JP3144740B2 - 半導体レーザ装置 - Google Patents
半導体レーザ装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスク装置などに
用いられる半導体レーザ装置に関する。
用いられる半導体レーザ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体レーザ装置は、光ディスク
装置などの光源として幅広く使用されている。レーザに
は信号再生専用の再生用レーザと記録再生両用の録再用
レーザとの2種類がある。
装置などの光源として幅広く使用されている。レーザに
は信号再生専用の再生用レーザと記録再生両用の録再用
レーザとの2種類がある。
【0003】(従来例1)光ディスク装置から信号を再
生する場合には、光ディスクやその他の光学部品からの
戻り光により雑音が誘起されて読み取りエラーが発生す
るという問題があった。それを防ぐために、光出力5m
W程度の再生用レーザには、自励発振現象を利用したレ
ーザが提案され、実証されている(参考文献:林他 O
QE84−30)。図15にその従来例(特願平2−9
9012)を示す。
生する場合には、光ディスクやその他の光学部品からの
戻り光により雑音が誘起されて読み取りエラーが発生す
るという問題があった。それを防ぐために、光出力5m
W程度の再生用レーザには、自励発振現象を利用したレ
ーザが提案され、実証されている(参考文献:林他 O
QE84−30)。図15にその従来例(特願平2−9
9012)を示す。
【0004】図15において、n−GaAs半導体基板
901上に、層厚1.0μmのn−Al0.5Ga0.5As
第1クラッド層902、層厚0.08μmのアンドープ
Al 0.13Ga0.87As活性層さらに層厚0.35μmの
p−Al0.5Ga0.5As第2クラッド層904が順次設
けられた第1積層構造920と、このp−Al0.5Ga
0.5As第2クラッド層904上に、層厚0.01μm
のp−GaAsエピタキシャル成長促進層905、層厚
0.01μmのp−Al0.6Ga0.4Asエッチストップ
層906さらに層厚1.0μmのn−Al0.1Ga0.9A
s光吸収層907が順次設けられた第2積層構造921
とを形成する。この第2積層構造および、第2積層構造
を分離するストライプ溝922で電流・光閉じ込め手段
が構成される。ストライプ溝922を埋め込むように、
層厚2.0μmのp−Al0.5Ga0.5As第3クラッド
層908さらに層厚5.0μmのp−GaAsコンタク
ト層909を形成し、n−GaAs半導体基板901側
に電極910、p−GaAsコンタクト層909の成長
層側に電極911を形成する。以上により半導体レーザ
装置923が完成する。
901上に、層厚1.0μmのn−Al0.5Ga0.5As
第1クラッド層902、層厚0.08μmのアンドープ
Al 0.13Ga0.87As活性層さらに層厚0.35μmの
p−Al0.5Ga0.5As第2クラッド層904が順次設
けられた第1積層構造920と、このp−Al0.5Ga
0.5As第2クラッド層904上に、層厚0.01μm
のp−GaAsエピタキシャル成長促進層905、層厚
0.01μmのp−Al0.6Ga0.4Asエッチストップ
層906さらに層厚1.0μmのn−Al0.1Ga0.9A
s光吸収層907が順次設けられた第2積層構造921
とを形成する。この第2積層構造および、第2積層構造
を分離するストライプ溝922で電流・光閉じ込め手段
が構成される。ストライプ溝922を埋め込むように、
層厚2.0μmのp−Al0.5Ga0.5As第3クラッド
層908さらに層厚5.0μmのp−GaAsコンタク
ト層909を形成し、n−GaAs半導体基板901側
に電極910、p−GaAsコンタクト層909の成長
層側に電極911を形成する。以上により半導体レーザ
装置923が完成する。
【0005】この半導体レーザ装置923におけるレー
ザ発振スペクトルは、自励発振現象により、縦モードは
多モード化し、さらに線幅は広がる。この場合、時間的
なコヒーレンスが低下するので、戻り光に対する影響が
少なくなり、雑音が低下する。この自励発振現象は、ス
トライプ内部の層方向の等価屈折率とストライプ外部の
層方向の等価屈折率の差(以下、この差を△nと呼ぶ)
が、△n=1〜5×10-3の場合によく起こることが実
証されている。図16に再生用レーザの△nに対する自
励発振が起こる最大出力の関係を示す。しかし、自励発
振が起こる△nの値は、通常の単一縦モードで発振する
レーザの△n=1〜2×10-2に比べると、かなり小さ
い。
ザ発振スペクトルは、自励発振現象により、縦モードは
多モード化し、さらに線幅は広がる。この場合、時間的
なコヒーレンスが低下するので、戻り光に対する影響が
少なくなり、雑音が低下する。この自励発振現象は、ス
トライプ内部の層方向の等価屈折率とストライプ外部の
層方向の等価屈折率の差(以下、この差を△nと呼ぶ)
が、△n=1〜5×10-3の場合によく起こることが実
証されている。図16に再生用レーザの△nに対する自
励発振が起こる最大出力の関係を示す。しかし、自励発
振が起こる△nの値は、通常の単一縦モードで発振する
レーザの△n=1〜2×10-2に比べると、かなり小さ
い。
【0006】(従来例2)また、光ディスクに信号を記
録するには光出力30mW以上の高出力半導体レーザが
用いられ、この高出力レーザは信号再生用にも用いられ
る。この記録再生(録再)用レーザの従来例としては、
図15の半導体レーザ装置923における活性層903
の層厚を0.05μmに薄くし、p−第2クラッド層9
04の層厚を0.20μmにすることにより実現され
る。この場合、△nは2×10-2となり、単一縦モード
で発振する。したがって、録再用レーザを再生時に使用
する場合、戻り光による雑音を低減するために、駆動電
流に高周波を重畳して、縦モードをマルチモード化する
方法(高周波重畳法)が用いられている。
録するには光出力30mW以上の高出力半導体レーザが
用いられ、この高出力レーザは信号再生用にも用いられ
る。この記録再生(録再)用レーザの従来例としては、
図15の半導体レーザ装置923における活性層903
の層厚を0.05μmに薄くし、p−第2クラッド層9
04の層厚を0.20μmにすることにより実現され
る。この場合、△nは2×10-2となり、単一縦モード
で発振する。したがって、録再用レーザを再生時に使用
する場合、戻り光による雑音を低減するために、駆動電
流に高周波を重畳して、縦モードをマルチモード化する
方法(高周波重畳法)が用いられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】(課題1)上記従来の
再生用の自励発振型レーザ装置は、ストライプ内部とス
トライプ外部の等価屈折率差(△n)が、通常の単一発
振レーザに比べてかなり小さいために、以下に示すよう
な問題が生じる。
再生用の自励発振型レーザ装置は、ストライプ内部とス
トライプ外部の等価屈折率差(△n)が、通常の単一発
振レーザに比べてかなり小さいために、以下に示すよう
な問題が生じる。
【0008】図17に△n=3×10-3の自励発振型レ
ーザと△n=1×10-2の単一縦モード発振型レーザの
ストライプ幅に対するレーザの非点隔差の関係を示す。
図17において、△n=3×10-3の場合、ストライプ
外部への光のしみだしが増えるために、ストライプ外部
の電流・光閉じ込め層による光吸収が増大してレーザ光
の波面が曲がり、△n=1×10-2の場合よりも非点隔
差は大きくなる。レーザの非点隔差は、集光特性に影響
を及ぼし、非点隔差が大きくなると、集光ビームのスポ
ット径が大きくなる。そこで、このレーザを光ディスク
装置に用いた場合、クロストークが増えて、再生時にエ
ラーを生じるという問題があった。したがって、レーザ
の非点隔差は5μm以下であることが望ましい。ここ
で、△n=1×10-2の場合、非点隔差を5μmにする
には、ストライプ幅は4.5μmであればよい。これに
対して、△n=3×10-3の場合、非点隔差を5μmに
するには、ストライプ幅は2μmが必要である。
ーザと△n=1×10-2の単一縦モード発振型レーザの
ストライプ幅に対するレーザの非点隔差の関係を示す。
図17において、△n=3×10-3の場合、ストライプ
外部への光のしみだしが増えるために、ストライプ外部
の電流・光閉じ込め層による光吸収が増大してレーザ光
の波面が曲がり、△n=1×10-2の場合よりも非点隔
差は大きくなる。レーザの非点隔差は、集光特性に影響
を及ぼし、非点隔差が大きくなると、集光ビームのスポ
ット径が大きくなる。そこで、このレーザを光ディスク
装置に用いた場合、クロストークが増えて、再生時にエ
ラーを生じるという問題があった。したがって、レーザ
の非点隔差は5μm以下であることが望ましい。ここ
で、△n=1×10-2の場合、非点隔差を5μmにする
には、ストライプ幅は4.5μmであればよい。これに
対して、△n=3×10-3の場合、非点隔差を5μmに
するには、ストライプ幅は2μmが必要である。
【0009】また、図18に△n=3×10-3の自励発
振型レーザ装置と、△n=1×10-2の単一縦モード発
振型レーザ装置との、ストライプ幅に対する光出力−電
流特性のスロープ効率の関係を示す。レーザの共振器端
面にはAl2O3膜のλ/2−λ/2コートを施し、共振
器長は250μmである。図18において、ストライプ
幅が狭くなると、ストライプ外部への光のしみだしが増
えるために、導波損失が増大して効率は低下する。△n
=1×10-2の場合、非点隔差が5μmとなるストライ
プ幅は4.5μmであり、その場合、効率は0.375
W/Aとなって十分に高い。これに対して、△n=3×
10-3の場合、非点隔差が5μmとなるストライプ幅は
2μmであり、その場合、効率は0.09W/Aまで低
下する。このように、再生用の自励発振型レーザの△n
は小さく、そのために非点隔差が大きくなり、それを小
さくするためにストライプ幅を狭くすると、スロープ効
率が低くなるという問題があった。
振型レーザ装置と、△n=1×10-2の単一縦モード発
振型レーザ装置との、ストライプ幅に対する光出力−電
流特性のスロープ効率の関係を示す。レーザの共振器端
面にはAl2O3膜のλ/2−λ/2コートを施し、共振
器長は250μmである。図18において、ストライプ
幅が狭くなると、ストライプ外部への光のしみだしが増
えるために、導波損失が増大して効率は低下する。△n
=1×10-2の場合、非点隔差が5μmとなるストライ
プ幅は4.5μmであり、その場合、効率は0.375
W/Aとなって十分に高い。これに対して、△n=3×
10-3の場合、非点隔差が5μmとなるストライプ幅は
2μmであり、その場合、効率は0.09W/Aまで低
下する。このように、再生用の自励発振型レーザの△n
は小さく、そのために非点隔差が大きくなり、それを小
さくするためにストライプ幅を狭くすると、スロープ効
率が低くなるという問題があった。
【0010】(課題2)一方、上記従来の録再用の高出
力レーザ装置については、信号再生時の戻り光雑音を低
減するために、高周波重畳法を用いていたが、そのため
には高周波重畳回路が必要となり、駆動回路の小型化、
低消費電力化に対して問題があった。そこで、録再用レ
ーザ装置においても、信号再生時には自励発振現象を起
こすことが検討されている。図19に録再用レーザにお
ける△nと自励発振が起こる最大光出力の関係を示す。
図19において、再生用レーザと同様に△n=1〜3×
10-3で自励発振が起こる。録再用の自励発振型レーザ
の構造は、図15の活性層903の層厚を0.05μm
に薄層化し、さらにp−第2クラッド層904の層厚を
0.45μmまで厚くすることにより達成されており、
この場合、△nは2.5×10-3になる。通常の高出力
レーザでは、△n=2×10-2であるので、それに比べ
るとかなり小さくなる。そのために以下に示すような問
題が生じる。図20に△n=2.5×10-3の自励発振
型レーザと△n=2×10-2の単一縦モード発振型レー
ザのストライプ幅に対するレーザの非点隔差の関係を示
す。再生用レーザと同様の理由により、図20に示すよ
うに、非点隔差を5μmにするには、△n=2.5×1
0-3の場合、ストライプ幅は2μmが必要である。
力レーザ装置については、信号再生時の戻り光雑音を低
減するために、高周波重畳法を用いていたが、そのため
には高周波重畳回路が必要となり、駆動回路の小型化、
低消費電力化に対して問題があった。そこで、録再用レ
ーザ装置においても、信号再生時には自励発振現象を起
こすことが検討されている。図19に録再用レーザにお
