JP3144481B2 - データ処理方法および装置、情報記憶媒体 - Google Patents

データ処理方法および装置、情報記憶媒体

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JP3144481B2
JP3144481B2 JP19037898A JP19037898A JP3144481B2 JP 3144481 B2 JP3144481 B2 JP 3144481B2 JP 19037898 A JP19037898 A JP 19037898A JP 19037898 A JP19037898 A JP 19037898A JP 3144481 B2 JP3144481 B2 JP 3144481B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、別体の複数の下位
処理装置から要求される処理作業を実行するデータ処理
方法および装置と、コンピュータに各種の処理動作を実
行させるためのプログラムがソフトウェアとして格納さ
れている情報記憶媒体とに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、クライアントサーバシステムで
は、一個のサーバ装置と複数のクライアント装置とを通
信回線で接続している。一般的に、クライアント装置は
スタンドアロンでも各種作業を実行できるが、サーバ装
置のアプリケーションにジョブの実行を要求することも
できる。このようにクライアント装置からジョブの実行
要求が外部入力されると、サーバ装置はクライアント装
置にアカウントのライセンスを付与してからログインさ
れたジョブを実行する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したクライアント
サーバシステムなどでは、サーバ装置がクライアント装
置からログインされたアカウントのジョブを実行するこ
とが可能である。
【0004】しかし、上述のように一般的なクライアン
トサーバシステムでは一個のサーバ装置に複数のクライ
アント装置が接続されているので、あるアプリケーショ
ンに複数のクライアント装置によるジョブの要求が重複
することもある。このような場合、一般的にサーバ装置
はログインされた順位に対応して複数のジョブを実行す
るが、サーバにログインしたクライアント装置が実際に
はスリープしていることがある。
【0005】この場合、ログインされた順番でジョブが
実行されると、早急なジョブの実行を要望してサーバ装
置に頻繁にアクセスしているクライアント装置より、ス
リープしているクライアント装置のジョブが先行して実
行されることが発生し、全体的な作業能率が低下するこ
とになる。
【0006】また、一般的にサーバ装置の一つのアプリ
ケーションにログインできるアカウントの個数も制限さ
れているので、スリープしている無用なアカウントが存
在していると、新規のアカウントがログインできず必要
なジョブが実行できないこともある。
【0007】本発明は上述のような課題に鑑みてなされ
たものであり、複数の下位処理装置から要求される処理
作業を適正な優先順位で実行するデータ処理方法および
装置、本発明のデータ処理方法の処理動作をコンピュー
タに実行させるためのプログラムがソフトウェアとして
格納されている情報記憶媒体、を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のデータ処理装置
は、別体の複数の下位処理装置から処理作業の実行要求
が外部入力される要求入力手段と、該要求入力手段に外
部入力された実行要求に対応して前記下位処理装置との
通信状態を確立する通信確立手段と、該通信確立手段に
より確立された通信状態の経過時間を測定する稼働測定
手段と、該稼働測定手段により測定された経過時間に対
応して複数の処理作業に優先順位を設定する順位設定手
段と、該順位設定手段により設定された優先順位に対応
して複数の処理作業を実行する作業実行手段と、前記通
信確立手段により確立された通信状態の休止の有無を判
定する休止判定手段と、該休止判定手段により判定され
た休止状態の経過時間を測定する休止測定手段と、該休
止測定手段により測定された経過時間が所定の基準時間
を超過すると対応する前記下位処理装置に所定の警告を
送出する警告送出手段と、前記休止判定手段により休止
の終了が判定されるまで前記警告送出手段による警告の
送出を所定時間ごとに繰り返させる動作制御手段と、
具備している。
【0009】従って、本発明のデータ処理装置のデータ
処理方法では、別体の複数の下位処理装置から処理作業
の実行要求が要求入力手段に外部入力されると、この外
部入力された実行要求に対応して通信確立手段が下位処
理装置との通信状態を確立する。この確立された通信状
