JP3146826U - 骨固定部材及び骨固定システム - Google Patents

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Abstract

【課題】骨折した湾曲骨の固定をより好適に行う骨固定部材及び骨固定システムを提供する。
【解決手段】骨折した右鎖骨Bを構成する小骨片部b1及び大骨片部b2に跨るように取り付け固定される骨プレート1であって、小骨片部の表面に配設される第1片部と、第1片部の胸骨側の端部に連続して形成され、大骨片部の表面に配設される第2片部とを具備し、第2片部は、第1片部よりも長尺に、且つ、長手方向に沿う軸周りに捻られて形成されるとともに、大骨片部表面の肩峰側の上面から胸骨側の前面に亘るように配設され、当該第2片部の大骨片部の基端部12a及び自由端部12bの各々には、大骨片部に埋め込まれる第2スクリュー3が挿通される第2挿通孔が少なくとも一つずつ設けられている。
【選択図】図1

Description

本考案は、骨折した湾曲骨、特に、鎖骨を固定するための骨固定部材及び骨固定システムに関する。
従来より、鎖骨骨折は、大腿骨頚部骨折、橈骨骨折及び上腕骨骨折などと同様に非常に発生頻度の高い骨折の一つとして知られている。
鎖骨は、外形がS字状に湾曲されてなり、当該鎖骨骨折のほとんどは、中央1/3部分(いわゆる骨幹部)や遠位部分(肩峰側)で生じ、近位部分(胸骨側)では稀となっている。
鎖骨骨折に対する治療法として、保存療法や手術療法が知られている。
このうち、保存療法は、骨折部を必要に応じて整復した後に鎖骨バンド等を用いて肩甲帯を固定したり、三角巾等を用いて上腕骨を吊るしておく方法であり、主に小児において頻繁に施行されるものである。
手術療法としては、Kワイヤーや中空螺子を経皮的又は小切開にて挿入して固定する髄内固定法と、プレートを用いるプレート固定法がある。
このうち、プレート固定法は、経皮的固定法や髄内固定法に比べて切開が大きくなり大きな傷が残存するものの、骨折した鎖骨を直接整復することができ、さらに、プレートとスクリューによってしっかりと固定することができる。また、複雑な形状をした骨の形状に適合させる自由度が高いといった利点もある。さらに、経皮的固定法や髄内固定法に比べて、比較的早期に社会復帰が可能となるという利点もある。
また、プレート固定法としては、骨折した大腿骨、腓骨、脛骨、上腕骨、橈骨及び尺骨などの長骨を固定する方法や(例えば、特許文献1参照)、上腕骨近位部の骨折を治療するための方法が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−345836号公報 特開2005−304607号公報
ところで、プレート固定法は、鎖骨の回旋に対しても、脱転を生じる恐れのある経皮的固定法や髄内固定法に比べて、より適正に固定して対応することができるといった利点がある。しかしながら、鎖骨の回旋に拮抗しようとして、鎖骨上方からより強固にプレート固定し過ぎると、骨がつかない、所謂、偽関節になる虞がある。かかる問題は、鎖骨の湾曲した外形形状に由来するものであると考えられることから、上記特許文献1、2に開示されたプレート固定法を単純に適用しても解消することはできない。
また、鎖骨は外形が複雑に湾曲しているため、施術者が直線状又は平面状のプレートを患者の鎖骨外形形状に適正に合わせることは困難であり、当該技術を習得する必要があるといった問題もある。
そこで、本考案の課題は、骨折した湾曲骨の固定をより好適に行うことができる骨固定部材及び骨固定システムを提供することである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の考案の骨固定部材は、
骨折した湾曲骨を構成する一の骨片部及び前記一の骨片部と異なる他の骨片部に跨るように取り付け固定される骨固定部材であって、前記一の骨片部の表面に配設される第1片部と、前記第1片部の一端部に連続して形成され、前記他の骨片部の表面に配設される第2片部と、を具備し、前記第1片部には、前記一の骨片部に埋め込まれる第1埋込部材が挿通される第1挿通孔が設けられ、前記第2片部は、前記他の骨片部表面の一面から当該一面と異なる他面に亘るように配設され、当該第2片部の前記他の骨片部の前記一面及び前記他面に対向する一面対向部及び他面対向部の各々には、前記他の骨片部に埋め込まれる第2埋込部材が挿通される第2挿通孔が少なくとも一つずつ設けられていることを特徴としている。