ける△nと自励発振が起こる最大光出力の関係を示す。
図19において、再生用レーザと同様に△n=1〜3×
10-3で自励発振が起こる。録再用の自励発振型レーザ
の構造は、図15の活性層903の層厚を0.05μm
に薄層化し、さらにp−第2クラッド層904の層厚を
0.45μmまで厚くすることにより達成されており、
この場合、△nは2.5×10-3になる。通常の高出力
レーザでは、△n=2×10-2であるので、それに比べ
るとかなり小さくなる。そのために以下に示すような問
題が生じる。図20に△n=2.5×10-3の自励発振
型レーザと△n=2×10-2の単一縦モード発振型レー
ザのストライプ幅に対するレーザの非点隔差の関係を示
す。再生用レーザと同様の理由により、図20に示すよ
うに、非点隔差を5μmにするには、△n=2.5×1
0-3の場合、ストライプ幅は2μmが必要である。
【0011】また、図21に△n=2.5×10-3の自
励発振型の半導体レーザと、△n=2×10-2の単一縦
モード発振型の半導体レーザの、ストライプ幅に対する
光出力−電流特性のスロープ効率の関係を示す。ここ
で、レーザ光の出射端面はAl2O3膜のλ/3コートに
より反射率12%に調整し、反対側の端面にはAl2O3
膜とSi膜の多層コートにより反射率75%に調整す
る。さらに、共振器長は375μmである。ここで、△
n=2.5×10-3の場合に、非点隔差5μmを達成す
るために、ストライプ幅を2μmに縮小しても、スロー
プ効率は0.68W/Aと十分に良好な値が得られる。
励発振型の半導体レーザと、△n=2×10-2の単一縦
モード発振型の半導体レーザの、ストライプ幅に対する
光出力−電流特性のスロープ効率の関係を示す。ここ
で、レーザ光の出射端面はAl2O3膜のλ/3コートに
より反射率12%に調整し、反対側の端面にはAl2O3
膜とSi膜の多層コートにより反射率75%に調整す
る。さらに、共振器長は375μmである。ここで、△
n=2.5×10-3の場合に、非点隔差5μmを達成す
るために、ストライプ幅を2μmに縮小しても、スロー
プ効率は0.68W/Aと十分に良好な値が得られる。
【0012】しかしながら、図22に△n=2.5×1
0-3の自励発振型レーザ装置と、△n=2×10-2の単
一縦モード発振型レーザ装置の、ストライプ幅に対する
水平方向の放射角の半値幅の関係を示す。ストライプ幅
が狭くなると、△n=2.5×10-3の場合にはストラ
イプ外の活性層における光吸収は低下するために、スト
ライプ内部における光閉じ込めが小さくなる。その結
果、水平方向の放射角は狭くなる。したがって、非点隔
差を5μmにするには、ストライプ幅を2μmにしなけ
ればならないが、その場合放射角の半値幅は8゜にまで
縮小する。水平方向の放射角が狭くなると、水平方向と
垂直方向の放射角の広がりの比率が大きくなるために、
レンズとの結合効率が低下する等の光学特性に関する問
題が生じる。
0-3の自励発振型レーザ装置と、△n=2×10-2の単
一縦モード発振型レーザ装置の、ストライプ幅に対する
水平方向の放射角の半値幅の関係を示す。ストライプ幅
が狭くなると、△n=2.5×10-3の場合にはストラ
イプ外の活性層における光吸収は低下するために、スト
ライプ内部における光閉じ込めが小さくなる。その結
果、水平方向の放射角は狭くなる。したがって、非点隔
差を5μmにするには、ストライプ幅を2μmにしなけ
ればならないが、その場合放射角の半値幅は8゜にまで
縮小する。水平方向の放射角が狭くなると、水平方向と
垂直方向の放射角の広がりの比率が大きくなるために、
レンズとの結合効率が低下する等の光学特性に関する問
題が生じる。
【0013】このように、録再用の自励発振型レーザの
△nは小さく、そのために非点隔差が大きくなり、それ
を小さくするためにストライプ幅を狭くすると、水平方
向の放射角が狭くなるという問題があった。
△nは小さく、そのために非点隔差が大きくなり、それ
を小さくするためにストライプ幅を狭くすると、水平方
向の放射角が狭くなるという問題があった。
【0014】本発明は、上記従来の問題を解決するもの
で、非点隔差を十分小さく、かつ電気的特性と光学的特
性の良好な自励発振型の低雑音特性を有する半導体レー
ザ装置を提供することを目的とする。
で、非点隔差を十分小さく、かつ電気的特性と光学的特
性の良好な自励発振型の低雑音特性を有する半導体レー
ザ装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】第1の本発明の半導体レ
ーザ装置は、半導体基板上に形成され、活性層及び該活
性層を挟むクラッド層で構成された第1積層構造と、該
第1積層構造上に形成され、2層以上の第2積層構造お
よび、該第2積層構造を空間的に分離するストライプ部
分を有し、該ストライプ部分内部に電流および光を閉じ
込める電流・光閉じ込め手段とを備えた半導体レーザ装
置であって、該ストライプ部分内部の層方向の等価屈折
率と該ストライプ部分外部の層方向の等価屈折率の差
(Δn)が、該第2積層構造の全層厚に対応して変化
し、レーザ共振器両端面部のうち少なくとも一方の端面
部の領域のΔnが該両端面部で挟まれた中央部の領域の
Δnよりも大きくなるように、該端面部の該第2積層構
造の全層厚と、該中央部の該第2積層構造の全層厚とが
異なるように調整されており、そのことにより上記目的
が達成される。
ーザ装置は、半導体基板上に形成され、活性層及び該活
性層を挟むクラッド層で構成された第1積層構造と、該
第1積層構造上に形成され、2層以上の第2積層構造お
よび、該第2積層構造を空間的に分離するストライプ部
分を有し、該ストライプ部分内部に電流および光を閉じ
込める電流・光閉じ込め手段とを備えた半導体レーザ装
置であって、該ストライプ部分内部の層方向の等価屈折
率と該ストライプ部分外部の層方向の等価屈折率の差
(Δn)が、該第2積層構造の全層厚に対応して変化
し、レーザ共振器両端面部のうち少なくとも一方の端面
部の領域のΔnが該両端面部で挟まれた中央部の領域の
Δnよりも大きくなるように、該端面部の該第2積層構
造の全層厚と、該中央部の該第2積層構造の全層厚とが
異なるように調整されており、そのことにより上記目的
が達成される。
【0016】また、第2の本発明の半導体レーザ装置
は、半導体基板上に形成され、活性層及び該活性層を挟
むクラッド層で構成された第1積層構造と、該第1積層
構造上に形成され、1層以上の第2積層構造および、該
第2積層構造を空間的に分離するストライプ部分を有
し、該ストライプ部分内部に電流および光を閉じ込める
電流・光閉じ込め手段とを備えた半導体レーザ装置であ
って、該ストライプ部分内部の層方向の等価屈折率と該
ストライプ部分外部の層方向の等価屈折率の差が、レー
ザの共振器両端面部のうち少なくとも一方の端面部の領
域が該両端面部で挟まれた少なくとも中央部の領域より
も大きくなるように、該第1積層構造における活性層か
ら該第2積層構造までの層厚を、該レーザの共振器両端
面部のうち少なくとも一方の端面部の領域の方が該両端
面部で挟まれた少なくとも中央部の領域よりも薄く構成
したものであり、そのことにより上記目的が達成され
る。
は、半導体基板上に形成され、活性層及び該活性層を挟
むクラッド層で構成された第1積層構造と、該第1積層
構造上に形成され、1層以上の第2積層構造および、該
第2積層構造を空間的に分離するストライプ部分を有
し、該ストライプ部分内部に電流および光を閉じ込める
電流・光閉じ込め手段とを備えた半導体レーザ装置であ
って、該ストライプ部分内部の層方向の等価屈折率と該
ストライプ部分外部の層方向の等価屈折率の差が、レー
ザの共振器両端面部のうち少なくとも一方の端面部の領
域が該両端面部で挟まれた少なくとも中央部の領域より
も大きくなるように、該第1積層構造における活性層か
ら該第2積層構造までの層厚を、該レーザの共振器両端
面部のうち少なくとも一方の端面部の領域の方が該両端
面部で挟まれた少なくとも中央部の領域よりも薄く構成
したものであり、そのことにより上記目的が達成され
る。
【0017】第3の本発明の半導体レーザ装置は、半導
体基板上に形成され、少なくとも第1導電型の第1クラ
ッド層、活性層、第2導電型の第2クラッド層、及び該
第2クラッド層上の第2導電型のエッチストップ層で構
成された第1積層構造であって、該エッチストップ層は
レーザ共振器の両端面部領域の少なくとも1つの領域及
び該両端面部で挟まれた中央部領域に存在する、第1積
層構造と、該第1積層構造上に形成され、1層以上の第
2積層構造および、該第2積層構造を空間的に分離する
ストライプ部分を有し、該ストライプ部分内部に電流お
よび光を閉じ込める電流・光閉じ込め手段とを備えた半
導体レーザ装置であって、該ストライプ部分内部の層方
向の等価屈折率と該ストライプ部分外部の層方向の等価
屈折率の差(Δn)が、該エッチストップ層の厚さに対
応して変化し、該共振器の両端面部のうち少なくとも一
方の端面部の領域のΔnが該中央部領域のΔnよりも大
きくなるように、該端面部の該エッチストップ層の厚さ
が該中央部のエッチストップ層の厚さより大きく設定さ
れており、そのことにより上記目的が達成される。
体基板上に形成され、少なくとも第1導電型の第1クラ
ッド層、活性層、第2導電型の第2クラッド層、及び該
第2クラッド層上の第2導電型のエッチストップ層で構
成された第1積層構造であって、該エッチストップ層は
レーザ共振器の両端面部領域の少なくとも1つの領域及
び該両端面部で挟まれた中央部領域に存在する、第1積
層構造と、該第1積層構造上に形成され、1層以上の第
2積層構造および、該第2積層構造を空間的に分離する
ストライプ部分を有し、該ストライプ部分内部に電流お
よび光を閉じ込める電流・光閉じ込め手段とを備えた半
導体レーザ装置であって、該ストライプ部分内部の層方
向の等価屈折率と該ストライプ部分外部の層方向の等価
屈折率の差(Δn)が、該エッチストップ層の厚さに対
応して変化し、該共振器の両端面部のうち少なくとも一
方の端面部の領域のΔnが該中央部領域のΔnよりも大
きくなるように、該端面部の該エッチストップ層の厚さ
が該中央部のエッチストップ層の厚さより大きく設定さ
れており、そのことにより上記目的が達成される。
【0018】さらに、第1かつ第3の本発明の半導体レ
ーザ装置におけるストライプ部分の幅が、レーザの共振
器両端面部のうち少なくとも一方の端面部の領域の方が
該両端面部で挟まれた少なくとも中央部の領域よりも狭
く構成したものであり、そのことにより上記目的が達成
される。
ーザ装置におけるストライプ部分の幅が、レーザの共振
器両端面部のうち少なくとも一方の端面部の領域の方が
該両端面部で挟まれた少なくとも中央部の領域よりも狭
く構成したものであり、そのことにより上記目的が達成
される。
【0019】
【作用】上記構成により、第2積層構造の全層厚が共振
器端面部の領域とその中央部の領域とで異なる構成と
し、または、第1積層構造における活性層から第2積層
構造までの層厚を、共振器両端面部の領域の方がその中
央部の領域よりも薄く構成し、または、第1積層構造に
おける活性層から第2積層構造までの層構造が、共振器
両端面部の領域とその中央部の領域とで異なる構成とし
て、ストライプ部分内部の層方向の等価屈折率とストラ
イプ部分外部の層方向の等価屈折率の差が、共振器端面
部の領域がその中央部の領域よりも大きくなるようにし
たので、自励発振が起こるように共振器中央部の等価屈
折率の差を決定し、かつ、レーザの非点隔差が小さく、
水平方向の放射角が大きくなるように共振器端面部の等
価屈折率の差を決定できる。また、光出力−電流特性の
スロープ効率は共振器中央部で決まるので、スロープ効
率が十分に大きくなるように設定する。したがって、本
発明を再生用レーザに適用すると、スロープ効率を低下
させることなく、非点隔差の十分に小さな自励発振型の
低雑音レーザが得られ、また、本発明を録再用レーザに
適用すると、水平方向の放射角を狭くすることなく、非
点隔差の十分に小さい自励発振型の低雑音レーザが得ら
れる。
器端面部の領域とその中央部の領域とで異なる構成と
し、または、第1積層構造における活性層から第2積層
構造までの層厚を、共振器両端面部の領域の方がその中
央部の領域よりも薄く構成し、または、第1積層構造に
おける活性層から第2積層構造までの層構造が、共振器
両端面部の領域とその中央部の領域とで異なる構成とし
て、ストライプ部分内部の層方向の等価屈折率とストラ
イプ部分外部の層方向の等価屈折率の差が、共振器端面
部の領域がその中央部の領域よりも大きくなるようにし
たので、自励発振が起こるように共振器中央部の等価屈
折率の差を決定し、かつ、レーザの非点隔差が小さく、
水平方向の放射角が大きくなるように共振器端面部の等
