JP3145618U - ４チャネルコンパクト型プラグ着脱可能なトランシーバモジュールのケース構造 - Google Patents

Abstract

【課題】トランシーバモジュールのコネクタが一つのケースを共用することで、回路基板上に占用されるスペースが減少され、回路基板上に設置可能なトランシーバモジュールの数を増加できる。
【解決手段】４チャネルコンパクト型プラグ着脱可能なトランシーバモジュールのケース構造は、下段ケースと複数の間隔板と上段ケースを有する金属ケースと、前記金属ケースに設けられた複数の接地板バネセットと、を備える。前記金属ケースには、前記下段ケースが前記上段ケースに接続し、前記複数の間隔板が前記下段ケース及び上段ケースの間にピッチを隔て設けられることで、金属ケースの内部を複数の収容空間に区画して形成される。複数の収容空間内に、トランシーバモジュールのコネクタをそれぞれ収納することができ、複数ポートを備えるような設計に形成される。
【選択図】図２

Description

本考案は、ケース構造に係り、特に、４チャネルコンパクト型プラグ着脱可能（ＱＳＦＰ）なトランシーバモジュールに適用するためのケース構造に関する。

従来のトランシーバモジュールは、電気インタフェース及びオプティカルネットワークの間の双方向データ伝送に用いられる。該トランシーバモジュールは、オプティカルエンコード信号を受信するとともに、光信号に変換してからオプティカルネットワークに伝送する。また、該トランシーバモジュールは、オプティカルエンコード信号を受信するとともに、電気信号に変換してから電気インターフェースに伝送することもできる。

４チャネルコンパクト型プラグ着脱可能（ＱＳＦＰ；Quad Small Form-factor Pluggable；4チャネルスモールフォームファクタプラガブル）なトランシーバモジュールは、四つの独立のフルダブル送受信チャネルを具備し、その設計の最初の目的はシングルチャネルのＳＦＰの代わりに高密度のオプティカルモジュールを用いるということであった。該トランシーバモジュールコネクタは、回路基板に実装された金属ケースに接続し、該金属ケースは、静電電荷の累積の除去、電磁干渉の遮断及びコネクタの保護を行うことできる。

しかし、従来の４チャネルコンパクト型プラグ着脱可能なトランシーバモジュールの金属ケースとコネクタは、いずれも単一ポートの設計を採用しており、複数のポートが必要な場合には、複数の金属ケース及びコネクタを回路基板にそれぞれ設置しなくてはならないので、回路基板上の大きなスペースが占用され、回路基板上にトランシーバモジュールを設置可能な数が減ってしまう。

そのため、本考案者は、前記欠点が改良できるのを感心して、長年以来この領域で積み立てた経験により、専念な観察かつ研究をし、さらに学術理論の運用に合せ、合理な設計の本考案を提案した。

本考案の主な目的は、複数のポートを備えるように設計され、トランシーバモジュールのコネクタが一つのケースを共用でき、回路基板上に占用されるスペースが減少され、回路基板上に設置可能なトランシーバモジュールの数を増加できる４チャネルコンパクト型プラグ着脱可能なトランシーバモジュールのケース構造を提供することにある。

前記目的を達成するため、本考案による４チャネルコンパクト型プラグ着脱可能なトランシーバモジュールのケース構造は、下段ケースと複数の間隔板と上段ケースを有する金属ケースと、前記金属ケースに設けられた複数の接地板バネセットと、を備える。前記金属ケースには、前記下段ケースが前記上段ケースに接続し、前記複数の間隔板が前記下段ケース及び上段ケースの間にピッチを隔て設けられることで、金属ケースの内部を複数の収容空間に区画して形成される。

本考案は、以下の有利な効果がある。
本考案の金属ケース内部は、複数の間隔板により複数の収容空間に区画され、複数の収容空間内に、トランシーバモジュールのコネクタをそれぞれ収納することができ、複数ポートを備えるような設計に形成され、トランシーバモジュールのコネクタは、一つのケースを共用することで、回路基板上に占用されるスペースが減少され、回路基板上に設置可能なトランシーバモジュールの数を増加できる。