請求項2に記載の考案は、請求項1に記載の骨固定部材において、
前記第2片部は、前記第1片部よりも長尺に、且つ、厚さが略等しい板状をなし、長手方向に沿う軸周りに捻られて形成されてなることを特徴としている。
請求項3に記載の考案は、請求項1又は2に記載の骨固定部材において、
前記第2挿通孔は、前記一面対向部に設けられたものと前記他面対向部に設けられたものとで当該他の骨片部に対する前記第2埋込部材の埋込方向を異ならせるように前記第2片部に形成されていることを特徴としている。
請求項4に記載の考案は、請求項1〜3の何れか一項に記載の骨固定部材において、
前記一面対向部は、前記第1片部の一端部に連続して形成されてなることを特徴としている。
請求項5に記載の考案は、請求項1〜4の何れか一項に記載の骨固定部材において、
前記第2片部の長さは、前記湾曲骨の長さに応じて規定され、前記第2挿通孔の数は、前記第2片部の長さに応じて規定されていることを特徴としている。
請求項6に記載の考案は、請求項1〜5の何れか一項に記載の骨固定部材において、
前記湾曲骨の外形に沿うように屈曲されてなることを特徴としている。
請求項7に記載の考案は、請求項6に記載の骨固定部材において、
前記一の骨片部は、前記湾曲骨の一端部側に設けられ、且つ、前記他の骨片部は、前記湾曲骨の前記一端部よりも中央側に設けられていることを特徴としている。
請求項8に記載の考案は、請求項1〜7の何れか一項に記載の骨固定部材において、
前記第2片部の前記第2挿通孔が貫通された表裏面部と異なる側部には、その表面から内側に向かって切り欠かれた切欠部が少なくとも一つ設けられていることを特徴としている。
請求項9に記載の考案は、請求項8に記載の骨固定部材において、
前記第2片部の長手方向に略直交する幅方向の長さは、前記長手方向に沿って略等しくなっていることを特徴としている。
請求項10に記載の考案は、請求項8又は9に記載の骨固定部材において、
前記切欠部は、前記第2片部の前記表裏面部と異なる両側部に設けられていることを特徴としている。
請求項11に記載の考案は、請求項1〜10の何れか一項に記載の骨固定部材において、
前記第1挿通孔は、複数設けられていることを特徴としている。
請求項12に記載の考案は、請求項1〜11の何れか一項に記載の骨固定部材において、
前記湾曲骨は、鎖骨であることを特徴としている。
請求項13に記載の考案は、請求項12に記載の骨固定部材において、
左右の鎖骨の各々に対応して設けられていることを特徴としている。
請求項14に記載の考案の骨固定システムは、
請求項1〜13の何れか一項に記載の骨固定部材と、前記第1片部の前記第1挿通孔に挿通される前記第1埋込部材と、前記第2片部の前記第2挿通孔に挿通される前記第2埋込部材と、を備えることを特徴としている。
本考案によれば、骨折した湾曲骨を構成する他の骨片部表面の一面から当該一面と異なる他面に亘るように第2片部が配設されるので、一面対向部の第2挿通孔に挿通される第2埋込部材と他面対向部の第2挿通孔に挿通される第2埋込部材とを他の骨片部に対して異なる方向に埋め込むことができ、当該湾曲骨の回旋による一の骨片部及び他の骨片部の動きを適正に防止することができる。さらに、骨固定部材を第2埋込部材により湾曲骨に対してより強固に固定する必要がなくなり、従来のように、骨がつかない、所謂、偽関節になることを防止することができる。
従って、骨折した湾曲骨の固定をより好適に行うことができる。
以下に、本考案について、図面を用いて具体的な態様を説明する。ただし、考案の範囲は、図示例に限定されない。
図1は、本考案を適用した好適な一実施形態として例示する骨プレートシステム100を右鎖骨Bに取り付けた状態を頭側から視て示した図であり、図2は、骨プレートシステム100を右鎖骨Bに取り付けた状態を腹側から視て示した図である。
なお、以下の説明では、骨プレート1が右鎖骨Bに取り付けられた状態で、頭側を上側とし、肩峰端側を右側とするとともに鎖骨端側を左側とし、腹側を前側とするとともに背中側を後側とする。
本実施形態の骨プレートシステム(骨固定システム)100は、図1及び図2に示すように、骨折した鎖骨、例えば、右鎖骨Bに取り付け固定されて当該右鎖骨Bの固定及び安定化を図るプレート固定法に用いられるものである。
