアガスがフェイスプレートへと流れ、フェイスプレートにてガスはフェイスプレート内の穴又は穿孔を通り分配される。ガス通路の端とフェイスプレートとの間に、ガスの均一な分配を支援するバッフル板又は別の分配デバイスが配置されうる。ステムは更に、対流冷却流体用の通路も中に有し、この通路を冷却流体がシャワーヘッドを冷却すべく流れる。流体用の通路は、シャワーヘッドに反応物質及びキャリアガスを運ぶステム内の反応物質用通路から離されるよう構成される。対流冷却流体は、注入口からステムに入り、1以上の排出通路を通りステムから出る。ステム内において、対流冷却流体用の通路の注入通路若しくは排出通路、又は、両方の通路は、流体と表面との間の伝導による熱伝達用に設計されるらせん経路又は他の蛇行経路を従いうる。冷却流体は、クリーン・ドライ・エア(CDA)、アルゴン、ヘリウム、窒素、水素、又は、これらの混合物でありうる。あまり好適ではないが、水及び油に基づいた冷却液を、対流冷却流体として用いてもよい。具体的には、CDAは、製造工場施設によって約50乃至100psiの圧力で供給されうる。CDAは、2以上のシャワーヘッドに連続的に接続される熱交換器により冷却されうる。連続冷却とは、CDAが熱交換器による中間冷却を利用して様々なシャワーヘッドに供給されうることを意味する。例えば、CDAは、第1のシャワーヘッドに供給され、次に熱交換器によって冷却され、次に第2のシャワーヘッドに供給され、次に熱交換器によって冷却され、次に第3のシャワーヘッドに供給され、次に熱交換器によって冷却され、次に第4のシャワーヘッドに供給され、次に熱交換器によって冷却され、そして、排出されうる。このような構成によって、使用する空気量は最小限となり、また、排出物が低温であることを確実にすることで安全上の問題が回避される。
フェイスプレートは、複数の穴及び穿孔を含み、この複数の穴及び穿孔を通ってガス反応物質がウェハへと流れる。フェイスプレートは、異なるサイズの様々な穴のパターン構成を有しうる。フェイスプレートは、バックプレートに着脱可能に取り付けられ、したがって、洗浄及び穴のパターンの交換が容易となる。フェイスプレートの温度は、フェイスプレートと物理的及び熱的に接触するサーモカップル、又は、光学的温度測定といったRF干渉にあまり影響を受けない他の手段によって測定されうる。サーモカップルが使用される場合、サーモカップルは、バックプレートとフェイスプレートとの間にあるスタンドオフ及びステムの中を通りフェイスプレートに接続されうる。無線周波数(RF)フィルタがサーモカップルに電気的に結合されて、印加されたRFからシャワーヘッドへの温度信号における干渉を減少又は排除しうる。
さらに、RFフィルタが加熱器に電気的に結合されうる。加熱器及びサーモカップルのうちの一方又は両方は、堆積時に使用される特定周波数のRFパワーから隔離されうる。制御器が、サーモカップル及び加熱器に結合されて、フェイスプレートを所望の温度に維持しうる。
別の側面において、本考案は、CVDチャンバにおける1以上のシャワーヘッドの温度を制御する温度制御システムに係る。当該システムは、CVDチャンバと冷却システムを含む。CVDチャンバは、1以上の温度制御型シャワーヘッドを含む。各シャワーヘッドは、ステム、バックプレート、フェイスプレート、及び、フェイスプレートの温度を測定するサーモカップルを含む。ステムは、対流冷却流体用の通路を含み、また、バックプレートに熱的に結合され、バックプレートは、フェイスプレートに熱的に結合される。冷却システムは、各シャワーヘッド内の対流冷却流体用の通路に接続され、それにより、各シャワーヘッドと、シャワーヘッド間の熱交換器の中を冷却流体が連続的に流れる。冷却システムは、液体冷却される熱交換器と対流冷却流体用の通路への接続を含みうる。温度制御システムは更に、サーモカップルと、バックプレートに物理的に取り付けられる加熱器とに結合される制御器を含みうる。
対流冷却流体は、ドライ・クリーン・エア(CDA)、アルゴン、ヘリウム、窒素、水素、又は、これらの組み合わせでありうる。対流冷却流体は、製造工場施設接続を介して供給され、また、CDAでありうる。CDAは、約50乃至100psiの圧力及び周囲温度において、第1のシャワーヘッドのステムに供給されうる。CDAは、同じツール上の同じ処理チャンバ内であってもでなくともよい異なるシャワーヘッドを冷却する間に連続的に冷却されうる。1つの熱交換器を用いて、2以上のツールに対する2以上のチャンバにおけるシャワーヘッドを冷却してもよい。CDAは、最後の冷却の後に、周囲圧力及び/又は周囲温度において最終的に排出されうる。熱交換器内の冷却液は、施設の水又は別の冷却液でありうる。熱交換器は、埋め込まれた冷却剤用線路及び対流冷却流体用線路を有する鋳造金属ブロックでありうる。鋳造金属材料は、アルミニウムでありうる。冷却システムは更に、1以上のシャワーヘッドを冷却システムから隔離する1以上のバイパスループを含みうる。冷却システムは更に、制御器に結合され、各シャワーヘッドへの冷却流体の流量を調節又は制御して冷却量を制御する流量調節器を含みうる。一部の実施形態では、CVDチャンバは更に、高放射率の被覆物を有するチャンバ上部を含みうる。被覆物は、チャンバ上部の内面上にあり、また、陽極酸化処理されたアルミニウムでありうる。
更に別の側面において、本考案は、CVDシャワーヘッドの温度を制御する温度制御システムに係る。当該システムは、シャワーヘッドに熱的に結合される冷却手段と、シャワーヘッドに熱的に結合される加熱手段と、シャワーヘッドのフェイスに熱的に結合される温度感知手段と、温度感知手段及び加熱手段に電気的に結合されるRFフィルタリング手段と、温度を制御する制御手段とを含む。当該システムは更に、放射冷却手段及び対流冷却手段も含みうる。
1つの側面において、本考案は、対流冷却流体用の通路を有するステムと、ステムに熱的に結合されるバックプレートと、バックプレートに熱的に結合されるフェイスプレートとを含む温度制御型CVDシャワーヘッドに係る。対流冷却流体用の通路は、通路から排出される冷却流体が、シャワーヘッドと同じ温度であるような設計にされうる。シャワーヘッド装置は更に、プラズマRF干渉範囲外である、排出される冷却流体の温度を測定する温度センサを含みうる。この温度センサは、サーモカップルか、又は、赤外線放射、蛍光発光又は高温測定に基づいた非接触型の温度測定方法でありうる。バックプレートは、アルミニウム、又は、アルミニウム合金から形成されうる。バックプレートの外面は、放射率を増加する材料によって被覆されうる。被覆物は、陽極酸化処理されたアルミニウムでありうる。一部の実施形態では、加熱器は、バックプレートに取り付けられうる。この加熱器は、電気抵抗型加熱器であってよく、また、バックプレート内に埋め込まれてもよい。