態の経過時間を稼働測定手段が測定し、この測定された
経過時間に対応して順位設定手段が複数の処理作業に優
先順位を設定する。このように設定された優先順位に対
応して作業実行手段が複数の処理作業を実行するので、
複数の下位処理装置から要求される処理作業が通信状態
の経過時間に対応した優先順位で実行される。
【0010】
【0011】さらに、通信確立手段により確立された通
信状態の休止の有無を休止判定手段が判定し、このよう
に判定された休止状態の経過時間を休止測定手段が測定
する。この測定された経過時間が所定の基準時間を超過
すると警告送出手段が対応する下位処理装置に所定の警
告を送出するので、データ処理装置との通信状態を確立
したまま長時間休止している下位処理装置のユーザに警
告が送出される。
【0012】しかも、休止判定手段により休止の終了が
判定されるまで警告送出手段による警告の送出を動作制
御手段が所定時間ごとに繰り返させるので、通信状態を
確立したまま休止している状態を改善しない下位処理装
置のユーザには警告が繰り返し送出される。
【0013】上述のようなデータ処理装置において、前
記警告送出手段による警告の送出回数を積算する回数積
算手段と、該回数積算手段による積算回数が所定の基準
回数を超過すると前記下位処理装置との対応する通信状
態を終了する通信終了手段と、を具備していることも可
能である。
【0014】この場合、警告送出手段による警告の送出
回数を回数積算手段が積算し、この積算回数が所定の基
準回数を超過すると通信終了手段が下位処理装置との対
応する通信状態を終了するので、警告を所定回数まで送
出しても休止状態が改善されない通信状態は終了され
る。
【0015】上述のようなデータ処理装置において、前
記通信終了手段により通信状態が終了されると対応する
処理作業の優先順位を補正する順位補正手段も具備して
いることも可能である。この場合、通信終了手段により
通信状態が終了されると順位補正手段が対応する処理作
業の優先順位を補正するので、警告を所定回数まで送出
してから終了した通信状態に対応する処理作業の優先順
位が補正される。
【0016】上述のようなデータ処理装置において、前
記警告送出手段による警告の送出回数を積算する回数積
算手段と、該回数積算手段による積算回数が所定の基準
回数を超過すると対応する処理作業の優先順位を補正す
る順位補正手段と、を具備していることも可能である。
【0017】この場合、警告送出手段による警告の送出
回数を回数積算手段が積算し、この積算回数が所定の基
準回数を超過すると順位補正手段が対応する処理作業の
優先順位を補正するので、警告を所定回数まで送出して
も通信状態の休止が改善されないと対応する処理作業の
優先順位が補正される。
【0018】上述のようなデータ処理装置において、
休止測定手段により測定された経過時間が所定の基準
時間を超過すると対応する処理作業の優先順位を補正す
る順位補正手段を具備していることも可能である。
【0019】この場合、休止測定手段により測定された
経過時間が所定の基準時間を超過すると順位補正手段が
対応する処理作業の優先順位を補正するので、通信状態
の休止が長時間になると対応する処理作業の優先順位が
補正される。
【0020】なお、本発明で言う各種手段は、その機能
を実現するように形成されていれば良く、例えば、専用
のハードウェア、適正な機能がプログラムにより付与さ
れたコンピュータ、適正なプログラムによりコンピュー
タの内部に実現された機能、これらの組み合わせ、等を
許容する。
【0021】また、本発明で言うデータ処理装置とは、
下位処理装置と通信して要求される処理作業を実行でき
る装置であれば良く、例えば、クライアントサーバシス
テムのサーバ装置などを許容する。また、下位処理装置
とは、データ処理装置と通信して処理作業を要求できる
装置であれば良く、例えば、クライアントサーバシステ
ムのクライアント装置などを許容する。
【0022】本発明の情報記憶媒体は、データ処理装置
のコンピュータが読取自在なソフトウェアが格納されて
いる情報記憶媒体であって、別体の複数の下位処理装置
から処理作業の実行要求の外部入力を受け付けること、
外部入力された実行要求に対応して前記下位処理装置と
の通信状態を確立すること、確立された通信状態の経過
時間を測定すること、測定された経過時間に対応して複
数の処理作業に優先順位を設定すること、設定された優
先順位に対応して複数の処理作業を実行すること、前記
確立された通信状態の休止の有無を判定すること、この
判定された休止状態の経過時間を測定すること、この測
定された経過時間が所定の基準時間を超過すると対応す
る前記下位処理装置に所定の警告を送出すること、前記
休止の終了が判定されるまで前記警告の送出を所定時間