また、本考案は、さらに、複数の間隔板の上縁に係止フックを設け、かつ、前記上段ケースに係止穴が設けられ、前記上段ケースを複数の間隔板に対して前後に移動させることで、複数の間隔板の上縁を上段ケースに係止させることができ、複数の間隔板と前記上段ケースの組み付けがより簡単になる。

また、本考案の接地板バネセットは、ダブルささくれの方式で金属ケースの定位穴に係止され、複数の接地板バネセットが前記金属ケースに安定に接続され、脱落の恐れはない。

本発明に係る特徴及び技術内容が、以下に本考案に関る詳しい説明及び添付図面を参照することにより、深く且つ具体的な理解を得られるが、それらの添付図面が参考及び説明のみに使われ、本発明の主張範囲を局限するものではないことである。

図１〜図５を参照すると、本考案は、金属ケース１と複数の接地板バネセット２とを含む４チャネルコンパクト型プラグ着脱可能なトランシーバモジュールのケース構造を提供する。該金属ケース１は、下段ケース１１と、複数の間隔板１２と、上段ケース１３を含む。該下段ケース１１は金属材料からなるもので、該下段ケース１１には矩形をなす金属板体からなる底板１１１を有し、該底板１１１の対向する両側は、それぞれ上へ延伸して第１側板１１２を形成する。該底板１１１には複数列の固定穴１１３が開設し、本実施例では、３列の固定穴１１３を設け、三枚の間隔板１２を固定することができる。該底板１１１の先端近傍には複数の定位穴１１４が開設される。該二つの第１側板１１２には複数の係着穴１１５が開設され、該二つの第１側板１１２と底板１１１の接続した所にはさらに２列の固定穴１１３が開設される。

複数の間隔板１２は、金属材料からなり、矩形の金属板体をなす。間隔板１２ごとには二つの板バネ１２１がそれぞれ設けられ、該二つの板バネ１２１がそれぞれ間隔板１２の両側へ突出し、該金属ケース１内に挿着した突合せコネクタに当接できる。間隔板１２ごとの上縁には、Ｌ字形状に曲折してなる複数の係止フック１２２を設ける。間隔板１２ごとの下縁には、複数の凸片１２３及びその下縁から下向きに延伸して形成されるピン１２４を設ける。これら複数の凸片１２３及び複数のピン１２４は、複数の固定穴１１３に対応する。間隔板１２ごとの先端近傍に定位穴１２５が設けられ、間隔板１２ごとの後端に挿着片１２６が設けられる。

複数の間隔板１２は、下段ケース１１に間隔をもって立設し、間隔板１２の下縁のピン１２４は、回路基板に挿着できるように対応する固定穴１１３に挿通して下段ケース１１の底部から伸び出す。、また、複数の間隔板１２の下縁における凸片１２３は対応する固定穴１１３に合せることで、間隔板１２を下段ケース１１上に定位させる。

該上段ケース１３は、金属材料からなる。該上段ケース１３は、矩形の金属板体をなす頂板１３１を有し、該頂板１３１の対向する両側は、それぞれ下へ延伸して第２側板１３２を形成し、該頂板１３１の後端は下向きに延伸して後板１３３を形成する。該頂板１３１に複数列の係止穴１３４が開設し、本実施例では、３列の係止穴１３４を設け、三枚の間隔板１２を接続することができる。係止穴１３４は、第１の穴１３４１及び第２の穴１３４２をそれぞれ有し、該第２の穴１３４２の幅は、該第１の穴１３４1の幅より小さい。これら複数の係止穴１３４は、前記複数の係止フック１２２に対応する。該頂板１３１及び二つの第２側板１３２の先端近傍には複数の定位穴１３５が開設される。