別の側面において、本考案は、CVDチャンバ内のシャワーヘッドの温度を制御する温度制御システムに係る。当該システムは、1以上の温度制御型シャワーヘッドと、対流冷却流体用の通路に流体結合される冷却システムと、制御器とを含みうる。各シャワーヘッドは、対流流体用の通路を有するステムと、ステムに熱的に結合されるバックプレートと、バックプレートに熱的に結合されるフェイスプレートとを含みうる。冷却システムは、対流冷却流体用の通路の注入口及び排出口と、液体冷却される熱交換器と、流量調節器と、ステムから排出される対流冷却流体に熱的に結合される温度センサとを含みうる。熱交換器は、1以上のシャワーヘッドの通路内を連続的に流れる対流冷却流体から熱を除去し、熱交換器によって中間的に冷却される。流量調節器は、制御器からの情報に基づいて各シャワーヘッドへの対流冷却流体の流量を制御しうる。温度センサは、シャワーヘッドから排出される流体の温度を測定して、それにより、制御器はフェイスプレートの温度を判断しうる。制御器は、フェイスプレートの温度を判断及び制御すべく流量調節器及び温度センサに結合されうる。一部の場合では、加熱器がバックプレートに取り付けられ、また、加熱を供給すべく制御器に結合されうる。
更に別の側面では、本考案は、CVD用の温度制御型シャワーヘッド用フェイスプレートに係る。フェイスプレートは、実質的に平面且つ円形の前面及び裏面を含む。裏面は、フェイスプレートをバックプレートに取り付けるための多数のネジ止まり穴及び1以上の嵌合機構を含みうる。フェイスプレートは更に、シャワーヘッドのステムから、フェイスプレートの反対側にある処理領域にガスを流すための多数の小貫通穴を含みうる。小貫通穴の数は約100乃至10,000個、2乃至5,000個、約3乃至4,000個、又は約200乃至2,000個であり、直径は約0.01乃至0.5インチ、又は、0.04インチであり、また、不均一な穴密度を有するパターンを形成しうる。フェイスプレートの厚さは、約0.25乃至0.5インチ、又は、約0.125乃至0.5インチ、又は、約0.25乃至0.375インチでありえ、また、フェイスプレートは、アルミニウム、陽極酸化処理若しくは被覆されたアルミニウム、又は、高温、化学物質、及びプラズマに対し耐性があるよう形成される他の金属から形成されうる。サーモカップル用コンタクトホールも含まれうる。フェイスプレートは、1以上の嵌合機構を介してバックプレートに着脱可能に取り付けられる。嵌合機構は、裏面上の周縁側壁、溝部、多数のネジ止まり穴、及びインターロック式ジョーの半分部分でありうる。
本考案の上記の及び他の特徴及び利点を、関連図面を参照して以下により詳細に説明する。
[序文]
本考案の以下の詳細な説明において、本考案の完全な理解を与えるべく多数の具体的な実施形態を記載する。しかし、当業者には明らかであるように、本考案は、これらの具体的な詳細なしでも、又は、別の構成要素又は処理を用いてでも実施しうる。また、周知の処理、手順、及び構成要素は、本考案の側面を不必要に曖昧にすることを回避すべく詳細には記載していない。
本願において、「基板」と「ウェハ」は、相互に置換可能に用いるものとする。以下の詳細な説明では、本考案は半導体処理装置上で実施されることを想定している。しかし、本考案はこれに限定されない。半導体処理装置を用いて、様々な形状、サイズ、及び材料からなるワークピースを処理しうる。半導体ウェハに加えて、本考案を有利に活用しうる他のワークピースには、ディスプレイフェイス面の印刷回路基板等の様々な製品が含まれる。
シャワーヘッドの温度は、時間の経過に従って変動し、反応率及びフィルム特性について堆積反応に影響を及ぼす。図1は、温度を制御することなく、即ち、加熱又は冷却をすることなく50枚のウェハを処理した際の4つのシャワーヘッドの温度を示すグラフである。4つのステーションを有するチャンバ内の4つのシャワーヘッドの温度を、50枚のウェハを約4000秒の間処理した場合を図示する。第1のステーションのシャワーヘッドは、線102に対応し、第2のステーションのシャワーヘッドは、線104に対応し、第3のステーションのシャワーヘッドは、線106に対応し、第4のステーションのシャワーヘッドは、線108に対応する。時間の経過に従い、第2、3、及び4のステーションの温度は、約3700秒時に定常温度となるまで増加する。プラズマ条件を、線110にステップ関数として示す。最初に、プラズマは、ダミー堆積モードにおいてオンのままでシャワーヘッドを温め、約10分後にウェハ処理が開始される。第1のステーションでは、温度は、ウェハ処理の開始後に徐々に低下し始めた。これは、第1のステーションに投入される各ウェハが、処理温度となるまで温まる際にチャンバの構成要素(シャワーヘッドを含む)を冷却するからである。したがって、後続のステーションでの温度曲線は、徐々に高くなっている。第2のステーションのシャワーヘッドは、第3のステーションのシャワーヘッドより冷たい。これは、第2のステーションに投入されるウェハは第3のステーションに投入されるウェハより冷たいからである。いずれのステーションにおいても、シャワーヘッドの温度は幾らか時間の経過後、平衡温度に到達した。
図1は、複数のステーションを有するチャンバ内で処理されるウェハは、各ステーションにおいて異なるシャワーヘッド温度にさらされることを示す。したがって、シャワーヘッドの温度が堆積されたフィルムの特性に影響を与える場合、ウェハ上に堆積された各層は、幾らか異なる特性を有してしまうことになる。シャワーヘッドの温度により影響を受けるCVD処理の一例は、窒化ケイ素からなるスペーサである。シャワーヘッドの温度により影響を受けるCVD処理の別の例は、オルトケイ酸テトラエチル(TEOS)である。
図2Aは、異なるシャワーヘッド温度下で堆積されたフィルムの厚さを示す。他の全ての処理パラメータが同じである場合、シャワーヘッドの温度がより高い場合に、より多くのフィルムが堆積された。したがって、ウェハのランの始まりにおいて、即ち、幾らかのアイドリング時間又はチャンバの洗浄後に堆積されたフィルムの厚さは、シャワーヘッドの温度が均衡状態に到達した後に堆積されたフィルムの厚さより少ない。フィルムに応じて、このような厚さの違いは、最終的に製造されるデバイスの性能に影響を与える場合も与えない場合もある。図2Bは、シャワーヘッドの温度の、窒化ケイ素からなるスペーサのフィルム特性、即ち、応力への影響を示す。シャワーヘッドの温度の増加に従い、応力は減少する。堆積されたフィルムの応力は、特にトランジスタのレベルにおいて、デバイス性能に大きな影響を及ぼしうる。したがって、シャワーヘッドの温度を操作することにより所望の応力を達成しうる。シャワーヘッドの温度を制御する能力は、所望のフィルム特性を達成する、及び、堆積厚さ及びフィルム特性におけるウェハ間の変動(不均一性)を減少するために用いるもう1つの処理パラメータを提供しうる。
[温度制御型シャワーヘッド]