ごとに繰り返すこと、を前記コンピュータに実行させる
ためのプログラムが格納されている。
【0023】従って、本発明の情報記憶媒体に格納され
ているプログラムをデータ処理装置のコンピュータに読
み取らせて対応する処理動作を実行させると、このコン
ピュータは、別体の複数の下位処理装置から処理作業の
実行要求の外部入力を受け付け、この外部入力された実
行要求に対応して下位処理装置との通信状態を確立す
る。この確立された通信状態の経過時間を測定し、この
測定された経過時間に対応して複数の処理作業に優先順
位を設定する。この設定された優先順位に対応して複数
の処理作業を実行するので、複数の下位処理装置から要
求される処理作業を通信状態の経過時間に対応した優先
順位で実行する。さらに、確立された通信状態の休止の
有無を判定し、このように判定された休止状態の経過時
間を測定する。この測定された経過時間が所定の基準時
間を超過すると対応する下位処理装置に所定の警告を送
出するので、データ処理装置との通信状態を確立したま
ま長時間休止している下位処理装置のユーザに警告が送
出される。しかも、休止の終了が判定されるまで警告の
送出を所定時間ごとに繰り返させるので、通信状態を確
立したまま休止している状態を改善しない下位処理装置
のユーザには警告が繰り返し送出される。
【0024】なお、本発明で言う情報記憶媒体とは、コ
ンピュータに各種処理を実行させるためのプログラムが
ソフトウェアとして事前に格納されたものであれば良
く、例えば、コンピュータを一部とする装置に固定され
ているROM(Read Only Memory)やHDD(Hard Disc D
rive)、コンピュータを一部とする装置に着脱自在に装
填されるCD(Compact Disc)−ROMやFD(Floppy Di
sc)、等を許容する。
【0025】また、本発明で言うコンピュータとは、ソ
フトウェアからなるプログラムを読み取って対応する処
理動作を実行できる装置であれば良く、例えば、CPU
(Central Processing Unit)を主体として、これにRO
MやRAM(Random Access Memory)やI/F(Interfac
e)等の各種デバイスが必要により接続された装置などを
許容する。
【0026】なお、本発明でコンピュータにソフトウェ
アに対応した各種動作を実行させることは、各種デバイ
スをコンピュータに動作制御させることなども許容す
る。例えば、コンピュータに処理作業の実行要求の外部
入力を受け付けさせることは、コンピュータが管理する
I/Fによるデータ入力を許容する。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図面を参
照して以下に説明する。なお、図1は本実施の形態のデ
ータ処理装置であるデータベースサーバの論理的構造を
示す模式図、図2は物理的構造を示すブロック図、図3
は本実施の形態のデータ処理システムであるクライアン
トサーバシステムの物理的構造を示すブロック図、図4
は本実施の形態のデータベースサーバのデータ処理方法
のメインルーチンを示すフローチャート、図5はサブル
ーチンを示すフローチャート、である。
【0028】本実施の形態のデータ処理システムである
クライアントサーバシステム1は、図2に示すように、
データ処理装置である一個のデータベースサーバ2と、
下位処理装置である複数のワークステーション3とを具
備しており、これらがLAN(Local Area Network)等の
通信ネットワーク4で接続されている。
【0029】データベースサーバ2は、コンピュータの
主体となるハードウェアとしてCPU101を具備して
おり、このCPU101には、バスライン102によ
り、ROM103、RAM104、HDD105、FD
106が装填されるFDD(FDDrive)107、CD−R
OM108が装填されるCDドライブ109、キーボー
ド110、マウス111、ディスプレイ112、通信I
/F113、等が接続されている。
【0030】この通信I/F113には、通信ネットワ
ーク4が接続されており、この通信ネットワーク4に複
数のワークステーション3が接続されている。なお、こ
れらのワークステーション3は、CPU101の処理能
力やHDD105の記憶容量などは相違するが、ハード
ウェアの物理的構造は基本的にデータベースサーバ2と
同一なので説明は割愛する。
【0031】本実施の形態のデータベースサーバ2で
は、ROM103、RAM104、HDD105、FD
106、CD−ROM108等が情報記憶媒体に相当
し、これらの情報記憶媒体に、UNIX等のOS(Opera
ting System)、各種のアプリケーションソフト、各種の
設定データ、等がソフトウェアとして記憶されている。
【0032】例えば、CPU101に各種の処理動作を
