JP3145671B2 - 活水化装置 - Google Patents

活水化装置

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JP3145671B2
JP3145671B2 JP33118997A JP33118997A JP3145671B2 JP 3145671 B2 JP3145671 B2 JP 3145671B2 JP 33118997 A JP33118997 A JP 33118997A JP 33118997 A JP33118997 A JP 33118997A JP 3145671 B2 JP3145671 B2 JP 3145671B2
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国広 石川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭用及び産
業用として用いられる水道水など配水管中を流れる水を
活性化し、水の溶解力、浸透力、蒸発力、消臭力、抗菌
力等を高める活水化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の活水化装置には、水を活性化する
ための手段に永久磁石を利用したものと、遠赤外線を利
用したものが挙げられる。永久磁石を利用した活水化装
置は、実開昭62−126296号公報、実開昭62−
79598号公報、実開昭63−90497号公報、実
開平1−99495号公報、実開平2−17296号公
報等に開示されている。遠赤外線を利用した活水化装置
は、実開昭62−83339号公報、実開昭62−13
0791号公報、実開昭62−202397号公報、実
開昭63−111996号公報、実開昭64−1739
7号公報等に開示されている。
【0003】しかしながら、上述の永久磁石を利用した
活水化装置では、配置された複数の磁石の位置関係によ
って外部へ漏洩してしまう磁束が大きくなるため十分な
磁気作用が発揮されない。また、遠赤外線を利用した活
水化装置では、遠赤外線を配水管の管壁を透過させて管
中の水に作用させるとしているが、このような管壁を透
過した遠赤外線エネルギーでは水を活性化する程度の効
果を与えることができないものと考えられている。
【0004】このような永久磁石又は遠赤外線を単独に
利用した活水化装置に代って、永久磁石と遠赤外線を併
用して利用した活水化装置が、実公平5−9118号公
報、実開平2−66293号公報、実開平5−1599
7号公報、特開平1−266892号公報、特開平8−
155442号等に開示されている。
【0005】例えば実公平5−9118号公報には、上
下の本体ケース内に永久磁石と遠赤外線放射体セラミッ
クスがそれぞれ分離して配置され、配水管中をに流れる
水に対して磁気と遠赤外線とが作用するようにした活水
化装置が記載されている。この装置では、まず磁気作用
によって水を磁化し、次いで磁化された水に遠赤外線を
作用させることによって、磁化されていない水に対する
よりもはるかに多くの遠赤外線が水に吸収され、このよ
うにして吸収された多量の遠赤外線によって水を活性化
するものである。また、特開平8−155442号公報
には、永久磁石と遠赤外線放射体とが上下本体ケース内
にそれぞれ立体的に配置され、磁石と遠赤外線との相乗
エネルギーが配水管の水に作用して活性化効果を発揮す
るようにした活水化装置が記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実公平
5−9118号公報において開示された活水化装置で
は、磁気作用は遠赤外線による作用に対して前処理的に
行なわれるものであり、磁気作用と遠赤外線による作用
とは水に対してそれぞれ別個に作用するため、未だ十分
な水活性化効果を発揮するには至らなかった。一方、特
開平8−155442号公報において開示された活水化
装置では、永久磁石と遠赤外線放射体とは別体であって
一体化された部材ではないので、製造コストを低減でき
なかった。そこで、永久磁石と遠赤外線を併用して利用
