JP3147342U7 - - Google Patents

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JP3147342U7 JP2008007150U JP2008007150U JP3147342U7 JP 3147342 U7 JP3147342 U7 JP 3147342U7 JP 2008007150 U JP2008007150 U JP 2008007150U JP 2008007150 U JP2008007150 U JP 2008007150U JP 3147342 U7 JP3147342 U7 JP 3147342U7
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食用油酸化防止装置
この考案は、フライヤーの油槽に満たされる食用油にマイナス高電圧を通電させ、食用油の酸化を抑制する食用油酸化防止装置に関する。
従来より、一般家庭、レストラン及び食品加工業者等においては、食材を調理・加工するために、食用油を使用している。この食用油の取り扱いに関しては、衛生的な理由から、一般的に、酸価値(AV値)が1以下である原材料を食用油として使用することが望ましいとされている。
使用中の食用油が著しく酸化したと認められる場合、すなわち、使用中の食用油が以下の(1)または(2)の条件に該当すると認められる場合には、その全てを新しい食用油と交換することが望ましいとされている。
(1)酸価値(AV値)が2.5を超えたもの。
(2)カルボニル価(COV)が50を超えたもの。
油脂の酸化は、酸素、温度、水分(湿度)、食品のPH、金属イオン、光等によって影響を受ける。つまり、その使用状態や使用頻度等に応じて、時間の経過に伴って食用油は酸化する。すなわち、酸価値が上昇する。従って、比較的大容量のフライヤー(食材の揚げ加工に用いられる油槽)を用いて一度に大量の食材の揚げ加工を行っているレストランや食品加工業者等においては、上述した衛生的な理由を考慮して、頻繁に食用油を交換する必要があった。
酸化し、劣化した食用油は対価を支払い、専門の業者に引き取ってもらい処分(廃油処理)してる。また、安価であった食用油が、エネルギー問題等様々な影響によって高騰している。このように、食用油の交換が頻繁になると、廃油処理費、食用油購入費等、経済的な負担が大きくなる問題があった。
この改善策として、特許文献1では、マイナス高電位発生装置の金属板がフライヤーの食用油中に絶縁して浸漬設置され、マイナス高電位を通電してフライヤーの食用油の酸化を抑制する方法が提案されている。 実用新案登録第3105391号
しかしながら、特許文献1に記載の金属板は、油槽の内面、ヒーター、または食材の落下を防止するためのネット等と接触して、電気的に短絡した状態になり、食用油の酸化防止の優れた効果を発揮することができないという問題があった。
したがって、この考案は、油槽の内面、ヒーター、またはネットとの接触を防止し、食用油の酸化防止の優れた効果を維持する食用油酸化防止装置を提供することを目的とする。
課題を解決するために、第1の考案は、食用油に浸漬設置され、高電位発生手段からケーブルを介して直流のマイナス高電位が供給され、4箇所の角を有する電極板と、
溝が形成され、溝に電極板が挿入されることにより電極板の縁部の全周を覆い、折り曲げられることで4箇所の角を有する枠状とされる絶縁手段と、
貫通孔にリベットを挿入することにより絶縁手段を取り付ける取付手段と
を有し、
絶縁手段の4箇所の角のうち1箇所の角において、絶縁手段の一端と他端とが嵌合することで貫通孔が形成され、
電極板の4箇所の角のうち、貫通孔の近傍の角が斜めに切り欠かれた形状とされ、貫通孔と電極板とが非接触とされる食用油酸化防止装置である。
上述の食用油酸化防止装置では、電極板は、ステンレス鋼からなることが好ましい。
上述の食用油酸化防止装置では、絶縁手段は、フッ素樹脂からなることが好ましい。