実行させる制御プログラムは、FD106やCD−RO
M108に事前に格納されている。このようなソフトウ
ェアはHDD105に事前にインストールされており、
データベースサーバ2の起動時にRAM104に複写さ
れてCPU101に読み取られる。
【0033】このようにCPU101が適正なプログラ
ムを読み取って各種の処理動作を実行することで、本実
施の形態のデータベースサーバ2には、図1に示すよう
に、要求入力手段である要求入力機能11、通信確立手
段である通信確立機能12、稼働測定手段である稼働測
定機能13、順位設定手段である順位設定機能14、作
業実行手段である作業実行機能15、休止判定手段であ
る休止判定機能16、休止測定手段である休止測定機能
17、警告送出手段である警告送出機能18、動作制御
手段である動作制御機能19、回数積算手段である回数
積算機能20、通信終了手段である通信終了機能21、
順位補正手段である順位補正機能22、等の各種機能が
各種手段として論理的に実現されている。
【0034】要求入力機能11は、RAM104等に保
持された制御プログラムに対応してCPU101が通信
I/F113を動作制御することにより、処理作業であ
るジョブの実行要求の外部入力であるログインを複数の
ワークステーション3から受け付ける。
【0035】なお、このようなジョブの実行要求のログ
インは、実際にはデータベースサーバ2に実装されてい
る複数のアプリケーションごとに実行され、ログインさ
れた複数のジョブの実行要求はアプリケーションごとに
RAM104等の情報記憶媒体で一時保持される。
【0036】通信確立機能12は、RAM104等に保
持された制御プログラムに対応してCPU101が各種
のデータ処理を実行することにより、要求入力機能11
にログインされた実行要求に対応してワークステーショ
ン3との通信状態であるアカウントを確立する。
【0037】このアカウントの確立は、ワークステーシ
ョン3によるジョブの実行要求のログインをデータベー
スサーバ2がアプリケーションごとに受け付け、データ
ベースサーバ2がアプリケーションごとにジョブのライ
センスをワークステーション3に発行することとして実
行される。
【0038】以下同様に、RAM104等に保持された
制御プログラムに対応してCPU101が各種のデータ
処理を実行することにより、稼働測定機能13は、通信
確立機能12により確立されたアカウントの経過時間を
測定する。このように測定する時間は、いわゆる時計に
より計測される一般的な時分である必要はなく、例え
ば、CPU101の動作クロックの数量などでも良い。
【0039】順位設定機能14は、稼働測定機能13に
より測定された経過時間に対応して複数のジョブに優先
順位を設定し、作業実行機能15は、順位設定機能14
により設定された優先順位に対応して複数のジョブを実
行する。なお、経過時間に対応したジョブの優先順位
は、所定のアルゴリズムにより経過時間の長短と優先順
位の高低とを対応させるように設定される。
【0040】休止判定機能16は、通信確立機能12に
より確立されたアカウントの休止であるスリープの有無
を判定し、休止測定機能17は、休止判定機能16によ
り判定されたスリープ状態の経過時間を測定する。な
お、アカウントのスリープは、実際には要求されたジョ
ブに関連した各種のデータ通信の有無から判定され、経
過時間の測定はデータ通信が発生するごとにリセットさ
れる。
【0041】警告送出機能18は、休止測定機能17に
より測定された経過時間が所定の基準時間を超過すると
対応するワークステーション3に所定の警告を送出し、
動作制御機能19は、休止判定機能16によりスリープ
の終了が判定されるまで警告送出機能18による警告の
送出を所定時間ごとに繰り返させる。
【0042】上述の基準時間は、例えば、ユーザにより
実際に設定されるパラメータとしてRAM104等に登
録されている。上述のように送出される警告は、例え
ば、所定のテキストデータとしてRAM104等に事前
に登録されており、ここでは電子メールとしてワークス
テーション3にデータ送信される。
【0043】回数積算機能20は、警告送出機能18に
よる警告の送出回数を積算し、通信終了機能21は、回
数積算機能20による積算回数が所定の基準回数を超過
すると対応するワークステーション3とのアカウントを
終了する。上述の基準回数も、ユーザにより実際に設定
されるパラメータとしてRAM104等に登録されてお
り、アカウントの終了は、ワークステーション3のログ
アウトとして実行される。
【0044】順位補正機能22は、通信終了機能21に
よりアカウントが終了されると、前述の順位設定機能1
4により設定された対応するジョブの優先順位を補正す
るので、この場合には、前述の作業実行機能15は、補
正された優先順位に対応して複数のジョブを実行するこ