した活水化装置において、十分な水活性化効果を発揮す
ると共に、製造コストの廉価な活水化装置が望まれてい
た。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る活水化装置は、請求項1において、配
水管を挟み込むことができるように設けられた一対のケ
−ス半体の少なくとも一方の内部に、永久磁石の表面に
遠赤外線放射材を焼成又は焼き付けによって一体化した
磁力線−遠赤外線放射体を、配水管と平行を保つように
かつ遠赤外線放射材が配水管に面するように配設した。
これにより、永久磁石による磁力線と遠赤外線放射材か
ら放射される遠赤外線の電界とを、配水管中の水に同時
に、かつ平行に作用させることができる。
【0008】請求項2では、前記磁力線−遠赤外線放射
体を、永久磁石の表面に遠赤外線放射セラミックス体の
粉末を釉薬と混合して塗布してこれを焼成したものとし
た。これにより、永久磁石と遠赤外線放射材を容易に一
体化することができる。
【0009】請求項3では、前記磁力線−遠赤外線放射
体を、永久磁石の表面に遠赤外線放射セラミックス体の
粉末を塗料と混合して塗布してこれを焼き付けたものと
した。これにより、永久磁石と遠赤外線放射材を容易に
一体化することができる。
【0010】請求項4では、前記磁力線−遠赤外線放射
体の配水管とは反対側の面に軟鉄製のヨ−クを装着する
ようにしたので、ヨ−クの外部に磁力線が漏洩するのを
防止できる。
【0011】請求項5では、ケ−ス半体の内部の長手方
向における両端部に所定の厚みを有する軟鉄製の磁気集
束器が設け、これらの磁気集束器の底部を前記ヨ−クと
接触させるようにしたので、ケ−ス半体の長手方向の両
端部から磁力線が外部に漏洩するのを防止できる。
【0012】請求項6では、前記磁力線−遠赤外線放射
体を、前記ケ−ス半体の長手方向に適当な間隔をおいて
2個以上配設し、該間隔の中心には所定の厚みを有する
軟鉄製の磁気集束器を設け、この磁気集束器の底部を前
記ヨ−クと接触させるようにしたので、前記間隔内の磁
界干渉を低減できる。
【0013】請求項7では、前記磁力線−遠赤外線放射
体の前記ヨ−クとの間の接触面に、該磁力線−遠赤外線
放射体と同じ表面積の鏡を、鏡面を磁力線−遠赤外線放
射体側に向けて取り付けるようにしたため、この鏡面に
よって遠赤外線を磁力線−遠赤外線放射体に向けて反射
させ、遠赤外線のコヒーレント性を高めることができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の一例につい
て添付した図面に基づき説明する。図1は本発明の活水
化装置の平面図、図2は同側面図、図3は図2のA−A
線の断面図である。図4は、遠赤外線放射セラミックス
体を釉薬と混合して永久磁石に塗布、焼成して得られる
磁力線−遠赤外線放射体の分光放射エネルギーのスペク
トルを示すグラフであり、図5は、遠赤外線放射セラミ
ックス体を塗料と混合して永久磁石に塗布、焼き付けて
得られる磁力線−遠赤外線放射体の分光放射エネルギー
のスペクトルを示すグラフである。図6は、本発明の活
水化装置を用いて処理した水道水の核磁気共鳴スペクト
ルを示すグラフである。
【0015】本発明の活水化装置1のケース本体は一対
の半円筒状のケ−ス半体2a、2bを合掌状にボルトナ
ット8によって組み付けた構造を有している。組み付け
たケース本体は円筒状を成し、その軸中心部に配水管7
が組込まれるようになっている。ケ−ス半体2a、2b
の内周面には長手方向に沿って帯状の軟鉄製ヨ−ク4が
設けられている。磁力線−遠赤外線放射体3は、鏡6を
介してヨ−ク4上に載置されるようにして、ケ−ス半体
2a、2bの長手方向に対向して3個づつ配設されてい
る。各磁力線−遠赤外線放射材3は、永久磁石3aの配
水管7に対向する表面に、遠赤外線放射セラミックス体
の粉末が焼成又は焼き付けられた遠赤外線放射材3bか
らなる層を備えている。磁力線−遠赤外線放射体3は、
配水管7と平行な位置関係にある。鏡6はその鏡面6a
を磁力線−遠赤外線放射体3側に向けている。
【0016】ケ−ス半体2a、2bの内部の長手方向に