該二つの第２側板１３２には複数の係着片１３６が開設され、係着片１３６は該第２側板１３２の外側へ突出し、複数の係着穴１１５に対応する。該二つの第２側板１３２の下縁にも、複数の凸片１３７及びその下縁から下向きに延伸して形成されるピン１３８を設ける。複数の凸片１３７及びピン１３８は、該二つの第１側板１１２と底板１１１の接続部に位置する固定穴１１３に対応する。該二つの第２側板１３２には板バネ１３９がそれぞれ設けられ、該板バネ１３９は、該第２の側板１３２の内側へ突出し、金属ケース１内に挿着した突合せコネクタに当接することができる。該後板１３３には複数の挿通穴１４０を開設し、挿通穴１４０は、複数の挿着片１２６に対応する。

複数の係着片１３６と係着穴１１５が互いに係着すると、該上段ケース１３と該下段ケース１１は接続して、中空状のケースを形成する。この場合、該二つの第２側板１３２の下縁のピン１３８は、対応する固定穴１１３に挿通して下段ケース１１の底部から伸び出し、回路基板に挿着することができる。該二つの第２側板１３２の下縁の凸片１３７は、対応する固定穴１１３に合せている。複数の間隔板１２の上縁の係止フック１２２は、下から上へ対応した係止穴１３４の第１の穴１３４１に挿通する。その後、上段ケース１３を複数の間隔板１２に対して前後に移動させ、複数の間隔板１２の上縁の係止フック１２２を係止穴１３４の第２の穴１３４２までにスライドし、間隔板１２の上縁を上段ケース１３に係止させ、間隔板１２の後端の挿着片１２６を対応する挿通穴１４０に挿着、固定させると、複数の間隔板１２と該上段ケース１３は一体に組み合わせる。

複数の接地板バネセット２は、金属材料からなる。接地板バネセット２は、それぞれ、クランプ部２１及び該クランプ部２１に接続する複数の接地板バネ２２を有する。該クランプ部２１は、Ｕ字形に曲折された板体である。該クランプ部２１の対向する両側には、それぞれ、少なくとも一つのささくれ２３が設ける。ささくれ２３はクランプ部２１内まで伸入することで、接地板バネセット２のクランプ部２１がダブルささくれの構造を形成する。また、複数の接地板バネ２２は、該クランプ部２１の端から延伸して形成される。

複数の接地板バネセット２は、クランプ部２１により前から後へ金属ケース１の下段ケース１１、間隔板１２及び上段ケース１３の先端にクランプし、これらの接地板バネセット２のささくれ２３は、対応の定位穴１１４、１２５及び１３５に係着されたことで、接地板バネセット２を該金属ケース１に安定に接続させる。

本考案の金属ケース１の内部には複数の間隔板１２が設けられ、複数の間隔板１２が該下段ケース１１及び該上段ケース１３間に設けられる。金属ケース１の内部は間隔板１２により複数（本実施例では４つ）の収容空間１４に区画され、収容空間１４内にはそれぞれ一つのトランシーバモジュールのコネクタを収容できることで、複数ポート（４つのポート）の設計が形成され、複数の突合せコネクタを差し込むことができる。

突合せコネクタが収容空間１４内に差し込まれると、トランシーバモジュールのコネクタと電気的に接続できる。かつ、複数の接地板バネセット２の接地板バネ２２は突合せコネクタの金属ケースに接触し接地となることで、金属ケース１が静電電荷の累積の除去、電磁干渉の遮断及びコネクタの保護を行うことができる。

本考案のケース構造は、複数（４つ）のポートを備えるように設計され、トランシーバモジュールのコネクタが一つのケースを共用でき、回路基板上に占用されるスペースが減少され、回路基板上に設置可能なトランシーバモジュールの数を増加できる。

また、本考案は、複数の間隔板１２の上縁に係止フック１２２を設け、かつ、該上段ケース１３に係止穴１３４を設け、該上段ケース１３をこれらの間隔板１２に対して前後に移動させることで、間隔板１２の上縁を上段ケース１３に係止させることができ、間隔板１２と該上段ケース１３の組み付けがより簡単になる。

