JP3145603U - 農業用ビニールフィルム廃棄物の洗浄装置 - Google Patents

Abstract

【課題】農業用ビニールフィルム廃棄物を回転洗浄によって効率良く洗浄し、再生利用を容易にするための洗浄装置を提供する。
【解決手段】農業用ビニールフィルム廃棄物の洗浄装置は、円形型容器と、その内部に羽根車を持ち、さらにシャワー状の散水装置を有する。内部に廃棄物を挿入し、羽根車を回転させること、及び散水することによって土、埃、野菜屑、農薬などの付着物を効率良く洗浄できるようになった。
【選択図】図１

Description

廃棄物の再処理を行う場合に、ゴミなどの付着物の除去が必要になる。特に農業用のビニールフィルムには、その使用方法、使用環境などからかなりの土汚れが付着している。これを再利用する事は資源としての利活用であることから、非常に重大な事と言うことができる。その廃棄物の量もかなりであることもそれを難しくしている。

土汚れの除去方法として提案、実施されているものは、一つはビニールを細かく裁断して、水に入れて拡販するというものがある。この方法は、水に浮くゴミの除去と水に沈む土砂などを取り除き、次に土を水に取り込ませることによって洗浄するというものである。この方法では、かなりの水量が必要であり、また、最終的に絞るという操作が必要になる。この際に一旦取り除いた土が再度ビニールに付着するという欠点を持っていた。

課題を解決する手段

上記のような欠点を取り除くために、静水ではなく、シャワー状にした流水タイプの洗浄を行うことで、絞りの工程や再付着の防止を図ることができる。

その方法は、裁断しない状態でビニールフィルムを円筒容器に挿入して、その内部に設置した緩やかに回転する羽根車によって空中での拡販状態を作り、上部よりシャワー状の散水を行うことによってそのフィルム表面に付着した異物を取り除き、その水を底部で集めて排出させるというものである。

このような、簡便でかつ作業性が向上できる手段として、図１に示す構造体を作製した。この構造体は、１の円筒型容器、２の羽根車、３の駆動用モーター、４の駆動伝達機器、５の散水システム、６の排水口により構成される。

この構造体の使用方法は以下に記述する方法による。すなわち、円筒型容器に廃棄されたビニールフィルムを挿入し、羽根車を回転させる。この回転によって付着した石や土の塊をはがし、下部に落下させる。ある程度時間を経過したら次にシャワー散水を行う。この散水によって取り除かれた土類は下部の排水口から外部に取り出される。その排水の色合い、汚れ具合から洗浄度が分るので、清水になったと判断される段階で装置の回転を停止し、ビニールフィルムを外部に取り出す。

この操作によって、フィルム上の付着物が除去されて、清浄な状態のフィルムを取り出すことができる。さらに乾燥のために温風を吹き込むことも場合によっては行ってもよい。

考案の効果

このようにして、洗浄されたフィルムはほとんど脱水された状態で取り出すことができ、そのままで再生用のビニールフィルムとして使用することができる。だだし、平坦性は損なわれているのでこの材料は加工用として使用するものであって、そのままビニールフィルムとして使用するものではない。

本考案になる装置によって、洗浄が容易になるとともに、使用する水量が少ないという利点を有していることから排水処理についても効率がいい。農業関連の使用済み素材は、農薬などで汚染されている場合があるため、その排水処理は注意深く実施する必要があることから、その処理量が少ないということはかなりの利点になる。

本考案の実施形態を示す農業用ビニールフィルム廃棄物の洗浄装置の正面切断図

符号の説明

１ 円筒型容器
２ 羽根車
３ 駆動用モーター
４ 駆動伝達機器
５ 散水システム
６ 排水口

Claims (1)

1. 内部に回転する羽根車を有し、上面に散水用のシャワー装置および下部に排水口を有する円筒タイプのドラム型をした農業用ビニールフィルム廃棄物の洗浄装置。

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