おける両端部には所定の厚みを有する軟鉄製の磁気集束
器5が設けられ、その底部がヨ−ク4と接触している。
また、磁力線−遠赤外線放射体3は一定間隔をもって配
設されており、その間隔の中心にも前記両端部に設けら
れているのと同じ磁気集束器5が、これまたその底部で
ヨ−ク4と接触するように設けられている。なお、遠赤
外線放射材3bの層上には、磁力線−遠赤外線放射体3
をケ−ス半体2a、2bの内周面との間に収容するため
のプラスチック製カバー9がそれぞれ設けられている。
【0017】この実施例では、磁力線−遠赤外線放射体
3をケ−ス半体2a、2bのそれぞれに配水管7を介し
て対向するように3個づつ配設したが、この個数は特に
限定されるものではなく、活水化処理に必要な磁束密度
や活水化装置の大きさ等の要件によって適宜選択すれば
よい。また、この例ではケ−ス半体2a、2bのそれぞ
れに磁力線−遠赤外線放射体3を設けたが、磁力線−遠
赤外線放射体3はいずれか一方のケ−ス半体に設け、他
方のケ−ス半体には磁石を設けなくてもよく、また遠赤
外線放射材が備えられていない永久磁石を設けてもよ
い。なお、配水管7を介して対向するように本体2aと
2bに設けられた永久磁石3aの極性(N極とS極)
は、本体2aと2bとで反発する同極性でも、引合う異
極性のいずれの組み合わせでもよい。さらに、配水管7
を介して対向せず軸方向においてその配設位置がずれて
いてもよい。
【0018】ところで、この例では磁力線−遠赤外線放
射体3とこれに近接する磁気集束器5との間隔は全て一
定としたが、この間隔は所要磁束密度等によって適宜選
択されるものであると共に、異なる間隔としてもよい。
さらに、磁気集束器5の高さ(ケ−ス半体2a、2bの
径方向の長さ)は特に限定されるものではないが、磁力
線−遠赤外線放射体3の高さ(ケ−ス半体2a、2bの
径方向の長さ)の3/4分程度が好ましい。
【0019】磁力線−遠赤外線放射体3の永久磁石3a
は、フェライト、希土類金属、アルニコ、磁性半導体等
を素材とし、これらの混合体を用いてもよい。遠赤外線
放射材3bの層は、遠赤外線放射セラミックス体の粉末
を永久磁石3aの表面に塗布しこれを焼成又は焼き付け
て形成される。塗布方法としては、遠赤外線放射セラミ
ックス体の粉末を釉薬と混合して塗布、焼成する方法
と、遠赤外線放射セラミックス体の粉末を塗料と混合し
て塗布、焼き付ける方法が用いられるが、これらに限定
されるものではない。また、鏡6としては鏡面6aに銀
蒸着が施されたものが好ましいが、高反射率の反射面を
有するものであれば特に限定されるものではなく、例え
ば、表面が研磨されたアルミニウム板等を用いてもよ
い。さらに、配水管7としては、塩化ビニル等のプラス
チック管だけでなく、鉄管等の金属管やセラミックス管
等も使用できる。
【0020】
【実施例】以下に、永久磁石3の表面に形成される遠赤
外線放射材の形成方法について実施例について説明す
る。
【0021】実施例1 遠赤外線放射材として、53重量%のシリカ(SiO
2)と47重量%のアルミナ(Al2O3)からなるア
モルファス構造のパウダー状アルミノシリケートを用い
た。このアルミノシリケートは、常温下においても遠赤
外線領域において高放射率を示した。上記パウダー状ア
ルミノシリケート12g、低温で溶解するガラス粉、珪
石、及び長石を主材とする釉薬80g、300メッシュ
の鉄(Fe)8gを(アルミノシリケート12wt%、
釉薬80wt%、鉄8wt%)、接合材と水に混合して
ゲル状に調製した。ここで、釉薬は必須成分であるが鉄
は含有していなくもよい。次いで、このゲル状混合物
を、脱磁したフェライト磁石の一方の表面に1〜3mm
の厚さで塗布し、炉に入れて800℃の温度で4〜6時
間焼成した。この焼成物を着磁して、磁力線−遠赤外線
放射体とした。図4の実線で示した曲線は、この磁力線
−遠赤外線放射体の100℃における分光放射エネルギ
ーのスペクトルを示す。点線で示した曲線は理想黒体の
スペクトルを示す。本発明に用いた磁力線−遠赤外線放
射体の分光放射エネルギーのスペクトルは、理想黒体の
スペクトルと同様に遠赤外線領域において高放射率を示