上述の食用油酸化防止装置では、ケーブルは、ステンレス鋼の導線と、導線を絶縁保護するフッ素樹脂とからなることが好ましい。
この考案に依れば、油槽に浸漬設置される高電位発生プレートの縁部の全周を覆う枠状の絶縁フレームで絶縁保護することによって、油槽の内面、ヒーター、またはネットとの接触を防止することができる。従って、食用油の酸化防止の優れた効果を発揮することができる。
また、この考案に依れば、高電位発生プレートの補修および交換、並びに高電位発生プレートの縁部の全周を覆う枠状の絶縁保護する絶縁フレームの補修および交換も容易にできる。
以下、この考案の一実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下で説明する食用油酸化防止装置は、この考案にかかる食用油酸化防止装置の構成の一例であり、下記の構成に限定されるものではない。
[食用油酸化防止装置の構成]
図1は、この考案の食用油酸化防止装置の構成の一例を示すブロック図である。この実施の形態の食用油酸化防止装置は、マイナス高電位発生部2と、中継部3と、高電位発生プレート4とから構成される。高電位発生プレート4は、フライヤー5の油槽6に満たされた食用油7に浸漬設置される。
プラグ1は、マイナス高電位発生部2から導出され、商用電源が供給されるコンセントに接続される。マイナス高電位発生部2では、直流の−10000V未満のマイナス高電位が出力される。一例として、直流の−3000Vのマイナス高電位がマイナス高電位発生部2から出力される。なお、この直流の−3000Vのマイナス高電位が出力したときに流れる電流は、2mA以下である。
出力されたマイナス高電位は、耐電圧ケーブル11を介してマイナス高電位発生部2から中継部3へ供給される。また、マイナス高電位発生部2とフライヤー5の接地電位を同一とするために、マイナス高電位発生部2とフライヤー5は、アース線12で接続される。
中継部3では、マイナス高電位発生部2から供給されたマイナス高電位が耐電圧・耐熱・耐油に優れたフッ素樹脂によって被覆された中継ケーブル13を介して高電位発生プレート4へ供給される。この中継部3は、該中継部3を介して任意の数の中継部3を増設することができる。すなわち、マイナス高電位発生部2で発生されるマイナス高電位を複数の中継部3に供給することができる。中継ケーブル13は、後述するように耐電圧、耐熱、耐腐食性、食品衛生上無害等の点で最も優れた材料が使用され、高電位発生プレート4と接続される。
フライヤー5には、一度に大量の食材の揚げ加工を行うための食用油7が満たされる油槽6が設けられている。油槽6には、食用油7を加熱し、食用油7の温度を一定に維持するためのヒーター8が複数設けられている。ヒーター8は、電気式、ガス式等様々な方式で食用油7を、食材の揚げ加工に最適な温度に加熱する。例えば170度〜180度に食用油7を加熱する。フライヤー5およびヒーター8には、耐電圧、耐熱、耐腐食性、食品衛生上無害等の点で最も優れたステンレス鋼が使用される。
複数のヒーター8の上部には、食材の落下防止並びに食材の揚げ加工中に発生するカスを落とすために金網等のネット9が用意されている。フライヤー5およびヒーター8と同様に、ネット9もステンレス鋼が使用される。油槽6に満たされる食用油7の油面10は、ヒーター8およびネット9より高い位置となるまで食用油7が満たされる。油槽6の食用油7の中に、高電位発生プレート4が浸漬設置される。
[高電位発生プレートの構成]
図2は、この考案の高電位発生プレート4の一例を示す概略図である。図2Bは、高電位発生プレート4の正面図であり、図2Aは、図2B中A−A線の位置の断面図であり、図2Cは、図2B中B−B線の位置の断面図である。そして、図3は、この考案の高電位発生プレート4の一例を示す斜視図である。
この実施の形態の高電位発生プレート4は、金属板(電極板)21と、絶縁フレーム(絶縁手段)22と、リベット(取付手段)23とから構成される。この高電位発生プレート4には、中継ケーブル(ケーブル)13の一端が接続される。中継ケーブル13の他端には、絶縁キャップ24およびバナナプラグ25が接続される。