価屈折率の差を決定できる。また、光出力−電流特性の
スロープ効率は共振器中央部で決まるので、スロープ効
率が十分に大きくなるように設定する。したがって、本
発明を再生用レーザに適用すると、スロープ効率を低下
させることなく、非点隔差の十分に小さな自励発振型の
低雑音レーザが得られ、また、本発明を録再用レーザに
適用すると、水平方向の放射角を狭くすることなく、非
点隔差の十分に小さい自励発振型の低雑音レーザが得ら
れる。
【0020】
【実施例】以下の実施例について本発明を説明する。
【0021】本発明の半導体レーザ装置における共振器
端面部の△nを共振器両端面部に挟まれた共振器中央部
よりも大きくするための実施例について以下に示す。
端面部の△nを共振器両端面部に挟まれた共振器中央部
よりも大きくするための実施例について以下に示す。
【0022】第1の発明について第1〜第4の実施例を
示す。
示す。
【0023】まず、再生用レーザに用いた場合の第1の
実施例の半導体レーザ装置について説明する。図1にお
いて、n−GaAs半導体基板101上に、有機金属気
相成長法(MOCVD法)で、層厚1.0μmのn−A
l0.5Ga0.5As第1クラッド層102、層厚0.08
μmのアンドープAl0.13Ga0.87As活性層103、
層厚0.35μmのp−Al0.5Ga0.5As第2クラッ
ド層104、層厚0.003μmのp−GaAsエピタ
キシャル成長促進層105、層厚0.01μmのp−A
l0.6Ga0.4Asエッチストップ層106、層厚0.1
μmのn−Al0. 2Ga0.8Asレーザ光透過層107、
層厚0.27μmのn−Al0.1Ga0.9Asレーザ光吸
収層108、層厚0.003μmのn−GaAsエピタ
キシャル成長促進層109、層厚0.01μmのn−A
l0.6Ga0.4Asエッチストップ層110、層厚0.1
0μmのn−Al0.1Ga0.9Asレーザ光吸収層111
さらに層厚0.003のn−GaAsエピタキシャル成
長促進層112を順次成長させる。
実施例の半導体レーザ装置について説明する。図1にお
いて、n−GaAs半導体基板101上に、有機金属気
相成長法(MOCVD法)で、層厚1.0μmのn−A
l0.5Ga0.5As第1クラッド層102、層厚0.08
μmのアンドープAl0.13Ga0.87As活性層103、
層厚0.35μmのp−Al0.5Ga0.5As第2クラッ
ド層104、層厚0.003μmのp−GaAsエピタ
キシャル成長促進層105、層厚0.01μmのp−A
l0.6Ga0.4Asエッチストップ層106、層厚0.1
μmのn−Al0. 2Ga0.8Asレーザ光透過層107、
層厚0.27μmのn−Al0.1Ga0.9Asレーザ光吸
収層108、層厚0.003μmのn−GaAsエピタ
キシャル成長促進層109、層厚0.01μmのn−A
l0.6Ga0.4Asエッチストップ層110、層厚0.1
0μmのn−Al0.1Ga0.9Asレーザ光吸収層111
さらに層厚0.003のn−GaAsエピタキシャル成
長促進層112を順次成長させる。
【0024】ここで、レーザの共振器端面113,11
4に相当する位置から共振器内部の方向に距離20μm
の位置まで、n−GaAsエピタキシャル成長促進層1
12さらにn−Al0.1Ga0.9Asレーザ光吸収層11
1をアンモニア系のエッチャントで除去し、さらにn−
Al0.6Ga0.4Asエッチストップ層110をフッ酸系
のエッチャントで除去する。
4に相当する位置から共振器内部の方向に距離20μm
の位置まで、n−GaAsエピタキシャル成長促進層1
12さらにn−Al0.1Ga0.9Asレーザ光吸収層11
1をアンモニア系のエッチャントで除去し、さらにn−
Al0.6Ga0.4Asエッチストップ層110をフッ酸系
のエッチャントで除去する。
【0025】さらに、共振器端面113,114に垂直
な方向に、フォトリソグラフィと化学エッチングによっ
て幅4μmのストライプ溝115を形成する。このスト
ライプ溝115の形状は化学エッチングの基板面方位に
対する異方性により逆メサ形状になっている。このと
き、n−GaAsエピタキシャル成長促進層112,1
09、n−Al0.1Ga0.9Asレーザ光吸収層111,
108、さらにn−Al0.2Ga0.8Asレーザ光透過層
107はアンモニア系のエッチャントで除去し、n−A
l0.6Ga0.4Asエッチストップ層110,106はフ
ッ酸系のエッチャントで除去する。
な方向に、フォトリソグラフィと化学エッチングによっ
て幅4μmのストライプ溝115を形成する。このスト
ライプ溝115の形状は化学エッチングの基板面方位に
対する異方性により逆メサ形状になっている。このと
き、n−GaAsエピタキシャル成長促進層112,1
09、n−Al0.1Ga0.9Asレーザ光吸収層111,
108、さらにn−Al0.2Ga0.8Asレーザ光透過層
107はアンモニア系のエッチャントで除去し、n−A
l0.6Ga0.4Asエッチストップ層110,106はフ
ッ酸系のエッチャントで除去する。
【0026】さらに、ストライプ溝115を埋め込むよ
うに、液相成長法(LPE法)により、層厚2.0μm
のp−Al0.5Ga0.5As第3クラッド層116積層さ
せ、さらに、層厚5.0μmのp−GaAsコンタクト
層117を積層させる。その後、基板側にn型電極11
8、成長層側にp型電極119を形成する。共振器長を
250μmとして、その両端面にAl2O3膜のλ/2−
λ/2コートを施し、ハンダ材を用いて、パッケージに
実装する。以上により半導体レーザ装置120が完成す
る。
うに、液相成長法(LPE法)により、層厚2.0μm
のp−Al0.5Ga0.5As第3クラッド層116積層さ
せ、さらに、層厚5.0μmのp−GaAsコンタクト
層117を積層させる。その後、基板側にn型電極11
8、成長層側にp型電極119を形成する。共振器長を
250μmとして、その両端面にAl2O3膜のλ/2−
λ/2コートを施し、ハンダ材を用いて、パッケージに
実装する。以上により半導体レーザ装置120が完成す
る。
【0027】本実施例において、第1積層構造121は
第1クラッド層102、活性層103、第2クラッド層
104およびエピタキシャル成長促進層105で構成さ
れている。また、電流・光閉じ込め手段は第2積層構造
122a,122bとこれら第2積層構造122a,1
22bを空間的にそれぞれ分離するストライプ溝115
で構成されている。さらに、この第2積層構造は次の2
つの領域からなる。共振器端面113,114から共振
器内部方向に端面に垂直に20μmの距離までの共振器
端面部123,124の領域における第2積層構造12
2aはエッチストップ層106、レーザ光透過層10
7、レーザ光吸収層108およびエピタキシャル成長促
進層109で構成される。これに対して、それ以外の共
振器中央部125の領域における第2積層構造122b
はエッチストップ層106、レーザ光透過層107、レ
ーザ光吸収層108、エピタキシャル成長促進層10
9、エッチストップ層110、レーザ光吸収層111お
よびエピタキシャル成長促進層112で構成される。
第1クラッド層102、活性層103、第2クラッド層
104およびエピタキシャル成長促進層105で構成さ
れている。また、電流・光閉じ込め手段は第2積層構造
122a,122bとこれら第2積層構造122a,1
22bを空間的にそれぞれ分離するストライプ溝115
で構成されている。さらに、この第2積層構造は次の2
つの領域からなる。共振器端面113,114から共振
器内部方向に端面に垂直に20μmの距離までの共振器
端面部123,124の領域における第2積層構造12
2aはエッチストップ層106、レーザ光透過層10
7、レーザ光吸収層108およびエピタキシャル成長促
進層109で構成される。これに対して、それ以外の共
振器中央部125の領域における第2積層構造122b
はエッチストップ層106、レーザ光透過層107、レ
ーザ光吸収層108、エピタキシャル成長促進層10
9、エッチストップ層110、レーザ光吸収層111お
よびエピタキシャル成長促進層112で構成される。
【0028】上記構成において、ストライプ内部の層方
向の等価屈折率と第2積層構造122a,122bを有
するストライプ外部の層方向の等価屈折率の差(△n)
の、第2積層構造122a,122bの全層厚に対する
関係を図2に示す。ここでは、n−Al0.2Ga0.8As
レーザ光透過層107の層厚を0.1μmと固定し、n
−Al0.1Ga0.9Asレーザ光吸収層108,111で
レーザ光吸収層の層厚を変化させている。これら第2積
層構造122a,122bの全層厚の変化に対して、図
2に示すように△nは周期的に振動する変化をする。全
層厚が薄いところから△nが極大となるときの全層厚を
順にdM1,dM2,dM3・・・とし、△nが極小となると
きの全層厚を順にdm1,dm2,dm3・・・としている。
向の等価屈折率と第2積層構造122a,122bを有
するストライプ外部の層方向の等価屈折率の差(△n)
の、第2積層構造122a,122bの全層厚に対する
関係を図2に示す。ここでは、n−Al0.2Ga0.8As
レーザ光透過層107の層厚を0.1μmと固定し、n
−Al0.1Ga0.9Asレーザ光吸収層108,111で
レーザ光吸収層の層厚を変化させている。これら第2積
層構造122a,122bの全層厚の変化に対して、図
2に示すように△nは周期的に振動する変化をする。全
層厚が薄いところから△nが極大となるときの全層厚を
順にdM1,dM2,dM3・・・とし、△nが極小となると
きの全層厚を順にdm1,dm2,dm3・・・としている。
【0029】この第2積層構造の全層厚に対して△nが
振動しながら変化する理由について以下に示すと、全層
厚がdM2である場合の、ストライプ外部の層方向の横モ
ードの光強度分布を図3に示す。図3において、第1ク
ラッド層201、活性層202、第2クラッド層20
3、レーザ光透過層204、レーザ光吸収層205、第
3クラッド層206、ストライプ溝207である。ここ
では、簡単のためにエピタキシャル成長促進層およびエ
ッチストップ層を除いている。これらエピタキシャル成
長促進層およびエッチストップ層は、その層厚がその他
の層に比べて薄いので、等価屈折率の値に及ぼす影響が
少なく、除いて考察しても良いからである。全層厚がd
M2である場合、レーザ光透過層204とレーザ光吸収層
205にしみだした光が干渉によって強めあって反射が
起こる条件を満足する。そこで、光強度分布曲線208
は第1クラッド層201に広がる分布をする。ここで、
各層の屈折率の値は、Al混晶比に反比例するので、屈
折率の大小関係は以下に示すようになる。
振動しながら変化する理由について以下に示すと、全層
厚がdM2である場合の、ストライプ外部の層方向の横モ
ードの光強度分布を図3に示す。図3において、第1ク
ラッド層201、活性層202、第2クラッド層20
3、レーザ光透過層204、レーザ光吸収層205、第
3クラッド層206、ストライプ溝207である。ここ
では、簡単のためにエピタキシャル成長促進層およびエ
ッチストップ層を除いている。これらエピタキシャル成
長促進層およびエッチストップ層は、その層厚がその他
の層に比べて薄いので、等価屈折率の値に及ぼす影響が
少なく、除いて考察しても良いからである。全層厚がd
M2である場合、レーザ光透過層204とレーザ光吸収層
205にしみだした光が干渉によって強めあって反射が
起こる条件を満足する。そこで、光強度分布曲線208
は第1クラッド層201に広がる分布をする。ここで、
各層の屈折率の値は、Al混晶比に反比例するので、屈
折率の大小関係は以下に示すようになる。
【0030】第1および第2および第3クラッド層の屈
折率<レーザ光透過層の屈折率<活性層の屈折率<レー
ザ光吸収層の屈折率 したがって、第1クラッド層201への光のしみだしが
多くなると、ストライプ外部の層方向の横モードの等価
屈折率は小さくなる。ストライプ内部の層方向の横モー
ドの等価屈折率は一定であるので、その結果、ストライ
プ内部と外部の等価屈折率の差である△nは大きくな
る。第2積層構造の全層厚がdM2から厚くなると、干渉
条件から外れるので、第1クラッド層への光のしみだし
は少なくなる。さらに、この場合、第2積層構造におけ
る光の占める割合が多くなる。第2積層構造を構成する
レーザ光透過層とレーザ光吸収層の屈折率は、前記に示
すように比較的高いために、ストライプ外部における層
方向の横モードの等価屈折率は大きくなる。ストライプ
内部の層方向の横モードの等価屈折率は一定であるの
で、その結果、△nは小さくなる。△nが次に極大とな
る全層厚dM3付近まで△nは小さくなり、全層厚dm2で