温度制御型シャワーヘッドは、バルクフィルム及び個々の副層の両方についてウェハ間の均一性を向上し、非処理遅延を排除することによりスループットを増加し、熱サイクルを減少又は排除することによりパーティクルを減少し、フィルム特性を微調整するための価値のある処理パラメータを追加する。フィルムのウェハ間の均一性は、複数のウェハが含まれる1つの連続バッチに亘って温度があまり変化しないことにより向上される(1つのバッチ内、及び、1つのバッチと別のバッチ間の両方について。また、ツール条件は無関係である)。これにより、シャワーヘッドが冷たいときのバッチにおける最初のウェハと、シャワーヘッドが平衡温度に到達したときのバッチにおける最後のウェハとの間のフィルム特性における差が減少される。1つのチャンバ内の全てのシャワーヘッドの温度が同じとなるよう制御することにより、異なる副層におけるフィルム特性の均一性も向上されうる。例えば、シャワーヘッドを温めるためのダミー堆積時間といった非処理時間が排除されうるので、スループットが増加する。熱サイクルは、ステーションがアイドル状態又は洗浄される間、シャワーヘッドは冷却されるのではなくその温度は維持されうるので、減少しうる。熱サイクルが減少することによって、チャンバの構成要素と、構成要素上の被覆物との間で熱膨張係数が異なることによる影響が減少され、それによりパーティクルも減少しうる。上述したように、一部のCVDプロセスでは、所望のフィルム特性は、他の処理パラメータとともにシャワーヘッドの温度を制御することによって達成しうる。例えば、高応力を有する窒化シリコンスペーサには、シャワーヘッドの温度は低いことが望ましい。
概して2つの主なタイプのCVDシャワーヘッド、即ち、シャンデリア型とフラッシュマウント型がある。シャンデリア型のシャワーヘッドは、一端がチャンバの上部に取り付けられ、他端がフェイスプレートに取り付けられたステムを有し、シャンデリア照明器具に似ている。ステムの一部は、チャンバの上部から突出して、ガス管線とRFパワーへの接続を可能にしうる。フラッシュマウント型のシャワーヘッドは、チャンバの上部内に組み込まれ、ステムを有さない。本考案は、温度制御されるシャンデリア型のシャワーヘッドに係る。
温度を制御することを目的として、シャワーヘッドの温度に基づき加熱又は除熱される。シャワーヘッドの温度は、プラズマがオンである場合に増加する。これは、(1)荷電パーティクルがシャワーヘッドに衝突してエネルギーが発生し、(2)印加されたRFエネルギーがシャワーヘッドに結合し、及び/又は、(3)例えば、電気加熱器からの電気エネルギーによって外部熱が意図的に加えられるからである。シャワーヘッドの温度は、例えば、低温の反応ガス又は周囲温度のウェハといった低温の材料がチャンバの中に入れられ、例えば、シャワーヘッドのステム材料を介してチャンバの天井までの熱伝導といった伝導及びシャワーヘッドの表面からの放射によって熱が除去される際に低下する。このような熱に関する事象のうち、通常のチャンバ動作の一部として発生するものもあれば、シャワーヘッドの温度を制御するために用いられるものもある。
図3A、図3B、及び図3Cは、本考案の様々な実施形態によるシャワーヘッドを示す略断面図である。図3Aを参照するに、シャワーヘッド300は、ステム304、バックプレート306、及びフェイスプレート310を含む。ステム304は、異なる直径を有しうる上部と下部に分割されてもよい。一実施形態では、上部ステムは、約1.5乃至2インチ、好適には約1.75インチの直径を有する。下部ステムの直径は、約2乃至2.5インチ、好適には約2.25インチでありうる。フェイスプレートの直径は、ウェハのサイズより僅かに大きい及び匹敵するか、又は、僅かに大きく、好適には、ウェハのサイズの約100%乃至125%でありうる。例えば、300mm(12インチ)の処理チャンバでは、フェイスプレートの直径は、約13インチ又は約15インチでありうる。フェイスプレート及びバックプレートの厚さはそれぞれ約0.25乃至0.5インチ、又は、約0.125乃至0.5インチ、又は、約0.25乃至0.375インチでありうる。フェイスプレートは、アルミニウム、陽極酸化処理又は被覆されたアルミニウム、又は、高い温度、化学、及びプラズマに対する耐性を有するよう形成された他の金属から形成されうる。
一実施形態では、バックプレートの厚さは約0.5インチであり、フェイスプレートの厚さは、約8分の3インチである。反応ガスは、シャワーヘッドステム304内のガス注入路を介して導入され、バックプレート306を通り過ぎ、バックプレート306とフェイスプレート310との間のマニホルド領域308内に入る。図3Bを参照して分かるように、バッフル312によってガスがマニホルド領域308全体に均一に分配される。バッフル312は、バッフル板のネジインサート又はネジ穴342と幾つかのネジ344によってバックプレート306に取り付けられうる。マニホルド領域の容積は、バックプレートとフェイスプレートとの間の空隙により決められる。空隙は、約0.5乃至1インチ、好適には約0.75インチでありうる。空隙内への均一なガス流を維持するためには、空隙は、例えば、3、6、又は最大10個の位置の様々な位置において、バックプレートとフェイスプレートとの間に配置される幾つかのセパレータ/スペーサ332によって一定に保たれうる。図示するように、ネジ338によって、バックプレート306は、セパレータ/スペーサ332を介してフェイスプレートにネジ止まり穴328において固定される。他の実施形態では、内部にネジ山を有しても有さなくてもよい様々な形状のスペーサ又はブッシングを用いうる。図示するネジはバックプレートに入りフェイスプレートにネジ込まれるが、反対の構成を用いてもよい。例えば、ネジは、フェイスプレート内に埋め込まれ、スペーサを介してバックプレート内の貫通穴に入れられてもよい。これらのネジは、ナットを用いてバックプレートに固定されうる。
ガスは、フェイスプレート310における穿孔又は穴(334)を介して処理領域内に入り、ウェハの表面上の堆積をもたらす。これらの貫通穴は機械加工されても、圧延されても、又はドリルされてもよい。各穴の直径は、約0.04インチ、又は、約0.01インチないし0.5インチでありうる。一部の穴は異なるサイズを有してもよい。穴の数は、100乃至10,000個、2乃至5,000個、約3乃至4,000個、又は約200乃至2,000個でありうる。穴は、例えば、ハニカムパターン又は徐々に大きくなる円といった様々なパターンでフェイスプレート全体に一様に分散配置されうる。所望のフィルム均一性、フィルムプロファイル、及びガス流を含む様々な要素に依存して、穴は、例えば、フェイスプレートの中心においてより密に分散配置される、又は、フェイスプレートの縁においてより密に分散配置されるといったように不均一な分散配置の様々なパターンであってもよい。一実施形態では、穴は、中心から離れるに従って穴間の距離が増加する均一な間隔を有する複数の円のパターンをであってもよい。一般に、様々な穴のパターン及び密度を用いうる。