金属板21は、ステンレス鋼、例えばSUS304から構成される。図2B中、金属板21は、破線でその形状が示されているように、4箇所の角のうち1箇所の角を斜めに切り欠いた形状とされる。
枠状の絶縁フレーム22は、耐電圧、耐熱、耐腐食性、食品衛生上無害等の点で最も優れたフッ素樹脂、例えばPTFE(ポリテトラフルオロエチレン、Polytetrafluoroethylene)から構成される。この絶縁フレーム22は、金属板21が挿入可能な溝が形成される。そして、金属板21の4箇所の角のうち1箇所の角に相当する絶縁フレーム22の部分は、合いじゃぐり加工が施される。また、金属板21の4箇所の角のうちその他の3箇所の角に相当する絶縁フレーム22の部分は、金属板21を溝に挿入し、絶縁フレーム22を折り曲げたときに、略直角となるように切り込みが施される。
絶縁フレーム22は、その溝に金属板21が挿入され、金属板21の角に相当する部分で絶縁フレーム22が折り曲げられ、合いじゃぐり加工が施された部分が嵌合される。その嵌合された部分には、ステンレス鋼、例えばSUS304から構成されるリベット23が貫通され、絶縁フレーム22は取り付けられる。このリベット23に接触しないように、その合いじゃぐり加工が施された部分(角)に相当する金属板21の角は、斜めに切り欠いた形状とされる。このように、枠状の絶縁フレーム22は、金属板21の縁部の全周を覆い絶縁保護する。
食用油7の温度が170度〜180度となるため、接着剤で絶縁フレーム22を接着すると、接着剤が溶け、様々な有害物質が食用油7に溶け出す虞がある。しかしながら、リベット23で機械的に固定するため、このようなことが起こることはない。なお、金属板21を絶縁フレーム22の溝に挿入し、リベット23で固定するため、コーティングを施し、絶縁保護するものと比較しても剥がれることはない。そして、リベット23を外せば、金属板21および絶縁フレーム22の補修および交換が容易に可能である。金属板21の縁部の全周を覆う枠状の絶縁フレーム22で絶縁保護するように固定するので、金属板21と油槽6の内側との接触を防止することができる。
なお、セラミックもPTFE同様、耐電圧、耐熱、耐腐食性、食品衛生上無害等の点で優れているが、硬いため削ることが難しく、落とすと割れ易く、加工が難しい。このため、適度な硬さで、落としても割れ難く、加工もし易いPTFEがこの実施の形態では、使用される。
中継ケーブル13は、ワイヤーと被覆材料とから構成される。中継ケーブル13のワイヤーは、例えばφ1.5mmのSUS304から構成される。中継ケーブル13の被覆材料は、ワイヤーを絶縁保護するように、例えば外形φ4mm、内径φ2mmのPTFEから構成される。
中継ケーブル13のワイヤーの一端は、金属板21にスポット溶接で接続され、その接続された部分は、絶縁フレーム22で絶縁保護される。また、中継ケーブル13のワイヤーの他端は、バナナプラグ25と圧着して接続され、その接続された部分は、絶縁キャップ24で絶縁保護される。バナナプラグ25は、例えば銅−ニッケルメッキから構成される。絶縁キャップ24は、中継ケーブル13とバナナプラグ25とが接続された部分を覆うように、例えば外形φ8mm、内径φ6mmのPTFEから構成される。
[食用油酸化防止装置の動作]
この高電位発生プレート4を、図1に示すように、油槽6の食用油7の中に浸漬設置する。高電位発生プレート4から発生する直流のマイナス高電位によって、食用油7中にマイナスイオンが発生する。この状態で、酸価値が3.5となる食用油7で食材の揚げ加工を行うと、食材の付近の酸価値は1.0となり、カルボニル価は6.7となる。