具体的には、骨プレートシステム100は、骨折した右鎖骨Bに沿って配設される骨プレート1と、この骨プレート1の第1挿通孔11c(図3(a)等参照;後述)に挿通される第1スクリュー2と、骨プレート1の第2挿通孔12c(図3(a)等参照;後述)に挿通される第2スクリュー3とを備えている。
先ず、骨プレート1について、図3(a)及び図3(b)を参照して詳細に説明する。
図3(a)は、骨プレート1を右鎖骨Bに取り付けた場合に頭側となる方向から見て示した図であり、図3(b)は、骨プレート1を右鎖骨Bに取り付けた場合に腹側となる方向から見て示した図である。
骨プレート(骨固定部材)1は、右鎖骨Bの外形に沿うように外形が平面視にて略「へ」字状に屈曲されてなり、右鎖骨Bを構成する小骨片部(一の骨片部)b1及び大骨片部(他の骨片部)b2に跨るように配設される(図1及び図2参照)。
具体的には、図3(a)及び図3(b)に示すように、骨プレート1は、厚さが略等しい板状に形成され、右鎖骨Bの肩峰側(一端部側)に設けられた小骨片部b1の表面に配設される第1片部11と、第1片部11の胸骨側の端部に連続して形成され、右鎖骨Bの胸骨側(一端部よりも中央側)に設けられた大骨片部b2の表面に配設される第2片部12とを具備している。
第1片部11は、肩峰側の広面部11aと、この広面部11aの胸骨側の端部に連設された狭面部11bとを備えている。
広面部11aは、当該骨プレート1が右鎖骨Bに取り付けられた状態で、右手前側から左奥側に延在するように形成されている。一方、狭面部11bは、広面部11aと異なる所定方向、即ち、広面部11aの胸骨側の端部から左手前側に延在するように形成されている。
このように、広面部11a及び狭面部11bは、全体として略「へ」字状に屈曲するように形成されている。
また、第1片部11には、小骨片部b1に埋め込まれる第1スクリュー2が挿通される第1挿通孔11cが複数、例えば、4つ形成されている。具体的には、第1挿通孔11cは、例えば、広面部11aに3つ設けられ、狭面部11bに1つ設けられている。
第1挿通孔11cは、第1片部11を表裏に貫通するように形成されている。また、第1挿通孔11cの内径は、第1スクリュー2のネジ径とほぼ等しいか、或いは、これよりも大径とされるとともに、第1スクリュー2のネジ頭部の外径よりも小径とされている。
なお、本実施形態では、狭面部11bに形成された第1挿通孔11cは、小骨片部b1と大骨片部b2との接合部分であることから、第1スクリュー2は挿通されていないが、第1スクリュー2を挿通して小骨片部b1に螺子込むようにしても良い。
第2片部12は、第1片部11の狭面部11bの胸骨側の端部に連続して形成されている。また、第2片部12は、第1片部11よりも長尺に形成され、狭面部11bの幅と略等しい幅を有し、その幅が当該第2片部12の長手方向に沿って略等しくなっている。
また、第2片部12の大骨片部b2表面に対向する裏面が第1片部11の小骨片部b1表面に対向する裏面よりも下側となるように、第1片部11と第2片部12は、接続部分で屈曲するように連設されている。
第2片部12には、大骨片部b2に埋め込まれる第2スクリュー3が挿通される第2挿通孔12cが長手方向に沿って並ぶように所定間隔を空けて複数、例えば、6つ形成されている。
第2挿通孔12cは、第2片部12を表裏に貫通するように形成されている。また、第2挿通孔12cの内径は、第2スクリュー3のネジ径とほぼ等しいか、或いは、これよりも大径とされるとともに、第2スクリュー3のネジ頭部の外径よりも小径とされている。
また、第2片部12は、長手方向に沿う軸周りに右鎖骨Bの外形に沿うように捻られてなり、大骨片部b2表面の肩峰側の上面(一面)から胸骨側の前面(他面)に亘るように配設されている(図1及び図2参照)。つまり、第2片部12は、肩峰側の基端部(一面対向部)12aが大骨片部b2の肩峰側の上面に対向してなり、先端(胸骨)側になるにつれて大骨片部b2表面のより前側の面に対向するように捻られている。
これにより、第2片部12の第2挿通孔12cに挿通されて大骨片部b2に埋め込まれる第2スクリュー3の螺子込方向(埋込方向)は、第2片部12の大骨片部b2表面の肩峰側の上面に対向する基端部12aに設けられた第2挿通孔12cと、大骨片部b2表面の胸骨側の前面に対向する自由端部(他面対向部)12bに設けられた第2挿通孔12cとで異なるようになっている。