一部の場合では、フェイスプレート310は、バックプレート306に着脱可能に取り付けられ、それにより、穿孔/穴構成は容易に交換することができ、フェイスプレートを掃除することができる。フェイスプレート310の背面は、バックプレートに対して着脱するための嵌合機構を含みうる。図示するように、この嵌合機構は、溝部330とネジ止まり穴346でありうる。溝部330は、バックプレートの対応するリップ部とはめ合わされうる。バックプレート又はフェイスプレート上のネジ穴340は周縁部に配置され、穴346に対応する。ネジによって、バックプレートとフェイスプレートは互いに取り付けられる。周縁部に配置されるネジの数は、4個より多い、10個より多い、約24個、又は最大で約50個でありうる。バックプレート及びフェイスプレートに他の嵌合機構を用いてもよい。例えば、他の締結機構には、ストラップ若しくはクリップを含んでもよく、又は、フェイスプレートの寸法がバックプレート内の対応するレセプタクルの寸法に密に一致する摩擦に基づく単純な噛合を用いてもよい。図3Aに示すように、フェイスプレートは、レッジを有する周縁側壁を含んでもよい。バックプレートは、レッジ上に配置されてネジを用いて取り付けられうる。一実施形態では、バックプレート又はフェイスプレートの周縁側壁エッジ上における特殊機械加工されたノッチが対応するプレートの歯と嵌合するインターロック式ジョー機構を用いる。バックプレートとフェイスプレートは、シャワーヘッドが加熱されて歯とノッチが膨張することによって摩擦によって取り付けられうる。不動部分が関連するこのような機構は、ネジ込められる必要があり、また、パーティクルを剥がして放出してしまいうるネジよりも好適でありうる。更に別の可能な機構は、フェイスプレート又はバックプレートの周縁側壁上のネジ山が関連し、これはそれぞれの対応するプレートに嵌められることが可能である。嵌合機構及び締結機構に関わらず、バックプレートとフェイスプレートは、両者の間に良好な電気的及び熱的接触が維持されるように取り付けられる。
動作時、シャワーヘッドのフェイスプレートは、チャンバ内で厳しい条件にさらされる。例えば、非常に高温、例えば、300℃以上への温度変化による熱応力は、バックプレート又はフェイスプレートを歪ませ、材料を劣化してしまいうる。動作時のプラズマは、表面材料を腐食してパーティクルや脆弱なスポットをもたらしうる。反応物質も、例えば、フッ素ガスといった化学薬品によってフェイスプレートを腐食しうる。反応生成物又は副生成物の望ましくない堆積によって、ガスが流れる穴が詰まって処理性能に影響が及ぼされ、表面上にフィルムが蓄積するとパーティクルが発生し、又は、フッ化アルミニウムの場合はプラズマ特性に影響が及ぼされる。これらの事象は積み重なって、パーティクル、均一性、及びプラズマ性能について処理性能に影響を及ぼしうる。フェイスプレートだけを洗浄又は交換可能であることは、シャワーヘッド組立体全体を交換する必要がないので、費用効果的である。
図3Aを再び参照するに、加熱器314は、バックプレート306に熱的に取り付けられうる。加熱器314は電気加熱器であって、バックプレート406内に埋め込まれうる。加熱器は、真空ロウ付け処理によって取り付けられうる。加熱器コイル314は、ステムを介してコイルに接続される加熱器線316により制御される。シャワーヘッドは、チャンバ動作時には高RFエネルギーにさらされるので、加熱器の全体又は一部はRFから絶縁及び隔離される。RFアイソレーションは、EMI/RFIフィルタ又は任意の他の市販されるRFアイソレーションデバイスによって達成されうる。一部の実施形態では、加熱器は用いられない。
図3Cは、シャワーヘッドの少し異なる断面を示し、他の構成要素を強調している。サーモカップル318が、フェイスプレート310と熱接触し、それにより、フェイスプレートの温度を測定する。サーモカップル318は、上部ステムから、バックプレート306とフェイスプレート310との間のスタンドオフ320の中を通り接続される。フェイスプレート310において、サーモカップルは、サーモカップル用コンタクトホールにおいてフェイスプレートの材料と接触しうる。加熱器線及び構成要素と同様に、サーモカップルもRFから絶縁及び隔離される。RFアイソレーションは、ある周波数にあるRFトラップと別の周波数にあるRFフィルタとによって達成されうる。別の実施形態では、他の温度感知デバイスを用いてフェイスプレートの温度を測定してもよい。具体的には、非接触型温度センサを用いてもよい。例えば、高温測定、蛍光発光に基づいた温度測定、及び赤外温度計測が挙げられる。
温度制御型シャワーヘッドは、伝導、対流、及び放射により熱の除去を高める。熱は、チャンバの上部に接続されるシャワーヘッドのステム自体を介して伝導される。ステムの直径は、チャンバの上部に向けての伝導熱の損失量を最大とすべく設計されうる。熱は更に、ステム304内の対流冷却流体の通路を流れる冷却流体によって除去される。図3Cの実施形態は、例えば、クリーン・ドライ・エア(CDA)、アルゴン、ヘリウム、窒素、水素、又は、これらの混合物といった冷却流体を流し入れる冷却流体注入口322を含む。流体は、ステムを下方向にらせん状の経路に従いうる。図3Cにおいて、らせん状の経路は、対流冷却流体の通路の開口324として示す。冷却流体は、1以上の冷却流体排出路326を介してステムから排出される。一実施形態では、2つの冷却流体排出路が設けられる。この例では、らせん状の経路と2つの排出路を使用しているが、当業者は、シャワーヘッドからの熱を冷却流体に効果的に移すために別の蛇行経路を設計しうる。
流体冷却路は、排出される流体は、シャワーヘッドのステムの温度となるまで完全に加熱されているよう設計されうる。フェイスプレートの温度とステムの温度は相関するので、排出される流体の温度を測定することによりフェイスプレートの温度を推定することができる。排出される流体の温度は、RFによりもたらされる電磁気干渉から離れて測定されうる。この設計は、シャワーヘッド内蔵型のサーモカップル及びその付随のRFフィルタリング回路の使用を回避しうる。
別のシナリオでは、冷却流体は更に、冷却量を制御すべく調節されうる。排出される流体の温度に基づいたフィードバックループによって、冷却量を変更すべく流量を増加又は減少しうる。この冷却は、バックプレートの加熱器に加えて又はバックプレートの加熱器の代わりでありうる。要件がそれほど厳しくない適用では、冷却自体を用いて、シャワーヘッドの温度を制御しうる。その場合、加熱器素子及びRFアイソレーションデバイスを省略しうる。より要件の厳しい適用では、冷却流体の調節は、シャワーヘッドの温度を制御するための追加のパラメータでありうる。