とになる。
【0045】上述のような各種機能は、必要により通信
I/F113等のハードウェアを利用して実現される
が、その主体はRAM104等の情報記憶媒体に格納さ
れたソフトウェアに対応して、ハードウェアからなるコ
ンピュータであるCPU101が動作することにより実
現されている。
【0046】このようなソフトウェアは、例えば、ジョ
ブの実行要求のログインを複数のワークステーション3
から受け付けること、ログインされた実行要求に対応し
てワークステーション3とのアカウントを確立するこ
と、確立されたアカウントの経過時間を測定すること、
測定された経過時間に対応して複数のジョブに優先順位
を設定すること、設定された優先順位に対応して複数の
ジョブを実行すること、確立されたアカウントのスリー
プの有無を判定すること、判定されたスリープ状態の経
過時間を測定すること、測定された経過時間が所定の基
準時間を超過すると対応するワークステーション3に所
定の警告を送出すること、スリープの終了が判定される
まで警告の送出を所定時間ごとに繰り返すこと、警告の
送出回数を積算すること、積算回数が所定の基準回数を
超過すると対応するワークステーション3とのアカウン
トを終了すること、アカウントの終了に対応して設定し
た対応するジョブの優先順位を補正すること、等の処理
動作をCPU101等に実行させるための制御プログラ
ムとしてRAM104等の情報記憶媒体に格納されてい
る。
【0047】上述のような構成において、本実施の形態
のデータベースサーバ2によるデータ処理方法を以下に
説明する。まず、データベースサーバ2は、図4に示す
ように、複数のワークステーション3によるジョブの実
行要求のログインに常時待機しており(ステップS1)、
ジョブの実行要求がログインされるとアカウントを確立
する(ステップS2)。
【0048】このように複数のジョブの実行要求がログ
インされてアカウントが確立されると、所定のデータ処
理により複数のジョブの優先順位が決定されるので(ス
テップS3)、この優先順位に対応してデータベースサ
ーバ2は複数のジョブを実行する(ステップS4)。
【0049】上述のようにジョブの優先順位を決定する
場合、図5に示すように、確立されたアカウントごとに
経過時間が測定され(ステップT1)、この測定された経
過時間に対応して複数のジョブに優先順位が設定される
(ステップT2)。ただし、この状態でアカウントがスリ
ープしていないかが判定され(ステップT3)、アカウン
トがスリープしていると、このスリープ状態の経過時間
が測定される。
【0050】そして、このスリープの経過時間は基準時
間と比較され(ステップT4)、基準時間を超過する以前
にスリープが解消されれば処理は終了される。しかし、
スリープの経過時間が基準時間を超過すると、対応する
ワークステーション3に警告の電子メールが送出される
(ステップT5)。
【0051】この警告の送出は、スリープの解消が判定
されないと(ステップT6)、所定時間が経過するごとに
繰り返される(ステップT7)。同時に、この繰り返され
る送出の回数が積算され(ステップT8)、この積算回数
が基準回数と比較される(ステップT9)。
【0052】そして、スリープの解消が判定されること
なく警告送出の積算回数が基準回数を超過すると、対応
するワークステーション3とのアカウントが強制的にロ
グアウトされ(ステップT10)、このようにアカウント
がログアウトされたジョブの優先順位は下位に補正され
る(ステップT11)。
【0053】本実施の形態のデータベースサーバ2のデ
ータ処理方法では、複数のワークステーション3から要
求されたジョブを実行するとき、上述のようにアカウン
トの経過時間に対応して優先順位を設定するので、複数
のジョブを実行する順位にログインの順番が反映され
る。
【0054】ただし、ログインしていながらスリープし
ているアカウントのジョブの優先順位は低下させるた
め、アカウントの確立は早期であるが実際には緊急では
ないジョブを優先的に実行することを防止でき、本当に
必要とされているジョブを優先的に実行することができ
るので、システム全体の作業能率を向上させることがで
きる。
【0055】しかも、アカウントのスリープが長時間の
ワークステーション3に警告を送出するので、無用なジ
ョブの実行要求の修正や不要なアカウントの終了などを
ワークステーション3のユーザに要求することができ、
システム全体の動作状態を改善することができる。
【0056】さらに、上述のように警告を送出してもス
リープが解消されない場合、警告の送出が所定時間ごと
に繰り返されるので、アカウントを確立したままスリー
プしている状態を改善しないワークステーション3のユ
ーザの注意を良好に喚起することができる。
【0057】しかも、上述のように繰り返し送出する警