また、第2片部12の第2挿通孔12cが貫通された表裏面部と異なる両側部12d、12dの各々には、表面から内側に向かって切り欠かれた切欠部12eが複数、例えば、5つ形成されている。
切欠部12eは、例えば、略三角形状をなし、長手方向に沿って並ぶように所定間隔を空けて設けられている。
なお、切欠部12eの形状は、略三角形状に限られるものではなく、適宜任意に変更することができる。
次に、第1スクリュー2及び第2スクリュー3について説明する。
第1スクリュー2は、第1埋込部材として、第1片部11の第1挿通孔11cに挿通されて小骨片部b1の所定位置に螺子込まれて埋め込まれるものである。
また、第2スクリュー3は、第2埋込部材として、第2片部12の第2挿通孔12cに挿通されて大骨片部b2の所定位置に螺子込まれて埋め込まれるものである。
第1スクリュー2及び第2スクリュー3としては、例えば、ネジ径3.5mmのコーティカルスクリューを用いることができる。
なお、第1スクリュー2及び第2スクリュー3として、ネジ径3.5mmのコーティカルスクリューを例示したが、これに限られるものではなく、ネジ径や種類は適宜任意に変更することができる。例えば、ネジ径4.0mmのキャンセラススクリューフルスレッドや、ネジ径4.0mmのキャンセラススクリューハーフスレッド等を用いても良い。
また、第1スクリュー2と第2スクリュー3とで、ネジ径や種類を適宜任意に変更しても良い。
上記骨プレートシステム100を構成する各部、即ち、骨プレート1、第1スクリュー2、第2スクリュー3は、例えば、チタン等を所定の比率で含む合金やステンレス等の医療用材料から構成されている。
次に、骨プレートシステム100の右鎖骨Bに対する取り付け方法について説明する。
先ず、骨折した右鎖骨Bの外形・寸法から、所定寸法の骨プレート1を選択して、当該骨プレート1の取付位置、即ち、第1スクリュー2及び第2スクリュー3が螺子込まれる位置を特定する。
そして、第1スクリュー2及び第2スクリュー3の螺子込み位置が特定されると、所定順序で第1挿通孔11c及び第2挿通孔12cに第1スクリュー2及び第2スクリュー3を挿通させるようにしてスクリュードライバ(図示略)により右鎖骨Bの小骨片部b1及び大骨片部b2に螺子込んでいく。
本実施形態では、狭面部11bの第1挿通孔11c以外の全ての第1挿通孔11cに第1スクリュー2が挿通されて小骨片部b1に螺子込まれ、且つ、全ての第2挿通孔12cに第2スクリュー3が挿通されて大骨片部b2に螺子込まれることで、当該右鎖骨Bの固定が完了する。
以上のように、本実施形態の骨プレートシステム100によれば、骨プレート1の第1片部11よりも長尺な第2片部12が長手方向に沿う軸周りに捻られて形成されて、骨折した右鎖骨Bを構成する大骨片部b2表面の肩峰側の上面から胸骨側の前面に亘るように配設されるので、第1片部11の狭面部11bに連設された基端部12aの第2挿通孔12cに挿通される第2スクリュー3と自由端部12bの第2挿通孔12cに挿通される第2スクリュー3とを大骨片部b2に対して異なる方向に螺子込むことができ、当該右鎖骨Bの回旋による小骨片部b1及び大骨片部b2の動きを適正に防止することができる。さらに、骨プレート1を第2スクリュー3により右鎖骨Bに対してより強固に固定する必要がなくなり、従来のように、骨がつかない、所謂、偽関節になることを防止することができる。
従って、当該骨プレートシステム100によって、骨折した右鎖骨Bの固定をより好適に行うことができる。
また、骨プレート1の第2片部12を大骨片部b2表面の肩峰側の上面から胸骨側の前面に亘るように配設するとともに、第1片部11を小骨片部b1の表面に配設した後、第2片部12の複数の第2挿通孔12c、…に第2スクリュー3を挿通するとともに、第1片部11の複数の第1挿通孔11c、…に第1スクリュー2を挿通して大骨片部b2に螺子込むことで、骨折した右鎖骨Bに骨プレート1を簡便に取り付けることができる。特に、骨プレート1は、右鎖骨Bの外形に沿うように略「へ」字状に屈曲されているので、右鎖骨Bの小骨片部b1及び大骨片部b2の表面に沿うように当該骨プレート1を配置することができ、骨プレート1の取り付け固定をより簡便に行うことができる。
また、切欠部12eが第2片部12の両側部12d、12dに設けられているので、施術中に必要に応じて当該切欠部12eの幅を縮小させるように折曲していくことで第2片部12に所望の曲率のR(アール)をつけるように折曲することができ、右鎖骨Bに対する取り付け固定をより適正に行うことができる。