伝導及び対流に加えて、熱は、バックプレートを介してシャワーヘッドから放射されうる。放射冷却を高めることを目的として、バックプレートの外面は、高放射率材料により被覆されうる。例えば、この被覆物は、陽極酸化処理されたアルミニウムでありうる。放射は、チャンバの上部によって吸収されうる。チャンバの上部も高放射率材料により処理されて放射熱の伝達を促進しうる。チャンバの上部の内面は、陽極酸化処理されたアルミニウムで被覆されうる。チャンバの上部は、例えば、冷却水管線を用いて独立して冷却されうる。
伝導及び放射熱除去によって、シャワーヘッドは十分に低温に維持され、それにより、電気加熱器が正確にシャワーヘッドを再加熱しうる。熱が除去されなければ、シャワーヘッドの温度は、高いままであり制御不可となる。熱を除去することによって、温度制御のためのヘッドルームがもたらされる。一実施形態では、熱が除去されることによって、シャワーヘッドの温度は、約200℃未満に維持される。加熱器は、バックプレートの周囲周りの単純なコイルであり、これは、フェイスプレートとバックプレートとの間の熱伝達の多くは、周囲周りで行行われるからである。シャワーヘッドとバックプレートとの間の良好な熱接触によって温度制御が更に改善される。これは、伝導による熱伝達、したがって、ステムを介する熱の損失が高められるからである。
[冷却システム]
1以上のシャワーヘッドステムに接続される冷却システムは、各シャワーヘッドのステムを流れる対流冷却流体を冷却する。冷却システムは、液体冷却された熱交換器と、シャワーヘッドへの接続を含む。図4は、本考案の一実施形態による冷却システムの概略図を示す。この実施形態では、熱交換器401は、4つのシャワーヘッド411、413、415、及び417に接続される。対流冷却流体は、各シャワーヘッドと熱交換器401のコンパートメント内を連続的に流れる。対流冷却流体は、注入口409においてシステム内に入る。注入口409において、対流冷却流体は、第1のシャワーヘッドのステムに入る。1つのシャワーヘッド内を流れた後、対流冷却流体は、次のシャワーヘッド内に流れる前に熱交換器内の冷却液により冷却される。熱交換器内の最後のコンパートメント内での最後の冷却の後、対流冷却流体は、流出口411において冷却システムから排出される。対流冷却流体は、クリーン・ドライ・エア(CDA)、アルゴン、ヘリウム、窒素、水素、又はこれらの1以上を含む組み合わせでありうる。一実施形態では、対流冷却流体は、施設内の圧力で施設により供給されるCDAである。施設内の異なる圧力に対して異なる流量が必要となりうる。例えば、80psiの施設圧では、100slm(standard liters per minute)のCDAを用いうる。排出される流体は、略周囲温度/圧力である又は周囲温度/圧力より僅かに上でありうる。対流冷却流体がシステムに戻されない開放系をここでは示すが、シャワーヘッド及び1つの熱交換器を通る中間冷却を介する連続的な流れの概念も、閉鎖系で実施しうる。
一部の実施形態では、シャワーヘッドから排出される冷却流体の温度が測定され、且つ、シャワーヘッドの温度を決定すべく用いられる。温度センサ441、443、445、及び447は、排出される冷却流体に熱的に結合されるがRF干渉の範囲外でありうる。この構成によって、RFフィルタリングデバイスは必要でなくなる。上述したように、対流冷却路は、排出される冷却流体の温度がシャワーヘッドのステムの温度と同じになるよう設計されうる。当業者は、測定した排出流体の温度を、様々な構成要素の熱特性を知っている上でシャワーヘッドの温度に相関させるアルゴリズムを考え付くことはできよう。
特定の実施形態では、シャワーヘッドは、バックプレートに取り付けられる加熱器を含まなくてもよい。シャワーヘッドの温度は、処理時、予熱時、及びリモート・プラズマ・クリーニング時に増加する。このような実施形態では、冷却流体からのアクティブ冷却を用いてシャワーヘッドの温度を制御しうる。制御弁421、423、425、及び427は、制御器からの入力に基づいてシャワーヘッドへの冷却流体の流れを制御する。冷却流体は、シャワーヘッドのステムに流されるか、又は、バイパスループ431、433、435、又は437において方向転換させられる。シャワーヘッドへの冷却流体の流量に基づいてより多くの又は少ない冷却が達成されうる。アクティブ冷却だけを用いた設計は、シャワーヘッドの許容可能な温度の範囲が大きい、あまり要件の厳しくない特定の適用においては適切でありうる。これらの実施形態において、シャワーヘッドの温度は、排出される冷却流体の温度に基づいて決定されうるか、又は、接触型サーモカップル若しくは非接触型感熱手段を介してシャワーヘッドにおいて測定されうる。
一実施形態として4つのシャワーヘッドと4つのコンパートメントを図4に示すが、冷却システムは、別の数のシャワーヘッド及びコンパートメントとともに設計されてもよい。一部の場合では、冷却システムは、2以上の半導体処理ツールに対してシャワーヘッドを冷却するよう機能しうる。各半導体処理ツールが、それぞれ4つのステーションを有する1つの複数ステーションチャンバを有する場合、8つのシャワーヘッドに接続される8つのコンパートメントを有する冷却システムが、2つのツールに対して作用するよう設計されうる。一部の半導体処理ツールは、2以上の複数ステーションチャンバを有しうる。その場合、冷却システムは、単一のツールの2以上のチャンバ内の全てのシャワーヘッドに対して作用するよう設計されうる。4つのコンパートメントを有する熱交換器が、2以上の4ステーションチャンバを有する1つのツールに用いられる場合、1ツールあたりに2以上の熱交換器を用いうる。
一部の場合では、1以上のシャワーヘッド全てが、対流冷却流体の流れに対してバイパスされうる。したがって、各シャワーヘッド接続には、対応弁を有するバイパスループが含まれうる。特定の処理については、各ステーションが、ウェハ上に材料を堆積するよう構成されているわけではない、又は、温度制御型シャワーヘッドを必要とするわけではない。この場合、バイパスループを第4のステーションにおいて用いうる。
熱交換器401用の冷却液は、注入口405においてシステム内に入り、冷却液路403を流れ、排出口407においてシステムから出る。冷却液路403について1つのループしか示していないが、冷却液路403は、冷却液路の直径、必要な熱伝達、注入口における冷却液の温度、及び排出口において必要な冷却液温の要件に依存して多くのループから構成されてもよい。冷却液は、水、又は、例えば、フレオン(Freon)といった他のタイプの既知の冷却液であってよい。一実施形態では、冷却液は、施設に供給されている水である。熱交換器を出た後、冷却液は、例えば、下水管に流される前に更に処理されてもされなくともよい。例えば、冷却液として施設に供給された水は直接的に使い尽くされてもよい。しかし、他の冷却液が用いられる場合、冷却液は圧縮されて熱交換器内に戻されて再循環させられ、それにより、閉鎖系の冷却液システムが形成されうる。