これは、水は摂氏100度で気化するため、170度〜180度の食用油7の中に食材を入れると、食材に含まれている水(HO)が水素イオン(H)と、水酸化物イオン(OH)とに分かれる。分かれた一方の水素イオン(プラスイオン)は食用油7中に浸漬設置された高電位発生プレート4から発生したマイナスイオンと結合し、高電位発生プレート4に吸着される。分かれた他方の水酸化物イオンは食材の付近に残る。食材の付近に残った水酸化物イオン(マイナスイオン)は、酸化した食用油7に作用して、食材の付近を中和する。このため、食材の付近の酸価値は1.0となる。
このように、酸価値が3.5となる食用油7を使用して食材の揚げ加工を行っても、食材の付近の酸価値を1.0とすることができる。これによって、通常1日で廃油として処理しなければならなかった食用油を、4日〜6日使用することができる。
[変形例]
なお、この実施の形態では、一例として、高電位発生プレート4は平面の形状としている。しかしながら、円柱状の油槽6を有するフライヤー5に用いる場合、高電位発生プレート4は、該円柱状の内側面に沿って浸漬設置可能な形状であっても良い。また、底面が半球状となる油槽6を有するフライヤー5に用いる場合、高電位発生プレート4は、該半球状の内面に沿って浸漬設置可能な形状であっても良い。
この実施の形態では、絶縁フレーム22を構成するフッ素樹脂の一例としてPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)を使用している。しかしながら、このPTFEに限らず、他のフッ素樹脂を使用しても略同様の効果を得ることができる。
この実施の形態では、高電位発生プレート4を絶縁保護する絶縁フレーム22を取り付けるためにステンレス綱から構成されるりベット23を使用している。しかしながら、絶縁フレーム22を取り付けるためにステンレス綱から構成されるネジを使用しても略同様の効果を得ることができる。
この考案の食用油酸化防止装置の構成の一例を示すブロック図である。 この考案の高電位発生プレートの一例を示す概略図である。 この考案の高電位発生プレートの一例を示す斜視図である。
1・・・プラグ
2・・・マイナス高電位発生部
3・・・中継部
4・・・高電位発生プレート
5・・・フライヤー
6・・・油槽
7・・・食用油
8・・・ヒーター
9・・・ネット
10・・・油面
11・・・耐電圧ケーブル
12・・・アース線
13・・・中継ケーブル
21・・・金属板
22・・・絶縁フレーム
23・・・リベット
24・・・絶縁キャップ
25・・・バナナプラグ

Claims (4)

  1. 食用油に浸漬設置され、高電位発生手段からケーブルを介して直流のマイナス高電位が供給され、4箇所の角を有する電極板と、
    溝が形成され、上記溝に上記電極板が挿入されることにより上記電極板の縁部の全周を覆い、折り曲げられることで4箇所の角を有する枠状とされる絶縁手段と、
    貫通孔にリベットを挿入することにより上記絶縁手段を取り付ける取付手段と
    を有し、
    上記絶縁手段の上記4箇所の角のうち1箇所の角において、上記絶縁手段の一端と他端とが嵌合することで上記貫通孔が形成され、
    上記電極板の上記4箇所の角のうち、上記貫通孔の近傍の角が斜めに切り欠かれた形状とされ、上記貫通孔と上記電極板とが非接触とされる食用油酸化防止装置。
  2. 上記電極板は、ステンレス鋼からなる請求項1記載の食用油酸化防止装置。
  3. 上記絶縁手段は、フッ素樹脂からなる請求項1記載の食用油酸化防止装置。
  4. 上記ケーブルは、ステンレス鋼の導線と、上記導線を絶縁保護するフッ素樹脂とからなる請求項1記載の食用油酸化防止装置。
JP2008007150U 2008-10-10 食用油酸化防止装置 Expired - Lifetime JP3147342U (ja)

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JP3147342U JP3147342U (ja) 2008-12-25
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