△nは極小となる。このとき、全層厚がdm2である場合
の、ストライプ外部における層方向の横モードの光強度
分布を図4に示す。図4において、第1クラッド層30
1、活性層302、第2クラッド層303、レーザ光透
過層304、レーザ光吸収層305、第3クラッド層3
06、ストライプ溝307である。ここでも、前記と同
様の理由で簡単のためにエピタキシャル成長促進層およ
びエッチストップ層を除いている。光強度分布曲線30
8は第2積層構造に多くの光が占められる分布を示す。
折率<レーザ光透過層の屈折率<活性層の屈折率<レー
ザ光吸収層の屈折率 したがって、第1クラッド層201への光のしみだしが
多くなると、ストライプ外部の層方向の横モードの等価
屈折率は小さくなる。ストライプ内部の層方向の横モー
ドの等価屈折率は一定であるので、その結果、ストライ
プ内部と外部の等価屈折率の差である△nは大きくな
る。第2積層構造の全層厚がdM2から厚くなると、干渉
条件から外れるので、第1クラッド層への光のしみだし
は少なくなる。さらに、この場合、第2積層構造におけ
る光の占める割合が多くなる。第2積層構造を構成する
レーザ光透過層とレーザ光吸収層の屈折率は、前記に示
すように比較的高いために、ストライプ外部における層
方向の横モードの等価屈折率は大きくなる。ストライプ
内部の層方向の横モードの等価屈折率は一定であるの
で、その結果、△nは小さくなる。△nが次に極大とな
る全層厚dM3付近まで△nは小さくなり、全層厚dm2で
△nは極小となる。このとき、全層厚がdm2である場合
の、ストライプ外部における層方向の横モードの光強度
分布を図4に示す。図4において、第1クラッド層30
1、活性層302、第2クラッド層303、レーザ光透
過層304、レーザ光吸収層305、第3クラッド層3
06、ストライプ溝307である。ここでも、前記と同
様の理由で簡単のためにエピタキシャル成長促進層およ
びエッチストップ層を除いている。光強度分布曲線30
8は第2積層構造に多くの光が占められる分布を示す。
【0031】このように、第2積層構造の全層厚に対し
て△nが振動する現象を利用して、共振器端面およびそ
の近傍領域の共振器端面部123,124では△nが大
となる第2積層構造122aの全層厚を設定し、また、
共振器内部領域である共振器中央部125では自励発振
が起こるように△nが小となる第2積層構造122bの
全層厚を設定する。前記に示した実施例では、図2から
明かなように共振器端面及びその近傍の全層厚は0.3
83μmであり△n=9×10-3となる。共振器内部の
領域の全層厚は0.496μmであり△n=2.5×1
0-3となる。
て△nが振動する現象を利用して、共振器端面およびそ
の近傍領域の共振器端面部123,124では△nが大
となる第2積層構造122aの全層厚を設定し、また、
共振器内部領域である共振器中央部125では自励発振
が起こるように△nが小となる第2積層構造122bの
全層厚を設定する。前記に示した実施例では、図2から
明かなように共振器端面及びその近傍の全層厚は0.3
83μmであり△n=9×10-3となる。共振器内部の
領域の全層厚は0.496μmであり△n=2.5×1
0-3となる。
【0032】本実施例では、レーザ発振は共振器内部で
決まる。そこで、共振器内部で△n=2.5×10-3で
あるので、レーザ発振に自励発振が起こる。さらに、レ
ーザの非点隔差は共振器端面およびその近傍の△nで決
まる。ストライプ幅は4μmであり、共振器端面および
その近傍領域で△n=9×10-3と大きいために、図1
7に示すように非点隔差は3μmとなり、5μm以下で
あることが達成される。また、この場合、図18に示す
ようにスロープ効率は0.3W/Aとなり、高い値が得
られる。このように、本実施例では非点隔差5μm以下
であり、かつスロープ効率が十分に高い再生用の自励発
振型の半導体レーザ装置を実現することができる。
決まる。そこで、共振器内部で△n=2.5×10-3で
あるので、レーザ発振に自励発振が起こる。さらに、レ
ーザの非点隔差は共振器端面およびその近傍の△nで決
まる。ストライプ幅は4μmであり、共振器端面および
その近傍領域で△n=9×10-3と大きいために、図1
7に示すように非点隔差は3μmとなり、5μm以下で
あることが達成される。また、この場合、図18に示す
ようにスロープ効率は0.3W/Aとなり、高い値が得
られる。このように、本実施例では非点隔差5μm以下
であり、かつスロープ効率が十分に高い再生用の自励発
振型の半導体レーザ装置を実現することができる。
【0033】また、エピタキシャル成長促進層とエッチ
ストップ層を除く第2積層構造をn−Al0.2Ga0.8A
sレーザ光透過層とn−Al0.1Ga0.9Asレーザ光吸
収層の2層構造にした理由は、第2積層構造への光のし
みだしを多くし、かつ光の吸収を少なくして、第2積層
構造の全層厚に対する△nの変化を大きくするためであ
る。しかしながら、光吸収層だけでも△nの変化は小さ
いながらも同様の効果が得られる。
ストップ層を除く第2積層構造をn−Al0.2Ga0.8A
sレーザ光透過層とn−Al0.1Ga0.9Asレーザ光吸
収層の2層構造にした理由は、第2積層構造への光のし
みだしを多くし、かつ光の吸収を少なくして、第2積層
構造の全層厚に対する△nの変化を大きくするためであ
る。しかしながら、光吸収層だけでも△nの変化は小さ
いながらも同様の効果が得られる。
【0034】次に、再生用レーザに用いた場合の第2の
実施例の半導体レーザ装置について説明する。図5にお
いて、n−GaAs半導体基板401上に、MOCVD
法で、層厚2.0μmのn−Al0.5Ga0.5As第1ク
ラッド層402、層厚0.08μmのアンドープAl
0.13Ga0.87As活性層403、層厚0.35μmのp
−Al0.5Ga0.5As第2クラッド層404、層厚0.
4μmのn−Al0.1Ga0 .9Asレーザ光吸収層40
5、層厚0.005μmのn−Al0.6Ga0.4Asエッ
チストップ層406さらに層厚0.12μmのn−Al
0.1Ga0.9Asレーザ光吸収層407を順次成長させ
る。レーザの共振器端面408,409に相当する位置
から共振器内部の方向に距離30μmの位置まで、n−
Al0.1Ga0 .9Asレーザ光吸収層407をアンモニア
系のエッチャントで除去し、さらにn−Al0.6Ga0.4
Asエッチストップ層406をフッ酸系のエッチャント
で除去する。そして、共振器端面408,409に垂直
な方向にフォトリソグラフィと化学エッチングによっ
て、共振器端面およびその近傍では幅3μmのストライ
プ溝410aを形成し、共振器内部では幅3.5μmの
ストライプ溝410bを形成する。この溝形状は化学エ
ッチングの基板面方位に対する異方性により順メサ形状
になっている。ここで、n−Al0.1Ga0.9Asレーザ
光吸収層407,405はアンモニア系のエッチャント
で除去し、n−Al0.6Ga0.4Asエッチストップ層4
06はフッ酸系のエッチャントで除去する。そして、ス
トライプ溝410a,410bを埋め込むように、再度
MOCVD法により、層厚2.0μmのp−Al0.5G
a0.5As第3クラッド層411を成長させ、さらに層
厚5.0μmのp−GaAsコンタクト層412を成長
させる。その後、基板側にn型電極413、成長層側に
p型電極414を形成させる。共振器長を250μmと
して、両端面408,409にAl2O3膜のλ/2−λ
/2コートを施し、ハンダ材を用いてパッケージに実装
する。以上により半導体レーザ装置415が完成する。
実施例の半導体レーザ装置について説明する。図5にお
いて、n−GaAs半導体基板401上に、MOCVD
法で、層厚2.0μmのn−Al0.5Ga0.5As第1ク
ラッド層402、層厚0.08μmのアンドープAl
0.13Ga0.87As活性層403、層厚0.35μmのp
−Al0.5Ga0.5As第2クラッド層404、層厚0.
4μmのn−Al0.1Ga0 .9Asレーザ光吸収層40
5、層厚0.005μmのn−Al0.6Ga0.4Asエッ
チストップ層406さらに層厚0.12μmのn−Al
0.1Ga0.9Asレーザ光吸収層407を順次成長させ
る。レーザの共振器端面408,409に相当する位置
から共振器内部の方向に距離30μmの位置まで、n−
Al0.1Ga0 .9Asレーザ光吸収層407をアンモニア
系のエッチャントで除去し、さらにn−Al0.6Ga0.4
Asエッチストップ層406をフッ酸系のエッチャント
で除去する。そして、共振器端面408,409に垂直
な方向にフォトリソグラフィと化学エッチングによっ
て、共振器端面およびその近傍では幅3μmのストライ
プ溝410aを形成し、共振器内部では幅3.5μmの
ストライプ溝410bを形成する。この溝形状は化学エ
ッチングの基板面方位に対する異方性により順メサ形状
になっている。ここで、n−Al0.1Ga0.9Asレーザ
光吸収層407,405はアンモニア系のエッチャント
で除去し、n−Al0.6Ga0.4Asエッチストップ層4
06はフッ酸系のエッチャントで除去する。そして、ス
トライプ溝410a,410bを埋め込むように、再度
MOCVD法により、層厚2.0μmのp−Al0.5G
a0.5As第3クラッド層411を成長させ、さらに層
厚5.0μmのp−GaAsコンタクト層412を成長
させる。その後、基板側にn型電極413、成長層側に
p型電極414を形成させる。共振器長を250μmと
して、両端面408,409にAl2O3膜のλ/2−λ
/2コートを施し、ハンダ材を用いてパッケージに実装
する。以上により半導体レーザ装置415が完成する。
【0035】本実施例においては、第1積層構造416
は第1クラッド層402、活性層403および第2クラ
ッド層404で構成されている。また、第2積層構造は
次の2つの領域からなる。共振器端面408,409か
ら共振器内部方向に向かってそれぞれ端面に垂直に30
μmの距離までの領域の共振器端面部417,418に
おける第2積層構造419aはレーザ光吸収層405で
構成されている。それ以外の共振器内部の領域、即ち、
両共振器端面部417,418で挟まれた共振器中央部
420における第2積層構造419bはレーザ光吸収層
405、エッチストップ層406およびレーザ光吸収層
から407で構成されている。
は第1クラッド層402、活性層403および第2クラ
ッド層404で構成されている。また、第2積層構造は
次の2つの領域からなる。共振器端面408,409か
ら共振器内部方向に向かってそれぞれ端面に垂直に30
μmの距離までの領域の共振器端面部417,418に
おける第2積層構造419aはレーザ光吸収層405で
構成されている。それ以外の共振器内部の領域、即ち、
両共振器端面部417,418で挟まれた共振器中央部
420における第2積層構造419bはレーザ光吸収層
405、エッチストップ層406およびレーザ光吸収層
から407で構成されている。
【0036】上記構成において、ストライプ内部の層方
向の等価屈折率と第2積層構造を有するストライプ外部
の層方向の横モードの等価屈折率の差(△n)の、第2
積層構造の全層厚に対する関係を図6に示す。ここで
は、レーザ光吸収層405,407の層厚の和を変化さ
せている。前記した通り図6においても、第2積層構造
の全層厚に対して△nは周期的に振動する変化を示して
いる。図6からわかるように、共振器端面およびその近
傍領域の両共振器端面部417,418で第2積層構造
419aの全層厚は0.4μmであるので△n=6×1
0-3、共振器内部の共振器中央部420で全層厚は0.
525μmであるので、△n=3×10-3である。レー
ザ発振は共振器内部で決まるので、本実施例においても
自励発振が起こる。さらに、共振器内部のストライプ幅
は4μmであるので、図18より光−電流特性のスロー
プ効率は0.3W/Aとなり、十分に高くなる。さら
に、レーザの非点隔差は共振器端面及びその近傍の△n
で決まり、その領域で△n=6×10-3と大きく、さら
にストライプ幅が3.5μmと狭いために、図17より
非点隔差5μmが達成できる。
向の等価屈折率と第2積層構造を有するストライプ外部
の層方向の横モードの等価屈折率の差(△n)の、第2
積層構造の全層厚に対する関係を図6に示す。ここで
は、レーザ光吸収層405,407の層厚の和を変化さ
せている。前記した通り図6においても、第2積層構造
の全層厚に対して△nは周期的に振動する変化を示して
いる。図6からわかるように、共振器端面およびその近
傍領域の両共振器端面部417,418で第2積層構造
419aの全層厚は0.4μmであるので△n=6×1
0-3、共振器内部の共振器中央部420で全層厚は0.