熱交換器401の異なる設計を用いうる。図4は、流れが互いにほぼ直交するように流れる直交流型熱交換器を示す。しかし、逆流型又は並流型の熱交換器を用いてもよい。当業者は、所望の熱伝達をもたらすのに十分な表面積を有する熱交換器を設計することができるであろう。特定の実施形態では、熱交換器401は、冷却液及び対流冷却液管を閉じ込める鋳造金属でありうる。金属は、アルミニウム、又は、所望の熱伝達特性を有する他の金属でありうる。鋳造金属設計によって、フットプリント、即ち、スペース要件の小さい小型の熱交換器を実現することができる。
[温度制御システム]
シャワーヘッド温度制御システムは、1以上のシャワーヘッド、冷却システム、及び、各シャワーヘッドの温度を制御する制御器を含む。図5は、1つのシャワーヘッドに関連する温度制御システムの主な構成要素を示す。なお、この図面に示すシャワーヘッドは、チャンバ上部への取付け部品を含むことに留意されたい。対流冷却流体は、構成要素502からシャワーヘッドステム内に流れ、当該システム内でシャワーヘッドを冷却する過程で加熱され、熱交換器506に排出される。一部の実施形態では、シャワーヘッド内に流れる冷却流体は、制御弁又は他の流量調節器522によって調節される。流量を調節することによって、冷却流体によって与えられる冷却は、増加又は減少されうる。
対流冷却流体は、上述したように熱交換器506から、構成要素504といった別の構成要素に流れうる。シャワーヘッドが、チャンバ内の第1のステーションとして構成される場合、構成要素502は、施設の空気であり、構成要素504は、ステーションのシャワーヘッドといった別のシャワーヘッドでありうる。シャワーヘッドが第1のステーションとして構成されない場合、構成要素502及び506は、上述したように、同じ構成要素、即ち、冷却液熱交換器であってよい。なお、この冷却ループは、より多くの又は少ない冷却を調節しうるフィードバックループを有さない場合もあることに留意されたい。単純な設計は単に、電気加熱器518がシャワーヘッドを特定の温度に正確に加熱しうるのに十分であるようシャワーヘッドを冷却する。
サーモカップル510は、上述したようにフェイスプレートと物理的に接触している。サーモカップル510は、RFアイソレーションデバイス512に接続され、サーモカップル信号から、電極としてのシャワーヘッドに印加されるRFの影響を取り除く。一般に、PECVDにおいて印加されるRFは、2つの周波数成分、即ち、高周波(例えば、13.56MHz)トラップと低周波(例えば、400kHz)を有する。RFアイソレーションデバイスは、1以上のフィルタを含みうる。一実施形態では、RFアイソレーションデバイスは、高周波フィルタ及び低周波フィルタを含む。RFアイソレーションがなければ、サーモカップルの測定値は、RF干渉が大きすぎるために有用ではないと考えられている。
RFアイソレーションデバイスの可能な構成の概略図を図6に示す。サーモカップル510/601は、ステインレス鋼シースに包まれている。このシースは、コンデンサ605と並列にあるコイル603に巻き付けられている。インダクタとしてのコイルとコンデンサは、13.56MHz信号を遮断するタンク回路を形成する。コイルは、1マイクロヘンリのインダクタンスを有し、また、コンデンサ605は、約85pf(ピコファラッド)の静電容量を有しうる。残っている13.56MHzのRFは、約10000pfの静電容量を有しうる第2のコンデンサ607を用いて接地609に短絡される。シースを用いて高周波数をトラップすることは、このシース内に埋め込まれているサーモカップル線におけるRFも遮断する。400kHz周波数は603/605フィルタによって遮断されず、また、その低周波数によって、コンデンサ607によって接地に短絡されない。したがって、13.56MHzフィルタの終わりには、400kHzのノイズが依然としてあるが、これは、低周波フィルタ611により続いて取り除かれる。一設計では、低周波フィルタは、2段ローパスフィルタでありうる。両段は、高周波フィルタに似たLC設計でありうる。なお、低周波フィルタは、サーモカップル線に直接接続されてもよいが、高周波フィルタは、シースだけに接続されうることに留意されたい。
図5を再び参照するに、加熱器素子518は、そのRFアイソレーションデバイス508に接続される。RFアイソレーションデバイス508は、RFフィルタ、又は、加熱器の電気信号を印加されたRFの影響から隔離する任意の他の利用可能なデバイスでありうる。温度制御器516は、サーモカップル510からの温度情報を、アイソレーションデバイス512を介して読出し、加熱器518への入力を、RFアイソレーションデバイス508を介してフィードバックループで調整する。
別の実施形態では、排出される冷却流体の温度が、RF干渉の範囲外である温度感知デバイス520によって測定されうる。この実施形態では、感度感知デバイス520のためのRFフィルタは必要ではない。制御器は、排出される冷却流体の温度をシャワーヘッドの温度に相関させうる。
温度制御器516は、構成要素514からフィードフォワード情報を受取りうる。フィードフォワード情報は、プラズマがオンとなるまでの時間周期でありうる。一部の場合では、フィードフォワード情報には、冷たいウェハを用いたウェハ処理、シャワーヘッド内へのガス流入といったシャワーヘッドの温度に影響を与える他の予測可能な事象が含まれうる。制御器は、例えば、チャンバパージといった冷却事象を予期して加熱器の入力を増加しうる、又は、例えば、プラズマの「オン」状態といった加熱事象を予期して加熱器の入力を減少しうる。制御器は更に、加熱事象を予期して冷却流体の流量を増加して冷却を増加しうる、又は、冷却事象を予期して冷却流体の流量を減少して冷却を減少しうる。
入力及び出力構成要素の様々な組み合わせを異なる制御スキームにおいて用いうる。例えば、アクティブ冷却(冷却流体の流量の調節)をアクティブ加熱(バックプレート内の加熱器)とともに用いて、シャワーヘッドの温度を正確に制御しうる。シャワーヘッドの温度は、フェイスプレートに取り付けられるサーモカップルによって直接測定されるか、又は、排出される冷却流体の温度から間接的に判断されうる。一部の場合では、制御システム内には、アクティブ冷却又はアクティブ加熱のみが含まれうる。注入口における冷却流体の温度感知といった他の入力も、シャワーヘッドから取り除かれた熱を正確に判断するために用いうる。
特定の実施形態において、温度制御器は、システム制御器と一体にされうる。このような場合、構成要素514は、制御器516とは別個にはされない。
[実験]
本考案に従ってシャワーヘッドの温度制御システムが実施された。実施された制御システムは、上述したような温度制御型シャワーヘッドと、フィードバック入力のみ(サーモカップルのみ)を使用する制御器とを含む。4つのステーションを有するチャンバのシャワーヘッドの温度を、50枚のウェハを処理する間に測定し、それを図7に示す。各シャワーヘッド(全体で4つある)の温度は、別個の曲線として示す。設定点は、260℃とした。第1のステーションの測定温度は、線701として示す。第2乃至4のステーションの測定温度は、互いに非常に近く、線703として示す。図1と同様に、プラズマ条件を、705にステップ関数として示す。