告の回数が積算され、この積算回数が所定の基準回数を
超過すると対応するワークステーション3とのアカウン
トを終了する。このため、警告を繰り返してもスリープ
が改善されないアカウントは無効として自動的にログア
ウトすることができ、新規のアカウントをログインさせ
ることができる。
【0058】なお、本発明は上記形態に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で各種の変形を許
容する。例えば、上記形態では警告の送出回数によるア
カウントのログアウトをジョブの優先順位の補正条件と
することを例示した。しかし、アカウントのログアウト
とは無関係に警告の送出回数をジョブの優先順位の補正
条件とすることも可能であり、スリープの経過時間が基
準時間を超過することをジョブの優先順位の補正条件と
することも可能である。
【0059】また、上記形態ではRAM104等にソフ
トウェアとして格納されている制御プログラムに従って
CPU101が動作することにより、データベースサー
バ2の各種機能として各種手段が論理的に実現されるこ
とを例示した。しかし、このような各種機能の各々を固
有のハードウェアとして形成することも可能であり、一
部をソフトウェアとしてRAM104等に格納するとと
もに一部をハードウェアとして形成することも可能であ
る。
【0060】また、上記形態ではCD−ROM108等
からHDD105に事前にインストールされているソフ
トウェアがデータベースサーバ2の起動時にRAM10
4に複写され、このようにRAM104に格納されたソ
フトウェアをCPU101が読み取ることを想定した。
しかし、このようなソフトウェアをHDD105に格納
したままCPU101に利用させることや、ROM10
3に事前に固定的に格納しておくことも可能である。
【0061】さらに、単体で取り扱える情報記憶媒体で
あるFD106やCD−ROM108にソフトウェアを
格納しておき、このFD106等からHDD105やR
AM104にソフトウェアをインストールすることも可
能であるが、このようなインストールを実行することな
くFD106等からCPU101がソフトウェアを直接
に読み取って処理動作を実行することも可能である。
【0062】つまり、本発明のデータベースサーバ2の
各種機能をソフトウェアにより実現する場合、そのソフ
トウェアはCPU101が読み取って対応する動作を実
行できる状態に有れば良い。また、上述のような各種機
能を実現する制御プログラムを、複数のソフトウェアの
組み合わせで形成することも可能であり、その場合、単
体の製品となる情報記憶媒体には、本発明のデータベー
スサーバ2を実現するための必要最小限のソフトウェア
のみを格納しておけば良い。
【0063】例えば、既存のオペレーティングシステム
が実装されているデータベースサーバ2に、CD−RO
M108等の情報記憶媒体によりアプリケーションソフ
トを提供するような場合、本発明のデータベースサーバ
2の各種機能を実現するソフトウェアは、アプリケーシ
ョンソフトとオペレーティングシステムとの組み合わせ
で実現されるので、オペレーティングシステムに依存す
る部分のソフトウェアは情報記憶媒体のアプリケーショ
ンソフトから省略することができる。
【0064】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、以下に記載するような効果を奏する。
【0065】本発明のデータ処理装置によるデータ処理
方法では、別体の複数の下位処理装置から処理作業の実
行要求が要求入力手段に外部入力されると、この外部入
力された実行要求に対応して通信確立手段が下位処理装
置との通信状態を確立し、この確立された通信状態の経
過時間を稼働測定手段が測定し、この測定された経過時
間に対応して順位設定手段が複数の処理作業に優先順位
を設定し、このように設定された優先順位に対応して作
業実行手段が複数の処理作業を実行することにより、複
数の下位処理装置から要求される処理作業を通信状態の
経過時間に対応した優先順位で実行することができるの
で、システム全体の作業能率を改善することができる。
【0066】さらに、通信確立手段により確立された通
信状態の休止の有無を休止判定手段が判定し、このよう
に判定された休止状態の経過時間を休止測定手段が測定
し、この測定された経過時間が所定の基準時間を超過す
ると警告送出手段が対応する下位処理装置に所定の警告
を送出することにより、データ処理装置との通信状態を
確立したまま休止している下位処理装置のユーザに警告
を送出することができるので、不当な休止状態の改善や
無用な通信状態の終了などを実行させることができる。
【0067】しかも、休止判定手段により休止の終了が
判定されるまで警告送出手段による警告の送出を動作制