また、本考案の接地板バネセット２は、ダブルささくれ２３の方式で金属ケース１の定位穴１１４、１２５及び１３５に係止されるので、接地板バネセット２が該金属ケース１に安定に接続され、脱落の恐れはない。

しかし、以上のように単に本考案の好ましい具体的な実施例に過ぎず、本考案の実用新案登録請求の範囲を局限するものではなく、いずれの当該分野における通常の知識を有する専門家は、本考案の分野の中で、適当に変更や修飾などを実施できるが、それらの実施が本考案の主張範囲内に納入されるべきことは言うまでもないことである。

図１は、本考案に係るトランシーバモジュールのケース構造の分解斜視図である。 図２は、本考案に係るトランシーバモジュールのケース構造の斜視図である。 図３は、本考案に係るトランシーバモジュールのケース構造の正面図である。 図４は、本考案に係るトランシーバモジュールのケース構造の平面図である。 図５は、本考案に係るトランシーバモジュールのケース構造の底面図である。

符号の説明

１ 金属ケース
２ 接地板バネセット
１１ 下段ケース
１２ 間隔板
１３ 上段ケース
１１１ 底板
１１２ 第１の側板
１１３ 固定穴
１１４ 定位穴
１１５ 係着穴
１２１ 板バネ
１２２ 係止フック
１２３ 凸片
１２４ ピン
１２５ 定位穴
１２６ 挿着片
１３１ 頂板
１３２ 第２の側板
１３３ 後板
１３４ 係止穴
１３４１ 第１の穴
１３４２ 第２の穴
１３５ 定位穴
１３６ 係着片
１３７ 凸片
１３８ ピン
１３９ 板バネ
１４０ 挿通穴
２１ クランプ部
２２ 接地板バネ
２３ ささくれ
１４ 収容空間

Claims (13)