加熱器がオフであり温度が制御されない図1と比較した場合のシャワーヘッドの温度における差は、あまり大きくない。約1800秒までのダミー堆積時には、シャワーヘッドの温度は、図1におけるシャワーヘッドの温度と同様に挙動した。温度は、約1800秒において、ウェハ堆積の開始後、迅速に安定化した。第2乃至4のステーションにおけるシャワーヘッドに対して少なくとも温度ははるかに早くに安定化した。第1のステーションの温度701は、約500秒間の間、約256℃となるまで下方向に傾いたが、残りのウェハ処理の間は設定点に回復し、その点に留まった。
データが示すように、温度制御スキームを用いると、シャワーヘッドの温度は、1バッチ50枚のウェハを処理する間約4℃以内に制御されうる。このデータは、フィードフォワード制御を用いることなく生成されたので、フィードフォワード制御を含む実施例は、約4℃未満となるよう応答を改善しうる。
別の試験では、標準シャワーヘッドと、本考案による温度制御型シャワーヘッドを用いたオルトケイ酸テトラエチル(TEOS)堆積に関する堆積率のウェハ間の結果が検討された。標準シャワーヘッドには、本考案の温度制御機構が含まれない。また、冷却機構又は加熱器も含まれない。変化する条件に対する温度制御型のシャワーヘッドの応答性を試験することを目的として、100枚のウェハに各シャワーヘッドを用いて4つの条件下で堆積が行われた。各条件の前に、処理チャンバは、処理チャンバから遠隔に配置されたチャンバ内に供給されるガスからプラズマが点火されるリモート・プラズマ・クリーン(RPC)が施される。RPCチャンバからのプラズマ活性種は、次に、供給線路を介し処理チャンバに流される。したがって、RPCは、第1のウェハ、第26のウェハ、第51のウェハ、及び第76のウェハの前に行われた。第1の条件において、TEOSは1ウェハあたり12秒間堆積され、堆積厚さが測定された。第2の条件において、RPC後、シャワーヘッドは反応物質路からの窒素ガスを用いて20分間冷却された。標準シャワーヘッドでは、約20分間の窒素ガスを用いた強制冷却後、シャワーヘッドの温度は、約240℃となったことが推定される。第3の条件において、処理チャンバは、RPC後、一晩アイドリングされた。このアイドリング時に、ペデスタルは加熱されて約350℃に維持され、標準シャワーヘッドは、この時間の間、350℃未満の温度で平衡状態にされた。第4の条件において、RPC後、シャワーヘッドは、高出力プラズマで20分間加熱された。約10slmの流量の窒素を用いてこのプラズマを生成した。チャンバ圧は約2.5トールに、高周波出力は約1500ワットに維持された。
図8A及び図8Bは、測定されたウェハそれぞれについての堆積厚さ(単位:オングストローム)を示すグラフである。各条件に対して6つのウェハが測定された。領域801は、上記の第1の条件に対応する。RPC後、シャワーヘッドの温度は、シャワーヘッドの表面における発熱反応により放出されるエネルギーによって上昇される。この厚さに関するデータによって示されるように、温度制御型シャワーヘッドにおいては可能である追加の冷却のない標準シャワーヘッドは、より長い時間の間熱いままであった。なお、TEOS堆積率は、シャワーヘッドが高温である場合に高いことに留意されたい。幾つかのウェハの後、標準シャワーヘッドと温度制御型シャワーヘッドの両方における堆積は減少し、次に、ゆっくりと増加した。温度制御型シャワーヘッドは、比較的安定した堆積率を維持したが、標準シャワーヘッドでは堆積率は再び減少し始めた。標準シャワーヘッドを有するステーションにおける第2の減少は、図1の曲線102に示す温度低下と同様にステーション内に入る冷たいウェハの影響によるものと考えられる。データによって示されるように、RPCシーケンス後、温度制御型シャワーヘッドは、一定温度で平衡状態となることが可能であり、それにより、堆積率は、標準シャワーヘッドより高速である。
領域802は、第2の条件に対応する。RPCシーケンス後、処理チャンバは、窒素で冷却された。この領域では、温度制御型シャワーヘッドを用いた堆積は最初はあまり影響を受けなかった。つまり、標準シャワーヘッドより堆積厚さにおける減少はあまりなかった。領域803は、第3の条件に対応する。一晩のアイドリング後、温度制御型シャワーヘッドを用いた堆積は、RPCシーケンス後の特徴と同じ特徴を有した。堆積は、最初に下がり、その後、比較的一定の値を回復した。標準シャワーヘッドを用いた堆積は、最初の幾つかのウェハで減少し、その後、比較的一定の値に維持された。なお、堆積パラメータは同じであるが、標準シャワーヘッドは、領域803において他の全ての領域よりも低い堆積率を維持したことに留意されたい。最後に、領域804は、第4の条件に対応する。RPCシーケンス後の高エネルギープラズマによってシャワーヘッドは、RPCだけが行われるよりも高温に加熱された。標準シャワーヘッドでは、最も高い堆積率は、領域4において記録された。堆積における最初の下降の後、より高い値において厚さは平衡状態となったように見受けられた。温度制御型シャワーヘッドでは、高エネルギーのプラズマは堆積に影響を与えないことが見受けられ、したがって、恐らく、一番初めのウェハが無駄でなくなる。
全体的に見て、標準シャワーヘッドについて測定された厚さの範囲は、約37オングストロームであり、温度制御型シャワーヘッドについては、約13オングストロームほどである。標準シャワーヘッドについてウェハ間の堆積の不均一性は3.7%であり、温度制御型シャワーヘッドについては、1.3%であった。温度制御型シャワーヘッドの良好なウェハ間の均一性は、標準シャワーヘッドの良好なウェハ間の均一性に対して66%の改善を示した。
様々な詳細を明確にすることを目的として省略したが、様々な設計の代案を実施しうる。したがって、実施例は、限定的ではなく例示的であると考えるべきであり、また、本考案は、本願に記載する詳細に限定されず、むしろ、請求項の範囲内で変更されうる。
4つのステーションを有するチャンバ内のシャワーヘッドの経時温度変化を示すグラフである。
様々なシャワーヘッド温度において堆積された窒化ケイ素のスペーサの厚さを示すグラフである。 様々なシャワーヘッド温度において堆積された窒化ケイ素のスペーサのフィルム応力を示すグラフである。
本考案の様々な実施形態による温度制御型シャワーヘッドを示す略断面図である。 本考案の様々な実施形態による温度制御型シャワーヘッドを示す略断面図である。 本考案の様々な実施形態による温度制御型シャワーヘッドを示す略断面図である。
本考案の一実施形態による冷却システムを示す概略図である。
本考案の一実施形態による温度制御システムを示す概略図である。
RF雑音を減少又は除去するRFフィルタの一実施形態を示す概略図である。