し7〜9μmの波長領域にピークを有していることが分
った。
【0022】このようにして得られた磁力線−遠赤外線
放射体を備えた本発明の活水化装置によって活水化処理
した水を核磁気共鳴装置(NMR)で測定したところ、
図6に示す同位酸素−17の共鳴スペクトルが得られ
た。図7に示す共鳴スペクトルは通常の水道水のNMR
の結果である。処理水のピーク値の半値幅は52.81
89Hzであるのに対して、非処理水のピーク値の半値
幅は134.9816Hzであった。このように、処理
水のピーク値の半値幅が非処理水のそれの半分以下であ
ることは、処理水の水分子の運動が増大して分子の離散
集合を速めクラスターが速やかに再編成することによっ
て、活性の増大したエネルギーの高い活性水が得られて
いることを示すものと考えられる。
【0023】
【表1】
【0024】上記図6に示すNMR測定の条件等を表1
に示す。
【0025】
【表2】
【0026】上記図7に示すNMR測定の条件等を表2
に示す。
【0027】このような処理水については、下記のよう
な効果が得られた。 (1)水の溶解力、浸透力が高まった結果として、 配水管のヌメリ、スケールの剥離が促進され、 トイレや風呂場の黄バミが付着し難くくなり、 洗濯物の漂泊効果が増大し、 生体の水吸収力が増大して新陳代謝が促進され、 アトピー性皮膚炎や鼻炎などアレルギー性疾患の症状
が改善される。 (2)水の抗菌力が高まった結果として、 例えば豆腐等の水が濁り難く、また豆腐等の腐食も抑
制され、 大腸菌や雑菌の増殖を低減でき、 公衆風呂等のレジオネラ菌の発生を低減できる。 (3)ボイラーなどの水の温度上昇が速くなる。 (4)水の蒸発速度が速くなった結果として、洗濯物な
どの乾燥時間が15%程度速くなる。 (5)廃水のヌメリが無くなり廃水の悪臭が低減され
る。 (6)観葉植物の成長が促進され、葉が艶やかになる。 (7)水道水の塩素やカナケ臭が低減され、水が所謂
「まろやか」になる。 (8)消臭効果により、ペットなどの動物臭が低減す
る。
【0028】実施例2 遠赤外線放射材として、実施例1で用いたのと同じアモ
ルファス構造のアルミノシリケートを用いた。上記パウ
ダー状アルミノシリケート34gと、塗料(エピライ
ト)33gと、溶剤25gと、硬化材8gとを(アルミ
ノシリケート34wt%、塗料33wt%、溶剤25w
t%、硬化材8wt%)、混合してこれらの混合物を調
製した。ここで、塗料は必須成分であるが溶剤と硬化材
は含有していなくもよい。この混合物を70メッシュの
テトロン板を用いて脱磁状態のフェライト磁石の一方の
面に膜厚200〜300μmになるように印刷し、炉に
入れて120°Cの温度で焼き付けた。このようにして
得られたセラミックス焼成層付きフェライトを着磁し
て、磁力線−遠赤外線放射体とした。図5の実線で示し
た曲線は、この磁力線−遠赤外線放射体の100℃にお
ける分光放射エネルギーのスペクトルを示す。点線で示
した曲線は理想黒体のスペクトルを示す。本発明に用い
た磁力線−遠赤外線放射体の分光放射エネルギーのスペ
クトルは、理想黒体のスペクトルと同様に遠赤外線領域
において高放射率を示し、7〜9μmの波長領域にピー
クを有していることが分った。
【0029】このようにして得られた磁力線−遠赤外線
放射体を備えた本発明の活水化装置によって活水化処理
した水を核磁気共鳴装置(NMR)で測定したところ、
実施例1と同様の同位酸素−17の共鳴スペクトルが得
られた。これにより、本発明の活水化装置によって活水
化処理した水は、活性の増大したエネルギーの高い活性
水であると考えられる。また、この処理水についても上
述の(1)〜(8)に示す効果が得られた。
【0030】通常、配水管の外部からその内部に向けて
遠赤外線を放射しても、配水管の管壁によって遠赤外線
が遮断され、配水管中を流れる水に遠赤外線を作用させ
ることは難しい。本発明の活水化装置は、このような不
都合を解決するものであり、配水管の外部に配置した磁
力線−遠赤外線放射体を用いて、配水管の内部を流れる
水に磁力線の影響を受けた遠赤外線を直接的、かつ効果
的に作用させるものである。