1. 下段ケースと、複数の間隔板と、上段ケースを有し、
   前記下段ケースが前記上段ケースに接続し、前記複数の間隔板が前記下段ケース及び上段ケースの間にピッチを隔て設けられ、内部を複数の収容空間に区画して形成される金属ケースと、
   前記金属ケースに設けられた複数の接地板バネセットと、を含む４チャネルコンパクト型プラグ着脱可能なトランシーバモジュールのケース構造。
2. 前記下段ケースは底板を有し、前記底板の両側には、第１側板がそれぞれ上方へ延びて形成され、前記上段ケースは頂板を有し、前記頂板の両側には、第２側板がそれぞれ下方へ延びて形成され、前記頂板の後端には、後板が下方へ延びて形成されることを特徴とする請求項１記載の４チャネルコンパクト型プラグ着脱可能なトランシーバモジュールのケース構造。
3. 複数の間隔板の上縁には、複数の係止フックを設け、前記頂板に複数列の係止穴が設けられ、係止穴ごとは、第１の穴及び第２の穴をそれぞれ有し、前記第２の穴の幅は前記第１の穴の幅より小さく、前記複数の間隔板の上縁の係止フックは、対応する係止穴の第１の穴に挿通して第２の穴までにスライドすることで、複数の間隔板の上縁を前記上段ケースに係止させることを特徴とする請求項２記載の４チャネルコンパクト型プラグ着脱可能なトランシーバモジュールのケース構造。
4. 前記後板に複数の挿通穴が設けられ、複数の間隔板の後端に挿着片がそれぞれ突設され、複数の間隔板後端の挿着片が対応する挿通穴内に挿着されることを特徴とする請求項３記載の４チャネルコンパクト型プラグ着脱可能なトランシーバモジュールのケース構造。
5. 前記底板の上、前記二つの第１側板と該底板の接続部には複数列の固定穴が設けられ、複数の間隔板及び前記二つの第２の側板の下縁には、それぞれ、複数の凸片、及びこれらの凸片の下縁から下方へ延びて形成されるピンが設けられ、複数の間隔板及び前記二つの第２の側板の下縁のピンは、対応する固定穴に挿通することで、複数のピンを前記下段ケースの底部から露出させ、複数の間隔板及び前記二つの第２の側板の下縁の凸片は、対応する固定穴１１３に合せていることを特徴とする請求項２記載の４チャネルコンパクト型プラグ着脱可能なトランシーバモジュールのケース構造。
6. 前記二つの第１の側板に複数の係着穴が設けられ、前記二つの第２の側板に複数の係着片が設けられ、複数の係着片と複数の係着穴は互いに係着されることを特徴とする請求項２記載の４チャネルコンパクト型プラグ着脱可能なトランシーバモジュールのケース構造。
7. 複数の間隔板を３枚設けることで、前記金属ケースの内部を４つの収容空間に区画して形成することを特徴とする請求項１ないし６のいずれか一に記載の４チャネルコンパクト型プラグ着脱可能なトランシーバモジュールのケース構造。
8. 複数の接地板バネセットは、それぞれ、クランプ部及び前記クランプ部に接続する複数の接地板バネを有し、前記クランプ部の両側には、それぞれ、少なくとも一つのささくれが設けられ、前記ささくれはクランプ部内まで伸入し、複数の接地板バネセットのクランプ部は、前記金属ケースの下段ケース、間隔板及び上段ケースの先端にクランプし、前記金属ケースの下段ケース、間隔板及び上段ケースには複数の定位穴が設けられ、前記複数の接地板バネセットのささくれは、対応する定位穴に係着されることを特徴とする請求項１ないし６のいずれか一に記載の４チャネルコンパクト型プラグ着脱可能なトランシーバモジュールのケース構造。
9. 内部に複数の間隔板がピッチを隔て設けられ、内部を複数の収容空間に区画して形成される金属ケースと、
   前記金属ケースに設けられた複数の接地板バネセットと、を含む４チャネルコンパクト型プラグ着脱可能なトランシーバモジュールのケース構造。
10. 複数の間隔板の上縁には、複数の係止フックが設けられ、前記金属ケースには複数列の係止穴が設けられ、前記係止穴ごとは、第１の穴及び第２の穴をそれぞれ有し、前記第２の穴の幅は前記第１の穴の幅より小さく、また、複数の間隔板の上縁の係止フックは、対応する係止穴の第１の穴に挿通し第２の穴までにスライドすることで、複数の間隔板の上縁を前記金属ケースに係止させることを特徴とする請求項９記載の４チャネルコンパクト型プラグ着脱可能なトランシーバモジュールのケース構造。
11. 前記金属ケースに複数の挿通穴が設けられ、複数の間隔板の後端には挿着片がそれぞれ突設され、複数の間隔板後端の挿着片が対応する挿通穴内に挿着されることを特徴とする請求項１０記載の４チャネルコンパクト型プラグ着脱可能なトランシーバモジュールのケース構造。
12. 複数の間隔板を３枚設けることで、前記金属ケースの内部を４つの収容空間に区画して形成されることを特徴とする請求項９ないし１１のいずれか一に記載の４チャネルコンパクト型プラグ着脱可能なトランシーバモジュールのケース構造。
13. 複数の接地板バネセットは、それぞれ、クランプ部及び前記クランプ部に接続する複数の接地板バネを有し、前記クランプ部の両側には、それぞれ少なくとも一つのささくれが設けられ、前記ささくれはクランプ部内まで伸入し、複数の接地板バネセットのクランプ部は、前記金属ケースの先端にクランプし、前記金属ケースには複数の定位穴が設けられ、前記複数の接地板バネセットのささくれは、対応する定位穴に係着されることを特徴とする請求項９ないし１１のいずれか一に記載の４チャネルコンパクト型プラグ着脱可能なトランシーバモジュールのケース構造。

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