525μmであるので、△n=3×10-3である。レー
ザ発振は共振器内部で決まるので、本実施例においても
自励発振が起こる。さらに、共振器内部のストライプ幅
は4μmであるので、図18より光−電流特性のスロー
プ効率は0.3W/Aとなり、十分に高くなる。さら
に、レーザの非点隔差は共振器端面及びその近傍の△n
で決まり、その領域で△n=6×10-3と大きく、さら
にストライプ幅が3.5μmと狭いために、図17より
非点隔差5μmが達成できる。
【0037】なお、第2実施例で、レーザ光吸収層がG
aAsである場合にも同様の効果が得られる。しかし、
GaAsはAl0.1Ga0.9Asより光吸収が多いため
に、光のしみだしが少なくなり、全層厚に対する△nの
変化はさらに小さくなる。このとき、第2積層構造の全
層厚に対する△nの変化を図7に示す。ここでは、Ga
Asレーザ光吸収層の層厚を変化させている。図7から
わかるように、共振器端面およびその近傍領域の両共振
器端面部で全層厚を0.33μmとすると△n=4.5
×10-3、共振器内部領域の共振器中央部で全層厚を
0.25μmとすると△n=3×10-3である。この場
合においても自励発振が起こり、非点隔差6μmとなっ
て従来の自励発振型レーザよりも十分に小さな値とな
る。また、第2実施例で、レーザ光吸収層をAl混晶比
の異なる多層構造としても同様の効果が得られる。さら
に、第2実施例で、エッチストップ層406を除く第2
積層構造をレーザ光透過層のみで構成した場合において
も同様の効果が得られる。
aAsである場合にも同様の効果が得られる。しかし、
GaAsはAl0.1Ga0.9Asより光吸収が多いため
に、光のしみだしが少なくなり、全層厚に対する△nの
変化はさらに小さくなる。このとき、第2積層構造の全
層厚に対する△nの変化を図7に示す。ここでは、Ga
Asレーザ光吸収層の層厚を変化させている。図7から
わかるように、共振器端面およびその近傍領域の両共振
器端面部で全層厚を0.33μmとすると△n=4.5
×10-3、共振器内部領域の共振器中央部で全層厚を
0.25μmとすると△n=3×10-3である。この場
合においても自励発振が起こり、非点隔差6μmとなっ
て従来の自励発振型レーザよりも十分に小さな値とな
る。また、第2実施例で、レーザ光吸収層をAl混晶比
の異なる多層構造としても同様の効果が得られる。さら
に、第2実施例で、エッチストップ層406を除く第2
積層構造をレーザ光透過層のみで構成した場合において
も同様の効果が得られる。
【0038】このレーザ光透過層として、Al0.2Ga
0.8Asを用いた場合の第2積層構造の全層厚に対する
△nの変化を図8に示す。ここでは、Al0.2Ga0.8A
sレーザ光透過層の層厚を変化させている。図8からわ
かるように、共振器端面及びその近傍領域の両共振器端
面部で全層厚を0.5μmとすると△n=8×10-3、
共振器内部領域の共振器中央部で全層厚を0.64μm
とすると△n=2×10-3となる。この場合において
も、レーザ発振に自励発振が起こり、非点隔差は5μm
となる。さらに、スロープ効率は0.3W/Aとなり、
十分に高い値が得られる。また、第2実施例で、レーザ
光透過層をAl混晶比の異なる多層構造としても同様の
効果が得られる。
0.8Asを用いた場合の第2積層構造の全層厚に対する
△nの変化を図8に示す。ここでは、Al0.2Ga0.8A
sレーザ光透過層の層厚を変化させている。図8からわ
かるように、共振器端面及びその近傍領域の両共振器端
面部で全層厚を0.5μmとすると△n=8×10-3、
共振器内部領域の共振器中央部で全層厚を0.64μm
とすると△n=2×10-3となる。この場合において
も、レーザ発振に自励発振が起こり、非点隔差は5μm
となる。さらに、スロープ効率は0.3W/Aとなり、
十分に高い値が得られる。また、第2実施例で、レーザ
光透過層をAl混晶比の異なる多層構造としても同様の
効果が得られる。
【0039】また、これまではストライプ溝を埋め込み
成長するタイプの実施例について示したが、それ以外に
リッジストライプの両側面を埋め込むタイプの素子にも
本実施例は適用可能である。
成長するタイプの実施例について示したが、それ以外に
リッジストライプの両側面を埋め込むタイプの素子にも
本実施例は適用可能である。
【0040】次に、録再用レーザに用いた場合の第3の
実施例の半導体レーザ装置について説明する。図9にお
いて、n−GaAs半導体基板501上に、MOCVD
法で、層厚0.5μmのn−GaAsバッファ層50
2、層厚2.0μmのn−Al0.5Ga0.5As第1クラ
ッド層503、層厚0.05μmのアンドープAl0.13
Ga0.87As活性層504、層厚0.45μmのp−A
l0.5Ga0.5As第2クラッド層505、層厚0.00
03μmのp−GaAsエッチストップ層506さらに
層厚1.0μmのp−Al0.5Ga0.5As第3クラッド
層507を順次成長させる。両共振器端面508,50
9に垂直な方向にフォトリソグラフィとリフトオフによ
り、幅3μmのSiNのストライプを形成する。そのS
iNストライプをマスクにして、リッジストライプ51
0を形成する。ここで、p−Al0. 5Ga0.5As第3ク
ラッド層507のエッチングにはフッ酸系のエッチャン
トを用いる。SiNストライプをマスクにして、再度M
OCVD法により、リッジストライプ510の両側面を
埋め込むように以下の層を成長させる。
実施例の半導体レーザ装置について説明する。図9にお
いて、n−GaAs半導体基板501上に、MOCVD
法で、層厚0.5μmのn−GaAsバッファ層50
2、層厚2.0μmのn−Al0.5Ga0.5As第1クラ
ッド層503、層厚0.05μmのアンドープAl0.13
Ga0.87As活性層504、層厚0.45μmのp−A
l0.5Ga0.5As第2クラッド層505、層厚0.00
03μmのp−GaAsエッチストップ層506さらに
層厚1.0μmのp−Al0.5Ga0.5As第3クラッド
層507を順次成長させる。両共振器端面508,50
9に垂直な方向にフォトリソグラフィとリフトオフによ
り、幅3μmのSiNのストライプを形成する。そのS
iNストライプをマスクにして、リッジストライプ51
0を形成する。ここで、p−Al0. 5Ga0.5As第3ク
ラッド層507のエッチングにはフッ酸系のエッチャン
トを用いる。SiNストライプをマスクにして、再度M
OCVD法により、リッジストライプ510の両側面を
埋め込むように以下の層を成長させる。
【0041】即ち、リッジストライプ510の両側面お
よびp−GaAsエッチストップ層506上に、層厚
0.15μmのn−Al0.2Ga0.8Asレーザ光透過層
511、層厚0.15μmのn−GaAsレーザ光吸収
層512、層厚0.07μmのn−Al0.2Ga0.8As
レーザ光透過層513、層厚0.01μmのn−Al0.
6Ga0.4Asエッチストップ層514さらに層厚0.1
μmのn−Al0.2Ga0 .8Asレーザ光透過層515を
順次成長させる。
よびp−GaAsエッチストップ層506上に、層厚
0.15μmのn−Al0.2Ga0.8Asレーザ光透過層
511、層厚0.15μmのn−GaAsレーザ光吸収
層512、層厚0.07μmのn−Al0.2Ga0.8As
レーザ光透過層513、層厚0.01μmのn−Al0.
6Ga0.4Asエッチストップ層514さらに層厚0.1
μmのn−Al0.2Ga0 .8Asレーザ光透過層515を
順次成長させる。
【0042】ここで、レーザの共振器端面508,50
9に相当する位置から共振器内部の方向に、距離25μ
mの位置までn−Al0.2Ga0.8Asレーザ光透過層5
15をアンモニア系のエッチャントで除去する。そし
て、SiN膜を除去して、再度全面にMOCVD法で、
層厚1μmのp−Al0.5Ga0.5As第4クラッド層5
16さらに層厚3μmのp−GaAsコンタクト層51
7を積層する。その後、基板側にn型電極518、成長
層側にp型電極519を形成する。共振器長を375μ
mとして、光出射端面の反射率12%、その反対側の端
面の反射率90%となるように、Al2O3膜とSi膜を
形成する。ハンダ材を用いて、本素子をパッケージにマ
ウントする。以上により半導体レーザ装置520が完成
する。
9に相当する位置から共振器内部の方向に、距離25μ
mの位置までn−Al0.2Ga0.8Asレーザ光透過層5
15をアンモニア系のエッチャントで除去する。そし
て、SiN膜を除去して、再度全面にMOCVD法で、
層厚1μmのp−Al0.5Ga0.5As第4クラッド層5
16さらに層厚3μmのp−GaAsコンタクト層51
7を積層する。その後、基板側にn型電極518、成長
層側にp型電極519を形成する。共振器長を375μ
mとして、光出射端面の反射率12%、その反対側の端
面の反射率90%となるように、Al2O3膜とSi膜を
形成する。ハンダ材を用いて、本素子をパッケージにマ
ウントする。以上により半導体レーザ装置520が完成
する。
【0043】本実施例においては、第1積層構造520
はバッファ層502、第1クラッド層503、活性層5
04、第2クラッド層505およびエッチストップ層5
06で構成される。また、電流閉じ込め手段はリッジス
トライプ510とそれによって空間的に分離される第2
積層構造からなる。この第2積層構造は次の2つの領域
からなる。両共振器端面508,509から端面に垂直
に25μmの距離までの領域の両共振器端面部522,
523における第2積層構造524はレーザ光透過層5
11、レーザ光吸収層512、レーザ光透過層513お
よびエッチストップ層514で構成される。それ以外の
共振器中央部525の領域における第2積層構造526
はレーザ光透過層511、レーザ光吸収層512、レー
ザ光透過層513、エッチストップ層514およびレー
ザ光透過層515で構成される。上記構成において、ス
トライプ内部の層方向の透過屈折率とストライプ外部の
層方向の透過屈折率の差(△n)は、共振器内部では△
n=2×10-3であり、共振器端面およびその近傍領域
の両共振器端面部522,523では△n=8×10-3
に設定されている。したがって、自励発振が起こり、戻
り光に対する雑音が十分に低くなる。さらに、ストライ
プ幅は3μmであるので、図20より非点隔差は5μm
と狭くなり、図21より光出力−電流特性のスロープ効
率は0.58W/Aと十分に高い値が得られる。さら
に、図22より水平方向の放射角の半値幅は12゜とな
り、10゜以上の値が得られる。
はバッファ層502、第1クラッド層503、活性層5
04、第2クラッド層505およびエッチストップ層5
06で構成される。また、電流閉じ込め手段はリッジス
トライプ510とそれによって空間的に分離される第2
積層構造からなる。この第2積層構造は次の2つの領域
からなる。両共振器端面508,509から端面に垂直
に25μmの距離までの領域の両共振器端面部522,
523における第2積層構造524はレーザ光透過層5
11、レーザ光吸収層512、レーザ光透過層513お
よびエッチストップ層514で構成される。それ以外の
共振器中央部525の領域における第2積層構造526
はレーザ光透過層511、レーザ光吸収層512、レー
ザ光透過層513、エッチストップ層514およびレー
ザ光透過層515で構成される。上記構成において、ス
トライプ内部の層方向の透過屈折率とストライプ外部の
層方向の透過屈折率の差(△n)は、共振器内部では△
n=2×10-3であり、共振器端面およびその近傍領域
の両共振器端面部522,523では△n=8×10-3
に設定されている。したがって、自励発振が起こり、戻
り光に対する雑音が十分に低くなる。さらに、ストライ
プ幅は3μmであるので、図20より非点隔差は5μm
と狭くなり、図21より光出力−電流特性のスロープ効
率は0.58W/Aと十分に高い値が得られる。さら
に、図22より水平方向の放射角の半値幅は12゜とな
り、10゜以上の値が得られる。
【0044】なお、第3の実施例では、AlGaAs−
GaAs系材料について述べてきたが、それ以外に、A
lGaInP−GaInP系材料についても適用可能で
ある。
GaAs系材料について述べてきたが、それ以外に、A
lGaInP−GaInP系材料についても適用可能で
ある。
【0045】次に、再生用レーザに用いた場合の第4の
実施例の半導体レーザ装置について説明する。図10に
おいて、n−GaAs半導体基板601上に、MOCV
D法で、層厚1μmのn−(Al0.5Ga0.5)0.5In
0.5P第1クラッド層602、層厚0.07μmのアン
ドープGa0.5In0.5P活性層603、層厚0.3μm
のp−(Al0.5Ga0.5)0.5In0.5P第2クラッド層
604、層厚0.01μmのp−Ga0.5In0.5Pエッ
チストップ層605、層厚1.0μmのp−(Al0.5
Ga0.5)0.5In0.5P第3クラッド層606さらに層
厚0.01μmのp−Ga0.5In0.5Pエピタキシャル
成長促進層607を順次成長させる。共振器端面60
8,609に垂直な方向にフォトリソグラフィとリフト
オフにより、凸状の幅4μmのSiNのストライプを形
成する。そのSiNストライプをマスクにしてリッジス
トライプ610を形成する。SiNストライプをマスク
にして、再度MOCVD法により、リッジストライプ6
10の両側面を埋め込むように以下の層を成長させる。
実施例の半導体レーザ装置について説明する。図10に
おいて、n−GaAs半導体基板601上に、MOCV
D法で、層厚1μmのn−(Al0.5Ga0.5)0.5In
0.5P第1クラッド層602、層厚0.07μmのアン
ドープGa0.5In0.5P活性層603、層厚0.3μm