本考案による温度制御型シャワーヘッドを用いて測定されたシャワーヘッドの温度を示すグラフである。
標準シャワーヘッドを用いた4つの異なる開始条件での100枚のウェハに亘ってのTEOSフィルム厚さを示すグラフである。 温度制御型シャワーヘッドを用いた同じ4つの開始条件での100枚のウェハに亘ってのTEOSフィルム厚さを示すグラフである。
符号の説明
300 シャワーヘッド
302 ガス注入口
304 ステム
306 バックプレート
308 マニホルド領域
310 フェイスプレート
312 バッフル
314 加熱器
316 加熱器線
318 サーモカップル
320 スタンドオフ
322 冷却流体注入口
324 開口
326 冷却流体排出路
328 ネジ止まり穴
330 溝部
332 セパレータ/スペーサ
334 穿孔又は穴
338 ネジ
340 ネジ穴
342 ネジ穴
344 ネジ
346 ネジ止まり穴
401 熱交換器
403 冷却液路
405 注入口
407 排出口
409 注入口
411、413、415、417 シャワーヘッド
421、423、425、427 制御弁
431、433、435、437 バイパスループ
441、443、445、447 温度センサ
502 構成要素
504 構成要素
506 熱交換器
508 RFアイソレーションデバイス
510 サーモカップル
512 RFアイソレーションデバイス
514 構成要素
516 温度制御器
518 電気加熱器
520 温度感知デバイス
522 流量調節器
601 サーモカップル
603 コイル
605 コンデンサ
607 コンデンサ
609 接地
611 低周波フィルタ

Claims (26)

  1. (a)対流冷却流体用の通路を有するステムと、
    (b)前記ステムに熱的に結合されるバックプレートと、
    (c)前記バックプレートに物理的に取り付けられる加熱器と、
    (d)前記バックプレートに熱的に結合されるフェイスプレートと、
    (e)前記フェイスプレートの温度を測定する温度センサと、
    を含む、化学気相堆積(CVD)用の温度制御型シャワーヘッド。
  2. 前記温度センサは、前記フェイスプレートに物理的に取り付けられるサーモカップルであり、
    前記サーモカップルに電気的に結合される無線周波数(RF)フィルタを更に含む、請求項1に記載のシャワーヘッド。
  3. 前記加熱器に電気的に結合されるRFフィルタを更に含む、請求項1に記載のシャワーヘッド。
  4. 前記バックプレートの外面は、陽極酸化処理済みアルミニウムの被覆物を含む、請求項1に記載のシャワーヘッド。
  5. 前記加熱器は、前記バックプレート内に埋め込まれる、請求項1に記載のシャワーヘッド。
  6. 前記フェイスプレートは、前記バックプレートに着脱可能に取り付けられる、請求項1に記載のシャワーヘッド。
  7. 前記ステムの直径は、約1.5乃至2.5インチである、請求項1に記載のシャワーヘッド。
  8. 前記フェイスプレート及び前記バックプレートの厚さは、約0.25乃至0.5インチである、請求項1に記載のシャワーヘッド。
  9. 前記バックプレートと前記フェイスプレートとの間の空隙は、約0.5乃至1インチである、請求項1に記載のシャワーヘッド。
  10. 前記フェイスプレートの直径は、約13インチである、請求項1に記載のシャワーヘッド。
  11. 前記バックプレートと前記フェイスプレートとの間にあるスタンドオフを更に含み、
    前記サーモカップルは、前記スタンドオフの中を通り前記フェイスプレートに取り付けられる、請求項2に記載のシャワーヘッド。
  12. (a)対流冷却流体用の通路を有するステムと、
    (b)前記ステムに熱的に結合されるバックプレートと、
    (c)前記バックプレートに熱的に結合されるフェイスプレートと、
    を含み、
    前記対流冷却流体用の通路は、排出される冷却流体の温度が、前記ステムの温度と同じとなるよう構成される、化学気相堆積(CVD)用の温度制御型シャワーヘッド。
  13. 前記排出される冷却流体の温度を測定する温度センサを更に含む、請求項12に記載のシャワーヘッド。
  14. 前記バックプレートの外面は、陽極酸化処理済みアルミニウムの被覆物を含む、請求項12に記載のシャワーヘッド。
  15. 前記フェイスプレートは、前記バックプレートに着脱可能に取り付けられる、請求項12に記載のシャワーヘッド。
  16. 前記ステムの直径は、約1.5乃至2.75インチであり、
    前記フェイスプレート及び前記バックプレートの厚さは、約0.25乃至0.5インチであり、
    前記バックプレートと前記フェイスプレートとの間の空隙は、約0.5乃至1インチであり、
    前記フェイスプレートの直径は、約13乃至15インチである、請求項12に記載のシャワーヘッド。
  17. 化学気相堆積(CVD)用の温度制御型シャワーヘッド用フェイスプレートであって、
    (a)実質的に平面且つ円形の前面と、
    (b)実質的に平面且つ円形であり、バックプレート用の複数のネジ止まり穴及び嵌合機構を有する裏面と、
    (c)ガス流のための複数の小貫通穴と、
    を含み、
    前記フェイスプレートは、前記嵌合機構を介して前記バックプレートに着脱可能に取り付けられ、
    前記フェイスプレートの材料は、化学物質及びプラズマに対して耐性のあるアルミニウム合金である、シャワーヘッド用フェイスプレート。
  18. 前記嵌合機構は、周縁側壁を含む、請求項17に記載のシャワーヘッド用フェイスプレート。
  19. 前記嵌合機構は、インターロック式ジョーの下半分を含む、請求項17に記載のシャワーヘッド用フェイスプレート。
  20. 前記複数の小貫通穴の数は、100乃至10,000個である、請求項17に記載のシャワーヘッド用フェイスプレート。
  21. 前記複数の小貫通穴の数は、3乃至4,000個である、請求項17に記載のシャワーヘッド用フェイスプレート。
  22. 前記複数の小貫通穴は、不均一な穴密度を有するパターンを形成する、請求項20に記載のシャワーヘッド用フェイスプレート。
  23. 前記複数の小貫通穴の直径は、約0.01乃至0.5インチである、請求項17に記載のシャワーヘッド用フェイスプレート。
  24. 前記フェイスプレートの厚さは、約8分の1乃至2分の1インチである、請求項17に記載のシャワーヘッド用フェイスプレート。
  25. サーモカップル用コンタクトホールを更に含む、請求項17に記載のシャワーヘッド用フェイスプレート。
  26. 前記複数のネジ止まり穴のうちの1つ以上に結合される複数のスペーサを更に含む、請求項17に記載のシャワーヘッド用フェイスプレート。
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