なお、本考案は、上記実施形態に限定されることなく、本考案の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
例えば、上記実施形態にあっては、湾曲骨として鎖骨(右鎖骨B)を例示したが、これに限られるものではなく、外形が湾曲した骨であれば如何なるものであっても良い。
また、鎖骨の長さは身体の大きさによって異なるため、第2片部12の長さを鎖骨の長さに応じて変更しても良く、例えば、上記実施形態で例示した右鎖骨Bに比べて短い鎖骨に対しては、第2片部12の長さを上記実施形態のものに比べて短くするようにしても良い。
かかる場合において、第2挿通孔12cの数を第2片部12の長さに応じて適宜任意に変更するようにしても良い。
さらに、上記実施形態にあっては、骨プレート1として、第2挿通孔12cが6つ設けられたものを例示したが、第2挿通孔12cは、第2片部12の大骨片部b2の肩峰側の一面に対向する基端部12a及び大骨片部b2の胸骨側の他面に対向する自由端部12bに少なくとも一つずつ設けられていれば良い。
また、上記実施形態にあっては、切欠部12eを第2片部12の両側部12d、12dに設けるようにしたが、これに限られるものではなく、第2片部12の何れか一方の側部12dに設けるようにしても良い。
即ち、折曲される第2片部12の内側の側部12dに所定の切欠部12eが設けられていれば、当該切欠部12eの幅を縮小させるように折曲していくことで、第2片部12に所望の曲率のR(アール)をより簡便につけることができ、鎖骨に対する取り付け固定をより適正に行うことができる。
さらに、上記実施形態にあっては、第1片部11に第1挿通孔11cを4つ設けるようにしたが、第1挿通孔11cの数はこれに限られるものではなく、適宜任意に変更することができる。このとき、第1挿通孔11cの数に応じて第1片部11の幅や長さ等の形状を適宜変更するようにしても良い。
また、上記実施形態にあっては、骨固定システムとして、骨プレート1を用いた骨プレートシステム100を例示したが、これに限られるものではなく、所定の骨固定部材を用いたシステムであれば如何なるシステムであっても良い。
さらに、第2片部12として、長手方向に沿う軸周りに捻られて形成されたものを例示したが、第2片部12の形状はこれに限られるものではなく、少なくとも大骨片部b2の一面から当該一面と異なる他面に亘るように配設されたものであれば如何なるものであっても良い。即ち、必ずしも第2片部12を所定厚の板状に形成して長手方向に沿う軸周りに捻って形成する必要はなく、第2片部12が大骨片部b2表面の一面から当該一面と異なる他面に亘って配設されるような形状に削り出された骨プレート1であっても良い。
さらに、第2片部12の裏面を骨の表面と対向させるように、即ち、第2片部12の裏面が骨の表面から離れ過ぎた状態とならず、且つ、第2片部12の自由端部12bの先端が骨の表面に食い込まないよう当該第2片部2を適宜湾曲させても良い。
また、上記実施形態にあっては、骨プレートシステム100として、骨折した右鎖骨B用のものを例示したが、これに限られるものではなく、左鎖骨用のものであっても良い。
即ち、左鎖骨用の骨プレートシステム100を構成する骨プレート1は、第1片部11が左肩甲骨の肩峰側に配置されるとともに第2片部12が鎖骨端側に配置されている。
加えて、今回開示された実施形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本考案の範囲は、上記した説明ではなくて実用新案登録請求の範囲によって示され、実用新案登録請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
本考案を適用した好適な一実施形態として例示する骨プレートシステムを腹側から視て示した図である。 図1の骨プレートシステムを頭側から視て示した図である。 図1の骨プレートシステムを構成する骨プレートを示す図である。
符号の説明
100 骨プレートシステム(骨固定システム)
1 骨プレート(骨固定部材)
11 第1片部
11c 第1挿通孔
12 第2片部
12a 基端部(一面対向部)
12b 自由端部(他面対向部)
12c 第2挿通孔
12d 側部
12e 切欠部
2 第1スクリュー(第1埋込部材)
3 第2スクリュー(第2埋込部材)