【0031】本発明の活水化装置の作用原理について、
以下に説明する。本発明の活水化装置は、磁力線と遠赤
外線とが水に対して別個に作用するのではなく、遠赤外
線が磁力線の影響を受け光エネルギーが回転旋光して磁
力との相乗エネルギーが発生し、このエネルギーを水に
効果的に吸収させるものである。したがって、遠赤外線
が直接的に磁力線の影響を受けるように、磁力線−遠赤
外線放射体を構成する必要がある。ここで、遠赤外線が
磁力線によって受ける作用は、次のようなものであると
考えらる。遠赤外線はマイクロ波領域の電磁波であると
共に光子としての性質も兼ね備えていおり、強磁界の下
においては遠赤外線領域に共鳴した磁気旋光効果を受け
る。この磁気旋光効果とは、遠赤外線の進行方向に平行
に磁界を作用させると、遠赤外線の電界成分(ベクト
ル)が回転旋光する現象をいう。遠赤外線に磁界が作用
していないときには、遠赤外線の電界ベクトルが回転旋
光されないので、遠赤外線は配水管の管壁を透過するこ
とができないが、遠赤外線に磁界が作用すると、前述の
磁気旋光効果により遠赤外線の電界ベクトルが回転旋光
され、遠赤外線は配水管の管壁を透過することができる
ようになる。
【0032】また、本発明の活水化装置は、ヨークとこ
れに接続された磁気集束器を備えている。これは、永久
磁石の漏洩磁束を吸収して減磁界成分を低減するための
ものである。この減磁界成分の低減効果は、特に、ケ−
ス半体に装着され、配水管を介して向き合った永久磁石
の極性(N極とS極)が同極性(N極同士又はS極同
士)で磁石が反発する場合において著しい。
【0033】さらに、本発明の活水化装置は鏡を利用し
ているが、これは磁力線−遠赤外線放射体から永久磁石
側に放射される放射エネルギーをこの鏡によって反射さ
せ、エネルギー全体を配水管側に指向させるためのもの
である。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明の活水化装置は、請
求項1において、配水管を挟み込むことができるように
設けられた一対のケ−ス半体の少なくとも一方の内部
に、永久磁石の表面に遠赤外線放射材を焼成又は焼き付
けによって一体化した磁力線−遠赤外線放射体を、配水
管と平行を保つようにかつ遠赤外線放射材が配水管に面
するように配設したので、永久磁石による磁力線と遠赤
外線放射材から放射される遠赤外線の電界とを、配水管
中の水に同時に、かつ平行に作用させることができる。
その結果、水道水など配水管中を流れる水を活性化し、
水の溶解力、浸透力、蒸発力、消臭力、抗菌力等を高め
ることができ、上述のような配水管のヌメリ、スケール
の剥離の促進等、具体的な種々の効果が得られる。
【0035】また、請求項2では、前記磁力線−遠赤外
線放射体を、永久磁石の表面に遠赤外線放射セラミック
ス体の粉末を釉薬と混合して塗布してこれを焼成したも
のとし、請求項3では、前記磁力線−遠赤外線放射体
を、永久磁石の表面に遠赤外線放射セラミックス体の粉
末を塗料と混合して塗布してこれを焼き付けたものとし
た。これにより、永久磁石と遠赤外線放射材を容易に一
体化することが可能となり、永久磁石と遠赤外線放射材
を別個に調製してこれらを結合するのに比べて製造コス
トを低減できる。
【0036】また請求項4では、磁力線−遠赤外線放射
体の配水管とは反対側の面に軟鉄製のヨ−クを装着する
ようにしたので、ヨ−クの外部に磁力線が漏洩するのを
防止でき、請求項5では、ケ−ス半体の内部の長手方向
における両端部に所定の厚みを有する軟鉄製の磁気集束
器を設け、これらの磁気集束器の底部を前記ヨ−クと接
触させるようにしたので、ケ−ス半体の長手方向の両端
部から磁力線が外部に漏洩するのを防止できる。その結
果、配水管中の水に作用する遠赤外線の放射エネルギー
の低減を防止できる。
【0037】請求項6では、前記磁力線−遠赤外線放射
体を、前記ケ−ス半体の長手方向に適当な間隔をおいて
2個以上配設し、該間隔の中心には所定の厚みを有する
軟鉄製の磁気集束器を設け、この磁気集束器の底部を前
記ヨ−クと接触させるようにしたので、前記間隔内の磁
界干渉を低減できる。その結果、磁束密度の低減が抑制