のp−(Al0.5Ga0.5)0.5In0.5P第2クラッド層
604、層厚0.01μmのp−Ga0.5In0.5Pエッ
チストップ層605、層厚1.0μmのp−(Al0.5
Ga0.5)0.5In0.5P第3クラッド層606さらに層
厚0.01μmのp−Ga0.5In0.5Pエピタキシャル
成長促進層607を順次成長させる。共振器端面60
8,609に垂直な方向にフォトリソグラフィとリフト
オフにより、凸状の幅4μmのSiNのストライプを形
成する。そのSiNストライプをマスクにしてリッジス
トライプ610を形成する。SiNストライプをマスク
にして、再度MOCVD法により、リッジストライプ6
10の両側面を埋め込むように以下の層を成長させる。
【0046】即ち、エッチストップ層605上に、層厚
0.15μmのn−(Al0.2Ga0 .8)0.5In0.5Pレ
ーザ光透過層611、層厚0.01μmのn−Ga0.5
In0 .5Pエッチストップ層612、層厚0.07μm
のn−(Al0.2Ga0.8)0.5In0.5Pレーザ光透過層
613さらに層厚0.01μmのn−Ga0.5In0.5P
エピタキシャル成長促進層614を順次成長させる。レ
ーザの共振器端面608,609に相当する位置から共
振器内部の方向に、距離25μmの位置までn−Ga
0.5In0.5Pエピタキシャル614さらにn−(Al
0.2Ga0.8)0.5In0.5Pレーザ光透過層613を除去
する。そして、SiN膜を除去して、再度全面にMOC
VD法で、層厚1μmのp−(Al0.5Ga0.5)0.5I
n0.5P第4クラッド層615さらに層厚3μmのp−
GaAsコンタクト層616を積層する。その後、基板
側にn型電極617、成長層側にp型電極618を形成
する。共振器長を250μmとして、両共振器端面60
8,609にそれぞれλ/2−λ/2コートを施す。ハ
ンダ材料を用いて、本素子をパッケージにマウントす
る。以上により半導体レーザ装置619が完成する。
0.15μmのn−(Al0.2Ga0 .8)0.5In0.5Pレ
ーザ光透過層611、層厚0.01μmのn−Ga0.5
In0 .5Pエッチストップ層612、層厚0.07μm
のn−(Al0.2Ga0.8)0.5In0.5Pレーザ光透過層
613さらに層厚0.01μmのn−Ga0.5In0.5P
エピタキシャル成長促進層614を順次成長させる。レ
ーザの共振器端面608,609に相当する位置から共
振器内部の方向に、距離25μmの位置までn−Ga
0.5In0.5Pエピタキシャル614さらにn−(Al
0.2Ga0.8)0.5In0.5Pレーザ光透過層613を除去
する。そして、SiN膜を除去して、再度全面にMOC
VD法で、層厚1μmのp−(Al0.5Ga0.5)0.5I
n0.5P第4クラッド層615さらに層厚3μmのp−
GaAsコンタクト層616を積層する。その後、基板
側にn型電極617、成長層側にp型電極618を形成
する。共振器長を250μmとして、両共振器端面60
8,609にそれぞれλ/2−λ/2コートを施す。ハ
ンダ材料を用いて、本素子をパッケージにマウントす
る。以上により半導体レーザ装置619が完成する。
【0047】本実施例においては、第1積層構造620
は第1クラッド層602、活性層603、第2クラッド
層604およびエッチストップ層605で構成される。
また、電流・光閉じ込め手段はリッジストライプ610
とそれによって空間的に分離される第2積層構造からな
る。この第2積層構造は次に2つの領域からなる。両共
振器端面608,609からそれぞれ端面に垂直に25
μmの距離までの領域の共振器端面部621,622に
おける第2積層構造623はレーザ光透過層611およ
びエッチストップ層612で構成される。それ以外の共
振器中央部624の領域の第2積層構造625はレーザ
光透過層611、エッチストップ層612、レーザ光透
過層613およびエピタキシャル成長促進層614で構
成される。
は第1クラッド層602、活性層603、第2クラッド
層604およびエッチストップ層605で構成される。
また、電流・光閉じ込め手段はリッジストライプ610
とそれによって空間的に分離される第2積層構造からな
る。この第2積層構造は次に2つの領域からなる。両共
振器端面608,609からそれぞれ端面に垂直に25
μmの距離までの領域の共振器端面部621,622に
おける第2積層構造623はレーザ光透過層611およ
びエッチストップ層612で構成される。それ以外の共
振器中央部624の領域の第2積層構造625はレーザ
光透過層611、エッチストップ層612、レーザ光透
過層613およびエピタキシャル成長促進層614で構
成される。
【0048】上記構成において、ストライプ内部の層方
向の等価屈折率とストライプ外部の層方向の等価屈折率
の差(△n)は、共振器中央部624では△n=2×1
0-3であり、共振器端面及びその近傍領域の共振器端面
部621,622では△n=8×10-3に設定されてい
る。したがって、自励発振が起こり、非点隔差は5μm
であり、光出力−電流特性のスロープ効率は0.3W/
Aが得られる。
向の等価屈折率とストライプ外部の層方向の等価屈折率
の差(△n)は、共振器中央部624では△n=2×1
0-3であり、共振器端面及びその近傍領域の共振器端面
部621,622では△n=8×10-3に設定されてい
る。したがって、自励発振が起こり、非点隔差は5μm
であり、光出力−電流特性のスロープ効率は0.3W/
Aが得られる。
【0049】次に、録再用レーザに用いた場合の第2の
本発明の実施例の半導体レーザ装置について説明する。
図11において、n−GaAs半導体基板701上に、
MOCVD法で、層厚2.0μmのn−Al0.5Ga0.5
As第1クラッド層702、量子井戸型活性層703、
層厚0.20μmのp−Al0.5Ga0.5As第2クラッ
ド層704、層厚0.003μmのp−GaAs第1エ
ッチストップ層705、層厚0.2μmのp−Al0.5
Ga0.5As第3クラッド層706、層厚0.003μ
mのp−GaAs第2エッチストップ層707さらに層
厚1.0μmのp−Al0.5Ga0.5As第4クラッド層
708を順次成長させる。ここで、量子井戸型活性層7
03は、層厚0.004μmのアンドープAl0.3Ga
0.7Asガイド層と層厚0.01μmのアンドープAl
0.1Ga0.9As量子井戸層を交互にガイド層5層、量子
井戸層4層で構成されている。
本発明の実施例の半導体レーザ装置について説明する。
図11において、n−GaAs半導体基板701上に、
MOCVD法で、層厚2.0μmのn−Al0.5Ga0.5
As第1クラッド層702、量子井戸型活性層703、
層厚0.20μmのp−Al0.5Ga0.5As第2クラッ
ド層704、層厚0.003μmのp−GaAs第1エ
ッチストップ層705、層厚0.2μmのp−Al0.5
Ga0.5As第3クラッド層706、層厚0.003μ
mのp−GaAs第2エッチストップ層707さらに層
厚1.0μmのp−Al0.5Ga0.5As第4クラッド層
708を順次成長させる。ここで、量子井戸型活性層7
03は、層厚0.004μmのアンドープAl0.3Ga
0.7Asガイド層と層厚0.01μmのアンドープAl
0.1Ga0.9As量子井戸層を交互にガイド層5層、量子
井戸層4層で構成されている。
【0050】さらに、共振器端面709,710に垂直
な方向にフォトリソグラフィとリフトオフにより、幅
3.5μmのSiNのストライプを形成する。このSi
Nストライプをマスクにして凸状のリッジストライプを
形成する。このとき、p−Al 0.5Ga0.5As第4クラ
ッド層708のエッチングには塩酸系のエッチャントを
用いる。また、p−GaAs第2エッチストップ層70
7は塩酸系のエッチャントで除去されないので、エッチ
ングは停止してリッジストライプ711が形成される。
次に、共振器端面709,710に相当する位置から共
振器内部の方向に距離20μmの位置まで、フォトリソ
グラフィとリフトオフにより、p−GaAs第2エッチ
ストップ層707とp−Al0.5Ga0.5As第3クラッ
ド層706をエッチングする。ここで、p−GaAs第
2エッチストップ層707はアンモニア系のエッチャン
トでエッチンッグし、また、p−Al0.5Ga0.5As第
3クラッド層706は塩酸系のエッチャントでエッチン
グする。このエッチングはp−GaAs第1エッチスト
ップ層705で停止し、共振器端面及びその近傍領域の
両共振器端面部712,713ではリッジストライプ7
14が形成される。そして、SiNストライプをマスク
にして、再度MOCVD法により、リッジストライプ7
11,714の両側面を埋め込むようにして以下の層を
順次成長させる。
な方向にフォトリソグラフィとリフトオフにより、幅
3.5μmのSiNのストライプを形成する。このSi
Nストライプをマスクにして凸状のリッジストライプを
形成する。このとき、p−Al 0.5Ga0.5As第4クラ
ッド層708のエッチングには塩酸系のエッチャントを
用いる。また、p−GaAs第2エッチストップ層70
7は塩酸系のエッチャントで除去されないので、エッチ
ングは停止してリッジストライプ711が形成される。
次に、共振器端面709,710に相当する位置から共
振器内部の方向に距離20μmの位置まで、フォトリソ
グラフィとリフトオフにより、p−GaAs第2エッチ
ストップ層707とp−Al0.5Ga0.5As第3クラッ
ド層706をエッチングする。ここで、p−GaAs第
2エッチストップ層707はアンモニア系のエッチャン
トでエッチンッグし、また、p−Al0.5Ga0.5As第
3クラッド層706は塩酸系のエッチャントでエッチン
グする。このエッチングはp−GaAs第1エッチスト
ップ層705で停止し、共振器端面及びその近傍領域の
両共振器端面部712,713ではリッジストライプ7
14が形成される。そして、SiNストライプをマスク
にして、再度MOCVD法により、リッジストライプ7
11,714の両側面を埋め込むようにして以下の層を
順次成長させる。
【0051】即ち、p−GaAs第1エッチストップ層
705上に、層厚1.0μmのn−GaAsレーザ光吸
収層715を積層させ、SiN膜を除去して、再度全面
にMOCVD法で、層厚3μmのp−GaAsコンタク
ト層716を形成する。その後、基板側にn型電極71
7、成長層側にp型電極718を形成する。共振器長を
500μmとして、光出射端面の反射率12%、その反
対側の端面の反射率90%となるようにAl2O3膜とS
i膜を形成する。ハンダ材料を用いて、本素子をパッケ
ージにマウントする。以上により半導体レーザ装置71
9が完成する。本実施例においては、共振器端面および
その近傍の共振器端面部712,713における第1積
層構造720は第1クラッド層702、量子井戸型活性
層703、第2クラッド層704および第1エッチスト
ップ層705で構成されている。また、これら両共振器
端面部712,713に挟まれた共振器中央部721に
おける第1積層構造722は第1クラッド層702、量
子井戸型活性層703、第2クラッド層704、第1エ
ッチストップ層705、第3クラッド706および第2
エッチストップ層707で構成される。これに対して、
第2積層構造723a,723bはレーザ光吸収層71
5で構成されている。第1積層構造720,723a,
723bにおける活性層703から第2積層構造722
までの全層厚に対する、ストライプ内部とストライプ外
部の層方向の等価屈折率差(△n)の変化を図12に示
す。図12からわかるように活性層から第2積層構造ま
での全層厚が厚い方が、第2積層構造の影響を受けにく
くなるので、ストライプ内外の屈折率差(△n)は小さ
くなる傾向にある。本実施例では、共振器端面およびそ
の近傍の両共振器端面部712,713で全層厚を0.
203μmに設定しているので、△n=1.5×10-2
となり、また、共振器中央部721では全層厚が0.4
53μmであるので、△n=2.5×10-3となる。
705上に、層厚1.0μmのn−GaAsレーザ光吸
収層715を積層させ、SiN膜を除去して、再度全面
にMOCVD法で、層厚3μmのp−GaAsコンタク
ト層716を形成する。その後、基板側にn型電極71
7、成長層側にp型電極718を形成する。共振器長を
500μmとして、光出射端面の反射率12%、その反
対側の端面の反射率90%となるようにAl2O3膜とS
i膜を形成する。ハンダ材料を用いて、本素子をパッケ
ージにマウントする。以上により半導体レーザ装置71
9が完成する。本実施例においては、共振器端面および
その近傍の共振器端面部712,713における第1積
層構造720は第1クラッド層702、量子井戸型活性
層703、第2クラッド層704および第1エッチスト
ップ層705で構成されている。また、これら両共振器
端面部712,713に挟まれた共振器中央部721に
おける第1積層構造722は第1クラッド層702、量
子井戸型活性層703、第2クラッド層704、第1エ
ッチストップ層705、第3クラッド706および第2
エッチストップ層707で構成される。これに対して、
第2積層構造723a,723bはレーザ光吸収層71
5で構成されている。第1積層構造720,723a,
723bにおける活性層703から第2積層構造722
までの全層厚に対する、ストライプ内部とストライプ外
部の層方向の等価屈折率差(△n)の変化を図12に示
す。図12からわかるように活性層から第2積層構造ま
での全層厚が厚い方が、第2積層構造の影響を受けにく
くなるので、ストライプ内外の屈折率差(△n)は小さ
くなる傾向にある。本実施例では、共振器端面およびそ
の近傍の両共振器端面部712,713で全層厚を0.