御手段が所定時間ごとに繰り返させることにより、通信
状態を確立したまま休止している状態を改善しない下位
処理装置のユーザの注意を良好に喚起することができ
る。
【0068】また、警告送出手段による警告の送出回数
を回数積算手段が積算し、この積算回数が所定の基準回
数を超過すると通信終了手段が下位処理装置との対応す
る通信状態を終了することにより、警告を所定回数まで
送出しても休止状態が改善されない通信状態を終了でき
るので、新規の通信状態を確立できる状態を実現するこ
とができる。
【0069】また、通信終了手段により通信状態が終了
されると順位補正手段が対応する処理作業の優先順位を
補正することにより、警告を所定回数まで送出してから
終了した通信状態に対応する処理作業の優先順位を補正
するので、通信状態の確立は早期であるが実際には緊急
でない処理作業が優先して実行されることを防止でき、
本当に必要な処理作業を優先的に実行してシステム全体
の作業能率を向上させることができる。
【0070】また、警告送出手段による警告の送出回数
を回数積算手段が積算し、この積算回数が所定の基準回
数を超過すると順位補正手段が対応する処理作業の優先
順位を補正することにより、警告を所定回数まで送出し
ても通信状態の休止が改善されないと対応する処理作業
の優先順位を補正するので、通信状態の確立は早期であ
るが実際には緊急でない処理作業が優先して実行される
ことを防止でき、本当に必要な処理作業を優先的に実行
してシステム全体の作業能率を向上させることができ
る。
【0071】また、休止測定手段により測定された経過
時間が所定の基準時間を超過すると順位補正手段が対応
する処理作業の優先順位を補正することにより、通信状
態の休止が長時間になると対応する処理作業の優先順位
を補正するので、通信状態の確立は早期であるが実際に
は緊急でない処理作業が優先して実行されることを防止
でき、本当に必要な処理作業を優先的に実行してシステ
ム全体の作業能率を向上させることができる。
【0072】本発明の情報記憶媒体に格納されているプ
ログラムをデータ処理装置のコンピュータに読み取らせ
て対応する処理動作を実行させると、このコンピュータ
は、別体の複数の下位処理装置から処理作業の実行要求
の外部入力を受け付け、この外部入力された実行要求に
対応して下位処理装置との通信状態を確立し、この確立
された通信状態の経過時間を測定し、この測定された経
過時間に対応して複数の処理作業に優先順位を設定し、
この設定された優先順位に対応して複数の処理作業を実
行することにより、複数の下位処理装置から要求される
処理作業を通信状態の経過時間に対応した優先順位で実
行することができるので、システム全体の作業能率を改
善することができ さらに、確立された通信状態の休止
の有無を判定し、このように判定された休止状態の経過
時間を測定し、この測定された経過時間が所定の基準時
間を超過すると対応する下位処理装置に所定の警告を送
出することにより、 データ処理装置との通信状態を確立
したまま休止している下位処理装置のユーザに警告を送
出することができるので、不当な休止状態の改善や無用
な通信状態の終了などを実行させることができ、 しか
も、休止の終了が判定されるまで警告の送出を所定時間
ごとに繰り返させることにより、 通信状態を確立したま
ま休止している状態を改善しない下位処理装置のユーザ
の注意を良好に喚起することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデータ処理装置の実施の一形態である
データベースサーバの論理的構造を示す模式図である。
【図2】データベースサーバの物理的構造を示すブロッ
ク図である。
【図3】本発明のデータ処理システムの実施の一形態で
あるクライアントサーバシステムの物理的構造を示すブ
ロック図である。
【図4】データベースサーバのデータ処理方法のメイン
ルーチンを示すフローチャートである。
【図5】サブルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 データ処理システムであるクライアントサーバシ
ステム 2 データ処理装置であるデータベースサーバ 3 下位処理装置であるワークステーション 11 要求入力手段である要求入力機能 12 通信確立手段である通信確立機能 13 稼働測定手段である稼働測定機能 14 順位設定手段である順位設定機能 15 作業実行手段である作業実行機能 16 休止判定手段である休止判定機能 17 休止測定手段である休止測定機能 18 警告送出手段である警告送出機能 19 動作制御手段である動作制御機能 20 回数積算手段である回数積算機能 21 通信終了手段である通信終了機能 22 順位補正手段である順位補正機能 101 コンピュータであるCPU 103 情報記憶媒体であるROM 104 情報記憶媒体であるRAM 105 情報記憶媒体であるHDD 106 情報記憶媒体であるFD 108 情報記憶媒体であるCD−ROM