されるので、配水管中の水に作用する遠赤外線の放射エ
ネルギーの低減を防止できる。
【0038】請求項7では、前記磁力線−遠赤外線放射
体の前記ヨ−クとの間の接触面に、該磁力線−遠赤外線
放射体と同じ表面積の鏡を、鏡面を磁力線−遠赤外線放
射体側に向けて取り付けるようにしたため、この鏡面に
よって遠赤外線を磁力線−遠赤外線放射体に向けて反射
させ、遠赤外線のコヒーレント性を高めることができる
と共に、エネルギー全体の配水管側への指向性も向上で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の活水化装置の平面図。
【図2】本発明の活水化装置の側面図。
【図3】図2のA−A断面図であり、本発明の活水化装
置の内部構造を示す説明図。
【図4】遠赤外線放射セラミックス体を釉薬と混合して
永久磁石に塗布、焼成して得られる磁力線−遠赤外線放
射体の分光放射エネルギーのスペクトルを示すグラフ。
【図5】遠赤外線放射セラミックス体を塗料と混合して
永久磁石に塗布、焼き付けて得られる磁力線−遠赤外線
放射体の分光放射エネルギーのスペクトルを示すグラ
フ。
【図6】本発明の活水化装置を用いて処理した水道水の
核磁気共鳴スペクトルを示すグラフ。
【図7】未処理の水道水の核磁気共鳴スペクトルを示す
グラフ。
【符号の説明】
1・・活水化装置、2a,2b・・ケース半体、3・・
磁力線−遠赤外線放射体、3a・・永久磁石、3b・・
遠赤外線放射材、4・・ヨーク、5・・磁気収束器、6
・・鏡、6a・・鏡面、7・・配水管。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C02F 1/30 C02F 1/48

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配水管を挟み込むことができるように設
    けられた一対のケ−ス半体の少なくとも一方の内部に、
    永久磁石の表面に遠赤外線放射材を焼成又は焼き付けに
    よって一体化した磁力線−遠赤外線放射体を、配水管と
    平行を保つようにかつ遠赤外線放射材が配水管に面する
    ように1個以上配設したことを特徴とする活水化装置。
  2. 【請求項2】 前記磁力線−遠赤外線放射体は、永久磁
    石の表面に遠赤外線放射セラミックス体の粉末を釉薬と
    混合して塗布し、かつこれを焼成してなることを特徴と
    する請求項1に記載の活水化装置。
  3. 【請求項3】 前記磁力線−遠赤外線放射体は、永久磁
    石の表面に遠赤外線放射セラミックス体の粉末を塗料と
    混合して印刷し、かつこれを焼き付けてなることを特徴
    とする請求項1に記載の活水化装置。
  4. 【請求項4】 前記磁力線−遠赤外線放射体の配水管と
    は反対側の面には軟鉄製のヨ−クを装着したことを特徴
    とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の活水
    化装置。
  5. 【請求項5】 前記ケ−ス半体の内部の長手方向におけ
    る両端部に所定の厚みを有する軟鉄製の磁気集束器が設
    けられ、これらの磁気集束器の底部を前記ヨ−クと接触
    させてあることを特徴とする請求項4に記載の活水化装
    置。
  6. 【請求項6】 前記磁力線−遠赤外線放射体は、前記ケ
    −ス半体の長手方向に所定の間隔をおいて2個以上配設
    され、該間隔の中心には所定の厚みを有する軟鉄製の磁
    気集束器が設けられ、この磁気集束器の底部を前記ヨ−
    クと接触させてある請求項4又は請求項5に記載の活水
    化装置。
  7. 【請求項7】 前記磁力線−遠赤外線放射体の前記ヨ−
    クとの間の接触面に、該磁力線−遠赤外線放射体と同じ
    表面積の鏡を、鏡面を磁力線−遠赤外線放射体側に向け
    て取り付けることを特徴とする請求項4〜請求項6のい
    ずれか1項に記載の活水化装置。
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