203μmに設定しているので、△n=1.5×10-2
となり、また、共振器中央部721では全層厚が0.4
53μmであるので、△n=2.5×10-3となる。
【0052】上記構成により、自励発振が起こり、戻り
光に対する雑音が十分に低くなる。また、ストライプ幅
は3.5μmであるので、図20より非点隔差は3μm
と狭くなり、光出力−電流特性のスロープ効率は0.6
W/Aと十分に高い値が得られる。さらに、図22より
水平方向の放射角の半値幅は11゜となり、10゜以上
の値が得られる。
光に対する雑音が十分に低くなる。また、ストライプ幅
は3.5μmであるので、図20より非点隔差は3μm
と狭くなり、光出力−電流特性のスロープ効率は0.6
W/Aと十分に高い値が得られる。さらに、図22より
水平方向の放射角の半値幅は11゜となり、10゜以上
の値が得られる。
【0053】なお、本実施例では、第2積層構造として
n−GaAsレーザ光吸収層715について示したが、
それ以外のレーザ光吸収層、またはレーザ光透過層の場
合においても同様の効果が得られる。特に、レーザ光透
過層として、クラッド層よりもAl混晶比が高いn−A
l0.6Ga0.4As層を用いても良い。
n−GaAsレーザ光吸収層715について示したが、
それ以外のレーザ光吸収層、またはレーザ光透過層の場
合においても同様の効果が得られる。特に、レーザ光透
過層として、クラッド層よりもAl混晶比が高いn−A
l0.6Ga0.4As層を用いても良い。
【0054】次に、再生用レーザに用いた場合の第3の
本発明の実施例の半導体レーザ装置について説明する。
図13において、n−GaAs半導体基板801上に、
MOCVD法で、層厚1.0μmのn−Al0.5Ga0.5
As第1クラッド層802、層厚0.08μmのアンド
ープAl0.13Ga0.87As活性層803、層厚0.35
μmのp−Al0.5Ga0.5As第2クラッド層804、
層厚0.0003μmのp−GaAs第1エッチストッ
プ層805、層厚0.01μmのp−Al0.5Ga0.5A
s第1エッチストップ層806、層厚0.02μmのp
−GaAs第2エッチストップ層807、層厚0.01
μmのp−Al0.5Ga0.5As第3エッチストップ層8
08さらに層厚1.0μmのn−GaAsレーザ光吸収
層809を順次成長させる。
本発明の実施例の半導体レーザ装置について説明する。
図13において、n−GaAs半導体基板801上に、
MOCVD法で、層厚1.0μmのn−Al0.5Ga0.5
As第1クラッド層802、層厚0.08μmのアンド
ープAl0.13Ga0.87As活性層803、層厚0.35
μmのp−Al0.5Ga0.5As第2クラッド層804、
層厚0.0003μmのp−GaAs第1エッチストッ
プ層805、層厚0.01μmのp−Al0.5Ga0.5A
s第1エッチストップ層806、層厚0.02μmのp
−GaAs第2エッチストップ層807、層厚0.01
μmのp−Al0.5Ga0.5As第3エッチストップ層8
08さらに層厚1.0μmのn−GaAsレーザ光吸収
層809を順次成長させる。
【0055】ここで、レーザの共振器端面810,81
1に垂直な方向に、p−GaAs第2エッチストップ層
807まで到達する幅3.5μmのストライプ溝812
をフォトリソグラフィと化学エッチングによって形成す
る。このとき、n−GaAsレーザ光吸収層809はア
ンモニア系のエッチャントで除去し、また、p−Al
0.5Ga0.5As第3エッチストップ層808をフッ酸系
のエッチャントで除去する。さらに、光出力側の共振器
端面810に相当する位置から共振器内部の方向に距離
25μm以上の共振器領域で、再度ストライプ溝812
の底部方向に、p−GaAs第1エッチストップ層80
5まで到達するエッチングを施し、深いストライプ溝8
13を形成する。このとき、p−GaAs第2エッチス
トップ層807はアンモニア系のエッチャントで除去
し、また、p−Al0.5Ga0.5As第1エッチストップ
層806はフッ酸系のエッチャントで除去する。
1に垂直な方向に、p−GaAs第2エッチストップ層
807まで到達する幅3.5μmのストライプ溝812
をフォトリソグラフィと化学エッチングによって形成す
る。このとき、n−GaAsレーザ光吸収層809はア
ンモニア系のエッチャントで除去し、また、p−Al
0.5Ga0.5As第3エッチストップ層808をフッ酸系
のエッチャントで除去する。さらに、光出力側の共振器
端面810に相当する位置から共振器内部の方向に距離
25μm以上の共振器領域で、再度ストライプ溝812
の底部方向に、p−GaAs第1エッチストップ層80
5まで到達するエッチングを施し、深いストライプ溝8
13を形成する。このとき、p−GaAs第2エッチス
トップ層807はアンモニア系のエッチャントで除去
し、また、p−Al0.5Ga0.5As第1エッチストップ
層806はフッ酸系のエッチャントで除去する。
【0056】さらに、ストライプ溝812,813を埋
め込むように、LPE法により、レーザ光吸収層809
上に層厚2.0μmのp−Al0.5Ga0.5As第3クラ
ッド層814を積層し、さらに層厚50μmのp−Ga
Asコンタクト層815を積層する。その後、基板側に
n型電極816、成長層側にp型電極817を形成す
る。共振器長を250μmとして、その両共振器端面8
10,811にAl2O3膜のλ/2−λ/2コートを施
し、ハンダ材料を用いてパッケージに実装する。以上に
より半導体レーザ装置818が完成する。
め込むように、LPE法により、レーザ光吸収層809
上に層厚2.0μmのp−Al0.5Ga0.5As第3クラ
ッド層814を積層し、さらに層厚50μmのp−Ga
Asコンタクト層815を積層する。その後、基板側に
n型電極816、成長層側にp型電極817を形成す
る。共振器長を250μmとして、その両共振器端面8
10,811にAl2O3膜のλ/2−λ/2コートを施
し、ハンダ材料を用いてパッケージに実装する。以上に
より半導体レーザ装置818が完成する。
【0057】本実施例においては、光出力側の共振器端
面部819における第1積層構造820は第1クラッド
層802、活性層803、第2クラッド層804、エッ
チストップ層805、第1エッチストップ層806およ
び第2エッチストップ層807で構成される。また、光
出力側の共振器端面810に相当する位置から共振器内
部の方向に距離25μm以上の共振器領域の共振器中央
部821における第1積層構造822は第1クラッド層
802、活性層803、第2クラッド層804およびエ
ッチストップ層805で構成される。さらに、共振器端
面部819における第2積層構造823は第3エッチス
トップ層808およびレーザ光吸収層809で構成され
る。また、共振器中央部821における第2積層構造8
24は第1エッチストップ層806、第2エッチストッ
プ層807、第3エッチストップ層808およびレーザ
光吸収層809で構成される。そこで、共振器端面81
0およびその近傍の共振器端面部819において、スト
ライプ内部の第1積層構造821における活性層803
から第2積層構造までの層構造は、共振器中央部820
における活性層803から第2積層構造までの層構造に
比べて異なる。ここでは、共振器端面810およびその
近傍のストライプ内部のGaAsエッチストップ層80
5の1層で構成される。このように、共振器端面810
およびその近傍のGaAsエッチストップ層の全層厚が
共振器内部に比べて厚くなっている。図14にストライ
プ内部のGaAsエッチストップ層の全層厚に対する△
nの関係を示す。図14からわかるようにGaAsエッ
チストップ層が厚いほど、ストライプ内部の屈折率は大
きくなるので、△nは増大する傾向にある。本実施例で
は、共振器内部のGaAsエッチストップ層の層厚0.
003μmに設定しているので、△n=2.5×10-3
であり、共振器端面およびその近傍のGaAsエッチス
トップ層の層厚は0.023μmに設定しているので、
△n=9×10-3である。
面部819における第1積層構造820は第1クラッド
層802、活性層803、第2クラッド層804、エッ
チストップ層805、第1エッチストップ層806およ
び第2エッチストップ層807で構成される。また、光
出力側の共振器端面810に相当する位置から共振器内
部の方向に距離25μm以上の共振器領域の共振器中央
部821における第1積層構造822は第1クラッド層
802、活性層803、第2クラッド層804およびエ
ッチストップ層805で構成される。さらに、共振器端
面部819における第2積層構造823は第3エッチス
トップ層808およびレーザ光吸収層809で構成され
る。また、共振器中央部821における第2積層構造8
24は第1エッチストップ層806、第2エッチストッ
プ層807、第3エッチストップ層808およびレーザ
光吸収層809で構成される。そこで、共振器端面81
0およびその近傍の共振器端面部819において、スト
ライプ内部の第1積層構造821における活性層803
から第2積層構造までの層構造は、共振器中央部820
における活性層803から第2積層構造までの層構造に
比べて異なる。ここでは、共振器端面810およびその
近傍のストライプ内部のGaAsエッチストップ層80
5の1層で構成される。このように、共振器端面810
およびその近傍のGaAsエッチストップ層の全層厚が
共振器内部に比べて厚くなっている。図14にストライ
プ内部のGaAsエッチストップ層の全層厚に対する△
nの関係を示す。図14からわかるようにGaAsエッ
チストップ層が厚いほど、ストライプ内部の屈折率は大
きくなるので、△nは増大する傾向にある。本実施例で
は、共振器内部のGaAsエッチストップ層の層厚0.