B 右鎖骨(湾曲骨)
b1 小骨片部(一の骨片部)
b2 大骨片部(他の骨片部)

Claims (14)

  1. 骨折した湾曲骨を構成する一の骨片部及び前記一の骨片部と異なる他の骨片部に跨るように取り付け固定される骨固定部材であって、
    前記一の骨片部の表面に配設される第1片部と、前記第1片部の一端部に連続して形成され、前記他の骨片部の表面に配設される第2片部と、を具備し、
    前記第1片部には、前記一の骨片部に埋め込まれる第1埋込部材が挿通される第1挿通孔が設けられ、
    前記第2片部は、
    前記他の骨片部表面の一面から当該一面と異なる他面に亘るように配設され、
    当該第2片部の前記他の骨片部の前記一面及び前記他面に対向する一面対向部及び他面対向部の各々には、前記他の骨片部に埋め込まれる第2埋込部材が挿通される第2挿通孔が少なくとも一つずつ設けられていることを特徴とする骨固定部材。
  2. 前記第2片部は、前記第1片部よりも長尺に、且つ、厚さが略等しい板状をなし、長手方向に沿う軸周りに捻られて形成されてなることを特徴とする請求項1に記載の骨固定部材。
  3. 前記第2挿通孔は、前記一面対向部に設けられたものと前記他面対向部に設けられたものとで当該他の骨片部に対する前記第2埋込部材の埋込方向を異ならせるように前記第2片部に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の骨固定部材。
  4. 前記一面対向部は、前記第1片部の一端部に連続して形成されてなることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の骨固定部材。
  5. 前記第2片部の長さは、前記湾曲骨の長さに応じて規定され、
    前記第2挿通孔の数は、前記第2片部の長さに応じて規定されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の骨固定部材。
  6. 前記湾曲骨の外形に沿うように屈曲されてなることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の骨固定部材。
  7. 前記一の骨片部は、前記湾曲骨の一端部側に設けられ、且つ、前記他の骨片部は、前記湾曲骨の前記一端部よりも中央側に設けられていることを特徴とする請求項6に記載の骨固定部材。
  8. 前記第2片部の前記第2挿通孔が貫通された表裏面部と異なる側部には、その表面から内側に向かって切り欠かれた切欠部が少なくとも一つ設けられていることを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の骨固定部材。
  9. 前記第2片部の長手方向に略直交する幅方向の長さは、前記長手方向に沿って略等しくなっていることを特徴とする請求項8に記載の骨固定部材。
  10. 前記切欠部は、前記第2片部の前記表裏面部と異なる両側部に設けられていることを特徴とする請求項8又は9に記載の骨固定部材。
  11. 前記第1挿通孔は、複数設けられていることを特徴とする請求項1〜10の何れか一項に記載の骨固定部材。
  12. 前記湾曲骨は、鎖骨であることを特徴とする請求項1〜11の何れか一項に記載の骨固定部材。
  13. 左右の鎖骨の各々に対応して設けられていることを特徴とする請求項12に記載の骨固定部材。
  14. 請求項1〜13の何れか一項に記載の骨固定部材と、
    前記第1片部の前記第1挿通孔に挿通される前記第1埋込部材と、
    前記第2片部の前記第2挿通孔に挿通される前記第2埋込部材と、
    を備えることを特徴とする骨固定システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011019710A (ja) * 2009-07-15 2011-02-03 Nakashima Medical Co Ltd 鎖骨固定用プレート
JP5728615B1 (ja) * 2014-12-01 2015-06-03 一般社団法人 機能科学研究所 骨接合プレート
CN107007342A (zh) * 2017-04-12 2017-08-04 北京市富乐科技开发有限公司 一种前侧入路锁骨接骨板

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