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 9/46 G06F 15/00 G06F 15/16 G06F 1/00 G06F 13/00 G06F 11/30

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 別体の複数の下位処理装置から処理作業
    の実行要求の外部入力を受け付け、 その外部入力された実行要求に対応して前記下位処理装
    置との通信状態を確立し、 この確立された通信状態の経過時間を測定し、 この測定された経過時間に対応して複数の処理作業に優
    先順位を設定し、 この設定された優先順位に対応して複数の処理作業を実
    し、 前記確立された通信状態の休止の有無を判定し、 この判定された休止状態の経過時間を測定し、 この測定された経過時間が所定の基準時間を超過すると
    対応する前記下位処理装置に所定の警告を送出し、 前記休止の終了が判定されるまで前記警告の送出を所定
    時間ごとに繰り返す ようにしたデータ処理方法。
  2. 【請求項2】 別体の複数の下位処理装置から処理作業
    の実行要求が外部入力される要求入力手段と、 該要求入力手段に外部入力された実行要求に対応して前
    記下位処理装置との通信状態を確立する通信確立手段
    と、 該通信確立手段により確立された通信状態の経過時間を
    測定する稼働測定手段と、 該稼働測定手段により測定された経過時間に対応して複
    数の処理作業に優先順位を設定する順位設定手段と、 該順位設定手段により設定された優先順位に対応して複
    数の処理作業を実行する作業実行手段と、前記通信確立手段により確立された通信状態の休止の有
    無を判定する休止判定手段と、 該休止判定手段により判定された休止状態の経過時間を
    測定する休止測定手段と、 該休止測定手段により測定された経過時間が所定の基準
    時間を超過すると対応 する前記下位処理装置に所定の警
    告を送出する警告送出手段と、 前記休止判定手段により休止の終了が判定されるまで前
    記警告送出手段による警告の送出を所定時間ごとに繰り
    返させる動作制御手段と、 を具備しているデータ処理装置。
  3. 【請求項3】 前記警告送出手段による警告の送出回数
    を積算する回数積算手段と、 該回数積算手段による積算回数が所定の基準回数を超過
    すると前記下位処理装置との対応する通信状態を終了す
    る通信終了手段と、 も具備している請求項2記載のデータ処理装置。
  4. 【請求項4】 前記通信終了手段により通信状態が終了
    されると対応する処理作業の優先順位を補正する順位補
    正手段も具備している請求項3記載のデータ処理装置。
  5. 【請求項5】 前記警告送出手段による警告の送出回数
    を積算する回数積算手段と、 該回数積算手段による積算回数が所定の基準回数を超過
    すると対応する処理作業の優先順位を補正する順位補正
    手段と、 も具備している請求項2または3記載のデータ処理装
    置。
  6. 【請求項6】 前記休止測定手段により測定された経過
    時間が所定の基準時間を超過すると対応する処理作業の
    優先順位を補正する順位補正手段も具備している請求項
    2または3記載のデータ処理装置。
  7. 【請求項7】 データ処理装置のコンピュータが読取自
    在なソフトウェアが格納されている情報記憶媒体であっ
    て、 別体の複数の下位処理装置から処理作業の実行要求の外
    部入力を受け付けること、 外部入力された実行要求に対応して前記下位処理装置と
    の通信状態を確立すること、 確立された通信状態の経過時間を測定すること、 測定された経過時間に対応して複数の処理作業に優先順
    位を設定すること、 設定された優先順位に対応して複数の処理作業を実行す
    ること、前記確立された通信状態の休止の有無を判定すること、 この判定された休止状態の経過時間を測定すること、 この測定された経過時間が所定の基準時間を超過すると
    対応する前記下位処理装置に所定の警告を送出するこ
    と、 前記休止の終了が判定されるまで前記警告の送出を所定
    時間ごとに繰り返すこと、 を前記コンピュータに実行させるためのプログラムが格
    納されていることを特徴とする情報記憶媒体。
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