003μmに設定しているので、△n=2.5×10-3
であり、共振器端面およびその近傍のGaAsエッチス
トップ層の層厚は0.023μmに設定しているので、
△n=9×10-3である。
【0058】したがって、本実施例においても、自励発
振が起こり、戻り光に対する雑音が十分に低くなる。さ
らにストライプ幅は3.5μmであるので、図18より
非点隔差は3μmと狭くなり、図19より光出力−電流
磁性のスロープ効率は0.3W/Aと十分に高い値が得
られる。
振が起こり、戻り光に対する雑音が十分に低くなる。さ
らにストライプ幅は3.5μmであるので、図18より
非点隔差は3μmと狭くなり、図19より光出力−電流
磁性のスロープ効率は0.3W/Aと十分に高い値が得
られる。
【0059】以上の各実施例において、ストライプ内部
とストライプ外部の層方向の等価屈折率の差(△n)
を、共振器内部領域で△n=1〜5×10-3に設定し、
共振器端面およびその近傍の共振器端面部領域で△n=
5〜10×10-3に設定して、共振器端面部の△nを共
振器内部より大きく設定する。これは、レーザ発振は共
振器内部の△nで決定されるので、共振器内部の△nは
自励発振が起こるように1〜5×10-3に設定する。ま
た、これに対して、出射光の光学特性、即ち非点隔差と
水平方向の放射角は共振器端面部の△nで決定されるの
で、非点隔差が5μm程度かまたはそれ以下に十分小さ
く、かつ水平方向の放射角が10゜以上に大きくなるよ
うに△n=5〜10×10-3に設定する。また、スロー
プ効率は共振器内部で決まるので、スロープ効率が十分
に大きくなるように、共振器内部のストライプ幅を3μ
m以上に設定する。このように、ストライプ幅を3μm
以上に設定するので、再生用レーザの場合、光出力−電
流特性のスロープ効率は低下しない。さらに、レーザの
水平方向の放射角は共振器端面の△nで決まるので、録
再用レーザの場合、10゜以上の放射角が得られ、レン
ズへの結合率を低下させることもない。
とストライプ外部の層方向の等価屈折率の差(△n)
を、共振器内部領域で△n=1〜5×10-3に設定し、
共振器端面およびその近傍の共振器端面部領域で△n=
5〜10×10-3に設定して、共振器端面部の△nを共
振器内部より大きく設定する。これは、レーザ発振は共
振器内部の△nで決定されるので、共振器内部の△nは
自励発振が起こるように1〜5×10-3に設定する。ま
た、これに対して、出射光の光学特性、即ち非点隔差と
水平方向の放射角は共振器端面部の△nで決定されるの
で、非点隔差が5μm程度かまたはそれ以下に十分小さ
く、かつ水平方向の放射角が10゜以上に大きくなるよ
うに△n=5〜10×10-3に設定する。また、スロー
プ効率は共振器内部で決まるので、スロープ効率が十分
に大きくなるように、共振器内部のストライプ幅を3μ
m以上に設定する。このように、ストライプ幅を3μm
以上に設定するので、再生用レーザの場合、光出力−電
流特性のスロープ効率は低下しない。さらに、レーザの
水平方向の放射角は共振器端面の△nで決まるので、録
再用レーザの場合、10゜以上の放射角が得られ、レン
ズへの結合率を低下させることもない。
【0060】なお、以上の実施例以外の層厚、層構造で
あっても本発明の請求範囲を満足する限り適用可能であ
る。また、共振器内部よりも△nの大きな領域を共振器
の一方の光出力側端面及びその近傍にのみ設けても良
い。また、ストライプ幅は共振器端面及びその近傍の領
域の方が、共振器内部よりも狭い方が良く、さらにその
ストライプ幅が広い部分から狭い部分へ徐々に(テーパ
状に)変化しても良い。さらに、成長方法としてMOC
VD法、LPE法について示したが、それ以外に分子線
エピタキシャル成長法(MBE法)、MOMBE法、原
子層エピタキシャル成長法(ALE法)などについても
適用可能である。
あっても本発明の請求範囲を満足する限り適用可能であ
る。また、共振器内部よりも△nの大きな領域を共振器
の一方の光出力側端面及びその近傍にのみ設けても良
い。また、ストライプ幅は共振器端面及びその近傍の領
域の方が、共振器内部よりも狭い方が良く、さらにその
ストライプ幅が広い部分から狭い部分へ徐々に(テーパ
状に)変化しても良い。さらに、成長方法としてMOC
VD法、LPE法について示したが、それ以外に分子線
エピタキシャル成長法(MBE法)、MOMBE法、原
子層エピタキシャル成長法(ALE法)などについても
適用可能である。
【0061】
【発明の効果】以上のように本発明の半導体レーザ装置
によれば、第2積層構造の全層厚が共振器端面部の領域
とその中央部の領域とで異なる構成とし、または、第1
積層構造における活性層から第2積層構造までの層厚
が、共振器両端面部の領域の方がその中央部の領域より
も薄く構成し、または、第1積層構造における活性層か
ら第2積層構造までの層構造が、共振器両端面部の領域
とその中央部の領域とで異なる構成として、ストライプ
部分内部の層方向の等価屈折率とストライプ部分外部の
層方向の等価屈折率の差が、共振器端面部の領域の方が
その中央部の領域よりも大きくなるようにしたため、自
励発振が起こるように共振器中央部の等価屈折率の差を
決定することができ、かつ、レーザの非点隔差が小さく
かつ水平方向の放射角が大きくなるように共振器端面部
の等価屈折率の差を決定することができる。また、スト
ライプ部分の幅をレーザの共振器端面部の方が中央部よ
りも狭く構成するため、光出力−電流特性のスロープ効
率は共振器中央部で決まり、スロープ効率が十分に大き
くなるように、共振器中央部のストライプ幅を広く設定
するすることができる。したがって、再生用の自励発振
型レーザで、スロープ効率を低下させることなく、非点
隔差を小さくすることができ、また、録再用の自励発振
型レーザで、水平方向の放射角を狭くすることなく、非
点隔差を小さくすることができて、非点隔差が十分に小
さく、かつ電気的特性と光学的特性の良好な自励発振型
の低雑音特性を有する半導体レーザ装置を実現すること
ができる。
によれば、第2積層構造の全層厚が共振器端面部の領域
とその中央部の領域とで異なる構成とし、または、第1
積層構造における活性層から第2積層構造までの層厚
が、共振器両端面部の領域の方がその中央部の領域より
も薄く構成し、または、第1積層構造における活性層か
ら第2積層構造までの層構造が、共振器両端面部の領域
とその中央部の領域とで異なる構成として、ストライプ
部分内部の層方向の等価屈折率とストライプ部分外部の
層方向の等価屈折率の差が、共振器端面部の領域の方が
その中央部の領域よりも大きくなるようにしたため、自
励発振が起こるように共振器中央部の等価屈折率の差を
決定することができ、かつ、レーザの非点隔差が小さく
かつ水平方向の放射角が大きくなるように共振器端面部
の等価屈折率の差を決定することができる。また、スト
ライプ部分の幅をレーザの共振器端面部の方が中央部よ
りも狭く構成するため、光出力−電流特性のスロープ効
率は共振器中央部で決まり、スロープ効率が十分に大き
くなるように、共振器中央部のストライプ幅を広く設定
するすることができる。したがって、再生用の自励発振
型レーザで、スロープ効率を低下させることなく、非点
隔差を小さくすることができ、また、録再用の自励発振
型レーザで、水平方向の放射角を狭くすることなく、非
点隔差を小さくすることができて、非点隔差が十分に小
さく、かつ電気的特性と光学的特性の良好な自励発振型
の低雑音特性を有する半導体レーザ装置を実現すること
ができる。
【図1】第1の本発明における第1の実施例を示す半導
体レーザ装置の斜視図である。
体レーザ装置の斜視図である。
【図2】図1の半導体レーザ装置における△nと第2積
層構造の全層厚との関係を示す図である。
層構造の全層厚との関係を示す図である。
【図3】図2の全層厚=dM2の場合におけるストライプ
外部の光強度分布図である。
外部の光強度分布図である。
【図4】図2の全層厚=dm2の場合におけるストライプ
外部の光強度分布図である。
外部の光強度分布図である。
【図5】第1の本発明における第2の実施例を示す半導
体レーザ装置の斜視図である。
体レーザ装置の斜視図である。
【図6】図5の半導体レーザ装置における△nと第2積
層構造の全層厚の関係を示す図である(光吸収層がAl
0.1Ga0.9Asの場合)。
層構造の全層厚の関係を示す図である(光吸収層がAl
0.1Ga0.9Asの場合)。
【図7】半導体レーザ装置における△nと第2積層構造
の全層厚の関係を示す図である(光吸収層がGaAsの
場合)。
の全層厚の関係を示す図である(光吸収層がGaAsの
場合)。
【図8】半導体レーザ装置における△nと第2積層構造
の全層厚の関係を示す図である(光透過層がAl0.2G
a0.8Asの場合)。
の全層厚の関係を示す図である(光透過層がAl0.2G
a0.8Asの場合)。
【図9】第1の本発明における第3の実施例を示す半導
体レーザ装置の斜視図である。
体レーザ装置の斜視図である。
【図10】第1の本発明における第4の実施例を示す半
導体レーザ装置の斜視図である。
導体レーザ装置の斜視図である。
【図11】第2の本発明における実施例を示す半導体レ
ーザ装置の斜視図である。
ーザ装置の斜視図である。
【図12】図11の半導体レーザ装置における△nと活
性層から第2積層構造までの全層厚との関係を示す図で
ある。
性層から第2積層構造までの全層厚との関係を示す図で
ある。
【図13】第3の本発明における実施例を示す半導体レ
ーザ装置の斜視図である。
ーザ装置の斜視図である。
【図14】図13の半導体レーザ装置における△nとス
トライプ内部のGaAsエッチストップ層の全層厚との
関係を示す図である。
トライプ内部のGaAsエッチストップ層の全層厚との
関係を示す図である。
【図15】従来の半導体レーザ装置の斜視図である。
【図16】再生用レーザの場合における自励発振最大光
出力と△nの関係を示す図である。
出力と△nの関係を示す図である。
【図17】再生用レーザの場合における非点隔差とスト
ライプ幅の関係を示す図である。
ライプ幅の関係を示す図である。
【図18】再生用レーザの場合におけるスロープ効率と
ストライプ幅の関係を示す図である。
ストライプ幅の関係を示す図である。
【図19】録再用レーザの場合における自励発振最大光
出力と△nの関係を示す図である。
出力と△nの関係を示す図である。
【図20】録再用レーザの場合における非点隔差とスト
ライプ幅の関係を示す図である。
ライプ幅の関係を示す図である。
【図21】録再用レーザの場合におけるスロープ効率と
ストライプ幅の関係を示す図である。
ストライプ幅の関係を示す図である。
【図22】録再用レーザの場合における水平方向の放射
角の半値幅とストライプ幅の関係を示す図である。
角の半値幅とストライプ幅の関係を示す図である。
101,401,501,601,701,801
半導体基板 102,402,503,602,702,802
第1クラッド層 103,403,504,603,703,803
活性層 104,404,505,604,704,804
第2クラッド層 113,114,408,409,508,509,6
08,609,709,710,810,811 共
振器端面 115,410a,410b,507,610,71
1,714,812,813 ストライプ溝 120,415,520,619,719,818
半導体レーザ装置 121,416,521,620 第1積層構造 122a,419a,524,623,723a,82
3 共振器端面部の第2積層構造 122b,419b, 526,625,723b,82
4 共振器中央部の第2積層構造 123,124,417,418,522,523,6
21,622,712,713 共振器端面部 125,420,525,624,721,821
共振器中央部 720,820 共振器端面部の第1積層構造 722,822 共振器中央部の第1積層構造
半導体基板 102,402,503,602,702,802
第1クラッド層 103,403,504,603,703,803
活性層 104,404,505,604,704,804
第2クラッド層 113,114,408,409,508,509,6
08,609,709,710,810,811 共
振器端面 115,410a,410b,507,610,71
1,714,812,813 ストライプ溝 120,415,520,619,719,818
半導体レーザ装置 121,416,521,620 第1積層構造 122a,419a,524,623,723a,82
3 共振器端面部の第2積層構造 122b,419b, 526,625,723b,82
4 共振器中央部の第2積層構造 123,124,417,418,522,523,6
21,622,712,713 共振器端面部 125,420,525,624,721,821
共振器中央部 720,820 共振器端面部の第1積層構造 722,822 共振器中央部の第1積層構造
Claims (2)
- 【請求項1】 半導体基板上に形成され、活性層及び該
活性層を挟むクラッド層で構成された第1積層構造と、
該第1積層構造上に形成され、2層以上の第2積層構造
および、該第2積層構造を空間的に分離するストライプ
部分を有し、該ストライプ部分内部に電流および光を閉
じ込める電流・光閉じ込め手段とを備えた半導体レーザ
装置であって、 該ストライプ部分内部の層方向の等価屈折率と該ストラ
イプ部分外部の層方向の等価屈折率の差(Δn)が、該
第2積層構造の全層厚に対応して変化し、レーザ共振器
両端面部のうち少なくとも一方の端面部の領域のΔnが
該両端面部で挟まれた中央部の領域のΔnよりも大きく
なるように、該端面部の該第2積層構造の全層厚と、該
中央部の該第2積層構造の全層厚とが異なるように調整
されている、半導体レーザ装置。 - 【請求項2】 半導体基板上に形成され、少なくとも第
1導電型の第1クラッド層、活性層、第2導電型の第2
クラッド層、及び該第2クラッド層上の第2導電型のエ
ッチストップ層で構成された第1積層構造であって、該
エッチストップ層はレーザ共振器の両端面部領域の少な
くとも1つの領域及び該両端面部で挟まれた中央部領域
に存在する、第1積層構造と、 該第1積層構造上に形成され、1層以上の第2積層構造
および、該第2積層構造を空間的に分離するストライプ
部分を有し、該ストライプ部分内部に電流および光を閉
じ込める電流・光閉じ込め手段とを備えた半導体レーザ
装置であって、 該ストライプ部分内部の層方向の等価屈折率と該ストラ
イプ部分外部の層方向の等価屈折率の差(Δn)が、該
エッチストップ層の厚さに対応して変化し、該共振器の
両端面部のうち少なくとも一方の端面部の領域のΔnが
該中央部領域のΔnよりも大きくなるように、該端面部
の該エッチストップ層の厚さが該中央部のエッチストッ
プ層の厚さより大きく設定されている、半導体レーザ装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25198393A JP3144740B2 (ja) | 1993-10-07 | 1993-10-07 | 半導体レーザ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25198393A JP3144740B2 (ja) | 1993-10-07 | 1993-10-07 | 半導体レーザ装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07106695A JPH07106695A (ja) | 1995-04-21 |
| JP3144740B2 true JP3144740B2 (ja) | 2001-03-12 |
Family
ID=17230917
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25198393A Expired - Fee Related JP3144740B2 (ja) | 1993-10-07 | 1993-10-07 | 半導体レーザ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3144740B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2014046463A1 (ko) * | 2012-09-20 | 2014-03-27 | Won Geun Sik | 탁상용 입체 달력 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007067122A (ja) * | 2005-08-31 | 2007-03-15 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 半導体レーザ素子および半導体レーザ素子の製造方法 |
-
1993
- 1993-10-07 JP JP25198393A patent/JP3144740B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2014046463A1 (ko) * | 2012-09-20 | 2014-03-27 | Won Geun Sik | 탁상용 입체 달력 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07106695A (ja) | 1995-04-21 |
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